JP3990390B2 - 電子メール着信通知装置及び電子メール着信通知方法 - Google Patents

電子メール着信通知装置及び電子メール着信通知方法 Download PDF

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Description

本発明は、電子メール着信通知装置及び電子メール着信通知方法に関し、特に、電子メールが着信した事実を通知すべき電子メール受信端末を選択して電子メールの着信通知を行う電子メール着信通知装置及び電子メール着信通知方法に関する。
電子メール受信端末に対して、電子メールサーバに電子メールが到着したことを知らせる装置が知られている。例えば、特開2000−13433号公報には、電子メールの着信通知を確実に行うとともに、電子メール受信操作を不要とした着信通知装置を含むホストコンピュータが開示されている。
図8は、上記した公報記載のホストコンピュータの構成を表した図である。図8において、ホストコンピュータ70は、他のネットワーク/ホストコンピュータと通信可能であり、回線接続装置94、公衆回線網95を介して電子メールを送信できるメールサーバ71と、電子メールを蓄積するメールボックス72と、メールボックス72にメール着信したか否かを監視する着信監視部73と、着信通知装置80とから構成されている。着信通知装置80は、着信先の情報や着信通知条件を登録可能な着信通知登録部81と、着信先の情報や着信通知条件を格納するデータベース82と、回線接続装置94、公衆回線網95を介して端末60に着信したことを通知する着信通知部83から構成される。このような構成において、着信監視部73によって、着信通知条件に合致した電子メールがメールボックス72に格納されたことが検知されると、着信通知部83が、データベース82を参照し、回線接続装置94、公衆回線網95、移動通信端末93を介して携帯情報端末60に対して着信通知を行うものとなっている。
特開2000−13433号公報
しかしながら、上記した公報記載技術を含む従来の技術には、次のような問題点がある。その第1の問題点は、電子メール受信端末が電子メールを受信可能な状態にある場合、電子メールと着信通知が同時になされるケースが発生してしまうことである。またその第2の問題点は、上記公報でいう着信通知条件が設定されていない場合や着信通知条件が限定的でない場合、新規の電子メールを受信する度に着信通知を発信してしまうことである。
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであって、電子メールサーバと電子メール受信端末との通信状況に応じて着信通知の要否を判定してから着信通知を行う電子メール着信通知装置及び電子メール着信通知方法を提供することにある。
前記課題を解決するための手段を提供する本発明の第1の視点によれば、電子メール受信端末と電子メールサーバとを接続するネットワークに接続された電子メール着信通知装置を用いて実施する、以下の各ステップを含んだ電子メール着信通知方法が提供される。まず、電子メール着信通知装置が、サービス対象の電子メール受信端末毎に、電子メールが蓄積されているか否かを所定の電子メールサーバに対して照会するための電子メール情報の入力を受け付けて、格納するステップが含まれる。また、電子メール着信通知装置が、サービス対象の電子メール受信端末と電子メールサーバ間の通信を監視するとともに、タイマのカウントを開始して、各電子メール受信端末と電子メールサーバ間の通信の中断期間を計測するステップが含まれる。また、電子メール着信通知装置が、前記電子メール受信端末と電子メールサーバ間の通信の中断期間が所定の値以上である電子メール受信端末の電子メール情報を用いて、電子メールサーバに対して電子メールが蓄積されているか否かを照会するステップが含まれる。更に、前記電子メール着信通知装置が、電子メールサーバに未読の電子メールが蓄積されている電子メール受信端末について予め定義されている発信者番号に発信して、電子メールの着信を通知するステップが含まれる。
