JP3992663B2 - レセプタクル及び光コネクタ - Google Patents
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Description
レセプタクル2の前面には光プラグ1が挿入される挿入孔(図示せず)が形成されており、この挿入孔の奥には光送信用もしくは受信用の光素子が配置されている。図11中、3はレセプタクル2に収納されている光素子モジュールを示す。
光素子モジュール3は透明樹脂製のボディ3a内に光素子(図示せず)が埋設された構造となっており、ボディ3aの下面からは外部接続用の端子をなすリードフレーム3bが導出されている。なお、図11中、4はレセプタクル2が実装されている基板を示す。
このように従来においては光プラグをレセプタクルに設けられている挿入孔に挿入することにより、光ファイバと光素子との光接続が行われるものとなっていた(例えば、特許文献1参照)。
また、レセプタクルを基板上に実装する場合、基板上に実装される他の部品によって光プラグの挿入が妨げられないように、かつ光プラグの接続作業時にそれら他の部品を損傷・変形させたりすることのないようにしなければならず、その点で実装位置が大きく制限されるものとなっていた。
合されるレセプタクルは、嵌合部と保持部とを備え、それら嵌合部と保持部とが一体形成されているホルダと、保持部に保持された光素子モジュールとよりなり、嵌合部は底板部とその底板部から互いに対向するように上方に伸長されて対をなす挟持片とよりなり、それら挟持片は弾性変形可能とされて上方からそれら挟持片間に挿入される光プラグのフェルール周面を挟み込む構造とされ、挟持片に、フェルールに設けられている鍔が挿入位置決めされるスリットが上端から切り欠かれて形成されているものとされる。
ールの周面にならう円弧状部を有しているものとされる。
請求項3の発明では請求項2の発明において、対をなす挟持片は円弧状部に続いて上端
に、上方に向って互いに広がる案内部を有しているものとされる。
請求項4の発明では請求項1乃至3のいずれかの発明において、ホルダがばね性を有す
る金属板によって構成されているものとされる。
、かつ複数隣接配置されて一体形成されて、それぞれ光素子モジュールが保持された多連
構成とされる。
請求項6の発明によれば、光コネクタは請求項1乃至5記載のいずれかのレセプタクル
と、光ファイバ端末にフェルールが装着された構造とされて、レセプタクルに嵌合される
光プラグとによって構成される。
また、光プラグをこのように上から嵌合させることができるので、基板上にレセプタクルを実装する場合に、従来のように実装位置が制限されず、任意の位置に実装でき、自由にレイアウトできることから、その点で取り扱い易く、その分基板設計を容易に行えるものとなる。
図1はこの発明によるレセプタクルの一実施例を示したものであり、この例ではレセプタクル10は光素子モジュール20とホルダ30とよりなるものとされる。なお、図1はレセプタクル10が基板4上に実装された状態を示している。
図2及び3は光素子モジュール20及びホルダ30の構成を示したものであり、まずこれら図2及び3を参照して光素子モジュール20とホルダ30の構成を説明する。
光素子モジュール20は図2に示したように透明樹脂製のボディ21からリードフレーム22が導出された形状とされ、この例では4本のリードフレーム22を有するものとされる。これら突出されたリードフレーム22は外部接続用の端子をなすものとされる。
光素子は用途(機能)に応じてLED(発光ダイオード)やPD(フォトダイオード)等とされる。
ホルダ30はこの例では図3に示したように金属板に所要の加工(曲げ加工)が施されて形成されたものとされ、金属板は例えばリン青銅板等のばね性を有するものとされる。
一対の挟持片34は矩形状をなす底板部33の対向する長辺部分から互いに対向するように上方に伸長されて形成され、図3Aに示したように上方に向って互いに狭まっている基部34aと、その基部34aに続く円弧状部34bと、その円弧状部34bに続いて上端に位置する案内部34cとによって構成されている。案内部34cは上方に向って互いに広がるように形成されている。
一方、保持部32は下面側が開放された箱状とされ、その前面板36は底板部33の一方の短辺部分から立ち上げられて形成されている。なお、前面板36の幅は底板部33の幅(短辺)よりやや大とされている。保持部32はこの前面板36と上面板37、背面板38及び一対の側面板39とによって構成され、前面板36の上端側中央には長円切り欠き状をなす窓41が形成されている。
なお、背面板38の下端及び底板部33の他方の短辺部分にはそれぞれ端子44が突出延長されて形成されている。
ホルダ30への光素子モジュール20の取り付けは光素子モジュール20のボディ21を保持部32に下側から圧入することによって行われ、これによってボディ21は一対の突起42によって抜け止めされると共に上方に押されて上面板37に突き当てられ、また一対の切り起こし片43によって前方に押されて前面板36に突き当てられる。なお、ボディ21の左右方向は一対の側面板39に挟まれることによって位置決めされる。
レセプタクル10の例えば基板上への実装は、図1に示したように一対の端子44を基板4の穴5に挿通し、例えば半田固定することによって行われ、これによりホルダ30は基板4に強固に固定されると共に、接地することができるものとなる。
光素子モジュール20のリードフレーム22は基板4に設けられている穴6に挿通されて対応する配線パターンと半田接続される。なお、図1では配線パターンやランド等、基板4の詳細図示は省略している。
光プラグ50はこの例では光ファイバの端末にフェルール51が装着された構造とされる。図4中、52は光ファイバ(光ファイバ心線)が被覆・保護されている光ファイバケーブルを示す。
フェルール51はこの例では金属製とされており、その材料にはアルミニウム等が用いられる。フェルール51の軸心方向中間部には鍔53が一体形成されて設けられており、この鍔53の厚さは前述したホルダ30のスリット35の幅と対応されている。
