JP3990616B2 - 箱枠構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、箱枠構造に関し、特に電気車制御装置を収容する箱用として好適な箱枠構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から構造物の組立てに用いられる管材に他の部材を挿入して両者を接続する方法として、間隙嵌めや締り嵌めなどが周知である。しかし間隙嵌めの状態では、組立ての際に簡単に外れる問題があり、一方、締り嵌めを行うには大きな圧入力あるいは圧入装置が必要となる問題がある。
従来、電気車制御装置を収容する箱の製造として、その箱の辺を構成する部材に当該箱の外装板材を溶接する方法が周知である。しかし、上記の溶接には、特別高度な技能が要求され、また接合時に発生する歪の修正に長時間を要すると共に高度の熟練をも要するために生産性が低く、得られた箱が高価であるという問題があった。
【0003】
さらに特開平8−132252号公報には、三叉コーナー材の各管状接続部のそれぞれに辺構成部材を挿入し、挿入した辺構成部材と各管状接続部とをインダイレクト溶接する技術が開示されている。インダイレクト溶接により辺構成部材と各管状接続部との接続強度は向上するが、上記溶接のための手数を要する事前準備並びに溶接作業が必要となる問題がある。
また特開平5−49115号公報には、挿入した辺構成部材と三叉コーナー材との接続部をリベットのかしめにより固定する技術が開示されているが、リベットのかしめによる固定強度はさほど大きくないので、電気車制御装置を収容する箱のように電気車の走行時の揺れに基づくX、Y、Zの三方向への大きな力がかかる用途には不向きである。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−132252号公報(要約の構成、図a)
【特許文献2】
特開平5−49115号公報(要約の構成、図2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来技術における如上の諸問題に鑑みて、生産効率が高く、しかも特別な技能を必要とすることなく安価に製作が可能であって、高強度を有する箱枠構造を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る箱枠構造は、長手方向の直交断面が方形で且つ箱枠の辺を構成する管材と、上記管材と接続される第一管状接続部を有すると共に上記箱枠の隅を構成する三叉コーナー材とから構成されて、且つ上記管材と上記第一管状接続部とのいずれか一方が他方に圧入された箱枠構造であって、上記管材と上記第一管状接続部との当接面は、上記管材と上記第一管状接続部のいずれか一方に設けられた条状凸部を介して接続され、且つ上記管材は、その外面に他の管材を接続するためのT字状接続部材を装着すると共に上記管材の外表面から垂直に延びた互いに平行な2壁の先端面同士が間隔を明けて対面するように内側に折れ曲がった構造を有する溝状レールを有することを特徴とするものである。
【0007】
本発明の請求項2に係る箱枠構造は、請求項1において、上記T字状接続部材は、上記溝状レールに固定される本体と上記本体に設けられた第二管状接続部とから構成されており、上記第二管状接続部と上記管材とのいずれか一方が他方に圧入され、上記管材と上記第二管状接続部の当接面のいずれか一方に上記条状凸部が設けられたことを特徴とするものである。
【0008】
本発明の請求項3に係る箱枠構造は、請求項1または請求項2において、上記圧入側が上記被圧入側に圧入した状態において、上記圧入側と上記被圧入側とは、リベットのかしめにより固定されたことを特徴とするものである。
【0009】
本発明の請求項4に係る箱枠構造は、請求項3において、上記第一管状接続部および上記第二管状接続部は、各長手方向の直交断面が方形であるか、または上記管材と当接し且つ上記リベットのかしめにより固定される面のみを平面とした円形であることを特徴とするものである。
【0010】
本発明の請求項5に係る箱枠構造は、請求項1において、上記管材および上記三叉コーナー部材の各外面にシール剤を充填するための第一シール剤充填用溝が設けられたことを特徴とするものである。
【0011】
本発明の請求項6に係る箱枠構造は、請求項5において、上記管材と上記三叉コーナー材とが接続された状態において、上記管材に設けられた第一シール剤充填用溝と上記三叉コーナー材に設けられた第一シール剤充填用溝とが、互いに連通していることを特徴とするものである。
【0012】
本発明の請求項7に係る箱枠構造は、請求項1において、上記管材と上記三叉コーナー材とが接続された状態において、上記管材と上記第一管状接続部との間を水密にするシール剤を充填するための第二シール剤充填用溝が上記管材および/または上記第一管状接続部に設けられたことを特徴とするものである。
【0013】
本発明の請求項8に係る箱枠構造は、請求項1において、上記箱枠の上に外装カバーをネジ止めするために、上記外装カバーのネジ孔の穿孔を容易にする位置決用溝を上記管材の外面に設けたことを特徴とするものである。
【0014】
本発明の請求項9に係る箱枠構造は、請求項1〜請求項8のいずれか一項において、電気車制御装置を収容する箱用であることを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、説明の順位の早い図に示された部位と同じ部位が後続の図に示される場合には、互いに同じ符号を付して後続の図では説明を省略する。
【0016】
実施の形態1.
