JP3919576B2 - 非円筒形胴部を有するシームレス缶 - Google Patents

非円筒形胴部を有するシームレス缶 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、絞り・しごき加工等により胴部が薄肉化されたシームレス(胴部に縦方向の継ぎ目が無い)の金属缶に関し、特に、ボトル型缶や2ピース缶等のシームレス缶において、その胴部に複数のパネル壁部が形成されることで、胴部が非円筒形となっているシームレス缶に関する。
【0002】
【従来の技術】
アルミニウム板,アルミニウム合金板,錫メッキ鋼板等の製缶用の金属板から缶体(缶本体)が一体成形されて、絞り・しごき加工等により胴部が引き伸ばされて薄肉化されている、DI缶(Drawn And Ironed Can)のような所謂シームレス缶(缶体の胴部に縦方向の継ぎ目が無い缶)については、従来から、ビール,炭酸飲料,緑茶,紅茶,ウーロン茶,混合茶,スポーツドリンク,果汁飲料,コーヒー等の飲料缶用として広く一般的に使用されており、特に、近年では、有底円筒状の缶体に対して上蓋となるイージーオープンエンドを巻締め固着した2ピース缶だけでなく、キャップが装着される小径円筒状の口頸部と傾斜状の肩部と大径円筒状の胴部とが一体成形された缶体に対して、胴部の下端開口側に形成されたネック部に底蓋を巻締め固着した、キャップによる再封鎖(リシール)が可能なボトル型缶も広く一般的に使用されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような従来から一般的に広く使用されているシームレス缶については、2ピース缶とボトル型缶の何れにおいても、絞り・しごき加工等により薄肉化された胴部が円筒形状(横断面円形)となっており、そのために、例えば、同じ飲料容器の分野で広く使用されている胴部が角形のペットボトルと比べると、カートンケースに収容する際に、ケース内のデッドスペース(使用されていないスペース)が大きくなって、同じ容量の容器に対して大きなカートンケースが必要となったり、或いは、コンビニエンスストア等の陳列棚に並べる際に、商標等を表示した面が正面となるように陳列棚の裏側から缶を押し出しても、缶が回転して所定の向きに揃い難いというような問題がある。
【0004】
そのような問題を解消するという観点から考えると、缶の胴部を四角筒形や六角筒形のような多角筒形状にすることが望ましく、一方、そのような多角筒形状の胴部を有するシームレス缶については従来から公知である(例えば、特開昭56−50738号公報,実開昭63−54611号公報,米国特許第4723681号明細書等参照)。
【0005】
しかしながら、そのような従来から公知の多角筒形の胴部を有する缶によれば、缶詰の製造工程で缶を搬送するために、従来から一般的に使用している円筒缶用の搬送用ターレットを転用した場合に、ターレットのポケット(缶保持部)内で缶の胴部を安定した状態に保持できない虞があり、そのために、缶の胴部の形状に応じて異なるタイプの搬送用ターレットを用意して使い分けるようにすると、設備コストがアップしたり、面倒な搬送用ターレットの取り替え作業が必要になるというような問題が生じる。
【0006】
本発明は、上記のような問題の解消を課題とするものであり、具体的には、ボトル型缶や2ピース缶等のシームレス缶について、カートンケース内への収容や商品の陳列等に都合が良いように、缶の胴部を非円筒形に形成しても、搬送用ターレットによる缶の搬送時には、円筒形の胴部を有する缶と同様に取り扱うことができるようにすることを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような課題を解決するために、薄肉化されて継ぎ目の無い胴部を有する金属製のシームレス缶において、胴部の開口端側で縮径されたネック部が、少なくとも缶蓋巻締め部分で横断面円形状に形成されており、少なくとも胴部の全体で、4個又は6個のパネル壁部が、胴部の周方向で所定の間隔を置いて形成され、隣り合うパネル壁部同士を繋ぐ所定の幅の各連結部が、それらを結ぶ仮想円筒面の一部分となる同一幅の横断面円弧状に形成されていて、且つ、各パネル壁部が、その両側の連結部との境界線同士を結ぶ仮想平面を基準として該平面よりも外方に突出しないように形成されて、各パネル壁部の基準となる仮想平面同士を結ぶ形状が四角筒又は六角筒になっていると共に、連結部同士を結ぶ仮想円筒面の全体に対する連結部全体の割合が、少なくとも36%以上となっていることを特徴とするものである。
