JP3992588B2 - 成膜方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体ウエハ等の基板において低誘電率の絶縁膜(low−k膜)等に埋め込まれたCu層等の導電性部にタングステン(W)等の金属膜を選択的に形成する成膜方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体デバイスの製造工程においては、デザインルールの微細化が益々進み、これにともなって高速化の観点から層間絶縁膜として低誘電率の有機膜、いわゆるlow−k膜が用いられ、配線層として従来のAlに代わってより電気抵抗が低いCuが用いられつつある。
【0003】
層間絶縁層を介在させてCu配線層を多層に形成する場合には、例えば、所定の層が形成された半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」と記す)に層間絶縁膜としてlow−k膜を形成し、レジスト層等をマスクとしてビアエッチングを行い、レジストおよびポリマーを除去した後、犠牲層を形成し、レジスト層をマスクとしてトレンチエッチングを行い、再びレジストおよびポリマーを除去しドライアッシングおよび洗浄を行い、犠牲膜およびストッパー層をエッチング除去した後、Cu配線層およびプラグを形成する。
【0004】
その後、CMP(Chemical Mecanical Polishing)によりCu配線層を研磨し、次いで、表面のCu酸化膜をプラズマ処理またはウエット処理で除去後、その上にさらに層間絶縁膜としてlow−k膜を成膜する。
【0005】
この場合、Cuは拡散しやすいため、low−k膜の成膜の際の昇温により、Cuがlow−k膜中に拡散してデバイスに悪影響を及ぼす。そこで、CMP後、全面に拡散防止膜としてSiN、SiO2、SiC、SiCO、SiCNのいずれかをプラズマCVDによりウエハ全面に成膜して、Cuの拡散を防止する技術が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
【0006】
【非特許文献1】
T.Saito et al. in proceeding of IITC, 2001 PP15-17
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの材料は誘電率が高く(例えばSiNでは7程度)、層間絶縁膜として誘電率が2〜3程度のlow−kを用いてもその効果が相殺されてしまう。また、CMP後のCu層に金属メッキによりキャッピングすることも検討されているが、メッキ液の液質の安定性等に技術的困難性をともなう。さらに、low−k膜は耐食性が低いため、拡散防止膜の原料としてlow−k膜に悪影響を与えないものが求められる。
【0008】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、誘電率の上昇や絶縁膜への悪影響が生じず、かつ技術的困難性をともなわずに、基板の導電性部に例えば拡散防止膜として機能する膜を成膜することができる成膜方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の第1の観点では、絶縁膜とその中に形成された導電性部とを有する基板に金属カルボニルガスを供給して、前記基板上に金属カルボニルガスに含まれる金属からなる金属膜を成膜する成膜方法であって、基板温度を300℃以上450℃以下とし、成膜の際の圧力を15Pa以下として前記金属カルボニルガスを供給し、前記導電性部の表面に選択的に前記金属膜を成膜することを特徴とする成膜方法を提供する。
【0010】
本発明の第2の観点では、低誘電率の絶縁膜とその中に形成されたCu層とを有する基板にW(CO)6ガスを供給して、前記基板上にWからなる拡散防止膜を成膜する成膜方法であって、基板温度を300℃以上450℃以下とし、成膜の際の圧力を15Pa以下として前記W(CO)6ガスを供給し、前記Cu層の表面に選択的にWからなる拡散防止膜を成膜することを特徴とする成膜方法を提供する。
【0011】
本発明においては、基板温度を300℃以上450℃以下とし、成膜の際の圧力を15Pa以下として前記金属カルボニルガスを供給し、導電性部の表面に選択的に金属膜を成膜するので、誘電率の上昇や絶縁膜への悪影響なく、かつ技術的困難性をともなうことがない。特に、金属カルボニルガスとしてW(CO)6ガスを用い、導電性部としてCu層を用いることにより、誘電率の上昇や絶縁膜への悪影響なく、かつ技術的困難性をともなうことなく、Cu層の上に選択的にWからなる拡散防止膜を形成することができ、Cuの拡散を有効に防止することができる。
【0012】
W(CO)6ガスに代表される金属カルボニルガスは、所定の温度範囲および圧力範囲において、絶縁膜上への成膜インキュベーション時間が前記導電性部上への成膜インキュベーション時間よりも長くなる。したがって、この差を利用して、導電性部に選択的に金属膜を形成することができる。金属カルボニルガスはlow−k膜等の絶縁膜に悪影響を与えず、また、導電性部のみに金属膜を形成するので絶縁膜の誘電率を上昇させることもない。また、このようなCVDの手法で金属膜を成膜することができるので成膜に困難性をともなうこともない。さらに、成膜が必要な導電性部のみに選択的に金属膜を成膜することができるので、全面に成膜した後にマスクを用いてエッチングする等の煩雑な工程が不要であり、簡易な工程で製造することが可能である。
