JP3991631B2 - 鞍乗型車両の収納容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鞍乗型車両の構造に関し、特に、鞍乗型車両に設けられた物品を収納するための収納容器の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車体フレームの前・後部にそれぞれ左右一対の車輪が懸架され、その車体フレームの上部に設けられたシートに乗員が鞍乗式に着座可能に構成された鞍乗型車両、いわゆるバギー車両が知られている。
【0003】
このような鞍乗型車両においては、ボデー構造は一般にオープン構造であるため、物を収納するスペースは限られていた。例えば、実開昭60−158984号公報に開示されているように、フロントフェンダの後方部またはリヤフェンダの前方部に収納容器を取付けるようにしたものや、実開昭62−179880号公報に開示されているように、フェンダに取付けられたマッドガードに収納部を設けたものが提案されている。
【0004】
詳しくは、実開昭60−158984号公報による構成は、別体で形成された蓋付きの収納容器をフェンダにボルト・ナット等で締結するようにしたものである。
また、実開昭62−179880号公報による構成は、フェンダに設けられたマッドガードに、物が収納可能に凹部が形成された収納部材をボルト、ナット等で締結するようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構造では、例えば、図7に示すように、フロントフェンダ212に配設される収納部210は、フロントフェンダ212本体とは別体に成形された収納部本体210aをボルト215及びナット216等を用いて取付けられるため、部品点数が増加し、組付け工数も多くなるという問題点があった。
また、フロントフェンダ212に収納部を取付ける場合、取付用ボルト215がフロントフェンダ上面に露出する為、外観を損なうという問題点があった。
図中の符号211は収納部210aの開口部210bを開閉可能に取付けられた開閉蓋、218は開口部210bをシールするためのシール部材である。
【0006】
上記問題を解決するために、フロントフェンダ本体に凹形状を設けて収納部を構成することで、取付用ボルトが不要となり部品点数を削減することができるとともに、外観上の見栄えを良くすることができるが、フロントフェンダ本体を成形する上で、収納部の収納容量が限られてしまうという問題があった。
【0007】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、簡単な構成でフロントフェンダに収納部を形成し、しかも、部品点数を削減するとともに、外観を損なうことなく大きな収納容量を確保できる収納部の取付構造を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、車体フレームの前後に前輪及び後輪を配置し、前輪と後輪との間の略中央に少なくとも後輪を駆動する原動機を配置するとともに、前記車体フレーム、前輪及び後輪を車体カバーで覆い、かつ、前記車体フレーム上方に前記前輪を操舵可能なハンドルバーを備えるとともに、前記ハンドルバーの車体前後方向後方に鞍乗型シートを備えた鞍乗型車両において、前記鞍乗り型車両は、車体幅方向両側端に一対の前輪を備えた鞍乗型不整地車両であって、前記車体カバーは、前記一対の前輪を各々上方および後方から覆う前輪泥除け部を備え、前記前輪の回動軌跡を避けて前輪泥除け部の後方上部内側に箱状の収納容器を配置するとともに、前記車体カバー外側に前記収納容器を保持するための収納容器保持部材を配置し、前記収納容器は、前記車体カバー内側に配置される収納部を備えるとともに、該収納部の上側に前記車体カバーを挿通してハンドルバー下方の前輪泥除け部上面の車体カバー外側に突設される開口部を備え、前記収納容器保持部材は、前記車体カバーの挿通孔に配置されるとともに、収納容器の開口部近傍に螺合結合されて、該収納容器保持部材と前記収納容器とにより前記車体カバーの一部を挟持して前記収納容器を固定するようにしたことを特徴とする鞍乗型車両の収納容器である。
【0009】
また、前記収納容器は、螺合結合により着脱可能とされた該収納容器の開口部を覆う開閉蓋を備え、前記収納容器保持部材は、前記開閉蓋が螺合される螺合溝が形成されるとともに、前記収納容器との螺合結合位置に前記車体カバーに係合する係合突起が突設され、該収納容器保持部材が弛む方向への回動を規制したことが好ましい。
