JP2008027004A - 情報装置およびそのプログラム更新方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】組み込みプログラムの更新時、更新部分のプログラムの分離が難しい場合でも、更新中の電源断により更新が正常に行われなくなる事態を回避できるようにする。
【解決手段】フラッシュメモリ2内に実行プログラムを記憶するプログラム領域11とそのバックアッププログラムを記憶しておくバックアッププログラム領域12を備え、プログラム更新時、CPUはまず実行プログラムに従ってその実行プログラムのみを更新し、途中で電源断がなければその更新の終了後にバックアッププログラムを更新する一方、電源投入時には、実行プログラムが正常か否かを判定し、そのプログラムが正常で、バックアッププログラムが更新中の電源断で異常の場合には、実行プログラムを用いてバックアッププログラムを更新し、途中の電源断で実行プログラムが正常でなかった場合にはバックアッププログラムを用いて実行プログラムを修復する。
【選択図】図2
【解決手段】フラッシュメモリ2内に実行プログラムを記憶するプログラム領域11とそのバックアッププログラムを記憶しておくバックアッププログラム領域12を備え、プログラム更新時、CPUはまず実行プログラムに従ってその実行プログラムのみを更新し、途中で電源断がなければその更新の終了後にバックアッププログラムを更新する一方、電源投入時には、実行プログラムが正常か否かを判定し、そのプログラムが正常で、バックアッププログラムが更新中の電源断で異常の場合には、実行プログラムを用いてバックアッププログラムを更新し、途中の電源断で実行プログラムが正常でなかった場合にはバックアッププログラムを用いて実行プログラムを修復する。
【選択図】図2
Description
本発明は、プリンタやデジタル複写機などに組み込まれるプログラムを更新する技術に関する。
プリンタやデジタル複写機などでは一般に、装置に組み込まれているプログラム(ファームウェア)を利用者が更新できるようになっている。そのため、一般的にはそのようなプログラムをフラッシュメモリなどに書き込んでいる。
このフラッシュメモリは、一度書き込むと、書き込んだデータを消去しなければ新しいデータを書き込めないので、消去後に新しいプログラムの書込みを行う。したがって、更新処理中に電源断などが発生すると、プログラムが部分的に消去された状態になり、装置が動作しなくなってしまう危険がある。
これを避けるために、プログラムを、更新するためのブート部分とその他の部分とに分け、ブート部分以外だけ更新を行うことにより装置が動作しなくなる事態を避ける技術が提供されている。
このフラッシュメモリは、一度書き込むと、書き込んだデータを消去しなければ新しいデータを書き込めないので、消去後に新しいプログラムの書込みを行う。したがって、更新処理中に電源断などが発生すると、プログラムが部分的に消去された状態になり、装置が動作しなくなってしまう危険がある。
これを避けるために、プログラムを、更新するためのブート部分とその他の部分とに分け、ブート部分以外だけ更新を行うことにより装置が動作しなくなる事態を避ける技術が提供されている。
以下、特許文献に示されている関連従来技術について説明する。
まず、特許文献1に示された従来技術だが、この従来技術では、フラッシュメモリ内のプログラムのうち、短時間に更新する必要のあるプログラムを更新する場合、新プログラムの更新実行サイズとフラッシュメモリおよびRAMの容量とを比較し、RAM上で動作可能ならばRAM上で動作するように、RAM上で動作不可能ならばフラッシュメモリ上で動作するように動作環境を設定し、その動作環境でプログラムを更新する。
また、特許文献2に示された従来技術では、プリンタに組み込まれるプログラムを安全且つ短時間で行うことができるように、そのプログラムを複数のモジュールに分割可能にし、それぞれのモジュールを複数の領域に区切られた不揮発性メモリ内のそれぞれの領域に格納し、それらのプログラムの更新時には、対応する更新元と更新先の各モジュールを比較し、変更または修正があったと判定されたモジュールについてのみ更新する。
また、特許文献3に示された従来技術では、画像形成装置に組み込まれたプログラムの更新の信頼性を向上させることを目的としており、画像形成装置の機能を実現する制御プログラムが記憶された制御用記憶媒体と、更新用プログラムが記憶された更新用記憶媒体を持つ。そして、更新用プログラムを用いて制御プログラムを更新する。さらに、更新された制御プログラムに係る電子署名の正当性判断を実行する。
特開2000−242503公報
特開2002−351687公報
特開2004−303209公報
まず、特許文献1に示された従来技術だが、この従来技術では、フラッシュメモリ内のプログラムのうち、短時間に更新する必要のあるプログラムを更新する場合、新プログラムの更新実行サイズとフラッシュメモリおよびRAMの容量とを比較し、RAM上で動作可能ならばRAM上で動作するように、RAM上で動作不可能ならばフラッシュメモリ上で動作するように動作環境を設定し、その動作環境でプログラムを更新する。
また、特許文献2に示された従来技術では、プリンタに組み込まれるプログラムを安全且つ短時間で行うことができるように、そのプログラムを複数のモジュールに分割可能にし、それぞれのモジュールを複数の領域に区切られた不揮発性メモリ内のそれぞれの領域に格納し、それらのプログラムの更新時には、対応する更新元と更新先の各モジュールを比較し、変更または修正があったと判定されたモジュールについてのみ更新する。
また、特許文献3に示された従来技術では、画像形成装置に組み込まれたプログラムの更新の信頼性を向上させることを目的としており、画像形成装置の機能を実現する制御プログラムが記憶された制御用記憶媒体と、更新用プログラムが記憶された更新用記憶媒体を持つ。そして、更新用プログラムを用いて制御プログラムを更新する。さらに、更新された制御プログラムに係る電子署名の正当性判断を実行する。
