JP3989425B2 - ヒートポンプ給湯装置 - Google Patents

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本発明は、ヒートポンプ冷媒回路にて加熱された高温水との間接熱交換加熱により浴槽内の浴槽水の追い焚きや保温を行うようにした追い焚き機能付きのヒートポンプ給湯装置に関する。
従来、この種の追い焚き機能付きのヒートポンプ給湯装置では、浴槽水の循環路の途中に電気ヒータを設け、この電気ヒータでの加熱によって浴槽水の追い焚き或いは保温を行うものや、貯湯タンク内に熱交換器を配置し、この熱交換器に浴槽内の浴槽水を循環させて、電気ヒータを用いることなく、追い焚き或いは保温を行うもの(特許文献1参照)、また、貯湯タンクの外部に水対水熱交換器を配置し、この水対水熱交換器の加熱部側に貯湯タンク内の湯水を循環させると共に、浴槽内の浴槽水を水対水熱交換器の被加熱部側に循環させて、電気ヒータを用いることなく、追い焚き或いは保温を行うもの(特許文献2参照)が知られている。
特開2002−22266号公報 特開2003−243275号公報
ところで、電気ヒータを用いて浴槽水の追い焚きや保温を行うものでは、追い焚きのための構成を簡素化できる利点があるが、消費電力が多いばかりでなく、追い焚き時の加熱能力が低いという問題があった。
また、貯湯タンク内に熱交換器を配置し、この熱交換器に浴槽内の浴槽水を循環させて、電気ヒータを用いることなく、追い焚き或いは保温を行うものでは、追い焚き時の加熱に貯湯タンク内の湯を直接利用する関係上、熱交換器の熱交換能力(容量)に応じて追い焚き加熱能力を高くすることが可能であるが、長時間にわたって、或いは頻繁に浴槽の追い焚き機能を働かせると、貯湯タンク内の湯水の温度が貯湯タンク全体にわたって低下してしまい、高温の湯水を必要な時に利用部へ給湯できなくなる心配があった。
また、貯湯タンクの外部に水対水熱交換器を配置し、この水対水熱交換器の加熱部側に貯湯タンク内の湯水を循環させると共に、浴槽内の浴槽水を水対水熱交換器の被加熱部側に循環させて、やはり、電気ヒータを用いることなく、追い焚き或いは保温を行うものでも、長時間にわたって、或いは頻繁に浴槽の追い焚き機能を働かせると、貯湯タンク内の湯水の温度低下により、高温の湯水を必要な時に利用部へ給湯できなくなる心配があった。
そこで、本発明の目的は、上述した従来技術が有する課題を解消し、ヒートポンプ冷媒回路で加熱された高温の湯を、直接追い焚き用熱交換器の加熱部側へ流すようにすると共に、追い焚き用熱交換器の被加熱部側で加熱された後の浴槽水を、貯湯タンク内上部の高温水で再加熱が行えるようにし、加熱能力に優れた追い焚き機能付きのヒートポンプ給湯装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、湯水を貯溜する貯湯タンクと、圧縮機、冷媒対水熱交換器、減圧装置及び蒸発器を環状に接続して構成したヒートポンプ冷媒回路と、貯湯用循環ポンプ及び冷媒対水熱交換器を環状に接続して構成され、貯湯タンク内の下部の湯水を冷媒対水熱交換器に循環させて加熱すると共に、この加熱された湯水を貯湯タンク内の上部へ戻す貯湯用循環路と、追い焚き用ポンプ及び追い焚き用熱交換器を有して構成され、浴槽内の浴槽水を追い焚き用熱交換器の被加熱部側に循環させて加熱すると共に、この加熱された浴槽水を浴槽内に戻す追い焚き回路と、前記冷媒対水熱交換器よりも下流の貯湯用循環路の途中に設けられた流路切替え手段と、前記貯湯タンク内の上部に設けられたタンク内熱交換部と、前記流路切替え手段に始端が接続され、追い焚き運転時に前記冷媒対水熱交換器で加熱された高温の湯を、前記追い焚き用熱交換器の加熱部側へ流す追い焚き用加熱回路とを備え、前記追い焚き回路は、前記追い焚き用熱交換器の被加熱部で加熱された後の浴槽水を、前記タンク内熱交換部へ循環させて前記貯湯タンク内上部の高温水で再加熱する構成としたