JP3989219B2 - グラスラン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のドアのドアガラス開口部の窓枠のドア内周側に装着されるグラスランに関するものであって、より詳しくは、グラスランに嵌合するいわゆるチャンネル部材を有さないドアガラス開口部の窓枠に装着されるグラスランに関する。
【0002】
【従来の技術】
ドアの軽量化や製造工程の簡略化のためにグラスランに嵌合するチャンネル部材が省略されたドアガラス開口部の窓枠に対して、ドアガラスの外周縁をシールするグラスランが装着された構造が従来から知られている。
【0003】
このような従来の構造について、図8及び図9を用いて簡単に説明する。尚、図9は図8のA−A線に沿った断面図である。
【0004】
ドア3は、窓枠2を含めてインナーパネル4とアウターパネル5のドア外周縁部を接合したいわゆるプレスドアである。窓枠2の少なくとも上辺部2aにおけるドア内周側は、グラスラン取付用のチャンネル部材が設けられておらず、インナーパネル4の端縁からなる車内側フランジ4aとアウターパネル5の端縁からなる車外側フランジ5aとが互いに略対向するよう形成され、これら両フランジ4a,5aに対してグラスラン50が装着されている。
【0005】
グラスラン50は、断面略コ字形状の本体部51と、本体部51の車内側側壁52の先端から延出し車内側フランジ4aを覆うた車内側モール部53と、本体部51の車外側側壁54の先端から延出し車外側フランジ5aを覆う車外側モール部55と、車内側側壁52の先端から延出しドアガラス56上縁の車内側面をシールする車内側シールリップ57と、車外側側壁54の先端から延出しドアガラス56上縁の車外側面をシールする車外側シールリップ58と、から大略構成されている。
【0006】
窓枠2は、グラスラン50に嵌合するチャンネル部材が省略されているので、グラスラン50の底壁59は窓枠2の壁部60と所定間隔を介して互いに対向している。
【0007】
また、グラスラン50は、車内側フランジ4aの先端及び車外側フランジ5aの先端が、車内側側壁52と車内側モール部53とによって構成される断面略U字形状の車内側モール溝61と、車外側側壁54と車外側モール部55とによって構成される断面略U字形状の車外側モール溝62と、にそれぞれ底着きしないように装着されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような窓枠2に装着されたグラスラン50においては、ドアガラス56の最大上昇時、すなわちドアガラス全閉時に、ドアガラス56が底壁59に当接し底壁59がドアガラス開口部6外周側(図9における上方)に向かって押し上げられると、車内側側壁52及び車外側側壁54も同時に押し上げられることになる。
【0009】
特に車外側側壁54が大きく押し上げられると、車外側モール溝62に車外側フランジ5aが底着きすることになり、図10に示すように、車外側フランジ5aの先端を回転中心として車外側モール部55の先端が車外側に回転することになり、いわゆる口開き状態となって、外観の見映えの悪化、水の侵入及び風切り音の発生等を引き起こす虞がある。
【0010】
そこで、本願発明は、ドアガラスの外周上端面が本体部の底壁に当接し、底壁が押し上げられた際に、底壁から車外側側壁に、ドアガラス開口部外周方向に押し上げる力が伝わりにくくすることによって、車外側モール部の口開きを防止したグラスランを提供すること目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
