JP2011051258A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
異常電源断によるデータ破損の検知を行い、HDDのライトエラーを防止、HDDの復旧及び保護を図る。
【解決手段】
HDDエラー検知回路203、SMART情報取得回路201と異常電源断カウンタ回路202により、HDDエラーを検知した場合、異常電源断カウンタ値を確認して、HDDエラーが異常電源断によるものかHDDの故障によるものかを判断する。HDD故障の場合はリモート通知回路207によりHDD故障を連絡し、異常電源断によるものの場合は、HDDエラー箇所特定回路204とHDDエラーファイル識別回路205により、HDDの復旧可否を判断し、更に、fsckによる復旧を行うかHDDの初期化で復旧を行うかを判断する。
【選択図】図1
異常電源断によるデータ破損の検知を行い、HDDのライトエラーを防止、HDDの復旧及び保護を図る。
【解決手段】
HDDエラー検知回路203、SMART情報取得回路201と異常電源断カウンタ回路202により、HDDエラーを検知した場合、異常電源断カウンタ値を確認して、HDDエラーが異常電源断によるものかHDDの故障によるものかを判断する。HDD故障の場合はリモート通知回路207によりHDD故障を連絡し、異常電源断によるものの場合は、HDDエラー箇所特定回路204とHDDエラーファイル識別回路205により、HDDの復旧可否を判断し、更に、fsckによる復旧を行うかHDDの初期化で復旧を行うかを判断する。
【選択図】図1
Description
本発明は、デジタル複合機などの画像形成装置に関し、特に、該画像形成装置内のハードディスクの自己判断機能情報に基づいて行う、ハードディスクエラーの検出方法及びハードディスクの保護、復旧に関する。
デジタル複合機のような画像形成装置では、スキャナによる読取画像データやファクシミリによる受信文書データなどの受信画像データを、RAMや大容量のハードディスクのような画像記憶部に蓄積してプリントアウトしたり、ファクシミリ送信したり、ネットワークを介してコンピュータ装置に画像伝送したりするなど、各種画像処理を行う機能を備えることが一般的になっている。
しかし、このように画像データを一時保管し、所望のタイミングで画像データを読み出す大容量のハードディスクは、記憶媒体に磁性体を使用するため、振動などに弱く一般的に壊れやすい。また、ハードディスクへのデータ書き込み中に停電などにより電源が遮断されると、書き込み中のハードディスク内のセクタが不良となり、不良領域に書き込まれた画像データが抜けてしまったり、不完全な画像が再現されたり、次期電源立ち上げ時にシステムの起動に支障が生じたりする。更に、これらの不備により、実際にはHDD(ハードディスクドライブ)が故障していないものが含まれているにも関わらず、ハードディスク故障と認識してサービスコールを発行してしまう事態を引き起こす可能性があり、装置のパフォーマンスに影響が出るおそれがある。
しかし、このように画像データを一時保管し、所望のタイミングで画像データを読み出す大容量のハードディスクは、記憶媒体に磁性体を使用するため、振動などに弱く一般的に壊れやすい。また、ハードディスクへのデータ書き込み中に停電などにより電源が遮断されると、書き込み中のハードディスク内のセクタが不良となり、不良領域に書き込まれた画像データが抜けてしまったり、不完全な画像が再現されたり、次期電源立ち上げ時にシステムの起動に支障が生じたりする。更に、これらの不備により、実際にはHDD(ハードディスクドライブ)が故障していないものが含まれているにも関わらず、ハードディスク故障と認識してサービスコールを発行してしまう事態を引き起こす可能性があり、装置のパフォーマンスに影響が出るおそれがある。
このようなHDDのライトエラーを防ぎ、HDDの保護及び画像形成装置のパフォーマンスの向上を図るために様々な対策が提案されている。
例えば、バックアップ電源を用意し、ハードディスクがライトアクセスしているかどうか判定する判定手段を持つハードディスクコントローラと、AC電源遮断検知手段を持ち、前記AC電源遮断検知手段により遮断が検知されると、切り換え回路により、ハードディスク及びハードディスクコントローラの一部の電源を前記バックアップ電源に切り換え、ハードディスクに接続している信号をハイインピーダンスに保持するのと同時に、ハードディスクの内部バッファに蓄積された全てのデータの書込みを終了させるまで、ハードディスクにリセットをかけ続けることでHDDのライトエラーを防止するものが提案されている(特許文献1参照)。