しかしながら、近年においては、利用者の利便性を向上するためにプログラムの更新機能も変化しており、最低限必要な更新用プログラムの分離が難しくなってきている。したがって、更新用プログラムを分離することにより更新用プログラムを更新対象外として、更新中の電源断により更新用プログラムが正常動作しなくなる事態を防ぐ方法が取れなくなってきている。
本発明は、このような従来技術の問題を解決しようとするものであり、具体的には、更新用プログラムの分離が難しい場合においても、更新中の電源断の発生により更新が正常に行われなくなる事態を回避できる組み込みプログラムの更新技術を提供することを目的とする。
本発明は、このような従来技術の問題を解決しようとするものであり、具体的には、更新用プログラムの分離が難しい場合においても、更新中の電源断の発生により更新が正常に行われなくなる事態を回避できる組み込みプログラムの更新技術を提供することを目的とする。
前記した課題を解決するために、請求項1記載の情報装置は、プログラムを記憶する不揮発性記憶手段と前記プログラムに従って動作するCPUとを備えた情報装置において、前記不揮発性記憶手段内に前記プログラムの記憶領域を2重化して備えるとともに、前記プログラムを更新する際には最初の更新で2重化した前記記憶領域の一方のプログラムのみを更新し、該更新の終了後に他方のプログラムを更新する更新手段を備える。
請求項2記載の情報装置は、プログラムを記憶する不揮発性記憶手段と前記プログラムに従って動作するCPUとを備えた情報装置において、前記プログラムを部分的更新が可能な状態に記憶しておく不揮発性記憶手段と、前記プログラム中の当該更新の対象部分のみを更新する更新手段と、該更新手段によるプログラムの更新に先立って前記対象部分のプログラムを前記不揮発性記憶手段の他の領域または他の不揮発性記憶手段にバックアップするバックアップ手段とを備える。
請求項3記載の情報装置は、請求項1または2記載の情報装置において、前記不揮発性記憶手段のうち、通常の制御に使用する不揮発性記憶手段をフラッシュメモリとし、バックアップに使用する不揮発性記憶手段をフラッシュメモリまたはバッテリでバックアップされたRAMとする。
請求項2記載の情報装置は、プログラムを記憶する不揮発性記憶手段と前記プログラムに従って動作するCPUとを備えた情報装置において、前記プログラムを部分的更新が可能な状態に記憶しておく不揮発性記憶手段と、前記プログラム中の当該更新の対象部分のみを更新する更新手段と、該更新手段によるプログラムの更新に先立って前記対象部分のプログラムを前記不揮発性記憶手段の他の領域または他の不揮発性記憶手段にバックアップするバックアップ手段とを備える。
請求項3記載の情報装置は、請求項1または2記載の情報装置において、前記不揮発性記憶手段のうち、通常の制御に使用する不揮発性記憶手段をフラッシュメモリとし、バックアップに使用する不揮発性記憶手段をフラッシュメモリまたはバッテリでバックアップされたRAMとする。
請求項4記載の情報装置は、請求項1、2または3記載の情報装置において、一方のプログラムの更新が更新中の電源断により正常に終了しなかった場合に他方のプログラムを用いて前記一方のプログラムを修復する修復手段を備える。
請求項5記載の情報装置は、請求項4記載の情報装置において、前記修復手段は電源が再投入されたときに前記他方のプログラムを用いて該他方のプログラムをコピーしたプログラムとして自動的に前記一方のプログラムを修復する構成とする。
請求項6記載の情報装置は、プログラムを記憶する不揮発性記憶手段と前記プログラムに従って動作するCPUとを備えた情報装置において、前記プログラムを保存しておくフラッシュメモリと、該プログラムが実行時の使用のためにコピーされるバッテリでバックアップされたRAMとを備え、前記フラッシュメモリ内のプログラムの更新が電源断により正常終了しなかった場合、該RAM内のプログラムを該フラッシュメモリにコピーして該フラッシュメモリ内のプログラムを修復する構成とする。
請求項7記載の方法は、情報装置に組み込まれたプログラムを更新するプログラム更新方法において、不揮発性メモリ内の第1の記憶領域のプログラムを該不揮発性メモリ内の第2の記憶領域または他の不揮発性メモリにバックアップしておき、前記第1の記憶領域のプログラムの更新が電源断により正常終了しなかった場合、前記第2の記憶領域または他の不揮発性メモリにバックアップしたプログラムを前記第1の記憶領域にコピーして該第1の記憶領域内のプログラムを修復する構成とする。
請求項5記載の情報装置は、請求項4記載の情報装置において、前記修復手段は電源が再投入されたときに前記他方のプログラムを用いて該他方のプログラムをコピーしたプログラムとして自動的に前記一方のプログラムを修復する構成とする。
請求項6記載の情報装置は、プログラムを記憶する不揮発性記憶手段と前記プログラムに従って動作するCPUとを備えた情報装置において、前記プログラムを保存しておくフラッシュメモリと、該プログラムが実行時の使用のためにコピーされるバッテリでバックアップされたRAMとを備え、前記フラッシュメモリ内のプログラムの更新が電源断により正常終了しなかった場合、該RAM内のプログラムを該フラッシュメモリにコピーして該フラッシュメモリ内のプログラムを修復する構成とする。
請求項7記載の方法は、情報装置に組み込まれたプログラムを更新するプログラム更新方法において、不揮発性メモリ内の第1の記憶領域のプログラムを該不揮発性メモリ内の第2の記憶領域または他の不揮発性メモリにバックアップしておき、前記第1の記憶領域のプログラムの更新が電源断により正常終了しなかった場合、前記第2の記憶領域または他の不揮発性メモリにバックアップしたプログラムを前記第1の記憶領域にコピーして該第1の記憶領域内のプログラムを修復する構成とする。
