JP4770546B2 - 建築用枠体付きパネルおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ガラス板等のパネルの周縁部に枠体を接着により設けた建築用枠体付きパネルとその製造方法に関する。
建物の外壁材や構築物等として用いられるガラス板等のパネルを支持、あるいは他の部材と接続するために、パネルの一部、あるいは周辺に、異種材料、例えば金属部材や硬質樹脂等からなる部材を接着材によって接着して取り付ける種々の方法が開示されている。
ガラス板等のパネルと他の部材との接着力は、接着剤および接着対象となる材質にも影響されるが、強固な接着力を必要とする場合には、通常接着面積を大きくする必要がある。
例えば、接着力が強く、接着部位でガラス板を吊る、またはガラス扉を有する家具のガラス扉のジョイント金具をポイント接着する際には、エポキシ樹脂系接着剤またはアクリル樹脂系接着剤等の接着力が強いものを使用し、これらの接着剤は硬化後の硬度が高い。
あるいは、柔軟性に冨み、弾性力を必要とする場合に用いられる接着剤としては、例えば、窓ガラスのサッシ溝とガラス板の間にウェザーシール材を充填する際に用いる接着剤として、シリコーン系接着剤等が用いられる。
また、上記の接着剤の両方の特性、すなわち、接着力が強く且つ柔軟性のある接着剤として、熱硬化性シリコーンゴム接着剤が開示されている。
例えば、特開2002−294910号公報には、建築用窓ガラスにステンレススチール製の金属材料間に熱硬化性シリコーンゴム系接着剤を介在させ、オートクレーブ等の加圧加熱の下で接着させるガラス板と金具の接合方法が開示されている(特許文献1)。
また、特開2002−294203号公報には、ガラス板にステンレススチール製の金属材料間に熱硬化性シリコーンゴム系接着剤を介在させ、オートクレーブ等の加圧加熱の下で接着させるガラス板と金具の接合方法が開示されている(特許文献2)。
ところで、ガラス板等のパネルと金属部材を帯状の接着剤で接着してガラス壁面やガラス構築物を構成する工法に、例えばリブガラス工法、SSG工法(Structural Sealant Glazing)等がある。
リブガラス工法は複数の面ガラス板を突合させ、その突合せ部と直角方向にリブガラスをシリコーンシーラント等で固定し、面ガラスにかかる風圧荷重をリブガラスで支え大型のガラススクリーンを建設する工法であり、簡単に言えば、リブガラス工法は、方立をガラス板とし、面ガラスの縦辺に金属サッシ枠を使わず、並設する面ガラス板の端面部を直接シリコーンシーラント等で突合せて接着し、シリコーンシーラントの接着強度とリブガラスの面内剛性によりリブガラススクリーンを構成するものである。
また、SSG工法は、工場等でガラス板の支持辺に金属枠としてのアルミ枠等を予め接着加工し枠体付きガラスパネルとし、該枠体付きガラスパネルの枠体を、建設現場において、柱材や方立材に固定する工法であり、SSG工法は方立としてガラス板と金属部材の接着により、ガラススクリーンを建設するものである。
特開2002−294203号公報 特開2002−294910号公報
特許文献2に示したような、前記SSG工法は、該スチール製のリブによって、室内から室外を見たときの視界の一部が遮られ開放感、美感の一部が損なわれるという問題点がある。
一方、前記ガラスリブを用いる工法については、リブガラスは面板ガラスに加わる風荷重等の面外方向の荷重を支持することを主目的とするものであるので、面板ガラスにかかる風圧荷重に耐えられるだけの強度を持たせるだけで十分であった。
