JP3992610B2 - ガラスリブ組付け工法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、隣り合う板ガラスの端部どうしを互いに突き合わせてある突き合わせ部に沿って、ガラスリブをその一側端面が前記板ガラスの板面に対して所定間隔で保持されるように仮組みした後、前記ガラスリブと前記板ガラスとの接続部に未硬化シール材を充填し、前記未硬化シール材が硬化した硬化シール材で、前記ガラスリブと前記板ガラスとを接続するガラスリブ組付け工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
隣り合う板ガラスの端部どうしを互いに突き合わせてある突き合わせ部に沿って、ガラスリブと板ガラスとを未硬化シール材が硬化した硬化シール材で接続してあるガラスリブ接続構造(例えば、特許文献1参照) においては、ガラスリブをその一側端面が板ガラスの板面に対して所定間隔で保持されるように仮組みした後、そのガラスリブと板ガラスとの接続部に未硬化シール材を充填する必要がある。
このため、従来のガラスリブ組付け工法では、例えば図11に示すように、突き合わせ部14に沿う板ガラス3と、突き合わせ部14に沿わせるガラスリブ2の一側端面16との間の一部にスペーサ19等を挟み込んで、ガラスリブ2の一側端面16と板ガラス3との間が所定間隔dになるように位置決めし、スペーサ19から外れた位置で、ガラスリブ2の左右両側に一端側を粘着させた粘着テープ35の他端側の夫々を、突き合わせ部14の隙間15にたすき掛け状態で通して、板ガラス3のガラスリブ2との接続側とは逆の板面22に粘着させることにより、ガラスリブ2の一側端面16と板ガラス3との間が所定間隔dで保持されるように仮組みしている。
そして、スペーサ19を挟み込んでおらず、粘着テープ35も通していない箇所において、ガラスリブ2と板ガラス3との接続部30や突き合わせ部14の隙間15に未硬化シール材を充填し、その未硬化シール材が硬化した硬化シール材でガラスリブ2の一側端面16を板ガラス3に対して所定間隔dで保持できるようになると、スペーサ19や粘着テープ35を外して、ガラスリブ2と板ガラス3との残りの接続部30や突き合わせ部14の残りの隙間15に未硬化シール材を充填している。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−336244号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このため、ガラスリブや板ガラスの粘着テープが粘着していた箇所が汚れ易く、ガラスリブと板ガラスとを接続した後の汚れの拭き取りなどの清掃作業に手間が掛かる欠点がある。
また、粘着テープは消耗品であって、ガラスリブや板ガラスから外した粘着テープは回収して廃棄する必要があり、資源の有効利用の観点からも改善の余地がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、ガラスリブと板ガラスとを接続した後の清掃作業に手間がかからず、資源の有効利用を図ることもできるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の特徴構成は、隣り合う板ガラスの端部どうしを互いに突き合わせてある突き合わせ部に沿って、ガラスリブをその一側端面が前記板ガラスの板面に対して所定間隔で保持されるように仮組みした後、前記ガラスリブと前記板ガラスとの接続部に未硬化シール材を充填し、前記未硬化シール材が硬化した硬化シール材で、前記ガラスリブと前記板ガラスとを接続するガラスリブ組付け工法であって、前記ガラスリブの前記板ガラスとの接続側とは逆の他側端面に係止したリブ係止部材と、前記板ガラスの前記ガラスリブとの接続側とは逆の板面に係止した板ガラス係止部材とを、前記突き合わせ部に形成してある隙間を通して互いに引き寄せた状態で着脱自在に連結して、前記ガラスリブを前記板ガラスに対して仮組みする点にある。