本発明によれば、不揮発性メモリ内のプログラム記憶領域のプログラムをその不揮発性メモリ内の他の記憶領域または他の不揮発性メモリにバックアップしておき、前記プログラム記憶領域のプログラムの更新が電源断により正常終了しなかった場合、前記他の記憶領域または他の不揮発性メモリにバックアップしたプログラムを前記プログラム記憶領域にコピーしてプログラム記憶領域内のプログラムを修復できるので、更新用プログラムの分離が難しい場合においても、更新中の電源断の発生により更新が正常に行われなくなる事態を回避できる。また、プログラム記憶領域内のプログラムを自動修復できるので、電源断で更新が正常終了しなかった場合でも余分な作業が発生しない。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対位置などは特定的な記載がない限りこの説明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1は本発明の一実施形態としてプリンタの構成を示すブロック図である。図示したように、このプリンタは、プログラムに従ってこのプリンタの全体を制御するCPU1、そのプログラムなどを書き込んでおく(組み込んでおく)フラッシュメモリ2、印刷データなど各種データを一時的に格納したりワークメモリとして用いたりするRAM3、パーソナルコンピュータなどホスト装置と通信して印刷データなどを受信する通信制御部4、キーや液晶表示装置などを有して利用者に操作を行なわせる操作部5、印刷データに基づいて印刷用紙上に画像を形成する画像形成部6などを備えている。なお、フラッシュメモリ2は不揮発性のメモリであり、且つ書き込まれているデータの消去およびデータの再書込みが可能である。
図1は本発明の一実施形態としてプリンタの構成を示すブロック図である。図示したように、このプリンタは、プログラムに従ってこのプリンタの全体を制御するCPU1、そのプログラムなどを書き込んでおく(組み込んでおく)フラッシュメモリ2、印刷データなど各種データを一時的に格納したりワークメモリとして用いたりするRAM3、パーソナルコンピュータなどホスト装置と通信して印刷データなどを受信する通信制御部4、キーや液晶表示装置などを有して利用者に操作を行なわせる操作部5、印刷データに基づいて印刷用紙上に画像を形成する画像形成部6などを備えている。なお、フラッシュメモリ2は不揮発性のメモリであり、且つ書き込まれているデータの消去およびデータの再書込みが可能である。
以下、本発明の各実施形態を説明する。
[実施形態1]
図2に、この実施形態におけるフラッシュメモリ2の構成を示す。図示したように、このフラッシュメモリ2は、プログラムを書き込んでおく領域として、通常使用するプログラムを書き込んでおくプログラム領域11と、そのプログラム領域11内のプログラムが異常だった場合のバックアップ用プログラムを書き込んでおくバックアッププログラム領域12とを持つ。なお、図示していないが、フラッシュメモリ2には、電源投入時に起動される更新対象外の起動プログラムも書き込まれている。なお、この実施形態では、請求項記載の不揮発性記憶手段がフラッシュメモリ2により実現され、更新手段、バックアップ手段および修復手段がCPU1とフラッシュメモリ2内のプログラムにより実現される。
[実施形態1]
図2に、この実施形態におけるフラッシュメモリ2の構成を示す。図示したように、このフラッシュメモリ2は、プログラムを書き込んでおく領域として、通常使用するプログラムを書き込んでおくプログラム領域11と、そのプログラム領域11内のプログラムが異常だった場合のバックアップ用プログラムを書き込んでおくバックアッププログラム領域12とを持つ。なお、図示していないが、フラッシュメモリ2には、電源投入時に起動される更新対象外の起動プログラムも書き込まれている。なお、この実施形態では、請求項記載の不揮発性記憶手段がフラッシュメモリ2により実現され、更新手段、バックアップ手段および修復手段がCPU1とフラッシュメモリ2内のプログラムにより実現される。
図3はこの実施形態におけるプログラム更新の動作フローを示すフロー図である。以下、この動作フローを説明する。
まず、CPU1がプログラム領域11内のプログラムまたはプログラム領域12内のバックアップ用プログラムに従ってプログラム領域11内のプログラムを更新する(S1)。具体的には、CPU1は最初にプログラム領域11内の更新前プログラムを消去し、続いて、ホスト装置からRAM3にダウンロードしておいた新プログラムをプログラム領域11にコピーする。なお、プログラム領域11内のプログラムに従って実行する場合にはそのプログラムをRAM3にコピーし、コピーしたプログラムに従って更新を実行する。なお、更新開始に際して、フラッシュメモリ2の所定領域に第1更新中フラグをセットする。
こうして、更新が正常に終了した場合(S2でYes)、つまり、更新中に電源断が発生せず、CPU1が正常に動作し続けた場合、CPU1は第1更新中フラグをリセットし、第2更新中フラグをセットする。そして、プログラム領域11内の更新されたプログラムに従ってバックアッププログラム領域12内のバックアップ用プログラムを更新する(S3)。その結果、その更新が正常に終了したならば(S4でYes)、つまり、更新中に電源断が発生しなかったならば、CPU1は正常に動作し続け、第2更新中フラグをリセットし、更新が正常に終了した旨を操作部5内の表示装置に表示して(S5)利用者に知らせる。
まず、CPU1がプログラム領域11内のプログラムまたはプログラム領域12内のバックアップ用プログラムに従ってプログラム領域11内のプログラムを更新する(S1)。具体的には、CPU1は最初にプログラム領域11内の更新前プログラムを消去し、続いて、ホスト装置からRAM3にダウンロードしておいた新プログラムをプログラム領域11にコピーする。なお、プログラム領域11内のプログラムに従って実行する場合にはそのプログラムをRAM3にコピーし、コピーしたプログラムに従って更新を実行する。なお、更新開始に際して、フラッシュメモリ2の所定領域に第1更新中フラグをセットする。
