JP3990341B2 - 中間免震建築構造物の工事用エレベータ設置構造 - Google Patents

中間免震建築構造物の工事用エレベータ設置構造 Download PDF

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この発明は、例えば、鉄骨や鉄筋コンクリートの建築構造物の中間に免震装置を設置した中間免震建築構造物の工事用エレベータ設置構造に関する。
高層ビル等の建築構造物を地震から守るために、建築構造物の中間階に免震装置を設置し、地震発生時に免震階より上層階全体を水平方向に滑り移動させ、震動エネルギーを吸収するようにした中間免震建築構造物が知られている。
図4は従来の中間免震建築構造物における工事用エレベータ設置構造を示し、1は高層ビル等の躯体であり、躯体1の高さ方向の中間階2には免震装置3が設置されている。免震装置3は、下部ブロック4と上部ブロック5との間に例えばテフロン(登録商標)等の摩擦抵抗が小さい滑り部材6を介在した構造である。従って、躯体1の免震階7より下層階8と免震階7より上層階9とが縁切りされ、地震発生時に上層階9が水平移動しても、滑り部材6の滑りによってエネルギーを吸収することができるようになっている。
また、躯体1の外側部には地上10から躯体1の上層階9まで鉛直方向に剛体からなるマスト11が立設され、このマスト11は複数本のサポート12によって躯体1に連結されている。従って、マスト11は躯体1と所定の間隔を存して設置され、このマスト11には工事用エレベータの搬器13が昇降可能に設置されている。
前記構成によれば、高層ビルの建築工事に際しては、地上から工事用エレベータの搬器13によって資材を躯体1に搬入することができるとともに、作業者が乗降することができる。
しかしながら、高層ビルの建築中に地震が発生すると、免震装置3により上層階9が水平方向に移動する。このとき、剛体であるマスト11が免震階7を挟んで上下階のサポート12間で剪断破壊され、エレベータが破壊することが考えられる。
そこで、工事期間中は免震装置3を固定し、地震が発生しても免震階7での水平移動をなくすことが試みられていたが、実際に大きな地震が発生した場合、工事中の高層ビルが破壊する虞がある。さらに、躯体1とマスト11とを複数本のサポート12によって連結し、地震が発生した場合、免震階7の近傍のサポート12と躯体1との連結部分を破損させ、サポート12の間隔を広げてマスト11が破壊しないように設計したものも試みられているが、実際の地震時に免震階7の近傍のサポート12が破損されず、エレベータを破壊する虞がある。
また、躯体1の免震階7を境に下層階8と上層階9とに別々の工事用エレベータを設置し、地震発生時に備える対策もしていたが、免震階7より上層階9に作業者や資材を運搬する場合には免震階7で乗り換えなければならない。従って、重量の大きな資材を上層階9に運搬する場合、多大な労力と時間を費やしていた。
この発明は、前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、工事中に地震が発生しても、建築構造物、マスト及び工事用エレベータを破壊させることなく、また、免震階を境に下層階と上層階とに別々の工事用エレベータを設置することなく、省力化を図ることができる中間免震建築構造物の工事用エレベータ設置構造を提供することにある。
この発明は、前述した目的を達成するために、請求項1は、建築構造物の高さ方向の中間に免震装置3を設置すると共に、前記建築建造物の外部に建築建造物の該外壁に沿って地上から該建築構造物の上層階まで鉛直方向にマスト11を設け、このマスト11に工事用エレベータの搬器を昇降可能に設置した中間免震建築構造物の工事用エレベータ設置構造において、前記免震装置3を設置した免震階7の上端部に、補強柱17の一端部を取付け部材16a,16bを介して固定し、該補強柱17の他端部を取付け部材16a,16bを介して前記上層階9の上端部に固定して補強柱17を上下方向に亘って設置し、この補強柱17と前記マスト11とをサポート19によって連結し、前記取付け部材16a,16bの相互間における前記補強柱17の中間部には建築構造物とは連結しない非連結部18を設けたことを特徴とする。
この発明によれば、工事中に地震が発生しても、補強柱を介してエネルギーを吸収することができる。従って、建築構造物、マスト及び工事用エレベータを破壊させることなく、安全に作業を続行することができる。また、免震階を境に下層階と上層階とに別々の工事用エレベータを設置する必要はなく、工事設備費の削減及び省力化を図ることができるという効果がある。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明するが、従来と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。図1〜図3は第1の実施形態を示し、図1は建築構造物としての躯体に工事用エレベータを設置した状態の全体構成図、図2は同じく平面図、図3は工事用エレベータの横断平面図である。
図1及び図2に示すように、高層ビル等の建築構造物としての躯体1の外側部で、平面視で、XY方向の両側部には地上10から躯体1の上層階9まで鉛直方向に剛体からなるマスト11が立設されている。このマスト11は、四隅に中空パイプからなるガイドレール15を備えた鉄骨構造体で、中空角柱状に構成されている。
