JP3992738B2 - イソパラフィン―オレフィンのアルキル化方法 - Google Patents
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Description
四エチル鉛をガソリンのオクタン価向上添加剤として使用することを削減した結果、無鉛ガソリンの製造が増加しただけでなく、全てのグレードのガソリンのオクタン価の仕様が同様に増加した。イソパラフィン−オレフィンのアルキル化は、ガソリン中に混合される高度に分枝したパラフィンオクタンエンハンサーの製造にとって鍵となる工程である。
アルキル化は、有機分子にアルキル基を付加することを伴う。従って、イソパラフィンは、より分子量の大きなイソパラフィンを与えるためにオレフィンと反応させられる。工業的には、アルキル化は、しばしば、酸性触媒の存在下でC2〜C5のオレフィンとイソブタンとの反応を伴う。アルキレートは、その高いオクタン価のために、プレミアムガソリンの製造にとって有用性の高い混合成分である。
従来、アルキル化方法は、制御された温度条件の下で、フッ化水素酸もしくは硫酸を触媒として使用することを含むものであった。硫酸方法では、オレフィンの重合という好ましくない副反応を最小にするため低い温度が利用され、そして新しい酸を継続的に加え、廃酸を継続的に回収することによって、酸強度は一般的に88〜94パーセントに維持される。フッ化水素酸方法は、硫酸方法ほど温度に敏感でなく、フッ化水素酸は容易に回収され精製される。
高オクタン価ガソリン混合成分を製造するために一般に用いられる代表的なアルキル化のタイプ、すなわち、フッ化水素酸および硫酸アルキル化方法は、環境への懸念、酸の消費および腐食性物質の処理を含む固有の欠点を有する。オクタン価への要求の増加および環境への懸念の増加に伴い、固体触媒系に基づくアルキル化方法を発展させることが望まれてきた。本発明の触媒は、一般に用いられているフッ化水素酸および硫酸アルキル化方法よりも環境的に許容され得るアルキル化の方法を、精製業に提供する。
結晶性金属ケイ酸塩もしくはゼオライトが、イソパラフィン−オレフィンのアルキル化の接触反応で用いるために広く研究されてきた。例えば、米国特許第3,251,902号は、C2〜C12のオレフィンを用いたC4〜C20の分枝したパラフィンの液相アルキル化のために、利用可能な酸部位(acid site)の数を減じたイオン交換結晶性アルミノケイ酸塩の固定床の使用を記載している。当該特許は、オレフィンがアルキル化反応器へ導入される前に、C4〜C20の分枝したパラフィンが、結晶性アルミノケイ酸塩を浸すようにすることを更に開示している。
米国特許第3,450,644号は、カルボニウムイオン中間体を伴う炭化水素の転化方法において用いられるゼオライト触媒を再生する方法を開示している。
米国特許第3,549,557号は、オレフィンが種々の箇所から反応器に好ましく供給される固定床、移動床もしくは流動床システムにおいて、ある種の結晶性アルミノケイ酸塩ゼオライト触媒を用いて、C2〜C3のオレフィンによりイソブタンをアルキル化することを記載している。
米国特許第3,644,565号は、結晶性アルミノケイ酸塩ゼオライト上に存在する第VIII族貴金属を含み、選択性を向上させるために水素で前処理されている触媒の存在下で、パラフィンをオレフィンでアルキル化することを開示している。
米国特許第3,647,916号は、イオン交換結晶性アルミノケイ酸塩の使用、イソパラフィン/オレフィンのモル比が3:1未満であること、および触媒を再生することを特徴とするイソパラフィン−オレフィンのアルキル化方法を記載している。
米国特許第3,655,813号は、結晶性アルミノケイ酸塩ゼオライト触媒を使用してC4〜C5のイソパラフィンをC3〜C9のオレフィンでアルキル化する方法であって、ハロゲン化物アジュバント(halide adjuvant)がアルキル化反応器内で用いられる方法を開示している。イソパラフィンとオレフィンは、所定の濃度でアルキル化反応器の中に導入され、触媒はアルキル化反応器の外側で連続的に再生される。
米国特許第3,893,942号は、第VIII族の金属を含むゼオライトを触媒として使用するイソパラフィン−オレフィンのアルキル化方法を記載している。このゼオライトは、それが部分的に失活したときに、触媒を再活性化するために、気相で断続的に水素で水素化される。
