JP3990548B2 - インタークーラーを有する多段式流体圧縮部を備えたダブルラップ式スクロール流体機械 - Google Patents

インタークーラーを有する多段式流体圧縮部を備えたダブルラップ式スクロール流体機械 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体の圧縮、膨張、及び圧送を行うスクロール流体機械、特に、前段圧縮部により圧縮された流体をインタークーラーによって冷却した後に更に後段圧縮部により圧縮するインタークーラーを有する多段式流体圧縮部を備えたダブルラップ式スクロール流体機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、旋回スクロール端板の両面にスクロールラップをそれぞれ設けたダブルラップ式スクロール流体機械は知られている。特開平9−158850号公報もその一つであり、かかる公報にはダブルスクロール圧縮機における旋回スクロールの運動の安定化機構とスクロール部材の冷却構造が記載されている。
【0003】
かかる従来技術の図1〜図5に記載された第1の実施例及び、図8の第4の実施例に着目すると、端板の両面にスクロールラップを植え設した旋回スクロール(3)と、該端板の両面側に配置された固定スクロール(1)及び(2)と、旋回スクロール(3)を旋回運動させるための偏芯部分を有した駆動軸(4)と、旋回スクロールの中央に配設された吐出ポートを中心として対称位置に配設された偏芯部分を有した駆動軸(5)と、旋回スクロール端板の延設方向に沿って該端板に設けた貫通孔(310,311)と、前記固定スクロールのラップとは反対側面に設けた冷却フィン(1d,2d)と、該冷却フィンの頂上に配設されて固定スクロールを冷却する冷却通路を形成するカバー(22,23)と、前記冷却フィン(1d,2d)の延設方向に沿って冷却風を送る送風機(104)と、スクロール機構によって圧縮される気体を吸い込み、該気体によって前記駆動軸(4)の軸受を冷却し、さらに、前記貫通孔(310,311)に流入して旋回スクロール(3)を冷却するように配設された吸入孔(25)等から構成されている。
【0004】
しかしながら、かかる従来技術は、旋回スクロールラップと固定スクロールラップによって形成される圧縮室の圧縮比を高くしたいという要望のもとには、各ラップの頂上と相手方鏡面との間に配設されるチップシール、ベアリング軸受等の対温度特性を考慮すると、下記に記載するような問題点を含んでいる。
(a)旋回スクロール端板に設けられた前記貫通孔(310,311)では伝熱面積が小さく、高熱の冷却が困難である。
(b)送風機(104)によって冷却される前記冷却フィン(1d,2d)と直角方向に前記スクロールの前記貫通孔(310,311)が配設されているので、圧縮する吸入気体により冷却するために該吸入気体を冷却して吸入する必要がある。
(c)旋回スクロール(3)を旋回運動させるための偏芯部分を有した駆動軸(4)及び駆動軸(5)は、この2個のみであり、一方の駆動軸には、両駆動軸間をベルト(7)によって連結する歯付きプーリ(4b,5b)以外に、駆動動力源と連結するプーリ(6)を保持するために、他方の駆動軸より長くし、両駆動軸を水平に配置している。その結果、一方側の駆動軸は質量が多くなり、重力バランスが思わしくない。
(d)両駆動軸間に前記歯付きプーリ(4b,5b)にタイミングベルト(7)が架設されているが、部材の製造誤差、周囲温度、経年変化などによりタイミングベルトの張力を調整する必要がある。
【0005】
一方、冷却機構に着目した従来技術として、特開平9−72285号公報が知られている。かかる技術は、公報の図1によると、旋回スクロール端板の片面にスクロールラップを植設したシングルラップ式旋回スクロールを2個用意して、両者のラップ面と反対側の面との間を広い冷却空間として一体化し、一方側の旋回スクロールラップと固定スクロールラップとが形成する圧縮室の吐出孔から吐出される圧縮流体を途中熱交換器(12)を通って冷却して他方側の旋回スクロールラップと固定スクロールラップとが形成する圧縮室に供給する機構が開示されている。
【0006】
この従来技術は、旋回スクロール(1)を駆動する駆動軸(4)が、一方の固定スクロール(3)及び旋回スクロール(1)を貫いて配設され、固定スクロール(3)の中央部分である、前記駆動軸(4)を保持するための固定スクロール(3)の保持部分は固定スクロールラップを設けることができないので、一方側の圧縮機構は前記保持部分の外周側に設けられ、それに対して他方側の圧縮機構は前記保持部分に相当する位置に設けられ、一方側の圧縮機構で圧縮した圧縮流体を熱交換器(12)で冷却した後に、他方側の圧縮機構で再度圧縮することで、圧縮比の大きい圧縮機を提供することができる。