【0013】
本発明において、前記金属カルボニルとして、W(CO)6、Ni(CO)4、Mo(CO)6、Co2(CO)8、Rh4(CO)12、Re2(CO)10、Cr(CO)6、Ru3(CO)12から選択される少なくとも1種を用いることができる。また、前記絶縁膜として低誘電率材料を用い、前記導電性部としてCuを用いることができる。さらに、前記金属膜は拡散防止膜として機能させることができる。
【0014】
また、第1の観点では、金属カルボニルガスの供給に先立って、前記基板に還元ガスを供給することが好ましい。第2の観点では、前記W(CO)6ガスの供給に先立って、前記基板に還元ガスを供給することが好ましい。前記還元ガスとしては、SiH 4 ガスまたはSi 2 H 6 ガスを用いることができる。また、前記還元ガスとして、H 2 ガスの活性種を用いることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、本発明の成膜方法の実施形態に用いられるCVD−W成膜装置を模式的に示す断面図である。
【0016】
この成膜装置100は、気密に構成された略円筒状のチャンバー1を有しており、その中には被処理基板であるウエハWを水平に支持するためのサセプタ2が支持部材3により支持された状態で配置されている。サセプタ2の外縁部にはウエハWをガイドするためのガイドリング4が設けられている。また、サセプタ2にはヒーター5が埋め込まれており、このヒーター5はヒーター電源6から給電されることにより被処理基板であるウエハWを所定の温度に加熱する。ヒーター電源6にはコントローラー(図示せず)が接続されており、これにより図示しない温度センサーの信号に応じてヒーター5の出力が制御される。
【0017】
チャンバー1の天壁1aには、シャワーヘッド10が設けられている。このシャワーヘッド10にはサセプタ2に向けてガスを吐出するための多数のガス吐出孔11が形成されている。そして、シャワーヘッド10には配管12が接続されており、配管12の他端は、成膜原料であるW(CO)6ソースSが収容された成膜原料容器13に挿入されている。容器13にはキャリアガス配管14が挿入され、キャリアガス供給源15から配管14を介してキャリアガスとして例えばArガスを成膜原料容器13に吹き込むことにより、W(CO)6ソースSが蒸発し、W(CO)6ガスとなり、キャリアガスにキャリアされて配管12を介してシャワーヘッド10へ供給される。なお、配管12にはマスフローコントローラ16とその前後のバルブ17とが設けられている。また、容器13と配管12の周囲にはヒーター(図示せず)が設けられており、W(CO)6ソースSの蒸発を促進するとともに、配管において再固化することを防止している。
【0018】
チャンバー1の底壁1bには、排気管8が接続されており、この排気管8には真空ポンプを含む排気装置9が接続されている。そして排気装置9を作動させることによりチャンバー1内を所定の真空度まで減圧することができる。
【0019】
次に、このような成膜装置を用いて、Cu層上に選択的にWを成膜する動作について説明する。
まず、図2の(a)に示すように、下層配線21の上に層間絶縁膜としてlow−k膜22をスピンコーティングまたはCVDにより形成し、ダマシン法に従ってビアホール23、トレンチ24を形成した後、その内側にバリアメタル膜25およびPVD−Cu膜26を成膜し、引き続きビアホール23、トレンチ24をCuメッキで埋め、Cu配線層27を形成し、CMPによりCu配線層27を研磨し、さらにプラズマ処理、または希フッ酸を用いたウエット洗浄処理により、Cu配線層27の酸化膜を除去したウエハWを準備する。
【0020】
このウエハWを図1の成膜装置のチャンバー1内に装入して選択的なW膜成膜を行う。まず、ウエハWを図示しない搬入口からチャンバー1内に搬入し、サセプタ2上に載置する。次いで、ヒーター5によりウエハWを加熱しながら排気装置9によりチャンバー1内を排気して、ウエハWの温度を300〜450℃、チャンバー1内の圧力を15Pa以下にする。この際の圧力・温度の条件設定は、W(CO)6ガスがlow−k膜22にはほとんど吸着せず、Cu配線層27にのみ選択的に吸着することが可能な条件とする。
【0021】
W(CO)6ガスは成膜条件上、インキュベーション(Incubation)時間が通常のCVDと比べて長いことが知られており、図3に示すように、所定の温度範囲および圧力範囲においては、このインキュベーション(Incubation)時間が導電性膜であるCu配線層27上よりも絶縁膜であるlow−k膜22のほうが長いから、この差を利用してCu配線層27の部分のみに選択的にW膜を形成することが可能となる。
【0022】