また、本発明の第2の視点によれば、上記方法を実施することのできる電子メール着信通知装置が提供される。この電子メール着信通知装置は、電子メール受信端末と電子メールサーバとを接続するネットワークに接続され、電子メール情報格納部と、通信監視部と、サービス制御部と、を備えて構成される。前記電子メール情報格納部には、特定の電子メール受信端末宛の電子メールが蓄積されているか否かを所定の電子メールサーバに対して照会するための電子メール情報を格納しておく。そして、前記通信監視部が、前記電子メール受信端末と電子メールサーバ間の通信の中断間隔を監視し、前記サービス制御部が、前記電子メール受信端末と電子メールサーバ間の通信の中断期間が所定の値以上である電子メール受信端末の電子メール情報に基いて、電子メールサーバに対して電子メールが蓄積されているか否かを照会し、前記電子メールサーバに未読の電子メールが蓄積されている電子メール受信端末について予め定義されている発信者番号に発信して、電子メールの着信を通知する。
本発明によれば、着信通知が大量に通知されること、着信通知と電子メールが同時に配信されることを抑止することができる。その理由は、電子メールサーバと電子メール端末間の通信状態に基いて、着信通知の要否を判定するよう構成したことにある。
続いて、本発明をボタン電話装置に適用した最良の実施の形態について説明する。本実施の形態に係るボタン電話装置(図1の1)は、IP(Internet Protocol)網(図1の3)と、電話端末(図1の6)が接続された電話回線網(図1の5)とを収容して構成される。ボタン電話装置(図1の1)の概略動作を要約すれば、電子メールサーバ(図1の2)と電子メール受信端末(図1の4)との通信を監視し、一定時間以上通信が行われない場合、ボタン電話装置(図1の1)が電子メール受信端末(図1の4)名義にて電子メールサーバ(図1の2)と通信を行い、電子メールサーバ(図1の2)に電子メール受信端末(図1の4)宛ての未読電子メールが蓄積されているとき、ボタン電話装置(図1の1)に、予め登録されている電話端末(図1の6)に発信を行い、電子メールが着信したことを通知するものである。
より具体的には、ボタン電話装置(図1の1)は、ボタン電話装置(図1の1)全体を制御する中央制御部(図1の10)と、IP網(図1の3)を収容するためのIP網インタフェース(図1の11)と、電話回線網(図1の5)を収容し通知先情報格納部(図1の16)に格納された電話番号に対して発信することが可能な電話回線網インタフェース(図1の12)と、IP網インタフェース(図1の11)を介して、IP網(図1の3)上に置かれた所定の電子メールサーバ(図1の2)と電子メール受信端末(図1の4)との間の通信を監視する通信監視部(図1の13)と、IP網(図1の3)上の電子メールサーバ(図1の2)と電子メール受信端末(図1の4)との間の通信の中断期間を計測するためのタイマ部(図1の14)と、上記電子メールサーバ(図1の2)と電子メール受信端末(図1の4)間の通信の監視と電子メールサーバ(図1の2)に対して電子メールの蓄積有無を照会する際に用いる電子メール情報を格納するための電子メール情報格納部(図1の15)と、電話端末(図1の6)の電話番号を格納するための通知先情報格納部(図1の16)と、から構成される。
上記ボタン電話装置(図1の1)各部の動作を簡潔に説明すると、通信監視部(図1の13)は、電子メール情報格納部(図1の15)に格納されている電子メール情報に基いて、IP網インタフェース(図1の11)を介して、電子メールサーバ(図1の2)と電子メール受信端末(図1の4)との間の通信を監視する。また、この監視の開始に際して、タイマ部(図1の14)が起動される。
中央制御部(図1の10)は、通信監視部(図1の13)から電子メールサーバ(図1の2)と電子メール受信端末(図1の4)間の通信を検知したとの通知を受信していない状態が継続し、タイマ部(図1の14)からタイムアップを通知されると、IP網インタフェース(図1の11)を介して、電子メールサーバ(図1の2)に対して、電子メール受信端末(図1の4)宛の電子メールが蓄積されているか否かを照会する。
ここで、電子メールサーバ(図1の2)から、電子メール受信端末(図1の4)宛の電子メールが蓄積されているとの応答が得られた場合、中央制御部(図1の10)は、通知先情報格納部(図1の16)を参照し、当該電子メール受信端末(図1の4)に関連付けられた電話番号を選択して、電話回線網インタフェース(図1の12)を介して電話回線網(図1の5)への発信を行い電話端末(図1の6)に対する着信を実行する。