【0007】
しかしながら、一方の固定スクロール(3)の中央部分に配置された前記駆動軸(4)を無くすことにより、その位置に他方側の圧縮機構である後段の圧縮部を配置できるものであり、そして、旋回スクロール(1)の自転阻止機構(20)の位置において、自転阻止機能とともに回転機能を有した駆動軸を配置するにあたって、複数の該駆動軸に旋回スクロールへの駆動力付与量を分散させることによって、前記駆動軸(4)より小径の駆動軸で足りるはずであり、その場合は、僅かの周方向の径増加で、前記一方側の圧縮機構と、他方側の圧縮機構とを足した、前段圧縮部で圧縮した圧縮流体を熱交換器で冷却したのちに後段圧縮部で圧縮する2段圧縮機構を構成することができる。
【0008】
そして、この2段圧縮機構を有するシングルスクロールラップを有する旋回スクロール端板同士を所定の冷却空間を離間して合体させることによって、2倍の量の取込流体を圧縮することができることに本発明者等は着目したものである。
【0009】
そして、旋回スクロール端板同士間の冷却空間の入口側かまたは出口側に熱交換器を配置することによって、該熱交換器を別途に設けることより、該冷却空間の通路断面は大きくする必要があるが、トータル的にコンパクトなスクロール流体機械を提供することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述の事情に鑑み、本発明は、簡単な構成で効率よく冷却し、長い耐久性を有する多段式流体圧縮部を備えたスクロール流体機械を提供することを目的とする。
【0011】
また、本発明の他の目的は、簡単な構成で小型化し、インタクーラーを有する多段式流体圧縮部を備えたダブルラップ式スクロール流体機械を提供することである。
【0012】
また、本発明の他の目的は、部材の重量バランスを考慮して安定した配置構成となる多段式流体圧縮部を備えたダブルラップ式スクロール流体機械を提供することである。
【0013】
また、本発明の他の目的は、駆動軸間に架設されているタイミングベルトの張力を調整する張力調整機構を備えたダブルラップ式スクロール流体機械を提供することである。
【0014】
また、本発明の他の目的は、軽量化したダブルラップ式スクロール流体機械を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前段圧縮部により圧縮された流体をインタークーラーによって冷却した後に更に後段圧縮部により圧縮するインタークーラーを有する多段式流体圧縮部を備えた圧縮機構を、旋回スクロールの一方側の面と他方側の面とに同じように配置したダブルラップ式スクロール流体機械であって、
スクロール流体機械本体の一側面に、旋回スクロール及び固定スクロールの冷却通路の入口を配設し、前記スクロール流体機械本体の他側面に向かって冷却風が流通する前記冷却通路を前記旋回スクロール及び固体スクロールの延設方向に沿って配設するとともに、
前記冷却通路の入口側若しくは出口側に前記インタークーラーを配置したことを特徴とする。
【0016】
本発明は、前段圧縮部により圧縮された流体をインタークーラーによって冷却した後に更に後段圧縮部により圧縮するインタークーラーを有する多段式流体圧縮部を備えた圧縮機構を、旋回スクロールの一方側の面と他方側の面とに同じように配置したダブルラップ式スクロール流体機械であることが特徴である。
【0017】
そして、本発明は、スクロール流体機械本体の一側面に、旋回スクロール及び固定スクロールの冷却通路の入口を配設している。
また、前記スクロール流体機械本体の他側面に向かって冷却風が流通する前記冷却通路を前記旋回スクロール及び固体スクロールの延設方向に沿って配設している。
更に前記冷却通路の入口側若しくは出口側に前記インタークーラーを配置している。
【0018】
よって、本発明は、前段圧縮部により圧縮された流体をインタークーラーによって冷却した後に更に後段圧縮部により圧縮する方式であるために部材の耐熱を超えた高温が発生する前に冷却して再度圧縮するので、部材の耐熱を超えることなく、高圧縮比を得ることができる。そして、多段式流体圧縮部を備えた圧縮機構を、旋回スクロールの一方側の面と他方側の面とに同じように配置したダブルラップ式スクロール流体機械であるために、2倍の量の圧縮流体を供給することができる。
【0019】
また、一方向に流れる冷却風の流通通路に旋回スクロール及び固定スクロールの冷却通路と、インタークーラーを配置しているので、簡単な構成で効率よく冷却し、長い耐久性を有する多段式流体圧縮部を備えたスクロール流体機械を提供することができるとともに、小型化したインタクーラーを有する多段式流体圧縮部を備えたダブルラップ式スクロール流体機械を提供することができる。
