JP5470124B2 - 電子機器及び電子機器用プログラム - Google Patents

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本発明は、CPUやメモリ等を備える電子機器、及びその電子機器に搭載される電子機器用プログラムに関する。
従来、この種の電子機器は、自己の動作を制御するCPUと、書き換え不可能な不揮発性メモリとしてのROMと、書き換え可能な不揮発性メモリとしてのEEPROMやフラッシュメモリと、作業領域として使用されるRAM等から構成される。不揮発性メモリの内容は、装置の電源を遮断しても、RAMのように消滅することはないが、意図していない障害が発生した場合に問題が発生することがある。例えば、不揮発性メモリの内容を書き換えるためのプログラムを実行しているときに、停電等の障害が発生した場合、転送用のデータを格納していたRAMの内容が消え、不揮発性メモリへ転送しているデータは破壊されてしまう。
このような問題の対策として、書き換え可能な不揮発性メモリのリセット処理後、最初にアクセスされるアドレスに修復動作用のプログラムを格納し、障害部分の修復作業を効率よく実行させる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この修復動作用のプログラムは、修復作業時に外部装置からRAMへ必要なデータを受け入れ、これを書き換え可能な不揮発性メモリの一定の領域に改めて書き込むことで、停電等によって障害が発生した不揮発性メモリ中の誤ったデータを含むプログラムを動作させることを防止できるものである。
特開平7−219860号公報
一般に、停電等の障害が発生するようなケースは希であるため、機器本来の機能を低下させてまで、障害時の機能を充実させるほどではないものの、最低限の対策は施しておきたいものである。しかし、そのような機能を充実させればさせるほどプログラムやデータ量は増加し、メモリ領域を圧迫する。上述した先行技術(特許文献1)も例外ではなく、専用の修復動作用のプログラムをメモリに格納しているため、その分のメモリ領域が別途必要になってしまう。
これに対して、RAID等の対応策(複数のディスクドライブを組み合わせることで高速・大容量・高信頼性を持つ記憶装置を作る技術)が考えられるが、高速・大容量・高信頼性を実現すればするほどコストが掛かるという問題がある。また、銀行等のシステムといった高信頼性が求められる場合であればまだしも、個人や会社で使用するようなパソコンやプリンタ等の機器の場合には、RAID等の対応策は少し大げさになってしまう場合もある。
そこで本発明は、メモリ領域を圧迫することなく、しかも簡単な構成で、不意な停電等の障害に対応することができる技術の提供を課題としたものである。
上記の課題を解決するため、本発明は、第1に電子機器を提供する。第2に本発明は、電子機器用プログラムを提供する。
[電子機器]
本発明の電子機器は、電子機器としての動作に必要な電力の供給が断たれる電源断の発生を検出する検出手段と、検出手段が電源断の発生を検出した場合、その旨の情報を書き換え可能な不揮発性メモリに書き込む情報書き込み手段と、電源断の発生の後、電子機器としての動作に必要な電力の供給が再開された際に、情報書き込み手段によって不揮発性メモリに書き込まれた情報に基づいて、所定の修復処理を行う修復処理手段とを備えるものである。なお「電源断」には、いわゆる「停電」といった現象だけでなく、電子機器として動作が不能になるほどの一時的な電圧の低下(いわゆる瞬断、瞬停)も含まれるものとする。
この発明によれば、電源断が発生した旨の情報に基づいて復旧処理を行うので、電源断が発生したという事実のみを不揮発性メモリに書き込めばよく、必要最低限の情報を書き込むだけで事が足り、メモリ領域を圧迫することがない。また、不揮発性メモリに書き込む情報量を、電源断が発生したという最小限の情報に抑えることで、電源が切断しかかっている状態であっても、電源のコンデンサの残存電荷分で充分に書き込み処理を行うことができるため、最小限のコストで、最大限の復旧処理を行うことができる。
電子機器の構成として、修復処理手段は、修復処理として、不揮発性メモリを動作させる際に用いるファイルシステムの少なくとも一部を修復する処理を行うことが好ましい。
不揮発性メモリの書き込み中に電源が切断されると、不揮発性メモリに書き込むためのファイルシステムが壊れることがあり、そのファイルシステムが壊れると不揮発性メモリが利用できなくなる。この発明によれば、ファイルシステムの少なくとも一部を修復することができるので、例えば、ファイルシステムのヘッダ部分を上書きする等して、不揮発性メモリのファイルシステムを修復することができる。