また、前記車体カバー内側の収納容器外壁部と車体カバー内壁部との間に、前記収納容器の開口部を挿通する車体カバーの挿通孔を車体カバーの内側から密閉するシール機能を備えた緩衝部材またはシール部材を配置したことが好ましい。
【0010】
また、前記前輪泥除け部は、車両側面視後方上部を前輪の回転軌跡にして後上方に膨出部を設け、該膨出部に収納容器を設置したことが好ましい。
【0011】
本発明によれば、以下のような作用が得られる。
すなわち、車体フレームの前後に前輪及び後輪の4輪を配置し、これら構成部品を車体カバーで覆った鞍乗型車両、いわゆるバギー車両において、前記車体カバーに箱状の収納容器を配置するにあたり、前記収納容器は、前記車体カバー内側に配置される収納部を備えることで、外観を損ねることなく物を収納することができ、該収納部の上側に前記車体カバーを挿通して該車体カバー外側に突設される開口部を備えることで、外部から物品の収納作業を簡単に行なうことができる。
また、前記鞍乗型車両は、車体幅方向両側端に一対の前輪を備えた鞍乗型不整地車両であって、車体カバーは、一対の前輪を各々上方および後方から覆う前輪泥除け部を備え、収納容器は、該収納容器の収納部を前輪泥除け部の後方上部に前輪の回動軌跡を避けて設置するとともに、該収納容器の開口部をハンドルバー下方の前輪泥除け上面に臨ませて設置したことで、乗員の乗車位置に影響されることなく、すなわち足元の空間を確保し、運転操作に支障の無い位置に収納容器を取付けることができる。
【0012】
また、車体カバー外側に収納容器を保持するための収納容器保持部材を配置し、該収納容器の開口部近傍に螺合結合することで、該収納容器保持部材と前記収納容器とにより前記車体カバーの一部を挟持して前記収納容器を固定するようにしたので、ボルトやナット等の締結部品を使用することなく収納容器を取付けることができる。
したがって、部品を削減してコストの低減を図ることができ、さらに、車体カバーに締結部品を取付ける必要がないので外観を損なうことなく見栄えの良い外観デザインにすることができる。
【0013】
また、前記収納容器に、螺合結合により着脱可能とされた該収納容器の開口部を覆う開閉蓋を備えることで、走行時においても収納容器から物品が飛び出すことがない。また、外部から雨水や泥水、粉塵等が収納容器内に浸入することを防ぐことができる。さらに、前記収納容器保持部材に、前記開閉蓋が螺合される螺合溝を形成し、前記収納容器との螺合結合位置に前記車体カバーに係合する係合突起を突設することで、該収納容器保持部材が弛む方向への回動を規制することができる。
【0014】
また、前記車体カバー内側の収納容器外壁部と車体カバー内壁部との間に、前記収納容器の開口部を挿通する車体カバーの挿通孔を車体カバーの内側から密閉するシール機能を備えた緩衝部材またはシール部材を配置したことで、車両からの振動の伝達を抑制することができ、収納容器の取付が弛むことを防止するとともに、車体カバー内側で飛散する泥水や粉塵等が収納容器内部に入り込んだり、前記車体カバーの挿通孔から滲み出て車体の外観を汚すことを防止することができる。
【0016】
また、前記前輪泥除け部は、車両側面視後方上部を前輪の回転軌跡に対して後上方に膨出部を設け、該膨出部に収納容器を設置したことで、外観を損なうことなく収納容器の収納部の容量を増大させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1〜図5は発明を実施する形態の一例であって、図1は本発明の実施形態に係るバギー車両の全体構成を示す側面図、図2は本実施形態の収納容器の構成を示す側面断面図、図3は前記収納容器の車体ボデーへの取付方法を示す説明図、図4は前記収納容器のリッドの構成を示す説明図、図5は前記収納容器端部とフロントフェンダ内側の支持部の詳細を示す詳細断面図である。
【0018】
本実施形態は、図1に示すように、車体フレーム2の前後に車体幅方向両側端に各々一対の車輪を配置した前輪3及び後輪4を備え、この前輪3と後輪4との間の略中央に後輪4を駆動するエンジン5を配置するとともに、前記車体フレーム2、前輪3及び後輪4を車体カバー6で覆い、かつ、前記車体フレーム2上方に前記前輪3を操舵可能なハンドルバー7を備えるとともに、前記ハンドルバー7の車体前後方向後方に鞍乗型シート8を備えたバギー車両1であって、前記車体カバー6に物品を収納するための収納容器10を取付けたものである。
【0019】
図1に示すように、前記エンジン5の上方で且つ前記鞍乗型シート8の前方には、車体幅方向両側面がカウリング11に覆われた燃料タンク9が配置されている。
