JP2008044774A - エレベータの乗かご - Google Patents
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Abstract
【課題】コーティングされた側板の縁に割れや亀裂を生じることなく、側板の結合ができるエレベータの乗かごの提供。
【解決手段】第1側板2aの裏面側に突出し、折り曲げられた縁7aと、第2側板2bの裏面側に突出し、折り曲げられた縁7bとを対向させた状態で、これらの第1側板2aと第2側板2bとを互いに結合するエレベータの乗かごにおいて、第1側板2aの裏面の縁7a近傍に第1補強兼被締結部材8を取り付け、この第1補強兼被締結部材8に対向させて、第2側板2bの裏面の縁7b近傍に第2補強兼被締結部材9を取り付け、第1側板2aの縁7aと第2側板2bの縁7bとの間に隙間20を介して目地3を挿入した状態で、第1補強兼被締結部材8と第2補強兼被締結部材9とをボルト4とナット5で締結した。
【選択図】図3
【解決手段】第1側板2aの裏面側に突出し、折り曲げられた縁7aと、第2側板2bの裏面側に突出し、折り曲げられた縁7bとを対向させた状態で、これらの第1側板2aと第2側板2bとを互いに結合するエレベータの乗かごにおいて、第1側板2aの裏面の縁7a近傍に第1補強兼被締結部材8を取り付け、この第1補強兼被締結部材8に対向させて、第2側板2bの裏面の縁7b近傍に第2補強兼被締結部材9を取り付け、第1側板2aの縁7aと第2側板2bの縁7bとの間に隙間20を介して目地3を挿入した状態で、第1補強兼被締結部材8と第2補強兼被締結部材9とをボルト4とナット5で締結した。
【選択図】図3
Description
本発明は、縁が折り曲げられた側板の縁同士を対向させた縁を折り曲げ形成した状態で結合するエレベータの乗かごに関する。
この種の従来技術としては、ホーロを側板の表面に焼成させたフランジ部を、裏側の補強部材と共に目地を介在してボルト及びナットで固定した構造が知られている(特許文献1参照)。
特開平4−317983号公報(段落0016〜0017、図1)
前述した従来技術では、現地組立誤差による乗かごの捩れや倒れ、製作誤差によるフランジ部、すなわち側板の縁の歪みなどによるホーロの割れや亀裂を防止する為に、裏側の補強部材により側板の縁の角度を一定に保つ構造となっているが、現地作業においては、締結用のボルトの締め付け時に、ホーロの割れ、すなわちホーロによるコーティングが施された側板の縁に割れが出ないように注意して作業する必要がある為、作業時間がかかるなどの問題があった。
また、側板の縁を接触させて締結してあるので、エレベータの走行時の振動などにより、締結してある側板の縁に起こる強い摩擦から軋み音が発生しやすくなる。軋み音は接触している部分の材質が硬いほど発生しやすく、ホーロを表面に焼成させた側板や、セラミックコートなどのコーティングを施した側板等においては、顕著に現れる現象である。側板の縁は乗かご内の側壁面に直結しているので、前述の軋み音が乗客に聞こえやすく、苦情となる虞がある。その為、軋み音防止策としてホーロやセラミックより柔らかい材質、例えば、アルミニウム製の目地3の取り付けが必須となる。したがって、既設の乗かごに目地3が付いていない場合には、目地3を追加しなければならない。このように既設の乗かごに目地を追加させると乗かごの意匠を損ねるばかりか、高価なものとなってしまう。
本発明はこのような従来技術における実状からなされたもので、その目的は、コーティングされた側板の縁に割れや亀裂を生じることなく、側板の結合ができるエレベータの乗かごの提供にある。
この目的を達成するために、本発明は、第1側板の裏面側に突出し、折り曲げられた縁と、第2側板の裏面側に突出し、折り曲げられた縁とを対向させた状態で、これらの第1側板と第2側板とを互いに結合するエレベータの乗かごにおいて、前記第1側板の裏面の縁近傍に第1補強兼被締結部材を取り付けるとともに、この第1補強兼被締結部材に対向させて、前記第2側板の裏面の縁近傍に第2補強兼被締結部材を取り付け、前記第1側板の縁と前記第2側板の縁との間に隙間を形成した状態で、前記第1補強兼被締結部材と前記第2補強兼被締結部材とを締結手段で締結したことを特徴としている。