こうして、更新が正常に終了した場合(S2でYes)、つまり、更新中に電源断が発生せず、CPU1が正常に動作し続けた場合、CPU1は第1更新中フラグをリセットし、第2更新中フラグをセットする。そして、プログラム領域11内の更新されたプログラムに従ってバックアッププログラム領域12内のバックアップ用プログラムを更新する(S3)。その結果、その更新が正常に終了したならば(S4でYes)、つまり、更新中に電源断が発生しなかったならば、CPU1は正常に動作し続け、第2更新中フラグをリセットし、更新が正常に終了した旨を操作部5内の表示装置に表示して(S5)利用者に知らせる。
一方、電源投入時には図4に示した起動処理を実行する。
この起動処理では、電源が再投入されたとき、CPU1は起動プログラムに従ってプログラム領域11内のプログラムが正常か否かを判定する(S11)。第1更新中フラグがセットされているか否かを判定するのである。そして、第1更新中フラグがセットされておらず、したがって、このプログラムが正常である場合(S11でYes)、CPU1は第2更新中フラグがセットされているか否かを判定する。そして、セットされていた場合、プログラム領域11内のプログラムを起動し、そのプログラムに従ってそのプログラムをバックアッププログラム領域12にコピーすることによりバックアップ用プログラムを更新し直す(S12)。
一方、プログラム領域11内のプログラムが正常でなかった場合には(S11でNo)、バックアッププログラムを起動し(S13)、このバックアッププログラムに従ってCPU1はプログラム領域11内にバックアッププログラムをコピーすることによりプログラムを修復する(S14)。
こうして、この実施形態によれば、更新プログラムだけを分離することができなくても、バックアッププログラムを用いて通常使用するプログラムを修復することにより、更新中の電源断で更新が正常に行われなくなる事態を回避できる。しかも、電源断などによる異常時、通常使用するプログラムの修復や、通常使用するプログラムのバックアップを自動的に行うことができる。
この起動処理では、電源が再投入されたとき、CPU1は起動プログラムに従ってプログラム領域11内のプログラムが正常か否かを判定する(S11)。第1更新中フラグがセットされているか否かを判定するのである。そして、第1更新中フラグがセットされておらず、したがって、このプログラムが正常である場合(S11でYes)、CPU1は第2更新中フラグがセットされているか否かを判定する。そして、セットされていた場合、プログラム領域11内のプログラムを起動し、そのプログラムに従ってそのプログラムをバックアッププログラム領域12にコピーすることによりバックアップ用プログラムを更新し直す(S12)。
一方、プログラム領域11内のプログラムが正常でなかった場合には(S11でNo)、バックアッププログラムを起動し(S13)、このバックアッププログラムに従ってCPU1はプログラム領域11内にバックアッププログラムをコピーすることによりプログラムを修復する(S14)。
こうして、この実施形態によれば、更新プログラムだけを分離することができなくても、バックアッププログラムを用いて通常使用するプログラムを修復することにより、更新中の電源断で更新が正常に行われなくなる事態を回避できる。しかも、電源断などによる異常時、通常使用するプログラムの修復や、通常使用するプログラムのバックアップを自動的に行うことができる。
[実施形態2]
この実施形態でもプログラムはフラッシュメモリ2に格納されている。このフラッシュメモリ2はセクタと呼ばれる単位で消去が可能になっている。そこで、この実施形態では、プログラムをセクタの境界で分けられるように構成しておき、フラッシュメモリ2の消去・書き込みをセクタ単位で行うことによりプログラムの一部だけを分割して更新する。なお、更新部分の新プログラムのサイズが旧プログラムより大きくなることを想定して各分割部分のサイズはあらかじめ余分に確保しておく。
具体的には、図5に示したように、フラッシュメモリ2内に、プログラム全体を格納するプログラム領域11と、更新部分のプログラムをバックアップできる分の分割バックアップ領域13を用意する。
また、この実施形態では、通常の印刷(プリント)動作を実行する際、フラッシュメモリ2内のプログラムはそのまま実行せず、RAM3のプログラム実行領域14に読み出して実行する(図5参照)。プログラムサイズが大きい場合、そのプログラムを圧縮してフラッシュメモリ2に格納することにより、フラッシュメモリ2の容量を小さくしてコストを下げることができ、且つ一般的にRAM3へのアクセスがフラッシュメモリ2へのアクセスよりも高速になるので性能も向上することから、プログラムをRAM3に読み出して実行するのである。
なお、この実施形態では、請求項記載の不揮発性記憶手段がフラッシュメモリ2により実現され、更新手段、バックアップ手段および修復手段がCPU1とフラッシュメモリ2やプログラム実行領域14内のプログラムとにより実現される。
この実施形態でもプログラムはフラッシュメモリ2に格納されている。このフラッシュメモリ2はセクタと呼ばれる単位で消去が可能になっている。そこで、この実施形態では、プログラムをセクタの境界で分けられるように構成しておき、フラッシュメモリ2の消去・書き込みをセクタ単位で行うことによりプログラムの一部だけを分割して更新する。なお、更新部分の新プログラムのサイズが旧プログラムより大きくなることを想定して各分割部分のサイズはあらかじめ余分に確保しておく。
具体的には、図5に示したように、フラッシュメモリ2内に、プログラム全体を格納するプログラム領域11と、更新部分のプログラムをバックアップできる分の分割バックアップ領域13を用意する。