このような条件に設定した後、成膜原料容器13に収容されたW(CO)6ソースSLにキャリアガス、例えばArガスを吹き込み、蒸発させることによりキャリアガスにキャリアさせてW(CO)6ガスを配管12およびシャワーヘッド10を経てチャンバー1内に導入する。この際のW(CO)6ガスの流量は0.05L/min以下に保つことが望ましい。これにより、ウエハWのCu配線層27の部分に選択的にW(CO)6ガスが吸着し、300〜450℃に加熱されたウエハWの熱によりW(CO)6が分解してCOガスが解離し、図2の(b)に示すように、ウエハWのCu配線層27の部分に選択的に拡散防止膜としてのW膜28が成膜される。この際に、Cu拡散防止機能を発揮するために必要なW膜の膜厚は約5nm以上である。この際のW膜28の膜厚の上限は、low−k膜22のインキュベーション(Incubation)時間が終了するまでの間にCu配線層27上に成膜可能な厚さとなる。なお、キャリアガスはArガスに限らず他のガスを用いてもよいが、Arガスを含めてガス温度を低く抑制することができるガスが好ましく、このようなガスとしては、Arガスの他、N2ガス、H2ガス、Heガスが例示される。
【0023】
このようにして、W膜28の成膜が終了後、low−k膜22上に、不所望なW膜が成膜された場合のことを考慮し、デバイスの信頼性低下を防止するため、上述のようなプラズマ処理、または希フッ酸を用いたウエット洗浄処理によりそのような不所望のW膜の除去を行うことも可能である。
【0024】
従来、CVDでW膜を成膜する際に、原料ガスとしてWF6ガスが多用されていたが、WF6ガス中のFがlow−k膜に悪影響を与えるため、このような用途に適用することが困難である。これに対し、W(CO)6ガスはlow−k膜に悪影響を与えることはない。また、金属膜であるW膜をCu配線層27の部分のみに形成するので絶縁膜の誘電率を上昇させることもない。また、このようなCVDの手法で導電性部であるCu配線層27の部分のみに選択的に金属膜を成膜することができるので成膜に困難性をともなうこともなく、たとえlow−k膜22にW膜が多少形成されたとしても、上述のようなクリーニングで比較的容易に除去することができる。
【0025】
W膜28を成膜した後、図4に示すように、low−k膜22およびW膜28の上に、low−k膜29をスピンコートまたはCVDにより成膜する。この際に、Cu配線層27の表面には拡散防止膜としてのW膜28が存在しているため、Cuがlow−k膜29へ拡散することを有効に防止することができる。
【0026】
次に、本発明の変形例について説明する。
図5は、本発明の成膜方法の第1の変形例に用いられるCVD−W成膜装置を模式的に示す断面図である。この成膜装置200は、基本構造は図1と同じであるが、還元ガスが供給可能な点のみが図1の装置とは異なっている。すなわち、配管12に還元ガス配管31が接続され、この還元ガス配管31の他端は還元ガス供給源32に接続されている。還元ガス供給源32は、還元ガスとして、例えばSiH4ガス、Si2H6ガス等を供給するようになっている。なお、還元ガス配管31にはマスフローコントローラ33およびその前後のバルブ34が設けられている。
【0027】
このような図5に示す成膜装置を用いて、第1の変形例を実施する場合には、上述したのと同様の図2の(a)に示す構造のウエハWを準備し、ウエハWを図示しない搬入口からチャンバー1内に搬入し、サセプタ2上に載置する。次いで、まず還元ガスのみを供給し、この時のウエハ温度を300〜450℃、チャンバー1内の圧力を13.3〜133Paに設定し、略60〜120秒間維持する。これにより、図2の(a)に示す構造のウエハWの表面上に自然酸化膜が存在していても、これを還元除去し、Cu表面を露出させることができる。この工程に引き続き、先に述べた本発明の実施形態のプロセスを実施することにより、より一層選択的にW(CO)6をCu表面に吸着させることができる。
【0028】
図6は、本発明の方法の第2の変形例に用いられるCVD−W成膜装置を模式的に示す断面図である。この成膜装置300は、基本構造は図1と同じであるが、還元作用を有するプラズマが供給可能な点のみ図1の装置とは異なっている。すなわち、配管12から分岐した配管12aにプラズマ発生機構41が接続され、配管12aの他端はガス供給源42に接続されている。ガス供給源42は、プラズマ用ガスとして、例えばH2ガス、Arガス等を供給するようになっている。なお、配管12aのプラズマ発生機構41上流側にはマスフローコントローラ43およびその前後のバルブ44が設けられている。また、配管12aのプラズマ発生機構41下流側にはバルブ45が設けられている。プラズマ発生機構41には、公知のリモートプラズマ技術を用いることができる。
【0029】
このような図6に示す成膜装置を用いて、第2の変形例を実施する場合には、上述したのと同様の図2の(a)に示す構造のウエハWを準備し、ウエハWを図示しない搬入口からチャンバー1内に搬入し、サセプタ2上に載置する。次いで、バルブ45を開き、プラズマ発生機構41からその中に形成されているH2ガス等のプラズマをチャンバー1内に導入する。この際に、ウエハ温度を300〜450℃、チャンバー1内の圧力を0.013〜13.3Paに設定し、略60〜120秒間維持する。これにより、図2の(a)に示す構造のウエハWの表面上に自然酸化膜が存在していても、プラズマの活性種によりこれを還元除去し、Cu表面を露出させることができる。この工程に引き続き、先に述べた本発明の実施形態のプロセスを実施することにより、変形例1と同様に、より一層選択的にW(CO)6をCu表面に吸着させることができる。