このように構成した本発明は、前記第1側板の裏面の縁近傍に第1補強兼被締結部材を取り付けるとともに、この第1補強兼被締結部材に対向させて、前記第2側板の裏面の縁近傍に第2補強兼被締結部材を取り付け、前記第1側板の縁と前記第2側板の縁との間に隙間を形成した状態で、前記第1補強兼被締結部材と前記第2補強兼被締結部材とを締結手段で締結したことから、現地組立誤差による乗かごの捩れや倒れなどが生じたとしても、これらの捩れや倒れが第1側板の縁と第2側板の縁の間に形成される隙間によって吸収されるので、第1側板及び第2側板の縁に、前述の乗かごの捩れや倒れなどに伴う締結部の外力が伝えられることを抑えることができる。したがって、コーティングされた第1側板の縁と第2側板の縁に割れや亀裂を生じることなく、第1側板と第2側板とを結合させることができる。また、第1側板の縁と第2側板の縁とは、非接触であるので、エレベータ走行時の振動による軋み音は発生しない。
また、本発明は前記発明において、前記第1補強兼被締結部と前記第2補強兼被締結部材のそれぞれを断面L字型に形成するとともに、前記第1側板と前記第2側板の縁部間に目地を取り付け、この目地と前記第1補強兼被締結部材の間に第1間隔保持ピースを係着させ、前記目地と前記第2補強兼被締結部材の間に第2間隔保持ピースを係着させ、これらの目地及び前記第1、第2間隔保持ピースを含めて前記締結手段により締結したことを特徴としている。
また、本発明は前記発明において、前記第1補強兼被締結部材は、前記第1側板に平行な面を有する第1平行部と、この第1平行部に連設され、裏面側に突出する第1突出部と、この第1突出部に連設され、前記第1平行部の面に平行な面を有する第2平行部と、この第2平行部に連設され、裏面側に突出する第2突出部とを備え、前記第2補強兼被締結部材は、前記第2側板に平行な面を有する第3平行部と、この第3平行部に連設され、裏面側に突出する第3突出部と、この第3突出部に連設され、前記第3平行部の面に平行な面を有する第4平行部と、この第4平行部に連設され、裏面側に突出する第4突出部を備えたことを特徴としている。
また、本発明は前記発明において、前記締結手段が、複数のクリップ、ボルト、このボルトに螺合するナットとから成ることを特徴としている。
また、本発明は前記発明において、前記第1補強兼被締結部材と第2補強兼被締結部材のそれぞれを断面L字型に形成するとともに、これらの第1補強兼締結部材と第2補強兼締結部材の間に、間隔保持ピースを係着させ、この間隔保持ピースを含めて前記締結手段により締結したことを特徴としている。
また、本発明は前記発明において、前記第1補強兼被締結部材は、前記第1側板に平行な面を有する第5平行部と、この第5平行部に連設され、裏面側に突出する第5突出部とを備え、前記第2補強兼被締結部材は、前記第2側板に平行な面を有する第3平行部と、この第3平行部に連設され、裏面側に突出する第3突出部と、この第3突出部に連設され、前記第3平行部の面に平行な面とを有する第4平行部と、この第4平行部に連設され、裏面側に突出する第4突出部とを備え、前記第1補強兼被締結部材の第5突出部と前記第2補強兼被締結部材の第4突出部とを前記締結手段で締結したことを特徴としている。
本発明は、第1側板の裏面の縁近傍に第1補強兼被締結部材を取り付けるとともに、この第1補強兼被締結部材に対向させて、第2側板の裏面の縁近傍に第2補強兼被締結部材を取り付け、第1側板の縁と第2側板の縁との間に隙間を形成した状態で、第1補強兼被締結部材と第2補強兼被締結部材とを締結手段で締結したことから、コーティングされた第1側板と第2側板の縁に割れや亀裂を生じることなく、第1側板と第2側板の結合ができる。これによって、現地作業において、締結用のボルトの締め付け時に、コーティングされた側板の縁に割れや亀裂が生じないように注意して作業する必要がなく、したがって、従来に比べて作業時間を短縮できるとともに、軋み音を防止できる。また、目地が備えられていない既設の乗かごであっても、目地の追加をする必要がないので、この既設の乗かごの意匠を損ねることもなく、目地を備えるための費用を要することがない。
以下、本発明に係るエレベータの乗かごを実施するための最良の形態を図に基づいて説明する。
[本発明の第1実施形態]
図1は、本発明に係るエレベータの乗かごの第1実施形態を示す平面図、図2は、図1のA方向から見た拡大背面図である。図3は、図1のB部の要部拡大図、図4は、図2のC部に相当する要部拡大図である。
