JP3985697B2 - パラメータ設定装置およびパラメータ設定方法を実現するためのプログラム - Google Patents

パラメータ設定装置およびパラメータ設定方法を実現するためのプログラム Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力信号から生成すべき出力信号を規定する各種パラメータの値を設定可能なパラメータ設定装置およびパラメータ設定方法を実現するためのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
入力信号から生成すべき出力信号を規定する各種パラメータの値を設定可能なパラメータ設定装置は、従来から知られている。
【0003】
このようなパラメータ設定装置として、入力信号のレベルを調整するための各種パラメータ(スレッショルドレベル、レシオレベル、アタックタイム、リリースタイムおよびノーマルゲイン等)の値をユーザが任意に設定でき、その設定内容に基づいて、入力信号と出力信号との間のレベル関係を表示するようにしたものがある(たとえば、特許文献1参照)。
【0004】
また、入力信号の全周波数帯域を複数の帯域に分割し、分割後の帯域毎に各種パラメータの値を設定できるようにして、帯域毎に入力信号のレベルを調整するように構成したものもある。このように入力信号の全周波数帯域を複数に分割すると、入力信号に複数種類の音(音声や楽器音など)が含まれている場合、各種類の音を大まかに分離でき、分離後の音の種類毎にレベルを調整することで、音の種類毎にその出力レベルのバランスを整えることができる。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−122366号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のパラメータ設定装置では、各種パラメータの値を帯域毎に個別にユーザが設定しなければならず、各帯域にそれぞれ設定されているパラメータ値の現状(各帯域間のバランス)を保持したまま、当該パラメータ値を全体的に変更したい場合には、ユーザは、目的のパラメータの値を帯域毎にバランスを考慮しながら変更しなければならず、困難で手間の作業となっていた。
【0007】
本発明は、この点に着目してなされたものであり、各帯域にそれぞれ設定されているパラメータ値の現状を保持したまま、当該パラメータ値を全体的に変更したい場合にも、その変更作業を簡単に行うことが可能となるパラメータ設定装置およびパラメータ設定方法を実現するためのプログラムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載のパラメータ設定装置は、入力信号の全周波数帯域を複数個に分割する分割手段を備え、入力信号から生成すべき出力信号を規定する複数種類のパラメータ値を、前記分割手段によって得られた複数の部分帯域の各部分帯域毎にそれぞれ設定するパラメータ設定装置であって、前記各パラメータ値変更指示するための複数の操作子を前記各部分帯域毎に有するパラメータ変更指示手段と、前記パラメータ変更指示手段によって、いずれかの部分帯域のいずれかのパラメータ値が変更指示されたときに、該変更指示された部分帯域パラメータの種類とパラメータ値の変更量を検出する検出手段と、前記パラメータ値の連動制御を指示する連動制御指示手段と、前記検出手段が検出した部分帯域の前記検出した種類のパラメータ値を前記検出した変更量に従って変更する変更手段であって、前記連動制御指示手段により連動制御が指示されている場合は、さらに、前記検出された部分帯域以外の部分帯域の前記検出された種類のパラメータ値を、前記検出された変更量に応じてそれぞれ変更する変更手段とを有することを特徴とする。
【0009】
好ましくは、前記変更手段は、変更対象となる種類のパラメータの値を変更するときに、いずれかの部分帯域のパラメータ値がその限界値に到達する場合、該部分帯域のパラメータ値をその限界値に変更するとともに、該限界値までの変更量を検出し、該部分帯域以外の部分帯域に属するパラメータであって、当該パラメータの限界値に到達していないものの値を、前記検出した変更量に応じて変更することを特徴とする。
【0010】
また、請求項3に記載のプログラムは、請求項1と同様の技術的思想によって実現できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】
図1は、本発明の一実施の形態に係るパラメータ設定装置の概略構成を示すブロック図である。