【0020】
また、前記冷却通路の入口側及び出口側には、前記冷却風が流通するダクトを延設配置することも本発明の有効な手段である。かかる技術手段においては、ダクトは断熱部材で構成することが望ましい。仮に、伝熱性が低い部材で構成したとしてもダクト外から熱風もしくは輻射熱を遮断できるので、効率よく冷却することが可能である。
【0021】
また、前記旋回スクロールは、一方側の第1固定スクロール側に鏡面を有する第1端板と、他方側の第2固定スクロール側に鏡面を有する第2端板と、該第1端板及び第2端板の鏡面と反対側の面間を連結する多数の冷却フィンとで構成し、該冷却フィンの前記第1端板と前記第2端板間の長さは、旋回スクロールラップの鏡面からの高さより長く、隣接する前記冷却フィン間の間隔は、隣接する旋回スクロールラップ間の間隔より短く形成して前記冷却通路を構成することも本発明の有効な手段である。
【0022】
かかる技術手段によると、前記旋回スクロールは、ラップが植設される鏡面を有する第1端板と、同じくラップが植設される鏡面を有する第2端板との、それぞれ鏡面と反対側の面間を多数の冷却フィンによって連結して構成している。
そして、該冷却フィンの前記第1端板と前記第2端板間の長さは、旋回スクロールラップの鏡面からの高さより長く、隣接する前記冷却フィン間の間隔は、隣接する旋回スプロールラップ間の間隔より短く形成して、前記冷却通路を広く構成している。よって、効率よく冷却することが可能である。
【0023】
また、圧縮する吸入流体を前記冷却通路と交差する方向に取込む吸入口と、該吸入口と対面する位置に前記旋回スクロールの前記第1端板、及び第2端板を外周側から鏡面側を挟持する狭持部材を設け、該狭持部材を介して前記吸入流体によって前記旋回スクロールを冷却することも本発明の有効な手段である。
【0024】
かかる技術手段によると、前記旋回スクロールの前記第1端板、及び第2端板を外周側から鏡面側を挟持する狭持部材に前記吸入口から圧縮するための流体が衝突するので、圧縮用の吸入流体によっても旋回スクロールを冷却できるので、更に効率よく冷却することが可能である。
【0025】
また、本体外周側に前記旋回スクロールの旋回駆動と自転防止を行う駆動軸を複数設け、該駆動軸の軸受と前記冷却フィンとの間に冷却風が流通可能な空隙を設けて構成することも本発明の有効な手段である。
【0026】
かかる技術手段によると、駆動軸の軸受け部分と前記冷却フィンとの間は、旋回スクロールの軸受け部分に、フィンや端板とさほど肉厚が変わらないように肉厚を取って、ダイキャストによるひけ、歪みなどを防止し、製作容易性を図ることにより歩留まりがよくなるとともに軽量化が可能となる。尚、冷却フィンを波形に形成し、より冷却風との衝突を行わせ伝熱性能を向上させるためには、旋回スクロールを2部材に分割して、作製し、その後に両者を合体することで製造することができる。
【0027】
また、外周側に前記旋回スクロールの旋回駆動と自転防止を行う駆動軸を3個設け、該3個の間をプーリと該プーリに架設したベルト体によって回転駆動力を伝達可能に構成するとともに、前記駆動軸の一つに駆動源から駆動力を入手可能な駆動源駆動軸とし、
該駆動源駆動軸をスクロール機構の重力中心位置下方に配置し、他の2個の駆動軸を上方の前記重力中心位置から左右対称に配置して構成することも本発明の有効な手段である。
【0028】
かかる技術手段によると、外周側に前記旋回スクロールの旋回駆動と自転防止を行う駆動軸を3個設け、該3個の間をプーリと該プーリに架設したベルト体によって回転駆動力が伝達可能に構成する。そして、前記駆動軸の一つに駆動源から駆動力を入手可能な駆動源駆動軸とし、該駆動源駆動軸をスクロール機構の重力中心位置下方に配置することによって、一番重量が多い駆動源駆動軸を下方に配置させることで重量バランスが安定する。
【0029】
また、他の2個の前記駆動源駆動軸より重量の軽い駆動軸を上方の前記重力中心位置から左右対称に配置することによって重量バランスが安定する。
【0030】
かかる場合には、前記他の2個の駆動軸間の重力中心位置に前記ベルト体の張力を調整する調整用プーリを配設し、さらに、圧縮流体吸込口を重力中心位置のスクロール流体機械本体の上面に設けることによって、重量バランスが崩れることがない。そして、前記ベルト体の張力を調整する調整用プーリによりベルト体の張力を調整可能に構成しているので、組立時の部材の製作誤差を調整により解消し、また、メンテナンスによる調整によって、耐久性が向上する。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施の形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施の形態に記載される構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載が無い限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0032】