図1は、本発明に係るエレベータの乗かごの第1実施形態を示す平面図、図2は、図1のA方向から見た拡大背面図である。図3は、図1のB部の要部拡大図、図4は、図2のC部に相当する要部拡大図である。
本発明に係るエレベータの乗かごの第1実施形態は、図1に示すように、側面側板1a〜1c、1d〜1f、及び背面側板2a〜2cによって乗かごの外殻が形成される。これらの側板1a〜1f、2a〜2cのうちの例えば、背面側板2a、2b(以下、「第1側板2a、第2側板2b」という。)の結合について説明すると、第1側板2aと第2側板2bの結合部分の上方部と下方部には、図2、図3に示すように、第1側板2aの裏面側に突出した縁7a近傍に、この縁7a付近の補強を兼ねる断面L字型の第1補強兼被締結部材8を取り付けてあり、第2側板2bの裏面側に突出した縁7b近傍に、第1補強兼被締結部材8に対向させて、縁7b付近の補強を兼ねる断面L字型の第2補強兼被締結部材9を取り付けてある。
また、前述した第1側板2aと第2側板2bの結合部分の上方部と下方部には、目地3を取り付けてあり、この目地3と前述した第1補強兼被締結部材8の間に、第1補強兼被締結部材8と目地3の間隔を保持する第1間隔保持ピース11aを係着させ、さらに、目地3と第2補強兼被締結部材9の間に、第2補強兼被締結部材9と目地3の間隔を保持する第2間隔保持ピース11bを係着させ、第1、第2補強兼被締結部材8、9と目地3と第1、第2間隔保持ピース11a、11bを図3に示す隙間20を形成した状態において、締結手段、例えば、ボルト4と、このボルト4に螺合するナット5を用いて締結してある。
図2に示す第1側板2aと第2側板2bの結合部分である縦方向の複数個所には、図4に示すように、第1側板2aの裏面に取り付けた第1補強兼被締結部材8と、第2側板2bの裏面に取り付けた第2補強兼被締結部材9を、第1側板2aの縁7aと、第2側板の縁7bとの間に隙間21を形成した状態で、締結手段、例えば、クリップ12を用いて締結してある。
前述した第1補強兼被締結部材8は、第1側板2aに平行な面を有する第1平行部8aと、この第1平行部8aに連設され、裏面側に突出する第1突出部8bと、この第1突出部8bに連設され、第1平行部8aの面に平行な面を有する第2平行部8cと、この第2平行部8cに連設され、裏面側に突出する第2突出部8dを有している。また、第2補強兼被締結部材9は、前述の第1補強兼被締結部材8に対向させて配置され、第2側板2bに平行な面を有する第3平行部9aと、この第3平行部9aに連設され、裏面側に突出する第3突出部9bと、この第3突出部9bに連設され、第3平行部9aの面に平行な面を有する第4平行部9cと、この第4平行部9cに連設され、裏面側に突出する第4突出部9dを有している。前述のクリップ12は、第1補強兼被締結部材8の第2突出部8dと、第2補強兼被締結部材9の第4突出部9dとを連結している。これによって、第1側板2aと第2側板2bとが結合されている。
なお、上述した第1側板2aと第1補強兼被締結部材8、及び第2側板2bと第2補強兼被締結部材9の取り付け、すなわち接着においては、接着強度を確保するために図3、図4に示す第1側板2aと第2側板2bの表面のコーティングをするセラミックコート6を除去している。
このような第1実施形態によれば、前述したように、第1側板2aの裏面の縁7a近傍に第1補強兼被締結部材8を取り付けるとともに、この第1補強兼被締結部材8に対向させて、第2側板2bの裏面の縁7b近傍に第2補強兼被締結部材9を取り付け、第1側板2aの縁7aと第2側板2bの縁7bとの間に隙間20、または隙間21を形成した状態で、第1補強兼被締結部材8と第2補強兼被締結部材9とを締結手段、すなわちボルト4とナット5、またはクリップ12により締結したことから、現地組立誤差による乗かごの捩れや倒れなどが生じたとしても、これらの捩れや倒れが第1側板2aの縁7aと第2側板2bの縁7bの間に形成される隙間20、または隙間21によって吸収されるので、第1側板2aの縁7a及び第2側板2bの縁7bへ、乗かごの捩れや倒れなどに伴う締結部の外力が伝えられることを抑えることができる。したがって、セラミックコート6によってコーティングされた第1側板2aの縁7aと第2側板2bの縁7bに割れや亀裂を生じることなく、第1側板2aと第2側板2bの結合ができる。これによって、現地作業において、締結用のボルト4の締め付け時に、割れや亀裂が生じないように注意して作業する必要がなく、したがって、作業時間を短縮できるとともに、軋み音を防止できる。
