JP3987244B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子機器に係わり、特にメモリに格納された制御プログラムにより動作し、且つICカ−ドのような着脱可能なメモリ手段からプログラムをダウンロードする機能を有する画像形成装置等の電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のデジタル複写機やレーザプリンタ等の画像形成装置の動作は、プログラムにより制御される。したがって、従来の画像形成装置には、プログラムが格納されたROMが設けられ、このプグラムを実行することにより各部の動作の制御が行われている。
【0003】
しかし、バグ等の不具合により制御するプログラムに変更の必要が生じた場合には、プログラムが格納されたROMを交換する作業を行わなければならなかった。このROM交換作業はROMが交換できるレベルまで装置を分解しなければならなかった。特に、装置が完成品である場合には、その交換作業に多大な労力と長時間が費やされるという問題があった。
【0004】
上述のようなROM交換作業時間を軽減するため、フラッシュROMにプログラムを保持し、プログラムの変更の必要が生じた場合には、外部装置例えばホストコンピュ−タから新規プログラムを供給してフラッシュROMに書込むことが行われている。特開平8−77040号公報は、ホストコンピュ−タによるフラッシュメモリの書き換え制御を開示している。この書き換え制御によれば、コンピュ−タ通信によってフラッシュROMのプログラムデ−タを書き換える場合、画像形成装置が動作中か中間状態か異常状態かをチェックして、ダウンロ−ドに適した状態のときにダウンロ−ドを実行し、画像形成装置の暴走を回避する。
【0005】
近年では、ICカード等の外部記憶装置を画像形成装置に接続し、ICカードのプログラムをフラッシュROMにダウンロードすることによりプログラムの更新又は書き換えを行う方法も採られるようになり、プログラム更新作業時間は大幅に短縮されている。この場合、ICカードを装置に接続することによって、メモリマップにおいてフラッシュROMとICカードとのアドレスの入れ換えが行われる。これにより、ICカードに格納されたプログラムに基づいて装置が起動され、フラッシュROMへのプログラムのダウンロードが行われる。
【0006】
このようなプログラムのダウンロードを行うために、特開平10−145571号公報は、プログラムの変更によりICカードからフラッシュROMへとプログラムの書込みが行われる際、間違ったプログラムの書き込みを防止することや不揮発性メモリに格納されているデータ等が破壊されることを防止することが開示されている。不揮発性メモリに格納されるデータは、装置の電源が切られても保持しておくべきデータであり、装置の動作条件に関するデータが含まれる。また、例えば、装置がレンタルの複写機であった場合は、課金情報を得るための情報、例えばコピー枚数の情報等が不揮発性メモリに格納される。
【0007】
また、画像形成装置におけるIC力一ドの今後の利用方法として、例えばフラシュROMに格納された本体プログラムにデータテーブルを追加する処理のように、オプションプログラム用として利用する方法も考えられる。この場合、ICカードを接続して装置を作動することにより、ユーザは標準仕様以外の機能を利用することが可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような構成を有する画像形成装置は、ICカードに格納されたプログラムのダウンロード処理において、電源がONされてからOFFされるまでの間、たとえ目的のプロブラムのダウンロードが終了していても、本体装置はICカードに格納されたプログラムにより動作することになる。
【0009】
通常、ICカードの接続部(コネクタ)は、作業性を重視するために簡単に抜き差しができるような場所に設けられる。したがって、電源ONのまま不用意にICカードを抜いてしまったり、事故で抜けてしまったというような場合、本体装置で現在稼働中のプログラムが動作しなくなることが考えられる。このような場合、本体装置が誤動作したり、本体装置の部品が誤動作により損傷を受けるというようなことが考えられる。
【0010】
さらに、従来はICカードは主にダウンロード専用であったため、本体装置にICカードを接続することによリ、メモリマップ上に登録されたデバイスとしてフラッシュROMとICカードとのアドレスの入れ換えを行い、ICカードのプログラムによリ本体装置を立ち上げればよかった。しかしながら、上述のようにオプションプログラム用として使用する場合には、ICカードの接続が検知されることによって、自動的にICカード上のプログラムで本体装置を動作させてしまうことになる。この場合、ICカードに格納されているプログラムが選択されるために、本体装置のフラッシュROMに格納されたプログラムで動作させることができなくなる。すなわち、ICカードをオプションプログラム用として利用することができなくなる。したがって、ICカードをオプションプログラム用とて利用する場合には、特別な操作を行うことによって、本体装置のフラッシュROMから起動させるようにすることが必要であった。このような、特別な操作はユーザにとって使い勝手が悪いという問題があった。
【0011】
ところで、画像形成装置の場合、装置固有の設定値や顧客情報等のユーザー固有データは不揮発性メモリに保存される。装置又はメイン制御基板を交換する時には、不揮発性メモリを載せ替えることにより情報の引継を行い、再設定等を不要にすることが一般的に行われている。
プログラムのダウンロードのために本体装置をICカードのプログラムにより起動した場合に、ICカードの不完全接続によるプログラム暴走等の誤動作で不揮発性メモリに格納されていたユーザー固有データを書き換えてしまうといった問題が生じる可能性があった。
【0012】
