JP2000501103A - 希土類交換フォージャサイト触媒を使用するイソパラフィン/オレフィン・アルキル化方法 - Google Patents

希土類交換フォージャサイト触媒を使用するイソパラフィン/オレフィン・アルキル化方法

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フアン,トレイシー・ジャウ―フア
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(57)【要約】 RE−USY又はRE−USXの存在下で行われる、イソパラフィン−オレフィン・アルキル化方法を開示する。好適に用いられる触媒の大きさは、50〜150ミクロンであり、アトリション・インデックス(磨耗係数)は10以下、好ましくは5以下である。アルキレート生成物は、特にガソリンのオクタン価向上剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 希土類交換フォージャサイト触媒を使用する イソパラフィン/オレフィン・アルキル化方法 本発明は、超安定Y−ゼオライト(RE−USY)又は超安定X−ゼオライト (RE−XSY)のような希土類交換フォージャサイトの存在下で実施されるイ ソパラフィン−オレフィン・アルキル化方法に関する。有用な触媒は、FCCの 用途に典型的に使用される触媒であって、粒子のサイズが50〜150ミクロン 及び、アトリション・インデックス(attrition index、磨耗係数)が10以下 、好ましくは5以下である。アルキレート生成物は、特にガソリンのオクタン価 向上剤として有用である。 ガソリンのオクタン価向上添加剤として四エチル鉛の使用削減の結果、全グレ ードのガソリンのオクタン価の仕様が無鉛ガソリンの製造に伴い上昇した。イソ パラフィン−オレフィン・アルキル化は、ガソリンにブレンドするためのオクタ ン価向上剤である高度に分枝したパラフィンを製造する鍵となるルートである。 アルキル化は、有機分子にアルキル基を付加することを伴う。従って、イソパ ラフィンはオレフィンと、より大きな分子量を有するイソパラフィンを提供する ために反応させられ得る。工業的にアルキル化は、酸触媒の存在下イソブタンと C2−C5オレフィンの反応をしばしば伴う。アルキレートはその高いオクタン価 のためにプレミアムガソリンを製造するための有用な混合成分である。 従来アルキル化プロセスは、制御された温度条件下で触媒としてフッ化水素酸 又は硫酸の使用を含んで成る。硫酸プロセスにおいては、オレフィンの重合とい う望ましくない副反応を最小にするために低温が使用され、酸強度は、継続的な 新しい酸の供給及び継続的な使用された酸の回収により、一般に88〜94パー セントに維持される。フッ化水素酸プロセスは、硫酸プロセスほど温度に敏感で はなく、フッ化水素酸は容易に回収され精製される。 高オクタン価ガソリンブレンド成分を製造するために現在使用されている典型 的なアルキル化プロセスのタイプ、即ちフッ化水素酸及び硫酸アルキル化プロセ スは、環境への懸念、酸の消費及び腐食性物質の処理を含む固有の欠点を有して いる。オクタン価への要求の増加及び環境への懸念の増加に伴い、固体触媒シス テムに基づくアルキル化プロセスを発展させることが望まれている。本発明の触 媒は、現在使用されているフッ化水素酸及び硫酸アルキル化プロセスよりも環境 的に許容され得るアルキル化プロセスを、精製業に提供する。 結晶性メタロシリケート、ゼオライト、及びモレキュラーシーブが、イソパラ フィン−オレフィン・アルキル化の触媒に使用するために、一般に広範に研究さ れている。例えば、米国特許第3,251,902号は、C2−C12オレフィン とC4−C20の分枝したパラフィンの液相でのアルキル化に対して、利用できる 酸部位の数を減じたイオン交換結晶性アルミノシリケートの固定床の使用を記載 している。