例えば、バックアップ電源を用意し、ハードディスクがライトアクセスしているかどうか判定する判定手段を持つハードディスクコントローラと、AC電源遮断検知手段を持ち、前記AC電源遮断検知手段により遮断が検知されると、切り換え回路により、ハードディスク及びハードディスクコントローラの一部の電源を前記バックアップ電源に切り換え、ハードディスクに接続している信号をハイインピーダンスに保持するのと同時に、ハードディスクの内部バッファに蓄積された全てのデータの書込みを終了させるまで、ハードディスクにリセットをかけ続けることでHDDのライトエラーを防止するものが提案されている(特許文献1参照)。
また、HDDに搭載のSMART(Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology)という自己診断機能と状態監視サーバを用いて、劣化による故障などが近いと予測できる状態になったときに、HDDを読み取りのみ可能な状態にして、バックアップ及び交換をするまで寿命を持たせ、壊れた場合でもできるだけダウンタイムや手間が少なく対応できる環境を提供するものも提案されている(特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置は、上記のHDDコントローラとバックアップ電源を用いることで、最小のバックアップ容量でHDDのライトエラーを防ぐことができるが、バックアップ電源を使用しなければならないため、コストがかかる。
また、特許文献2に記載の画像形成装置は、HDDの故障の予測にSMART情報を活用しているが、異常電源断によるデータ破損の検知を目的としておらず、不良領域に書き込まれた画像データが抜けてしまったり、不完全な画像が再現されたりなどの不備に対しての対策がなされてない。
また、特許文献2に記載の画像形成装置は、HDDの故障の予測にSMART情報を活用しているが、異常電源断によるデータ破損の検知を目的としておらず、不良領域に書き込まれた画像データが抜けてしまったり、不完全な画像が再現されたりなどの不備に対しての対策がなされてない。
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、異常電源断によるデータ破損の検知を行い、外部記憶手段のライトエラーを防止して、外部記憶手段の保護と復旧を図り、かつ安価なシステムで構成できる外部記憶手段コントローラを備えた画像形成装置を提供することである。
本発明は、外部記憶手段を備える画像形成装置であって、外部記憶手段の自己診断情報を取得する取得手段と、取得した前記自己診断情報中の異常電源断情報に基づき、異常電源断の回数をカウントする異常電源断回数カウント手段と、外部記憶手段エラー判断手段と、を有し、前記外部記憶手段エラー判断手段は、前記異常電源断回数カウント手段の異常電源断カウント結果に基づき、前記外部記憶手段エラーが異常電源断によるものか否かを判断すると共に、前記外部記憶手段エラーが異常電源断によるときは書き込み不良と判断し、異常電源断によるものでないときは、外部記憶手段不良と判断することを特徴とする画像形成装置である。
異常電源断によるデータ破損の検知を行うことによって、外部記憶手段の不良が外部記憶手段故障か異常電源断によるものか判断できるため、それぞれの要因に基づき最適な対応が可能である。即ち、外部記憶手段故障の場合はリモート通知により外部記憶手段故障を知らせ、画像形成装置のダウンタイムを低減し、異常電源断による外部記憶手段不良の場合は自動的に外部記憶手段復旧処理を行うことができる。
以下、本発明を実施するための形態について、添付した図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態の画像形成装置のシステム構成を示すブロック図である。
図1において、システム構成は、画像形成装置に内蔵された主に画像データ、各アプリソフト、ログデータ、アドレス帳等の個人データ、ファームウェアが格納される外部記憶手段、例えばHDD100〜103と、画像形成装置を制御するメインコントローラ10の制御を行なう集中演算装置CPU104と、課金データ、ログデータ、各種パラメータ情報、履歴等の情報が保管される不揮発メモリ105と、画像形成装置制御に必要な各回路を装備した制御ASIC(Application Specific Integrated Circuit)106と、画像形成装置の操作に必要なキーおよび表示部で構成されている操作部107と、現在時刻を保存する回路であるRTC(Real Time Clock)回路108と、PSU(Power Supply Unit:電源ユニット)より本体に供給される電源のON/OFF制御を行なうスイッチとなっている主電源スイッチ109からなっており、ハブ110によって、社内のLAN(Local Area Network)に接続され、プロバイダ経由等で社外にあるリモートサービス端末112やホストPC(Personal Computer)111などと接続されている。