【0008】
上記のような構成によれば、4個又は6個のパネル壁部によって、缶の胴部全体を、カートンケース内への収容や商品の陳列等に都合が良いような非円筒形に形成しても、搬送用ターレットによる缶の搬送時には、隣り合うパネル壁部同士を繋ぐ横断面円弧状の連結部によって、円筒形の胴部を有する缶と同様に取り扱うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の非円筒形胴部を有するシームレス缶の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明のシームレス缶の一実施形態に係るボトル型缶について、図1は、正面から見た状態を示し、図2は、(A)上面から見た状態と(B)底面から見た状態とをそれぞれ示すものである。また、図3は、本発明のシームレス缶の他の実施形態に係るボトル型缶について、(A)正面から見た状態と(B)上面から見た状態とをそれぞれ示し、図4(A),(B)は、本発明のシームレス缶の更に他の実施形態に係る2個の2ピース缶について、何れも正面から見た状態をそれぞれ示すものである。さらに、図5(A),(B)は、図1に示したボトル型缶と図3に示したボトル型缶について、何れもパネル壁部付近の横断面形状をそれぞれ示すものである。
【0010】
本発明の一実施形態であるボトル型のシームレス缶について以下に説明すると、図1に示すように、ボトル型のシームレス缶1では、小径円筒状の口頸部2と、傾斜した縦断面円弧状の肩部3と、大径の胴部4と、胴部4の下端開口側で縮径されたネック部5とが一体的に成形された缶本体に対して、ネック部5の下端(ネック部5の下端開口縁に形成されたフランジ部)に、別部材の底蓋6が二重巻締めにより固着されている。
【0011】
なお、図示していないが、ネジが形成された口頸部2には、缶内に飲料が充填された後で、樹脂製のシール材を有する金属製のピルファープルーフキャップが、周知の構造のキャッパー(キャップ装着装置)によるロールオン成形により、キャップのスカート部のネジ形成部分(ネジ部)にネジを成形しながら、リシール(再封鎖)可能なように装着されることとなる。
【0012】
そのようなボトル型のシームレス缶1の口頸部2には、その上端開口縁に沿ってリング状に外巻きのカール部21が形成され、カール部21の下方には連続した凸条の雄ネジによるネジ部22が形成されている。ネジ部22に形成するネジの形状については、特に限定されるものではなく、ネジ部22の円筒状の基部を巻回する連続した凹溝からなるネジや、不連続に形成された凸条や凹溝からなるネジであっても良く、また、一条ネジ或いは二条ネジの何れでも良い。
【0013】
また、口頸部2のネジ部22の下方には、環状のビード部(凹溝)23が形成されている。この環状のビード部23については、キャッパーにより金属製のキャップを口頸部2に装着する際に、キャッパーのローラーが入り込み、キャップのスカート部の下端に形成されるピルファープルーフバンドの下端部分をビード部23の凹溝の上段部に押し付けて変形させることで、口頸部2に対してキャップをピルファープルーフの状態で係止させるためのものである。
【0014】
上記のようなボトル型のシームレス缶1において、口頸部2と肩部3と胴部4とネック部5(及びフランジ部)とからなる缶体(缶本体)は、アルミニウム合金板や表面処理鋼板等の金属板の両面にポリエステル樹脂のような熱可塑性樹脂被膜を施した樹脂被覆金属板(接着剤層を介して熱可塑性樹脂層を金属板に接着させる場合もある)を材料として、ストレッチ加工や絞り・しごき加工等により一体成形されており、また、ネック部5の下端部(フランジ部)に二重巻締めで固着される底蓋6は、アルミニウム合金板や表面処理鋼板の両面に熱硬化型塗料,熱可塑性樹脂フィルムの1以上から選ばれる樹脂被膜を施した樹脂被覆金属板を材料として、プレス加工により円形皿状に一体成形されている。
【0015】