米国特許第3,236,671号は、アルキル化において、アルミナに対するシリカのモル比が3以上である結晶性アルミナケイ酸塩ゼオライトを使用することを開示しており、また、そのようなゼオライトにおいて交換された及び/またはゼオライトに含浸された種々の金属を使用することも開示している。
米国特許第3,706,814号は、ゼオライトで触媒されるもう一つのイソパラフィン−オレフィンのアルキル化方法を開示し、更に、ユーデックスラフィネートのようなC5+パラフィンもしくはC5+オレフィンをアルキル化反応器の原料に添加すること、および特定の反応物の比率、ハロゲン化物アジュバント等の使用を規定している。米国特許第3,624,173号は、イソパラフィン−オレフィンのアルキル化において、ガドリウニウムを含むゼオライト触媒の使用を開示している。
米国特許第3,738,977号は、第VIII族金属成分を含むゼオライト触媒、この触媒は水素で前処理されたものであるが、これを用いてエチレンでパラフィンをアルキル化することを開示している。
米国特許第3,865,894号は、実質的に無水の酸性ゼオライト、例えば酸性ゼオライト(ゼオライトHY)、およびハロゲン化物アジュバントを用いて、C4〜C9のモノオレフィンをアルキル化することを記載している。
米国特許第3,917,738号は、オレフィンを吸着することができる固体粒子触媒を使用して、オレフィンでイソパラフィンをアルキル化する方法を記載している。イソパラフィンとオレフィンは、吸着ゾーンの上流端で触媒粒子と接触する反応物流(ストリーム)を形成するために混合され、触媒上に制御された量のオレフィンが吸着されるようにその吸着ゾーンを反応物は触媒と共に通され、その後、反応物と触媒の組合せがアルキル化ゾーンに導入される。この制御されたオレフィンの吸着は、アルキル化反応中のオレフィンの重合を防止するためであると記載されている。
米国特許第4,377,721号は、触媒としてZSM−20、好ましくはHZSM−20もしくは希土類カチオン交換されたZSM−20を用いるイソパラフィン−オレフィンのアルキル化方法を記載している。
米国特許第4,384,161号は、2,2,4−トリメチルペンタンを吸着することができる大孔ゼオライト(large pore zeolite)、例えば、ZSM−4、ZSM−20、ZSM−3、ZSM−18、ゼオライトベータ、フォージャサイト、モルデナイト、ゼオライトY、およびそれらが希土類金属を含有する形態、ならびに、三フッ化ホウ素、五フッ化アンチモン、塩化アルミニウムのようなルイス酸を触媒として用いて、イソパラフィンをオレフィンでアルキル化し、アルキレートを与える方法を記載している。当該特許には、ルイス酸と組み合わせて大孔ゼオライトを使用することは、ゼオライトの活性と選択性を大きく増加させ、それにより高いオレフィン空間速度と低いイソパラフィン/オレフィン比でアルキル化を実施できることが記載されている。
米国特許第4,992,615号、5,012,033号、及び5,073,665号は、MCM−22と命名されたゼオライトを触媒として使用した、イソパラフィン−オレフィンのアルキル化方法を記載している。米国特許第5,258,569号および第5,254,792号は、触媒としてそれぞれMCM−36およびMCM−49を使用するイソパラフィン−オレフィンのアルキル化方法を開示している。
米国特許第4,008,291号は、水素が触媒の再活性化ゾーンに加えられるが、本発明で教示されているような、制御された量で水素がアルキル化反応ゾーンに加えられることはない、移動床アルキル化方法を開示している。
米国特許第5,292,981号は、ゼオライト粒子とイソパラフィンおよびオレフィンを含む液体反応物のフィードとのスラリーが反応器の中で循環する、イソパラフィン−オレフィンのアルキル化方法を記載している。スラリー中のイソパラフィン/オレフィンの比は100/1未満である。スラリーの第一の部分は少なくとも500/1の比を与えるように再利用される。スラリーの第二の部分は、分離手段を通過させられ、そこでアルキレート生成物はゼオライトから分離される。
発明の要約