そこで、請求項1に記載の発明は、インナーパネルの端縁からなる車内側フランジとアウターパネルの端縁からなる車外側フランジとによって構成された車両用ドア窓枠のドア内周側に装着されたグラスランであって、底壁の両端に車内側側壁と車外側側壁とがそれぞれ接続されて断面略コ字形状を呈した本体部と、上記車外側側壁の先端から延出し上記車外側フランジの先端及び上記車外側フランジの車外側面を覆う車外側モール部と、上記車外側側壁に設けられ、上記アウターパネルに密着する当接リップと、を有するグラスランにして、上記底壁と上記車内側側壁との接続部分に形成された車内側切欠溝により薄肉となった上記底壁の幅方向に沿って延びる車内側薄肉部を介して上記底壁と上記車内側側壁が接続され、上記底壁と上記車外側側壁との接続部分に形成された車外側切欠溝により薄肉となった上記底壁の幅方向に沿って延びる車外側薄肉部を介して上記底壁と上記車外側側壁が接続されたグラスランにおいて、上記車外側切欠溝は、上記車外側薄肉部が上記車内側薄肉部よりも幅広となるよう形成され、ドアガラスが上記底壁に当接し、上記底壁がドアガラス開口部外周側に向かって押し込まれて変形すると、上記車外側切欠溝の車内側壁面が上記車外側切欠溝の車外側壁面から離間する方向に移動するよう、上記車外側切欠溝の車外側壁面は、上記車両用ドア窓枠に装着された状態にて、車外側切欠溝底面側が車外側切欠溝開口側よりも車外側に位置するよう全体に傾いて形成され、上記車外側切欠溝の車内側壁面の少なくとも一部は、上記車両用ドア窓枠に装着された状態にて、上記車外側切欠溝の車外側壁面に当接することを特徴としている。これによって、ドアガラス全閉時に、ドアガラスが底壁に当接し、底壁がドアガラス開口部外周側に向かって押し込まれて変形し、底壁に歪みが生じても、幅広の車外側切欠部が底壁と車外側側壁との接続部分に形成されているので、底壁に生じた歪みは、車外側薄肉部により吸収緩和され、車外側側壁に伝達されにくくなる。
【0012】
また、底壁がドアガラス開口部外周側に向かって押し込まれて変形すると、底壁の車外側端部は、車外側切欠溝を介して対向する車外側側壁下端の車内側面、すなわち車外側切欠溝の車外側壁面から遠ざかる方向に移動する。
【0013】
請求項2に記載の発明は、インナーパネルの端縁からなる車内側フランジとアウターパネルの端縁からなる車外側フランジとによって構成された車両用ドア窓枠のドア内周側に装着されたグラスランであって、底壁の両端に車内側側壁と車外側側壁とがそれぞれ接続されて断面略コ字形状を呈した本体部と、上記車外側側壁の先端から延出し上記車外側フランジの先端及び上記車外側フランジの車外側面を覆う車外側モール部と、を有するグラスランにして、上記底壁と上記車内側側壁との接続部分に形成された車内側切欠溝により薄肉となった上記底壁の幅方向に沿って延びる車内側薄肉部を介して上記底壁と上記車内側側壁が接続され、上記底壁と上記車外側側壁との接続部分に形成された車外側切欠溝により薄肉となった上記底壁の幅方向に沿って延びる車外側薄肉部を介して上記底壁と上記車外側側壁が接続されたグラスランにおいて、上記車外側切欠溝は、上記車外側薄肉部が上記車内側薄肉部よりも幅広となるよう形成され、上記車外側側壁は、上記車外側薄肉部に接続される連結部を有し、ドアガラスが上記底壁に当接し、上記底壁がドアガラス開口部外周側に向かって押し込まれて変形すると、上記車外側側壁が全体として車内側に向かって回転するよう、上記車両用ドア窓枠に装着された状態にて、上記連結部は、その断面中心線の延長線と上記底壁に降ろした垂線との交点が、上記ドアガラスの上端面に当接する上記底壁の下面側に位置するよう傾いて形成され、上記車外側切欠溝の車内側壁面の少なくとも一部は、上記車両用ドア窓枠に装着された状態にて、上記車外側切欠溝の車外側壁面に当接すると共に、上記連結部には、上記アウターパネルに密着する当接リップが設けられていることを特徴としている。底壁がドアガラス開口部外周側に向かって押し込まれることによって生じた底壁の歪みが車外側薄肉部を介して車外側側壁に伝達されると、車外側側壁は、全体として、車内側に向かって回転しようとする。従って、車外側モール溝に車外側フランジの先端が底着きすることがない。
【0014】
また、当接リップは、車外側側壁の回転によりアウターパネルに押し付けられることになる。