【0006】
〔作用及び効果〕
ガラスリブの板ガラスとの接続側とは逆の他側端面に係止したリブ係止部材と、板ガラスのガラスリブとの接続側とは逆の板面に係止した板ガラス係止部材とを、突き合わせ部に形成してある隙間を通して互いに引き寄せた状態で着脱自在に連結して、突き合わせ部に沿って、ガラスリブをその一側端面が板ガラスの板面に対して所定間隔で保持されるように仮組みする。
そして、リブ係止部材と板ガラス係止部材とを連結していない箇所において、ガラスリブと板ガラスとの接続部に未硬化シール材を充填し、その未硬化シール材が硬化した硬化シール材でガラスリブの一側端面を板ガラスの板面に対して所定間隔で保持できるようになると、リブ係止部材と板ガラス係止部材との連結を解除して撤去し、ガラスリブと板ガラスとの残りの接続部に未硬化シール材を充填する。
従って、粘着テープをガラスリブや板ガラスに粘着させることなく、突き合わせ部に沿って、ガラスリブをその一側端面が板ガラスの板面に対して所定間隔で保持されるように仮組みできるので、ガラスリブも板ガラスも汚れにくく、また、リブ係止部材と板ガラス係止部材は繰り返し使用できるので、ガラスリブと板ガラスとを接続した後の清掃作業に手間がかからず、資源の有効利用を図ることもできる。
【0007】
請求項2記載の発明の特徴構成は、前記隣り合う板ガラスの双方の板面に係止可能な板ガラス係止部材を使用し、前記隣り合う板ガラスの双方の板面に重なるように配置した前記ガラスリブの一側端面と、前記隣り合う板ガラスの双方の板面との間にスペーサを挟み込んで、前記リブ係止部材と前記ガラス係止部材とを連結する点にある。
【0008】
〔作用及び効果〕
隣り合う板ガラスの双方の板面に重なるように配置したガラスリブの一側端面と、隣り合う板ガラスの双方の板面との間にスペーサを挟み込込んで、ガラスリブの一側端面と隣り合う板ガラスの双方の板面との間が所定間隔になるように位置決めし、ガラスリブの板ガラスとの接続側とは逆の他側端面に係止したリブ係止部材と、隣り合う板ガラスの双方のガラスリブとの接続側とは逆の板面に係止した板ガラス係止部材とを、突き合わせ部に形成してある隙間を通して互いに引き寄せた状態で着脱自在に連結して、突き合わせ部に沿って、ガラスリブをその一側端面が板ガラスの板面に対して所定間隔で保持されるように仮組みする。
従って、ガラスリブをその一側端面が隣り合う板ガラスの双方の板面に重なるように配置して、ガラスリブの一側端面が双方の板ガラスの板面に対して所定間隔で保持されるように安定的に仮組みすることができ、もって、仮組みした後、充填した未硬化シール材が硬化する前に、板ガラスやガラスリブに荷重が加えられた場合であっても、未硬化シール材の変形を確実に抑制することができる。
【0009】
請求項3記載の発明の特徴構成は、二枚のガラスリブの双方の前記他側端面に係止可能なリブ係止部材と、前記隣り合う板ガラスの双方の板面に係止可能な板ガラス係止部材とを使用し、前記一側端面が一方の板ガラスの板面に重なるように配置したガラスリブと、前記一側端面が他方の板ガラスの板面に重なるように配置したガラスリブとの双方の前記他側端面に係止した前記リブ係止部材と、前記隣り合う板ガラスの双方の板面に係止した板ガラス係止部材とを連結する点にある。
【0010】
〔作用及び効果〕
一側端面が一方の板ガラスの板面に重なるように配置したガラスリブと、一側端面が他方の板ガラスの板面に重なるように配置したガラスリブとの双方の他側端面に係止したリブ係止部材と、隣り合う板ガラスの双方のガラスリブとの接続側とは逆の板面に係止した板ガラス係止部材とを、突き合わせ部に形成してある隙間を通して互いに引き寄せた状態で着脱自在に連結して、突き合わせ部に沿って、二枚のガラスリブをそれらの一側端面が板ガラスの板面に対して所定間隔で保持されるように仮組みする。