本発明は上述の問題点に鑑みなされたものであり、ICカードのような着脱可能な記憶媒体とフラッシュROMのような書き換え可能な記憶部からのプログラムの読み込みを簡単な操作で切り換えることができる電子機器を提供することを目的とする。
また、ダウンロード終了後にはICカードが抜けてもプログラムが暴走することのない電子機器を提供することを目的とする。
【0013】
さらに、ICカードをダウンロード用にもオプションプログラム用としても使用することができる電子機器を提供することを目的とする。
また、ICカードからプログラムをダウンロードしている間に、不意にICカードが外れてしまった場合でも、本体装置の不揮発性メモリに保存されたデータが書き換えられたり、消失したりすることを防止できる電子機器を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、請求項1記載の発明によれば、
本体装置内の記憶手段に格納された第1のプログラムにより起動する電子機器において、着脱可能な記憶媒体が該本体装置に接続された場合、該本体装置内の該記憶手段と該本体装置に接続された該記憶媒体との間でアドレスの入れ換えを行い、該記憶媒体に格納されている第2のプログラムにより起動する電子機器であって、
前記記憶媒体に格納されている前記第2のプログラムのダウンロードの指示がなされたときに、該ダウンロードが終了したか否かを判定する判定手段と、
所定のデータの入力に基づいて、前記記憶媒体に格納されている前記第2のプログラムと前記記憶手段に格納されている前記第1のプログラムの一方を選択する切換手段と、
前記切換手段により選択された前記第1のプログラム又は前記第2のプログラムを実行させる制御手段と
を有し、
前記記憶媒体に格納されている前記第2のプログラムにより起動することによってダウンロードの指示を行い、前記判定手段により該ダウンロードが終了したと判定されると、ダウンロードした前記第2のプログラムによる動作に切り換えて前記記憶媒体に格納されている前記第2のプログラムは使用しないことにより、前記記憶媒体を論理的に切り離すことを特徴とする電子機器が提供される。
【0015】
上述の構成によれば、ICカード等の記憶媒体を用いてプログラムのダウンロードを行う場合、ダウンロード終了後にICカードとCPU等の制御手段のメモリマップのアドレスを入れ換えて本体装置の記憶部のプログラム動作に切リ換えることにより、ICカードが抜けてしまっても、本体装置は正常に動作を続けることができる。
【0016】
また、請求項2に記載の発明は請求項1記載の電子機器であって、
前記記憶媒体が前記本体装置に接続されているか否かを検知する検知手段と、
前記第2のプログラムの前記本体装置へのダウンロードの指示を入力するためのスイッチと
を更に有し、
前記切換手段は、前記電子機器の電源が投入されたときに、前記記憶媒体の接続が検知され且つ前記スイッチにより前記第2のプログラムのダウンロードの指示が入力されたときに、前記本体装置のメモリマップにおける前記記憶手段のアドレスと前記記憶媒体のアドレスとを入れ換える構成とする。
【0017】
これにより、記憶媒体の接続信号とスイッチ操作後の電源投入の操作により読み込むプログラムを第1のプログラムから第2のプログラムに切り換えることで、記憶媒体をダウンロード用としてもオプションプログラム用としても使用できる。よって、ユーザにとって使い勝手が改善される。
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の電子機器であって、
前記電子機器の電源が投入されたときに、前記記憶媒体が接続されていないことが検知され且つ前記スイッチにより前記第2のプログラムのダウンロードの指示が入力されたときに、エラーメッセージを出力するエラーメッセージ出力手段を更に有する構成である。
【0018】
これにより、記憶媒体の未接続信号とスイッチ操作後の電源投入においては、ICカードが未接続の状態でダウンロード操作が行われたことをユーザに伝え、記憶媒体の接続を促すことができる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項2又は3記載の電子機器であって、
前記電子機器の電源が切られているときに保存されるべきデータを格納する不揮発性メモリと、
前記電子機器の電源が投入されたときに、前記記憶媒体が接続されていないことが検知され且つ前記スイッチにより前記第2のプログラムのダウンロードの指示が入力されたときに、前記不揮発性メモリに対するアクセスを禁止する第1のアクセス禁止手段と
を更に有する構成である。
【0019】
これにより、ICカードが未接続の状態でダウンロードの操作が行われたとき、不用意な不揮発性メモリヘのアクセスが防止され、不揮発性メモリに保存されているデータを保護することができる。
また、請求項5記載の発明は、請求項4記載の電子機器であって、
前記記録媒体からの前記第2のプログラムの読み出しが開始され後に前記検知手段が前記記憶媒体が接続されていないことを検知したときに、前記不揮発性メモリに対するアクセスを禁止する第2のアクセス禁止手段を更に有する構成とする。
【0020】
これにより、スイッチの操作があって電源がONになったときには記憶媒体が接続されており、記憶媒体の第2のプログラムよりブートを開始した後、例えば抜き出しか接触不良によって記憶媒体接続されていない状態になると、第2の禁止手段は不揮発性メモリの読み書きを禁止する。したがって、不揮発性メモリに保存されているデータの破壊が回避される。
【0021】
また、請求項6に記載の発明は、請求項4記載の電子機器であって、
前記記録媒体からの前記第2のプログラムの読み出しが開始され後に前記検知手段が前記記憶媒体が接続されていないことを検知したときに、前記不揮発性メモリに対する書き込みのみを禁止する書き込み禁止手段を更に有する構成とする。
【0022】