これらのリブガラスを始めとするガラス板にガラス板のもつ強度以上の強度を要求する場合、ガラス板を、例えば、建物の構造区体の一部である耐力壁や、ガラス板製の壁、ガラス板製の風除室、ガラス板製の庇、ガラス板製の間仕切り、手すり、フェンス等のガラス壁、ガラス屋根の建築物や構築物に使用するにはガラス板の端縁に剛性を備えた枠体等を接着させたり、DPG工法(Dot Point Glazing)などガラス板に孔をあけて機械的に結合する等の補強が必要となる場合があった。
このように従来のリブガラス工法、SSG工法等におけるシーリング材、例えば、シリコーンシーラント等による、ガラス同士またはガラス板と金属部材との接合は、シーリング材が柔軟であるため、ガラス板同士またはガラス板と金属部材を構造状完全に一体化したものではなく、言い換えれば枠体付きガラスパネルを、大きな荷重を受ける1つの構造物として利用される程に完全に接着一体化するものではなく、ガラス板自体の有する剛性を生かしてガラス板自身を構造物として用いるものではないという問題があった。
一方、エポキシ樹脂系接着剤、アクリル樹脂系接着剤は強力な接着力を有するが、接着後極めて硬くなり柔軟性に欠けるため、ガラス板と長尺な金属等の異種材料とを帯状の大きな接着面積となるように接着して枠体付きガラスパネルを作製した場合に、せん断力、引張り力等の力が加わると、接着力が強すぎる為に、ガラス板の界面剥離、すなわち接着層と共にガラス表層部分も剥離して、ガラス板が破損するという問題点があった。
また、熱硬化性シリコーンゴム接着剤は強力な接着力を有し、硬化後でもある程度の柔軟性を有するが、ガラス板と長尺な金属等の異種材料とを帯状の大きな接着面積となるように接着して枠体付きガラスパネルを作製すると、加熱により接着剤が硬化した時に、ガラス板と金属製の枠体との熱膨張に差がでた状態のまま接着剤が硬化するので、冷却して膨張状態の枠体が収縮した時点で硬化した接着剤が収縮に追従できず、接着面に過大なせん断力が発生し、接着強度が低下して接着面が剥離する恐れがあるという問題点があった。
本発明は、前記の問題点を解決し、ガラス板等のパネルと該パネルとは異種材料からなる金属等の枠体を強力な接着力を有する接着剤により接着させるにあたり、加熱処理によって接着剤を硬化させる時に、熱膨張率の差のあるガラス板等のパネルと金属部材等の異種材料を接着させても、接着面に過大なせん断力を発生させることなくパネルに枠体を接着させ、接着強度を低下させないことを目的とするものである。
即ち、本発明は、矩形状のパネルの外周端縁の全周囲または一部周囲に枠体を配設固定したパネルにおいて、パネルの両面の各端縁に沿って分割された複数枚の接合板材のそれぞれを互いに間隔を隔てて配設し、接着剤によりパネルに接着させるとともに、パネルの左右両面に対となるように配置した接合板材同を芯材で連結固定し、前記パネルの同一面側に並設した接合板材同を長さ調整自在で各芯材間に配設する連結部材によって連結固定することにより枠体を形成して、パネルの周端縁を補強するようにし、前記連結部材として、2つのブロック材を使用し該ブロック材の一方とは右ネジ、他方とは左ネジで螺合する調整部材で該ブロック材を連結し、該調整部材の回転により2つのブロック材間の間隔を調整して、2つのブロック材と接合板材を接続するためのネジ孔の位置を調整できるようにしたことを特徴とする建築用枠体付きパネルである。
あるいは、本発明は、前記枠体が金属製、硬質合成樹脂製、ガラス繊維成形樹脂製であることを特徴とする上述の建築用枠体付きパネルである。
あるいは、本発明は、前記接着剤として、帯状の熱硬化性接着剤を用いたことを特徴とする上述の建築用枠体付きパネルである。