電子機器の構成として、情報書き込み手段が情報を書き込んだ後に、電子機器としての処理を行う上で作業領域として使用する揮発性メモリのデータを所定の記憶装置に書き込む同期手段をさらに備え、修復処理手段は、修復処理として、同期手段が書き込んだ記憶装置のデータを揮発性メモリに書き込む処理を行うことが好ましい。
この発明によれば、情報書き込み手段が情報を書き込んだ後に、揮発性メモリのデータを所定の記憶装置に退避させ、退避させたデータを再び揮発性メモリに復帰させるので、まず第1に、電源断が発生した旨の情報を書き込み、第2に、データを退避させるといったように優先順位をつけて処理を行うことができる。一般的に、データの転送には時間がかかるので、仮に、データを退避させている間に電源が完全に切断されデータの転送が途中で終了してしまうようなことがあっても、最低限の処理として電源断が発生した旨の情報を書き込むことができ、その後の復旧処理をスムーズに行うことができる。
電子機器の構成として、画像データに基づいて潜像を形成し、この潜像をトナーにより現像して画像を形成する画像形成手段をさらに備え、同期手段は、画像形成手段が画像を形成する際に作業領域として使用する揮発性メモリのデータを所定の記憶装置に書き込み、修復処理手段は、修復処理として、同期手段が書き込んだ記憶装置のデータを揮発性メモリに書き込む処理を行うことが好ましい。
この発明によれば、電子機器が画像形成手段を備えている場合に、電源断が発生した際には、画像を形成する際に用いるデータを所定の記憶装置に退避させ、電子機器としての動作に必要な電力の供給が再開された際には、記憶装置のデータを揮発性メモリに復帰させるので、画像を形成する際に用いるデータを迅速に復旧させることができる。
電子機器の構成として、情報書き込み手段は、電子機器としての所定の処理が行われている間に、電源断が発生した旨の情報を不揮発性メモリに書き込むことが好ましい。
この発明によれば、電源断が発生した旨の情報を不揮発性メモリに常に書き込むのではなく、ある特定の処理を行っているときにのみ書き込むようにすることで、無駄な処理を省きつつ処理の効率化を図ることができる。
電子機器の構成として、不揮発性メモリは、修復処理を行う領域と修復処理を行わない領域とが予め定められており、修復処理手段は、修復処理を行う領域について修復処理を行うことが好ましい。
この発明によれば、修復処理を行う領域と修復処理を行わない領域とを予め定めておくことで、読み込み専用の領域等といったそもそも修復処理を行う必要がない領域については修復処理を行わず、書き込み専用の領域等といった修復処理が必要になる可能性が高い領域についてのみ修復処理を行うことができ、読み込みや書き込みのパーティション単位毎に修復処理を効率よく行い、処理時間の短縮を図ることができる。
[電子機器用プログラム]
本発明の電子機器用プログラムは、電子機器のコンピュータに、電子機器としての動作に必要な電力の供給が断たれる電源断の発生を検出する検出手順と、検出手順で電源断の発生を検出した場合、その旨の情報を書き換え可能な不揮発性メモリに書き込む情報書き込み手順と、電源断の発生の後、電子機器としての動作に必要な電力の供給が再開された際に、情報書き込み手順によって不揮発性メモリに書き込まれた情報に基づいて、所定の修復処理を行う修復処理手順とを実行させるためのものである。
この発明によれば、上述した電子機器の発明と同様な効果を得つつ、その効果をソフトウエアで実現することができるという有用性がある。なお、以下の電子機器用プログラムの発明についても、上述した電子機器の各発明と同様な効果を得つつ、その効果をソフトウエアで実現することができるという有用性がある。
電子機器用プログラムの構成として、修復処理手順は、修復処理として、不揮発性メモリを動作させる際に用いるファイルシステムの少なくとも一部を修復する処理を行う手順であることを特徴とする電子機器用プログラムが好ましい。
電子機器用プログラムの構成として、電子機器のコンピュータに、情報書き込み手順で情報を書き込んだ後に、電子機器としての処理を行う上で作業領域として使用する揮発性メモリのデータを所定の記憶装置に書き込む同期手順をさらに実行させるとともに、修復処理手順は、修復処理として、同期手順で書き込んだ記憶装置のデータを揮発性メモリに書き込む処理を行う手順であることが好ましい。
電子機器用プログラムの構成として、画像データに基づいて潜像を形成し、この潜像をトナーにより現像して画像を形成する画像形成機能を有した電子機器のコンピュータに、画像形成機能を用いて画像を形成する画像形成手順をさらに実行させるとともに、同期手順は、画像形成手順で画像を形成する際に作業領域として使用する揮発性メモリのデータを所定の記憶装置に書き込む手順であり、修復処理手順は、修復処理として、同期手順が書き込んだ記憶装置のデータを揮発性メモリに書き込む処理を行う手順であることが好ましい。