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のヒートポンプ給湯装置において、前記追い焚き用熱交換器よりも下流の前記追い焚き回路には、前記追い焚き用熱交換器の被加熱部で加熱された後の浴槽水を、前記タンク内熱交換部へ循環させて前記貯湯タンク内上部の高温水で再加熱するか、或いは直接浴槽へ戻すか択一的に選択可能とした選択機構が付与されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のヒートポンプ給湯装置において、前記追い焚き用加熱回路の終端は、前記貯湯用循環ポンプよりも上流の貯湯用循環路か、或いは前記貯湯タンクの下部に接続されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のヒートポンプ給湯装置において、前記流路切替え手段が電動三方弁であることを特徴とする。
本発明では、追い焚き運転時に、ヒートポンプ冷媒回路で加熱された高温の湯を、直接追い焚き用熱交換器の加熱部側へ流すようにすると共に、追い焚き用熱交換器の被加熱部側で加熱された後の浴槽水を、貯湯タンク内上部に配置したタンク内熱交換部へ流して貯湯タンク内上部の高温水を利用して再加熱が行えるため、追い焚き運転時の追い焚き加熱能力に優れ、追い焚き運転時間の短縮が図れる共に、追い焚き運転時における貯湯タンク内上部の高温水の消費も少なくて済むので、貯湯タンク内の湯水の温度低下を極力抑ることが可能になる。
以下、本発明の第1実施例を図1及び図2に基づいて説明すると、図1は、本発明の第1実施例に係るヒートポンプ給湯装置の追い焚き運転時を示す全体構成図、図2は、同じく沸き上げ運転時を示す全体構成図である。
図1及び図2において、1はヒートポンプ給湯装置であり、このヒートポンプ給湯装置は、ヒートポンプユニット2と、このヒートポンプユニット2にユニット間配管で接続された給湯ユニット3とからなる概略構成である。また、4はこのヒートポンプ給湯装置1から温水配管(図示せず)及び蛇口(図示せず)等を介して湯が供給される浴槽である。
前記ヒートポンプユニット2は、回転数可変型の圧縮機5、冷媒対水熱交換器6、電動膨張弁にてなる減圧装置7、蒸発器8、アキュムレータ9、蒸発器8に通風する送風機10及びヒートポンプ制御装置11などを外装体12内に収容している。
前記圧縮機5、冷媒対水熱交換器6の加熱部6A、減圧装置7、蒸発器8及びアキュムレータ9等は、冷媒配管13にて環状に順次接続されて、主として二酸化炭素(CO2)を冷媒とするヒートポンプ冷媒回路14を構成している。
また、前記した自然冷媒である二酸化炭素冷媒は、ガス冷媒が圧縮機5によって超臨界圧力まで加圧されて冷媒対水熱交換器6の加熱部6Aに送りこまれるため、前記冷媒対水熱交換器6の被加熱部6B側に流れる湯水を、熱交換によって90℃以上に加熱することが可能である。前記冷媒対水熱交換器6は、冷媒が流れる加熱部6Aと、前記給湯ユニット3からの湯水が流れる被加熱部6Bとを、熱交換関係に一体化させた構造に形成されている。
前記給湯ユニット3は、前記ヒートポンプユニット2にて加熱された湯水を貯溜するための貯湯タンク15、貯湯用循環ポンプ16、前記浴槽4の浴槽水を追い焚きするための追い焚き用熱交換器17、追い焚き用ポンプ18及び貯湯ユニット制御装置19などを外装ケース20内に収容して構成している。そして、前記貯湯タンク15は、約240〜370Lの貯湯量を有する大きさである。
前記貯湯タンク15と、貯湯用循環ポンプ16と、前記冷媒対水熱交換器6の被加熱部6Bとは、ユニット間配管としての温水配管21にて環状に接続されて、貯湯タンク15内の湯水を沸き上げるための貯湯用循環路22を構成している。ここで、前記貯湯タンク15の下端部には、貯湯用循環路22に連なる往き口部23と、市水道などの水道配管(図示せず)に接続される給水管24Aが設けられ、一方、貯湯タンク15の頂部(上部)には、前記した浴槽4や厨房の蛇口(図示せず)等の利用部に給湯する給湯管24Bが設けられると共に、貯湯用循環路22に連なる戻り口部25が形成されている。