従って、二枚のガラスリブを、各ガラスリブ毎にリブ係止部材と板ガラス係止部材とを使用することなく、二枚のガラスリブに係止可能なリブ係止部材と隣り合う板ガラスの双方の板面に係止可能な板ガラス係止部材とを使用して、隣り合う板ガラスの各々に能率良く安定的に仮組みすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示している。
〔第1実施形態〕
図1,図2は、建物外周部をフロア毎に設けたガラスパネル1で形成し、そのガラスパネル1を建物外面側に上下方向に沿って配設した複数のガラスリブ2で補強してあるガラスリブ固定構造を示す。
【0012】
前記ガラスパネル1は、複数の板ガラス3どうしを接着性を備えたシール材4で接続するとともに、その上下両端部を、接着性を備えたシール材4を介して、上下の床スラブ5側に固定したアルミサッシュ6で支持してある。
【0013】
前記ガラスリブ2の各々は合わせ板ガラスで構成してあり、ガラスリブ2の長手方向端面に形成した切欠きに樹脂製の外力伝達部材7を嵌合して、その外力伝達部材7に挿通した連結ボルト8で、各ガラスリブ2の長手方向両端部を床スラブ5側に固定してある。
【0014】
つまり、床スラブ5に固定したブラケット9にステンレス鋼製の支持アーム10を溶接固定して、上下に隣り合うガラスリブ2の間に片持ち状に延出させるとともに、その支持アーム10の先端部左右両側にステンレス鋼製の固定板材11をボルト12で固定して、その固定板材11でガラスリブ2の長手方向端部の両側面をゴム板13と共に挟み込み、固定板材11と外力伝達部材7とに亘って挿通した連結ボルト8で固定板材11どうしを連結して、各ガラスリブ2の長手方向両端部を床スラブ5側に固定してある。
【0015】
そして、図2に示すように、隣り合う板ガラス3の端部どうしを互いに突き合わせてある突き合わせ部14に沿って、ガラスリブ2と板ガラス3とを接着性を備えたシール材4で接続してある。
【0016】
前記ガラスリブ2と板ガラス3、及び、板ガラス3の端部どうしをシール材4で接続する本発明によるガラスリブ組み付け工法を説明する。
図3に示すように、隣り合う板ガラス3の端部どうしを隙間15を隔てて互いに突き合わせてある突き合わせ部14に沿って、ガラスリブ2を、その一側端面16が隣り合う板ガラス3の双方の板面に重なるように、ガラスパネル1に対して略直角の上下方向に配置し、仮組用治具18の複数個でガラスリブ2の上下複数箇所を各別に板ガラス3側に固定して、ガラスリブ2を、突き合わせ部14に沿って、その一側端面16が板ガラス3の板面に対して所定間隔dで保持されるように仮組みする。
【0017】
前記仮組用治具18は、図4に示すように、ガラスリブ2の一側端面16と隣り合う板ガラス3の双方の板面との間に挟み込むスペーサ19と、隣り合う板ガラス3の双方のガラスリブ2との接続側とは逆の板面22に係止する板ガラス係止部材20と、プラスチック製の可撓性を備えた薄肉のバンド23の一端部にプラスチック製の締め具(バックル) 24を取り付けてあるリブ係止部材21とで構成してある。
【0018】
前記スペーサ19は、図5に示すように、ガラスリブ2の厚さよりも幅広で、ガラスリブ2の一側端面16と板ガラス3の板面との間に保持すべき所定間隔dに対応する厚さの硬質プラスチック製の矩形板材で形成してあり、ガラスリブ2の一側端面16と双方の板ガラス3の板面との間に挟み込んだ状態で、突合せ部14に沿う方向で縦長の二つのベルト挿通孔25を、板ガラス3に対する接当面26側において板ガラス3の端部どうしの隙間15に臨む位置で合流するV字状に形成してある。
【0019】
前記板ガラス係止部材20は、図5に示すように、隣り合う板ガラス3の端部どうしの隙間15よりも幅広の硬質プラスチック製の矩形板材で形成して、隣り合う板ガラス3の双方の板面に亘って係止可能に設けてあり、隣り合う板ガラス3の双方のガラスリブ2との接続側とは逆の板面22に係止した状態で、突合せ部14に沿う方向で縦長の二つのベルト挿通孔27を、板ガラス3に対する係止面28側において板ガラス3の端部どうしの隙間15に臨む位置で合流するV字状に形成してある。