当該特許は、オレフィンがアルキル化反応器に導入される前に、C4 −C20の分枝したパラフィンが結晶性アルミノシリケートを浸すようにすること を更に開示している。 米国特許第3,450,644号は、カルボニウムイオン中間体を伴う炭化水 素転化プロセスにおいて使用されるゼオライト触媒を再生する方法を開示してい る。 米国特許第3,549,557号は、オレフィンが種々の箇所から反応器に好 ましく供給される固定床、移動床、又は流動床システムにおいて、ある種の結晶 性アルミノシリケートゼオライト触媒を使用するC2−C3オレフィンとイソブタ ンのアルキル化を記載している。 米国特許第3,644,565号は、結晶性アルミノシリケートゼオライト上 に存在するVIII族の貴金属を含んで成る触媒であって、選択性を向上させる ために水素で前処理された触媒の存在下、オレフィンとパラフィンのアルキル化 を開示している。 米国特許第3,647,916号は、イオン交換結晶性アルミノシリケートの 使用、3:1より低いイソパラフィン/オレフィンのモル比及び触媒の再生を特 徴とするイソパラフィン−オレフィンのアルキル化方法を開示している。当該特 許において粒子サイズは、40ミクロン以下に限られ、ボールミルにより製造さ れる。本発明においては、粒子サイズは50〜150ミクロンの範囲である。 米国特許第3,655,813号は、結晶性アルミノシリケートゼオライト触 媒を使用するC3−C9オレフィンでC4−C5イソパラフィンをアルキル化する方 法であって、ハロゲン化物アジュバント(halide adjuvant)が、アルキル化反 応器内で使用される方法を開示している。イソパラフィンとオレフィンはアルキ ル化反応器内に所定の濃度で導入され、触媒はアルキル化反応器の外部で連続的 に再生される。 米国特許第3,893,942号は、VIII族の金属を含有するゼオライト を触媒として使用し、ゼオライト触媒が部分的に失活した時に触媒を再活性化す るために、気相で断続的に水素で水素化されるゼオライトを使用する、イソパラ フィン−オレフィン・アルキル化方法を記載している。 米国特許第3,236,671号は、アルキル化において、アルミナに対する シリカのモル比が3以上である結晶性アルミノシリケートゼオライトの使用を開 示し、そのようなゼオライトに交換及び/又は含浸された種々の金属の使用も開 示している。 米国特許第3,706,814号は、ゼオライトで触媒されるもう一つのイソ パラフィン−オレフィン・アルキル化方法を開示し、Udex抽残油のようなC5 +パラフィン又はC5+オレフィンをアルキル化反応器の原料に添加すること、 及び特定の反応物質の比率、ハロゲン化物アジュバント等の使用を規定している 。米国特許第3,624,173号は、イソパラフィン−オレフィン・アルキル 化において、ガドリニウムを含んで成るゼオライト触媒の使用を開示している。 米国特許第3,738,977号は、VIII族金属成分を含有し、水素で前 処理されたゼオライト触媒を使用する、エチレンとパラフィンのアルキル化を開 示している。 米国特許第3,865,894号は、実質的に無水の酸性ゼオライト、例えば 酸性ゼオライトY(ゼオライトHY)、及びハロゲン化物アジュバントを使用す るC4−C9モノオレフィンのアルキル化を記載している。 米国特許第3,917,738号は、オレフィンを吸着する能力がある固体粒 子触媒を使用して、オレフィンでイソパラフィンをアルキル化する方法を記載し ている。イソパラフィンとオレフィンは、吸着ゾーンの上流端で触媒粒子と接触 する反応物質流を形成するために混合され、触媒上に制御された量のオレフィン が吸着されるようにその吸着ゾーンを反応物は触媒と共に通され、その後、反応 物と触媒の組み合わせがアルキル化ゾーンに導入される。この制御されたオレフ ィンの吸着は、アルキル化反応中のオレフィンの重合を防止するためであると記 載されている。 