あるいは、本発明は、前記のいずれかに記載の建築用枠体付きパネルの製造方法において、パネルの両面の各端縁に沿って分割された複数枚の接合板材のそれぞれを間隔を隔てて接着剤を介して配設し、パネルの両面に対となるように配置した接合板材同志を芯材で連結仮固定し、さらに前記同一面側に並設した接合板材のそれぞれに長さ調整自在な連結部材のブロック材を固定し、該2つのブロック材のそれぞれに設けたネジは逆ネジとし、逆ネジと螺合する調整部材を取り付けて仮固定後、該調整部材を取り外したフリーな状態として、パネルと接合板材とを前記接着剤で接着後、前記調整部材を取り付けてパネルの同一面側に配設した接合板材同志を連結部材によって連結固定することによりパネルの周辺に枠体を一体的に形成して、パネルの周端縁を補強するようにしたことを特徴とする建築用枠体付きパネルの製造方法である。
あるいは、本発明は、矩形状のパネルの外周端縁の全周囲または一部周囲に枠体を配設固定したパネルにおいて、パネルの両面の各端縁に沿って分割された複数枚の接合板材のそれぞれを互いに間隔を隔てて配設し、接着剤によりパネルに接着させるとともに、パネルの左右両面に対となるように配置した接合板材同士を芯材で連結固定し、パネルの同一辺上で直線状に並設した芯材同士を長さ調整自在で各芯材同士を連結する連結部材として、芯材の一方とは右ネジ、他方とは左ネジで螺合する調整部材で該芯材を連結するようにした、建築用枠体付きパネルの製造方法において、パネルの両面の各端縁に沿って分割された複数枚の接合板材のそれぞれを間隔を隔てて接着剤を介して配設し、パネルの両面に対となるように配置した接合板材同を芯材で連結仮固定し、さらにパネルの各端面毎に直線状に間隔を隔てて配設した芯材の一方とは右ネジ、他方とは左ネジで螺合する調整部材で該芯材を仮に連結した後、調整部材のみを取り外してフリーな状態とし、パネルと接合板材とを前記接着剤で接着後、前記調整部材を再び取り付けて芯材同を調整部材によって連結固定することによりパネルの周辺に枠体を一体的に形成して、パネルの周端縁を補強するようにしたことを特徴とする建築用枠体付きパネルの製造方法である。
熱硬化性シリコーンゴム接着剤等の熱硬化性接着剤を用いて、パネルと金属部材を接着させるにあたり、接着剤の加熱硬化時に熱膨張率の差のあるパネルと金属部材等の異種材料による接着面に過大なせん断力を発生させない大きさに枠体を分割して接着強度を低下させないようにして接着後、分割された枠体同士を長さ調整自在な連結部材で高精度で接続するようにしたので、接着面が剥離する恐れがなく、長尺の枠体をパネルに接着力を低下させることなく接着させることができる。
また、パネルと枠体を一体化させて接着した本発明の建築用枠体付きパネルにより、パネルと金属枠を一体化構造とし、パネル自体の持つ剛性を十分に生かしパネルの端部への荷重の一点集中を避けた、大きな荷重に耐え得る構造物とした建築用枠体付きパネルが得られ、大きな荷重に耐える得る構造材として多目的な用途に使用できる。
矩形状のガラス板Gの外周端縁の全周囲または一部周囲に接着により配設固定する枠体1は、ガラス板等のパネルGの左右両面の各端縁に沿った方向を長手方向とし、各辺毎に複数箇所で分割された接合板材10を熱硬化性シリコーンゴム接着剤等の熱硬化性接着剤2で接着させ、前記パネルGの同一面側に配置する接合板材10は間隔を隔てて配設し、辺に沿って直線状に並設するパネルGの左右両面に配置する接合板材10、10材は左右の接合板材10、10同士が同一位置となるように配設した。
左右で対となった接合板材10、10のそれぞれとガラス板Gの端面で囲まれた空間には、接合板材10、10のガラス板Gの辺に沿った方向の長さに対しその両端部を短くし、ガラス板Gの板厚に接着剤12の厚みを足した厚みの角柱状の芯材4を配設して、前記対となった接合板材10、10で挟持させ、左右両面より皿ボルト12、12、・・で接合板材10、10と芯材4とを螺着固定して、断面形状がコ字状となるようにした。