【0013】
同図に示すように、本実施の形態のパラメータ設定装置は、文字入力用キーボード、マウス等のポインティングデバイスおよび各種スイッチ等の複数の操作子からなる操作子群1と、該操作子群1の各操作子の操作状態を検出する検出回路2と、装置全体の制御を司るCPU3と、該CPU3が実行する制御プログラムや、各種テーブルデータ等を記憶するROM4と、楽曲データ、各種入力情報および演算結果等を一時的に記憶するRAM5と、前記制御プログラムを含む各種アプリケーションプログラムや、各種楽曲データ、各種データ等を記憶する外部記憶装置6と、各種情報等を表示する、たとえば液晶ディスプレイ(LCD)および発光ダイオード(LED)等を備えた表示装置7と、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)機器やサーバコンピュータ等の外部制御機器100を接続し、この外部制御機器100とデータの送受信を行う通信インターフェース(I/F)8と、上記記憶された楽曲データ(MIDIデータ)等を楽音信号(オーディオデータ)に変換する音源回路を含み、該音源回路から出力されたオーディオデータや、これとは別に入力されたオーディオデータのレベルを、各種パラメータに基づいて調整した後、音響に変換する再生回路9とにより構成されている。
【0014】
上記構成要素2〜9は、バス10を介して相互に接続され、通信I/F8には外部制御機器100が接続されている。
【0015】
外部記憶装置6としては、たとえば、フレキシブルディスクドライブ(FDD)、ハードディスクドライブ(HDD)、CD−ROMドライブおよび光磁気ディスク(MO)ドライブ等を挙げることができる。そして、外部記憶装置6には、前述のように、CPU3が実行する制御プログラムも記憶でき、ROM4に制御プログラムが記憶されていない場合には、この外部記憶装置6に制御プログラムを記憶させておき、それをRAM5に読み込むことにより、ROM4に制御プログラムを記憶している場合と同様の動作をCPU3にさせることができる。このようにすると、制御プログラムの追加やバージョンアップ等が容易に行える。
【0016】
通信I/F8には、図示例では、外部制御機器100が直接接続されているが、これに限られず、たとえばLAN(Local Area Network)やインターネット、電話回線等の通信ネットワークを介して、サーバコンピュータが接続されるようにしてもよい。この場合、外部記憶装置6に上記各プログラムや各種パラメータが記憶されていなければ、通信I/F8は、サーバコンピュータからプログラムやパラメータをダウンロードするために用いられる。クライアントとなるコンピュータ(本実施の形態では、パラメータ設定装置)は、通信I/F8および通信ネットワークを介してサーバコンピュータへとプログラムやパラメータのダウンロードを要求するコマンドを送信する。サーバコンピュータは、このコマンドを受け、要求されたプログラムやパラメータを、通信ネットワークを介してコンピュータへと配信し、コンピュータが通信I/F8を介して、これらプログラムやパラメータを受信して外部記憶装置6に蓄積することにより、ダウンロードが完了する。
【0017】
なお、本実施の形態のパラメータ設定装置は、上述の構成から分かるように、汎用的なパーソナルコンピュータ上に構築されたものであるが、これに限らず、本発明を実施できる最小限要素のみから構成した専用装置上に構築してもよい。
【0018】
図2は、前記再生回路9の詳細な構成を示すブロック図である。
【0019】
同図に示すように、再生回路9は、音源回路9aを含み、最初からオーディオデータの形式で入力されるものに限らず(あるいは並行して)、MIDIデータの形式で入力されたものを音源回路9aによりオーディオデータに変換し、このオーディオデータに対して、その信号レベルを変換できるように構成されている。
【0020】
MIDIデータは、音源回路9aに入力され、オーディオデータに変換された後、加算部9bに入力される。加算部9bには、これとは別に、前記バス10を介して直接オーディオデータが入力され、加算部9bは、両オーディオデータを加算して、分割部9cに出力する。
【0021】