[本発明の第2実施形態]
図5は、本発明の第2実施形態を示す要部拡大図である。
図5は、本発明の第2実施形態を示す要部拡大図である。
図5に示す本発明の第2実施形態は、既設の乗かごに目地が備えられていない場合に適用したもので、第1側板2aの裏面側に突出した縁7a近傍に、断面L字型の第1補強兼被締結部材8を取り付けてあり、第2側板2bの裏面側に突出した縁7b近傍に、第1補強兼被締結部材8に対向させて、断面L字型の第2補強兼被締結部材9を取り付けてある。また、これらの第1補強兼被締結部材8と第2補強兼被締結部材9の間に第1補強兼被締結部材8と第2補強兼被締結部材9の間隔を保持する間隔保持ピース11を係着させ、第1、第2補強兼被締結部材8、9と間隔保持ピース11を第1側板2aの縁7aと第2側板の縁7bとの間に隙間21を形成した状態で、締結手段、例えば、ボルト4と、このボルト4に螺合するナット5を用いて締結してある。
このように構成した第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、第1側板2aの縁7aと第2側板2bの縁7bとの間に隙間21を形成した状態で、第1補強兼被締結部材8と第2補強兼被締結部材9とをボルト4と、このボルト4に螺合するナット5を用いて締結したことから、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。特に、この第2実施形態では、第1側板2aの縁7aと第2側板2bの縁7bとの間に目地3が備えられていないものであって、第1側板2aと第2側板2bの結合を実現でき、したがって、このように目地が備えられていない既設の乗かごであっても、目地3を追加する必要がないので、この既設の乗かごの意匠を損ねることなく、また、目地を備えるための費用を要することがない。
[本発明の第3実施形態]
図6は、本発明の第3実施形態を示す要部拡大図である。
図6は、本発明の第3実施形態を示す要部拡大図である。
図6に示す本発明の第3実施形態は、目地として落し目地10を備えたものであり、第1側板2aの裏面側に突出した縁7a近傍に、断面L字型の第1補強兼被締結部材8を取り付けてあり、第2側板2bの裏面側に突出した縁7b近傍に、第1補強兼被締結部材8に対向させて、断面L字型の第2補強兼被締結部材9を取り付けてある。また、第1側板2aの縁7aと第2側板2bの縁7bとの間に、落し目地10を配置してある。この落し目地10と第1補強兼被締結部材8の間に、第1間隔保持ピース11aを係着させ、さらに、落し目地10と第2補強兼被締結部材9の間に、第2間隔保持ピース11bを係着させ、第1側板2aの縁7aと、落し目地10との間に隙間22aを形成するとともに、第2側板2bの縁7bと、落し目地10との間に隙間22bを形成した状態において、第1、第2補強兼被締結部材8、9と落し目地10と第1、第2間隔保持ピース11a、11bを締結手段、例えば、ボルト4と、このボルト4に螺合するナット5を用いて締結してある。
このように構成した第3実施形態においても、第1実施形態と同様に、第1側板2aの縁7aと第2側板2bの縁7bとの間に隙間22a、22bを形成した状態で、第1補強兼被締結部材8と第2補強兼被締結部材9とをボルト4と、このボルト4に螺合するナット5を用いて締結したことから、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
[本発明の第4実施形態]
図7は、本発明の第4実施形態を示す要部拡大図である。
図7は、本発明の第4実施形態を示す要部拡大図である。
図7に示す本発明の第4実施形態は、前述した図4に示す構成において、締結手段であるクリップ12の代わりにボルト4と、このボルト4に螺合するナット5を備えたものである。すなわち、第1側板2aの裏面に取り付けた第1補強兼被締結部材8と、第2側板2bの裏面に取り付けた第2補強兼被締結部材9を、第1側板2aの縁7aと第2側板の縁7bとの間に隙間21を形成した状態で、締結手段であるボルト4と、このボルト4に螺合するナット5を用いて締結してある。
このような第4実施形態においても、第1実施形態と同様に、第1側板2aの縁7aと第2側板2bの縁7bとの間に隙間21を形成した状態で、第1補強兼被締結部材8と第2補強兼被締結部材9とをボルト4と、このボルト4に螺合するナット5を用いて締結したことから、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