米国特許第4,377,721号は、触媒としてZSM−20、好ましくはH ZSM−20又は希土類陽イオン交換ZSM−20を使用する、イソパラフィン −オレフィン・アルキル化方法を記載している。この触媒は、細かく粉砕された 粉末の形態であっても良いが、特定のサイズの範囲は記載されていない。更にい えば、アトリション・インデックス(主としてFCC触媒の適用に関して従来議 論されてきた)は、考慮されていない。 米国特許第4,384,161号は、アルキレートを生成するために、2,2 ,4−トリメチルペンタンを吸着する能力を有する大孔ゼオライト(large pore zeolite)、例えばZSM−4、ZSM−20、ZSM−3、ZSM−18、ゼオ ライトベータ、フォージャサイト、モルデナイト、ゼオライトY及びその希土類 金属を含有する形態、及び三フッ化ホウ素、五フッ化アンチモン又は三塩化アル ミニウムのようなルイス酸を触媒として使用する、オレフィンでイソパラフィン をアルキル化する方法を記載している。当該特許に、ルイス酸と組み合わせて大 孔ゼオライトを使用することは、ゼオライトの活性及び選択性を大きく増加させ 、それによって、高いオレフィン空間速度及び低いイソパラフィン/オレフィン の比でアルキル化を実施できることが記載されている。 米国特許第4,992,615号;5,012,033号;及び5,073, 665号は、MCM−22と命名されたゼオライトを触媒として使用する、イソ パラフィン−オレフィン・アルキル化方法を記載している。米国特許第5,25 8,569号及び5,254,792号は、MCM−36及びMCM−49各々 を触媒として使用するイソパラフィン−オレフィン・アルキル化方法を開示して いる。 米国特許5,292,981号は、ゼオライト粒子とイソパラフィン及びオレ フィンを含んで成る液体の反応物のフィードとのスラリーが反応器で循環する、 イソパラフィン−オレフィン・アルキル化方法を記載している。スラリー中のイ ソパラフィン/オレフィンの比は、100/1以下である。スラリーの第1の部 分は、少なくとも500/1の比をもたらすように再生される。スラリーの第2 の部分は、分離手段を通され、そこでアルキレート生成物はゼオライトから分離 される。 米国特許第5,366,948号は、接触分解を目的とする触媒の製造方法を 開示している。10以下のアトリション・インデックスを有する触媒を製造し得 、触媒は噴霧乾燥を使用して製造される。普通その触媒は、10〜200ミクロ ンの微粉末の形態である。 本発明は、複合触媒の存在下の、オレフィン分子とイソパラフィンのアルキル 化方法に関する。触媒は、超安定X−ゼオライト(RE−USX)又は超安定Y −ゼオライト(RE−USY)のような希土類で交換されたフォージャサイトを 含んで成る。本発明で使用する最適の触媒は、粒子サイズの範囲が50〜150 ミクロンで流動性を有する触媒であり、10以下、好ましくは5以下のアトリシ ョン・インデックスを有する触媒である。 触媒の低いアトリション・インデックスは、操作のサイクルの間、触媒の損失 が低いことを示す。FCC触媒のナトリウムの含有量は、1.0重量%以下が好 ましく、より好ましくは0.5重量%以下である。ゼオライト成分の希土類交換 の割合は、30%以上が好ましく、より好ましくは60%以上である。そのよう な触媒は、流動接触分解(FCC)装置を含む用途に伝統的に使用されてきた。 本発明において製造される高品質のアルキレート生成物はガソリン製造のオクタ ン価ブレンド用ストック油(octane blending stock)として使用できる。 FCC運転において、RE−USY又はRE−USXを含んで成る触媒は、改 良されたオクタン価を有するガソリン製品を提供する。また、それらは、希土類 フォージャサイトを含まない触媒に比較してより少量のコークしか生成しない。 触媒の希土類交換量は、コークの生成量に反比例する。もしこれらの触媒をオレ フィンとイソパラフィンのアルキル化に使用すると、同様な利益も得られる。 