前記貯湯用循環路22は、貯湯用循環ポンプ16の運転時に、貯湯タンク15内下部の常温水或いは低温水を往き口部23から貯湯用循環ポンプ16を介して冷媒対水熱交換器6の被加熱部6B側に循環させ、そして、加熱部6Aを流れる高温高圧のガス冷媒と熱交換させて約90℃の高温に加熱し、その加熱された高温水を貯湯タンク15の戻り口部25から再び貯湯タンク15内の上部へ戻すように構成している。
前記追い焚き用熱交換器17における被加熱部17Bの入口部と浴槽4とは、追い焚き用ポンプ18を介して浴槽用往き側配管26Aにより接続され、また、その追い焚き用熱交換器17における被加熱部17Bの出口部と浴槽4とは、前記貯湯タンク15内の上部に設けられたタンク内熱交換部15Aを介して浴槽用戻り側配管26Bにより接続されている。即ち、前記浴槽用戻り側配管26Bは、貯湯タンク15内に設けられたタンク内熱交換部15Aに繋がれる形でそれの終端が浴槽4に接続されており、前記浴槽用往き側配管26A、追い焚き用ポンプ18、追い焚き用熱交換器17、浴槽用戻り側配管26B及びタンク内熱交換部15A等によって、浴槽4内の浴槽水を追い焚き或いは保温するための追い焚き回路26を構成している。
前記追い焚き用ポンプ18の上流には、追い焚き回路26を流れる浴槽水の温度を検出するための温度センサSを設けている。また、前記追い焚き用熱交換器17は、給湯ユニット3側の加熱用の湯水が流れる加熱部17Aと、浴槽4からの浴槽水が流れる被加熱部17Bとを、熱交換関係に一体化させた構造になっている。
前記追い焚き回路26は、追い焚き運転時或いは保温運転時に、追い焚き用ポンプ18の駆動により、浴槽4内の浴槽水が追い焚き用熱交換器17の被加熱部17B側及びタンク内熱交換部15Aに循環して加熱され、この加熱された浴槽水は、再び浴槽4内に戻り、浴槽水の温度を設定した所望の温度に上昇させる。
また、前記冷媒対水熱交換器6の被加熱部6B側よりも下流で、かつ、給湯ユニット3の外装ケース内に位置する貯湯用循環路22の途中には、電動三方弁(流路切替え手段)27が設けられ、この電動三方弁27の一つの接続部を始端として、貯湯用循環路22を流れる高温の湯を前記追い焚き用熱交換器17の加熱部17A側に流すための追い焚き加熱用回路28が貯湯用循環路22から分岐する形態で設けられている。
前記追い焚き加熱用回路28は、それの終端が、前記往き口部23と貯湯用循環ポンプ16との間(貯湯用循環ポンプ16の上流側)の貯湯用循環路22に合流する形態で接続されている。29はその合流部を示すものである。
また、前記電動三方弁27は、それの切替え動作により、冷媒対水熱交換器6の被加熱部6Bよりも下流の貯湯用循環路22を追い焚き加熱用回路28の始端に連通させたり、或いはその電動三方弁27よりも下流の貯湯用循環路22に連通させたり、冷媒対水熱交換器6で加熱された後の湯の流れを切替えるものである。
そして、前記電動三方弁27は、図1に示すように、冷媒対水熱交換器6の被加熱部6Bよりも下流の貯湯用循環路22を追い焚き加熱用回路28の始端に連通させるように動作させた場合、その電動三方弁27よりも下流の前記戻り口部25に至る貯湯用循環路22が閉止される。
図1に示す30は、厨房などに設置される台所用リモコン、31は浴室近くに設置される風呂リモコンを示し、それらは何れも信号線32によって前記貯湯ユニット制御装置19に接続されて、この貯湯ユニット制御装置19と各種の運転信号の授受が行われる。前記風呂リモコン31には、浴槽水の温度を設定する風呂温度設定手段33、追い焚き運転スイッチ34及び保温運転スイッチ35等を備えているが、風呂自動運転スイッチ(図示せず)を備えて、追い焚き運転や保温運転を自動で行うことも可能である。
また、前記ヒートポンプ制御装置11と貯湯ユニット制御装置19は、信号線36にて接続されており、前記両制御装置11、19間も各種の運転信号の授受が行われる。