前記車体カバー6は、前記一対の前輪3を各々上方から後方に亘り覆う前輪泥除け部、いわゆるフロントフェンダ12を備えるとともに、前記一対の後輪4を各々前方から上方に亘り覆う後輪泥除け部、いわゆるリヤフェンダ13を備えている。前記フロントフェンダ12後端部からリヤフェンダ13前端部に亘り、運転者の足を載せるためのフロア部14が略水平に延設されている。
【0020】
前記フロントフェンダ12は、図1、図2に示すように、車両側面視後方上部を前輪3の回転軌跡に対して後上方に向かい突出させた膨出部12aが形成されるとともに、前記膨出部12aの上面には略円状の挿通孔12bが形成され、該挿通孔12bに収納容器10が挿通設置されている。また、前記フロントフェンダ12と反対側のフロントフェンダ(図視省略)の後部には、シフトレバー20が外側上方に向かい突設されている。
【0021】
前記収納容器10は、図2に示すように、前記膨出部12aの内壁部に沿った箱状の外形を呈し、前輪3の回動軌跡を避けて開口部10bよりも広い範囲で構成される収納部10aと、該収納部10aの上側に略円筒状に突出形成される開口部10bを備え、図1に示すように、前記収納部10aを該膨出部12aの内側に配置するとともに、前記開口部10bをハンドルバー7下方付近でフロントフェンダ12上面を挿通して外側に突出配置している。
【0022】
前記開口部10bは、図3に示すように、その外周部に後記する収納容器ホルダ15が螺合される略L字形状の螺合溝10cが外周4等配で4箇所に形成されている。
【0023】
前記開口部10bが突設されるフロントフェンダ12の挿通孔12bには、図2、図3に示すように、フロントフェンダ12の外側より収納容器10を保持するための収納容器ホルダ15が取付けられている。
【0024】
前記収納容器ホルダ15は、図3に示すように、リング状を呈し、その内周部15a下側には前記螺合溝10cに係合される螺合凸部15bが内側に向かい内周4等配で4箇所に突出形成され、外周部15dには後記するリッド17が螺合される螺合溝15eが形成されている。前記螺合溝15eは、外周部15dに斜め下方に延在して略L字状に形成され、下方終端部に上向きに凹む係合部15hが設けられている。
【0025】
前記収納容器ホルダ15は、フロントフェンダ12の挿通孔12bに配置され、前記収納容器10の開口部10bに螺合結合されて、該収納容器ホルダ15と前記収納容器10とにより前記フロントフェンダ12の挿通孔12bの外縁部12cを挟持して収納容器10を固定するようにされている。また、底部15fには、前記収納容器10との螺合結合位置でフロントフェンダ12の挿通孔12bに形成された位置決め用の凹部12dに係合する係合突起15gが突設され、該収納容器ホルダ15が弛む方向への回動を規制している。
【0026】
前記収納容器ホルダ15の上側には、図3に示すように、開口部用緩衝部材16を介在させて収納容器10の開口部10bを開閉するためのリッド17が配置されている。
前記開口部用緩衝部材16は、略リング形状を呈し、材質として弾性を有する合成樹脂材が使用され、開口部10bを密閉するシール機能を兼ね備えている。該開口部用緩衝部材16の上端部16cには、前記リッド17の底面17aと密着するように環状に連続的に突出形成されている。
【0027】
前記リッド17は、図3、図4に示すように、開口部10aを閉塞する蓋となる底面17aを有する浅い円筒状を呈し、その円筒状の外周部17bには、把持し易いように凹凸部が形成されている。また、前記リッド17の円筒状の内周部17c端縁には、図4に示すように、前記収納容器ホルダ15の螺合溝15eと係合される凸部17dが内側に向かい突出形成されている。さらに、前記リッド17と前記収納容器10とは、鎖状のストッパ19により連結されている。
このように前記リッド17は、前記開口部用緩衝部材16を介在させて収納容器ホルダ15と螺合締結することで収納容器10の開口部10bを密閉し、かつ開閉自在に構成されている。さらに、該リッド17の凸部17dにより、開口部用緩衝部材16の反発力により収納容器ホルダ15の螺合溝15eの終端部に設けられた係合凹部15hに係合し、より確実にリッド17の弛みを防止できる。なお、ストッパ19はひも状のものであっても良い。
【0028】
前記フロントフェンダ12の内側には、図2、図3に示すように、該フロントフェンダ内壁部と収納容器10の収納部10aとの間に収納部用緩衝部材18が介在されている。
【0029】