図1は、本発明の実施の形態に係るスクロール流体機械の断面図、図2は、図1の部分的拡大図、図3は、図1のII−II断面図、図4は、図1のI−I断面図、図5は、図1の右側面図、図6は、本発明の実施の形態に係るスクロール流体機械の正面図、図7は、本発明の実施の形態に係るスクロール流体機械の背面図、図8は、本発明の実施の形態に係るスクロール流体機械の平面図、図9は、本発明の他の実施の形態に係るスクロール流体機械の平面図、図10は、旋回スクロールによって流体を取り込んだ場合の流体圧縮状況を説明する説明図、図11は、図10から180゜旋回スクロールラップが回動した場合の流体圧縮状況を説明する説明図である。
【0033】
図1において、多段式スクロール流体機械本体1は、ハウジングカバー4Aを取り付けた固定スクロールハウジング2と、ハウジングカバー4Bを取り付けた固定スクロールハウジング3と、両固定スクロールハウジング2,3間に配置される旋回スクロール11と、該旋回スクロール11の外周側を囲繞する中間スクロールハウジング34と、旋回スクロール11の旋回範囲を規制するクランク軸22及び駆動軸23を収納するクランクハウジング36とで構成される。
【0034】
そして、旋回スクロール11は前記クランク軸22によって駆動する端板11f及び端板11gの鏡面に旋回スクロールラップ10、及び5を植設されたダブルラップ式に構成され、旋回スクロールラップ10側に対向して配設された固定スクロールハウジング2の前段圧縮部の吐出口に取り付けられた吐出配管6と、後段圧縮部の吸込口に取り付けられた吸い込み配管7との間に冷却室24Aが配設され、該冷却室24A、吐出配管6、及び吸い込み配管7を配管によって接続して第1中間経路を構成している。
【0035】
また、旋回スクロールラップ5側に対向して配設された固定スクロールハウジング3の前段圧縮部の吐出口に取り付けられた吐出配管16と、後段圧縮部の吸込口に取り付けられた吸い込み配管17との間に冷却室24Bが配設され、該冷却室24B、吐出配管16、及び吸い込み配管17を配管によって接続して第2中間経路を構成している。
【0036】
尚、この第1(第2)中間経路は、図3に示す前段吐出孔2e、後段吸込孔2fと、これらの間に介在する冷却室24A(24B)内を通る配管の総合容積を有し、その総合容積は前段圧縮部の最終圧縮室容積のN(整数)倍に設定する。そして、N回の前段圧縮部の最終圧縮室からの吐出があって後に、後段圧縮部の初段取り込みは前段圧縮部の最終圧縮室容積と等しい容積分取り込まれるように構成される。
【0037】
しかしながら、初期運転時には、スクロール流体機械は停止状態にあり、固定スクロールラップと旋回スクロールラップとにより形成される流体圧縮空間の後段圧縮部の最終圧縮室には、後段圧縮部の吐出孔2d(図3)の外部圧力と同等かそれより低い圧力で流体が存在し、また、後段圧縮部の初期取り込み空間にあった流体は前記中間経路と連通しているので、前段圧縮部の取り込み圧力まで低下する場合がある。
【0038】
この状態で、初期運転を開始すると、後段圧縮部の残留流体が外部圧力より高くなるまで圧縮される。すなわち、後段圧縮部の最終圧縮室の圧力がそれより手前の圧縮室の圧縮流体と合体して外部圧力より高くなると外部に吐出されるが、それでもまだ外部圧力より低いと、前記中間経路からの流体を取り込み、それと吐出孔側の流体と合体して圧縮される。
そして、初期運転の終了頃には、N回の前段圧縮部の最終圧縮室からの吐出があって後に、後段圧縮部の初段取り込みは前段圧縮部の最終圧縮室容積と等しい容積分取り込まれるような運転状態となる。
【0039】
さて、固定スクロールハウジング2は、円形トレイ状に形成され、その外周面の周方向3カ所に後述するクランクハウジング36内にベアリング20によって回転自在に保持された駆動軸23の先端部23aを回転自在に保持する保持部37が配設されている。そして、3カ所の保持部37を省いて示した図3(図1のII−II断面図)を用いて更に固定スクロールハウジング2を説明する。
【0040】