この発明は、大孔ゼオライト(large pore zeolite)を含む複合触媒と制御された量の水素の存在下で、イソパラフィンをオレフィン分子と反応させる改良された方法に関する。制御された量の水素の存在は、触媒の安定性とアルキレートの質を向上させる。イソブタンを軽質オレフィンでアルキル化することは、高オクタン価ガソリン混合原料の製造において重要である。アルキレートは一般に、ガソリンプールの10〜15%を占める。それは、高いRON(リサーチ法オクタン価)とMON(モーター法オクタン価)を有し、硫黄の含有量が小さく、オレフィンもしくは芳香族化合物を全く含まず、優れた安定性を示し、きれいに燃える。
本発明では、2,2,4−トリメチルペンタンを吸着するのに十分な大きさの細孔を有するゼオライト、例えば、フォージャサイト(ゼオライトXおよびゼオライトY)、ZSM−3、ZSM−4、ZSM−18、ZSM−20、モルデナイト、MCM−22、MCM−36、MCM−49、MCM−56およびゼオライトLが、触媒として用いられる。触媒は、部分的にもしくは完全に希土類元素のカチオンで交換されていてもよい。さらに、ゼオライトは、PtもしくはPdのような一もしくは複数の水素化成分を含む。一つの好ましい実施態様において、水素は、イソパラフィンおよびオレフィンとともに、水素/オレフィンの比が0.2対1で、アルキル化反応器の中に同時に供給される。実施例では、イソブタンと2−ブテンを用いる。0.2/1では、最小量のブテンが水素化され、C5+分子の生成量が最大になる。
【図面の簡単な説明】
図は、希土類で交換された、水素化成分を含む大孔ゼオライトに、制御された量の水素が加えられたときの改良を、触媒に対する流通時間およびオレフィン転化率の重量%で示している。
発明の詳細な説明
供給原料
本発明のアルキル化方法において有用な供給原料(フィード)は、少なくとも一種のイソパラフィンと、少なくとも一種のオレフィンを含む。本発明のアルキル化方法で用いられるイソパラフィン反応物は、約4〜約8の炭素原子を有する。そのようなイソパラフィンの代表的な例には、イソブタン、イソペンタン、3−メチルヘキサン、2−メチルヘキサン、2,3−ジメチルブタン、および2,4−ジメチルヘキサンが含まれる。
供給原料中のオレフィン成分は、2〜12の炭素原子を有するオレフィンを少なくとも一種含む。そのようなオレフィンの代表的な例には、2−ブテン、イソブチレン、1−ブテン、プロピレン、エチレン、ペンテン、ヘキセン、オクテン、およびヘプテンが含まれるが、これらはほんの一例を示しているにすぎない。好ましいオレフィンは、C4オレフィン、例えば、1−ブテン、2−ブテン、イソブチレン、もしくはこれらC4オレフィンの一もしくは複数の混合物を含み、中でも2−ブテンがもっとも好ましい。本発明の方法のための適当な供給原料は、Huangらの米国特許第3,862,258号の第3欄の第44〜56行に開示されているが、その開示はこの引用により本発明に組み込まれる。
また、FCC(流動接触分解)ブタン/ブテン原料のような、パラフィンおよびオレフィンの混合物を含む炭化水素ストリームを用いてもよい。供給原料中のイソパラフィン/オレフィンの重量比は、1:1から1000:1の範囲内にあればよく、1000:1を超えてもよい。その比は、通常、約100:1であるが、反応器の中では500:1を超える比がより好ましく、1000:1を超える比がもっとも好ましい。イソパラフィン/オレフィンの高い比は、反応器の流出物の一部を再利用することによって、もしくは反応器の内容物を逆混合することによって達成されてもよい。
アルキル化触媒
上記の供給原料は、制御された量の水素の存在下で、大孔ゼオライトを含むアルキル化触媒と接触させられる。触媒は、さらに水素化成分、および適宜希土類元素を含む。ゼオライト成分は、2,2,4−トリメチルペンタンを吸着することができる大孔ゼオライトである。ゼオライトの細孔の直径は、6Åよりも大きく、好ましくは7Åよりも大きい。大孔ゼオライトには、ゼオライトX、ゼオライトY、およびUSYのようなフォージャサイトが含まれる。ゼオライトXは米国特許第2,882,244号により詳しく十分に記載されている。本発明の目的上、ゼオライトYには、合成された形態のままのゼオライトYと同様に、脱アルミニウムした骨格のゼオライトY、例えば、米国特許第3,293,192号に記載されている超安定Y(USY)および米国特許第4,503,023に記載されているLZ−210を含むその変形態が含まれる。