JP2519230B2 - 炭酸ガス含有飲料用容器 - Google Patents

炭酸ガス含有飲料用容器

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JP2519230B2
JP2519230B2 JP714387A JP714387A JP2519230B2 JP 2519230 B2 JP2519230 B2 JP 2519230B2 JP 714387 A JP714387 A JP 714387A JP 714387 A JP714387 A JP 714387A JP 2519230 B2 JP2519230 B2 JP 2519230B2
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一郎 小西
英夫 田中
重喜 田村
金則 多田
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SANTORII KK
TAKEUCHI PURESU KOGYO KK
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SANTORII KK
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、炭酸ガス含有飲料用容器に関する。
更に詳しくは、低温充填される炭酸ガス含有飲料用容
器であって、満量充填に近い形で酸素による中味劣化の
影響を少なくし、かつ、飲用時には適当なヘッドスペー
スをもたすことを目的として内容物による加圧によって
膨出変形し、飲用時の冷却による体積減少で生じる減圧
変形防止構造を有する容器に関する。
従来の技術 従来、容器包装の分野にあっては、内容物への酸素の
影響をなくすため、種々の方策が講じられており、例え
ば、内容物への酸化防止剤の添加,酸素吸収剤の使用,
更にはヘッドスペースエアを減少させることなどが行わ
れている。ここで、ヘッドスペースエアを減じる場合と
しては、加熱殺菌を要するホットフィリングでの満量充
填や、特に、ビール等にあってはガッシング(泡立
て),ガス吹付け等の手段がとられている。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、酸素による内容物の品質劣化防止の手
段としては上記のように種々挙げられるものの、その目
的とする効果は完全でない。
そこで、内容物が液体である炭酸ガス含有飲料用の包
装容器、特に缶について酸素の影響を少なくする方法と
して低温充填における満量充填とガッシングとの併用に
着目して研究を進めた。
そして、加熱殺菌を要するホットフィリングでの満量
充填後、飲用時の冷却に伴う内容物の体積収縮による容
器の減圧変形防止技術を参考にして、逆の発想で内容物
による加圧膨張変形の発想を案出するに至った。
しかし、炭酸ガス含有飲料は冷却して飲用されるのが
常であり、単に加圧膨張変形させるだけであれば、飲用
時の冷却によって再び元の形に戻るため、缶内のヘッド
スペースを消失するという問題点が生ずる。
本発明は、このような問題点に着目して案出されたも
のであって、内容物への酸素の影響をなくしつつ、かつ
ヘッドスペースを有することにより、飲用時の液こぼれ
を防止した炭酸ガス含有飲料用容器を提供することを目
的とするものである。
問題点を解決するための手段 そこで、本発明は、このような問題点を解決するた
め、炭酸ガス含有飲料が低温にて充填される容器におい
て、該炭酸ガス含有飲料の温度上昇による内部圧力の増
加に伴い、外側に向けて膨出して、内部圧力の増加を緩
和する膨張許容部2を設けると共に、該膨張許容部2
に、一旦膨出した後の減圧変形を阻止する強化構造を設
けたことを、その発明の要旨としている。すなわち、従
来の円筒状のストレートの缶では、外側に膨出させるた
めには、缶素材自体を延ばす程の多大な引張力が必要と
され、缶内圧の上昇のみでは、膨出することは不可能で
あるが、当初から缶の表面に膨張許容部2を設けると共
に、この膨張許容部2が容易に膨出できるように、缶の
表面積を余分に多くし、かつ一旦膨出した後は容易に元
の形状に戻らないように、缶表面の曲げ強度を増大する
工夫をしたものである。
作用 以上のような構成をもった、この発明の作用について