【0015】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、底壁に生じた歪みが車外側側壁に伝達されにくくなるので、底壁がドアガラス開口部外周側に向かって押し込まれても、車外側側壁は、ドアガラス開口部外周側に向かって引き込まれることがなく、車外側側壁と車外側モール部とによって構成される断面略U字形状の車外側モール溝に車外側フランジの先端が底着きすることがない。そのため、車外側モール溝に底着きした車外側フランジの先端を回転中心として、車外側モール部の先端が車外側に向かって回転することがなく、車外側フランジに対して車外側モール部の先端が口開きしてしまうことを防止することができ、車外側モール部の口開きによる外観の見映えの悪化、水の侵入及び風切り音の発生を防止することができる。
【0016】
また、底壁がドアガラス開口部外周側に向かって押し込まれて変形した際に、底壁の車外側端部は、車外側切欠溝を介して対向する車外側側壁下端の車内側面から遠ざかる方向に移動するので、底壁の車外側端部との接触による摩擦力で車外側側壁が車体開口部外周側に引きずり込まれてしまうことがなく、車外側モール溝に車外側フランジの先端が底着きしてしまうことをより確実に防止することができる。従って車外側モール部の先端が車外側フランジに対して口開きしてしまうことを確実に防止することができる。
【0017】
請求項2の発明によれば、底壁に生じた歪みが車外側側壁に伝達されると、車外側側壁は、車体開口部外周側に引き込まれるのではなく、全体として、車内側に向かって回転しようとするため、車外側モール溝に車外側フランジの先端が底着きしてしまうことをより一層確実に防止することができ、車外側モール部の先端が車外側フランジに対して口開きしてしまうことをより一層確実に防止することができる。
【0018】
また、車外側側壁に設けられた当接リップは、車外側側壁の回転によりアウターパネルに押し付けられることになり、窓枠に対するグラスランのシール性を相対的に向上させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0020】
図1及び図2は、本発明の参考例におけるグラスラン1を示している。尚、図1は、車両用ドア窓枠2(以下、窓枠2と記す)の上辺部2aに沿った部分の断面図であって、前出の図8のA−A線に沿った位置に対応する断面図である。また、図2は、図1に示すグラスラン1の自然状態における断面図を示している。
【0021】
ドア側の構成は上述した従来例と略同一構成となっている。すなわち、ドア3,3は、窓枠2を含めてインナーパネル4とアウターパネル5の外周縁を接合したいわゆるプレスドアとなっている。窓枠2のドア内周側には、金属等からなるグラスラン組付用のチャンネル部材が設けられておらず、インナーパネル4の端縁からなる車内側フランジ4aと、アウターパネル5の端縁からなる車外側フランジ5aとが互いに略対向するよう形成され、これら両フランジ4a,5aに対してグラスラン1が装着されている。
【0022】
グラスラン1は、ゴムまたは樹脂等からなり、押出成形により連続成形されている。
【0023】
グラスラン1は、底壁10の両端に車内側側壁11と車外側側壁12とがそれぞれ接続された本体部13と、車内側側壁11の先端から車内側に向かって延出し車内側フランジ4aの先端及び車内側フランジ4aの車内側面を覆う車内側モール部14と、車外側側壁5の先端から車外側に向かって延出し車外側フランジ5aの先端及び車外側フランジ5aの車外側面を覆う車外側モール部15と、車内側側壁11の先端から車外側に向かって延出してドアガラス16の車内側面を摺動可能にシールする車内側シールリップ17と、車外側側壁12の先端から車内側に向かって延出してドアガラス16の車外側面を摺動可能にシールする車外側シールリップ18と、から大略構成されている。
【0024】