その他の適当なゼオライトとして、ZSM−3(米国特許第3,415,736号に記載されている)、ZSM−4(米国特許第4,021,947号および第4,091,007号により詳しく十分に記載されている)、ZSM−20(米国特許第3,972,983号に記載されている)、モルデナイト(米国特許第5,219,547号および第5,211,935号に記載されている)、MCM−22(米国特許第5,073,665号および第5,105,054号に記載されている)、MCM−36(米国特許第5,310,715号および第5,296,428号に記載されている)、MCM−49(米国特許第5,236,575号に記載されている)、MCM−56(米国特許第5,362,697号に記載されている)、ゼオライト−L(米国特許第4,908,342号および第5,063,038号に記載されている)、ゼオライトベータ(米国特許第5,164,170号および第5,160,169号に記載されている)がある。フォージャサイトは本発明において好ましいものである。このパラグラフで引用した特許の開示はすべて、引用により本発明に明らかに組み込まれる。
ゼオライトは、好ましくは、少なくとも一つの希土類元素のカチオン、例えばランタンもしくはセリウムのカチオンで、部分的にもしくは完全に交換される。また、希土類元素のカチオンの混合物を使用してもよい。
本発明の触媒は、第VIII族金属(Co、Ni、Fe、Ru、PdおよびPtのような金属)もしくはその他の遷移金属(Cr、Mo、W、Cu、Zn、Ga、SnおよびTiのような金属)から選ばれる一もしくは複数の水素化成分と均一に組み合わせて使用することができる。貴金属は、特に、水素化−脱水素機能が望まれるときに用いられる。そのような成分は、化学的におよび/または物理的に触媒と組み合わされる。従って、水素化成分は、共結晶化(co-crystallization)を経て触媒組成物の中に導入され得、あるいは、構造体の中にある第IIA族元素、例えばアルミニウムと、その存在量を限度として組成物中で交換され得、あるいは触媒組成物の中に含浸され得、あるいは触媒組成物と物理的に均一に混合され得る。そのような成分は、例えば、それが白金の場合には、白金金属を含むイオンを含む溶液で触媒を処理すること等によって、触媒中もしくは触媒上に含浸してもよい。従って、この目的のために用いられる適当な白金化合物としては、ヘキサクロロ白金(IV)酸、塩化第一白金、および白金アミン錯体を含む種々の化合物がある。
本発明の触媒は、希土類元素のカチオンを貴金属と組み合わせて用いる場合には、熱処理されなければならない。この熱処理は、一般には、少なくとも約370℃、通常400℃〜600℃の範囲にある温度で、通常20時間を超えない範囲で少なくとも1分間、触媒を加熱することにより実施される。熱処理は減圧下で実施してもよいが、単に便宜のために大気圧下で実施することが好ましい。熱処理は、約925℃までの温度で実施することができる。
本発明の方法において、それをアルキル化触媒として使用する前に、触媒を少なくとも部分的に脱水する必要がある。この脱水は、空気もしくは窒素等の雰囲気中、大気圧下、減圧下もしくは加圧(高圧)下で、約30分〜約48時間の範囲にある時間、触媒を約200℃〜約595℃の範囲内の温度まで加熱することにより実施してもよい。脱水は、単に、触媒を真空下に置くことにより、室温で実施することもまた可能である。ただし、その場合には、脱水の程度が適当なものになるまでには、かなりの時間を要する。アルキル化の前に、触媒は水素で還元されて、水素が添加される。
触媒は、様々な粒子サイズに形成され得る。一般的には、粒子は、粒子サイズが8mm(2メッシュ)(Tyler)スクリーンを通過するのに十分小さく、37μm(400メッシュ)(Tyler)スクリーンに保持されるほど十分に大きい粉末、粒体、もしくは押出品のような成形物の形態で提供されてよい。触媒が例えば押出によって成形される場合には、結晶は、乾燥させる前に押し出してもよく、あるいは部分的に乾燥してから押し出してもよい。