次に上述の第1実施例における沸き上げ運転動作について、図2を用いて説明する。この沸き上げ運転時は、前記電動三方弁27が、図2に示す状態になる。即ち、電動三方弁27は、追い焚き加熱用回路28の始端側が閉塞された状態になり、この電動三方弁27の上流と下流の貯湯用循環路22が連通状態になる。
この状態で、貯湯用循環ポンプ16が駆動すると、図2に示すように、貯湯タンク15内下部の低温水が、往き口部23から貯湯用循環ポンプ16、冷媒体水熱交換器6の被加熱部6Bへと循環される。この冷媒体水熱交換器6の被加熱部6Bに循環された低温水は、そこで加熱部6Aに流れる二酸化炭素冷媒の高温・高圧ガスと熱交換して約90℃に加熱昇温される。この加熱された高温水は、そのまま貯湯タンク15側へ流れて、戻り口部25から貯湯タンク15内の上部へと戻される。
上述の沸き上げ運転を続行すると、貯湯タンク15内は、高温の湯水の層(湯層)が上部から中部、さらには下部へ移り、貯湯タンク15内の殆どに高温の湯水を貯溜させることが可能になる。こうして貯湯タンク15内に貯溜された湯水は、給湯管24Bを通って浴槽4や厨房、洗面所等の利用部へ給湯される。
次に、浴槽水の追い焚き運転動作について、図1を用いて説明する。例えば、風呂リモコン31の追い焚き運転スイッチ34をオン操作すると、その運転信号が貯湯ユニット制御装置19に入力される。この運転信号の入力により、貯湯ユニット制御装置19は、前記電動三方弁27を図2に示す状態から図1に示す状態へと切替え動作させる。即ち、電動三方弁27は、前記戻り口部25に向かう貯湯用循環路22が閉塞状態になり、一方、追い焚き加熱用回路28の始端は、電動三方弁27を介して冷媒対水熱交換器6の被加熱部6Bよりも下流の貯湯用循環路22に連通した状態になる。
上述した電動三方弁27の流路切替え動作が終了した時点で、貯湯ユニット制御装置19は、貯湯用循環ポンプ16を駆動すると共に追い焚き用ポンプ18を駆動する。前記貯湯用循環ポンプ16の駆動により、貯湯用循環ポンプ16の吸引力が追い焚き加熱用回路28に作用し、冷媒対水熱交換器6の被加熱部6Bで加熱された例えば約90℃の高温の湯水が、電動三方弁27を介して追い焚き用熱交換器17の加熱部17Aに流れる。
前記追い焚き用熱交換器17の加熱部17Aへ流れた高温水は、追い焚き用ポンプ18の駆動に伴い、追い焚き回路26を通って追い焚き用熱交換器17の被加熱部17Bへ循環された浴槽水と熱交換し、この浴槽水を加熱昇温させる。この追い焚き用熱交換器17の被加熱部17Bで加熱された浴槽水は、その被加熱部17Bから前記タンク内熱交換部15Aへ流れ、このタンク内熱交換部15Aで貯湯タンク15内上部の約90℃以上の高温水と熱交換して、再び加熱(再加熱)された後、浴槽4に戻される。こうして、浴槽4内の浴槽水全体の温度を徐々に上昇させるという追い焚き運転動作が行われる。
そして、追い焚き用熱交換器17の加熱部17Aで熱交換した後の温度の低下した湯水は、貯湯用循環ポンプ16よりも上流の貯湯用循環路22に流れた後、貯湯用循環ポンプ16を介して冷媒対水熱交換器6の被加熱部6Bへと循環され、この冷媒体水熱交換器6の被加熱部6Bに循環された湯水は、加熱部6Aに流れる二酸化炭素冷媒の高温・高圧ガスと熱交換して約90℃に加熱昇温される。
前記した追い焚き運転動作は、前記風呂リモコン31の追い焚き運転スイッチ34を、再び押して追い焚き運転を解除するか、或い前記温度センサSの検出温度が風呂温度設定手段33にて設定された設定温度に達すると停止される。