ところで、従来のボトル型のシームレス缶では、胴部が円筒形(横断面円形)となっており、この胴部の下端開口側が縮径されて横断面円形状のネック部になっているのに対して、本実施形態のシームレス缶1では、胴部4の下端開口側に形成されるネック部5については、従来の缶と同様に、円筒形の胴部から縮径された横断面円形状となっているものの、それよりも上方の胴部4については、複数のパネル壁部41と、各パネル壁部41を繋ぐ連結部42とからなり、各連結部42が、それらを結ぶ仮想円筒面の一部分となる横断面円弧状に形成され、各パネル壁部41が、その両側の連結部42との境界線同士を結ぶ仮想平面Fよりも外方に突出しないように形成されていることで、カートンケース内への収容や商品の陳列等に都合が良いような非円筒形となっている。
【0016】
すなわち、本実施形態のシームレス缶1では、具体的には、ネック部5よりも上方の胴部4の全体で、図2(A),(B)に示すように、四角筒の各側面に相当する仮想平面Fを基準として該平面Fよりも外方に突出しない4個のパネル壁部41が、胴部4の周方向で所定の間隔(全て同じ幅)を置いて形成され、且つ、隣り合うパネル壁部41同士を繋ぐ所定の幅(全て同じ幅)の連結部42が、それらを結ぶ仮想円筒面の一部となるような横断面円弧状に形成されている。
【0017】
連結部42の幅(或いはパネル壁部41の幅)については、カートンケース収容時のデッドスペースの問題と、搬送用ターレットのポケット内での安定保持の問題との兼ね合いにより決定されるものであるが、一般的に広く使用されている円筒缶用の搬送ターレットで缶を搬送する時のポケット(約120°〜180°の範囲の同一円周面部分を有するポケット)内での安定保持性を考慮すると、連結部同士を結ぶ仮想円筒面の全体に対する連結部全体(各連結部42の合計)の割合を、少なくとも36%以上とすることが必要である(なお、本実施形態では約56%になっている)。
【0018】
パネル壁部41の形状については、本実施形態では、単に仮想平面と同じ平面になっているのではなく、図5(A)に示すように、パネル壁部41の縁部が仮想平面F上に位置して、パネル壁部41の縁部よりも内側が仮想平面Fよりも内方に凹むように、パネル壁部41は全体的に内方に凹んだ凹部構造となっていて、具体的には、パネル壁部41の周辺に沿って環状に凹凸条(段部)が形成された周辺部分41bと、この周辺部分41bに囲まれて台状に突出する中央部分41aとからなり、台状に突出する中央部分41aは、これを囲む周辺部分41bを介して、全体的に仮想平面Fよりも内方に位置するようになっている。
【0019】
なお、胴部4におけるパネル壁部41と連結部42の成形については、従来の方法によりボトル型に成形された缶体(缶本体)の円筒状に薄肉化された胴部(外径は約66mm)に対して、その開口端側を縮径してネック部5に成形してから、円筒状に残された胴部4に対して、所定の間隔で所定の幅(好ましくは8〜26mm,本実施形態では約20mm)だけ連結部42として残すように、4個のパネル壁部41を成形している。
【0020】
上記のような本実施形態のシームレス缶1によれば、4個のパネル壁部41により胴部4が四角筒形(横断面四角形)に近似した非円筒形となっていることで、缶の胴部が円筒形である場合と比べて、缶詰をカートンケースに収容する際に、ケース内に効率良く缶詰を収容することができ、ケース内のデッドスペースを小さくできることで、同じ容量の缶詰に対してカートンケースを小さなものにすることができて、カートンケースのコンパクト化により紙材料の使用量を節約することができると共に、缶詰をコンビニエンスストア等の陳列棚に裏側から押し出して並べる際に、商標等を表示した面が正面となるように、缶詰を回転させることなく容易に所定の向きに揃えて陳列することができる。
【0021】
そして、パネル壁部41により胴部4が四角筒形に近似した非円筒形となっているものの、パネル壁部41同士を繋ぐ連結部42が、それらを結ぶ仮想円筒面の一部となるような横断面円弧状に形成されており、しかも、胴部4の周壁に対する連結部42の割合を多くしていることから、即ち、連結部42同士を結ぶ仮想円筒面の全体に対する連結部全体(各連結部42の合計)の割合を、少なくとも36%以上(本実施形態では約56%)としていることから、缶詰の製造工程で缶を搬送するような際に、従来から使用している円筒缶用の搬送用ターレットを使用しても、搬送用ターレットのポケット(約120°〜180°の範囲の同一円周面部分を有するポケット)内で缶を連結部42の部分により安定した状態で保持することができる。