これにより、スイッチの操作があって電源がONになったときには記憶媒体が接続されており、記憶媒体の第2のプログラムよりブートを開始した後、例えば抜き出しか接触不良によって記憶媒体接続されていない状態になると、書き込み禁止手段は不揮発性メモリへの書き込みのみを禁止するので、不揮発性メモリに保存されているデータはダウンロードにも利用でき、しかも、不揮発性メモリに保存されたデータの破壊が回避される。
【0023】
本発明の他の目的、特徴及び利点は、添付の図面を参照した以下の説明により一層明らかになるであろう。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明における実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1 は本発明の実施の形態1 による画像形成装置の一例であるデジタル複写機の概略構成を示すブロック図である。図1において、デジタル複写機(画像形成装置)1は、本体制御基板2、読取制御部3、書込制御部4、電子写真プロセス部5、表示部6、特定スイッチ(SW)7、及び電源部8よりなる。電源部8には電源スイッチ(SW)8−1が接続されている。ICカード9は本体制御基板2に接続される。デジタル複写機1の読取制御部3によって読み取られた画像信号は、本体制御基板2を経由して書込制御部4に送られる。書込制御部4は、供給された画像信号に従って電子写真プロセス部5を制御する。電子写真プロセス部で、静電潜像等の画像形成処理が行われ、その後一連の電子写真プロセスが行われ記録用紙上に画像が形成される。
【0025】
図2は本実施の形態1におけるデジタル複写機の本体制御基板の構成を示すブロック図である。ここで、図1において説明した構成部品と同じ部品には同一の符号を付す。図2に示すように、本体制御基板2は、CPU10、アドレスデコーダ11、セットIC12、NVRAM〈不揮発性メモリ)13、フラッシュROM14、ICカード接続検知手段15及びICカードコネクタ16を有する。特定スイッチ7を含む表示部6はアドレスデコーダ11に接続される。また、ICカード9はICカードコネクタ16に離脱可能に接続される。
【0026】
図3(a)はデジタル複写機1が通常モードにおいて動作するときのメモリマップを示し、図3(b)はアドレス入れ替えモードにおいて動作するときのメモリマップ示す。図4は特定スイッチ7のON/OFF信号について示す図であり、図5はアドレスデコーダ11の回路図である。また、図6は図5に示した回路のタイミングチャートである。
【0027】
以下に本実施の形態1によるデジタル複写機の動作について説明する。まず、図1の電源スイッチ8−1がONとされることによって、本体制御基板2も含めたデジタル複写機1の各部に電源が供給される。そして、図2に示す本体制御基板2のリセットIC12から出力されるリセット信号(XRESET)が、リセット中を表す「L」レベルからリセット解除を表す「H」レベルになると、CPU10はリセットベクタのアドレスを出力する。CPU10より出力されたアドレスはアドレスデコーダ11によってデコードされ、図3のメモリマップに基づいて各デバイスヘのチップセレクト信号(XCS)がアクティブとなる。
【0028】
アドレスデコーダ11は、図5に示すように4to16アドレスデコーダ( 以下、アドレスデコーダという)であり、A23〜A20のアドレス入力に従って各アドレスごとにチップセレクト信号が出力される。
まず、図5に示す回路において、通常モード時の動作を図3に示すタイミングチャートを参照しながら説明する。通常モード時は、特定スイッチ7がOFF状態(XSW−ON=「H」)のとき電源がONとされるので、バッファ(BUFF1)の出力は「H」となる。リセットの期間中(XRESET=「L」)、
AND2の出力は「H」となり、AND3の出力は「L」となるので、フリップフロップ(FF1)はクリアされる。したがって、FF1の/Q出力は「H」となり、その後リセット信号(XRESET)が「L」から「H」となった時点でFF1の/Q出力が「H」に固定される。その結果、FF1の/Q出力が「H」となるので、AND5とAND7の出力が「H」に固定される。また、AND4とAND6の出力はアドレスデコーダ11の出力によって変化する。
【0029】
このように、図3(a)に示す通常モードに示したメモリマップに従って、各デバイスヘチップセレクト信号が出力されることになる。例えば、リセットベクタのアドレスが「0x000000」の場合には、フラッシュROMへのチップセレクト信号がアクティブとなり、フラッシュROMからプログラムが読み出される。CPU10はこのプログラムを基に動作を開始し、その後は一連の制御プログラムに従って本体装置が制御される。
【0030】
次に、アドレス入れ換えモード時の動作について、図7に示すタイミングチャートを用いて説明する。アドレス入れ換えモード時は、特定スイッチ7がONの状態(XSW−ON=「L」)のときに電源がONとなるので、BUFF1の出力は「L」となる。リセットの期間中(XRESET=「L」)、AND2の出力は「L」となり、AND3の出力は「H」となるのでFF1がプリセットされる。したがって、FF1の/Q出力は「L」となり、リセット信号(XRESET)が「L」から「H」となった時点でFF1の/Q出力が「L」に固定される。
【0031】
FF1の/Q出力が「L」となると、AND4とAND6の出力が「H」となる。また、AND5とAND7の出力はアドレスデコーダ11の出力によって変化する。このとき、AND5とAND7とを介したアドレスデコーダ11からの出力がフラッシュROM14とICカード9へのチップセレクト信号において、上述の通常モード時と入れ代わって接続されることになるので、図3(b)に示すアドレス入れ換えモードのメモリマップに従って各デバイスヘチップセレクト信号が出力される。
【0032】
以上の図6及び図7のタイミングチャートにより説明した「通常モード」と「アドレス入れ換えモード」において、XRESETが「L」から「H」となった時点でFF1の/Q出力を固定しているので、動作中のメモリマップの「通常モード」と「アドレス入れ換え」の切り換えについては触れていない。
