JP3990506B2 - 地下室を設けたユニット建物構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、施工作業が容易で、堅牢な地下構造体を設けたユニット建物構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図19に示す特開平6−287966号公報等に記載されているような地下ユニットと上部の建物との連結構造が知られている。
【0003】
このようなものでは、上部建物1の基礎2から露出した配筋3…を、地下ユニット4の側壁5から突設させた鉄筋6…に接続することにより、上部建物1と前記地下ユニット4とを所定の強度で連結する。
【0004】
このように構成された従来の地下ユニットと上部の建物との連結構造では、上部建物1の一部を切除して地下ユニットを設置した際に、上部建物1の荷重が偏っても、上部建物1に不等沈下が発生しないようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の地下室を設けた地下ユニットと上部の建物との連結構造では、建築毎に上部建物の重量を計算して地下室の構造設計を行わなければならず、製造効率が良好であるとは言い難かった。
【0006】
また、前記地下ユニットは、上部構造体の資材と別途、ストック及び搬送しなければならず、この点においても施工効率が良好ではない。
【0007】
しかも、上部建物の下階へ下る階段入り口部と、地下室に設けられる階段との位置関係が、施工現場毎に異なる可能性があり、一致させるように個別に設計等する必要があった。
【0008】
そこで、この発明は、構造設計及び施工作業が容易で、製造コストの増大を抑制できる地下構造体を設けたユニット建物構造を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、所定のモジュール寸法の箱型建物ユニットを複数組み合わせて形成した上部構造体と、前記上部構造体の下方に配設されて前記上部構造体を支持し且つ内部に地下室が形成された地下構造体とを備え、前記地下構造体は前記上部構造体を構成する箱型建物ユニットと略同一モジュール寸法で且つ下端部が基礎に固定された箱型鋼製地下ユニットを備えると共に、前記箱型鋼製地下ユニットは前記上部構造体の箱型建物ユニットの投影面積内に入るように配置された地下室を設けたユニット建物構造において、前記箱型鋼製地下ユニットのコーナ部近傍の側面には前記箱型鋼製地下ユニットの高さと略同じ高さの補助柱部材が取り付けられ、且つ前記補助柱部材の下端部は前記基礎に固定されていると共に、前記補助柱部材の上端部には前記箱型鋼製地下ユニットの上部に位置する箱型建物ユニットと隣接する他の箱型建物ユニットが取り付けられている地下室を設けたユニット建物構造を特徴としている。
【0010】
このように構成された請求項1記載のものでは、前記上部構造体の下方には、上部構造体を構成する箱型建物ユニットと略同一モジュール寸法の箱型鋼製地下ユニットが埋設されることにより、地下室が形成される。
【0011】
このため、上部構造体から地下構造体に与えられる重量は、容易に計算できて、地下室の構造設計を建築物毎に行う必要がない。
【0012】
また、箱型鋼製地下ユニットのモジュール寸法が、上部構造体の箱型建物ユニットのモジュール寸法と略同一モジュール寸法であるので、搬送及びストックが、該上部構造体の箱型建物ユニットと同様に行える。このため、従来のように別途資材等を搬送等する必要なく、一括して扱え、施工性が良好である。
【0014】
このように構成された前記箱型鋼製地下ユニットが、上面視で、前記上部構造体の投影面積内に設けられているので、該箱型鋼製地下ユニットの周囲に設けられる基礎と連結させることにより、不等沈下が防止される。
【0015】
また、箱型鋼製地下ユニットの上面部で、基礎上面部を構成することにより、工場精度の水平面で、該基礎上面部を形成出来、更に上部構造体の構築を容易とすることが出来る。
【0016】
また、請求項に記載されたものでは、前記補助柱部材は前記箱型鋼製地下ユニットの妻側側面に設けられている地下室を設けたユニット建物構造を特徴としている。
【0017】
また、請求項3記載のものでは、前記補助柱部材は前記箱型鋼製地下ユニットの桁側側面に設けられている地下室を設けたユニット建物構造としたことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態1】
以下、この発明の実施の形態1を図面に基づいて説明する。
【0021】
図1乃至図16は、この発明の実施の形態1の地下室を設けたユニット建物構造を示している。
【0022】