前記間隔を空けて直線状に配設した芯材4、4・・間には長さ調整自在な連結部材20を配設し、並設した前記接合板材10、10同を該連結部材20で連結させる。前記接合板材10、10の長手方向の一端側もしくは両端部、すなわち芯材4から突出している端部には、それぞれ複数個の穿孔部が設けられており、該穿孔部と連結部材20に設けた複数個の螺孔とを一致するように連結部材20の長さを調整して連結部材20と接合板材10の両部材を皿ボルト12、12、・・で固定する。
このようにしてガラス板等のパネルGの辺部に沿って間隔を隔てて接着した接合板材10、10に芯材4を固定し、該接合板材の同一パネルG面側の接合板材10、10同士を、長さ調整自在な連結部材20によって連結固定して、パネルGの周端縁を補強する枠体を形成できる。
前記連結部材20は、2つのブロック材21、21間に調整部材22を配設したものであり、2つのブロック材21、21のそれぞれの対向する面に互いに逆ネジとなるようにネジを取り付け、各ネジ23とブロック材21とはセットビス24にて固定される。
該調整部材22は円盤状の調整板の両面にネジ孔が設けられており、各面に設けたネジ孔は互いに逆方向にネジ孔が設けられており、一方のブロック材21とは右ネジ、他方とは左ネジで螺合して、セットビス24、24でネジ23、23'をブロック材21、21'に固定させた時、調整部材の回転により2つのブロック21、21'間を伸縮自在とすることができる。
該調整部材22を回転させると、逆ネジ23、23'により2つのブロック21、21'は同時に調整部材22側に接近、または離隔するので、両ブロック21、21'に設けた複数個の螺孔位置と連結部材20の両端に配置された各接合板材10、10の皿孔14の位置とを調整により一致させることができる。
また、本発明の構造として、パネルGの両面の各端縁に沿って分割された複数枚の接合板材10、10のそれぞれを互いに間隔を隔てて配設し、接着剤2によりパネルGに接着させるとともに、パネルGの左右両面に対となるように配置した接合板材10、10同を芯材4で連結固定し、パネルGの同一辺上で直線状に並設した芯材4、4同を長さ調整自在で各芯材4、4同を連結する部材として、芯材4、4の一方とは右ネジ、他方とは左ネジで螺合する調整部材22で該芯材4、4を連結するようにした構造とすることもできる。
前記接着剤2は、熱硬化性シリコーンゴム接着剤であるが、帯状のシート状、テープ状としたもの、例えば東レ・ダウコーニング株式会社製のSOTEFA(登録商標)を用いると取り扱いも容易であるが、液状であっても良い。
また、前記パネルGの材質は、ガラス板、樹脂板、アルミニウム材等の非鉄金属製とすることができる。
また、前記枠体の材質は、ステンレス鋼、鉄、アルミニウム材等の金属製が望ましいが、硬質合成樹脂製、ガラス繊維成形樹脂製であっても良い。
本発明の建築用枠体付きパネルにおけるパネルGと枠体を帯状の熱硬化性接着剤2を介在させて接着させる建築用枠体付きパネルの製造方法について手順を図面により説明する。
まず、ガラス板等のパネルGの両面の各端縁に沿って分割された複数枚の接合板材10、10のそれぞれを間隔を隔てて並設し、熱硬化性シリコーン接着剤を介在させて設け、図示しないクリップなどを用いてパネルに仮固定させる。
この時、パネルの左右両面に仮固定させた接合板材10、10はそれぞれ対となるように配置し、対となる前記接合板材10、10とパネル端面によって囲まれた空間に配置した芯材4を、接合板材10、10で挟持して皿ボルト12、12による螺合で連結固定する。
前記パネルGの同一面側に並設した接合板材10、10同を長さ調整自在な連結部材20によって仮に連結させ、この連結部材20の構成部材の一部である2つのブロック材に設けた螺刻部と、パネルGに仮固定した接合板材10のパネルGからはみ出した部分に設けた皿孔14の位置とを一致させて皿ボルト12で仮に螺着し連結し、接着位置を確定させる。