また、操作部107には電源キー300が配置されており、電源OFF時はこの電源キーの押下で電源を落とすようになっている。
図1は、本実施形態の画像形成装置のシステム構成を示すブロック図である。
図1において、システム構成は、画像形成装置に内蔵された主に画像データ、各アプリソフト、ログデータ、アドレス帳等の個人データ、ファームウェアが格納される外部記憶手段、例えばHDD100〜103と、画像形成装置を制御するメインコントローラ10の制御を行なう集中演算装置CPU104と、課金データ、ログデータ、各種パラメータ情報、履歴等の情報が保管される不揮発メモリ105と、画像形成装置制御に必要な各回路を装備した制御ASIC(Application Specific Integrated Circuit)106と、画像形成装置の操作に必要なキーおよび表示部で構成されている操作部107と、現在時刻を保存する回路であるRTC(Real Time Clock)回路108と、PSU(Power Supply Unit:電源ユニット)より本体に供給される電源のON/OFF制御を行なうスイッチとなっている主電源スイッチ109からなっており、ハブ110によって、社内のLAN(Local Area Network)に接続され、プロバイダ経由等で社外にあるリモートサービス端末112やホストPC(Personal Computer)111などと接続されている。
また、操作部107には電源キー300が配置されており、電源OFF時はこの電源キーの押下で電源を落とすようになっている。
メインコントローラ10の制御ASIC106のブロック図には本実施形態で必要な部分のみピックアップした回路を記載する。
制御ASIC106のブロック図において、HDD制御回路200は、HDD100〜103に対してコマンドを発行し、リード/ライト動作等を制御する回路である。
SMART情報取得回路201は、HDDのSMART情報を吸い上げて取得した情報のパラメータを不揮発メモリに保存する回路である。
異常電源断カウンタ回路202は、SMART情報取得回路201で取得したパラメータのうち、Power-Off Retract Count値(ハードディスク磁気ヘッド緊急退避計数値:電源を抜くなどしてハードディスクが強制的に停止し、磁気ヘッドが緊急退避した回数)をカウントすることで異常電源断を判断する回路である。
制御ASIC106のブロック図において、HDD制御回路200は、HDD100〜103に対してコマンドを発行し、リード/ライト動作等を制御する回路である。
SMART情報取得回路201は、HDDのSMART情報を吸い上げて取得した情報のパラメータを不揮発メモリに保存する回路である。
異常電源断カウンタ回路202は、SMART情報取得回路201で取得したパラメータのうち、Power-Off Retract Count値(ハードディスク磁気ヘッド緊急退避計数値:電源を抜くなどしてハードディスクが強制的に停止し、磁気ヘッドが緊急退避した回数)をカウントすることで異常電源断を判断する回路である。
HDDエラー検知回路203は、HDDへのアクセス時にHDDより返されるステータスを元に、HDDエラーが発生しているか否かを判断する。
HDDエラー箇所特定回路204は、HDDエラー発生時にアクセスしたLBA(Logical Block Addressing)を記憶しておき、どの箇所でエラーが発生したかを知ることが出来る。なお、LBAとは、ハードディスク内のすべてのセクタに通し番号を振り、その通し番号によってセクタを指定する方式である。
HDDエラーファイル識別回路205は、予め設定されたHDD領域仕様を元にHDDエラーがある箇所上のデータがどの領域にあたるかを識別することが出来る。
HDDエラー箇所特定回路204は、HDDエラー発生時にアクセスしたLBA(Logical Block Addressing)を記憶しておき、どの箇所でエラーが発生したかを知ることが出来る。なお、LBAとは、ハードディスク内のすべてのセクタに通し番号を振り、その通し番号によってセクタを指定する方式である。
HDDエラーファイル識別回路205は、予め設定されたHDD領域仕様を元にHDDエラーがある箇所上のデータがどの領域にあたるかを識別することが出来る。
操作部制御回路206は、操作部107に表示する文字、画像等を作像し、操作部107のI/F(インタフェース)信号を制御し、操作部107への表示を行う回路である。
リモート通知回路207は、定期的に機器情報をリモートサービス端末112に提供する回路である。