躯体1の下層階8の外側部とマスト11とは複数本のサポート12によって連結され、マスト11は躯体1と所定の間隔を存して設置されている。躯体1の免震階7と上層階9の最上階9aにはそれぞれ躯体1の外側部から水平方向に突出する取付け部材16a,16bが設けられている。そして、この取付け部材16a,16bとの間には例えばH形鋼からなる補強柱17が架設されている。この補強柱17はマスト11と離間対向して延長方向に設置されており、補強柱17の取付け部材16a,16bとの中間部は躯体1とは連結されていない非連結部18である。
さらに、補強柱17の上下両端部及び中間部には外方へ水平方向に突出する長さが短い複数本のサポート19が設けられ、これらサポート19はマスト11に連結されている。従って、躯体1の下層階8はサポート12によって直接マスト11に連結され、上層階9は補強柱17を介してサポート19によってマスト11と連結されている。ここで、補強柱17は、免震階7の上端部と上層階9の上端部との間に設け、補強柱17の取付け部材16a,16bとの中間部に躯体1とは連結されていない広い範囲の非連結部18を設けることが重要である。
また、マスト11には工事用エレベータの搬器13が昇降可能に設けられ、作業者や資材を搬送できるようになっている。すなわち、図3に示すように、搬器13は作業者が搭乗及び資材を積み込むことができるように、床となる上面部20aを有する矩形ボックス構造の搬器本体20を有している。さらに、搬器本体20には正逆回転可能なモータ21が搭載されている。モータ21は減速機22に連動され、この減速機22の出力軸23にはピニオン24が嵌着されている。
さらに、搬器本体20の左右両側部における上下部の合計4箇所にはガイド機構を構成する複数のガイドローラ25が設けられている。ガイドローラ25は、ガイドレール15の前後面及び外側面に転接するように配置され、搬器本体20がガイドレール15に対して前後及び左右方向に移動しないように構成されている。
また、搬器本体20に対面する側のマスト11には上下方向に亘ってラック26が固定されている。そして、このラック26にはモータ21によって回転するピニオン24が噛合されている。そして、モータ21によってピニオン24が回転してラック26上を転動し、搬器本体20をガイドレール15に沿って昇降する駆動機構27を構成している。
次に、前述のように構成された中間免震建築構造物の工事用エレベータ設置構造の作用について説明する。作業者が搬器本体20上で、遠隔操作スイッチ(図示しない)を操作して駆動機構27を制御することができる。従って、モータ21によってピニオン24を回転しラック26上を転動することにより、エレベータの搬器本体20をガイドレール15に沿って昇降することができる。従って、地上10から躯体1に資材を搬入する際にはエレベータの搬器本体20に資材を積載して下層階8から上層階9の目的階に搬送することができる。
このような工事中に地震が発生した場合、中間階2に設置された免震装置3によって免震階7より上層の上層階9の全体が水平移動する。しかし、上層階9は補強柱17を介してサポート19によってマスト11と連結されている。しかも、補強柱17の取付け部材16a,16bとの中間部には躯体1とは連結されていない非連結部18が設けられている。従って、地震による水平移動を補強柱17の取付け構造によって吸収し、マスト11に加わる外力を減衰させることができる。つまり、上層階9が平面視でXY方向に移動しても、マスト11はエレベータの搬器13の昇降に支障とならない範囲の変形にとどめることができ、マスト11、エレベータの搬器13及び躯体1の破壊を未然に防止できる。
なお、前記実施形態においては、建築構造物として高層ビルについて説明したが、架橋、タワー等の中間免震建築構造物に工事用エレベータを設置する場合にも適用できる。
なお、この発明は、前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組合わせてもよい。
この発明の第1の実施形態を示し、建築構造物としての躯体に工事用エレベータを設置した状態の全体構成図。 同実施形態の平面図。 同実施形態の工事用エレベータの横断平面図。 従来の建築構造物としての躯体に工事用エレベータを設置した状態の全体構成図。
符号の説明
1…躯体(建築構造物)、3…免震装置、11…マスト、13…搬器、15…ガイドレール、17…補強柱、18…非連結部、19…サポート、

Claims (1)

  1. 建築構造物の高さ方向の中間に免震装置3を設置すると共に、前記建築建造物の外部に建築建造物の該外壁に沿って地上から該建築構造物の上層階まで鉛直方向にマスト11を設け、このマスト11に工事用エレベータの搬器を昇降可能に設置した中間免震建築構造物の工事用エレベータ設置構造において、
    前記免震装置3を設置した免震階7の上端部に、補強柱17の一端部を取付け部材16a,16bを介して固定し、該補強柱17の他端部を取付け部材16a,16bを介して前記上層階9の上端部に固定して補強柱17を上下方向に亘って設置し、この補強柱17と前記マスト11とをサポート19によって連結し、前記取付け部材16a,16bの相互間における前記補強柱17の中間部には建築構造物とは連結しない非連結部18を設けたことを特徴とする中間免震建築構造物の工事用エレベータ設置構造。
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