【0022】
なお、本実施形態のシームレス缶1では、各パネル壁部41のそれぞれが、環状に凹凸条が形成された周辺部分41bと、周辺部分41bで囲まれて台状に突出する中央部分41aとからなり、全体的に仮想平面Fよりも内方に凹んだ凹部構造となっていることにより、飲料を充填・密封した後で缶内圧が変化しても、仮想平面Fよりも内方でのパネル壁部41の変形により缶内圧の変化を充分に吸収することができて、缶全体の輪郭が変わることはない。そのため、例えば、所定数の缶詰をカートンケース内に収納した後、保管中の缶詰の缶内圧が減圧しても、ケース内での缶詰同士の間に隙間ができるようなことはない。
【0023】
すなわち、負圧缶(陰圧缶)として使用する場合、充填・密封の直後には、缶内圧によりパネル壁部41の部分が多少膨出することはあっても、パネル壁部41が全体的に凹部構造に形成されていることから、パネル壁部41が仮想平面Fよりも外方に突出するようなことはなく、また、常温まで冷却して缶内が減圧した時には、図5(A)に二点鎖線で示すように、パネル壁部41の中央部分41aが内方に反転して凹むことにより、缶のその他の部分(連結部42等)を変形させることなく、缶内の負圧を充分に吸収することができて、缶内圧の変化で缶全体の輪郭が変わることはない。
【0024】
なお、正圧缶(陽圧缶)として使用する場合でも、内容物が発泡性の飲料であったり、液体窒素を添加したりすることで、缶内圧が高くなってパネル壁部41の部分が膨出しても、パネル壁部41が全体的に凹部構造に形成されており、しかも、パネル壁部41の周辺部分41bが環状の凹凸条により補強されていることから、パネル壁部41が仮想平面Fよりも外方に大きく突出するようなことはなく、缶全体の輪郭は殆ど変わらない。
【0025】
以上、本発明の非円筒形胴部を有するシームレス缶について、胴部に4個のパネル壁部を有するボトル型のシームレス缶による一実施形態について説明したが、本発明は、上記のような実施形態に限られるものではなく、例えば、パネル壁部41の個数については、上記の実施形態に示したような胴部4に4個のパネル壁部41を設けたものに限らず、図3(A),(B)に示すように、胴部4に6個のパネル壁部41を設けることで、胴部4を六角筒形(横断面六角形)に近似した非円筒形となるように形成しても良い。この六角筒形に近似させた実施形態では、各連結部42の幅は約10mmとなり、6個の連結部42の幅の合計は、連結部42同士を結ぶ仮想円筒面の約42%となっている。
【0026】
なお、単なる意匠的な観点からは、パネル壁部41の個数を適宜なものにすることも考えられるが、例えば、四角筒形の対向する一対の側面に相当する仮想平面だけを基準とした2個のパネル壁部を胴部に設けて、残りの胴部を大部分を円筒面のまま残した非円筒形としたり、或いは、胴部4を八角筒形(横断面八角形)に近似した非円筒形とした場合には、殆ど円筒形に近くなるため、カートンケース内でのデッドスペースの削減という点で効果的ではなく、また、胴部4を三角筒形(横断面三角形)に近似した非円筒形とした場合には、陳列の際に缶を同じ向き揃えるという点では効果的ではなく、また、五角筒形(横断面五角形)に近似した非円筒形とした場合には、カートンケース内への収納や、陳列の際に缶を同じ向き揃えるという点では効果的ではないことから、胴部の非円筒形状については、四角筒形又は六角筒形に近似したものとすることが必要となる
【0027】
また、パネル壁部の形状については、パネル壁部の両側の連結部との境界線同士を結ぶ仮想平面よりも外方に突出しない限りにおいて、実施形態に示したような具体的な構造に限らず、平坦面を含む適宜の形状として実施することも可能であり、また、パネル壁部の長さ方向の範囲については、厳密に胴部の領域に限られるものではなく、図3(A)に示すように、肩部2やネック部5の領域にまでパネル壁部41が僅かに入り込むようにしても良い(縮径されたネック部5において、少なくとも缶蓋との巻締め部分が横断面円形状であれば良い)。
【0028】