軽質オレフィンとイソブタンのアルキル化は高いオクタン価を有するガソリン にブレンドするストック油の製造に重要である。アルキル化物は、典型的にはガ ソリンプールの10〜15%を構成する。それは、高いRON及びMONを有し 、低硫黄で、オレフィン及び芳香族を含まず、優れた安定性を示し、また、きれ いに燃焼する。 フィード 本発明のアルキル化方法に有用なフィードストックは、少なくとも1種のイソ パラフィン及び少なくとも1種のオレフィンを含む。本発明のアルキル化方法に 使用されるイソパラフィン反応物は、炭素数20までのものであってよく、好ま しくは炭素数4〜8を有する。そのようなイソパラフィンの代表例には、イソブ タン、イソペンタン、3−メチルヘキサン、2−メチルヘキサン、2,3−ジメ チルブタン及び2,4−ジメチルヘキサンが含まれる。 フィードストックのオレフィン成分は、炭素数2〜12のオレフィンを少なく とも1種含んで成る。そのようなオレフィンの代表例をいくつか挙げると、ブテ ン−2、イソブチレン、ブテン−1、プロピレン、エチレン、ペンテン、ヘキセ ン、オクテン、及びヘプテンがあるが、これらは例示に過ぎない。好ましいオレ フィンには、C4オレフィン、例えば、ブテン−1、ブテン−2、イソブチレン で、又はこれらのC4オレフィンの1種又は2種以上の混合物、最も好ましくは ブテン−2を含む混合物が含まれる。本発明の方法に好適なフィードストックは 、Huangらの米国特許3,862,258号の第3欄、44〜56行に記載 されている。その開示は、本引用により本明細書の内容を成す。 FCCのブタン/ブテンのストックのようなパラフィン及びオレフィンの混合 物を含んで成る炭化水素ストリームも使用することができる。フィードのイソパ ラフィン/オレフィンの重量比は1:1から100:1を超える範囲であってよ い。反応器の内部での比は、100以上が好ましいが、反応器内で500:1を 超える比がより好ましく、1000:1を超える比が最も好ましい。高いイソパ ラフィン/オレフィンの比を、反応器の流出物の一部の再生により又は反応器の 内容物の逆混合により達成することができる。アルキル化触媒 本発明において好適に使用される触媒は、米国特許3,293,192号に記 載されている希土類交換USY(RE−USY)ゼオライト及び希土類交換US X(RE−USX)ゼオライトを含んで成る。触媒粒子サイズは、50〜150 ミクロンの範囲である。ゼオライト成分の希土類交換割合は、好ましくは30重 量%以上、より好ましくは60重量%以上である。希土類イオン交換は、本発明 において常套の手段により実施される。ゼオライトは、少なくとも1種の希土類 陽イオン、例えばランタン又はセリウムの陽イオンで交換される。希土類陽イオ ンの混合物も使用することができる。本発明の触媒は、好ましくは噴霧乾燥によ り少なくとも部分的に脱水する必要がある。希土類金属を、噴霧乾燥の前又は後 でイオン交換により添加することもできる。焼成された触媒は、未焼成の触媒よ りもより大きなアトリション・レジスタンス(磨耗抵抗)を示す。このさらなる 脱水は、空気、窒素等の雰囲気において、常圧、減圧又は加圧下で約30分〜約 48時間、200〜595℃の温度範囲に触媒を加熱することにより達成され得 る。本発明の粒子の小さい(50〜150ミクロン)触媒は、噴霧乾燥された粉 末の形態である。 触媒的に活性な触媒ゼオライトを、本発明のイソパラフィン・アルキル化方法 で使用される温度及び他の条件に抵抗力のあるもう1つの別な材料、例えば、バ インダーと組み合わせることが望ましい。バインダー材料は、一般的にスラリー 中でゼオライトに添加される。その後、触媒全体を噴霧乾燥する。好適なバイン ダー材料には、粘土、シリカ及び/又はアルミナのような金属酸化物のような、 活性ならびに不活性な材料が含まれる。