また、この実施形態では、通常の印刷(プリント)動作を実行する際、フラッシュメモリ2内のプログラムはそのまま実行せず、RAM3のプログラム実行領域14に読み出して実行する(図5参照)。プログラムサイズが大きい場合、そのプログラムを圧縮してフラッシュメモリ2に格納することにより、フラッシュメモリ2の容量を小さくしてコストを下げることができ、且つ一般的にRAM3へのアクセスがフラッシュメモリ2へのアクセスよりも高速になるので性能も向上することから、プログラムをRAM3に読み出して実行するのである。
なお、この実施形態では、請求項記載の不揮発性記憶手段がフラッシュメモリ2により実現され、更新手段、バックアップ手段および修復手段がCPU1とフラッシュメモリ2やプログラム実行領域14内のプログラムとにより実現される。
図6に、この実施形態におけるプログラム更新の動作フローを示す。以下、この動作フローを説明する。
まず、ホスト装置から新プログラムがダウンロードされる。この新プログラムはフラッシュメモリ2内のプログラム領域11に書き込まれているプログラムの一部に対応する。なお、プログラム領域11内のプログラムは既にRAM3にコピーされていて、CPU1はRAM3内のプログラムに従って動作するものとする。
新プログラムがダウンロードされると、CPU1はその新プログラムがどの部分のプログラムかを判定する。例えば各分割プログラムには一連番号が付けられていて、ホスト装置はその一連番号を新プログラムの冒頭に付けて送ってくるようにすればよい。
続いて、CPU1はフラッシュメモリ2の所定領域にバックアップ中フラグをセットし、フラッシュメモリ2の更新領域のプログラムを分割バックアップ領域13にコピーすることによりバックアップを行う(S21)。そして、バックアップが正常に終了した場合(S22でYes)、つまり、バックアップ中に電源断が発生せず、CPU1が正常に動作し続けた場合、バックアップ中フラグをリセットするとともに更新中フラグをフラッシュメモリ2の所定領域にセットする。さらに、更新領域のプログラムを消去し、その領域に新プログラムをコピーすることによりプログラムを更新する(S23)。この際、プログラムを圧縮してからコピーしてもよい。
こうして、更新が正常に終了した場合(S24でYes)、つまり、更新中に電源断が発生せずCPU1が正常に動作し続けた場合、更新中フラグをリセットするとともに正常終了したことを操作部5内の表示装置に表示して(S25)利用者に知らせる。
まず、ホスト装置から新プログラムがダウンロードされる。この新プログラムはフラッシュメモリ2内のプログラム領域11に書き込まれているプログラムの一部に対応する。なお、プログラム領域11内のプログラムは既にRAM3にコピーされていて、CPU1はRAM3内のプログラムに従って動作するものとする。
新プログラムがダウンロードされると、CPU1はその新プログラムがどの部分のプログラムかを判定する。例えば各分割プログラムには一連番号が付けられていて、ホスト装置はその一連番号を新プログラムの冒頭に付けて送ってくるようにすればよい。
続いて、CPU1はフラッシュメモリ2の所定領域にバックアップ中フラグをセットし、フラッシュメモリ2の更新領域のプログラムを分割バックアップ領域13にコピーすることによりバックアップを行う(S21)。そして、バックアップが正常に終了した場合(S22でYes)、つまり、バックアップ中に電源断が発生せず、CPU1が正常に動作し続けた場合、バックアップ中フラグをリセットするとともに更新中フラグをフラッシュメモリ2の所定領域にセットする。さらに、更新領域のプログラムを消去し、その領域に新プログラムをコピーすることによりプログラムを更新する(S23)。この際、プログラムを圧縮してからコピーしてもよい。
こうして、更新が正常に終了した場合(S24でYes)、つまり、更新中に電源断が発生せずCPU1が正常に動作し続けた場合、更新中フラグをリセットするとともに正常終了したことを操作部5内の表示装置に表示して(S25)利用者に知らせる。
一方、電源再投入時には、図7に示した起動処理を実行する。
この起動処理では、電源が投入されたとき、CPU1は起動プログラムに従ってフラッシュメモリ2内の所定領域の更新中フラグを参照することによりプログラム領域11内のプログラムが正常か否かを判定する(S31)。そして、正常であるならば(S31でYes)、つまり更新中フラグがセットされていなければ、プログラム領域11内のプログラムをRAM3に読み出して起動し(S32)、バックアップ中フラグがセットされていた場合はホスト装置から新プログラムを取得し、S21から更新処理を再実行する。また、バックアップ中フラグがセットされていなかった場合には、そのまま起動処理を抜ける。
一方、プログラム領域11内のプログラムが正常でなかったならば(S31でNo)、つまり更新中フラグがセットされていたならば、プログラム領域11内の更新領域は途中まで更新された不完全なプログラムであるので、プログラム領域11内のプログラムをRAM3に読み出すとともに、更新領域のプログラムをバックアップ領域13内のバックアッププログラムに置換する。そして、RAM3に読み出されているプログラムを起動し(S33)、バックアップ領域のプログラムをプログラム領域11にコピーすることでプログラム領域11内のプログラムを修復する(S34)。
このように、この実施形態では、更新の際、更新部分のプログラムをフラッシュメモリにバックアップすることにより、更新中の電源断で更新が正常に行なわれなくなる事態を回避できる。また、バックアップに必要とするフラッシュメモリの記憶容量を少なくできる。
この起動処理では、電源が投入されたとき、CPU1は起動プログラムに従ってフラッシュメモリ2内の所定領域の更新中フラグを参照することによりプログラム領域11内のプログラムが正常か否かを判定する(S31)。そして、正常であるならば(S31でYes)、つまり更新中フラグがセットされていなければ、プログラム領域11内のプログラムをRAM3に読み出して起動し(S32)、バックアップ中フラグがセットされていた場合はホスト装置から新プログラムを取得し、S21から更新処理を再実行する。また、バックアップ中フラグがセットされていなかった場合には、そのまま起動処理を抜ける。