以上のように、本発明によれば、電子メールサーバ(図1の2)と電子メール受信端末(図1の4)との間の通信を監視すると共に、タイマ部(図1の14)で時間を計測し、電子メールサーバ(図1の2)と電子メール受信端末(図1の4)との間の通信が所定
の期間中断したときにボタン電話装置(図1の1)が、電子メールサーバ(図1の2)に対してメールチェックを行い、電子メールサーバ(図1の2)に蓄積されているときに電話回線網(図1の5)を使用して電話端末(図1の6)に通知できるものとなっている。
要するに、本発明では、メールチェックを含む電子メールサーバ(図1の2)と電子メール受信端末(図1の4)との間の通信がある程度頻繁になされている状態では、着信通知はなされないことになる。また、電子メールサーバ(図1の2)と電子メール受信端末(図1の4)との間の通信が中断している状態において、電子メールが新たに着信したとしても直ちに着信通知を行うのではなく、上記通信の中断期間がタイマ部(図1の14)に設定された時間間隔に達するまで、着信通知の実行を待機する制御が行われる。従って、電子メールと着信通知が同時になされてしまったり、新しい電子メールが電子メールサーバに蓄積される度にその都度着信通知が報知されたりする事態を有効に回避することができる。
続いて、上記実施の形態と同様に本発明をボタン電話装置に適用した本発明の第1の実施例について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施例のシステム構成を表したブロック図である。図1を参照すると、ボタン電話装置1は、ボタン電話装置1全体を制御する中央制御部10と、IP網3を収容するためのIP網インタフェース11と、電話回線網5を収容し通知先情報格納部16の情報より電話回線網5を通して電話端末6に発信することが可能な電話回線網インタフェース12と、IP網インタフェース11を通してIP網3上の電子メールサーバ2と電子メール受信端末4との間の通信を監視する通信監視部13と、IP網3上の電子メールサーバ2と電子メール受信端末4との通信の中断時間を計測するためのタイマ部14と、電子メールサーバ2と電子メール受信端末4間の通信の監視や、電子メール受信端末4宛の電子メールの蓄積有無の照会のための電子メール情報を格納するための電子メール情報格納部15と、電話端末6の電話番号を格納するための通知先情報格納部16と、から構成される。
図2は、図1に示すタイマ部14の詳細な構成を例示した図である。図2を参照すると、タイマ部14は、時間を計測するカウンタ部141と、電子メールサーバ2と電子メール受信端末4の通信を監視する際の基準となる時間(カウンタ値)を格納するカウンタ値格納部142と、カウンタ部141を制御するとともに、カウンタ部141の値とカウンタ値格納部142の値を比較する比較部143と、から構成される。例えば、カウンタ値格納部142に、aa時間bb分cc秒との値を格納されている場合において、比較部143は、カウンタ部141とカウンタ値格納部142の値(aa時間bb分cc秒)を比較し、両者の値が等しくなったとき中央制御部10に対して、電子メールサーバ2と電子メール受信端末4との通信の中断期間が有意な時間間隔に達したことを通知する。
図3は、図1に示す電子メール情報格納部15に格納される電子メール情報を説明するための図である。図3を参照すると、電子メール情報は、電子メール受信端末4毎の、電子メールサーバ2のIPアドレスxxx.xxx.xxx.xxxと、電子メール受信端末4のIPアドレスyyy.yyy.yyy.yyyと、電子メール受信端末4の電子メールの電子メールアカウントzzzzzと、電子メール受信端末4の電子メール用パスワードppppppとを含んで構成される。ボタン電話装置1の通信監視部13は、電子メールサーバ2のIPアドレスxxx.xxx.xxx.xxxと、電子メール受信端末4のIPアドレスyyy.yyy.yyy.yyyとを用いて、IP網3上の電子メールサーバ2と電子メール受信端末4との間の通信状況を監視することが可能である。また、電子メールサーバ2に対して未読の電子メールの蓄積有無を照会する場合は、IPアドレスxxx.xxx.xxx.xxxで特定される電子メールサーバ2にアクセスし、電子メール受信端末4の電子メールアカウントzzzzzにてログインし、電子メール受信端末4の電子メール用パスワードppppppを用いて、未読の電子メールリストを得ることが可能である。