このユニット建物は、妻方向長さを桁方向長さに比して長く設定される複数の箱型建物ユニット10…によって主に構成されている。これらの所定のモジュール寸法に規格化された箱型建物ユニット10…は工場で生産されて、これらの建物ユニット10…を建築現場で組み合わせることにより、ユニット建物の上部構造体11を短期間で構築するものである。
【0023】
この建物ユニット10では、図1に示すように、フレーム枠体としての金属製の一対の天井梁10a,10a及び妻梁10b,10bで構成された略矩形形状の上面部10cと、フレーム枠体としての一対の床梁10d,10d及び妻梁10e,10eで構成された略矩形形状の床面部10fとが、ジョイントピース10g…を介して、各々四本の中空の柱材10h…の上,下端部に接合されて、略箱型形状のラーメン構造体が形成されている。そして、このラーメン構造体の周囲に内,外壁面部材10iが貼設されている。
【0024】
また、この上部構造体11の下方には、上部構造体11を構成する前記箱型建物ユニット10と略同一モジュール寸法の箱型鋼製地下ユニットとしての端部用箱型鋼製地下ユニット12,22が埋設されることにより、地下構造体13が形成されている。
【0025】
この端部用箱型鋼製地下ユニット22は、図2に示すように、主に、防水性能を有する鋼板製外板部材14と、内壁部材15と、これらの鋼板製外板部材14及び内壁部材15との間に介在される複数のH字型鋼材16…、及び開口部12aの周縁に設けられるCチャネル型鋼材17と、断熱材18等とから主に構成されている。尚、端部用箱型鋼製地下ユニット12も後述するように端部用箱型鋼製地下ユニット22と略同様に構成されている。
【0026】
このうち、H字型鋼材16とCチャネル型鋼材17とは、各々床、両側壁、天井に周状となるように配設されることにより、側面視ロ字状を呈するように接続されている。
【0027】
また、前記端部用箱型鋼製地下ユニット12の上面部12bのコーナ四隅部には、前記箱型建物ユニットを連結する四本の固定ボルト19…が立設されている。
【0028】
この端部用箱型鋼製地下ユニット12のコーナ部近傍の妻側側面12cには、前記鋼板製外板部材14に溶接される補助柱部材20,20が設けられている。この補助柱部材20は、前記端部用箱型鋼製地下ユニット12の高さと略同じ高さ方向長さを有する長尺形状を呈して、下端部を地下構造体13の基礎に固定されると共に、上端部20aに立設された固定ボルト20bを前記箱型建物ユニット10の下縁部に連結するように構成されている。
【0029】
更に、この端部用箱型鋼製地下ユニット22のコーナ部近傍の桁側側面12dには、前記鋼板製外板部材14にボルトによって着脱自在となる補助柱部材21,21が設けられている。この補助柱部材21は、前記端部用箱型鋼製地下ユニット22の高さと略同じ高さ方向長さを有する長尺形状を呈して、下端部を地下構造体13の基礎に固定されると共に、上端部21aに立設された固定ボルト21bを前記箱型建物ユニット10の下縁部に連結するように構成されている。
【0030】
また、前記端部用箱型鋼製地下ユニット22は、前記端部用箱型鋼製地下ユニット12と略同様に構成されると共に、上面部12bの所定位置には、階段23の上部開口24が形成されている。
【0031】
次に、この実施の形態1の地下室を設けたユニット建物構造の作用について説明する。
【0032】
この地下室を設けたユニット建物構造では、図2中に示すように、建設現場において、地盤調査、及び整地が行われた後、土留め、根切り、山留めが行われる。掘削幅は、桁端面より400mm、妻端面より200mmである。
【0033】
掘削された底面部25には、砕石が敷き詰められて、充分転圧作業が行われ、捨てコンクリートが打たれる。捨てコンクリートは、厚さ50mm以上とし、Fc135kg/平方cm以上としている。
【0034】
この上に、配筋及びアンカーセットが行われて、固定ボルト26…の突設位置が決定される。そして、厚さ300〜500mm、Fc180kg/平方cm以上となるように生コンクリートが打たれた後、空練りモルタルが、厚さ25mmでレベル調整を行いながら敷き込まれる。
【0035】
次に、前記箱型鋼製地下ユニット12,22が、上面視で、前記上部構造体11の箱型建物ユニット10,10の投影面積内に入るように載置される。
【0036】
次に、図1に示すように、前記上部構造体11の一階部分の前記箱型建物ユニット10…を、床面部10fの周囲に設けられた相互に直交する側辺部の床梁10d及び妻梁10eが、前記地下室を構成する前記端部用箱型地下ユニット12,22の上面部の周囲に設けられた相互に直交する側辺部と、上面視で一致するように、載置される。
【0037】