説明する。
膨張許容部は、温度上昇に伴う炭酸ガス含有飲料の膨
張,溶解した炭酸ガスの分離などによる内部圧力の増加
により、外側に向けて膨出し、内部圧力の増加を緩和す
る。そして、このように、一旦膨出した膨張許容部は、
強化構造によって減圧変形が阻止されるために、容器に
ヘッドスペースを持たせ、開封時の液漏れを防止する。
実施例 以下、本発明に係る炭酸含有飲料容器の詳細を図面に
示す各実施例に基づいて説明する。
[第1実施例] 第1図〜第3図は、本発明の第1実施例を示す断面図
である。
図中、1は炭酸ガス含有飲料用容器としてのビール缶
であって、その胴部は、第3図に示すように断面が多角
形状をなし、それぞれの側面は内側に向けて稍々湾曲し
た膨張許容部2が形成されている。
また、かかるビール缶1の周面には、周回方向に沿っ
て環状に塗布された紫外線硬化型インク3(UV硬化イン
ク)が所定間隔を介して3列配置されている。この紫外
線硬化型インク3は、周知の紫外線硬化型のプレポリマ
ー及び光重合開始剤が主成分であるプリントバインダー
とからなる。
このようなビール缶1に充填されるビールの充填時の
温度は3℃〜4℃の低温であるため、密閉した後に、ビ
ール缶1の表面の水分を除去するためのウォーミング工
程などの加熱膨張によりビール缶1の内圧が高まる。こ
の際、前記膨張許容部2は、外側に向けて膨張するの
で、ビール缶1は第2図及び第3図に示すように二点鎖
線の位置まで変形して内圧の増加を緩和する。これは、
当初から円筒形状のストレート缶に比べると、ビール缶
1の表面を内側に湾曲させて撓ませることにより、表面
積を予め余分に多くしたので、内圧の上昇により容易に
外側に膨出するものである。
この状態で紫外線硬化型インク3に高圧水銀ランプの
光を短時間照射することにより、紫外線硬化型インク3
が硬化して、実質的にビール缶1の缶材の曲げ強度が強
化され、減圧変形を阻止する強化構造となっている。
そのため、このビール缶は、ビールを飲むのに適した
温度まで冷却しても減圧変形を起こさず、一定の形状を
保持し適当なヘッドスペースを保有する。
[第2実施例] 第4図は、本発明の第2実施例を示す縦断面図であ
る。
本実施例に係るビール缶1は第1実施例と同様な膨張
許容部2が形成されると共に、その周壁には3条のリブ
3Aを形成している。このリブ3Aは、ビール缶1の内側か
ら外側に向けて膨出した形状であり、当該ビール缶1の
内圧が高まると、このリブ3Aを有するビール缶1の表面
は外側に膨出する。これは、第1実施例と同様に、予め
缶の表面を内側に湾曲させて撓ませることにより、表面
積を予め余分に多くしたので、内圧の上昇により容易に
外側に膨出するものである。又、二点鎖線の位置まで膨
張許容部2が変形した後、リブ3Aの部位はそのリブの形
成により缶材の曲げ強度が強化されているため、膨張許
容部の設計のため内圧の上昇により膨出はするが、再度
膨張許容部2が減圧変形を起こす際の内圧の変化に体し
ては阻止する強化構造となっている。
[第3実施例] 第5図〜第7図は本発明の第3実施例を示す図面であ
る。この第3実施例は、ビール缶1の胴部を6等分し
て、それぞれの面に膨張許容部2を設けたものである。
この膨張許容部2は胴部を屈曲して形成される台形面4
と、この台形面4を上下から挾むようにして形成される
三角面5とから成っている。凹み深さが最も大きいのは
台形面4の上底線部である。そして、ビール缶1の内圧
が高まると同時に、二点鎖線の位置まで膨張許容部2が
変形する。これは、台形面4と三角面5を区画する折曲
線2Aにより、膨張許容部2が反転容易に形成され、かつ
膨張許容部2を内側に凹ませて形成することにより、缶
の表面積を予め余分に多くしたので、内圧の上昇により
容易に外側に膨出するものである。又、缶表面に紫外線
硬化型インク3が塗布されているので、一旦膨出した後
は、紫外線硬化型インク3の硬化により、缶材の曲げ強
度が強化され、減圧変形を阻止できるものである。
[第4実施例] 第8図〜第10図は、本発明の第4実施例を示す図面で
ある。この第4実施例は、ビール缶1の胴部を6等分し
て、それぞれの面に膨張許容部2を設けたものである。
この膨張許容部2は胴部を屈曲して左右,上下に面が4
等分されて形成される三角形6,7から成る。凹み深さが