図4は、図1に示す通知先情報格納部16に格納される通知先情報を説明するための図である。図4を参照すると、通知先情報は、電子メールアカウントと、電話端末6の端末通知先ダイヤル情報とを関連付けて構成される。
以上詳細に本実施例の構成を述べたが、電子メールサーバ2、IP網3、電子メール受信端末4、電話回線網5、電話端末6の詳細な構成は、当業者にとってよく知られており、特段の変形を要しないため、省略する。
続いて、本実施例に係るボタン電話装置1の動作について、図面を参照して詳細に説明する。図5は、図1に示すボタン電話装置1の動作を表した流れ図である。以下、タイマ部14のカウンタ値格納部142には、通信を監視する時間情報(aa時間bb分cc秒)が設定され、電子メール情報格納部15には、図3に例示した、電子メールサーバ2のIPアドレス(xxx.xxx.xxx.xxx)、電子メール受信端末4のIPアドレス(yyy.yyy.yyy.yyy)、電子メール受信端末4の電子メールアカウント(zzzzz)、電子メール受信端末4の電子メール用パスワード(pppppp)が格納され、通知先情報格納部16には、電子メール受信端末4の電子メールアカウント(zzzzz)と、電話端末6に対して発信を行うための情報(電話端末6の通知先ダイヤルaaaa−aa−aaaa)が格納されているものとして説明する。
まず、ボタン電話装置1の中央制御部10は、着信通知サービスの開始に当たって、タイマ部14のカウンタ部141を起動する(ステップS501)。続いて、通信監視部13は、電子メール情報格納部15に格納されている電子メールサーバ2のIPアドレスxxx.xxx.xxx.xxxと電子メール受信端末4のIPアドレスyyy.yyy.yyy.yyyを用いて、電子メールサーバ2と電子メール受信端末4との間の通信をIP網インタフェース11、IP網3を通して監視する(ステップS502)。ここで、送信先IPアドレスがxxx.xxx.xxx.xxxで、送信元IPアドレスがyyy.yyy.yyy.yyyであるパケットを検知するなどして、電子メールサーバ2と電子メール受信端末4がIP網3にて通信が検知された場合(ステップS502のYes)、中央制御部10は、タイマ部14のカウンタ部141をクリアし(ステップS509)、再度タイマ部14のカウンタ部141を起動し(ステップS501)、電子メールサーバ2と電子メール受信端末4間の通信の監視を繰り返す(ステップS502)。
一方、IP網3上にて電子メールサーバ2と電子メール受信端末4間の通信が検知できない場合において(ステップS502のNo)、タイマ部14の比較部143がカウンタ部141の値とカウンタ値格納部142の値(aa時間bb分cc秒)とが等しいと判定し、タイマ部14からその旨を通知されたとき、中央制御部10は、電子メールサーバ2と電子メール受信端末4の所定の時間間隔通信が中断していると判断する(ステップS503のYes)。一方、カウンタ部141の値が、カウンタ値格納部142の値(aa時間bb分cc秒)に達していない場合には、カウント処理と監視処理が継続される(ステップS503のNo)。
電子メールサーバ2と電子メール受信端末4の所定の時間間隔通信が中断していると判断した中央制御部10は、電子メール情報格納部15にある電子メール情報(電子メールサーバ2のIPアドレスxxx.xxx.xxx.xxxと、電子メール受信端末4の電子メールアカウントzzzzzと電子メール受信端末4の電子メール用パスワードpppppp)を取得する(ステップS504)。中央制御部10は、IP網インタフェース11及び取得した電子メール情報を用いて電子メールサーバ2に電子メール受信端末4宛ての電子メールがあるか否かを照会する(ステップS505)。
ここで、電子メールサーバ2に電子メール受信端末4宛ての電子メールが蓄積されていない場合(ステップS506のNo)、中央制御部10は、タイマ部14のカウンタ部141をクリアし(ステップS509)、再度タイマ部14のカウンタ部141を起動し(ステップS501)、電子メールサーバ2と電子メール受信端末4との間の通信を継続する(ステップS502)。