図1〜図5は、本発明の箱枠構造における実施の形態1を説明するものであって、図1は実施の形態1の斜視図、図2は図1の分解斜視図、図3は図2の部分拡大図、図4は図2の他の部分拡大図、図5は図1のV−V線に沿った断面図である。図1〜図5において、1は箱枠の辺を構成する上記管材の一例としての、角チューブ、2は上記箱枠の隅を構成する三叉コーナー材の一例としての、三叉形接続金具、3は上記T字状接続部材の一例としてのT字形接続金具、4はボルト・ナット、5はリベット、51はリベット装着孔、6は上記箱枠の外面を覆うための外装カバー、7は実施の形態1の箱枠構造から得られた箱体を電気車の床下に取付けるための吊足である。
【0017】
角チューブ1としては、後記するように、外枠用角チューブ11と内枠用角チューブ12の2種が使用されるが、両者は互いに同形状であって、使用個所が異なるだけである。1aは、図4および図5に示すように、当該角チューブ11、12の各2外面に設けられた溝状レールであり、1bは当該角チューブ11、12の各内面の各4面に設けられた、上記凸部の一例としての条状凸部である。溝状レール1aは、図4の斜視図および図5の断面図に示すように、外枠用角チューブ11の表面から垂直に延びた互いに平行な2壁の先端面同士が間隔を明けて対面するように、内側に折れ曲がった構造を有する。外枠用角チューブ11、内枠用角チューブ12とも、それらの長手方向の直交断面は、四隅にRが設けられた方形であり、溝状レール1aおよび条状凸部1bは、上記長手方向に延在している。溝状レール1aを設けることにより、外枠用角チューブ11へのT字形接続金具3の取付け、並びに当該T字形接続金具3を介した内枠用角チューブ12と外枠用角チューブ11との容易且つ強固な接続が可能となる。
【0018】
三叉形接続金具2は、図3に示すように、本体21と当該本体21から3方向に延びた管状接続部22(図3では、それらのうちの一つは外枠用角チューブ11に圧入された状態)とから構成されており、3個の管状接続部22のそれぞれとも、外枠用角チューブ11と同様に長手方向の直交断面形が方形であり、且つ外枠用角チューブ11に圧入可能なサイズを有する。
【0019】
T字形接続金具3は、図4および図5に示すように、外枠用角チューブ11に設けられた溝状レール1a上で移動自在に且つ当該レール1aを抱え込むように設けられた本体31、本体31の上面から垂直方向に延びた管状接続部32、本体31を溝状レール1aに所望の個所で固定するための2体のボルト・ナット4とから構成されている。管状接続部32は、内枠用角チューブ12に圧入可能なように、三叉形接続金具2の管状接続部22と実質的に同じ断面形状並びにサイズを有する。
【0020】
ボルト・ナット4は、ボルト41とナット42とから構成されており、ボルト41は溝状レール1aの前記した先端面の折れ曲り部の間を挿通可能な外径を有し、且つその先端には上記折れ曲り部の内側に係止され得る係止部411がボルト41の軸の周りに回転自在に取付けられている。よってボルト41を本体31のボルト孔に挿通した状態で当該本体31と共に溝状レール1aの端から挿通し、所望の個所においてT字形管状接続部32の両側でナット42をワッシャ43と一緒にボルト41に螺着することによりT字形接続金具3を外枠用角チューブ11に固定することができる。
【0021】
外枠用角チューブ11、内枠用角チューブ12、三叉形接続金具2、およびT字形接続金具3は、本発明の箱枠構造の実用先において要求される機械的強度に応え得る材料にて形成されてよく、電気車制御装置を収容する箱用である場合には、例えばアルミニウムを主成分とする各種の構造用アルミニウム合金が例示され、外枠用角チューブ11や内枠用角チューブ12としては、上記構造用アルミニウム合金の押し出し加工にて製造されたものが好適である。