また、車内側側壁11には、車内側フランジ4aの車外側面に密着する車内側保持リップ19が設けられている。断面略矩形の車外側側壁12は、底面10との接続側に、車外側フランジ5aの車内側面に密着する当接リップとして車外側保持リップ20が設けられている。
【0025】
また、グラスラン1は、車内側フランジ4aの先端及び車外側フランジ5aの先端が、車内側側壁11と車内側モール部14とによって構成される断面略U字形状の車内側モール溝21と、車外側側壁12と車外側モール部15とによって構成される断面略U字形状の車外側モール溝22と、にそれぞれ底着きしないように装着されている。尚、ドアガラス16全閉時には、ドアガラス1の上端面は底壁10の下面10aに当接する。
【0026】
底壁10と車内側側壁11との接続部分には、車内側切欠溝23が形成されており、この車内側切欠溝23によって、底壁10の車内側端と車内側側壁11の上端とを接続する車内側薄肉部24が形成されている。一方、底壁10と車外側側壁12との接続部分には、車外側切欠溝25が形成されており、この車外側切欠溝25によって、底壁10の車外側端と車外側側壁12の上端とを接続する車外側薄肉部26が形成されている。
【0027】
そして、図2に示すように、車外側切欠溝25の幅W1は、車内側切欠溝23の幅W2よりも大きくなるよう形成されている。換言すれば、車外側切欠溝25は、車外側薄肉部26が車内側薄肉部24よりも幅広となるよう形成されている。
【0028】
グラスラン1の本体部13は、窓枠2に装着された状態では、車内側薄肉部24及び車外側薄肉部26を屈曲させることにより、底壁10に対して車内側側壁11及び車外側側壁12が引き起こされ、本体部13が断面略コ字形状となって、車内側フランジ4aと車外側フランジ5aとの間に位置している。
【0029】
このように構成されたグラスラン1においては、ドアガラス全閉時に、ドアガラス16が底壁10に当接し、底壁10がドアガラス開口部6外周側(図1における上方側)に向かって押し込まれて変形し、底壁10に歪みが生じても、幅広の車外側切欠溝25が底壁10と車外側側壁12との接続部分に形成されているので、底壁10に生じた歪みは、車外側薄肉部26によって緩和吸収され、車外側側壁12に伝達されにくくなる。
【0030】
従って、底壁10がドアガラス開口部6外周側に向かって押し込まれても、車外側側壁12は、ドアガラス開口部6外周側に向かって引き込まれることがなく、車外側モール溝22に車外側フランジ5aの先端が底着きすることがない。そのため、車外側モール溝22に底着きした車外側フランジ5aの先端を回転中心として、車外側モール部15の先端が車外側に向かって回転することがなく、車外側フランジ5aに対して車外側モール部15の先端が口開きしてしまうことを防止することができ、車外側モール部15の口開きによる外観の見映えの悪化、水の侵入及び風切り音の発生を防止することができる。
【0031】
次に本発明の第1実施例について説明する。図3は前出の図8のA−A線に沿った位置に対応する断面図である。また、図4は、図3に示すグラスランの自然状態における断面図を示している。尚、上述した参考例と同一構成の部分には同一の符号を付し説明を省略する。
【0032】
この第1実施例におけるグラスラン30は、上述した参考例のグラスラン1と略同一構成となっているが、窓枠2に装着された状態において、車外側切欠溝31の車外側壁面31aは、車外側切欠溝底面側が車外側切欠溝開口側よりも車外側に位置するよう全体に傾いて形成されている。
【0033】
換言すれば、グラスラン30が窓枠2に装着された状態において(図3の状態において)、車外側切欠溝31の車外側壁面31aの延長線L1と底壁10に降ろした垂線L2との交点Pが底壁10よりもドアガラス6開口部内周側(図3において下方)に位置するよう、車外側壁面31aは傾いて形成されている。
【0034】
また、車外側切欠溝31の車外側壁面31aを傾けることによって、車外側側壁32の底面10との接続側は、車外側側壁32の先端側に比べて薄肉となっている。
【0035】