触媒的に活性な触媒である結晶性材料を、他の材料、すなわち、本発明のイソパラフィンアルキル化方法で採用される温度および他の条件に対して耐性のあるバインダーと組合せることが望ましい。適当なバインダー材料には、クレイ、シリカ、および/またはアルミナ等の酸化金属のような、活性な材料および不活性な材料が含まれる。これらは、天然産のものであっても、あるいはシリカおよびは酸化金属の混合物を含むゼラチン状の沈殿物もしくはゲルの形態で供給されてもよい。それ自身触媒的に活性であるバインダー材料を、触媒的に活性な結晶性材料とともに使用すること、すなわち、触媒的に活性な結晶性材料と組み合わされた触媒的に活性なバインダー材料を使用することは、触媒の転化および/または選択性を変えることができる。不活性な材料は、反応速度をコントロールする他の手段を用いる必要なく、生成物を、経済的に、かつコントロールされた方法で得ることができるよう、転化の量をコントロールする希釈剤として都合よく使用される。これらの材料は、天然産のクレイ、例えば、ベントナイトおよびカオリンに組み込むことができ、その結果、工業的な処理条件下における触媒の圧潰強度を向上させる。良好な圧潰強度は、触媒が壊れて粉状の材料になることを防止する、もしくは遅らせるので、工業的に使用するうえにおいて有利な特性である。
本発明の触媒結晶と複合化し得る天然産のクレイには、その主鉱物成分がハロイサイト、カオリナイト、ディッカイト、ナクライトもしくはアナウキサイトであるサブベントナイト、およびディキシー、マクナミー(McNamee)、ジョージアおよびフロリダクレイとして一般に知られているカオリン、またはその他のものを含むカオリン族およびモンモリロナイト族が含まれる。それらのクレイは、はじめの採掘された未加工状態で、または初めに▲か▼焼(焼成)処理、酸処理もしくは化学的に変性された状態で使用してよい。触媒結晶と複合するのに有用なバインダーは、また、無機酸化物、特にアルミナをも含む。
アルミナバインダーは、▲か▼焼処理の間に相転換を生じる場合がある。それにより、アルミナの水への溶解度は減少する。アルミナの水酸基含有量は▲か▼焼処理によって減少する場合がある。特に、▲か▼焼処理は、アルミナの擬似ベーマイト構造をγアルミナに変換する場合がある。
前述のバインダー材料を使用せずに、あるいはそれに加えて、本発明の触媒結晶は、シリカ−アルミナ、シリカ−マグネシア、シリカ−ジルコニア、シリカ−トリア、シリカ−ベリリア、シリカ−チタニアのような無機酸化物マトリックス、およびシリカ−アルミナ−トリア、シリカ−アルミナ−ジルコニア、シリカ−アルミナ−マグネシア、シリカ−マグネシア−ジルコニア等の三元組成物のような無機酸化物マトリックスで複合してもよい。コロイドの形態で前述のマトリックス材料の少なくとも一部を供給することは、触媒成分の押出を容易するのに都合がよい。
細かく分割された触媒結晶と無機酸化物マトリックスの相対比は、触媒結晶含有量が約1〜約95重量%の範囲内である限りにおいて広く変化させることが可能である。より一般には、特に複合材料がビーズの形態で製造される場合には、触媒結晶が、複合材料中、約2〜約80重量%の範囲内で存在する限りにおいて、相対比を変化させることが可能である。
処理条件
本発明のアルキル化方法は、かなり広い範囲の処理温度で、例えば約0℃〜約400℃の範囲で実施でき、好ましい範囲は、約50℃〜約120℃である。実
際の上限処理温度は、不都合なこと、すなわち好ましくない副反応を避けるために、しばしば制限される。
本発明の方法は、かなり広い範囲の圧力で、例えば、減圧した圧力〜約2000psigの範囲で、好ましくは大気圧〜約1000psigの範囲で実施することができる。フィードにおけるオレフィンに対する水素のモル比は、0.2:1.0か、もしくはそれ以下、好ましくは0.15:1.0かもしくはそれ以下である。
本発明のアルキル化方法において用いられる触媒の量は、かなり広い範囲で変えてよい。一般に、オレフィンに基づく重量空間速度(WHSV、時間基準)で示される触媒の量は、約0.01〜約100hr-1の範囲内であるとよい。当然ながら、特定の反応のために選ばれる触媒の量は、触媒の性質および採用される処理条件、並びに関係する反応物を含むいくつかの変数によって決定されることが、当業者には理解されよう。
本発明のアルキル化方法で用いられるイソパラフィン反応物は、約20までの炭素原子を含むもの、好ましくは約4〜約8の炭素原子を含むものであってよい。例えば、イソブタン、3−メチルヘキサン、2−メチルブタン、2,3−ジメチルブタン、および2,4−ジメチルヘキサンである。
本発明で用いられるオレフィン反応物は、一般に2〜約12の炭素原子を含む。代表的な例は、エテン、プロペン、1−ブテン、2−ブテン、イソブテン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテンおよびオクテンである。特に好ましいものは、C3およびC4オレフィンおよびそれらの混合物である。