さらに、本発明の対象となるシームレス缶については、上記の実施形態に示したようなタイプのボトル型缶に限らず、例えば、図4(A),(B)に示すように、胴部4と底部7とが一体成形されて、胴部上端側(開口端側)に形成されたネック部5の上端に上蓋(イージーオープンエンド等)6が巻締め固着されている2ピース缶であっても良く、また、図示していないが、有底円筒缶の開口端側にネック部を大きく縮径して小径円筒部を形成し、この小径円筒部にネジキャップが冠着できるネジ部を形成したタイプのボトル型缶や、口頸部と肩部が一体成形された缶蓋を、有底円筒缶の開口端側に巻締め固着したタイプのボトル型缶であっても良い等、適宜に設計変更可能なものであることは言うまでもない。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したような本発明の非円筒形胴部を有するシームレス缶によれば、カートンケース内に効率良く缶を収容したり、商品を陳列する際に容易に所定の向きに缶を揃えたりできるように、缶の胴部をパネル壁部により非円筒形に形成しても、パネル壁部同士を繋ぐ連結部が、所定以上の大きさの横断面円弧状に形成されていることで、従来から広く使用されている円筒缶用の搬送用ターレットをそのまま転用して、円筒缶と同様に、搬送用ターレットのポケットに缶を安定した状態で保持させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非円筒形胴部を有するシームレス缶の一実施形態に係るボトル型缶を示す正面図。
【図2】図1に示したボトル型缶の(A)平面図,および(B)底面図。
【図3】本発明のシームレス缶の他の実施形態に係るボトル型缶を示す(A)正面図,および(B)平面図。
【図4】本発明のシームレス缶の他の実施形態に係る2個の2ピース缶(A),(B)をそれぞれ示す正面図。
【図5】(A)図1に示したボトル型缶のパネル壁部付近を示す横断面図,および(B)図3に示したボトル型缶のパネル壁部付近を示す横断面図。
【符号の説明】
1 シームレス缶(ボトル型缶又は2ピース缶)
2 口頸部(ボトル型缶の)
3 肩部(ボトル型缶の)
4 胴部(ボトル型缶又は2ピース缶の)
5 ネック部(ボトル型缶又は2ピース缶の)
6 缶蓋(上蓋又は底蓋)
7 底部(2ピース缶の)
41 パネル壁部
41a 中央部分(パネル壁部の)
41b 周辺部分(パネル壁部の)
42 連結部
F 仮想平面

Claims (5)

  1. 薄肉化されて継ぎ目の無い胴部を有する金属製のシームレス缶において、胴部の開口端側で縮径されたネック部が、少なくとも缶蓋巻締め部分で横断面円形状に形成されており、少なくとも胴部の全体で、4個又は6個のパネル壁部が、胴部の周方向で所定の間隔を置いて形成され、隣り合うパネル壁部同士を繋ぐ所定の幅の各連結部が、それらを結ぶ仮想円筒面の一部分となる同一幅の横断面円弧状に形成されていて、且つ、各パネル壁部が、その両側の連結部との境界線同士を結ぶ仮想平面を基準として該平面よりも外方に突出しないように形成されて、各パネル壁部の基準となる仮想平面同士を結ぶ形状が四角筒又は六角筒になっていると共に、連結部同士を結ぶ仮想円筒面の全体に対する連結部全体の割合が、少なくとも36%以上となっていることを特徴とする非円筒形胴部を有するシームレス缶。
  2. 円筒状に薄肉化された胴部に対して、所定の間隔で所定の幅だけ連結部として元の円筒形状を残すように4個又は6個のパネル壁部を成形することで、胴部が非円筒形に形成されていることを特徴とする請求項に記載の非円筒形胴部を有するシームレス缶。
  3. パネル壁部の縁部が仮想平面上に位置して、パネル壁部の縁部よりも内側が仮想平面よりも内方に凹むように、パネル壁部が全体的に凹部構造となっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の非円筒形胴部を有するシームレス缶。
  4. シームレス缶が、口頸部と肩部と胴部とネック部とが一体成形されて、ネック部の下端に底蓋が巻締められるボトル型缶であることを特徴とする請求項1乃至の何れかに記載の非円筒形胴部を有するシームレス缶。
  5. シームレス缶が、ネック部と胴部と底部とが一体成形されて、ネック部の上端に上蓋が巻締められる2ピース缶であることを特徴とする請求項1乃至の何れかに記載の非円筒形胴部を有するシームレス缶。
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