この時、前記連結部材20の2つのブロック材21 、21’のそれぞれの対向する面に互いに逆ネジとなるようにネジ23、23’を取り付け、調整部材22の両面に該ネジ23、23’を螺合させて、芯材4、4に固定されたブロック材21、21’同を調整部材で一旦連結し、接合板材10、10の接着位置を確認した後、オートクレーブ内でパネルの加圧加熱処理を行なう前に、各逆ネジ23、23’とブロック材21、21’とはセットビス24にて固定しない状態にして、調整部材22だけを取り外しておく。
次に、調整部材を取り付けてない状態のパネルを図示しないオートクレーブ内にいれ、所定の温度、圧力の環境下で加熱させて、パネルGと接合板材10、10とを熱硬化性シリコーン接着剤2により加熱接着して常温に冷却後に、前記同一面側に並設した接合板材10、10同を連結部材20によって連結させる。この連結部材20 の構成部材の一部である調整部材22は取り外された状態であるので、2つのブロック材21、21’の互いに対向する面に設けた螺孔に螺合させたネジ23 、23’の少なくとも一方をブロック材21、21’の螺孔内に潜りこませ、調整部材を2つのネジ23、23’間に配設できるようにした後で、ネジ23 、23’を回して調整部材22と螺合させる。
続いて、各逆ネジ23、23'とブロック材21、21'とをセットビス24、24にて固定した後に調整部材22を回転させて、2つのブロック材間の間隔を広げる力を与えてテンションをかける。
また、調整部材22の側部には穿孔部を有しているので、該穿孔部に六角ボルト等の図示しない冶具を挿入させることによって調整部材22を容易に回転させることができる。
また、必要に応じて、調整部材22に図示しないセットビスを設け、ネジ23、23'を固定し、調整部材が緩まないようにするのが良い。
本発明の建築用枠体付きパネルの製造方法の別の実施の形態について説明する。
図3に示すように、パネルGの両面の各端縁に沿って分割された複数枚の接合板材10、10のそれぞれを間隔を隔てて接着剤2を介して配設し、パネルGの両面に対となるように配置した接合板材10 、10同を芯材4で連結仮固定する。
ここまでは前記第1の実施の形態と同じである。さらにパネルGの各端面毎に直線状に間隔を隔てて配設した芯材4、4の一方とは右ネジ、他方とは左ネジで螺合する調整部材22で該近接する芯材4、4同を仮に連結し、パネルGを挟持する接合板材10、10を図示しないクリップで仮固定する。
続いて、調整部材22のみを取り外してフリーな状態とし、オートクレーブ内でパネルGと接合板材10、10とを前記接着剤2で接着させた後、パネルの同一端面上にある芯材同の互いに対向する面に設けた螺孔5、5に螺合させたネジ23、23 ’の少なくとも一方を芯材4 、4の螺孔5、5内に潜りこませ、調整部材22を2つのネジ23、23’間に配設できるようにした後で、ネジ23、23’ を回して調整部材22と螺合させる。
続いて、各逆ネジ23、23'と芯材4、4とをセットビス24、24にて固定した後に調整部材22を回転させて、芯材4、4間の間隔を広げる力を与えてテンションをかける。
必要に応じて、調整部材22に図示しないセットビスを設け、ネジ23、23'を固定し、調整部材が緩まないようにするのが良い。
尚、本発明で使用する熱硬化性シリコーンゴム接着剤等の熱硬化性接着剤は、パネルGの端部と金属等の異種材料からなる枠体と接着した場合に、その接着強度と適度な剛性によりパネルGの端部に荷重を集中させることなく、枠体から伝わる外力をパネル面内に均一に分散して伝えることができる。
パネルGと接合板材10、10との接着部位の接着面積は、設計荷重に対して必要な接着面積を、熱硬化性シリコーンゴム接着剤2の接着強度から算出し、接着幅と長さ寸法を決めれば良い。
図4に示すように、パネルGの端部に荷重を集中させることなく、枠体から伝わる外力がパネルG面内に均一に分散して伝わるように、特に地震等における面内方向へ働く強力な外力によってパネルGが破損しないように、パネルGの両面端部のみに接着し、端面部は枠体に対して間隔を設けて配置することが望ましい。