図3に示すA−A方向矢視図では、コーナ部の上面から立設された固定ボルト19を前記妻梁10eのボルト挿通孔に挿通させて、更に、レベル調整用亜鉛メッキ鋼板31を介在させて、ナット部材30によって締結している。このため、図4に示すように、妻側側面12cのCチャネル鋼材17は、前記妻梁10fと上面視方向で一致している。
【0038】
また、図5に示すように、妻側側面12cのCチャネル鋼材17は、前記桁梁10dと上面視方向で一致している。
【0039】
更に、図6に示すように、前記端部用箱型地下ユニット12と、端部用箱型地下ユニット22とが対向する図1中矢視B−B線部分では、前記端部用箱型地下ユニット12と、端部用箱型地下ユニット22との境界部分が、前記箱型建物ユニット10,10の境界と上面視方向で一致している。
【0040】
そして、図7に示すように前記桁側側面12dに連結された前記補助柱部材21の固定ボルト21bが、桁側側面12dから側方へ突出した図1中矢視E−E線部分では、、この端部用箱型地下ユニット22の上部に配設される前記箱型建物ユニット10の桁方向に隣接して配設される他の箱型建物ユニット10を連結して、下方から支持する。すなわち、図8に示すようにこの隣接配置される箱型建物ユニット10の妻梁10eは、前記補助柱部材21内の強度部材であるCチャネル鋼材17と上面視方向で一致している。
【0041】
また、予め工場内で、溶接により前記鋼板製外板部材14に固着された前記補助柱部材20,20に加えて、更に、前記補助柱部材21,21が、複数のボルト部材27及びナット部材28で、図9及び10に示すように前記鋼板製外板部材14に固定される。そして、前記底面部25の基礎25aから立設される固定ボルト26…を、前記箱型鋼製地下ユニット12,22の下面部に設けられたボルト挿通孔12e…及び、補助柱部材21のボルト挿通孔21cに挿通させて、ナット部材29…によって固定される。
【0042】
また、図11に示した図1中矢視I−I線部分では、前記端部用箱型鋼製地下ユニット12の桁側側面12dに位置するCチャネル鋼材17も、前記桁梁10dと上面視方向で一致され、固定具32及びボルト部材33で固定されている。
【0043】
そして、図12に示した図1中矢視J−J部分では、予め溶接で、鋼板製外板材14に固定された補助柱部材20の固定ボルト20bが、妻側側面12dから側方へ突出した位置で、この端部用箱型地下ユニット12の上部に配設される前記箱型建物ユニット10の妻方向に隣接して配設される他の箱型建物ユニット10を連結して、下方から支持する。すなわち、図13に示すようにこの隣接配置される箱型建物ユニット10の床梁10dは、前記補助柱部材21内の強度部材であるCチャネル鋼材17と上面視方向で一致している。
【0044】
また、図14に示した図1中L−L線に沿う断面では、隣接配置される箱型建物ユニット10の妻梁10eは、前記鋼板製外板材14に固定された支持部材34の上面部34aに載置されると共に、この支持部材34と上面視方向で一致され、固定具32及びボルト部材33で固定されている。
【0045】
更に、図15に示した図1中矢視M−M部分では、前記端部用箱型鋼製地下ユニット22の各Cチャネル型鋼材17,17に、上部に載置される箱型建物ユニット10のコーナ部の各床梁及び妻梁が、上面視方向で一致するように載置されている。また、各補助柱部材20又は21,21の上部には、各々四方から突き合わされる箱型建物ユニット10,10が載置されて支持されて、各箱型建物ユニット10,10の鉛直荷重は、各補助柱部材20又は21,21により、直接、前記基礎25aに伝達される。
【0046】
このように、前記上部構造体11の下方には、上部構造体11を構成する箱型建物ユニット10と略同一モジュール寸法の端部用箱型鋼製地下ユニット12,22が埋設されることにより、地下室35が形成される。
【0047】
このため、上部構造体11から地下構造体13に与えられる重量は、例えば2階建てであれば、略一つの箱型建物ユニット10の2倍であると、容易に計算できて、地下室35を構築しようとする際にも構造設計を建築物毎に行う必要がない。
【0048】
また、箱型鋼製地下ユニット12,22のモジュール寸法が、上部構造体11の箱型建物ユニット10のモジュール寸法と略同一モジュール寸法であるので、搬送及びストックが、これらの上部構造体11の箱型建物ユニット10…と同様に行える。このため、従来のように別途資材等を搬送等する必要なく、一括して扱え、施工性が良好である。
【0049】
また、前記端部用箱型鋼製地下ユニット12,22が、上面視で、前記上部構造体11の投影面積内に設けられているので、端部箱型鋼製地下ユニット12,22の周囲に設けられる各基礎36,37等と連結させることにより、不等沈下が防止される。
【0050】