ネットワークI/F回路208は、ハブ110を介してホストPC111と接続することでホストPC111からのプリント、スキャナといった機能を提供している。
リモート通知回路207は、定期的に機器情報をリモートサービス端末112に提供する回路である。
ネットワークI/F回路208は、ハブ110を介してホストPC111と接続することでホストPC111からのプリント、スキャナといった機能を提供している。
図2は、メインコントローラ10内で行うHDDエラー検知の場合の異常電源断判断の処理を示すフロー図である。
図2において、主電源スイッチ109(図1)より本体電源をONにした際、HDDエラー検知回路203によりHDDエラーがあるか否かを検知する(S201)。つまり、HDD故障もしくはHDD書き込み中に電源断があった場合にはHDDエラーが検出される。
HDDエラーが検知されると(S201:YES)、まず、SMART情報取得回路201から不揮発メモリ105に保存されたHDDのSMART情報を読み出し、異常電源断カウンタ回路202で、SMART情報中のハードディスク磁気ヘッド緊急退避計数値(Power-Off Retract Count)をカウントし、異常電源断カウンタ値を確認する(S202)。そして、異常電源断カウンタ値が前回電源ON時のカウント値より大きいか同じかを確認する(S203)。
図2において、主電源スイッチ109(図1)より本体電源をONにした際、HDDエラー検知回路203によりHDDエラーがあるか否かを検知する(S201)。つまり、HDD故障もしくはHDD書き込み中に電源断があった場合にはHDDエラーが検出される。
HDDエラーが検知されると(S201:YES)、まず、SMART情報取得回路201から不揮発メモリ105に保存されたHDDのSMART情報を読み出し、異常電源断カウンタ回路202で、SMART情報中のハードディスク磁気ヘッド緊急退避計数値(Power-Off Retract Count)をカウントし、異常電源断カウンタ値を確認する(S202)。そして、異常電源断カウンタ値が前回電源ON時のカウント値より大きいか同じかを確認する(S203)。
異常電源断カウンタ値が前回電源ON時のカウント値より大きい場合(S203:YES)、つまり、SMRAT情報のパラメータのハードディスク磁気ヘッド緊急退避計数値(Power-Off Retract Count)がインクリメントされていると、異常電源断フラグを立て、HDDエラーは異常電源断の影響により発生したと判断し(S204)、異常電源断回数を操作部107に表示して(S205)、トータルで何回の異常電源断があったかをユーザ通知し、電源断方法についての注意を促す。
なお、異常電源断の発生としてはライトアクセス時の電源断によるデータ破損がほとんどであるため、HDDデータ破損が発生していると判断する。また、ステップS203で異常電源断カウンタ値が前回より小さい場合としては基本的にHDD交換時のみとなり、交換しない限りはそれ以下になることはない。HDD交換時は異常電源断カウンタ値の再セットを行う。
一方、ステップS203で異常電源断カウンタ値が前回電源ON時のカウンタ値と同じ場合(S203:NO=同じ)、HDD故障と判断する(S206)。また、取得したHDDのSMART情報よりHDD復旧不可と判断した場合、リモート通知回路207より、HDD故障をリモートサービス端末112に通知し(S207)、操作部107にHDD故障及びリモート通知済みの旨を表示する(S208)。
なお、ステップS207でHDD故障をリモートサービス端末にリモート通知、つまり、サービスコールが発信されると、通知を受けたサービスマンが画像形成装置のHDD交換部品を手配し、HDD交換部品を用意してユーザ先に修理訪問することで、早急な対応を行う。
また、修理が行われるまでの間は、HDDなしでも動作する機能、例えば、HDD以外の記憶装置を利用して小容量の画像処理を行うなどの機能を制御することでダウンタイムを低減することができる。
なお、ステップS207でHDD故障をリモートサービス端末にリモート通知、つまり、サービスコールが発信されると、通知を受けたサービスマンが画像形成装置のHDD交換部品を手配し、HDD交換部品を用意してユーザ先に修理訪問することで、早急な対応を行う。
また、修理が行われるまでの間は、HDDなしでも動作する機能、例えば、HDD以外の記憶装置を利用して小容量の画像処理を行うなどの機能を制御することでダウンタイムを低減することができる。
以上のように、HDDエラー検出手段、HDDのSMART情報取得手段と、異常電源断回数のカウント手段を用いることで、HDDエラーが検出された場合に、異常電源断によるものか否かの判断ができ、その判断に基づいてのHDDの復旧処理などの対策が適切に行うことができる。