しかしながら、本実施の形態1では、図5に示すようにFF1のD入力へのデータアクセス(DATA)によりFF1の/Q出力を任意に切り換えることができる。これにより、図7の「アドレス入れ換えモード」で起動し、ダウンロード終了後にプログラムによりFF1のD入力にアクセスして、FF1の/Q出力を「H」とすることにより「通常モード」に切り換えて、フラッシュROM14に格納された一連の制御プログラムを動作させることが可能となる。よって、ダウンロード終了後はICカード9に格納されているプログラムは使用しないことになり、ICカード9を論理的に切り離すことができる
この動作を図8に示すフローチャートに基づき説明する。新たなプログラムのダウンロードを行うために、画像形成装置1の特定スイッチ7を押しながら電源スイッチ8−1をONとする(ステップ1)。画像形成装置1は上述のアドレスデコーダ11における「アドレス入れ換えモード」にて起動される(ステップ2)。続いて、選択されたデバイスであるICカード9カードから読み出されたプログラムによリダウンロードの指示がなされ(ステップ3)、ダウンロードの処理が行われる(ステップ4)。つぎに、ダウンロードの処理が終了したかた否かが判定される(ステップ5)。ダウンロードの処理が終了したと判定されると、図5に示すFF1のD入力へ「L」を入力することにより/Q出力を「H」とする(ステップ6)。これにより、上述した「通常モード」のデバイスが選択され(ステップ7)、フラッシュROM14からのプログラムにより動作することができる。
【0033】
(実施の形態2)
図9は本発明の実施の形態2によるアドレスデコーダの回路図である。図10はICカード接続検知回路を示す図である。図9に示すように、特定スイッチ7のON信号(XSW−ON)と図10に示すICカードの接続信号(XカードON)とをAND1に入力することによって、ICカードの接続が検知される。また、このとき特定スイッチ7がONの状態で電源スイッチ8−1がONとされたときに(表1)に示すように「アドレス入れ換えモード」を設定することができる
【0034】
【表1】
Figure 0003987244
【0035】
(表1)においてFF1の/Q出力が「H」のときは「通常モード」が設定され、/Q出力が「L」のときは「アドレス入れ換えモード」が設定される。
次に、本実施の形態2における「通常モード」での動作を図11に示すタイミングチャートを参照しながら説明する。「通常モード」時は、ICカード未接続(XカードON=「H」)又は特定スイッチ7がOFF状態(XSW−ON=「H」)のときに電源がONとされるので、AND1の出力は「H」となり、図6と同様に画像形成装置は「通常モード」で起動される。上述の条件以外にも、XカードON=「H」且つXSW−ON=「L」、又はXカードON=「L」且つXSW−ON=「H」の場合にも「通常モード」が設定される。
【0036】
次に、「アドレス入れ換えモード」時の動作を図12に示すタイミングチャートを参照しながら説明する。「アドレス入れ換えモード」時は、ICカード接続が検知され(XカードON=「L」)、且つ特定スイッチ7がON状態(XSW−ON=「L」)のときに電源がONとされるので、AND1の出力は「L」となり、図7と同様に画像形成装置は「アドレス入れ換えモード」により起動される。
【0037】
以上説明したように本実施の形態2は、上述の実施の形態1における図5 に示すBUFF1に代えて図9に示すようにAND1を設け、その入力として特定スイッチ7のON信号(XSW−ON)=とICカードの接続信号(XカードON)を加えて構成したものである。このように、本実施の形態2は、「通常モード」と「アドレス入れ換えモード」の切リ換えを行う際に、ICカードの接続状態を確認するものである。また、前記「通常モード」と「アドレス入れ換えモード」の動作においては、上述の実施の形態1と同様であるため、その重複する説明は省略する。
【0038】
以上のことから、ICカードの接続確認を行うことによって特定スイッチ7をON状態で電源スイッチ8−1をONとする操作により、ICカードからのプログラムによりダウンロード処理を行うことができる。また、上述のように特定スイッチをOFF状態として電源スイッチをONとすることで、画像形成装置をフラッシュROM14からのプログラムで動作させてICカードをオプションプログラム用として用いることができる。
【0039】
(実施の形態3)
図13は本発明の実施の形態3におけるアドレスデコーダの回路図である。本実施の形態3は、実施の形態2を示す図9にICカード接続エラーを出力する回路を設けたものである。本実施の形態3のICカード接続エラーを出力する動作を図14に示すタイミングチャートを参照しながら説明する。また、その他の動作については、実施の形態1及び2において説明したものと同様であるため省略する。
【0040】
図14のタイミングチャートに示すように、特定スイッチ7がON状態(XSW−ON=「L」)で電源ONとなったときに、ICカードが非接続状態(XカードON=「H」)であった場合は、AND11の出力は「L」となる。リセット(XRESET=「L」)の期問中、AND12の出力は「L」となり、AND13の出力は「H」となるのでFF11がプリセットされる。そして、FF11のQ出力は「H」となり、/Q出力は「L」となり、XRESETが「L」から「H」となった時点でFF1のQ出力が固定される。この時は、図11に示すタイミングチャートと同様に「通常モード」で立ち上がるので、フラッシュROM よリ起動したプログラムによりFF11のQ出力の状態をチェックを行う。FF11のQ出力が「H」の場合はカード接続エラーとしてエラーメッセージを出力し、適正なICカードの接続をユーザに促す。前記エラーメッセージを出力するXカードONとXSWONの関係を(表2)に示す。
【0041】
【表2】
Figure 0003987244
【0042】