図3において、固定スクロールハウジング2は、トレイ状に形成された凹部には鏡面2cが設けられ、該鏡面2c上にはランド部9aが設けられている。該ランド部9aから左周りでラップ9bが螺旋状に植設されラップ溝を形成し、右周りでラップ9cが螺旋状に後段側吐出口2dに向かって植設されラップ溝を形成している。
そして、ラップ9b,9cには旋回スクロール11の鏡面11cに押圧接触して摺動するチップシール13が設けられている。
また、最外周のラップ溝には吸込口2aに連通する流体吸込通路と連通している。また、該最外周ラップ溝の外側に溝が設けられ該溝にはフッソ系樹脂等の自己潤滑性を有するダストシール12が配設されている。
【0041】
固定スクロールハウジング2のラップ溝には、前段圧縮部を形成する旋回スクロールラップ10a及び、後段圧縮部を形成する旋回スクロールラップ10bが鏡面11c(図1)に植設され、固定スクロールハウジング2の鏡面2cに押圧接触して摺動するフッソ系樹脂等の自己潤滑性を有するチップシール13(図1)が設けられている。
【0042】
ランド部9aには、図1に示す吐出配管6に連結する前段吐出口2e、吸い込み配管7に連結する後段吸込口2f、吐出配管8に連結する後段側吐出口2dが設けられ、吐出配管6と後段側吐出口2dとの間には、高温の圧縮流体を冷却する冷却室24Aが配設されている。
【0043】
固定スクロールハウジング2の鏡面2cの裏側には、冷却フィン2bが植設され、該冷却フィン2bの頂部にはハウジングカバー4Aが取付られ、冷却通路2hを形成している。よって、図1の紙面を貫く方向に流れる冷却風によって、固定スクロールを冷却可能に構成されている。
【0044】
図1に示すように、旋回スクロール11は鏡面11cを有し、該鏡面11cが図1に示すように固定スクロールハウジング2の結合面に設けられたダストシール12と接触して対面配置され、鏡面11cには外側に植設された前段圧縮部を構成する旋回スクロールラップ10aと、中心側に植設された後段圧縮部を構成する旋回スクロールラップ10bを有している。そして、これらのラップ上方先端には溝が設けられ、該溝にはフッソ系樹脂等の自己潤滑性を有するチップシール13が嵌入されている。
そして、これらの旋回スクロールラップ10a,10bは固定スクロールラップ9b,9cと壁面が互いに対面配置される。
【0045】
また、鏡面11cの裏側には、冷却フィン11aが植設され、冷却通路11nを形成している。
よって、図1の紙面を貫く方向に流れる冷却風によって、旋回スクロールを冷却可能に構成されている。
【0046】
また、冷却フィン11aを介して他方側の旋回スクロールラップ40が植設される鏡面11pを有する端板が設けられている。そして、この他方側の旋回スクロールラップ40の壁面と対面するように配設される固定スクロールラップ5を有する固定スクロールハウジング3が配設されているが、他方側の旋回スクロールラップ40と固定スクロールハウジング3との関係は、一方側の旋回スクロールラップ10と固定スクロールハウジング2との関係と同じものであって、図3と同じように作用する部材の組み合わせ及び作用がなされる。
【0047】
すなわち、固定スクロールハウジング3は鏡面3cにラップ5が植設され、旋回スクロールラップ40と固定スクロールラップ5とによって圧縮された流体は前段側の吐出口から配管16を通って冷却室24Bで冷却され、配管17を通って後段側の吸込口から後段圧縮部に流入した流体は後段圧縮部で圧縮され後段吐出口3dから吐出される。
【0048】
そして、固定スクロールハウジング3の鏡面3cの裏側には、冷却フィン3bが植設され、該冷却フィン3bの頂部にはハウジングカバー4Bが取付られ、冷却通路3hを形成している。よって、図1の紙面を貫く方向に流れる冷却風によって、固定スクロールハウジング3を冷却可能に構成されている。
【0049】
固定スクロールハウジング2は、外周側の周方向に3等分した箇所に、旋回スクロール11の旋回駆動軸23の先端部23aを回転可能に保持する保持部37が設けられている。該駆動軸23は前記保持部37と固定スクロールハウジング2に取り付けられるクランクハウジング36に設けられたベアリング20によって回転可能に保持されている。駆動軸23とは偏芯したクランク軸22は、旋回スクロール11の外周側の周方向に3等分した箇所に設けられた駆動連結部11dにベアリング19を介して旋回スクロール11に旋回駆動力を付与可能に嵌合されている。よって、この駆動軸23は旋回スクロール11へは駆動力を付与するとともに、駆動軸23の回転中心軸心とは偏芯したクランク軸22によって旋回スクロールの自転防止作用を行う。
【0050】