【0022】
つぎに三叉形接続金具2と外枠用角チューブ11との接続に就き説明すると、外枠用角チューブ11に三叉形接続金具2の各管状接続部22が圧入される。この圧入により、管状接続部22の4外面のそれぞれと外枠用角チューブ11の4内面に設けられた条状凸部1bとが強固に接続した状態となる。条状凸部1bが設けられていない従来の角チューブに管状接続部22を圧入した場合には、当該角チューブの4内面の全面が管状接続部22の4外面と接触することになるので、ごく僅かな嵌めあい公差寸法のもとでも大きな圧入力が必要となるので接続作業の能率が低下する問題があった。
【0023】
これに対して、実施の形態1では管状接続部22の4外面のそれぞれは条状凸部1bの表面と接触するだけであるので、たとえ比較的大きな嵌めあい公差寸法のもとでも必要となる圧入力が小さいので、必要とあれば三叉形接続金具2または外枠用角チューブ11を圧入の方向に木槌などで軽く叩く程度で済む。しかして接続作業が簡単且つ能率的となる。しかも圧入に基づく締り嵌めのために、外枠用角チューブ11と三叉形接続金具2とは、強固に接続される。
【0024】
その際、圧入前における外枠用角チューブ11の対向する2個の条状凸部1bの表面間の平均寸法をL1、上記表面間に圧入する管状接続部22の外面間の平均寸法をL2としたとき、L2はL1より1/10000〜1/50mm程度大きい、特に1/1000〜1/100mm程度大きいことが好ましく、あるいは逆にL1はL2より1/10000〜1/50mm程度小さい、特に1/1000〜1/100mm程度小さい寸法であることが好ましい。
【0025】
なお条状凸部1bの高さは、上記の圧入の効果が得られる寸法であればよく、例えば0.5〜1mm程度である。またその横幅は、後記するリベット装着孔51が穿孔可能な大きさであることが好ましい。
【0026】
上記の圧入の後、外枠用角チューブ11および条状凸部1bを貫通するリベット装着孔51、および管状接続部22を貫通するリベット装着孔51にリベット5を装着してかしめると、外枠用角チューブ11と三叉形接続金具2との接続強度が一層向上する。
【0027】
外枠用角チューブ11に前記した方法で固定されたT字形接続金具3の管状接続部32と内枠用角チューブ12との接続、即ち管状接続部32の内枠用角チューブ12への圧入並びに圧入後のリベット5の装着とかしめは、外枠用角チューブ11と各管状接続部22とのそれと同様にして行うことができる。またその際の圧入前における、内枠用角チューブ12の対向する条状凸部1bの表面間の平均寸法と管状接続部32の上記表面間に圧入する外面間の平均寸法との関係も上記の通りでよい。なお上記各接続において、各接続個所におけるリベット5の装着本数は、箱枠構造に要求される強度によるが、一般的には少なくとも2本設けることが好ましい。
【0028】
箱枠構造ができあがった後に、その外面に箱枠の外面を覆うための外装カバー6および箱を電気車の床下に取付けるための吊足7が取り付けられる。その際の吊足7は、例えば上記したリベット5のかしめにより固定される。
【0029】
実施の形態1の箱枠構造は、以上のように組立てて構成されているため、組立時間が短く、特殊な技能や特殊な治具を必要とせず作業が可能であり、安価な箱枠構造を安価に製作する事が出来る。例えば電気車制御装置を収容する箱用として好適な箱枠構造は、溶接組立品と比較して約1/3の作業時間で製作可能である。
【0030】
実施の形態2.