これらの材料は、シリカ及び金属酸化物 の混合物を含んで成るゼラチン状の沈殿又はゲルの形態で供給されても、あるい は自然に産する状態であってもよい。触媒的に活性な結晶性の材料と組み合わせ た、それ自身が触媒的に活性であるバインダー材料、即ち、混合したバインダー の使用は、触媒の転化性及び/又は選択性を変え得る。不活性な材料は、経済的 に、また反応速度を制御する他の手段を使用することのない制御された方法で生 成物を得られる、転化量を制御するための希釈剤として好適に使用できる。工業 的な運転条件で触媒の圧潰強度を向上させるために、これらの材料を、天然産粘 土、例えばベントナイト及びカオリンに組み合わせることができる。良好な圧潰 強度は、触媒が微細になる破壊を防ぎ又は遅らせるので、工業的使用に関する有 利な特性である。 本発明の触媒結晶と複合化できる天然産粘土は、モンモリロナイト及びカオリ ン類を含み、後者はサブベントナイトを含み、カオリン類は、一般的にディキシ ー、マクナミー(McNamee)、ジョージア及びフロリダ粘土または他のものとして 知られ、これらの鉱物の主成分はハロイサイト(halloysite)、カオリナイト(kao linite)、ディッカイト(dickite)、ナクライト(nacrite)、又はアナクサイト(a nauxite)である。そのような粘土は、産出された元の状態で又は初めに焼成、 酸処理又は化学変性に付された状態で使用され得る。また、触媒結晶と複合化す るために有用なバインダーには、無機酸化物、特にアルミナが含まれる。 アルミナバインダーは、焼成の間に相変化をし得、それによりアルミナの水溶 性は減少する。アルミナの水酸基の含有量は、焼成により減少し得る。特に。焼 成は、アルミナの擬ベーマイト(pseudoboehmite)形態をガンマ−アルミナに変 化し得る。 上述のバインダー材料とは別に又は加えて、シリカ−アルミナ、シリカ−マグ ネシア、シリカ−ジルコニア、シリカ−トリア、シリカ−ベリリア、シリカ−チ タニアのような無機酸化物マトリックス及びシリカ−アルミナ−トリア、シリカ −アルミナ−ジルコニア、シリカ−アルミナ−マグネシア、シリカ−マグネシア −ジルコニア他のような3元系混合物と、本発明の触媒結晶は複合化され得る。 細かく分割された触媒結晶及び無機酸化物のマトリックスの相対的な比は、触 媒結晶含有量の範囲が複合物の1〜95重量%、より一般的には2〜80重量% の範囲の広い範囲で変化し得る。 本発明の触媒は、FCC用途で典型的に使用される触媒と同様に、小さいサイ ズの流動化される粒子なので、磨耗にさらされる。触媒の磨耗は、いずれの流動 用途においても、それがFCC又はアルキル化装置においても、あるいはそうで なくても、重大な損失を生じ得る。触媒に関して時間とともに生ずる磨耗の量は 、触媒が新しいか、あるいは処理されているかに依存する。それは、使用される 操作条件の過酷度にも依存する。焼成された触媒は、平衡触媒(equilibrium ca talyst)又はスチームで処理された触媒とほぼ同等のアトリション・レジスタン スを有する。3種の触媒はいずれも、新しい触媒と比較してより大きなアトリシ ョン・レジスタンスを示す。 装置内部の触媒のアトリション・レジスタンスを迅速に決定することができる 能力は、粒子の排出、スラリーオイル中の微紛、及びエネルギー回収装置群での 磨耗を除去しながら、損失を減少させるために、よりアトリション・レジスタン スの高い触媒に適時に交換することを可能にする。アトリション・レジスタンス を決定する好ましい方法は、ジェット−カップ(jet-cup)法で、文献“Method speeds FCC catalyst attrition resistance determinations”、オイル・アン ド・ガス・ジャーナル 、4月16日、1990年、第88巻、38頁(Oil and Gas Journal,April 16,1990,vol.88,p.38)に記載されている。