ここで、FF11のQ出力が「H」ということはICカード接続エラーを意味する。
この動作を図15に示すフローチャートに基づき説明する。本体装置の電源投入時において、ユーザがICカードからプログラムを読み込むことを意図しているものと仮定する。そして、ユーザが、ICカードが接続されてない状態(XカードON=「H」)で特定スイッチ7を押しながら(XSW−ON=「L」)電源スイッチ8−1をONとしたとする(ステップ10)。実施の形態2で説明したように、ICカード9が接続状態であり特定スイッチ7がON状態で電源スイッチ8−1がONされたときのみICカードからプログラムが読み出される。したがって、この状態では「通常モード」に従って、フラッシュROM14のプログラムが起動される(ステップ11)。さらに、起動したプログラムによりFF11のQ出力を確認してQ出力が「H」であるかが判定される(ステップ12)。ステップ12において、Q=「H」と判定されると、ICカード9が未接続であることが確認される。したがって、ユーザの意図するICカード9からのプログラムの読み込みができないため、エラーメッセージを表示する(ステップ13)。また、ステップ12において、Q=「L」のときは「通常モード」での処理が要求されていると判断して、「通常モード」での処理を行う(ステップ14)。
【0043】
上述のように、本実施の形態3においては、実施の形態2の動作においてICカード9が挿入されていないにもかかわらずダウンロードの操作を行った場合に、エラーメッセージを表示してユーザに知らせることができる。
(実施の形態4)
図16は本発明の実施の形態4によるアドレスデコーダの回路図である。本実施の形態4は、実施の形態3を示す図13のFF11のQ出力であるICカード接続エラーの出力を、本体装置の設定情報等のユーザデータが格納されているNVRAM13を選択するチップセレクト信号の制御に用いる構成としたものである。図16において、特定スイッチがON状態で電源ONとなったときに、I C カードが非接続状態であった場合は、実施の形態3を示す図13及び図14と同様にしてFF11のQ出力( ICカード接続エラー) は「H」となる。この時、AND14の出力は「H」に固定されるため、NVRAM13へのチップセレクト信号は出力されない。したがって、NVRAM13へのアクセスが禁止されるので、大切な設定情報等のユーザデータを破壊することがなくなる。
【0044】
〈実施の形態5)
図17は、本発明の実施の形態5による画像形成装置の概要構成を示すブロック図である。図17において、図1に示した構成部品と同じ部品には同じ参照符号を付し、その説明は省略する。
図17に示した画像形成装置100は、スキャナ,プリンタ,ファクシミリおよび複写モ−ドの各モ−ドで画像処理をすることができるデジタル複写機であり、複写モ−ドの場合は、読み取り制御部3によって読み取られた画像信号がメイン制御基板60を経由して書き込み制御部4に送られる。書き込み制御部4に送られた画像信号に従って電子写真プロセス部5の感光体体上に静電潜像が形成され、その後は一連の電子写真プロセスによって画像形成が実行される。
【0045】
図18に、メイン制御基板60の構成を示す。図18において、図2に示した構成部品と同じ部品には同じ参照符号を付し、その説明は省略する。図18に示すNVRAM13は、不揮発性メモリである。図17に示す電源スイッチ8−1のONによってメイン制御基板60も含めた画像形成装置100全体に電源が供給される。画像形成装置100の各部に所定電圧が加わった後に、リセットIC12がリセット信号を発生する。すなわち、リセット信号ラインを、リセット中を表す低(GND)レベル「L」からリセット解除を表す高レベル(5V)「H」とする。リセット信号が与えられる回路は、この「L」から「H」への立上り点で、リセット(初期化)される。
【0046】
リセット(「L」から「H」への立上り)で、CPU10は、ブートデバイス選択信号をブ−トセレクタ62に出力し、ブートプログラムを読み出す。ブ−トセレクタ62が、「特定スイッチのON状態」および「ICカードの接続状態」に対応して、デバイス選択信号を、ICカ−ド9又はフラッシュROM14を指定するものに定める。ここでフラッシュROM14もしくはICカード9よりブートプログラムが読み出されることによってCPU10は一連の制御プログラムを実行する。
【0047】
図19はブ−トセレクタ62の回路図であり、図20はブ−トセレクタ62の入出力信号のタイムチャートである。ブ−トセレクタ62には、リセット信号(リセットICの出力信号)、特定スイッチON信号(特定スイッチ7の出力信号)、ICカ−ド接続検知信号(ブ−トセレクタ62の出力信号)およびブ−ト開始タイミングを表わすブ−トデバイス選択信号(CPU10が発生する信号)が供給される。
【0048】
リセット信号が発生したとき、すなわち、リセット信号ラインの電位が「L」から「H」に立上ったときに、特定スイッチ7が開(ブ−ト指定なし;特定SWON信号が「H」)であるか又はICカ−ド9が接続されていない(ICカ−ド接続検知信号が「H」)ときは、ノアゲ−ト621およびナンドゲ−ト623を介して、Dフリップフロップ624がリセット(クリア)される。したがて、Dフリップフロップ624の/Q出力(ICカ−ドブ−ト信号)が、非アクティブ(指示なし)の高レベル「H」となる。これにより、特定スイッチ7が開又はICカ−ド9が接続されていないときに、装置電源がONとされたときには、ICカ−ド9はブ−ト用デバイスとして指定されない。
【0049】
特定スイッチ7が閉じられており且つICカ−ド9が接続されているときに装置電源がONになったときには、リセット信号の「L」から「H」への立上り時点で、ナンドゲ−ト622の出力が「L」から「H」に立上る。これにより、Dフリップフロップ624がセットされてそのQ出力がHになって、/Q出力であるICカ−ドブ−ト信号がアクティプ(指示あり)の低レベル「L」となる。
【0050】