前記収納部用緩衝部材18は、略リング状を呈し、材質として弾性を有する合成樹脂材が使用され、フロントフェンダ12内側から挿通孔12b側を密閉するシール機能を兼ね備えている。組付け時に、収納部用緩衝部材18の上側面18aまたはその端縁が全周に亘り前記フロントフェンダ内壁部と密着するとともに、下側面18bまたは端縁が全周に亘り前記収納部10aの外壁部と密着するように形成されている。また、前記下側面18bには、収納部10a上で位置決めするための突起部18cが突設されている。これに対応して前記収納部10aの外壁部には、前記突起部18cと対向する位置に位置決め用の凹部10dが形成されている。
【0030】
また、前記収納部10aの一端部には、図2、図5に示すように、外側に突出した支持部10eが形成され、フロントフェンダ12内側には、前記支持部10eに対応する位置で該支持部10eと係止される係止部12eが下方に向かい突設されている。図5に示すように、U字形状に形成されたホルダ21の一側にナット23を一体的に設けた、いわゆるスピードナット24により前記係止部12eを挟持するとともに、前記支持部10eを保持固定するようにしている。
【0031】
次に、本実施形態に係る収納容器10の作用について図面を参照して説明する。
バギー車両1のフロントフェンダ12に収納容器10を取付ける場合は、図2、図3に示すように、収納容器10の収納部10aをフロントフェンダ12の膨出部12aの内側に緩衝部材18を介在させて配置するとともに、前記膨出部12aの挿通孔12bより開口部10bを突出させて配置する。
【0032】
そして、前記開口部10bに収納容器ホルダ15を挿通孔12bの外側より螺合する。この際に、前記収納容器ホルダ15の底部15aに形成された係合突起15gを挿通孔12bの凹部12dに係合して、前記収納容器ホルダ15を位置決めするとともに回り止め処理がなされる。
こうして、収納容器10は、収納容器ホルダ15と収納部10aの開口部10bより下方に拡大形成された部分とにより挿通孔12bの外縁部12cを挟み込むようにしてフロントフェンダ12に取付けられる。
【0033】
前記収納容器ホルダ15と開口部10bとを螺合締結すると、前記収納容器ホルダ15は挿通孔12bの外縁部12cに当接配置されるので、収納容器10の収納部10aがフロントフェンダ12内側で上方に引き上げられてのフロントフェンダ12の内壁部に接近する。
【0034】
この時、収納部10aの外周部とフロントフェンダ12の内壁部との間に収納部用緩衝部材18が配置されているので、収納部10aは該収納部用緩衝部材18を介在した状態でフロントフェンダ12の内壁部に押し付けられた状態で配設される。そして、前記収納部用緩衝部材18は、前記フロントフェンダ12の内壁部と収納部10aの外周部とに密着される。
【0035】
次に、前記収納容器ホルダ15の開口側に、上方から開口部用緩衝部材16を挿着する。
【0036】
そして、リッド17と収納容器ホルダ15との間に開口部用緩衝部材16を介在した状態で螺合することで、収納容器10の開口部10bを密閉することができる。すなわち、前記開口部用緩衝部材16が前記リッド17の底面17aと収納容器10の開口部10との間で密着されているので、雨水や走行時に跳ね上げる泥水や粉塵が収納容器10内部に浸入を防止することができる。
【0037】
以上のように構成したので、本実施形態によれば、前輪3上部のフロントフェンダ12の上部に膨出部12aを形成し、その内側に収納容器10の収納部10aを設置し、該フロントフェンダ12上面に収納容器10の開口部10bを設置するようにしたので、運転者の足元の空間を確保することができるとともに、収納容器10の開口部10bを大きく構成することができるのでし、使い勝手のよい収納容器10を構成することができる。
【0038】
また、本実施形態によれば、フロントフェンダ12の上部に膨出部12aを設けたことで、フロントフェンダ12内側の形状に合せて収納容器10の収納部10aの形状を構成できるので、収納部10aの収納空間を開口部10bより大きくできるとともに、収納容量を拡大することができる。
【0039】
また、本実施形態によれば、収納容器10と収納容器ホルダ15との間にフロントフェンダ12の一部を挟み込んだ状態で螺合締結して、該フロントフェンダ12に収納容器10を固定するようにしたので、簡単な構成で、ボルトやナット等の締結部品を使用することなく、したがって、構成部品を削減するとともに、低コストで収納容器10を設けることができる。
【0040】
また、本実施形態によれば、収納部10の収納部10aとフロントフェンダ12の内壁部との間にシール機能を有する収納部用緩衝部材18を介在したので、緩衝部材の弾性により振動を抑制するとともに確実に保持でき、さらに、収納部10aとフロントフェンダ12内壁部との間からの泥水や粉塵の浸入を防止するとともに、フロントフェンダ12の挿通孔12bから滲み出て車体の外観を汚すことを防止することができる。