【0020】
前記リブ係止部材21は、バンド23をガラスリブ2の他側端面17側に亘って巻き掛けて、両端部を締め具24で固定することにより、ガラスリブ2の他側端面17に係止できるようにしてある。
【0021】
そして、図6(イ) に示すように、スペーサ19をガラスリブ2の一側端面16と隣り合う板ガラス3の双方の板面との間に挟み込み、バンド23の締め具24を取り付けていない側の端部29をガラスリブ2の一側面側からスペーサ19に形成してあるベルト挿通孔25の一方に挿通して、板ガラス3の端部どうしの隙間15を通してガラスパネル1の内面側に引き出し、その端部29を板ガラス係止部材20に形成してある二個のベルト挿通孔27に順に挿通して、更に、板ガラス3の端部どうしの隙間15を通してスペーサ19に形成してあるベルト挿通孔25の他方に挿通する。
【0022】
次に、図6(ロ) に示すように、バンド23をガラスリブ2の他側端面17側に亘って巻き掛け、板ガラス係止部材20が隣り合う板ガラス3の双方のガラスリブ2との接続側とは逆の板面22に係止されるように、バンド23の両端部を互いに引き寄せて締め具24で固定することにより、リブ係止部材21と板ガラス係止部材20とを、突き合わせ部14に形成してある隙間15を通して互いに引き寄せた状態で着脱自在に連結して、ガラスリブ2の一側端面16と隣り合う板ガラス3の双方の板面との間が所定間隔dになるようにスペーサ19で位置決めするとともに、突き合わせ部14に沿って、ガラスリブ2をその一側端面16が板ガラス3の板面に対して所定間隔dで保持されるように仮組みする。
【0023】
そして、仮組用治具18で固定していない箇所において、ガラスリブ2と板ガラス3との接続部(隙間) 30と突き合わせ部14の隙間15に、2成分形・アルコール型の低モデュラスの接着性を備えた未硬化シール材や2成分形・アルコール型の中モデュラスの接着性を備えた未硬化シール材を充填する。
【0024】
前記未硬化シール材が硬化して、ガラスリブ2の一側端面16を板ガラス3の板面に対して硬化シール材4で所定間隔dで保持できるようになると、締め具24によるバンド23の固定を解除して、バンド23をスペーサ19と板ガラス係止部材20とから引き抜き、スペーサ19と板ガラス係止部材20とを撤去して、ガラスリブ2と板ガラス3との残りの接続部30と突き合わせ部14の残りの隙間15に未硬化シール材を充填する。
【0025】
〔第2実施形態〕
図7は、ガラスパネル1の外面側に、隣り合う板ガラス3の端部どうしを互いに突き合わせてある突き合わせ部14の両側に沿って二枚のガラスリブ2を固定してあるガラスリブ固定構造の要部を示し、一方のガラスリブ2の一側端面16を一方の板ガラス3の板面に重なるように配置し、他方のガラスリブ2の一側端面16を他方の板ガラス3の板面に重なるように略平行に配置して、それらのガラスリブ2と板ガラス3とを接着性を備えたシール材4で接続してある。
【0026】
図8は、前記ガラスリブ固定構造に使用するガラスリブ組み付け工法を示し、板ガラス3の端部どうしの突き合わせ部14の両側に沿って、二枚のガラスリブ2を、それらの一側端面16がいずれか一方の板ガラス3の板面に重なるように、ガラスパネル1に対して略直角の上下方向に略平行に配置し、仮組用治具18の複数個でそれらのガラスリブ2の上下複数箇所を各別に板ガラス3側に固定して、二枚のガラスリブ2を、突き合わせ部14に沿って、その一側端面16が板ガラス3の板面に対して所定間隔dで保持されるように仮組みした後、各ガラスリブ2と板ガラス3との接続部30に未硬化シール材を充填して、未硬化シール材が硬化した硬化シール材4で各ガラスリブ2と板ガラス3とを接続する。
【0027】