[本発明の第5実施形態]
図8は、本発明の第5実施形態を示す要部拡大図である。
図8は、本発明の第5実施形態を示す要部拡大図である。
図8に示す本発明の第5実施形態は、前述の第4実施形態に備えられた第1補強兼被締結部材8と、第2補強兼被締結部材9の形状をそれぞれ第4実施形態のものと異ならせてある。すなわち、第1側板2aの裏面に取り付けた第1補強兼被締結部材8は、第1側板2aに平行な面を有する第5平行部8eと、この第5平行部8eに連設され、裏面側に突出する第5突出部8fを有している。また、第2側板2bの裏面に取り付けた第2補強兼被締結部材9は、第2側板2bに平行な面を有する第3平行部9aと、この第3平行部9aに連設され、裏面側に突出する第3突出部9bと、この第3突出部9bに連設され、前記第3平行部9aの面に平行な面を有する第4平行部9cと、この第4平行部9cに連設され、裏面側に突出する第4突出部9dを有している。第5突出部8fと第4突出部9dとは、第1側板2aの縁7aと第2側板の縁7bとの間に隙間21を形成した状態で、締結手段、例えば、ボルト4と、このボルト4に螺合するナット5を用いて締結してある。
このように構成した第5実施形態においても、第1実施形態と同様に、第1側板2aの縁7aと第2側板2bの縁7bとの間に隙間21を形成した状態で、第1補強兼被締結部材8と第2補強兼被締結部材9とをボルト4と、このボルト4に螺合するナット5によって締結したことから、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
なお、前述の各実施形態では、第1補強兼被締結部材8と第2補強兼被締結部材9を締結手段であるボルト4と、このボルト4に螺合するナット5、もしくは、クリップ12により締結してあるが、リベットやファスナーによって強固に固定した場合においても、同様の作用効果が得られる。
さらに、前述の各実施形態では、乗かごの外殻の一部を形成する第1側板2aと第2側板2bの結合について説明したが、例えば、図2に示す背面側板2bを第1側板、背面側板2cを第2側板とした場合や、側面側板1aを第1側板、側面側板1bを第2側板とした場合、さらに、乗かごの側面を形成する側面側板1bを第1側板、側面側板1cを第2側板とした場合や、側面側板1dを第1側板、側面側板1eを第2側板とした場合や、乗かごの側面を形成する側面側板1eを第1側板、側面側板1fを第2側板として結合した場合においても同様の作用効果が得られる。
1a、1b、1c、1d、1e、1f 側面側板
2a 第1側板(背面側板)
2b 第2側板(背面側板)
2c 背面側板
3 目地
4 ボルト(締結手段)
5 ナット(締結手段)
6 セラミックコート
7a、7b 縁
8 第1補強兼被締結部材
8a 第1平行部
8b 第1突出部
8c 第2平行部
8d 第2突出部
8e 第5平行部
8f 第5突出部
9 第2補強兼被締結部材
9a 第3平行部
9b 第3突出部
9c 第4平行部
9d 第4突出部
10 落し目地
11 間隔保持ピース
11a 第1間隔保持ピース
11b 第2間隔保持ピース
12 クリップ(締結手段)
20 隙間
21 隙間
22a 隙間
22b 隙間
2a 第1側板(背面側板)
2b 第2側板(背面側板)
2c 背面側板
3 目地
4 ボルト(締結手段)
5 ナット(締結手段)
6 セラミックコート
7a、7b 縁
8 第1補強兼被締結部材
8a 第1平行部
8b 第1突出部
8c 第2平行部
8d 第2突出部
8e 第5平行部
8f 第5突出部
9 第2補強兼被締結部材
9a 第3平行部
9b 第3突出部
9c 第4平行部
9d 第4突出部
10 落し目地
11 間隔保持ピース
11a 第1間隔保持ピース
11b 第2間隔保持ピース
12 クリップ(締結手段)
20 隙間
21 隙間
22a 隙間
22b 隙間
Claims (6)
- 第1側板の裏面側に突出し、折り曲げられた縁と、第2側板の裏面側に突出し、折り曲げられた縁とを対向させた状態で、これらの第1側板と第2側板とを互いに結合するエレベータの乗かごにおいて、
前記第1側板の裏面の縁近傍に第1補強兼被締結部材を取り付けるとともに、この第1補強兼被締結部材に対向させて、前記第2側板の裏面の縁近傍に第2補強兼被締結部材を取り付け、