この方法は、粒 子サイズの測定又は正確なサンプリング手順を必要としない。従って、アトリシ ョン・レジスタンスは、より迅速に行われる。ジェット−カップ法は、アトリシ ョン・インデックス、WD、すなわち触媒微紛の累積する重量%対時間(hour) のプロットの勾配(又は傾斜)のデータを提供する。ジェット−カップ試験装置 は、触媒サンプルのほとんどを小さなカップに閉じ込め、そのカップ内に高速度 の空気の流れを導入する。空気は、触媒サンプルをかき混ぜ、触媒粒子はジェッ ト−カップの壁と激しく衝突するので、粒子の磨耗を生ずる。 ジェット−カップ試験のアトリション・インデックスは、デイビジョン・イン デックス(Davision Index)DIである。このインデックスは、ジェット−カッ プデータを以下のように表現する: DI={〔(c/m×100)+H−G〕/100−G}×100 ここで:c=回収された触媒微紛の重量% m=最初のサンプルの重量 G=試験前のサンプル中の20ミクロン以下の粒子の重量 H=試験後にサンプル中に残留した20ミクロン以下の粒子の重量% 低いDI値は、良好な磨耗抵抗触媒を示す。操作条件 アルキル化方法の操作温度は相当広い範囲、例えば0〜400℃、好ましくは 50〜200℃の範囲にわたってよい。現実的な操作温度の上限は、しばしば、 望ましくない副反応を避ける必要から規定される。 本発明の方法で使用される圧力は、相当広い範囲、常温〜13790kPa( 2000psig)にわたってよい。フィード内のオレフィンに対する水素のモ ル比は0.2:1.0、好ましくは0.15:1.0以下又はそれに等しいよう に制御される。 本発明のアルキル化方法で使用される触媒の量は、相当広い範囲で変え得る。 一般的に、オレフィンに基づく重量空間速度(WHSV)により測定される触媒 の量は、0.01〜5hr-1の範囲であり得る。もちろん、特定の反応に対して 選択される触媒の量は、触媒の特性及び使用される操作条件に加え、反応原料を 含んで成るいくつかの変数により決定されるであろうことは、当業者に理解され るであろう。 フィードのセクションで説明したように、混合された炭化水素フィード中の全 オレフィンアルキル化剤に対する全イソパラフィンのモル比は、1:1〜100 0:1であってよく、好ましくは500:1を超え、最も好ましくは1000: 1を超えてよい。 本発明のアルキル化方法は、固定床反応器、移動床反応器、沸騰床、スラリー 反応器もしくは流動床反応器を使用するバッチ式、半連続又は連続操作として実 施できる。使用後の触媒は、再生ゾーンに導かれ、そこで酸素を含有する(空気 のような)雰囲気で高温で燃焼することにより又は溶媒で抽出することにより、 コークは除去される。その後、再生された触媒は、有機反応物と更に接触するた めに反応ゾーンへ循環される。特定のプロセスの構成及び変形構成を、米国特許 第4,992,615号;5,012,033号;及び5,073,665号で 記載されている触媒に、本発明の触媒を代用することにより形成することができ る。実施例 アルキル化反応試験手順 これらの実施例において使用される全ての市販触媒を、以下の手順を使用する スラリー反応器中で実施されるイソブタン/2−ブテンのアルキル化反応より評 価した:試験の前に、触媒を<149μm(<100メッシュ)に粉砕し、乾燥 空気中で400℃で3時間前処理した。試験した各々の触媒は、FCC分解操作 で典型的に使用されているものである。次に、10〜40グラムの触媒を300 ccのステンレス製の攪拌可能オートクレーブに入れ、反応器を200mlのイ ソブタンで満たした。スラリーを1900rpmで攪拌しながら120℃に加熱 した。圧力を、2965kPa(430psig)に保った。所定の温度に達し た後、ブテンの重量時間空間速度(ゼオライト成分に基づく)0.1にて、外側 のイソブタン/ブテン−2のモル比が21:1に達するまで、ブテン−2を、連 続的に反応器に供給した。