従って、上述の追い焚き運転時に、ヒートポンプユニット2のヒートポンプ運転を利用して追い焚き用熱交換器17で浴槽水の追い焚きを行うと共に、追い焚き用熱交換器17で加熱された後の浴槽水は、タンク内熱交換部15Aにおいて貯湯タンク15内上部の高温の湯と熱交換し、ここで再加熱された後に浴槽4に戻るため、追い焚き運転時の追い焚き加熱能力に優れ、追い焚き運転時間の短縮が図れる。また、追い焚き運転は、追い焚き用熱交換器17とタンク内熱交換部15Aの双方で行われるから、ヒートポンプ運転の直接的な利用と追い焚き運転時間の短縮化との相乗作用により、追い焚き運転での貯湯タンク15内上部の高温水の消費が少なくて済み、貯湯タンク15内の湯水の温度低下が極力抑えられ、必要時に高温湯水を給湯できない等の給湯の使用制限をも受けにくくすることが可能となる。
尚、浴槽水の保温運転動作も上述の追い焚き運転動作と類似するため、その動作説明は省略するが、この保温運転時には、ヒートポンプユニット2の圧縮機5の回転数を低回転数に落として、ヒートポンプユニット2の加熱能力を低下させた低出力運転を行わせる。
次に、本発明の第2実施例を図3及び図4に基づいて説明すると、図3は、本発明の第2実施例に係るヒートポンプ給湯装置の追い焚き運転時を示す全体構成図、図3は、同じく沸き上げ運転時を示す全体構成図である。
図3及び図4において、上述の第1実施例と同一構成は、同一符号を付して説明を省略する。即ち、第1実施例との相違点は、前記追い焚き加熱用回路28の終端を、前記貯湯タンク15内の下部の側面を貫通させて貯湯タンク15内の下部に連通させる構成としている点である。
この第2実施例における沸き上げ運転動作について、図4を用いて説明する。この沸き上げ運転時は、前記電動三方弁27が、図4に示す状態になる。即ち、電動三方弁27は、追い焚き加熱用回路28の始端側が閉塞された状態になり、この電動三方弁27の上流と下流の貯湯用循環路22が連通状態になる。
この状態で、貯湯用循環ポンプ16が駆動すると、図4に示すように、貯湯タンク15内下部の低温水が、往き口部23から貯湯用循環ポンプ16、冷媒体水熱交換器6の被加熱部6Bへと循環される。この冷媒体水熱交換器6の被加熱部6Bに循環された低温水は、そこで加熱部6Aに流れる二酸化炭素冷媒の高温・高圧ガスと熱交換して約90℃に加熱昇温される。この加熱された高温水は、そのまま貯湯タンク15側へ流れて、戻り口部25から貯湯タンク15内の上部へと戻される。
上述の沸き上げ運転を続行すると、貯湯タンク15内は、高温の湯水の層(湯層)が上部から中部、さらには下部へ移り、貯湯タンク15内の殆どに高温の湯水を貯溜させることが可能になる。こうして貯湯タンク15内に貯溜された湯水は、給湯管24Bを通って浴槽4や厨房、洗面所等の利用部へ給湯される。
次に、浴槽水の追い焚き運転動作について、図3を用いて説明する。例えば、風呂リモコン31の追い焚き運転スイッチ34をオン操作すると、その運転信号が貯湯ユニット制御装置19に入力される。この運転信号の入力により、貯湯ユニット制御装置19は、前記電動三方弁27を図4に示す状態から図3に示す状態へと切替え動作させる。即ち、電動三方弁27は、前記戻り口部25に向かう貯湯用循環路22が閉塞状態になり、一方、追い焚き加熱用回路28の始端は、電動三方弁27を介して冷媒対水熱交換器6の被加熱部6Bよりも下流の貯湯用循環路22に連通した状態になる。
上述した電動三方弁27の流路切替え動作が終了した時点で、貯湯ユニット制御装置19は、貯湯用循環ポンプ16を駆動すると共に追い焚き用ポンプ18を駆動する。前記貯湯用循環ポンプ16の駆動により、貯湯タンク15内の下部の湯水が往き口部23から貯湯用循環ポンプ16、冷媒体水熱交換器6の被加熱部6Bへと循環される。この冷媒体水熱交換器6の被加熱部6Bに循環された低温水は、そこで加熱部6Aに流れる二酸化炭素冷媒の高温・高圧ガスと熱交換して約90℃に加熱昇温される。この加熱された高温水は、電動三方弁27を介して追い焚き用熱交換器17の加熱部17Aに流れる。