電子機器用プログラムの構成として、情報書き込み手順は、電子機器としての所定の処理が行われている間に、電源断が発生した旨の情報を不揮発性メモリに書き込む手順であることが好ましい。
電子機器用プログラムの構成として、不揮発性メモリは、修復処理を行う領域と修復処理を行わない領域とが予め定められており、修復処理手順は、修復処理を行う領域について修復処理を行う手順であることが好ましい。
本発明によれば、電源断が発生した旨の情報に基づいて修復処理を行うので、バッテリバックアップ機能がない場合や、バッテリバックアップ装置の不備の場合、バッテリバックアップ装置を搭載していても正常に動作しない場合等にも、電源のコンデンサの残存電荷分で最低限の処理を実施することができ、最小限のコストでファイルシステム等の破損状態を修復できる可能性を高くすることができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 制御部50のブロック図である。 本実施形態の画像形成装置の処理の流れを示すフローチャートである。 本実施形態の画像形成装置の処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の電子機器及び電子機器用プログラムの実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。
画像形成装置10は、電子機器の一例として挙げる装置であり、例えばネットワークプリンタに代表されるネットワーク機器である。プリンタとして機能するため、画像形成装置10は画像形成ユニット20を内蔵している。画像形成ユニット20は、画像データに基づいて潜像を形成し、この潜像をトナーにより現像して画像を形成するユニットである。画像形成ユニット20には、図示しない画像形成制御部や感光体ドラム、帯電器、露光ユニット、トナー現像ユニット(カラープリンタである場合は中間転写ベルト)、定着ユニット等、画像の形成に必要なすべての要素が含まれる。さらに画像形成装置10には、図示しない給紙装置が付属する。
なお、ここではネットワークプリンタを例に挙げているが、画像形成装置10はネットワーク対応のデジタル複合機であってもよい。この場合、画像形成装置10はさらに画像読取部を備える。画像読取部には、例えばスキャナランプ及びミラーが搭載された走査光学系のほか、集光レンズ及びCCD等の光学素子が内蔵される。また画像読取部に付属して、原稿自動搬送機構(ADF)が装備される態様であってもよい。
また、画像形成装置10は、画像形成装置10としての動作に必要な電力を供給する電源ユニット30と、各種データを記憶する記憶装置としてのHDD(ハードディスク)40を備える。
さらに、画像形成装置10は、制御部(コントローラ)50を備える。制御部50は、コンピュータとして機能する要素であり、例えばプロセッサ(CPU51)やメモリ(書き換え不可能な不揮発性メモリとしてのROM52、書き換え可能な不揮発性メモリとしてのNVRAM(Non Volatile RAM)53、揮発性メモリとしてのRAM54等)を実装した電子回路基板の形態で画像形成装置10に内蔵されている。この制御部50は、画像形成装置10が行う各種の処理や動作を制御する機能を有している。
CPU51は、画像形成装置10の制御を担う部分であり、ROM52には、プログラムやデータ等が格納され、NVRAM53は、後述する電源断情報やプログラム、データ等を格納する部分であり、RAM54は、画像形成ユニット20に画像データを送信する際のバッファ領域や各種データの演算処理を行う際の作業領域として使用される。また、NVRAM53は、後述する修復処理について、修復処理を行う領域と修復処理を行わない領域とが予め定められている。例えば、書き込み専用の領域は、修復処理を行う領域とし、読み込み専用の領域は、修復処理を行わない領域としておく。なお、NVRAM53は、EEPROMやフラッシュメモリ等であってもよい。
図2は、制御部50のブロック図である。
制御部50は、さらに検出部55、情報書き込み部56、修復処理部57、同期部58を備える。
検出部55は、不意な電源断や、停電、電源スイッチのOFF等といった何かしらの要因で、画像形成装置としての動作に必要な電力の供給が断たれた場合に、電源ユニット30(図1参照)からの割り込み信号に基づいて、電源断の発生を検出する部分である。