【0030】
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々変形可能である。例えば、上記実施形態では、金属カルボニルとしてW(CO)6を用いてW膜を形成する場合について説明したが、これに限定することなく、W(CO)6、Ni(CO)4、Mo(CO)6、Co2(CO)8、Rh4(CO)12、Re2(CO)10、Cr(CO)6、Ru3(CO)12から選択された少なくとも1種を採用することが可能であり、これらによって、W、Ni、Mo、Ru、Co8、Rh等の金属を成膜することができる。
【0031】
また、絶縁膜をlow−k材料で構成し、導電性部をCuで構成したが、絶縁膜および導電性部の材料はこれらに限るものではない。
【0032】
さらに、被処理基板として半導体ウエハを用いた場合について示したが、これに限らず他の基板、例えば液晶表示装置(LCD)用のガラス基板にも適用することが可能である。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、基板温度を300℃以上450℃以下とし、成膜の際の圧力を15Pa以下として前記金属カルボニルガスを供給し、導電性部の表面に選択的に金属膜を成膜するので、誘電率の上昇や絶縁膜への悪影響なく、かつ技術的困難性をともなうことがない。特に、金属カルボニルガスとしてW(CO)6ガスを用い、導電性部としてCu層を用いることにより、誘電率の上昇や絶縁膜への悪影響なく、かつ技術的困難性をともなうことなくCu層の上に選択的にWからなる拡散防止膜を形成することができ、Cuの拡散を有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成膜方法の一実施形態に用いられるCVD−W成膜装置を模式的に示す断面図。
【図2】本発明が適用されるデバイスのW膜形成前後の状態を説明するめの断面図。
【図3】本発明における選択吸着を説明するためのグラフ。
【図4】第1の実施形態において、low−k膜およびW膜の上に、さらにlow−k膜を形成した状態を示す断面図。
【図5】本発明の成膜方法の変形例に用いられるCVD−W成膜装置を模式的に示す断面図。
【図6】本発明の成膜方法の他の変形例に用いられるCVD−W成膜装置を模式的に示す断面図。
【符号の説明】
1;チャンバー
2;サセプタ
5;ヒーター
10;シャワーヘッド
12;配管
13;成膜原料容器
15;キャリアガス供給源
22;low−k膜(絶縁膜)
27;Cu配線層(導電性部)
28;W膜(拡散防止膜)
32;還元ガス供給源
W……半導体ウエハ
Claims (9)
- 絶縁膜とその中に形成された導電性部とを有する基板に金属カルボニルガスを供給して、前記基板上に金属カルボニルガスに含まれる金属からなる金属膜を成膜する成膜方法であって、
基板温度を300℃以上450℃以下とし、成膜の際の圧力を15Pa以下として前記金属カルボニルガスを供給し、前記導電性部の表面に選択的に前記金属膜を成膜することを特徴とする成膜方法。 - 前記金属カルボニルは、W(CO)6、Ni(CO)4、Mo(CO)6、Co2(CO)8、Rh4(CO)12、Re2(CO)10、Cr(CO)6、Ru3(CO)12から選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の成膜方法。
- 前記絶縁膜は低誘電率材料で形成され、前記導電性部はCuで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の成膜方法。
- 前記金属膜は拡散防止膜であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の成膜方法。
- 前記金属カルボニルガスの供給に先立って、前記基板に還元ガスを供給することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の成膜方法。
- 低誘電率の絶縁膜とその中に形成されたCu層とを有する基板にW(CO)6ガスを供給して、前記基板上にWからなる拡散防止膜を成膜する成膜方法であって、
基板温度を300℃以上450℃以下とし、成膜の際の圧力を15Pa以下として前記W(CO)6ガスを供給し、前記Cu層の表面に選択的にWからなる拡散防止膜を成膜することを特徴とする成膜方法。 - 前記W(CO)6ガスの供給に先立って、前記基板に還元ガスを供給することを特徴とする請求項6に記載の成膜方法。
- 前記還元ガスとして、SiH4ガスまたはSi2H6ガスを用いることを特徴とする請求項5または請求項7に記載の成膜方法。
- 前記還元ガスとして、H2ガスプラズマの活性種を用いることを特徴とする請求項5または請求項7に記載の成膜方法。
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