JP3983946B2 - 移植機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、移植機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図3に示すような移植機は、後部に植付部を有する複数のフロートの前側に横設したロータ軸20に、カゴ型に形成した単体状の複数個のロータを所定の間隔をあけて植付幅に亙って複数固定した装置を回転させて地表を掻均しながら砕土を行なって代掻作業を行なうようにしており、上記複数のロータはいずれもロータの外周に代掻板を密間隔で多数設けた構成にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のように構成された従来の移植機の代掻ロータは、回転及び進行に伴って、各ロータがその前側で湛水された水や掻均し時の泥土を混合した状態の泥水を前押しして泥水流(以下泥流という)を生じさせるのが普通である。
【0004】
この泥流は上記のような代掻板を密間隔に配置したロータの内部を通過することは困難であり、専らその前側の側方に向けて泥流を勢よく排出することになるので、この泥流が既に植付けられた苗(既植付苗)を押し倒したりする等の欠点がある。また、上記のような泥流排出を防止しようとして、代掻装置2の外側に長大な泥流規制板を設けることが考えられるが、このような装置の場合は装置重量が増大するとともに、機体の蛇行を伴ない、泥流規制板によって既植付苗を押し倒す等の問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る移植機は、前記したような従来の問題点を解決するためになされたものであって、走行機体1に複数条分の植付装置3を装着し、この植付装置3の植付部31の下部にフロート70を設け、前記植付部31の前方にロータ軸20を横設し、一側辺に歯形を形成した平板52を外周に備えた複数の取付板51を前記ロータ軸20に間隔を有して取付け、このロータ軸20を回転させて略植付幅に亙って地表を掻均す移植機において、前記平板52を取付板51に密間隔で配置した密間部5bと、該平板52を取付板51に疎間隔で配置した疎間部5aとを設け、該疎間部5aを前記フロート70の前側に位置させたことを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0008】
図1におけるAは本発明に係る移植機(代掻同時移植機)であり、前輪1aと後輪1bを有する機体(走行機体)1の上部に前方からエンジンと操縦ハンドル及び座席シート等からなる操縦部1cを備え、機体(走行機体)1の後部で植付け深さ自動制御(図示せず)の油圧シリンダ機構によって昇降されるトップリンク、ロアリンク等からなる昇降機構1dの後端に形成されたヒッチに、代掻装置2を備えた植付装置3を支持してこれを伝動するように構成している。
【0009】
前記植付装置3には、後部に昇降機構1dに支持された植付機枠3aに、苗載台30と、5条植付分の植付爪を有する植付部31を配置した伝動ケース33が装着されている。そしてこの伝動ケース33の下方にはフロート式の滑走体からなるフロート群7を、図3に示す以下の配置によって、図2に示すように前後の支持リンク7a,7bを介して上下動可能となるように設けている。
【0010】
即ち、上記滑走体からなるフロート群7は、植付巾の両外側に設けられ、その両側で各1条分の苗が植付けられる広巾のT字状の2条用の外フロート70,70と、この両外フロート70,70の内側に設けられ、その中央部で1条分の苗を植付け可能とするように、逆U字形状に形成された中フロート71とにより構成されている。
【0011】
また、上記外フロートの前部は、条間の滑走面7cより広巾な滑走面を形成するように張出滑走面7dを両側に突出して形成し、植付位置の前方を押し均すようにしている。
【0012】
また、中フロート71のソリ状の先端は泥水流の抵抗の少ない半円弧形状としており、中フロート71の外側と、両隣の外フロート70,70の内側間に通路75,75をそれぞれ形成しいる。
【0013】
そして外フロート70と中フロート71の先端を横方向に同一線に並べ、前記代掻装置5の後方で泥水流の勢力を逃がしながら緩和させるために前後距離Kを設けることによって、前記通路75,75及び外フロート70の外側と通じて代掻装置2が掻出す泥水や泥土、更にフロート群7がその前面で前押しする泥水や泥土(以下泥水という)を通過させるようにしている。
【0014】
なお、この実施形態において、フロート群7の中央の中フロート71は、従来の装置のものと同様の構成による油圧自動感知制御機構(植付深さ制御機構)と連繋させており、この中フロート71の地面滑走時の上下動によって昇降機構1dを上下コントロール作動させて植付け深さを一定とするようにしている。
【0015】
また、図2及び図3に示すように前記代掻装置2は、フロート群7の前方において、植付巾全体に、横向きに設けられたロータ軸20の両端を、植付機枠3aから前側に突設したブラケット3bにスライド可能に設けた上下杆3cに回転可能に軸支し、この上下杆3cをハンドル付の上下調節機構3dと連結し、この上下調節機構3dを操作して代掻装置2を上下動させるように構成している。
【0016】
そして、横方向に配置された代掻装置2のロータ軸20は、図3に示すようにその中間部位でロータケース21内に軸支され、機体1側から後方に延設された駆動軸22によって、ベベルギヤ23を介して駆動させている。
【0017】
次に図3〜図6を参照し代掻装置2の代掻ロータ5の構成について説明する。
【0018】
この代掻ロータ5は後述する構成からなるカゴ型のロータをロータ軸20に略植付幅全体に亙って所定の配置で、複数個を着脱可能に固定している。
【0019】
まず、図4に示す代掻ロータ5について説明すると、この代掻ロータ5は、疎間部5aと密間部5bとを上記6角軸のロータ軸20に嵌合する6角形のロータ筒50に一体的に形成した構成にしている。
【0020】
即ち、ロータ筒50の軸長には適当間隔を有して複数の取付板51を一体的に取付固定し、この相隣る取付板51の外周に一側辺に砕土用の歯形を形成した平板状の代掻板52を横渡し状に取付固定することによりカゴ型のドラム状に形成している。
【0021】