このクランク軸22を挟んで駆動軸23の両側にはバランスウエイト28,29が配設され、該バランスウエイト28とクランク軸22の端部22aとクランク軸23の頭部22bにはオイルシールが設けられベアリング19からのグリースの漏洩が防止されている。また、駆動軸23の太径部21にはオイルシールが設けられ、ベアリング20からのグリースの漏洩が防止されている。
【0051】
駆動軸23はクランクハウジング36から突出し、クランク軸プーリ30A及び駆動用プーリ31が並んで固着されている。駆動用プーリ31は図示しない駆動源モータよりベルトを介して駆動力が伝達され、該駆動力はタイミングベルト15によってクランク軸プーリ30Aを介して図5に示すように、クランク軸プーリ30B,30Cに駆動力が伝達可能に構成されている。また、クランク軸プーリ30B,30Cとの中間には固定スクロールハウジング3にタイングベルト15の張力を調整する張力調整用プーリ33が、上下方向に取り付け位置を調整可能に取り付けられている。
【0052】
図4は、図1のI−I線断面図である。旋回スクロール11には端板の圧縮室と反対側面には波形の冷却フィン11aが多数植設され、冷却通路11nが形成されている。よって、図4の紙面と平行に流れる冷却風によって、旋回スクロールのフィン11a部分を冷却可能に構成されている。
【0053】
ここで、さらに、図1を用いて冷却通路11nの形状を詳しく説明する。前記旋回スクロール11は、一方側の固定スクロール側に鏡面11cを有する第1端板11fと、他方側の固定スクロール側に鏡面11pを有する第2端板11gと、該第1端板及び第2端板の鏡面と反対側の面間を連結する多数の冷却フィン11aとで構成し、図2に示すように、該冷却フィン11aの前記第1端板11fと前記第2端板11g間の長さLは、旋回スクロールラップ10若しくは40の鏡面からの高さMより長く、隣接する前記冷却フィン11a間の間隔Nは、隣接する旋回スクロールラップ10若しくは40間の間隔Pより短く形成して冷却通路11nを構成している。
よって、効率よく冷却することが可能である。
【0054】
また、図1に示すように、中間スクロールハウジング34は、圧縮する流体の吸込口32を有する吸い込み口金具35が、スクロール流体機械本体1の上面に配設され、圧縮する吸入流体は前記冷却通路11nの延設方向と交差する方向に取込まれる。そして該吸入流体の吸入口と対面する位置に前記旋回スクロール11の前記第1端板11f、及び第2端板11gを外周側から鏡面側を中間スクロールハウジング34の端部34a,34bによって挟持する狭持部材34c(図2)を設け、該狭持部材34cを介して前記吸入流体によって前記旋回スクロールを冷却可能に構成している。
【0055】
かかる技術手段によると、前記旋回スクロールの前記狭持部材34cに前記吸入口32から流入する圧縮するための流体が衝突するので、圧縮用の吸入流体によっても旋回スクロールを冷却でき、更に効率よく冷却することが可能である。
【0056】
また、図1に示すように、外周側に前記旋回スクロールの旋回駆動と自転防止を行う駆動軸23を複数設け、該駆動軸23の軸受19と前記冷却フィン11aとの間に冷却風が流通可能な空隙11eを設けている。
【0057】
かかる技術手段によると、駆動軸の軸受け19部分と前記冷却フィン11aとの間は、旋回スクロール11の軸受け19部分に、フィン11aや端板11f,11gとさほど肉厚が変わらないように肉厚を取って、ダイキャストによるひけ、歪みなどを防止し、製作容易性を図ることにより歩留まりを向上する。そして、旋回スクロール11の軽量化が可能となる。
また、冷却フィンを波形に形成し、より冷却風との衝突が行わせ伝熱性能を向上させるためには、旋回スクロールを2部材に分割して、作製し、その後に両者を合体することで製造することができる。
【0058】
また、図5に示すように、外周側に前記旋回スクロールの旋回駆動と自転防止を行う駆動軸を3個設け、該3個の間をプーリ30A,30B,30cと該プーリに架設したタイミングベルト15によって回転駆動力が伝達可能に構成している。そして、前記駆動軸の一つに駆動源から駆動力を入手可能なクランク軸プーリ30Aを有した駆動源駆動軸23(図1)とし、該駆動源駆動軸23をスクロール機構の重力中心位置下方に配置し、他の2個のクランク軸プーリ30B,30Cを有する駆動軸を上方の前記重力中心位置から左右対称に配置している。
【0059】
かかる技術手段によると、一番重量が多い駆動源駆動軸23をスクロール機構の重力中心位置下方に配置することによって、重量バランスが安定する。
また、他の2個の前記駆動源駆動軸より重量の軽い駆動軸を上方の前記重力中心位置から左右対称に配置することによって重量バランスが安定する。
【0060】