【0041】
また、本実施形態によれば、収納容器ホルダ15とリッド17との間にシール機能を有する開口部用緩衝部材16を介在したので、緩衝部材の弾性により弛みを防止して確実に螺合締結でき、さらに、収納容器10の開口部10bからの泥水や粉塵の浸入を防止することができる。
【0042】
また、本実施形態によれば、収納容器10と収納容器ホルダ15との螺合構造、および収納容器ホルダ15とリッド17との螺合構造に、略L字形状の螺合溝10c、15eを採用したので簡単な構成で容易に、且つ確実に螺合することができる。
【0043】
また、本実施形態によれば、収納容器10の取付構造として、収納容器ホルダ15でフロントフェンダ12に螺合締結するとともに、収納部10aの一端部に支持部10eを設けてフロントフェンダ12の内側に保持するようにしたので、収納容器10が回転することを防止できる。
【0044】
また、本実施形態によれば、リッド17をストッパ19により収納容器10と連結したので、収納容器ホルダ15が変形した場合であっても収納容器10がフロントフェンダ12から脱落することを防止することができ、さらに、リッド19の紛失を防止するとともに、該リッド19の締め忘れを防止することができる。
【0045】
尚、本実施形態では、収納容器10の収納部10aの一部に支持部10eを形成し、該支持部10eをフロントフェンダ12の内側の係止部12eにスピードナット24で挟持固定するようにしているが、本発明は、収納部10aの支持固定方法に限定されるものではなく、例えば、図6に示すように、フロントフェンダ12の内側に二股状の係止部112eを設け、該係止部112eの二股部に収納部10aの一部に設けた支持部110eを嵌合することで収納部10aの一部を支持することで、収納容器10の回転を防止するようにしたものであっても良い。
【0046】
また、本発明の鞍乗型車両の収納容器は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0047】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明の請求項1〜記載の鞍乗型車両の収納容器によれば、簡単な構成でフロントフェンダ内側に収納部を形成し、しかも、部品点数を削減するとともに、外観を損なうことなく、大きな収納容量を確保できる収納容器の取付構造を実現できる。
詳しくは、鞍乗型車両、いわゆるバギー車両において、車体カバーに箱状の収納容器を配置するにあたり、前記車体カバー内側に収納部を備えることで、外観を損ねることなく物を収納することができ、該収納部の上側に前記車体カバーを挿通して該車体カバー外側に突設される開口部を備えることで、外部から物品の収納作業を簡単に行なうことができる。
また、車体カバー外側に収納容器を保持するための収納容器保持部材を配置し、該収納容器の開口部近傍に螺合部を形成し、該収納容器保持部材と前記収納容器とにより前記車体カバーの一部を挟持して前記収納容器を固定するようにしたので、ボルトやナット等の締結部品を使用することなく収納容器を取付けることができる。
したがって、部品を削減してコストの低減を図ることができ、さらに、車体カバーに締結部品を取付ける必要がないので外観を損なうことなく見栄えの良い外観デザインにすることができる、という優れた効果を奏する。
また、前記鞍乗型車両は、車体幅方向両側端に一対の前輪を備えた鞍乗型不整地車両であって、車体カバーは、一対の前輪を各々上方および後方から覆う前輪泥除け部を備え、収納容器は、該収納容器の収納部を前輪泥除け部の後方上部に前輪の回動軌跡を避けて設置するとともに、該収納容器の開口部をハンドルバー下方の前輪泥除け上面に臨ませて設置したことで、運転者の乗車位置に影響されることなく、足元の空間を確保し、運転操作に支障の無い位置に収納容器を取付けることができる。
【0048】
また、収納容器の開口部に、螺合結合により着脱可能とされた開閉蓋を備えることで、走行時においても収納容器から物品が飛び出すことなく、また、外部から雨水や泥水、粉塵等が収納容器内に浸入することを防止することができる。さらに、前記収納容器保持部材に、前記開閉蓋が螺合される螺合溝を形成し、前記収納容器との螺合結合位置に前記車体カバーに係合する係合突起を突設することで、該収納容器保持部材が弛む方向への回動を規制することができる、という優れた効果を奏する。