最も大きいのは、三角面6と7の頂点である。そして、
ビール缶1内の内圧が高まると同時に、二点鎖線の位置
まで膨張許容部2が変形する。これは、三角面6と三角
面7を区画する折曲線2Aにより、膨張許容部2が反転容
易に形成され、かつ膨張許容部2を内側に凹ませて設け
ることにより、缶の表面積を予め余分に多くしたので、
内圧の上昇により容易に外側に膨出するものである。又
缶表面に、紫外線硬化型インク3が塗布されているの
で、一旦膨出した後は、紫外線硬化型インク3の硬化に
より、缶材の曲げ強度が強化され、減圧変形を阻止でき
るものである。
以上実施例について説明したが、この他に各種の設計
変更が可能であり、また、上記両実施例にあっては、本
発明をビール缶1に適用して説明したが、その他の炭酸
ガス含有飲料の容器に適用し得ることは勿論である。
また、上記両実施例にあっては、胴部に膨張許容部2
を設けた構成であるが、例えば、容器底部などに膨張許
容部2を設けた構成としても良い。
発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明に係る炭酸ガ
ス含有飲料用容器にあっては、低温充填された後に、温
度上昇に伴う内部圧力の増加を膨張許容部にて緩和する
ことにより、容器の破損や不具合な変形を防止できる効
果がある。
例えば、飲用時に冷却した場合でも、減圧変形を起こ
すことがなく、しかも容器内のヘッドスペースを保持す
ることができる。したがって、開封時に液こぼれを防止
できる効果を併有する。さらに、このような減圧変形を
防止したことにより、外観形状の美観を保持する効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第10図は本発明に係る炭酸ガス含有飲料用容器
の一実施例を示すもので、第1図は本発明に係る炭酸ガ
ス含有飲料用容器の第1実施例を示す斜視図、第2図は
第1実施例を示す縦断面図、第3図は第1図の横断面
図、第4図は第2実施例を示す縦断面図、第5図は第3
実施例を示す斜視図、第6図は第5図の横断面図、第7
図は第5図の縦断面図、第8図は第4実施例を示す斜視
図、第9図は第8図の横断面図、第10図は第8図の縦断
面図である。 1……ビール缶、2……膨張許容部、2A……折曲線、3
……紫外線硬化型インク、3A……リブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 重喜 大阪市北区堂島浜2丁目1番40号 サン トリー株式会社内 (72)発明者 多田 金則 富山市上赤江町1丁目10番1号 武内プ レス工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭63−54611(JP,U) 実開 昭63−46310(JP,U)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭酸ガス含有飲料が低温にて充填される容
    器において、該炭酸ガス含有飲料の温度上昇による内部
    圧力の増加に伴い、外側に向けて膨出して、内部圧力の
    増加を緩和する膨張許容部を設けると共に、該膨張許容
    部に、一旦膨出した後の減圧変形を阻止する強化構造を
    設けたことを特徴とする炭酸ガス含有飲料用容器。
  2. 【請求項2】前記強化構造は、前記膨張許容部の外側面
    に紫外線硬化型インキが塗布されてなり、該膨張許容部
    の膨出後に紫外線が照射されることにより紫外線硬化型
    インキが硬化する特許請求の範囲第1項記載の炭酸ガス
    含有飲料用容器。
  3. 【請求項3】前記強化構造は、膨張許容部にリブを形成
    してなる特許請求の範囲第1項記載の炭酸ガス含有飲料
    用容器。
  4. 【請求項4】前記容器は缶であって、前記膨張許容部が
    炭酸ガス含有飲料の膨張により、缶の側面が膨出して、
    かつ減圧変形を起こしにくい所定の湾曲形状或いは折曲
    線により缶表面が区画された形状で、缶が断面多角形形
    状となる特許請求の範囲第1項から第3項のいずれかに
    記載の炭酸ガス含有飲料用容器。
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