一方、電子メールサーバ2に電子メール受信端末4宛ての電子メールが蓄積されている場合(ステップS506のYes)、中央制御部10は、通知先情報格納部16を参照して、電子メール受信端末4の電子メールアカウントに対応する端末通知先ダイヤルaaaa−aa−aaaaを取得する(ステップS507)。中央制御部10は、電話回線網インタフェース12と電話回線網5を通して、端末通知先ダイヤルaaaa−aa−aaaaへの発信を行い、電話端末6に、電子メールサーバ2に新たに電子メールが蓄積されていることを通知する(ステップS508)。
以上の説明からも明らかなとおり、本実施例では、電子メールサーバ2と電子メール受信端末4との通信が所定時間断絶したことを着信通知の発信のトリガとする方式を採用することにより、不要な着信通知の発信を抑え、着信通知が必要なタイミングに着信通知の発信を行うことが可能となっている。
続いて、上記第1の実施例に、付加機能を加えた第2の実施例について説明する。図6は、本発明の第2の実施例のシステム構成を表したブロック図である。図6を参照すると、第2の実施例に係るボタン電話装置1は、上記した第1の実施例と同様の構成に加えて、電話端末6が応答したときメッセージを送出するメッセージ送出部17を備えている。なお、タイマ部14の構成、電子メール情報の構成、通知先情報の構成については、上記した第1の実施例と同様であるため省略する。
続いて、本実施例に係るボタン電話装置1の動作について、図面を参照して詳細に説明する。図7は、図6に示すボタン電話装置1の動作を表した流れ図である。以下、第1の実施例と同様、タイマ部14のカウンタ値格納部142には、通信を監視する時間情報(aa時間bb分cc秒)が設定され、電子メール情報格納部15には、図3に例示した、電子メールサーバ2のIPアドレス(xxx.xxx.xxx.xxx)、電子メール受信端末4のIPアドレス(yyy.yyy.yyy.yyy)、電子メール受信端末4の電子メールアカウント(zzzzz)、電子メール受信端末4の電子メール用パスワード(pppppp)が格納され、通知先情報格納部16には、電子メール受信端末4の電子メールアカウント(zzzzz)と、電話端末6に対して発信を行うための情報(電話端末6の通知先ダイヤルaaaa−aa−aaaa)が格納されているものとして説明する。
まず、ボタン電話装置1の中央制御部10は、着信通知サービスの開始に当たって、タイマ部14のカウンタ部141を起動する(ステップS601)。続いて、通信監視部13は、電子メール情報格納部15に格納されている電子メールサーバ2のIPアドレスxxx.xxx.xxx.xxxと電子メール受信端末4のIPアドレスyyy.yyy.yyy.yyyを用いて、電子メールサーバ2と電子メール受信端末4との間の通信をIP網インタフェース11、IP網3を通して監視する(ステップS602)。ここで、送信先IPアドレスがxxx.xxx.xxx.xxxで、送信元IPアドレスがyyy.yyy.yyy.yyyであるパケットを検知するなどして、電子メールサーバ2と電子メール受信端末4がIP網3にて通信が検知された場合(ステップS602のYes)、中央制御部10は、タイマ部14のカウンタ部141をクリアし(ステップS611)、再度タイマ部14のカウンタ部141を起動し(ステップS601)、電子メールサーバ2と電子メール受信端末4間の通信の監視を繰り返す(ステップS602)。
一方、IP網3上にて電子メールサーバ2と電子メール受信端末4間の通信が検知できない場合において(ステップS602のNo)、タイマ部14の比較部143がカウンタ部141の値とカウンタ値格納部142の値(aa時間bb分cc秒)とが等しいと判定し、タイマ部14からその旨を通知されたとき、中央制御部10は、電子メールサーバ2と電子メール受信端末4の所定の時間間隔通信が中断していると判断する(ステップS603のYes)。一方、カウンタ部141の値が、カウンタ値格納部142の値(aa時間bb分cc秒)に達していない場合には、カウント処理と監視処理が継続される(ステップS603のNo)。