【0049】
また、前記収納容器を取付ける際に、車体カバー内側の収納容器外壁部と車体カバー内壁部とのに、前記収納容器の開口部を挿通する車体カバーの挿通孔を車体カバーの内側から密閉するシール機能を備えた緩衝部材またはシール部材を介在させることで、車両からの振動の伝達を抑制することができ、収納容器の取付が弛むことを防止するとともに、車体カバー内側で飛散する泥水や粉塵等が内側より入り込むことを防止することができる、という効果を奏する。
【0050】
また、前記前輪泥除け部は、車両側面視後方上部を前輪の回転軌跡にして後上方に膨出部を設け、該膨出部に収納容器を設置したことで、外観を損なうことなく収納容器の収納部の容量を増大させることができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るバギー車両の全体構成を示す側面図である。
【図2】本実施形態の収納容器の構成を示す側面断面図である。
【図3】前記収納容器の車体ボデーへの取付方法を示す説明図である。
【図4】前記収納容器のリッドの構成を示す説明図である。
【図5】前記収納容器端部とフロントフェンダ内側の支持部の詳細を示す詳細断面図である。
【図6】前記支持部の変形例を示す支持部の詳細図である。
【図7】従来の収納容器の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 バギー車両
2 車体フレーム
6 車体カバー
10 収納容器
10a 収納部
10b 開口部
10c 螺合溝
10d 凹部
10e、110e 支持部
12 フロントフェンダ
12a 膨出部
12b 挿通孔
12c 外縁部
12d 凹部
12e、112e 係止部
15 収納容器ホルダ
15a 内周部
15b 螺合凸部
15d 外周部
15e 螺合溝
15f 底部
15g 係合突起
15h 係合凹部
16 緩衝部材
16a 底部
16c 上端部
17 リッド
17a 内周部
17b 凸部
18 緩衝部材
18a 上側面
18b 下側面
18c 突起部
19 ストッパ

Claims (4)

  1. 車体フレームの前後に前輪及び後輪を配置し、前輪と後輪との間の略中央に少なくとも後輪を駆動する原動機を配置するとともに、前記車体フレーム、前輪及び後輪を車体カバーで覆い、かつ、前記車体フレーム上方に前記前輪を操舵可能なハンドルバーを備えるとともに、前記ハンドルバーの車体前後方向後方に鞍乗型シートを備えた鞍乗型車両において、
    前記鞍乗り型車両は、車体幅方向両側端に一対の前輪を備えた鞍乗型不整地車両であって、
    前記車体カバーは、前記一対の前輪を各々上方および後方から覆う前輪泥除け部を備え、
    前記前輪の回動軌跡を避けて前輪泥除け部の後方上部内側に箱状の収納容器を配置するとともに、前記車体カバー外側に前記収納容器を保持するための収納容器保持部材を配置し、
    前記収納容器は、前記車体カバー内側に配置される収納部を備えるとともに、該収納部の上側に前記車体カバーを挿通してハンドルバー下方の前輪泥除け部上面の車体カバー外側に突設される開口部を備え、
    前記収納容器保持部材は、前記車体カバーの挿通孔に配置されるとともに、収納容器の開口部近傍に螺合結合されて、該収納容器保持部材と前記収納容器とにより前記車体カバーの一部を挟持して前記収納容器を固定するようにしたことを特徴とする鞍乗型車両の収納容器。
  2. 前記収納容器は、螺合結合により着脱可能とされた該収納容器の開口部を覆う開閉蓋を備え、
    前記収納容器保持部材は、前記開閉蓋が螺合される螺合溝が形成されるとともに、前記収納容器との螺合結合位置に前記車体カバーに係合する係合突起が突設され、該収納容器保持部材が弛む方向への回動を規制したことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両の収納容器。
  3. 前記車体カバー内側の収納容器外壁部と車体カバー内壁部との間に、前記収納容器の開口部を挿通する車体カバーの挿通孔を車体カバーの内側から密閉するシール機能を備えた緩衝部材またはシール部材を配置したことを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗型車両の収納容器。
  4. 前記前輪泥除け部は、車両側面視後方上部を前輪の回転軌跡にして後上方に膨出部を設け、該膨出部に収納容器を設置したことを特徴とする請求項に記載の鞍乗型車両の収納容器。
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