情報書き込み部56は、検出部55が電源断の発生を検出した場合に、その旨の情報(電源断情報)をNVRAM53(図1参照)に書き込む部分である。ここで、電源断情報は、1ビットの情報で足りるものであり、例えば、そのフラグをON(1)にすれば「電源断が発生した」とし、そのフラグをOFF(0)にすれば「電源断が発生していない」等とする。
修復処理部57は、電源断の発生の後に、再度正常な状態に戻って画像形成装置としての動作に必要な電力の供給が再開された際に、情報書き込み部56によってNVRAM53に書き込まれた電源断情報に基づいて、所定の修復処理を行う部分である。
ここで、所定の修復処理としては、NVRAM53を動作させる際に用いるファイルシステムの少なくとも一部を修復する処理を含む。ファイルシステムをどの程度修復するのかは、ケースバイケースであるが、迅速さを求めるのであればファイルシステムのヘッダ部分を上書きすればよいし、修復に完全を期すのであればファイルシステムの全体を正常なファイルシステムで上書きすればよい。また、所定の修復処理としては、後述する同期部58が書き込んだHDD40(図1参照)のデータをRAM54(図1参照)に書き込む処理を含む。これにより、HDD40に退避させたデータをRAM54に復帰させることができる。さらに、修復処理部57は、修復処理を行うと予め定めた領域についてのみ修復処理を行う。
同期部58は、情報書き込み部56がNVRAM53に電源断情報を書き込んだ後に、RAM54のデータをHDD40に書き込む部分である。これにより、RAM54のデータをHDD40に退避させ、両者のデータを強制的に同期させることができる。
次に、本実施形態の画像形成装置の処理の流れについて説明する。
図3,4は、本実施形態の画像形成装置の処理の流れを示すフローチャートである。図3は、電源断時から実際に電源が切断するまでの流れを示しており、図4は、電源が切断した後再度電源が接続された後の流れを示している。以下、ステップS1からステップS11までの手順について説明する。また以下の説明により、電子機器用プログラムが画像形成装置10のコンピュータに実行させる手順例が明らかとなる。
ステップS1:不意な電源断や、停電(一時的、数ミリ〜数十ミリ秒程度の瞬間的な停電も含む)、電源スイッチのOFF等といった何かしらの要因で、画像形成装置10としての動作に必要な電力の供給が断たれ、電源断の状態が発生する。
ステップS2:電源ユニット30から制御部50に電源断の信号が送信され、割り込みハンドラが動作して電源断割り込みが発生し、検出部55は、電源断の発生を検出する(検出手順)。
ステップS3:制御部50は、画像形成装置10が所定の処理(ジョブ処理、ファイルシステム利用した処理、その他システムを利用した処理)を行っているか否かを判断する。所定の処理を行っていると判断すればステップS4に進み、所定の処理を行っていないと判断すればステップS6に進む。ここで、所定の処理にどのような処理を含ませるかは、設計時に自由に設定すればよいが、例えば、電源断時に障害が発生しやすい処理を基準に選択するとよい。このとき、画像形成ユニット20が動作していれば、RAM54には、画像の形成に必要なデータが展開されている(画像形成手順)。
ステップS4:情報書き込み部56は、NVRAM53に電源断情報を書き込む(情報書き込み手順)。具体的には、電源断情報のフラグをON(1)にする。
ステップS5:同期部58は、RAM54のデータをHDD40に書き込む(同期手順)。これにより、RAM54のデータがHDD40に退避される。
ステップS6:電源が完全に切断される。
ステップS7(図4参照):再度電源が接続され、電子機器としての動作に必要な電力の供給が再開される。
ステップS8:制御部50は、NVRAM53の電源断情報を確認し、電源断情報のフラグがON(1)の状態であれば、ステップS9に進み、電源断情報のフラグがOFF(0)の状態であれば、修復処理は必要ないため、ステップS11に進む。
ステップS9:修復処理部57は、電源断情報に基づいて修復処理を行う(修復手順)。修復処理の内容は、上述した通りであるが、NVRAM53を動作させる際に用いるファイルシステムの少なくとも一部を修復する処理をしたり、一旦HDD40に退避させたデータをRAM54に復旧させたりする。修復処理部57は、予め修復処理を行うと定めた領域についてのみ修復処理を行う。
ステップS10:制御部50は、NVRAM53の電源断情報のフラグをOFF(0)にする。
ステップS11:すべての処理が終了する。
このように、本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)電源断情報に基づいて復旧処理を行うので、電源断が発生したという事実のみをNVRAM53に書き込めばよく、必要最低限の情報を書き込むだけで事が足り、メモリ領域を圧迫することがない。また、NVRAM53に書き込む情報量を、電源断が発生したという最小限の情報に抑えることで、電源が切断しかかっている状態であっても、電源のコンデンサの残存電荷分で充分に書き込み処理を行うことができるため、最小限のコストで、最大限の復旧処理を行うことができる。