電子メールサーバ2と電子メール受信端末4の所定の時間間隔通信が中断していると判断した中央制御部10は、電子メール情報格納部15にある電子メール情報(電子メールサーバ2のIPアドレスxxx.xxx.xxx.xxxと、電子メール受信端末4の電子メールアカウントzzzzzと電子メール受信端末4の電子メール用パスワードpppppp)を取得する(ステップS604)。中央制御部10は、IP網インタフェース11及び取得した電子メール情報を用いて電子メールサーバ2に電子メール受信端末4宛ての電子メールがあるか否かを照会する(ステップS605)。
ここで、電子メールサーバ2に電子メール受信端末4宛ての電子メールが蓄積されていない場合(ステップS606のNo)、中央制御部10は、タイマ部14のカウンタ部141をクリアし(ステップS611)、再度タイマ部14のカウンタ部141を起動し(ステップS601)、電子メールサーバ2と電子メール受信端末4との間の通信を継続する(ステップS602)。
一方、電子メールサーバ2に電子メール受信端末4宛ての電子メールが蓄積されている場合(ステップS606のYes)、中央制御部10は、通知先情報格納部16を参照して、電子メール受信端末4の電子メールアカウントに対応する端末通知先ダイヤルaaaa−aa−aaaaを取得する(ステップS607)。中央制御部10は、電話回線網インタフェース12と電話回線網5を通して、端末通知先ダイヤルaaaa−aa−aaaaへの発信を行い、電話端末6に、電子メールサーバ2に新たに電子メールが蓄積されていることを通知する(ステップS608)。続いて、中央制御部10は、電話回線網インタフェース12と電話回線網5を通して、電話端末6が応答するか否かを監視する(ステップS609)。ここで、電話端末6が応答した場合、中央制御部10は、メッセージ送出部17より電話回線網インタフェース12と電話回線網5を通して電話端末6に対してメッセージを送出する(ステップS610)ことにより電子メールサーバ2に電子メールがあることを通知する。勿論、電話端末6が応答しない場合は、所定時間待機した後に、フックオフ処理を実行する。
以上の説明からも明らかなとおり、本実施例では、上記した第1の実施例の作用効果に加えて、メッセージ送出部よりメッセージを送出しているため、確実に電子メールがあることを通知することができるという効果が得られている。
以上、本発明をボタン電話装置に適用した実施の形態及び実施例を説明したが、本発明は、上記実施の形態及び実施例に限定されるものではない。例えば、ボタン電話装置1に代えて、構内交換機に本発明を適用して着信通知装置を構成することも可能であるし、主として電子メール着信通知サービスを提供する専用装置としても構成可能である。
また、上記実施の形態及び実施例では、発明の理解のため、電子メール受信端末4と電話端末6とがそれぞれ別個にあるものとして記述したが、両者に代えて、電子メール受信機能と、電話機能とを有する端末装置を用いれば、着信通知を受けてそのまま電子メールを受信可能であることは明らかである。
また、上記実施の形態及び実施例では、発明の理解のため、IP網3と電話回線網5とがそれぞれ別個にあるものとして記述したが、電子メール転送機能と、電話サービス機能とを有するネットワークであれば、その網の種別を限定するものではないことは明らかである。また例えば、IP網3に、国際電気通信連合(ITU)勧告H.323準拠の機器を設けることで、VoIP網を構築することが可能であり、その場合は、電話回線網インタフェース12でなく、IP網インタフェース11、上記VoIP網の発呼装置を介して発呼することになる。
本発明の第1の実施例のシステム構成を表したブロック図である。 本発明の第1の実施例に係るボタン電話装置のタイマ部の詳細な構成を例示した図である。 本発明の第1の実施例に係るボタン電話装置の電子メール情報格納部に格納される電子メール情報を説明するための図である。 本発明の第1の実施例に係るボタン電話装置の通知先情報格納部に格納される通知先情報を説明するための図である。 本発明の第1の実施例に係るボタン電話装置の動作を表した流れ図である。 本発明の第2の実施例のシステム構成を表したブロック図である。 本発明の第2の実施例に係るボタン電話装置の動作を表した流れ図である。 従来の着信通知装置を説明するための図である。