分割部9cには、全周波数帯域(可聴帯域であれば、たとえば20Hz〜20kHz)を複数の周波数帯域(本実施の形態では、3帯域)に分割する位置(周波数)を決定する分割位置パラメータ(図3参照)を格納する分割バッファ(図示せず)が設けられ、該分割バッファに格納された分割位置パラメータ値に基づいて、分割部9cは、入力されたオーディオデータを3つの帯域に分割した後、各帯域に属するオーディオデータを、それぞれ、第1〜第3のレベル制御部9d〜9fのうち、対応するレベル制御部に出力する。なお、オーディオデータを複数の帯域に分割する方法は、本発明の特徴ではないので、既存の方法を用いればよいが、たとえば、各帯域の周波数成分のみを通過させるフィルタを用いて、オーディオデータをフィルタリングする方法や、FFT(Fast Fourier Transform)分析を用いてオーディオデータを分割する方法等が考えられる。
【0022】
第1〜第3のレベル制御部9d〜9fには、それぞれ、低周波数帯域(以下、「第1帯域」という)、中周波数帯域(以下、「第2帯域」という)および高周波数帯域(以下、「第3帯域」という)に属するオーディオデータの各レベルを帯域毎に調整する各種パラメータを格納するパラメータバッファ(図示せず)が設けられ、第1〜第3のレベル制御部9d〜9fは、それぞれ、当該パラメータバッファに格納された各種パラメータの値に基づいて、帯域毎にオーディオデータの各レベルを制御し、該各制御結果を加算部9gに出力する。なお、各パラメータバッファに格納されるパラメータの種類とその内容については、図3を用いて後述する。
【0023】
加算部9gは、第1〜第3のレベル制御部9d〜9fからそれぞれ出力された、帯域毎にレベル調整されたオーディオデータを加算し、サウンドシステム9hに出力する。
【0024】
サウンドシステム9hは、たとえば、DAC(Digital-to-Analog Converter)やアンプ、スピーカ等によって構成され、デジタルのオーディオデータをアナログのオーディオ信号に変換して増幅した後、音響に変換する。
【0025】
図3は、前記ROM4に格納されたプリセットデータの一例を示す図であり、同図には、本実施の形態のパラメータ設定装置で用いられる各種パラメータからなるプリセットデータが図示されている。なお、プリセットデータは、予め複数種類生成され、たとえば工場設定等により、ROM4に格納されている。
【0026】
分割位置パラメータは、第1と第2の分割位置、すなわち前記第1帯域と前記第2帯域とを分割する周波数を示すものと、第2と第3の分割位置、すなわち前記第2帯域と前記第3帯域とを分割する周波数を示すものとから構成されている。
【0027】
そして、各帯域毎に、スレッショルドレベル、レシオレベル、アタックタイム、リリースタイムおよびノーマルゲインの各パラメータのデフォルト値(プリセット値)が設定されている。ここで、スレッショルドレベルは、他のパラメータ、すなわちレシオレベル、アタックタイム、リリースタイムおよびノーマルゲインによって使用されるパラメータである。レシオレベルは、スレッショルドレベルを超えるレベルについてゲイン圧縮する割合を決定するパラメータであり、dB(デシベル)値として1(圧縮せず)〜∞(スレッショルドレベルにクリップ)の値を取り得る。アタックタイムは、入力信号レベルがスレッショルドレベルを超えた後、圧縮を開始するまでのレスポンス(遅延時間)を決定するためのパラメータであり、数十μs〜100ms程度の範囲に設定することができる。リリースタイムは、アタックタイムとは逆に、入力信号レベルがスレッショルドレベルを下回った後、圧縮を解除して通常のゲインに戻るまでにかかる時間を決定するためのパラメータであり、数ms〜数sの範囲で設定することができる。ノーマルゲイン(アウトゲイン)は、入力信号レベルがスレッショルドレベルを超えない範囲のときに適用されるゲインである。
【0028】
ユーザが、複数のプリセットデータからいずれかを選択すると、選択されたプリセットデータのうち、分割位置パラメータは、分割部9cの分割バッファに格納され、帯域毎の各種パラメータは、それぞれ対応するレベル制御部9d〜9fのパラメータバッファに格納される。
【0029】
以上のように構成されたパラメータ設定装置が実行する制御処理を、まず図4を参照してその概要を説明し、次に図5および図6を参照して詳細に説明する。
【0030】
図4は、前記表示装置7上に表示されたパラメータ設定画面の一例を示す図であり、“CD Master 01”という名称のプリセットデータが選択されたときの初期画面を示している。
【0031】