(2)一般に、不揮発性メモリの書き込み中に電源が切断されると、不揮発性メモリに書き込むためのファイルシステムが壊れることがあり、そのファイルシステムが壊れると不揮発性メモリが利用できなくなる。本実施形態によれば、ファイルシステムの少なくとも一部を修復することができるので、例えば、ファイルシステムのヘッダ部分を上書きしたり、ファイルシステムの全体を正常なファイルシステムで上書きしたりする等して、不揮発性メモリのファイルシステムをソフトウエア的に修復することができる。
(3)情報書き込み部56が電源断情報を書き込んだ後に、RAM54のデータをHDD40に退避させ、退避させたデータを再びRAM54に復帰させるので、まず第1に、電源断情報を書き込み、第2に、データを退避させるといったように優先順位をつけて処理を行うことができる。一般的に、データの転送には時間がかかるので、仮に、データを退避させている間に電源が完全に切断されデータの転送が途中で終了してしまうようなことがあっても、最低限の処理として電源断情報を書き込むことができ、その後の復旧処理をスムーズに行うことができる。また、データの転送が途中で終了した場合には、正しい書き込みが行われていないことも考えられるので、電源断情報のフラグがON(1)であれば、「前回の書き込み内容が正しく書き込まれていない可能性があります」等として、それをユーザに通知してもよい。
(4)電源断が発生した際には、画像を形成する際に用いるデータをHDD40に退避させ、画像形成装置としての動作に必要な電力の供給が再開された際には、HDD40のデータをRAM54に復帰させることによって画像を形成する際に用いるデータを迅速に復旧させることができる。これにより、停電等で画像形成装置が一時的に動作を中断しても、再度電源が接続されれば迅速に画像の形成をすることができ、ユーザを待たせるようなことがなくなる。
(5)電源断情報をNVRAM53に常に書き込むのではなく、ある特定の処理(ジョブ処理、ファイルシステム利用した処理、その他システムを利用した処理)を行っているときにのみ書き込むようにすることで、無駄な処理を省きつつ処理の効率化を図ることができる。つまり、電源が切断されても障害が起きない処理については、最初から修復処理の対象外とすることで、余計な処理は行わないようにすることができる。
(6)修復処理を行う領域と修復処理を行わない領域とを予め定めておくことで、読み込み専用の領域等といったそもそも修復処理を行う必要がない領域については修復処理を行わず、書き込み専用の領域等といった修復処理が必要になる可能性が高い領域についてのみ修復処理を行うことができ、読み込みや書き込みのパーティション単位毎に修復処理を効率よく行い、処理時間の短縮を図ることができる。
本発明は、上述した一実施形態に制約されることなく、各種の変形や置換を伴って実施することができる。電子機器は、画像形成装置の例で説明したが、パーソナルコンピュータ等であってもよい。また、一実施形態で挙げた画像形成装置10の構成は好ましい例示であり、これらを適宜変形して実施可能であることはいうまでもない。
10 画像形成装置
20 画像形成ユニット
30 電源ユニット
40 HDD
50 制御部
51 CPU
52 ROM
53 NVRAM
54 RAM
55 検出部
56 情報書き込み部
57 修復処理部
58 同期部

Claims (10)

  1. 制御コントローラを有する電子機器としての動作に必要な電力の供給が断たれる電源断の発生を検出する検出手段と、
    前記検出手段が前記電源断の発生を検出した場合、前記電源断の発生後の第1の処理として、前記電源断が発生した旨の情報を書き換え可能な不揮発性メモリに書き込む情報書き込み手段と、
    前記情報書き込み手段が情報を書き込んだ後に、前記第1の処理に続く第2の処理として、電子機器としての処理を行う上で作業領域として使用する揮発性メモリのデータを、前記書き換え可能な不揮発性メモリとは異なる記憶装置に書き込む同期手段と、
    前記電源断の発生の後、電子機器としての動作に必要な電力の供給が再開された際に、前記情報書き込み手段によって前記不揮発性メモリに書き込まれた情報に基づいて、所定の修復処理を行う修復処理手段とを備え、
    前記修復処理手段は、
    前記修復処理として、前記同期手段が書き込んだ記憶装置のデータを前記揮発性メモリに書き込む処理を行い、