CPU10が与えるブ−トデバイス選択信号が、ブ−ト指示タイミングであることを表わす低レベル「L」の期間に、フリップフロップ624がセットされていた場合、すなわちICカ−ドよりのブ−トが指定されていた場合には、ナンドゲ−ト626の出力信号であるICカ−ド選択信号がアクティブの低レベル「L」となる。したがって、ブ−トセレクタ62はICカ−ド9を指定する。すなわち、ICカードコネクタ16にICカ−ド9が接続され、特定スイッチ7が閉操作され、しかも電源ON(これによって各部に定電圧が加わった後のリセット信号のLからHへの立上り)になったときに、ICカ−ド9に格納されたプログラムによるブ−トが指定される。
【0051】
CPU10が与えるブ−トデバイス選択信号が、ブ−ト指示タイミングであることを表わす低レベル「L」の期間に、フリップフロップ624がリセット(クリア)されていた場合、すなわちICカ−ド9よりのブ−トが指定されていない場合には、ナンドゲ−ト625の出力信号であるフラッシュROM選択信号がアクティブの低レベル「L」となる。これにより、ブ−トセレクタ62はフラッシュROM14をブートデバイスとして指定する。すなわち、ICカードコネクタ16にICカ−ド9が接続されていないか、又は、特定スイッチ7が開であるときは、電源がON(これによって各部に定電圧が加わった後のリセット信号のLからHへの立上り)になったときに、フラッシュROM14に格納されたプログラムによるブ−トが指定される。
【0052】
以上に説明したブ−トセレクタ62の入力信号と出力信号の関係は、図20の(a)〜(d)に示されている。図20(a)は特定スイッチ7がON状態でICカード9が接続されている場合の信号の変化を示し、図20(b)は特定スイッチ7がOFF状態でICカード9が接続されている場合の信号の変化を示し、図20(c)は特定スイッチ7がON状態でICカード9が接続されいない場合の信号の変化を示し、図20(d)は特定スイッチ7がOFF状態でICカード9が接続されいない場合の信号の変化を示す。
【0053】
CPU10が与えるブ−トデバイス選択信号ならびに上述のICカ−ドブ−ト信号およびICカ−ド接続検知信号が、NVRAM読み,書き禁止回路68に供給される。図21は禁止回路68の回路図であり、図22は禁止回路68の入出力信号のタイムチャートである。禁止回路68において、ICカ−ドブ−ト信号が「L」(ICカ−ド9よりのブ−トを指定)かつICカ−ド接続検知信号が「L」(カ−ド接続有り)のとき、アンドゲ−ト681の出力が「L」となり、インバ−タ682の出力が「H」となる。したがって、オアゲ−ト684を介して「H」がナンドゲ−ト685の一入力端に供給される。これにより、デバイス選択信号がブ−ト指示タイミングであることを表わす「L」の間、インバ−タ683の出力が「H」となってナンドゲ−ト685のもう1つの入力端に供給される。これにより、ナンドゲ−ト685の出力が、アクティブ(NVRAMへの読み(リ−ド)/書き(ライト)アクセス可)の「L」となる(図22の(c))。
【0054】
ICカ−ドブ−ト信号が「H」(ICカ−ド9よりのブ−トは指定されない)でICカ−ド9の接続なし(ICカ−ド接続検知信号が「H」)のときには、もともとICカ−ド9の接続がないのでICカ−ド9よりのブ−トは指定されない。この場合は、アンドゲ−ト681の出力が「H」でオアゲ−ト682を介してナンドゲ−ト685の一入力端に「H」が供給される。したがって、デバイス選択信号がブ−ト指示タイミングであることを表わす「L」の間、インバ−タ683の出力が「H」となってナンドゲ−ト685のもう1つの入力端に供給される。これにより、ナンドゲ−ト685の出力がアクティブ(NVRAMへの読み(リ−ド)/書き(ライト)アクセス可)の「L」となる(図22(b))。
【0055】
一方、ICカ−ドブ−ト信号が「L」(ICカ−ド9よりのブ−トを指定)でICカ−ド9の接続なし(ICカ−ド接続検知信号が「H」)のときには、ICカ−ド9を接続してICカ−ド9よりのブ−トを指定したが、その後ICカ−ド9が非接続となった場合である。この場合は、アンドゲ−ト681の出力が「L」となり、インバ−タ682の出力が「L」となって、オアゲ−ト684の出力がLに留まる。したがって、デバイス選択信号がブ−ト指示タイミングであることを表わす「L」の間、インバ−タ683の出力が「H」となってナンドゲ−ト685のもう1つの入力端に供給されても、ナンドゲ−ト685の出力は非アクティブ(NVRAMへの読み(リ−ド)/書き(ライト)アクセス不可)の「H」となる(図22(a))。
【0056】
以上のように、ブートセレクタ62によりICカード9でブートを指定している(ICカードブート信号=「L」)にもかかわらず、ICカード接続検知手段15がICカードの非接続(ICカード接続検知信号=「H」)を検出した場合、ICカード9でブートしているにもかかわらずICカードが抜けてしまっていることが考えられる。この場合、プログラムの暴走等の誤動作でNVRAM13に保存されているデータが書き換えられてしまう恐れがある。よって、このような時はCPU10が、NVRAM13の読み書きを許可するデバイス選択信号を出力しても、NVRAM13に供給されるはNVRAM選択信号は「H」のままとしてNVRAM13への読み込み/書き込みを禁止する。
【0057】
ICカード9からブートし(ICカードブート信号=「L」)、ICカード9接続を継続して検知している(ICカード接続検知信号=「L」)時は、CPU10が、NVRAM13の読み書きを許可するデバイス選択信号を出力すると、禁止回路68が、それに同期して実質上同一のNVRAM13の読み書きを許可するNVRAM選択信号をNVRAM13に出力するので、NVRAM13への読み書きが可能となる。フラッシュROM14でブートした場合は、デバイス選択信号入力に応じてNVRAM13の読み書きを許可するNVRAM選択信号が出力されるので、NVRAM13への読み書きが可能となる。
【0058】