また、HDDの復旧可否判断手段で、復旧が不可能と判断した場合に、リモート通知手段を用いてサービスコールを通知するともに、HDD無しでも利用可能な必要最低限の機能を動作させて、ダウンタイムの低減も図ることができる。
また、HDDの復旧可否判断手段で、復旧が不可能と判断した場合に、リモート通知手段を用いてサービスコールを通知するともに、HDD無しでも利用可能な必要最低限の機能を動作させて、ダウンタイムの低減も図ることができる。
更に、異常電源段回数表示手段により、操作部に異常電源断発生回数を表示することにより、ユーザに異常電源断があったことを知らせ、ユーザが異常に気づかずそのまま使われてしまう状況を回避できる同時に、電源断方法についても注意を促せることができる。
上述のステップS204で異常電源断があったことでフラグが立つと、HDDエラー発生箇所の検知を行い、復旧処理を実施することができる。
上述のステップS204で異常電源断があったことでフラグが立つと、HDDエラー発生箇所の検知を行い、復旧処理を実施することができる。
図3は、異常電源断によりHDDエラーが発生した際の復旧処理の手順を示すフロー図である。
図3において、HDDエラーがHDD書き込み中の異常電源断によるエラーと判断されると、HDDエラー箇所特定回路204より、HDDエラー箇所の検知を行う(S301)。まず、HDDエラーの発生箇所がデータを一時蓄積するテンポラリ領域かファームウェア、アドレス帳などのデータ保存領域かの判断を行い(S302)、発生箇所がテンポラリ領域と判断されると(S302:YES)、続いてエラー箇所上のデータ種類が画像の生データであるRAWデータかファイルシステムデータかの識別をHDDエラーファイル識別回路205により行う(S303)。ここで、データ種類がRAWデータと識別されると(S303:YES)、HDDのエラー発生箇所の初期化を行う(S304)。この初期化を実施することで、次回のHDDにアクセス時にHDDエラーが表示されないようになる。
図3において、HDDエラーがHDD書き込み中の異常電源断によるエラーと判断されると、HDDエラー箇所特定回路204より、HDDエラー箇所の検知を行う(S301)。まず、HDDエラーの発生箇所がデータを一時蓄積するテンポラリ領域かファームウェア、アドレス帳などのデータ保存領域かの判断を行い(S302)、発生箇所がテンポラリ領域と判断されると(S302:YES)、続いてエラー箇所上のデータ種類が画像の生データであるRAWデータかファイルシステムデータかの識別をHDDエラーファイル識別回路205により行う(S303)。ここで、データ種類がRAWデータと識別されると(S303:YES)、HDDのエラー発生箇所の初期化を行う(S304)。この初期化を実施することで、次回のHDDにアクセス時にHDDエラーが表示されないようになる。
一方、ステップS302で、エラー発生箇所がデータ保存領域である(S302:NO)か、又はテンポラリ領域であっても(S302:YES)、そのステップテンポラリ領域の発生箇所のデータ種類がファイルシステムデータと検知されると(S303:NO)、操作部107に異常電源断があった旨の表示をすると共に(S305)、fsck(File System Consistency check)によるファイル復旧を行うか、それともデータが失われてもよい場合にはHDD全領域の初期化を行って復旧させるかの選択画面を表示し(S306)、ユーザによっていずれかが選択されるようにする。
ここで、fsckは、UNIX(登録商標)系OS(Operating System)において、ファイルシステムの検査と修復を行うツール(コマンド)である。
ここで、fsckは、UNIX(登録商標)系OS(Operating System)において、ファイルシステムの検査と修復を行うツール(コマンド)である。
ユーザによってfsckによる修復が選択された場合(S306:YES)、操作部107に修復実行中の表示を行いfsckによる復旧を実行する(S307)。fsck実行が完了するまでに時間がかかることがあるので、fsck実行中は「HDD無しでも動作する機能のみ提供できる」旨を操作部107に表示し(S308)、当該機能の提供を行う。
また、ステップS306で、ユーザがデータを失われてもよいとして初期化を選択した場合には(S306:NO)、HDDの全域に初期化を行う。
また、ステップS306で、ユーザがデータを失われてもよいとして初期化を選択した場合には(S306:NO)、HDDの全域に初期化を行う。
以上のように、本実施形態に係る画像形成装置では、異常電源断によるデータ書込み異常に対し、HDDエラーとなっている箇所のエラー箇所特定手段、エラーファイル種類識別手段を備えたことにより、HDDエラーとなっている箇所がテンポラリ領域で、かつデータの種類がRAWデータの場合には、HDDのエラー発生箇所を初期化することによって、HDDエラーを解消することができる。