図6および図7は、本発明の箱枠構造における実施の形態2を説明するものであって、図6は実施の形態2の部分拡大斜視図、図7は図1のV−V線に沿った断面図である前記図5に対応する断面図である。図6および図7において、1dは外枠用角チューブ11、内枠用角チューブ12(図示せず)の各外面に設けられた前記第一シール剤充填用溝の一例としてのシール剤充填用溝、2dは三叉形接続金具2の本体21の外面に設けられた前記第一シール剤充填用溝の一例としてのシール剤充填用溝、8は当該溝1d、2dに充填されたシール剤、1eは位置決用溝である。
【0031】
電気車制御装置は電気車の床下に装着して使用されるため、収納される電気部品を雨水から保護する必要がある。前記図1において、箱枠構造の外面を外装カバー6で覆って密閉室を構成する場合、外装カバー6と箱枠構造との間、特に外枠用角チューブ11、内枠用角チューブ12、あるいは三叉形接続金具2と外装カバー6との合せ面にシール剤8を全面に渡って塗布する必要がある。従来は、各平坦面にシール剤8を塗布していたので、シール剤8の位置がずれたり、シール剤8の塗布量にバラツキが生じていた。
【0032】
これらの問題を解決するために、実施の形態2では、シール剤充填用溝1dは、外枠用角チューブ11、内枠用角チューブ12の各外面のそれぞれに、各外面の長手方向の沿ってその中心の左右(あるいは上下)に1本づつ設けられている。シール剤充填用溝2dは、当該溝1dと同じ寸法を有し、三叉形接続金具2の本体21の外面に且つ当該溝1dと繋がる位置に、井形状に設けられている。したがって、三叉形接続金具2の3個の管状接続部22のそれぞれに外枠用角チューブ11が接続された状態では、上記井形状のシール剤充填用溝2dを介してシール剤充填用溝1d同士が連結された状態となる。
【0033】
シール剤充填用溝1d、2dを設けると、前記したシール剤8の位置ずれや塗布量のバラツキの問題が解決されて、シール剤8による水密性が安定し、向上する。またシール剤8を塗布する場合に、シール剤入りチューブのノズルの先を当該溝1d、2dに当て溝に添って塗布すると、塗布作業が簡単となり、しかも塗布量が均一となる。またシール剤充填用溝1d、2dが連結されていると、両者間の境界で起こりがちなシール剤8の塗布不足の問題も解消する。シール剤充填用溝1d、2dは、その断面形状が円弧状のものが好ましい。円弧状であると、当該溝にシール剤8を塗布した場合のシール剤の厚みが一定とし易く、またシール剤8厚みが、当該溝の深さに依存するが、例えば1mm前後と厚く出来るため、水密の信頼性が向上する。
【0034】
位置決用溝1eは、外枠用角チューブ11の4外面の中央に設けられた小さなV字溝であって、外装カバー6の取付け穴を予め外装カバーの取付け穴に合せて加工する場合に穴あけの位置決めと穴あけ作業を容易にする利点がある。なお位置決用溝1eは、外枠用角チューブ11の4外面の全てにでなくても、少なくとも2面に設けて効果がある。
【0035】
実施の形態3.