一方、プログラム領域11内のプログラムが正常でなかったならば(S31でNo)、つまり更新中フラグがセットされていたならば、プログラム領域11内の更新領域は途中まで更新された不完全なプログラムであるので、プログラム領域11内のプログラムをRAM3に読み出すとともに、更新領域のプログラムをバックアップ領域13内のバックアッププログラムに置換する。そして、RAM3に読み出されているプログラムを起動し(S33)、バックアップ領域のプログラムをプログラム領域11にコピーすることでプログラム領域11内のプログラムを修復する(S34)。
このように、この実施形態では、更新の際、更新部分のプログラムをフラッシュメモリにバックアップすることにより、更新中の電源断で更新が正常に行なわれなくなる事態を回避できる。また、バックアップに必要とするフラッシュメモリの記憶容量を少なくできる。
[実施形態3]
この実施形態でもプログラムはフラッシュメモリ2に格納されている。また、この実施形態では、プログラムをフラッシュメモリ2のセクタの境界で分けられるように構成しておき、セクタ単位で消去・書き込みを行うことにより、プログラムの一部だけを分割して更新する。さらに、RAM3の一部をバッテリでバックアップし、その領域を、更新時にプログラムをバックアップするためのバックアップ領域15とし、電源断が発生してもバックアップしたプログラムを保持する(図8参照)。
また、実施形態2と同様に、フラッシュメモリ2内のプログラムをRAM3内のプログラム実行領域14(この部分はバッテリでバックアップされていない)に読み出して実行する(図8参照)。なお、この実施形態では、請求項記載の不揮発性記憶手段がフラッシュメモリ2とRAM3のうちのバッテリバックアップ部分とにより実現され、更新手段、バックアップ手段および修復手段がCPU1とフラッシュメモリ2やプログラム実行領域14内のプログラムとにより実現される。
この実施形態でもプログラムはフラッシュメモリ2に格納されている。また、この実施形態では、プログラムをフラッシュメモリ2のセクタの境界で分けられるように構成しておき、セクタ単位で消去・書き込みを行うことにより、プログラムの一部だけを分割して更新する。さらに、RAM3の一部をバッテリでバックアップし、その領域を、更新時にプログラムをバックアップするためのバックアップ領域15とし、電源断が発生してもバックアップしたプログラムを保持する(図8参照)。
また、実施形態2と同様に、フラッシュメモリ2内のプログラムをRAM3内のプログラム実行領域14(この部分はバッテリでバックアップされていない)に読み出して実行する(図8参照)。なお、この実施形態では、請求項記載の不揮発性記憶手段がフラッシュメモリ2とRAM3のうちのバッテリバックアップ部分とにより実現され、更新手段、バックアップ手段および修復手段がCPU1とフラッシュメモリ2やプログラム実行領域14内のプログラムとにより実現される。
図9に、この実施形態におけるプログラム更新の動作フローを示す。以下、この動作フローを説明する。
まず、ホスト装置から新プログラムがダウンロードされる。この新プログラムはフラッシュメモリ2内のプログラム領域11に書き込まれているプログラムの一部に対応する。なお、プログラム領域11内のプログラムは既にRAM3内のプログラム実行領域14にコピーされていて、CPU1はRAM3内のプログラムに従って動作するものとする。
新プログラムがダウンロードされると、CPU1はその新プログラムがどの部分のプログラムかを判定する。例えば各分割プログラムには一連番号が付けられていて、ホスト装置はその一連番号を新プログラムの冒頭に付けて送ってくるようにすればよい。
続いて、CPU1はフラッシュメモリ2の所定領域にバックアップ中フラグをセットし、フラッシュメモリ2の更新領域のプログラムをバックアップ領域15にコピーすることによりバックアップを行う(S41)。そして、バックアップが正常に終了すると、バックアップ中フラグをリセットし、更新中フラグをセットする。そして、フラッシュメモリ2内の更新領域のプログラムを消去し、その領域に新プログラムをコピーすることによりプログラムを更新する(S42)。
こうして、更新が正常に終了すると(S43でYes)、つまり、更新中に電源断が発生しなかったならば、CPU1は正常に動作し続け、更新中フラグをリセットし、正常終了したことを操作部5内の表示装置に表示して(S44)利用者に知らせる。
まず、ホスト装置から新プログラムがダウンロードされる。この新プログラムはフラッシュメモリ2内のプログラム領域11に書き込まれているプログラムの一部に対応する。なお、プログラム領域11内のプログラムは既にRAM3内のプログラム実行領域14にコピーされていて、CPU1はRAM3内のプログラムに従って動作するものとする。
新プログラムがダウンロードされると、CPU1はその新プログラムがどの部分のプログラムかを判定する。例えば各分割プログラムには一連番号が付けられていて、ホスト装置はその一連番号を新プログラムの冒頭に付けて送ってくるようにすればよい。
続いて、CPU1はフラッシュメモリ2の所定領域にバックアップ中フラグをセットし、フラッシュメモリ2の更新領域のプログラムをバックアップ領域15にコピーすることによりバックアップを行う(S41)。そして、バックアップが正常に終了すると、バックアップ中フラグをリセットし、更新中フラグをセットする。そして、フラッシュメモリ2内の更新領域のプログラムを消去し、その領域に新プログラムをコピーすることによりプログラムを更新する(S42)。
こうして、更新が正常に終了すると(S43でYes)、つまり、更新中に電源断が発生しなかったならば、CPU1は正常に動作し続け、更新中フラグをリセットし、正常終了したことを操作部5内の表示装置に表示して(S44)利用者に知らせる。
一方、電源再投入時には、図10に示した起動処理を実行する。