また、前記他の2個の駆動軸間の重力中心位置に前記タイミングベルト15の張力を調整する調整用プーリ33を配設し、さらに、圧縮流体を吸込する吸込口金具35を重力中心位置のスクロール流体機械本体1上面に設けても、重量バランスが崩れることがない。そして、前記タイミングベルト15の張力を調整する調整用プーリ33によりタイミングベルト15の張力を調整可能に構成しているので、組立時の部材の製作誤差を調整により解消し、また、メンテナンスによる調整によって、耐久性が向上する。
【0061】
図6に示すように、固定スクロールハウジング2と固定スクロールハウジング3との間に位置する中間スクロールハウジング34は前記冷却フィン11aに対応する位置に窓34aが開設され、該窓34aは図6の紙面の反対側にも同じように窓34aが開設され、図6を貫く方向への冷却風によって旋回スクロール11が冷却可能に構成されている。
【0062】
そして、冷却風の流通方向にそって入口側に断熱部材であるカバー4A,4B,4C,4Dによって形成されたダクト42が配設され、図6の紙面と反対側を示す図7に示すように冷却風の出口側に断熱部材であるカバー4A,4B,4E,4Fによって形成されるダクト43が配設され、該ダクト43内には冷却室24A,24Bが配設されている(図8)。
【0063】
本実施の形態はこのようにダクト42,43によって冷却風が流通するので、これらのダクト42,43の存在によりダクト外の熱風若しくは輻射熱等によって冷却風が暖められることがなく、冷却効率を向上することができる。
【0064】
尚、本実施の形態は、出口側のダクト43内に冷却室24A,24Bを配置したが、図9に示すように、入口側のダクト42内に冷却室24A,24Bを配置してもよい。
【0065】
このように構成されたスクロール本体1は、図1に示すように、回転駆動軸23の回転により、偏芯したクランク軸22が駆動軸中心に回転することにより旋回スクロール11が公転し、図10に示すように、固定スクロールハウジング2の吸込口2aから吸入した流体は、旋回スクロールのラップ10aにより取り込まれ、このラップと固定スクロールのラップ9bとによって形成される密閉空間S1及びT1により取り込まれる。
これらの取り組み空間は180゜ずれているが同時に略等しい容積分取り込まれる。
【0066】
この密閉空間は図10及び図11に示すように、図10でS1として取り込まれた密閉空間は、順次S1→S2→S3→S4と圧縮し、S5から前段吐出口2e→中間経路→後段吸込口2f→S6→S7→S8→S9と圧縮し、また、図10でT1として取り込まれた密閉空間は順次T1→T2→T3と圧縮し、T4から前段吐出口2e→中間経路→後段吸込口2f→T5→T6→T7→T8→T9と圧縮されて中央部に送られ、S9とT9は合流して吐出口2dを出て配管8から排出される。
尚、図10に示すように、密閉空間S8とT9は等しい容積を有するので、同じ圧力の流体が吐出される。
【0067】
よって、本実施の形態は、前段圧縮部により圧縮された流体をインタークーラーによって冷却した後に更に後段圧縮部により圧縮する方式であるために部材の耐熱を超えた高温が発生する前に冷却して再度圧縮するので、部材の耐熱を超えることなく、高圧縮比を得ることができる。そして、多段式流体圧縮部を備えた圧縮機構を、旋回スクロールの一方側の面と他方側の面とに同じように配置したダブルラップ式スクロール流体機械であるために、2倍の量の圧縮流体を供給することができる。
【0068】
また、一方向に流れる冷却風の流通通路に旋回スクロール及び固定スクロールの冷却通路と、インタークーラーを配置しているので、簡単な構成で効率よく冷却し、長い耐久性を有する多段式流体圧縮部を備えたスクロール流体機械を提供することができるとともに、小型化したインタクーラーを有する多段式流体圧縮部を備えたダブルラップ式スクロール流体機械を提供することができる。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、前段圧縮部により圧縮された流体をインタークーラーによって冷却した後に更に後段圧縮部により圧縮する方式であるために部材の耐熱を超えた高温が発生する前に冷却して再度圧縮するので、部材の耐熱を超えることなく、高圧縮比を得ることができる。
【0070】
そして、多段式流体圧縮部を備えた圧縮機構を、旋回スクロールの一方側の面と他方側の面とに同じように配置したダブルラップ式スクロール流体機械であるために、2倍の量の圧縮流体を供給することができる。
【0071】
また、一方向に流れる冷却風の流通通路に旋回スクロール及び固定スクロールの冷却通路と、インタークーラーを配置しているので、簡単な構成で効率よく冷却し、長い耐久性を有する多段式流体圧縮部を備えたスクロール流体機械を提供することができるとともに、小型化したインタクーラーを有する多段式流体圧縮部を備えたダブルラップ式スクロール流体機械を提供することができる。