また、前記端部用箱型鋼製地下ユニット12,22の上面部12b,12bに直接、前記箱型建物ユニット10を載置する構成により、工場精度の水平面で形成された前記端部用箱型鋼製地下ユニット12,22の上面部12b,12bを用いて、精度の良好な基礎を構成し、更に上部構造体11の構築を容易とすることが出来る。
【0051】
更に、前記上部構造体11を構成する箱型建物ユニット10の床面部10fの周囲に設けられた相互に直交する側辺部としての床梁10d及び妻梁10eが、前記地下室35を構成する端部用箱型鋼製地下ユニット12,22の上面部12bの周囲に設けられた相互に直交する側辺部である前記各Cチャネル鋼材17及びこのCチャネル鋼材17に沿って貼設された各鋼板製外板部材14と、上面視で一致する。
【0052】
このため、前記箱型建物ユニット10の床面部10fと前記端部用箱型鋼製地下ユニット12,22の上面部12b,12bとが対向位置に固定される。
【0053】
従って、例えば、図16に示すように、上部の箱型建物ユニット10の床面部10fに形成される下階へ下る階段入り口部開口38の位置と、地下室35の上面部に設けられる階段の上部開口24の位置とを一致させることが出来る。
【0054】
よって、例えば、階段室、吹き抜け等の多彩な設計プランも、個別設計を行う必要なく、一義的に決定でき、構造設計及び施工作業が容易で、製造コストの増大を抑制できる。
【0055】
【変形例1】
図17は、この発明の実施の形態1の変形例1を示すものである。なお、前記実施の形態1と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0056】
この変形例1のユニット建物111では、前記箱型鋼製地下ユニット12に連接されて、妻方向の幅が約半分のハーフサイズ箱型鋼製地下ユニット122が、設けられている。
【0057】
このハーフサイズ箱型鋼製地下ユニット122の上部には、一階部分に、このハーフサイズ箱型鋼製地下ユニット122と同一モジュールを有するハーフサイズ箱型建物ユニット110が載置されている。このように上面視では、上部構造体の投影面積内に、地下構造体が納められている。
【0058】
更に、このハーフサイズ箱型鋼製地下ユニット122に連接されて、ドライエリアユニット39が設けられている。このドライエリアユニット39も、前記ハーフサイズ箱型鋼製地下ユニット122と同様に妻方向の幅が、前記箱型鋼製地下ユニット12の約半分に設定されているので、併せて一ユニット分の幅となり、前記通常寸法モジュールの箱型建物ユニット10及び箱型鋼製地下ユニット12と、搬送及びストックが、同様に行える。
【0059】
他の作用,効果については、前記実施の形態1と略同様であるので説明を省略する。
【0060】
【変形例2】
図18は、この発明の実施の形態1の変形例2を示すものである。なお、前記実施の形態1及び変形例1と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0061】
この変形例2のユニット建物211では、前記箱型鋼製地下ユニット12の桁方向に、他の箱型鋼製地下ユニット12,12が連接されている。
【0062】
これらの連接された箱型鋼製地下ユニット12,12間には、通路開口40が形成されている。
【0063】
また、前記階段入り口開口38が形成された箱型鋼製地下ユニット22には、補強柱41が設けられている。
【0064】
このように構成された変形例2記載の地下室を設けたユニット建物構造では、桁方向に前記箱型鋼製地下ユニット12を連接して、更に広い地下室空間を形成出来る。
【0065】
他の作用,効果については、前記実施の形態1及び変形例1と略同様であるので説明を省略する。
【0066】
以上、本発明の実施の形態及び変形例1,2を説明してきたが、本発明は、前記実施の形態及び変形例1,2に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
【0067】
例えば、前記発明の実施の形態1のユニット建物では、複数の地下ユニットを用いたものを示して説明してきたが、特にこれに限らず、例えば単数等、地下ユニットの材質、数量、形状が特に限定されるものではなく、前記上部構造体の下方に、上部構造体を構成する箱型建物ユニットと略同一モジュール寸法を有して埋設されるものであるならばよいことは当然である。
【0068】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1記載の発明では、前記上部構造体の下方には、上部構造体を構成する箱型建物ユニットと略同一モジュール寸法の箱型鋼製地下ユニットが埋設されることにより、地下室が形成される。
【0069】
このため、上部構造体から地下構造体に与えられる重量は、容易に計算できて、地下室の構造設計を建築物毎に行う必要がない。