この起動処理では、電源が再投入されたとき、CPU1は起動プログラムに従って前記更新中フラグを参照することによりプログラム領域11のプログラムが正常か否かを判定する(S51)。そして、正常であるならば(S51でYes)、つまり、更新中フラグがセットされていないならば、バックアップ中フラグがセットされていた場合は、プログラム領域11内のプログラムをRAM3内のプログラム実行領域14にコピーして起動し(S52)、ホスト装置から新プログラムを取得し、S41から更新処理を再実行する。また、バックアップ中フラグがセットされていなかった場合には、そのまま起動処理を抜ける。
一方、更新中フラグがセットされていたならば(S51でNo)、プログラム領域11内の更新領域は途中まで更新された不完全なプログラムであるので、CPU1は起動プログラムに従ってプログラム領域11内のプログラムをRAM3に読み出すとともに、更新領域のプログラムをバックアップ領域15内のバックアッププログラムに置換する。そして、RAM3に読み出されているプログラムを起動し(S53)、バックアップ領域のプログラムをプログラム領域11内の更新領域にコピーすることでプログラム領域11内のプログラムを修復する(S54)。
このように、この実施形態では、更新の際、更新部分のプログラムをバッテリでバックアップされたRAMにバックアップすることにより、更新中の電源断で更新が正常に行なわれなくなる事態を回避できる。また、実施形態2よりもフラッシュメモリの記憶容量を少なくできる。
この起動処理では、電源が再投入されたとき、CPU1は起動プログラムに従って前記更新中フラグを参照することによりプログラム領域11のプログラムが正常か否かを判定する(S51)。そして、正常であるならば(S51でYes)、つまり、更新中フラグがセットされていないならば、バックアップ中フラグがセットされていた場合は、プログラム領域11内のプログラムをRAM3内のプログラム実行領域14にコピーして起動し(S52)、ホスト装置から新プログラムを取得し、S41から更新処理を再実行する。また、バックアップ中フラグがセットされていなかった場合には、そのまま起動処理を抜ける。
一方、更新中フラグがセットされていたならば(S51でNo)、プログラム領域11内の更新領域は途中まで更新された不完全なプログラムであるので、CPU1は起動プログラムに従ってプログラム領域11内のプログラムをRAM3に読み出すとともに、更新領域のプログラムをバックアップ領域15内のバックアッププログラムに置換する。そして、RAM3に読み出されているプログラムを起動し(S53)、バックアップ領域のプログラムをプログラム領域11内の更新領域にコピーすることでプログラム領域11内のプログラムを修復する(S54)。
このように、この実施形態では、更新の際、更新部分のプログラムをバッテリでバックアップされたRAMにバックアップすることにより、更新中の電源断で更新が正常に行なわれなくなる事態を回避できる。また、実施形態2よりもフラッシュメモリの記憶容量を少なくできる。
[実施形態4]
この実施形態でもプログラムはフラッシュメモリ2内に格納されている。また、このプログラムはRAM3内のバッテリでバックアップされたプログラム実行領域14に読み出して実行する(図11参照)。なお、この実施形態では、請求項記載の不揮発性記憶手段がフラッシュメモリ2とRAM3のうちのバッテリバックアップ部分とにより実現され、更新手段、バックアップ手段および修復手段がCPU1とフラッシュメモリ2やプログラム実行領域14内のプログラムとにより実現される。
図12に、この実施形態におけるプログラム更新の動作フローを示す。以下、この動作フローを説明する。
まず、ホスト装置から新プログラムがダウンロードされる。この新プログラムはフラッシュメモリ2内のプログラム領域11に書き込まれているプログラムの一部に対応する。なお、プログラム領域11内のプログラムは既にRAM3内のプログラム実行領域14にコピーされていて、CPU1はRAM3内のプログラムに従って動作するものとする。
この実施形態でもプログラムはフラッシュメモリ2内に格納されている。また、このプログラムはRAM3内のバッテリでバックアップされたプログラム実行領域14に読み出して実行する(図11参照)。なお、この実施形態では、請求項記載の不揮発性記憶手段がフラッシュメモリ2とRAM3のうちのバッテリバックアップ部分とにより実現され、更新手段、バックアップ手段および修復手段がCPU1とフラッシュメモリ2やプログラム実行領域14内のプログラムとにより実現される。
図12に、この実施形態におけるプログラム更新の動作フローを示す。以下、この動作フローを説明する。
まず、ホスト装置から新プログラムがダウンロードされる。この新プログラムはフラッシュメモリ2内のプログラム領域11に書き込まれているプログラムの一部に対応する。なお、プログラム領域11内のプログラムは既にRAM3内のプログラム実行領域14にコピーされていて、CPU1はRAM3内のプログラムに従って動作するものとする。
新プログラムがダウンロードされると、CPU1はその新プログラムがどの部分のプログラムかを判定する。例えば各分割プログラムには一連番号が付けられていて、ホスト装置はその一連番号を新プログラムの冒頭に付けて送ってくるようにすればよい。
続いて、CPU1はフラッシュメモリ2の所定領域に更新中フラグをセットし、フラッシュメモリ2内の更新領域のプログラムを消去し、その領域に新プログラムをコピーすることによりプログラムを更新する(S61)。そして、更新が正常に終了した場合(S62でYes)、つまり、更新中に電源断が発生せず、CPU1が正常に動作し続けた場合、更新中フラグをリセットするとともに、正常終了したことを操作部5内の表示装置に表示して(S63)利用者に知らせる。
続いて、CPU1はフラッシュメモリ2の所定領域に更新中フラグをセットし、フラッシュメモリ2内の更新領域のプログラムを消去し、その領域に新プログラムをコピーすることによりプログラムを更新する(S61)。そして、更新が正常に終了した場合(S62でYes)、つまり、更新中に電源断が発生せず、CPU1が正常に動作し続けた場合、更新中フラグをリセットするとともに、正常終了したことを操作部5内の表示装置に表示して(S63)利用者に知らせる。