〈実施の形態6)
図23は、本発明の実施の形態6によるメイン制御基板の構成を示すブロック図である。図23において、図18に示した構成部品と同じ部品には同じ符号を付し、その説明は省略する。
実施の形態6では、ブ−ト時のNVRAM13への、選択的なアクセス禁止を、書込み(ライト)のみに限定している。図24は実施の形態6で採用したNVRAM書込み禁止回路69の回路図であり、図25はNVRAM書込み禁止回路69の入出力信号のタイミングチャートである。この書込み禁止回路69の回路構成は、実施野形態5のNVRAM読み,書き禁止回路68と同一であるが、CPU10が出力するNVRAM書込信号(書込タイミング信号)を制御して、ICカ−ド9よりのブ−トが指定されているにもかかわらず、ICカ−ド9が非接続のときにはNVRAM書込信号を、禁止を指示するレベルに留める。すなわち、ICカ−ド9の接続ありで特定スイッチ7が閉のときに電源ON(リセット信号の「L」から「H」への立上り)になって、ブ−トセレクタ62がICカ−ドブ−ト信号をアクティブ「L」にする。それにもかかわらず、CPU61がデバイス書込信号をNVRAM67の書込許可レベルL(選択)にしたときには、ICカ−ド9が非接続であると、図25(a)に示すように、NVRAM13への信号は書込禁止の「H」のままとする。
【0059】
実施の形態6の上記構成および動作を除く他部は、上述の実施野形態5と同一である。この実施の形態6では、ICカ−ド9によるブ−トを開始したがICカ−ド9が非接続になったときには、禁止回路69がNVRAM13への書込みのみを禁止する。
すなわち、ブートセレクタ62が、ICカード9よりのブ−トを指定している(ICカードブート信号=「L」)にもかかわらず、ICカード接続検知器15がICカード9の非接続(ICカード接続検知信号=「H」)を検出した場合、ICカード9でブートしているにもかかわらずICカードが抜けてしまっていることが考えられる。このような場合、プログラムの暴走等の誤動作によりNVRAM13に保存されているデータが書き換えられてしまう虞れがある。よって、このような時はCPU10がデバイス書込信号をNVRAM13の書込許可レベル「L」にしても、NVRAM選択信号出力=「H」のままとし、NVRAM13への書き込みを禁止する。NVRAM13への書き込みのみを禁止するので、ダウンロード時もNVRAM13に保存されているユーザー固有データを利用できる。
【0060】
ICカードからブートし(ICカードブート信号=「L」)、ICカードの接続が検知されている(ICカード接続検知信号=「L」)時は、CPU61がデバイス書込信号をNVRAM13の書込許可レベルLにしたのに応じてNVRAM書込み信号をNVRAM13に出力するので、NVRAM13への書き込みが可能となる。フラッシュROM14でブートした場合は、CPU10が出力するデバイス書込信号が実質上そのまま出力されるので、NVRAM13への書き込みが可能となる。
【0061】
なお、上述の実施の形態5および実施の形態6のいずれにおいても、特定スイッチ7を開にしたまま電源ONにすると、ICカ−ド9がICカードコネクタ16に接続されていても、ブ−トセレクタ62は、ICカ−ド9によるブ−トは選択しない。したがって、オプションプログラム用、装置が生成するデ−タの格納用又は画像デ−タ投入用等、ブ−トにかかわりのないデ−タを格納したICカ−ドをコネクタ16に接続することにより、装置の機能拡張又は補助を行なうことができる。すなわち、ICカードをダウンロード用としても、オプションプログラム用としても使用でき、なおかつ、ICカードでダウンロードする場合にNVRAM13に保存されているユ−ザ−関連デ−タが保護されるので、装置が誤動作してもユ−ザ−に機能的ならびに時間的損失を与えることがない。
【0062】
なお、上述の各実施の形態では、画像形成装置(デジタル複写機)を例として説明したが、本発明は画像形成装置に限定されるものではない。すなわち、本発明は、マイクロプロセッサ等でプログラムを実行することにより動作が制御される電子機器であれば適用可能である。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ICカードを用いてプログラムのダウンロードを行う場合、ダウンロード終了後に本体装置のフラッシュROMのプログラムの動作に切り換えることができる。したがって、電源ONのままでICカードを抜いてしまったり、事故で抜けてしまった場合においても、本体装置の誤動作を防止することができ、本体装置の各部が誤動作により損傷を受けることを防止することができる。
【0064】
また、特定スイッチとICカードの接続信号とを用いることにより、ICカードをダウンロード用としてもオプションプログラム用としても使用することが可能となる。これにより、ユーザにとって使い勝手を良くすることができる。
また、ICカードが挿入されていないにもかかわらずダウンロードの操作を行っていることをユーザに伝え、適正なICカードのセットを促すことができる。
【0065】
また、ICカードが挿入されていないにもかかわらずダウンロードの操作を行うという誤った操作をしても、不揮発性メモリヘの不用意なアクセスを防ぎ、設定情報等のユーザデータの破壊を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1によるデジタル複写機の概略構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態1によるデジタル複写機の本体制御基板の構成を示すブロック図である。
【図3】(a)は実施の形態1における「通常モード」のメモリマップを示し、(b)はアドレス入れ換えモードのメモリマップを示す図である。
【図4】実施の形態1における特定スイッチのON信号を説明するための図である。
【図5】実施の形態1におけるアドレスデコーダの回路図である。
【図6】図5に示した回路の「通常モード」における信号のタイミングチャートである。