図8および図9は、本発明の箱枠構造における実施の形態3を説明するものであって、図8は実施の形態3の部分拡大斜視図、図9は図1のV−V線に沿った断面図である前記図5、図7に対応する断面図である。図8および図9において、2bは、三叉形接続金具2の管状接続部22の4外面のそれぞれに設けられた条状凸部である。しかして実施の形態3は、前記実施の形態2とは、外枠用角チューブ11や内枠用角チューブ12(図示せず)の内面に設けられた条状凸部1bに代えて条状凸部2bが設けられた点において異なり、その他の構成は同じである。
【0036】
前記実施の形態1、2において、外枠用角チューブ11や内枠用角チューブ12の内面に設けられた条状凸部1bは、その機能から明らかなように、それら角チューブの全長にわたって設けられる必要はなく、管状接続部22の圧入がある入り口のみに設けられても効果がある、しかし工業的な外枠用角チューブ11や内枠用角チューブ12の生産には、押出が最も経済的であり、押出にて入り口のみに条状凸部1bを設けることは実際上困難であって、やむを得ず全長にわたって設けられる。これに対して管状接続部22はごく短尺物であるので、その全長にわたって設けられても経済性は実質的に損なわれない。このことから、外枠用角チューブ11や内枠用角チューブ12の内面の全長わたって条状凸部1bを設けざるを得ない実施の形態1,2と比較して、条状凸部1bに代えて条状凸部2bが設けられる実施の形態3は、少なくとも材料コストの観点から経済的であり、さらに軽量化の効果もある。
【0037】
実施の形態4.
図10は、本発明の箱枠構造における実施の形態4の部分拡大斜視図であって、三叉形接続金具2の一部のみが示されている。三叉形接続金具2の本体21から3方向に延在する3本の管状接続部22のいずれも(図10には、そのうちの1本のみ図示)は、円筒管の一部を成型して形成されている。即ち、当該円筒管のうちの外枠用角チューブ11の条状凸部1b(前記図5、図7など参照)と接触する4外面、および当該各外面の内面のみ平坦面に加工されている。当該内面の平坦面化は、リベットをかしめるために有用である。かしめるための平坦面だけを残して曲面に構成した事により、三叉形接続金具2の切削加工や鋳造による成型が容易となる。
【0038】
なお実施の形態4では、三叉形接続金具2の管状接続部22について説明したが、T字形接続金具3の管状接続部32(図3参照)も管状接続部22と同様の形状とすることにより、上記と同じ効果が得られる。
【0039】
実施の形態5.
図11および図12は、本発明の箱枠構造における実施の形態5を説明するものであって、図11は実施の形態5において用いられる三叉形接続金具2の拡大斜視図、図12は当該三叉形接続金具2の一部破断図を含む正面図である。図11および図12において、3dは管状接続部22の、本体21に近い個所の表面に形成された前記第二シール剤充填用溝の一例としてのシール剤充填用溝である。シール剤充填用溝3dは、3本の管状接続部22のそれぞれに設けられているが、図12にはそのうちの1本のみのシール剤充填用溝3dにシール剤8を充填した状態で、その上に外枠用角チューブ11が施された様子が示されている。シール剤充填用溝3dを設け、そこにシール剤8を充填することにより、外枠用角チューブ11の内部への雨水などの侵入が防止されて、外枠用角チューブ11、延いては箱枠構造全体の侵入雨水などによる腐食あるいはその他の問題を回避することができる。
【0040】
以上、本発明を実施の形態1〜5により説明したが、本発明はこれら実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形形態を包含する。例えば、条状凸部2bはT字形接続金具3の管状接続部32側に設けられてもよい。また、三叉形接続金具2の管状接続部22に外枠用角チューブ11を、あるいはT字形接続金具3の管状接続部32に内枠用角チューブ12を、それぞれ圧入するようにしてもよい
【0041】
【発明の効果】