尚、車外側切欠溝の幅W1は、車内側切欠溝の幅W2よりも大きくなるよう形成されている。
【0036】
このような第1実施例においては、ドアガラス16全閉時に、底壁10がドアガラス開口部6外周側(図3において上方)に向かって押し上げられても、車外側切欠溝31の車外側壁面31aは、車外側切欠溝底面側が車外側切欠溝開口側よりも車外側に位置するよう全体に傾いているので、底壁10の車外側端部10bは、車外側切欠溝31の車外側壁面31aから遠ざかる方向に移動する。換言すれば、車外側切欠溝31の車外側壁面31aと車内側壁面31bとが相対的に離間する方向に移動する。
【0037】
従って、底壁10の車外側端部10bは車外側壁面31aとの接触による摩擦力で車外側側壁32が車体開口部6外周側に引きずり込まれてしまうことがなく、車外側モール溝22に車外側フランジ5aの先端が底着きしてまうことをより確実に防止することができる。よって、車外側モール部15の先端が車外側フランジ5aに対して口開きしてしまうことを確実に防止することができる。
【0038】
次に、本発明の第2実施例について説明する。図5は前出の図8のA−A線に沿った位置に対応する断面図である。また、図6は、図5に示すグラスラン40の自然状態における断面図を示している。
【0039】
この第2実施例におけるグラスラン40は、上述した参考例のグラスラン1と略同一構成となっているが、車外側側壁41は、車外側モール部15及び車外側シールリップ18が延出する断面略矩形の先端部42と車外側薄肉部24に接続される断面略矩形の連結部43とからなり、グラスラン40が窓枠2に装着された状態において(図5の状態において)、連結部43の断面中心線L3が先端部42の断面中心線L4に対して傾くように形成されている。
【0040】
詳述すれば、グラスラン40が窓枠2に装着された状態において、連結部43の断面中心線L3と底壁10に降ろした垂線L5との交点Qが底壁10のよりもドアガラス開口部6内周側(図6において下方)に位置するよう、連結部43は傾いて形成されており、車外側側壁41は、全体として断面略く字形状に形成されている。
【0041】
尚、車外側切欠溝25の幅W1は、車内側切欠溝23の幅W2よりも大きくなるよう形成されている。このような第2実施例においては、底壁10がドアガラス開口部6外周側(図5において上方)に向かって押し込まれることによって生じた底壁10の歪みが車外側薄肉部26を介して車外側側壁41に伝達されると、連結部43が傾いて形成されているので、車外側側壁41は、全体として、車内側に向かって回転しようとする。
【0042】
詳述すれば、図7に示すように、車内側に向かうモーメントMが車外側側壁41に発生し、連結部43に設けられた車外側保持リップ20がアウターパネル5の車内側面に押し付けられる。
【0043】
つまり、車外側モール溝22に車外側フランジ5aの先端が底着きしてしまうことをより一層確実に防止することができ、車外側モール部15の先端が車外側フランジ5aに対して口開きしてしまうことをより一層確実に防止することができる。また、車外側保持リップ20がアウターパネル5に押し付けられることによって、窓枠2に対するグラスラン40のシール性を相対的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例に係るグラスランの断面図にして、図8のA−A断面対応図。
【図2】 本発明の参考例に係るグラスランの断面図にして、図1に示すグラスランの自然状態における断面図。
【図3】 本発明の第1実施例に係るグラスランの断面図にして、図8のA−A断面対応図。
【図4】 本発明の第1実施例に係るグラスランの断面図にして、図3に示すグラスランの自然状態における断面図。
【図5】 本発明の第2実施例に係るグラスランの断面図にして、図8のA−A断面対応図。
【図6】 本発明の第2実施例に係るグラスランの断面図にして、図5に示すグラスランの自然状態における断面図。