一般に、混合された炭化水素フィードにおける全イソパラフィン対全オレフィンアルキル化剤のモル比は、約1:2〜約500:1であり、約5:1〜約100:1の範囲にあることが好ましい。イソパラフィンおよび/またはオレフィン反応物は、気相、液相、および/または超臨界状態であってよく、生(き)の状態、すなわち他の物質で希釈された意図的な混合物から遊離した状態であってもよい。または、反応物は、例えば水素もしくは窒素のようなキャリヤーガスまたは希釈剤の助けをかりて触媒組成物と接触させてもよい。反応物はまた、場合により、全体の転化作用を増すことができる一もしくは複数の反応性のある他の物質とともに、アルキル化反応ゾーンに導入してもよい。従って、例えば、比較的少量の水素および/または水素供与体が、反応ゾーンに存在していてもよい。
本発明のアルキル化方法は、固定床反応器、移動床反応器、もしくはスラリー反応器を用いて、バッチ式、半連続もしくは連続工程で実施することができる。使用後の触媒は、例えば、(空気のような)酸素含有雰囲気下にて高温で熱処理することにより、あるいは溶媒で抽出することによって、コークが除去される再生ゾーンへ導入される。再生された触媒は、その後、さらに有機反応物と接触するために転化ゾーンへ再循環される。本発明の触媒を米国特許第4,992,615号、5,012,033号および5,073,665号に記載されているような触媒の代わりに用いることによって、特別なプロセス構成および変形態様を形成できる。
以下実施例を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例
希土類元素で交換されたY−ゼオライト(REHY)により行う2−ブテンを用いたイソブタンのアルキル化における水素の有益な効果は、逆流式で管型反応器において循環比を45:1として、液相で2827kPa(410psig)にて100℃で内部再循環させる固定床操作により確認した。再循環を実施するためにギアポンプを使用した。
実施例1: 水素不存在下における0.3%Pd/REHYを用いたイソブタン/2−ブテンのアルキル化である。
550μm(30〜60メッシュ)の粒子からなるREHY触媒2.5gを固定床反応器に仕込んだ。触媒は、乾燥空気内で400℃で3時間▲か▼焼したのち、N2でパージし、120℃にて1.013kPa(1atm)で1時間、H2を用いて還元し、最後に120℃にて1時間N2でパージした。その後、反応器を、室温まで冷却し、全体の反応器/再循環システムを加圧下でイソブタンで満たした。再循環ポンプは、流量225ml/hrで始動し、反応器システムを所望の温度に加熱した。所望の温度である100℃に達したときに、予め混合しておいた、内標準として1重量%のn−ヘキサンを含むイソブテン/2−ブテンのフィード(イソブテン/ブテンのモル比[I/O]は21:1)を連続的に流量5ml/hrで反応器に供給した。これらの条件の下で、循環比(RR、再循環する反応器の流出物のストリームの新しいフィードに対する体積比として定義される)は45:1に維持された。オレフィンの転化率、C5+の収率、および生成物の分布をモニターするために、オンラインのGCサンプルを定期的に取り出した。流通時間の関数としてオレフィン転化率のプロットを図に示した。明らかに、サイクルの長さ(オレフィン転化率が100%に維持されている総流通時間で定義される)、はわずか12時間であった。その後、オレフィンの漏出が起こり、オレフィンの転化率は100%未満に低下した。更に、アルキレート中のジメチルヘキサンに対するトリメチルペンタンの比(T/D)(アルキレートのオクタン価品質を反映するものである)は、流通時間によって3.2から3.6に変動した。
実施例2: 制御された量のH2存在下における0.3%Pd/REHYを用いたイソブタン/2−ブテンのアルキル化を実施したが、これは制御された量のH2を添加することの有益な効果を示している。