前記追い焚き用熱交換器17の加熱部17Aへ流れた高温水は、追い焚き用ポンプ18の駆動に伴い、追い焚き回路26を通って追い焚き用熱交換器17の被加熱部17Bへ循環された浴槽水と熱交換し、この浴槽水を加熱昇温させる。この追い焚き用熱交換器17の被加熱部17Bで加熱された浴槽水は、その被加熱部17Bから前記タンク内熱交換部15へ流れ、このタンク内熱交換部15で貯湯タンク15内上部の約90℃以上の高温水熱交換して再び加熱(再加熱)された後、浴槽4に戻される。こうして、浴槽4内の浴槽水全体の温度を徐々に上昇させるという追い焚き運転動作が行われる。
そして、追い焚き用熱交換器17の加熱部17Aで熱交換した後の温度の低下した湯水は、貯湯タンク15内の下部に戻された後、往き口部23から貯湯用循環ポンプ16、冷媒体水熱交換器6の被加熱部6Bへと循環され、この冷媒体水熱交換器6の被加熱部6Bに循環された湯水は、加熱部6Aに流れる二酸化炭素冷媒の高温・高圧ガスと熱交換して約90℃に加熱昇温される。
前記した追い焚き運転動作は、前記風呂リモコン31の追い焚き運転スイッチ34を、再び押して追い焚き運転を解除するか、或いは前記温度センサSの検出温度が風呂温度設定手段33にて設定された設定温度に達すると停止される。
従って、上述の追い焚き運転時に、ヒートポンプユニット2のヒートポンプ運転を利用して追い焚き用熱交換器17で浴槽水の追い焚きを行うと共に、追い焚き用熱交換器17で加熱された後の浴槽水は、タンク内熱交換部15Aにおいて貯湯タンク15内上部の高温の湯と熱交換し、ここで再加熱された後に浴槽4に戻るため、追い焚き運転時の追い焚き加熱能力に優れ、追い焚き運転時間の短縮が図れる。また、追い焚き運転は、追い焚き用熱交換器17とタンク内熱交換部15Aの双方で行われるから、ヒートポンプ運転の直接的な利用と追い焚き運転時間の短縮化との相乗作用により、追い焚き運転での貯湯タンク15内上部の高温水の消費が少なくて済み、貯湯タンク15内の湯水の温度低下が極力抑えられ、必要時に高温湯水を給湯できない等の給湯の使用制限をも受けにくくすることが可能となる。
尚、浴槽水の保温運転動作も上述の追い焚き運転動作と類似するため、その動作説明は省略するが、この保温運転時には、ヒートポンプユニット2の圧縮機5の回転数を低回転数に落として、ヒートポンプユニット2の加熱能力を低下させた低出力運転を行わせる。
次に、本発明の第3実施例を図5に基づいて説明すると、図5は、本発明の第3実施例に係るヒートポンプ給湯装置の追い焚き運転時を示す要部構成図である。
図5において、上述の第1実施例と同一構成は、同一符号を付して説明を省略する。即ち、第1実施例との相違点は、追い焚き回路26において、前記追い焚き用熱交換器17における被加熱部17Bの出口部近くの浴槽用戻り側配管26Bに電動三方弁40が設けられると共に、前記タンク内熱交換部15Aをバイパスするバイパス路41が設けられている点である。
前記電動三方弁40は、それの入口部40Aが前記被加熱部17Bの出口部側に、第1の出口部40Bが前記タンク内熱交換部15A側に、また、第2の出口部40Cがバイパス路41にそれぞれ接続されている。そして、前記電動三方弁40と、バイパス路41とは、前記追い焚き用熱交換器17の被加熱部17Bで加熱された後の浴槽水を、前記タンク内熱交換部15Aへ循環させて前記貯湯タンク15内上部の高温水で再加熱するか、或いはバイパス路41を通して直接浴槽4へ戻すか、それらを択一的に選択可能とする選択機構Yを構成している。
この選択機構Yは、前記風呂リモコン31に、通常追い焚きと急速追い焚きとの切替えを行う追い焚き切替えスイッチ(図示せず)を設け、このスイッチの切替えで、電動三方弁40による流路の切替えを行えるようにしているが、例えば、前記風呂設定手段33にて設定された設定温度と前記温度センサSの検出温度との差が、予め設定された所定温度以上のときに、前記被加熱部17Bで加熱された後の浴槽水がタンク内熱交換部15A側に流れるように電動三方弁40を動作させるとともに、前記設定温度と温度センサSの検出温度との差が、所定温度未満のときは、前記被加熱部17Bで加熱された後の浴槽水がバイパス路41側に流れて直接浴槽4に戻るように電動三方弁40を動作させるようにしても良い。