また、異常電源断有無の表示手段、fsckファイル復旧手段を備えたことにより、異常電源断によるfsck復旧処理をユーザに通知し、確実に実行することでシステムの異常を回避することができる。
更に、HDDリカバリー処理中でも、最低限の機能を動作させることで画像形成装置のダウンタイムを低減することができる。
また、異常電源断有無の表示手段、fsckファイル復旧手段を備えたことにより、異常電源断によるfsck復旧処理をユーザに通知し、確実に実行することでシステムの異常を回避することができる。
更に、HDDリカバリー処理中でも、最低限の機能を動作させることで画像形成装置のダウンタイムを低減することができる。
10・・・メインコントローラ、100〜103・・・HDD、104・・・CPU、105・・・不揮発メモリ、106・・・制御ASIC、107・・・操作部、108・・・RTC回路、109・・・主電源スイッチ、110・・・ハブ、111・・・ホストPC、112・・・リモートサービス端末、200・・・HDD制御回路、201・・・SMART情報取得回路、202・・・異常電源断カウンタ回路、203・・・HDDエラー検知回路、204・・・HDDエラー箇所特定回路、205・・・HDDエラーファイル識別回路、206・・・操作部制御回路、207・・・リモート通知回路、208・・・ネットワークI/F回路。
Claims (7)
- 外部記憶手段を備える画像形成装置であって、
外部記憶手段の自己診断情報を取得する取得手段と、
取得した前記自己診断情報中の異常電源断情報に基づき、異常電源断の回数をカウントする異常電源断回数カウント手段と、外部記憶手段エラー判断手段と、を有し、
前記外部記憶手段エラー判断手段は、前記異常電源断回数カウント手段の異常電源断カウント結果に基づき、前記外部記憶手段エラーが異常電源断によるものか否かを判断すると共に、前記外部記憶手段エラーが異常電源断によるときは書き込み不良と判断し、異常電源断によるものでないときは、外部記憶手段不良と判断することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載された画像形成装置において、
前記外部記憶手段エラー判断手段により外部記憶手段エラーが検出されたとき、外部記憶手段エラーのエラー箇所を特定するエラー箇所特定手段と、
前記エラー箇所上のデータの種類を識別するエラーファイル識別手段と、を有し、
前記エラーファイル識別手段により、前記エラー箇所がテンポラリ領域で、かつ前記エラーデータの種類が生データであると識別されたとき、前記エラー箇所を初期化して前記外部記憶手段のエラーを解消することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1または2に記載された画像形成装置において、
ファイル復旧手段と、前記エラー箇所特定手段によりエラー箇所がファイルシステム領域であると特定されたとき、前記ファイル復旧手段によるファイルの復旧を行うか、外部記憶手段全体の初期化を行うかの選択をユーザに促すシステム復旧選択手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載された画素形成装置において、
前記外部記憶手段に故障があったときその旨をユーザに通知する通知手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載された画像形成装置において、
前記外部記憶手段エラー判断手段により外部記憶手段エラーが検出されたとき、前記取得した自己診断情報に基づいて、外部記憶手段の復旧可否を判断する外部記憶手段復旧可否判断手段と、を有し、
前記外部記憶手段復旧可否判断手段により外部記憶手段の復旧が困難と判断したとき、外部記憶手段なしで動作する機能のみを動作させる制御を行うことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項5に記載された画像形成装置において、
外部記憶手段なしであること及び外部記憶手段なしで動作する機能のみの動作を行うことをユーザに通知する通知手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし6のいずれかに記載された画像形成装置において、
異常電源断回数を表示する表示手段と、前記異常電源断回数をユーザに通知する通知手段を有することを特徴とする画像形成装置。
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