上記の構成において、取付板51はその外周に山型突起を等ピッチで全周に形成し、この山型突起の一側面に代掻板52を回転方向に後退角を有するように取付けるよう構成し、代掻ロータ5の一側部(図4)を各山型突起毎に代掻板52を設けることにより、この代掻板52を密間隔に配置した密間部5bとなるように構成し、且つ代掻ロータ5の他方側部を山型突起の所定数間隔毎に代掻板52を同様に取付けることにより、この代掻板52を疎間隔に有した疎間部5bとなるように構成している。なお、取付板51の代掻板52を固定する構造は、前記構成に限定するものではない。
【0022】
上記のように構成した代掻ロータ5は、ロータ軸20に装着されて回転されると、代掻板52を多数枚の密間隔に配置した密間部5bは機体の走行に伴って湛水された圃場の地表を、多数の代掻板52で密に掻均すので苗の植付けにすることができるものである。
【0023】
また、疎間部5aは、前記密間部5bと同回転で地表に小数の代掻板52で疎く掻均す。このとき代掻ロータ5によって前押しされる泥流は、疎間隔に設けた代掻板52間を通過し易いので、前側の泥流を疎間部5aの内部を直接的に通過させて後方に排出する。
【0024】
この作用により、例えば側方の密間部5bによって生ずる前押し泥流も、隣接する疎間部5aによって側方から後方への排出を掻込み促進させるから、密間部5bによる側方への泥流排出の勢を抑制して弱めることになり、従って、この泥流による植付苗の押倒し等を簡潔な構成により防止できる等の利点がある。
【0025】
なお、疎間部5aと密間部5bは図示例のように一体化させた代掻ロータ5とすることなく、それぞれ単独なドラム型に形成してこれらを組合せて使用しても良いものである。
【0026】
そして上記のような特徴を備えた代掻ロータ5は、図3に示すような構成によって苗の植付作業も良好に行なうことができるようにしている。
【0027】
即ち、同図において図4で示した疎間部5aと密間部5b一体型の代掻ロータ5は、ロータ軸20が伝動ケース33によって左方側に少し偏寄して支持されていることから、この代掻ロータ5はロータ軸20の左端側に1ケと左端側に2ケ装着し、各代掻ロータ5はその密間部5bをフロート70の外側寄りに位置させ、更に疎間部5aはフロート70の前側に位置させるように設けている。
【0028】
また上記代掻ロータ5の内側で伝動ケース33の両側に位置させる代掻ロータ5は、フロート70の前側に位置することから単一のカゴ型に形成した疎間部5aをそれぞれ配置した構成にしている。
【0029】
以上のように構成した移植機Aは、密間部5bがフロート70が後方に存在しない側の地表を均平に掻均す。一方、疎間部5aによって掻均した荒い地表面は後方のフロート70によって上方から押均しを行なわれて密間部5bと略同等の均平面になる。
【0030】
また、この際の密間ロータ5b側で大きく前押しされる泥流が、既植付苗を押倒すといった不具合も解消されるから代掻同時移植作業を良好に行なうことができるものである。
【0031】
本発明に係る移植機Aは、植付部の全幅にローターを並べて代掻を行うものでありながら、ローターの前押しによる泥流の激しい流れを軽減するので、前記のように既植付苗への影響を防ぎながら、装置が蛇行することなく正確に進行し、正確な植付けを行うことができる。
【0032】
【発明の効果】
上記のように、本発明の移植機によれば、平板52を密間隔に設けた密間部5bによって地表の掻均しを良好に行なうことができて苗の植付けを良好に行なうことができる。
【0033】
そして密間部5bは、泥流を疎間隔に設けた代掻板52の間から後方に通過させて排出するので、隣接する密間部5b側の泥流をも疎間部5aを介して後方に排出することになり、代掻ロータ5の泥流の前押しを防止して植付苗の押倒しを良好に防止することができる。
【0034】
また上記疎間部5aはフロート71の前側に位置させることにより、荒く代掻した地表面に対してフロート71が押均すので、密間部5bが掻均した地表面と同様に均平にすることができる。
【0035】
そしてフロート71が存在しない側に対しての苗の植付を、密間部5bが掻均した地表面に良好に植付けることができる等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】移植機の側面図である。
【図2】代掻装置の側面図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】代掻ロータの正面図である。
【図5】図4のA−A断面図である。
【図6】図4のB−B断面図である。
【符号の説明】
A 移植機(代掻同時移植機) 1 機体(走行機体)
2 代掻装置 3 植付装置 5 代掻ロータ
5a 疎間部 5b 密間部 20 ロータ軸
31 植付部 50 ロータ筒 51 取付板
52 代掻板 70 フロート
Claims (1)
- 走行機体(1)に複数条分の植付装置(3)を装着し、この植付装置(3)の植付部(31)の下部にフロート(70)を設け、前記植付部(31)の前方にロータ軸(20)を横設し、一側辺に歯形を形成した平板(52)を外周に備えた複数の取付板(51)を前記ロータ軸(20)に間隔を有して取付け、このロータ軸(20)を回転させて略植付幅に亙って地表を掻均す移植機において、前記平板(52)を取付板(51)に密間隔で配置した密間部(5b)と、該平板(52)を取付板(51)に疎間隔で配置した疎間部(5a)とを設け、該疎間部(5a)を前記フロート(70)の前側に位置させたことを特徴とする移植機。
Priority Applications (1)
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JP31505699A JP3983946B2 (ja) | 1999-11-05 | 1999-11-05 | 移植機 |
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Family
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Family Applications (1)
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1999
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