光プラグ50のレセプタクル10への嵌合は図4に示したように上方から光プラグ50をホルダ30の一対の挟持片34間に押し込むことによって行われ、光プラグ50のフェルール51は一対の挟持片34の案内部34cによって誘い込まれて円弧状部34bに挿入され、フェルール51の周面にならう一対の円弧状部34bによって挟み込まれて保持されるものとなる。
光プラグ50が上記のようにしてレセプタクル10に嵌合されて位置決め保持されることにより、光プラグ50の先端と光素子モジュール20との間隙が所定の間隙に維持され、つまり光ファイバ端面とレンズ23とが所定の間隙を介して対向し、それらの良好な光結合状態が得られるものとなる。
上記のような構成とされたレセプタクル10によれば、光プラグ50を上から、つまり従来のようにレセプタクルの光素子に向かって光軸方向からではなく、光軸方向と直交する方向から挿入嵌合させることができ、よって従来のようにレセプタクル前面にスペースを確保する必要はなくなり、その分レセプタクルが設置される機器の小型化を図れるものとなる。
なお、ホルダ30は光プラグ50が嵌合される嵌合部31と光素子モジュール20を保持する保持部32とを備え、これらが一体形成されているため、光プラグ50と光素子モジュール20との高い位置決め精度を実現することができ、よって光ファイバと光素子との良好な光結合効率を得ることができる。
ホルダ30は上述した例のように金属製に限らず、樹脂製とすることもできる。図6はこのようにホルダ30を樹脂製としたレセプタクル10′を示したものであり、前述したレセプタクル10と対応する部分には同一符号を付してある。
この例ではホルダ30は光プラグが嵌合される嵌合部31に二対の挟持片34を有するものとなっており、対をなす挟持片34はこの例ではその上端が互いに近づくように円弧状とされている。なお、底板部33の対をなす挟持片34間は開放されている。
図7は保持部32内における光素子モジュール20の保持構造を示したものであり、保持部32の背面側内面には一対の突起45が突設され、また光素子モジュール20のボディ21の背面にはこの例では一対の凹部25が形成されており、この凹部25に突起45が係合することによって、光素子モジュール20が抜け止め固定されると共に、保持部32の前面側に押されている。
レセプタクル10′の例えば基板上への実装において、ホルダ30の基板への固定はこの例では金属製の2本のピン60を使用して行われ、ホルダ30の両端にはピン60を配置するための一対の取り付け部46が突設されている。
ピン60は図6に示したように取り付け部46の貫通孔(隠れて見えない)に挿通されて取り付け部46に配置され、このピン60を基板に設けられた穴に挿通して半田固定することによってホルダ30が基板に固定される。このように金属製のピン60を使用することにより、所要の強度を確保することができる。
光プラグ50′はこの例ではフェルール51が前述した光プラグ50のフェルール51と異なり、樹脂製とされており、その両端に鍔53が形成されているものとされる。図8中、54は樹脂製フェルール51と光ファイバケーブル52とを固定するための止め具を示す。
光プラグ50′の軸心方向の位置決めは二つの鍔53の互いの内側に対をなす挟持片34がそれぞれ当接することによって行われている。なお、ホルダ30の底板部33の上面は円筒面状とされ、フェルール51の鍔53の周面にならうようにされている。
図9はこのような構成とされたレセプタクル10″を示したものである。この例では金属板よりなるシールドカバー70によってホルダ30の保持部32を覆うと共に、このシールドカバー70に一対の端子71を一体形成したものとなっており、ピン60に替えてこれら端子71によってホルダ30を、つまりレセプタクル10″を取り付け固定するものとなっている。
図10は図6に示した構造のホルダ30が4つ隣接配置されて一体形成された構成を示したものであり、樹脂製とすることでこのような多連構成のホルダ30′を容易に作製でき、よって多連レセプタクルを容易に作製することができる。
Claims (6)
- 光ファイバ端末にフェルールが装着されてなる光プラグが嵌合されるレセプタクルであ
って、
嵌合部と保持部とを備え、それら嵌合部と保持部とが一体形成されているホルダと、
上記保持部に保持された光素子モジュールとよりなり、
上記嵌合部は底板部とその底板部から互いに対向するように上方に伸長されて対をなす
挟持片とよりなり、それら挟持片は弾性変形可能とされて上方からそれら挟持片間に挿入
される上記光プラグのフェルール周面を挟み込む構造とされ、
上記挟持片に、上記フェルールに設けられている鍔が挿入位置決めされるスリットが上
端から切り欠かれて形成されていることを特徴とするレセプタクル。 - 請求項1記載のレセプタクルにおいて、
上記対をなす挟持片は互いに対向して上記フェルールの周面にならう円弧状部を有して
いることを特徴とするレセプタクル。 - 請求項2記載のレセプタクルにおいて、
上記対をなす挟持片は上記円弧状部に続いて上端に、上方に向って互いに広がる案内部
を有していることを特徴とするレセプタクル。 - 請求項1乃至3記載のいずれかのレセプタクルにおいて、
上記ホルダがばね性を有する金属板によって構成されていることを特徴とするレセプタ
クル。 - 請求項1乃至3記載のいずれかのレセプタクルにおいて、
上記ホルダが樹脂製とされ、かつ複数隣接配置されて一体形成されて、それぞれ上記光
素子モジュールが保持された多連構成とされていることを特徴とするレセプタクル。 - 請求項1乃至5記載のいずれかのレセプタクルと、
光ファイバ端末にフェルールが装着された構造とされて、上記レセプタクルに嵌合され
る光プラグとによって構成されていることを特徴とする光コネクタ。
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