【図7】図5に示した回路の「アドレス入れ換えモード」における信号のタイミングチャートである。
【図8】「アドレス切り換えモード」から「通常モード」への切り換え動作のフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態2におけるアドレスデコーダの回路図である。
【図10】実施の形態2におけるICカード接続検知手段の信号を説明するための図である。
【図11】図9に示した回路の「通常モード」における信号のタイミングチャートである。
【図12】図9に示した回路の「アドレス入れ換えモード」における信号のタイミングチャートである。
【図13】本発明の実施の形態3におけるアドレスデコーダの回路図である。
【図14】図13に示した回路のカード接続エラー時の信号のタイミングチャートである。
【図15】実施の形態3におけるカード接続エラー時の動作を示すフローチャートである。
【図16】本発明の実施の形態4におけるアドレスデコーダの回路図である。
【図17】本発明の実施の形態5による画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図18】図17に示すメイン制御基板の構成を示すブロック図である。
【図19】図18に示すブ−トセレクタの回路図である。
【図20】図19に示すブ−トセレクタの入出力信号の変化を示すタイムチャ−トである。
【図21】図18に示す読み,書き禁止回路の回路図である。
【図22】図21に示す読み,書き禁止回路の入出力信号の変化を示すタイムチャ−トである。
【図23】本発明の実施の形態6による制御基板の構成を示すブロック図である。
【図24】図23に示す書込み禁止回路の回路図である。
【図25】図24に示す書込み禁止回路の入出力信号の変化を示すタイムチャ−トである。
【符号の説明】
1 デジタル複写機( 画像形成装置)
2 本体制御基板
3 読取制御部
4 書込制御部
5 電子写真プロセス部
6 表示部
7 特定スイツチ
8 電源部
8−1 電源スイッチ
9 ICカード
10 CPU
11 アドレスデコーダ
12 リセットIC
13 NVRAM(不揮発性メモリ)
14 フラッシュROM
15 ICカード接続検知手段
16 ICカードコネクタ
68,69 NVRAM読み,書き禁止回路
621 ノアゲ−ト
624 Dフリップフロップ
681 アンドゲ−ト
682,683 インバ−タ
684 オアゲ−ト

Claims (6)

  1. 本体装置内の記憶手段に格納された第1のプログラムにより起動する電子機器において、着脱可能な記憶媒体が該本体装置に接続された場合、該本体装置内の該記憶手段と該本体装置に接続された該記憶媒体との間でアドレスの入れ換えを行い、該記憶媒体に格納されている第2のプログラムにより起動する電子機器であって、
    前記記憶媒体に格納されている前記第2のプログラムのダウンロードの指示がなされたときに、該ダウンロードが終了したか否かを判定する判定手段と、
    所定のデータの入力に基づいて、前記記憶媒体に格納されている前記第2のプログラムと前記記憶手段に格納されている前記第1のプログラムの一方を選択する切換手段と、
    前記切換手段により選択された前記第1のプログラム又は前記第2のプログラムを実行させる制御手段と
    を有し、
    前記記憶媒体に格納されている前記第2のプログラムにより起動することによってダウンロードの指示を行い、前記判定手段により該ダウンロードが終了したと判定されると、ダウンロードした前記第2のプログラムによる動作に切り換えて前記記憶媒体に格納されている前記第2のプログラムは使用しないことにより、前記記憶媒体を論理的に切り離すことを特徴とする電子機器。
  2. 請求項1記載の電子機器であって、
    前記記憶媒体が前記本体装置に接続されているか否かを検知する検知手段と、
    前記第2のプログラムの前記本体装置へのダウンロードの指示を入力するためのスイッチと
    を更に有し、
    前記切換手段は、前記電子機器の電源が投入されたときに、前記記憶媒体の接続が検知され且つ前記スイッチにより前記第2のプログラムのダウンロードの指示が入力されたときに、前記本体装置のメモリマップにおける前記記憶手段のアドレスと前記記憶媒体のアドレスとを入れ換えることを特徴とする電子機器。
  3. 請求項2記載の電子機器であって、
    前記電子機器の電源が投入されたときに、前記記憶媒体が接続されていないことが検知され且つ前記スイッチにより前記第2のプログラムのダウンロードの指示が入力されたときに、エラーメッセージを出力するエラーメッセージ出力手段を更に有することを特徴とする電子機器。
  4. 請求項2又は3記載の電子機器であって、
    前記電子機器の電源が切られているときに保存されるべきデータを格納する不揮発性メモリと、
    前記電子機器の電源が投入されたときに、前記記憶媒体が接続されていないことが検知され且つ前記スイッチにより前記第2のプログラムのダウンロードの指示が入力されたときに、前記不揮発性メモリに対するアクセスを禁止する第1のアクセス禁止手段と
    を更に有することを特徴とする電子機器。
  5. 請求項4記載の電子機器であって、
    前記記憶媒体からの前記第2のプログラムの読み出しが開始された後に前記検知手段が前記記憶媒体が接続されていないことを検知したときに、前記不揮発性メモリに対するアクセスを禁止する第2のアクセス禁止手段を更に有することを特徴とする電子機器。
  6. 請求項4記載の電子機器であって、
    前記記憶媒体からの前記第2のプログラムの読み出しが開始された後に前記検知手段が前記記憶媒体が接続されていないことを検知したときに、前記不揮発性メモリに対する書き込みを禁止する書き込み禁止手段を更に有することを特徴とする電子機器。
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