【図7】 本発明の第2実施例に係るグラスランの断面図にして、ドアガラスによって底壁が押し上げられた状態を示す説明図。
【図8】自動車のドアの側面図。
【図9】従来例に係るグラスランの断面図にして、図8のA−A断面対応図。
【図10】従来例に係るグラスランの断面図にしてドアガラスによって底壁が押し上げられた状態を示す説明図。
【符号の説明】
1…グラスラン
10…底壁
11…車内側側壁
12…車外側側壁
13…本体部
14…車内側モール部
15…車外側モール部
23…車内側切欠溝
24…車内側薄肉部
25…車外側切欠溝
26…車外側薄肉部
Claims (2)
- インナーパネルの端縁からなる車内側フランジとアウターパネルの端縁からなる車外側フランジとによって構成された車両用ドア窓枠のドア内周側に装着されたグラスランであって、
底壁の両端に車内側側壁と車外側側壁とがそれぞれ接続されて断面略コ字形状を呈した本体部と、上記車外側側壁の先端から延出し上記車外側フランジの先端及び上記車外側フランジの車外側面を覆う車外側モール部と、上記車外側側壁に設けられ、上記アウターパネルに密着する当接リップと、を有するグラスランにして、
上記底壁と上記車内側側壁との接続部分に形成された車内側切欠溝により薄肉となった上記底壁の幅方向に沿って延びる車内側薄肉部を介して上記底壁と上記車内側側壁が接続され、上記底壁と上記車外側側壁との接続部分に形成された車外側切欠溝により薄肉となった上記底壁の幅方向に沿って延びる車外側薄肉部を介して上記底壁と上記車外側側壁が接続されたグラスランにおいて、
上記車外側切欠溝は、上記車外側薄肉部が上記車内側薄肉部よりも幅広となるよう形成され、
ドアガラスが上記底壁に当接し、上記底壁がドアガラス開口部外周側に向かって押し込まれて変形すると、上記車外側切欠溝の車内側壁面が上記車外側切欠溝の車外側壁面から離間する方向に移動するよう、上記車外側切欠溝の車外側壁面は、上記車両用ドア窓枠に装着された状態にて、車外側切欠溝底面側が車外側切欠溝開口側よりも車外側に位置するよう全体に傾いて形成され、
上記車外側切欠溝の車内側壁面の少なくとも一部は、上記車両用ドア窓枠に装着された状態にて、上記車外側切欠溝の車外側壁面に当接することを特徴とするグラスラン。 - インナーパネルの端縁からなる車内側フランジとアウターパネルの端縁からなる車外側フランジとによって構成された車両用ドア窓枠のドア内周側に装着されたグラスランであって、
底壁の両端に車内側側壁と車外側側壁とがそれぞれ接続されて断面略コ字形状を呈した本体部と、上記車外側側壁の先端から延出し上記車外側フランジの先端及び上記車外側フランジの車外側面を覆う車外側モール部と、を有するグラスランにして、
上記底壁と上記車内側側壁との接続部分に形成された車内側切欠溝により薄肉となった上記底壁の幅方向に沿って延びる車内側薄肉部を介して上記底壁と上記車内側側壁が接続され、上記底壁と上記車外側側壁との接続部分に形成された車外側切欠溝により薄肉となった上記底壁の幅方向に沿って延びる車外側薄肉部を介して上記底壁と上記車外側側壁が接続されたグラスランにおいて、
上記車外側切欠溝は、上記車外側薄肉部が上記車内側薄肉部よりも幅広となるよう形成され、
上記車外側側壁は、上記車外側薄肉部に接続される連結部を有し、ドアガラスが上記底壁に当接し、上記底壁がドアガラス開口部外周側に向かって押し込まれて変形すると、上記車外側側壁が全体として車内側に向かって回転するよう、上記車両用ドア窓枠に装着された状態にて、上記連結部は、その断面中心線の延長線と上記底壁に降ろした垂線との交点が、上記ドアガラスの上端面に当接する上記底壁の下面側に位置するよう傾いて形成され、
上記車外側切欠溝の車内側壁面の少なくとも一部は、上記車両用ドア窓枠に装着された状態にて、上記車外側切欠溝の車外側壁面に当接すると共に、上記連結部には、上記アウターパネルに密着する当接リップが設けられていることを特徴とするグラスラン。
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