本発明の箱枠構造は、以上説明した通り、長手方向の直交断面が方形で且つ箱枠の辺を構成する管材と、上記管材と接続される第一管状接続部を有すると共に上記箱枠の隅を構成する三叉コーナー材とから構成されて、且つ上記管材と上記第一管状接続部とのいずれか一方が他方に圧入された箱枠構造であって、上記管材と上記第一管状接続部との当接面は、上記管材と上記第一管状接続部のいずれか一方に設けられた条状凸部を介して接続され、且つ上記管材は、その外面に他の管材を接続するためのT字状接続部材を装着すると共に上記管材の外表面から垂直に延びた互いに平行な2壁の先端面同士が間隔を明けて対面するように内側に折れ曲がった構造を有する溝状レールを有する箱枠構造であって、条状凸部の存在により必要とあれば三叉コーナー材または上記管材を圧入の方向に木槌などで軽く叩く程度で圧入が可能であり、しかして接続作業が簡単且つ能率的となる。しかも圧入に基づく締り嵌めのために、三叉コーナー材と管材とは強固に接続される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の斜視図。
【図2】 図1の分解斜視図。
【図3】 図2の部分拡大図。
【図4】 図2の他の部分拡大図。
【図5】 図1のV−V線に沿った断面図。
【図6】 実施の形態2の部分拡大斜視図。
【図7】 実施の形態2の前記図5に対応する断面図。
【図8】 実施の形態3の部分拡大斜視図。
【図9】 実施の形態3の前記図5、7に対応する断面図。
【図10】 実施の形態4の部分拡大斜視図。
【図11】 実施の形態5において用いられる三叉形接続金具の拡大斜視図。
【図12】 図11の三叉形接続金具の一部破断図を含む正面図。
【符号の説明】
11 外枠用角チューブ、12 内枠用角チューブ、1a 溝状レール、
1b 条状凸部、1d シール剤充填用溝、1e 位置決用溝、
2 三叉形接続金具、21 本体、2b 条状凸部、22 管状接続部、
2d シール剤充填用溝、3 T字形接続金具、31 本体、
32 管状接続部、4 ボルト・ナット、5 リベット、51 リベット装着孔、
6 外装カバー、7 吊足、8 シール剤。

Claims (9)

  1. 長手方向の直交断面が方形で且つ箱枠の辺を構成する管材と、上記管材と接続される第一管状接続部を有すると共に上記箱枠の隅を構成する三叉コーナー材とから構成されて、且つ上記管材と上記第一管状接続部とのいずれか一方が他方に圧入された箱枠構造であって、上記管材と上記第一管状接続部との当接面は、上記管材と上記第一管状接続部のいずれか一方に設けられた条状凸部を介して接続され、且つ上記管材は、その外面に他の管材を接続するためのT字状接続部材を装着すると共に上記管材の外表面から垂直に延びた互いに平行な2壁の先端面同士が間隔を明けて対面するように内側に折れ曲がった構造を有する溝状レールを有することを特徴とする箱枠構造。
  2. 上記T字状接続部材は、上記溝状レールに固定される本体と上記本体に設けられた第二管状接続部とから構成されており、上記第二管状接続部と上記管材とのいずれか一方が他方に圧入され、上記管材と上記第二管状接続部の当接面のいずれか一方に上記条状凸部が設けられたことを特徴とする請求項1記載の箱枠構造。
  3. 上記圧入側が上記被圧入側に圧入した状態において、上記圧入側と上記被圧入側とは、リベットのかしめにより固定されたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の箱枠構造。
  4. 上記第一管状接続部および上記第二管状接続部は、各長手方向の直交断面が方形であるか、または上記管材と当接し且つ上記リベットのかしめにより固定される面のみを平面とした円形であることを特徴とする請求項3記載の箱枠構造。
  5. 上記管材および上記三叉コーナー材の各外面にシール剤を充填するための第一シール剤充填用溝が設けられたことを特徴とする請求項1記載の箱枠構造。
  6. 上記管材と上記三叉コーナー材とが接続された状態において、上記管材に設けられた第一シール剤充填用溝と上記三叉コーナー材に設けられた第一シール剤充填用溝とが、互いに連通していることを特徴とする請求項5記載の箱枠構造。
  7. 上記管材と上記三叉コーナー材とが接続された状態において、上記管材と上記第一管状接続部との間を水密にするシール剤を充填するための第二シール剤充填用溝が上記管材および/または上記第一管状接続部に設けられたことを特徴とする請求項1記載の箱枠構造。
  8. 上記箱枠の上に外装カバーをネジ止めするために、上記外装カバーのネジ孔の穿孔を容易にする位置決用溝を上記管材の外面に設けたことを特徴とする請求項1記載の箱枠構造。
  9. 電気車制御装置を収容する箱用であることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一項記載の箱枠構造。
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