ユーザが“CD Master 01”という名称のプリセットデータを選択すると、このプリセットデータ内の各パラメータ値は、前述のように設定され、その設定状態が、図4のように表示装置7上に表示される。たとえば、選択されたプリセットデータの名称は、タイプセレクト(Type Select)欄71に表示され、帯域毎の入力信号と出力信号との間のレベル関係は、対応する信号レベル表示欄72a〜72cに表示され、各帯域を分割する周波数(分割位置)は、分割周波数表示欄73a,73bに数値で表示されるとともに、全周波数帯域を示す棒状のインジケータ74上のマーカ74a,74bで表示される。そして、帯域毎の各種パラメータの設定状態は、スライダ(の絵)と数値表示欄(たとえば、スレッショルドレベル(Threshold)では、スライダ75a〜75cと数値表示欄76a〜76c)に表示される。
【0032】
この状態で、カーソルCをリンク(LINK)ボタン77に合わせてマウスクリックすると、リンク動作がオン状態(オン状態は、たとえば、リンクボタン77を反転表示することによって表現する)になる。次に、カーソルCをスライダ75aの操作子部分に合わせ、ドラッグした状態で、左または右に移動させると、他の帯域のスライダ75b、75cの各操作子部分も、その移動量に応じた量(この量は、本実施の形態では、移動量と等しく設定されているが、移動量と何らかの関係(たとえば、比例関係)があれば、これに限らないことは言うまでもない)だけ同じ方向に移動する。なお、これと同様の動作は、数値表示欄76a内のアップ(▲)/ダウン(▼)ボタンをマウスクリックすることでも行うことができる。このようにして、リンク動作がオン状態のときには、ある帯域のあるパラメータの値を変更しただけで、他の帯域の同種類のパラメータの値も、その変更量に応じた量だけ変更される。そして、パラメータの値が変更されるに従って、その表示も変化する。
【0033】
一方、リンク動作がオフ状態(その状態は、たとえば、リンクボタン77を通常表示することによって表現する)のときには、ある帯域のあるパラメータの値を変更すると、そのパラメータの値のみ変更され、他の帯域の同種類のパラメータの値は変更されない。
【0034】
次に、この制御処理を詳細に説明する。
【0035】
図5は、本実施の形態のパラメータ設定装置、特にCPU3が実行するパラメータ設定処理の手順を示すフローチャートであり、本パラメータ設定処理は、メインルーチン(図示せず)で、パラメータ設定モードへの移行指示がなされたときに起動される。そして、本パラメータ設定処理が起動されると、デフォルトのプリセットデータ(または、直前に選択されたプリセットデータ、あるいは編集されたプリセットデータ)が選択されて、図4のようなパラメータ設定画面が、表示装置7上に表示される。
【0036】
本パラメータ設定処理は、主として、
(1)リンク動作のオン/オフ状態切り替え処理
(2)新たなプリセットデータの選択設定処理
によって構成されている。
【0037】
上記(1)の切り替え処理では、ユーザがカーソルCをリンクボタン77に合わせ、マウスクリックすると、リンク動作のオン/オフ状態をトグルで切り替える(ステップS1→S2)。このようにして切り替えられたオン/オフ状態は、たとえば前記RAM5に設けられたリンクバッファ(図示せず)に格納される。そして、このオン/オフ状態に基づいて、前記リンクボタン77の表示態様を切り替える。
【0038】
上記(2)の選択設定処理では、ユーザによって新たなプリセットデータが選択されると、選択された新たなプリセットデータに従って、各帯域の分割位置と帯域毎の各種パラメータを前述のように設定し、新たな設定内容に沿って、パラメータ設定画面の内容を更新する(ステップS3→S4→S5)。
【0039】
図6は、パラメータ変更処理の手順を示すフローチャートであり、本パラメータ変更処理は、図示しないタイマが所定時間(たとえば、100μs)毎に発生する割り込み信号に同期して起動される。すなわち、本パラメータ変更処理は、割り込み処理によって構成されている。
【0040】
本パラメータ変更処理は、主として、
(A)リンク動作がオン状態の処理(リンク動作処理)
(B)リンク動作がオフ状態の処理(非リンク動作処理)
によって構成されている。
【0041】
上記(A)のリンク動作処理では、ユーザがある帯域のあるパラメータに対してその値を変更する操作を行うと、まず、変更操作のあった帯域、パラメータの種類およびパラメータの変更量を検出し、次に、他の帯域、つまり変更操作対象のパラメータが属する帯域以外の帯域についてそれぞれ、同種のパラメータの変更量を決定する(ステップS11→S12→S13→S14)。ここで、決定される変更量は、変更操作対象のパラメータに対する変更量と同じ値とするが、これに限らないことは言うまでもない。つまり、両変更量に何らかの関係があればよい。