前記仮組用治具18は、図9に示すように、二枚のガラスリブ2の一側端面16の双方と隣り合う板ガラス3の双方の板面との間に挟み込むスペーサ19と、隣り合う板ガラス3の双方のガラスリブ2との接続側とは逆の板面22に係止可能な板ガラス係止部材20と、二枚のガラスリブ2の他側端面17の双方に係止可能なプラスチック製の板状のリブ係止部材21とを設け、板ガラス係止部材20とリブ係止部材21との間にスペーサ19を位置させて、スペーサ19に形成してある貫通孔31に軸芯方向に相対移動自在に挿通したボルト・ナット32で板ガラス係止部材20とリブ係止部材21とを着脱自在に連結できるようにしてある。
【0028】
そして、図10に示すように、スペーサ19を各ガラスリブ2の一側端面16の双方と隣り合う板ガラス3の双方の板面との間に挟み込み、板ガラス係止部材20を隣り合う板ガラス3の双方のガラスリブ2との接続側とは逆の板面22に亘って当て付けると共に、リブ係止部材21を二枚のガラスリブ2の他側端面17の双方に亘って当て付けて、頭付きボルト33を、ガラスパネル1の内側から、板ガラス係止部材20とスペーサ19とリブ係止部材21とに順に挿通し、ナット34をリブ係止部材21側から螺合することにより、リブ係止部材21と板ガラス係止部材20とを突き合わせ部14に形成してある隙間15を通して互いに引き寄せた状態で着脱自在に連結して、各ガラスリブ2の一側端面16と板ガラス3の板面との間が所定間隔dになるようにスペーサ19で位置決めするとともに、突き合わせ部14に沿って、各ガラスリブ2をその一側端面16が板ガラス3の板面に対して所定間隔dで保持されるように仮組みする。
【0029】
次に、第1実施形態で示した方法と同様に、リブ係止部材21と板ガラス係止部材20とを連結していない箇所において、各ガラスリブ2と板ガラス3との接続部(隙間) 30と突き合わせ部14の隙間15に接着性を備えた未硬化シール材を充填し、その未硬化シール材が硬化して、各ガラスリブ2の一側端面16を板ガラス3の板面に対して硬化シール材4で所定間隔dで保持できるようになると、ボルト・ナット32を外して、リブ係止部材21とスペーサ19と板ガラス係止部材20とを撤去し、ガラスリブ2と板ガラス3との残りの接続部30と突き合わせ部14の残りの隙間15に未硬化シール材を充填する。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
【0030】
〔その他の実施形態〕
1.本発明によるガラスリブ組付け工法は、隣り合う板ガラスの端部どうしを互いに突き合わせてある突き合わせ部の片側に沿ってのみ、ガラスリブをその一側端面が板ガラスの板面に対して所定間隔で保持されるように仮組みした後、ガラスリブと板ガラスとの接続部に未硬化シール材を充填するために使用しても良い。
2.本発明によるガラスリブ組付け工法は、隣り合う板ガラスの端部どうしを上下方向から互いに突き合わせてある略水平な突き合わせ部に沿って、ガラスリブをその一側端面が板ガラスの板面に対して所定間隔で保持されるように仮組みした後、ガラスリブと板ガラスとの接続部に未硬化シール材を充填するために使用しても良い。
3.本発明によるガラスリブ組付け工法は、ガラスリブの一側端面と板ガラスの板面との間にスペーサを挟み込まずに、ガラスリブをその一側端面が板ガラスの板面に対して密着する所定間隔で保持されるように仮組みしても良い。
4.本発明によるガラスリブ組付け工法は、隣り合う板ガラスの端部どうしを互いに突き合わせてある突き合わせ部に沿って、三枚以上のガラスリブをその一側端面が板ガラスの板面に対して所定間隔で保持されるように仮組みした後、ガラスリブと板ガラスとの接続部に未硬化シール材を充填するために使用しても良い。
5.本発明によるガラスリブ組付け工法は、硬質のリブ係止部材と硬質の板ガラス係止部材とを、突き合わせ部に形成してある隙間を通したワイヤーやチェーンなどの索条体で互いに引き寄せた状態で着脱自在に連結して、ガラスリブを板ガラスに対して仮組みしても良い。
6.本発明によるガラスリブ組付け工法で仮組みする板ガラス及びガラスリブは、実施形態で示したものに限定されず、フロートガラス,強化ガラス,合わせガラス,複層ガラスなどのいずれであっても良く、その品種や構成は限定されない。