    前記不揮発性メモリは、
    前記制御コントローラの内部に設けられており、
    前記記憶装置は、
    前記制御コントローラの外部に接続されているハードディスクであることを特徴とする電子機器。
  2. 請求項1に記載の電子機器において、
    前記修復処理手段は、
    前記修復処理として、前記不揮発性メモリを動作させる際に用いるファイルシステムの少なくとも一部を修復する処理を行うことを特徴とする電子機器。
  3. 請求項1に記載の電子機器において、
    画像データに基づいて潜像を形成し、この潜像をトナーにより現像して画像を形成する画像形成手段をさらに備え、
    前記同期手段は、
    前記画像形成手段が画像を形成する際に作業領域として使用する揮発性メモリのデータを所定の記憶装置に書き込み、
    前記修復処理手段は、
    前記修復処理として、前記同期手段が書き込んだ記憶装置のデータを前記揮発性メモリに書き込む処理を行うことを特徴とする電子機器。
  4. 請求項1からまでのいずれかに記載の電子機器において、
    前記情報書き込み手段は、
    電子機器としての所定の処理が行われている間に、前記電源断が発生した旨の情報を不揮発性メモリに書き込むことを特徴とする電子機器。
  5. 請求項1からまでのいずれかに記載の電子機器において、
    前記不揮発性メモリは、
    修復処理を行う領域と修復処理を行わない領域とが予め定められており、
    前記修復処理手段は、
    前記修復処理を行う領域について修復処理を行うことを特徴とする電子機器。
  6. 制御コントローラを有する電子機器のコンピュータに、
    電子機器としての動作に必要な電力の供給が断たれる電源断の発生を検出する検出手順と、
    前記検出手順で前記電源断の発生を検出した場合、前記電源断の発生後の第1の処理として、前記電源断が発生した旨の情報を書き換え可能な不揮発性メモリに書き込む情報書き込み手順と、
    前記情報書き込み手順で情報を書き込んだ後に、前記第1の処理に続く第2の処理として、電子機器としての処理を行う上で作業領域として使用する揮発性メモリのデータを、前記書き換え可能な不揮発性メモリとは異なる記憶装置に書き込む同期手順と、
    前記電源断の発生の後、電子機器としての動作に必要な電力の供給が再開された際に、前記情報書き込み手順によって前記不揮発性メモリに書き込まれた情報に基づいて、所定の修復処理を行う修復処理手順とを実行させ、
    前記修復処理手順は、
    前記修復処理として、前記同期手順で書き込んだ記憶装置のデータを前記揮発性メモリに書き込む処理を行う手順であり、
    前記不揮発性メモリは、
    前記制御コントローラの内部に設けられており、
    前記記憶装置は、
    前記制御コントローラの外部に接続されているハードディスクであることを特徴とする電子機器用プログラム。
  7. 請求項に記載の電子機器用プログラムにおいて、
    前記修復処理手順は、
    前記修復処理として、前記不揮発性メモリを動作させる際に用いるファイルシステムの少なくとも一部を修復する処理を行う手順であることを特徴とする電子機器用プログラム。
  8. 請求項に記載の電子機器用プログラムにおいて、
    画像データに基づいて潜像を形成し、この潜像をトナーにより現像して画像を形成する画像形成機能を有した電子機器のコンピュータに、
    前記画像形成機能を用いて画像を形成する画像形成手順をさらに実行させるとともに、
    前記同期手順は、
    前記画像形成手順で画像を形成する際に作業領域として使用する揮発性メモリのデータを所定の記憶装置に書き込む手順であり、
    前記修復処理手順は、
    前記修復処理として、前記同期手順が書き込んだ記憶装置のデータを前記揮発性メモリに書き込む処理を行う手順であることを特徴とする電子機器用プログラム。
  9. 請求項からまでのいずれかに記載の電子機器用プログラムにおいて、
    前記情報書き込み手順は、
    電子機器としての所定の処理が行われている間に、前記電源断が発生した旨の情報を不揮発性メモリに書き込む手順であることを特徴とする電子機器用プログラム。
  10. 請求項からまでのいずれかに記載の電子機器用プログラムにおいて、
    前記不揮発性メモリは、
    修復処理を行う領域と修復処理を行わない領域とが予め定められており、
    前記修復処理手順は、
    前記修復処理を行う領域について修復処理を行う手順であることを特徴とする電子機器用プログラム。
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