【0042】
そして、変更後のパラメータ値が限界値を超えている帯域があるか否かをチェックし(ステップS15)、変更後のパラメータ値が限界値を超えている帯域がない場合には、他の帯域のパラメータを前記決定された変更量で変更し、具体的には、前記決定された変更量を、対応するパラメータバッファに格納されている値に加減算することで、目的のパラメータ値を変更し(ステップS16→S17)、パラメータ設定画面の表示内容を変更後の内容に更新する(ステップS22)。一方、変更後のパラメータ値が限界値を超えている帯域がある場合には、検出された帯域の変更量を限界値に達する量に決定し、該決定された変更量に従って、他の帯域、つまり限界値を超えている帯域以外の帯域の変更量を変更して決定し、該決定された変更量に従ってそれぞれの帯域のパラメータを変更した(ステップS16→S19→S20→S21)後、パラメータ設定画面の表示内容を変更後の内容に更新する(ステップS22)。すなわち、ある帯域のパラメータが限界値を超えて設定される場合には、そのパラメータ値は限界値で頭打ちとし、それ以外の帯域の同種のパラメータの値は、変更前の値と限界値との差分だけ変更される。もちろん、各パラメータに限界値が存在したとしても、その限界値を無視して、各パラメータの値を設定可能にしてもよく、この場合にも、本発明の趣旨は変わらない。
【0043】
このように、本実施の形態では、リンクボタン77を設け、リンク動作をオン状態に設定しているときには、ある帯域のあるパラメータの値を変更すると、その変更量に応じて、他の帯域の同種のパラメータの値も変更されるので、各帯域に設定されているパラメータの現状を保持したまま全体的なパラメータの変更処理を簡単に行うことができ、これにより、入力信号に含まれる各種の音を出力したときの出力レベルのバランスを簡単に調整することができる。
【0044】
なお、本実施の形態では、他の帯域における変更量の決定方法は、帯域間で同一にしたが、これに限らず、帯域間で異なる方法を採用するようにしてもよい。他の帯域における変更量の決定方法としては、演算による方法、具体的には、検出された変更量に所定値を乗除算して他の帯域における変更量を決定する方法や、テーブルデータを用いた方法、具体的には、検出された変更量を他の帯域における変更量に変換するためのテーブルデータを用意しておき、このテーブルデータを検索することによって、他の帯域における変更量を決定する方法等が考えられる。このように、変更量の決定方法として、複数の決定方法を採用したとすると、たとえば、他の帯域のある帯域では、演算による方法を用い、他の帯域のまたある帯域では、テーブルデータを用いた方法を用いるというように、帯域間で異なる方法を採用することができる。
【0045】
また、本実施の形態では、リンク動作をオン状態に設定しているときには、ある帯域のあるパラメータの値を変更すると、他のすべての帯域の同種のパラメータの値が変更されるが、これに限らず、リンクさせたい帯域を複数の帯域から予め選択しておき、選択されている一部の帯域についてのみ、リンク動作を有効にするようにしてもよい。
【0046】
なお、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータ(またはCPU3やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0047】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0048】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、たとえば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。また、通信ネットワークを介してサーバコンピュータからプログラムコードが供給されるようにしてもよい。
【0049】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0050】