図4に示すように、建築用枠体付きパネルは、パネルGと枠体の間に熱硬化性シリコーンゴム接着剤を介在させ圧着後に、加熱硬化処理させる。この加熱硬化処理は、加圧加熱装置であるオートクレーブ内の加圧下で加熱温度100〜180℃にて行う。また、加熱硬化前に予めローラー等で圧着した後、バッチ式加熱炉または連続加熱炉で加圧を行わず加熱のみで接着を行う方法もある。
ガラス板等のパネルGの周端縁部に接着させる枠体の材料としては、パネルGの熱膨張率に近い膨張率の剛性材料が望ましいが、建築用ステンレス鋼として最も汎用性のあるSUS304を用いる場合には、その熱膨張率は、パネルGとしてガラス板を用いた場合にガラス板の熱膨張率の2倍程度大きく、ガラス板面にSUS304のステンレス鋼製の枠体を熱硬化性シリコーンゴム接着剤によって接着すると、加熱硬化後の冷却時に接着剤による接着面に過大なせん断力が発生する。
このため、せん断力を発生させない大きさに枠体の接合板材10を分割し、接着強度を低下させないようにして接着後、分割された枠体同士を長さ調整自在な連結部材20で接続するようにしたので、接着面が剥離する恐れがなく、長尺の枠体をガラス板に接着力を低下させることなく接着させることができる。

本発明の建築用枠体付きパネルGの寸法サイズが大きい場合には、パネルGに接着する接合板材10、10の長さを300mm以上、1000mm以下で分割して接着させ、パネルGの同一面で直列に配置する接合板材10 、10間の間隔を100〜 200mmあけて、接着剤2の加熱硬化後に接合板材10 、10同を長さ調整可能な連結部材20で連結した枠体とすると、パネルGと接合板材10との熱膨張率の差による接着面の剥離の恐れもない。
本発明で用いるパネルGとして、ガラス板を用いる場合には、フロートガラス、強化ガラス板、倍強化ガラス、合わせガラス等が挙げられる。
本発明の建築用枠体付きパネルGは、フロートガラス板を使った場合であっても、ガラス板に枠体を接着させているため、ガラス板にボルト孔等の加工や強化加工が不要であること、ガラス板に穿孔部を設けないため、外力がボルト固定のガラス孔等へ集中しないこと、強化ガラス板並に強度を有するガラススクリーンの形成ができること、等の利点がある。
本発明の建築用枠体付きパネルGとしてガラス板を図8、図9に示したように並設して設ける場合は、図6に示したように、枠体の連結する辺の両端部とその中間部に所望の間隔で板状の連結具31を介して、ボルト等の螺合により連結固定すれば良い。
また、建築用枠体付きパネルGとしてガラス板を図10に示したように直角に突き合わせるように配置する場合、図7に示したように、枠体の連結する辺の両端部とその中間部に所望の間隔でL字状の連結具30を介して、皿ボルト12等の螺合により連結固定すれば良い。
本発明の建築用枠体付きパネルは、その強度を生かして建築物としては、図8に示すような大型のガラススクリーンとリブガラス、図9に示したようなガラス庇・屋根材、図10に示したようなビルの入り口等に設置されるガラス風除室等の外壁パネル材に応用できる。
本発明の建築用枠体付きパネルの枠体の構造を示す斜視図。 本発明の建築用枠体付きパネルの斜視図。 本発明の建築用枠体付きパネルの枠体の別の実施の形態を示す斜視図。 本発明の建築用枠体付きパネルの接着部位を示す断面図。 4辺に枠体を設けた建築用枠体付きパネル。 本発明の建築用枠体付きパネルを並設した接続構造を説明する図。 本発明の建築用枠体付きパネルを直交して接続する接続構造を説明する図。 本発明の建築用枠体付きパネルを用いたガラススクリーンの方立。 本発明の建築用枠体付きパネルを用いたガラス製庇。 本発明の建築用枠体付きパネルを用いたガラス壁、ガラス屋根の構築物。