所定の圧力の下でフィードをH2で予め飽和させ、H2対ブテンのモル比が0.15:1となるようにしたことを除いて、実施例1と同じ0.3%Pd/REHY触媒を用いて実施例1と同様に試験を行った。イソブテン/ブテンフィードを含むこの水素を、連続的に反応器の中にポンプで供給した。オレフィン転化率、C5+の収率、T/D、水素化(水素添加)の度合い、および生成物の分布の結果を流通時間の関数として、下記の表1に示す。C5+の収率は、転化されたオレフィン1グラムにつき、生成されたC5+アルキレートのグラムで定義される。流通時間に対するオレフィン転化率のプロットを図1に示す。明らかに、制御された量のH2の存在は、より良いサイクル時間を与え(31時間対12時間)、向上した触媒の安定性を示している。更に、アルキレート中のジメチルヘキサンに対するトリメチルペンタンの比(T/D)は、著しく向上しており(H2の不存在下でアルキル化した場合の3.2〜3.6に対して6.3〜7.8)、アルキレート生成物のオクタン品質がより良いことを反映している。
実施例3: 様々なH2ブテン比のH2の存在下における0.3%Pd/REHYを用いたイソブタン/2−ブテンのアルキル化を実施した。ブテンに対するH2のモル比が異なる比を与える(表2に示すように1.1:1.0〜0.15:1.0の間で変動する)ように異なる流量で、水素ガスストリームをイソブタン/2−ブテンのフィードストリームとともに連続的に反応器に供給したことを除いて、実施例1と同じ0.3%Pd/REHY触媒を用いて実施例1と同様に試験を行った。オレフィン転化率の結果、C5+の収率、T/D、水素化の度合い、および生成物の分布の結果を流通時間の関数として、下記の表2に示す。H2/ブテンの比が1.1:1.0のとき、100%のブテンが水素化された。比が0.4:1.0まで減少したとき、40%のブテンが水素化された。比が更に減少して0.2:1.0になったとき、ブテンのうち20%だけが水素化され、C5+の収率は、著しく増加し、1.51になった。さらに比を減少させて0.15:1.0にすると、C5+の収率は更に向上して1.85になった。この実施例において、様々なH2/ブテンのモル比から得られたT/D比はすべて、H2不存在下のアルキル化から得られたそれらよりもずっと良いものであった(実施例1参照)。従って、本発明の概念において、好ましいH2/ブテンのモル比は、0.2:1.0かもしくはそれより小さいものである。
Claims (9)
- C 3 −C 4 オレフィンとC 4 −C 8 イソパラフィンとを反応させることによって、ガソリン配合成分としてのアルキレート生成物を生成させるイソパラフィン−オレフィンのアルキル化方法であって、0.4〜0.15の範囲の水素のオレフィンに対するモル比で水素を存在させ、希土類元素を含むフォージャサイト及び水素化成分を有する固体触媒を存在させるアルキル化条件にて、イソパラフィンとオレフィンとを反応させることを含んでなり、前記アルキレート生成物はジメチルヘキサンに対するトリメチルペンタンの向上した比を有してなるイソパラフィン−オレフィンのアルキル化方法。
- フォージャサイトはゼオライトX又はゼオライトYであり、水素対オレフィンのモル比が0.2:1よりも大きくない請求項1記載の方法。
- 水素対オレフィンのモル比が0.15:1である請求項1又は2に記載の方法。
- フォージャサイトがゼオライトX、ゼオライトYおよびUSYからなる群から選択される請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
- フォージャサイトが希土類金属から選ばれる一もしくは複数のカチオンで部分的にもしくは完全に交換されている請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
- フォージャサイトが1.0重量%以下のナトリウムを含む請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
- フォージャサイトを含む触媒がさらにバインダーを含む請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
- 水素化成分として金属の組合せを用いる請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
- 金属の組合せが、PdCu、PdZn、PdSn、PtSn、PtRe、NiW、もしくはCoMoからなる群から選ばれる請求項8に記載の方法。
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