【0070】
また、箱型鋼製地下ユニットのモジュール寸法が、上部構造体の箱型建物ユニットのモジュール寸法と略同一モジュール寸法であるので、搬送及びストックが、該上部構造体の箱型建物ユニットと同様に行える。このため、従来のように別途資材等を搬送等する必要なく、一括して扱え、施工性が良好である。
【0071】
しかも、前記箱型鋼製地下ユニットが、上面視で、前記上部構造体の投影面積内に設けられているので、該箱型鋼製地下ユニットの周囲に設けられる基礎と連結させることにより、不等沈下が防止される。
【0072】
また、箱型鋼製地下ユニットの上面部で、基礎上面部を構成することにより、工場精度の水平面で、該基礎上面部を形成出来、更に上部構造体の構築を容易とすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる地下室を設けたユニット建物構造で全体の構成を説明する分解斜視図である。
【図2】この発明の実施の形態1の地下室を設けたユニット建物構造で、地下構造体の一部断面斜視図である。
【図3】実施の形態1の地下室を設けたユニット建物構造で、図1中A−A線に沿った位置での矢視図である。
【図4】実施の形態1の地下室を設けたユニット建物構造で、図3中C−C線に沿った位置での断面図である。
【図5】実施の形態1の地下室を設けたユニット建物構造で、図3中D−D線に沿った位置での断面図である。
【図6】実施の形態1の地下室を設けたユニット建物構造で、図1中B−B線に沿った位置での断面図である。
【図7】実施の形態1の地下室を設けたユニット建物構造で、図1中E−E線に沿った位置での断面図である。
【図8】実施の形態1の地下室を設けたユニット建物構造で、図7中F−F線に沿った位置での断面である。
【図9】実施の形態1の地下室を設けたユニット建物構造で、図1中G−G線に沿った位置での断面図である。
【図10】実施の形態1の地下室を設けたユニット建物構造で、図1中H−H線に沿った位置での断面図である。
【図11】実施の形態1の地下室を設けたユニット建物構造で、図1中I−I線に沿った位置での断面図である。
【図12】実施の形態1の地下室を設けたユニット建物構造で、図1中J−J線矢視図である。
【図13】実施の形態1の地下室を設けたユニット建物構造で、図12中K−K線に沿った位置での断面図である。
【図14】実施の形態1の地下室を設けたユニット建物構造で、図1中L−L線に沿った位置での断面図である。
【図15】実施の形態1の地下室を設けたユニット建物構造で、図1中M−M線に沿った位置での断面図である。
【図16】実施の形態1の地下室を設けたユニット建物構造で、上方から見た模式図である。
【図17】実施の形態1の変形例1の地下室を設けたユニット建物構造で、上方から見た模式図である。
【図18】実施の形態1の変形例2の地下室を設けたユニット建物構造で、上方から見た模式図である。
【図19】従来例の在来工法建築物を上方から見た模式図である。
【符号の説明】
10 箱型建物ユニット
11 上部構造体
12,22 端部用箱型鋼製地下ユニット
23 階段
24 上部開口
35 地下室
36,37 基礎
38 階段入り口開口
110 ハーフサイズ箱型建物ユニット

Claims (3)

  1. 所定のモジュール寸法の箱型建物ユニットを複数組み合わせて形成した上部構造体と、前記上部構造体の下方に配設されて前記上部構造体を支持し且つ内部に地下室が形成された地下構造体とを備え、
    前記地下構造体は前記上部構造体を構成する箱型建物ユニットと略同一モジュール寸法で且つ下端部が基礎に固定された箱型鋼製地下ユニットを備えると共に、前記箱型鋼製地下ユニットは前記上部構造体の箱型建物ユニットの投影面積内に入るように配置された地下室を設けたユニット建物構造において、
    前記箱型鋼製地下ユニットのコーナ部近傍の側面には前記箱型鋼製地下ユニットの高さと略同じ高さの補助柱部材が取り付けられ、且つ前記補助柱部材の下端部は前記基礎に固定されていると共に、前記補助柱部材の上端部には前記箱型鋼製地下ユニットの上部に位置する箱型建物ユニットと隣接する他の箱型建物ユニットが取り付けられていることを特徴とする地下室を設けたユニット建物構造。
  2. 前記補助柱部材は前記箱型鋼製地下ユニットの妻側側面に設けられていることを特徴とする請求項1記載の地下室を設けたユニット建物構造。
  3. 前記補助柱部材は前記箱型鋼製地下ユニットの桁側側面に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の地下室を設けたユニット建物構造。
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