前記第1側板の縁と前記第2側板の縁との間に隙間を形成した状態で、前記第1補強兼被締結部材と前記第2補強兼被締結部材とを締結手段で締結したことを特徴とするエレベータの乗かご。 - 請求項1記載の発明において、
前記第1補強兼被締結部と前記第2補強兼被締結部材のそれぞれを断面L字型に形成するとともに、前記第1側板と前記第2側板の縁部間に目地を取り付け、この目地と前記第1補強兼被締結部材の間に第1間隔保持ピースを係着させ、前記目地と前記第2補強兼被締結部材の間に第2間隔保持ピースを係着させ、
これらの目地及び前記第1、第2間隔保持ピースを含めて前記締結手段により締結したことを特徴とするエレベータの乗かご。 - 請求項1記載の発明において、
前記第1補強兼被締結部材は、前記第1側板に平行な面を有する第1平行部と、この第1平行部に連設され、裏面側に突出する第1突出部と、この第1突出部に連設され、前記第1平行部の面に平行な面を有する第2平行部と、この第2平行部に連設され、裏面側に突出する第2突出部とを備え、前記第2補強兼被締結部材は、前記第2側板に平行な面を有する第3平行部と、この第3平行部に連設され、裏面側に突出する第3突出部と、この第3突出部に連設され、前記第3平行部の面に平行な面を有する第4平行部と、この第4平行部に連設され、裏面側に突出する第4突出部とを備えたことを特徴とするエレベータの乗かご。 - 請求項3記載の発明において、
前記締結手段が、複数のクリップ、ボルト、このボルトに螺合するナットとから成ることを特徴とするエレベータの乗かご。 - 請求項1記載の発明において、
前記第1補強兼被締結部材と第2補強兼被締結部材のそれぞれを断面L字型に形成するとともに、これらの第1補強兼締結部材と第2補強兼締結部材の間に、間隔保持ピースを係着させ、この間隔保持ピースを含めて前記締結手段により締結したことを特徴とするエレベータの乗かご。 - 請求項1記載の発明において、
前記第1補強兼被締結部材は、前記第1側板に平行な面を有する第5平行部と、この第5平行部に連設され、裏面側に突出する第5突出部とを備え、
前記第2補強兼被締結部材は、前記第2側板に平行な面を有する第3平行部と、この第3平行部に連設され、裏面側に突出する第3突出部と、この第3突出部に連設され、前記第3平行部の面に平行な面とを有する第4平行部と、この第4平行部に連設され、裏面側に突出する第4突出部とを備え、
前記第1補強兼被締結部材の第5突出部と前記第2補強兼被締結部材の第4突出部とを前記締結手段で締結したことを特徴とするエレベータの乗かご。
Priority Applications (1)
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JP2006224281A JP2008044774A (ja) | 2006-08-21 | 2006-08-21 | エレベータの乗かご |
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JP2006224281A JP2008044774A (ja) | 2006-08-21 | 2006-08-21 | エレベータの乗かご |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107253654A (zh) * | 2017-06-05 | 2017-10-17 | 上海华美电梯装饰有限公司 | 一种电梯脆性装饰板安装件、安装结构及固定方法 |
CN117466111A (zh) * | 2023-12-27 | 2024-01-30 | 通用电梯股份有限公司 | 一种电梯轿壁在轿厢内安装的装饰结构 |
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- 2006-08-21 JP JP2006224281A patent/JP2008044774A/ja active Pending
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CN107253654A (zh) * | 2017-06-05 | 2017-10-17 | 上海华美电梯装饰有限公司 | 一种电梯脆性装饰板安装件、安装结构及固定方法 |
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