符号の説明
1 ボタン電話装置
2 電子メールサーバ
3 IP(Internet Protocol)網
4 電子メール受信端末
5 電話回線網
6 電話端末
10 中央制御部
11 IP網インタフェース
12 電話回線網インタフェース
13 通信監視部
14 タイマ部
15 電子メール情報格納部
16 通知先情報格納部
17 メッセージ送出部
141 カウンタ部
142 カウンタ値格納部
143 比較部

Claims (6)

  1. 電子メール受信端末と電子メールサーバとを接続するネットワークに接続された電子メール着信通知装置であって、
    特定の電子メール受信端末宛の電子メールが蓄積されているか否かを所定の電子メールサーバに対して照会するための電子メール情報を格納する電子メール情報格納部と、
    前記電子メール受信端末と電子メールサーバ間の通信の中断間隔を監視する通信監視部と、
    前記電子メール受信端末と電子メールサーバ間の通信の中断期間が所定の値以上である電子メール受信端末の電子メール情報に基いて、電子メールサーバに対して電子メールが蓄積されているか否かを照会し、前記電子メールサーバに未読の電子メールが蓄積されている電子メール受信端末について予め定義されている発信者番号に発信して、電子メールの着信を通知するサービス制御部と、を備えること、
    を特徴とする電子メール着信通知装置。
  2. 請求項1に記載の電子メール着信通知装置において、更に、
    前記サービス制御部による発信に対して応答をなした発信先に対して、電子メールの着信メッセージを送出するメッセージ送出部を備えること、
    を特徴とする電子メール着信通知装置。
  3. 前記電子メール情報は、電子メールアカウントと、パスワードと、電子メール受信端末のアドレス情報と、電子メールサーバのアドレス情報と、を含み、
    前記電子メール受信端末と電子メールサーバのアドレス情報の組を用いて、電子メール受信端末と前記電子メールサーバ間の通信を監視することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子メール着信通知装置。
  4. 電子メール受信端末と電子メールサーバとを接続するネットワークに接続された電子メール着信通知装置を用いて実施する電子メール着信通知方法であって、
    電子メール着信通知装置が、サービス対象の電子メール受信端末毎に、電子メールが蓄積されているか否かを所定の電子メールサーバに対して照会するための電子メール情報の入力を受け付けて、格納するステップと、
    電子メール着信通知装置が、サービス対象の電子メール受信端末と電子メールサーバ間の通信を監視するとともに、タイマのカウントを開始して、各電子メール受信端末と電子メールサーバ間の通信の中断期間を計測するステップと、
    電子メール着信通知装置が、前記電子メール受信端末と電子メールサーバ間の通信の中断期間が所定の値以上である電子メール受信端末の電子メール情報を用いて、電子メールサーバに対して未読の電子メールが蓄積されているか否かを照会するステップと、
    前記電子メール着信通知装置が、電子メールサーバに未読の電子メールが蓄積されている電子メール受信端末について予め定義されている発信者番号に発信して、電子メールの着信を通知するステップと、を含むこと、を特徴とする電子メール着信通知方法。
  5. 請求項4に記載の電子メール着信通知方法において、更に、
    電子メール着信通知装置が、前記電子メールサーバに電子メールが蓄積されている場合の発信者番号への発信に対して応答をなした発信先に対して電子メールの着信メッセージを送出するステップを含むこと、を特徴とする電子メール着信通知方法。
  6. 前記電子メール情報は、電子メールアカウントと、パスワードと、電子メール受信端末のアドレス情報と、電子メールサーバのアドレス情報と、を含み、
    電子メール着信通知装置は、電子メール受信端末と電子メールサーバのアドレス情報の組を用いて、各電子メール受信端末と前記電子メールサーバ間の通信を監視することを特徴とする請求項4又は5に記載の電子メール着信通知方法。
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