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU3などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1または3に記載の発明によれば、いずれかの部分帯域のいずれかのパラメータ値が変更指示されたときに、該変更指示された部分帯域パラメータの種類とパラメータ値の変更量が検出され、連動制御が指示されている場合には、前記検出された部分帯域以外の部分帯域の前記検出された種類のパラメータ値が、前記検出された変更量に応じて変更されるので、各帯域に設定されているパラメータの現状を保持したまま全体的なパラメータの変更処理を簡単に行うことができ、これにより、入力信号に含まれる各種の音を出力したときの出力レベルのバランスを簡単に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係るパラメータ設定装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 図1中の再生回路の詳細な構成を示すブロック図である。
【図3】 図1中のROMに格納されたプリセットデータの一例を示す図である。
【図4】 図1中の表示装置上に表示されたパラメータ設定画面の一例を示す図である。
【図5】 図1のパラメータ設定装置、特にCPUが実行するパラメータ設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】 パラメータ変更処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…操作子群(操作子、パラメータ変更指示手段、連動制御指示手段)、3…CPU(検出手段、、パラメータ変更指示手段、連動制御指示手段、変更手段)、7…表示装置(操作子、パラメータ変更指示手段、連動制御指示手段)、9c…分割部(分割手段)

Claims (3)

  1. 入力信号の全周波数帯域を複数個に分割する分割手段を備え、入力信号から生成すべき出力信号を規定する複数種類のパラメータ値を、前記分割手段によって得られた複数の部分帯域の各部分帯域毎にそれぞれ設定するパラメータ設定装置であって、
    前記各パラメータ値変更指示するための複数の操作子を前記各部分帯域毎に有するパラメータ変更指示手段と、
    前記パラメータ変更指示手段によって、いずれかの部分帯域のいずれかのパラメータ値が変更指示されたときに、該変更指示された部分帯域パラメータの種類とパラメータ値の変更量を検出する検出手段と、
    前記パラメータ値の連動制御を指示する連動制御指示手段と、
    前記検出手段が検出した部分帯域の前記検出した種類のパラメータ値を前記検出した変更量に従って変更する変更手段であって、前記連動制御指示手段により連動制御が指示されている場合は、さらに、前記検出された部分帯域以外の部分帯域の前記検出された種類のパラメータ値を、前記検出された変更量に応じてそれぞれ変更する変更手段と
    を有することを特徴とするパラメータ設定装置。
  2. 前記変更手段は、変更対象となる種類のパラメータの値を変更するときに、いずれかの部分帯域のパラメータ値がその限界値に到達する場合、該部分帯域のパラメータ値をその限界値に変更するとともに、該限界値までの変更量を検出し、該部分帯域以外の部分帯域に属するパラメータであって、当該パラメータの限界値に到達していないものの値を、前記検出した変更量に応じて変更することを特徴とする請求項1に記載のパラメータ設定装置。
  3. 入力信号の全周波数帯域を複数個に分割する分割ステップを備え、入力信号から生成すべき出力信号を規定する複数種類のパラメータ値を、前記分割ステップによって得られた複数の部分帯域の各部分帯域毎にそれぞれ設定するパラメータ設定方法をコンピュータに実現するためのプログラムであって、
    前記パラメータ設定方法は、
    前記各パラメータ値変更指示するための複数の操作子を前記各部分帯域毎に有するパラメータ変更指示手段によって、いずれかの部分帯域のいずれかのパラメータ値が変更指示されたときに、該変更指示された部分帯域パラメータの種類とパラメータ値の変更量を検出する検出ステップと、
    該検出ステップが検出した部分帯域の前記検出した種類のパラメータ値を前記検出した変更量に従って変更する変更ステップであって、前記パラメータ値の連動制御を指示する連動制御指示手段により連動制御が指示されている場合は、さらに、前記検出された部分帯域以外の部分帯域の前記検出された種類のパラメータ値を、前記検出された変更量に応じてそれぞれ変更する変更ステップと
    を有することを特徴とするプログラム。
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