符号の説明
G パネル
1 枠体
2 接着剤
3 隙間
4 芯材
10 接合板材
11 穿孔部
12 皿ボルト
13 面ガラス
14 皿孔
20 連結部材
21、21' ブロック材
22 調整部材
23、23' ネジ
24 セットビス
30 L字状の連結具
31 板状の連結具

Claims (5)

  1. 矩形状のパネルの外周端縁の全周囲または一部周囲に枠体を配設固定したパネルにおいて、
    パネルの両面の各端縁に沿って分割された複数枚の接合板材のそれぞれを互いに間隔を隔てて配設し、
    接着剤によりパネルに接着させるとともに、パネルの左右両面に対となるように配置した接合板材同を芯材で連結固定し、
    前記パネルの同一面側に並設した接合板材同を長さ調整自在で各芯材間に配設する連結部材によって連結固定することにより枠体を形成して、パネルの周端縁を補強するようにし
    前記連結部材として、2つのブロック材を使用し該ブロック材の一方とは右ネジ、他方とは左ネジで螺合する調整部材で該ブロック材を連結し、
    該調整部材の回転により2つのブロック材間の間隔を調整して、2つのブロック材と接合板材を接続するためのネジ孔の位置を調整できるようにしたことを特徴とする建築用枠体付きパネル。
  2. 前記接着剤として、帯状の熱硬化性接着剤を用いたことを特徴とする請求項に記載の建築用枠体付きパネル。
  3. 前記枠体が金属製、硬質合成樹脂製、ガラス繊維成形樹脂製であることを特徴とする請求項1又は2に記載の建築用枠体付きパネル。
  4. 前記請求項1乃至のいずれかに記載の建築用枠体付きパネルの製造方法において、パネルの両面の各端縁に沿って分割された複数枚の接合板材のそれぞれを間隔を隔てて接着剤を介して配設し、パネルの両面に対となるように配置した接合板材同を芯材で連結仮固定し、さらに前記同一面側に並設した接合板材のそれぞれに長さ調整自在な連結部材のブロック材を固定し、該2つのブロック材のそれぞれに設けたネジは逆ネジとし、逆ネジと螺合する調整部材を取り付けて仮固定後、該調整部材を取り外したフリーな状態として、パネルと接合板材とを前記接着剤で接着後、前記調整部材を取り付けてパネルの同一面側に配設した接合板材同を連結部材によって連結固定することによりパネルの周辺に枠体を一体的に形成して、パネルの周端縁を補強するようにしたことを特徴とする建築用枠体付きパネルの製造方法。
  5. 矩形状のパネルの外周端縁の全周囲または一部周囲に枠体を配設固定したパネルにおいて、パネルの両面の各端縁に沿って分割された複数枚の接合板材のそれぞれを互いに間隔を隔てて配設し、接着剤によりパネルに接着させるとともに、パネルの左右両面に対となるように配置した接合板材同士を芯材で連結固定し、パネルの同一辺上で直線状に並設した芯材同士を長さ調整自在で各芯材同士を連結する連結部材として、芯材の一方とは右ネジ、他方とは左ネジで螺合する調整部材で該芯材を連結するようにした、建築用枠体付きパネルの製造方法において、パネルの両面の各端縁に沿って分割された複数枚の接合板材のそれぞれを間隔を隔てて接着剤を介して配設し、パネルの両面に対となるように配置した接合板材同を芯材で連結仮固定し、さらにパネルの各端面毎に直線状に間隔を隔てて配設した芯材の一方とは右ネジ、他方とは左ネジで螺合する調整部材で該芯材を仮に連結した後、調整部材のみを取り外してフリーな状態とし、パネルと接合板材とを前記接着剤で接着後、前記調整部材を再び取り付けて芯材同を調整部材によって連結固定することによりパネルの周辺に枠体を一体的に形成して、パネルの周端縁を補強するようにしたことを特徴とする建築用枠体付きパネルの製造方法。
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