試験の終点において、反応器の全ての内容物(炭化水 素)を、N2の気流を用いて2ミクロンのフィルターを通過させて、−73℃に 保った金属製のボンベに排出した。そして、ボンベを周囲の温度及び圧力で保管 した。液体と気体の生成物は、ガスクロマトグラフィーで分析した。各々の物質 収支は、回収された液体及び気体のサンプルに基づいた。実施例1 約25%REY及びマトリックス(バインダー)を含んで成る市販触媒(CT X−40、W.R.グレース(W.R.Grace)製)を触媒Aと呼ぶ。40グラムの 触媒Aを、上述の手順を使用してイソブタン/2−ブテンのアルキル化反応で評 価した。オレフィンの転化率、C5+アルキレートの収率(転化したオレフィン のグラム数当たりに生成したC5+アルキレートのグラム数)及びC5+アルキレ ートの分布を表に示す。実施例2 30%REY、4%希土類の酸化物、0.36%ナトリウム及びバインダーを 含んで成る市販触媒を触媒Bと称する。33グラムの触媒Bを、上記の手順を使 用して、イソブタン/ブテン−2のアルキル化で評価した。結果を表に示す。実施例3 ブテンのWHSVを0.33(ゼオライトに基づく)に増加したことを除いて 実施例2と同様に、10グラムの触媒Bを試験に使用した。結果を表に示す。実施例4 35%のRE−USY、2.5%の希土類の酸化物、〜0.2%のナトリウム 及びバインダーを含んで成る市販の触媒を触媒Cと称する。33グラムの触媒C を、上記の手順を使用して、イソブタン/ブテン−2のアルキル化で評価した。 結果を表にまとめる。実施例1〜4のまとめ 上述の評価した全ての市販触媒は、オレフィンの良好な転化率及びC5+アル キレートの高い収率を示した。C5+アルキレートの高い収率は、全ての触媒が イソブタン/ブテン−2のアルキル化反応に効果的であることを示す。C8中の トリメチルペンタン(TMP)の含有率が高いことは、それが分枝を有すること から高オクタン価の特性を意味する。更に、RE−USY(触媒C)は、ブテン の転化率がより高いことで示されるように、REY(触媒A及びB)よりも活性 が高かった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.フォージャサイトを含んで成る触媒の存在下で、アルキル化反応の条件で イソパラフィンとオレフィンを反応させることを含んで成るイソパラフィン−オ レフィン・アルキル化方法であって、アルキレート生成物を提供するためフォー ジャサイトの活性部位の少なくとも30%が希土類金属から選択された1又は2 以上の陽イオンで交換されていることを特徴とするアルキル化方法。 2.触媒が、50〜150ミクロンの範囲のサイズを有する粒子として使用さ れる請求の範囲第1項記載のアルキル化方法。 3.粒子のアトリション・インデックスが、10を超えない請求の範囲第2項 記載のアルキル化方法。 4.触媒粒子が、噴霧乾燥された粉末を形成する請求の範囲第2項記載のアル キル化方法。 5.フォージャサイトの活性部位の少なくとも60%が、希土類金属から選択 された1又は複数の陽イオンで交換されている請求の範囲第1項記載のアルキル 化方法。 6.触媒粒子が、5を超えないアトリション・インデックスを有する請求の範 囲第3項記載のアルキル化方法。 7.フォージャサイトが、RE−USY又はRE−USXである請求の範囲第 1項記載のアルキル化方法。 8.触媒が、1.0重量%を超えないナトリウムを含んで成る請求の範囲第1 項記載のアルキル化方法。 9.触媒が、バインダーを更に含んで成る請求の範囲第1項記載のアルキル化 方法。
JP9-521238A 1995-11-22 1996-08-13 希土類交換フォージャサイト触媒を使用するイソパラフィン/オレフィン・アルキル化方法 Pending JP2000501103A (ja)

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