一方、電源再投入時には、図13に示した起動処理を実行する。
この起動処理では、電源が再投入されたとき、CPU1は起動プログラムに従って前記更新中フラグを参照することによりプログラム領域11のプログラムが正常か否かを判定する(S71)。そして、正常であるならば(S71でYes)、つまり、更新中フラグがセットされていないならば、プログラム領域11内のプログラムをRAM3内のプログラム実行領域14にコピーしてそのプログラムを起動する(S72)。
一方、更新中フラグがセットされていたならば(S71でNo)、プログラム領域11内の更新領域は途中まで更新された不完全なプログラムであるので、RAM3内のプログラム実行領域14に保持されたプログラムを起動し(S73)、そのプログラムをプログラム領域11にコピーすることによりプログラム領域11内のプログラムを修復する(S74)。
このように、この実施形態では、更新の際、RAM3内の実行プログラムをバッテリでバックアップすることにより、更新中の電源断で更新が正常に行なわれなくなる事態を回避できる。また、実施形態2よりもフラッシュメモリの記憶容量を少なくできる。
この起動処理では、電源が再投入されたとき、CPU1は起動プログラムに従って前記更新中フラグを参照することによりプログラム領域11のプログラムが正常か否かを判定する(S71)。そして、正常であるならば(S71でYes)、つまり、更新中フラグがセットされていないならば、プログラム領域11内のプログラムをRAM3内のプログラム実行領域14にコピーしてそのプログラムを起動する(S72)。
一方、更新中フラグがセットされていたならば(S71でNo)、プログラム領域11内の更新領域は途中まで更新された不完全なプログラムであるので、RAM3内のプログラム実行領域14に保持されたプログラムを起動し(S73)、そのプログラムをプログラム領域11にコピーすることによりプログラム領域11内のプログラムを修復する(S74)。
このように、この実施形態では、更新の際、RAM3内の実行プログラムをバッテリでバックアップすることにより、更新中の電源断で更新が正常に行なわれなくなる事態を回避できる。また、実施形態2よりもフラッシュメモリの記憶容量を少なくできる。
1 CPU、2 フラッシュメモリ、3 RAM、11 プログラム領域、12 バックアッププログラム領域、13 分割バックアップ領域、14 プログラム実行領域、15 バックアップ領域
Claims (7)
- プログラムを記憶する不揮発性記憶手段と前記プログラムに従って動作するCPUとを備えた情報装置において、前記不揮発性記憶手段内に前記プログラムの記憶領域を2重化して備えるとともに、前記プログラムを更新する際には最初の更新で2重化した前記記憶領域の一方のプログラムのみを更新し、該更新の終了後に他方のプログラムを更新する更新手段を備えたことを特徴とする情報装置。
- プログラムを記憶する不揮発性記憶手段と前記プログラムに従って動作するCPUとを備えた情報装置において、前記プログラムを部分的更新が可能な状態に記憶しておく不揮発性記憶手段と、前記プログラム中の当該更新の対象部分のみを更新する更新手段と、該更新手段によるプログラムの更新に先立って前記対象部分のプログラムを前記不揮発性記憶手段の他の領域または他の不揮発性記憶手段にバックアップするバックアップ手段とを備えたことを特徴とする情報装置。
- 請求項1または2記載の情報装置において、前記不揮発性記憶手段のうち、通常の制御に使用する不揮発性記憶手段をフラッシュメモリとし、バックアップに使用する不揮発性記憶手段をフラッシュメモリまたはバッテリでバックアップされたRAMとすることを特徴とする情報装置。
- 請求項1、2または3記載の情報装置において、一方のプログラムの更新が更新中の電源断により正常に終了しなかった場合に他方のプログラムを用いて前記一方のプログラムを修復する修復手段を備えたことを特徴とする情報装置。
- 請求項4記載の情報装置において、前記修復手段は電源が再投入されたときに前記他方のプログラムを用いて該他方のプログラムをコピーしたプログラムとして自動的に前記一方のプログラムを修復することを特徴とする情報装置。
- プログラムを記憶する不揮発性記憶手段と前記プログラムに従って動作するCPUとを備えた情報装置において、前記プログラムを保存しておくフラッシュメモリと、該プログラムが実行時の使用のためにコピーされるバッテリでバックアップされたRAMとを備え、前記フラッシュメモリ内のプログラムの更新が電源断により正常終了しなかった場合、該RAM内のプログラムを該フラッシュメモリにコピーして該フラッシュメモリ内のプログラムを修復することを特徴とする情報装置。
- 情報装置に組み込まれたプログラムを更新するプログラム更新方法において、不揮発性メモリ内の第1の記憶領域のプログラムを該不揮発性メモリ内の第2の記憶領域または他の不揮発性メモリにバックアップしておき、前記第1の記憶領域のプログラムの更新が電源断により正常終了しなかった場合、前記第2の記憶領域または他の不揮発性メモリにバックアップしたプログラムを前記第1の記憶領域にコピーして該第1の記憶領域内のプログラムを修復することを特徴とするプログラム更新方法。
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---|---|---|---|
JP2006196257A JP2008027004A (ja) | 2006-07-18 | 2006-07-18 | 情報装置およびそのプログラム更新方法 |
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2006
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