このように構成すると、追い焚き時の加熱能力を大小に選択可能となり、追い焚き時間を短縮できる急速追い焚きと、それよりも浴槽水の温度上昇の緩やかな通常追い焚きとに切替え可能である。
以上、本発明を第1、第2及び第3実施例に基づいて説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでないことは明らかである。
本発明の第1実施例に係るヒートポンプ給湯装置の追い焚き運転時を示す全体構成図である。 同じく、第1実施例に係るヒートポンプ給湯装置の沸き上げ運転時を示す全体構成図である。 本発明の第2実施例に係るヒートポンプ給湯装置の追い焚き運転時を示す全体構成図である。 同じく、第2実施例に係るヒートポンプ給湯装置の沸き上げ運転時を示す全体構成図である。 第3実施例に係るヒートポンプ給湯装置の要部構成図である。
符号の説明
1 ヒートポンプ給湯装置
2 ヒートポンプユニット
3 給湯ユニット
4 浴槽
5 圧縮機
6 冷媒対水熱交換器
6A 冷媒対水熱交換器の加熱部
6B 冷媒対水熱交換器の被加熱部
7 減圧装置
8 蒸発器
14 ヒートポンプ冷媒回路
15 貯湯タンク
15A タンク内熱交換部
16 貯湯用循環ポンプ
17 追い焚き用熱交換器
17A 追い焚き用熱交換器の加熱部
17B 追い焚き用熱交換器の被加熱部
18 追い焚き用ポンプ
22 貯湯用循環路
23 往き口部
25 戻り口部
26 追い焚き回路
26A 浴槽用往き側配管
26B 浴槽用戻り側配管
27 電動三方弁(流路切替え手段)
28 追い焚き加熱用回路
40 電動三方弁(選択機構)
41 バイパス路(選択機構)

Claims (4)

  1. 湯水を貯溜する貯湯タンクと、
    圧縮機、冷媒対水熱交換器、減圧装置及び蒸発器を環状に接続して構成したヒートポンプ冷媒回路と、
    貯湯用循環ポンプ及び冷媒対水熱交換器を環状に接続して構成され、貯湯タンク内の下部の湯水を冷媒対水熱交換器に循環させて加熱すると共に、この加熱された湯水を貯湯タンク内の上部へ戻す貯湯用循環路と、
    追い焚き用ポンプ及び追い焚き用熱交換器を有して構成され、浴槽内の浴槽水を追い焚き用熱交換器の被加熱部側に循環させて加熱すると共に、この加熱された浴槽水を浴槽内に戻す追い焚き回路と、
    前記冷媒対水熱交換器よりも下流の貯湯用循環路の途中に設けられた流路切替え手段と、
    前記貯湯タンク内の上部に設けられたタンク内熱交換部と、
    前記流路切替え手段に始端が接続され、追い焚き運転時に前記冷媒対水熱交換器で加熱された高温の湯を、前記追い焚き用熱交換器の加熱部側へ流す追い焚き用加熱回路とを備え、
    前記追い焚き回路は、前記追い焚き用熱交換器の被加熱部で加熱された後の浴槽水を、前記タンク内熱交換部へ循環させて前記貯湯タンク内上部の高温水で再加熱する構成としたことを特徴とするヒートポンプ給湯装置
  2. 前記追い焚き用熱交換器よりも下流の前記追い焚き回路には、前記追い焚き用熱交換器の被加熱部で加熱された後の浴槽水を、前記タンク内熱交換部へ循環させて前記貯湯タンク内上部の高温水で再加熱するか、或いは直接浴槽へ戻すか択一的に選択可能とした選択機構が付与されていることを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ給湯装置
  3. 前記追い焚き用加熱回路の終端は、前記貯湯用循環ポンプよりも上流の貯湯用循環路か、或いは前記貯湯タンクの下部に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の記載のヒートポンプ給湯装置
  4. 前記流路切替え手段が電動三方弁であることを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ給湯装置
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