7.第1実施形態において、スペーサ19と板ガラス係止部材20は同一材質で同一寸法形状のものであっても良い。これにより、仮組用治具18の製作コストを下げることができるとともに、スペーサ19と板ガラス係止部材20とを特に区別することなく使用することができ、ガラスリブ組付け作業がより容易になる。
8.第1実施形態において、スペーサ19に形成した二つの挿通孔25の隙間15側に臨む合流箇所での板ガラス3が対向する方向での開口幅は、隙間15の板ガラス3が対向する方向での幅よりも小さくても良く、また、スペーサ19に形成した二つの挿通孔25のガラスリブ2側に臨む箇所でのガラスリブ2の厚み方向での間隔は、ガラスリブ2の厚みよりも大きくても良い。
9.第2実施形態において、スペーサ19と板ガラス係止部材20とリブ係止部材21は、同一材質で同一寸法形状のものであっても良い。これにより、仮組用治具18の製作コストを下げることができるとともに、スペーサ19と板ガラス係止部材20とリブ係止部材21とを特に区別することなく使用することができ、ガラスリブ組付け作業がより容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガラスリブ固定構造の一部断面側面図
【図2】要部横断面図
【図3】ガラスリブ組付け工法を説明する斜視図
【図4】仮組用治具の分解斜視図
【図5】ガラスリブ組付け工法を説明する要部断面図
【図6】ガラスリブ組付け工法を説明する要部断面図
【図7】第2実施形態におけるガラスリブ固定構造の要部横断面図
【図8】第2実施形態のガラスリブ組付け工法を説明する斜視図
【図9】第2実施形態における仮組用治具の分解斜視図
【図10】第2実施形態のガラスリブ組付け工法を説明する要部断面図
【図11】従来のガラスリブ組付け工法を説明する要部断面図
【符号の説明】
2 ガラスリブ
3 板ガラス
4 硬化シール材
14 突き合わせ部
15 隙間
16 一側端面
17 他側端面
19 スペーサ
20 板ガラス係止部材
21 リブ係止部材
22 逆の板面
30 接続部
d 所定間隔
Claims (3)
- 隣り合う板ガラスの端部どうしを互いに突き合わせてある突き合わせ部に沿って、ガラスリブをその一側端面が前記板ガラスの板面に対して所定間隔で保持されるように仮組みした後、前記ガラスリブと前記板ガラスとの接続部に未硬化シール材を充填し、
前記未硬化シール材が硬化した硬化シール材で、前記ガラスリブと前記板ガラスとを接続するガラスリブ組付け工法であって、
前記ガラスリブの前記板ガラスとの接続側とは逆の他側端面に係止したリブ係止部材と、前記板ガラスの前記ガラスリブとの接続側とは逆の板面に係止した板ガラス係止部材とを、前記突き合わせ部に形成してある隙間を通して互いに引き寄せた状態で着脱自在に連結して、前記ガラスリブを前記板ガラスに対して仮組みするガラスリブ組付け工法。 - 前記隣り合う板ガラスの双方の板面に係止可能な板ガラス係止部材を使用し、
前記隣り合う板ガラスの双方の板面に重なるように配置した前記ガラスリブの一側端面と、前記隣り合う板ガラスの双方の板面との間にスペーサを挟み込んで、前記リブ係止部材と前記ガラス係止部材とを連結する請求項1記載のガラスリブ組付け工法。 - 二枚のガラスリブの双方の前記他側端面に係止可能なリブ係止部材と、前記隣り合う板ガラスの双方の板面に係止可能な板ガラス係止部材とを使用し、
前記一側端面が一方の板ガラスの板面に重なるように配置したガラスリブと、前記一側端面が他方の板ガラスの板面に重なるように配置したガラスリブとの双方の前記他側端面に係止した前記リブ係止部材と、前記隣り合う板ガラスの双方の板面に係止した板ガラス係止部材とを連結する請求項1記載のガラスリブ組付け工法。
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