等の顕著な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るスクロール流体機械の断面図である。
【図2】 図1の部分的拡大図である。
【図3】 図1のII−II断面図である。
【図4】 図1のI−I断面図である。
【図5】 図1の右側面図である。
【図6】 本発明の実施の形態に係るスクロール流体機械の正面図である。
【図7】 本発明の実施の形態に係るスクロール流体機械の背面図である。
【図8】 本発明の実施の形態に係るスクロール流体機械の平面図である。
【図9】 本発明の他の実施の形態に係るスクロール流体機械の平面図である。
【図10】 旋回スクロールによって流体を取り込んだ場合の流体圧縮状況を説明する説明図である。
【図11】 図9から180゜旋回スクロールラップが回動した場合の流体圧縮状況を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 スクロール流体機械本体
2、3 固定スクロールハウジング
2h、3h 冷却通路
11 旋回スクロール
11n 冷却通路
24 冷却室(インタークーラー)

Claims (7)

  1. 前段圧縮部により圧縮された流体をインタークーラーによって冷却した後に更に後段圧縮部により圧縮するインタークーラーを有する多段式流体圧縮部を備えた圧縮機構を、旋回スクロールの一方側の面と他方側の面とに同じように配置したダブルラップ式スクロール流体機械であって、
    スクロール流体機械本体の一側面に、旋回スクロール及び固定スクロールの冷却通路の入口を配設し、前記スクロール流体機械本体の他側面に向かって冷却風が流通する前記冷却通路を前記旋回スクロール及び固体スクロールの延設方向に沿って配設するとともに、
    前記冷却通路の入口側若しくは出口側に前記インタークーラーを配置したことを特徴とするインタークーラーを有する多段式流体圧縮部を備えたダブルラップ式スクロール流体機械。
  2. 前記冷却通路の入口側及び出口側には、前記冷却風が流通するダクトを延設配置したことを特徴とする請求項1記載のインタークーラーを有する多段式流体圧縮部を備えたダブルラップ式スクロール流体機械。
  3. 前記旋回スクロールは、一方側の第1固定スクロール側に鏡面を有する第1端板と、他方側の第2固定スクロール側に鏡面を有する第2端板と、該第1端板及び第2端板の鏡面と反対側の面間を連結する多数の冷却フィンとで構成し、該冷却フィンの前記第1端板と前記第2端板間の長さは、旋回スクロールラップの鏡面からの高さより長く、隣接する前記冷却フィン間の間隔は、隣接する旋回スプロールラップ間の間隔より短く形成して前記冷却通路を構成したことを特徴とする請求項1記載のインタークーラーを有する多段式流体圧縮部を備えたダブルラップ式スクロール流体機械。
  4. 圧縮する吸入流体を前記冷却通路と交差する方向に取込む吸入口と、該吸入口と対面する位置に前記旋回スクロールの前記第1端板、及び第2端板を外周側から鏡面側を挟持する狭持部材を設け、該狭持部材を介して前記吸入流体によって前記旋回スクロールを冷却することを特徴とする請求項3記載のインタークーラーを有する多段式流体圧縮部を備えたダブルラップ式スクロール流体機械。
  5. 本体外周側に前記旋回スクロールの旋回駆動と自転防止を行う駆動軸を複数設け、該駆動軸の軸受と前記冷却フィンとの間に冷却風が流通可能な空隙を設けたことを特徴とする請求項3記載のインタークーラーを有する多段式流体圧縮部を備えたダブルラップ式スクロール流体機械。
  6. 本体外周側に前記旋回スクロールの旋回駆動と自転防止を行う駆動軸を3個設け、該3個の間をプーリと該プーリに架設したベルト体によって回転駆動力が伝達可能に構成するとともに、前記駆動軸の一つに駆動源から駆動力を入手可能な駆動源駆動軸とし、
    該駆動源駆動軸をスクロール機構の重力中心位置下方に配置し、他の2個の駆動軸を上方の前記重力中心位置から左右対称に配置したことを特徴とする請求項3記載のインタークーラーを有する多段式流体圧縮部を備えたダブルラップ式スクロール流体機械。
  7. 前記他の2個の駆動軸間の重力中心位置に前記ベルト体の張力を調整する調整用プーリを配設するとともに、圧縮流体吸込口を重力中心位置のスクロール流体機械本体の上面に設けたことを特徴とする請求項6記載のインタークーラーを有する多段式流体圧縮部を備えたダブルラップ式スクロール流体機械。
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