JP3982024B2 - 情報通信システム、情報通信端末および情報通信方法 - Google Patents

情報通信システム、情報通信端末および情報通信方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、情報通信端末からの要求に応じて、例えばファクシミリ通信や電子メール通信あるいは情報提供サービスなどのデータ通信サービスを行う情報通信システム、情報通信方法、情報通信端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、PHS端末などの携帯無線通信端末の普及と、これら携帯無線通信端末を用いたデータ通信の伝送速度の高速化により、音声通信だけでなく、例えばテキストデータや画像データなどの種々のデータを無線通信するようにする無線データ通信サービスが注目されている。
【0003】
例えば、PHS端末を使用する例では、伝送速度が32kビット/秒でのデータ通信が可能となり、アナログ電話回線でモデムを使用した場合の伝送速度の28.8kビット/秒または33.6kビット/秒と同程度の伝送速度となり、電子メールのやり取りや、ファクシミリ通信などが、携帯無線通信端末により屋外から行える環境が整ってきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述のように、携帯無線通信端末を用いて、電子メール通信やファクシミリ通信などを利用する場合、携帯無線通信端末の使用者宛ての電子メールやファクシミリデータは、当該携帯無線通信端末のメモリに取り込まれ、これが携帯無線通信端末の表示画面に表示されるなどして利用される。
【0005】
しかし、電子メールやファクシミリデータが取り込まれる携帯無線通信端末のメモリが、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性メモリである場合、携帯無線通信端末の主電源が落とされるなどして、この揮発性メモリに電源電圧が供給されなくなると、揮発性メモリに記憶されたデータは消滅してしまう。
【0006】
したがって、電子メールやファクシミリデータが記憶されている揮発性メモリに電源電圧が供給されていて、揮発性メモリに取り込んだ電子メールやファクシミリデータが保持されている間だけしか、携帯無線通信端末に取り込んだ電子メールやファクシミリデータを利用することができないという不都合が生じる。
【0007】
そこで、揮発性メモリに常時電源電圧を供給するようにすることも考えられるが、携帯無線通信端末の場合、電源電圧の供給源は、電池などに限られるため、この電池が消耗してしまった場合には、揮発性メモリに記憶されたデータを保持しておくことはできない。このため、携帯無線通信端末を用いて外出先において取り込んだ自分宛てのファクシミリデータを帰宅後に利用しようとしても、電池が消耗してしまっており、揮発性メモリに取り込んだファクシミリデータが消滅してしまい、見ることができないなどの不都合が発生する。
【0008】
そこで、携帯無線通信端末のメモリとしてフラッシュメモリなどの不揮発性メモリを用い、電子メールやファクシミリデータなどの携帯無線通信端末に取り込む情報のすべてをこの不揮発性メモリに記憶するようにすることが考えられる。しかし、不揮発性メモリは、揮発性メモリに比べ高価であるため、携帯無線通信端末の価格が高くなり、安価に携帯無線通信端末を提供できなくなる。
【0009】
また、不揮発性メモリは、揮発性メモリに比べアクセスに時間がかかるため、不揮発性メモリに大量の電子メールやファクシミリデータなどの情報を記憶するようにした場合などにおいては、この不揮発性メモリに記憶した電子メールやファクシミリデータなど情報を用いた処理に時間がかかるなどの不都合が生じる場合もある。
【0010】
また、処理の途中で何等かの都合で処理を中止しなければならないときも、電子メールやファクシミリデータなどの情報をDRAMなどの揮発性メモリに記憶している場合には、前述したように、この揮発性メモリに電源電圧が供給されなくなったときに、これに記憶されているデータは消滅してしまうため、中止した処理を再度行う場合には、最初から処理を開始しなければならない。しかし、取得した電子メールやファクシミリデータなどの情報をフラッシュメモリなどの揮発性メモリに記憶するようにした場合には、前述した問題点と同じ問題点がある。
【0011】
この発明は、以上の点にかんがみ、上記問題点を一掃し、情報通信端末の使用者の要求に応じた処理を確実かつ迅速に行うことができる情報通信システム、情報通信方法、この情報通信システムおよび情報通信方法に使用する情報通信端末を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の情報通信端末は、
サーバ装置からネットワークを介して情報の提供を受ける情報通信端末であって、
前記サーバ装置からの提供情報を受信する情報受信手段と、
前記提供情報を一時的に記憶する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段に記憶された前記提供情報に基づいて、前記提供情報に応じた処理を実行する実行手段と、
ユーザの指示に応じて、前記実行手段による処理の結果得られる情報を記憶する第2の記憶手段と、
前記第2の記憶手段に記憶された情報と、前記サーバ装置から再度受信され、前記第1の記憶手段に記憶された提供情報とに基づいて、前記第2の記憶手段に記憶された情報を用いて、前記サーバ装置から再度受信され、前記第1の記憶手段に記憶された前記提供情報に応じた処理を途中から実行するか否かを判断する判断手段と、
を備え、
前記判断手段により、前記サーバ装置から再度受信され、前記第1の記憶手段に記憶された前記提供情報に応じた処理を途中から実行すると判断された場合、前記実行手段は、前記第2の記憶手段に記憶されている情報を用いて、前記サーバ装置から再度受信され、前記第1の記憶手段に記憶された前記提供情報に応じた処理を途中から実行する
ことを特徴とする。
【0013】
この請求項1に記載の発明の情報通信端末によれば、サーバ装置からの提供情報は、第1の記憶手段に一時記憶される。第1の記憶手段に一時記憶された提供情報は、実行手段により用いられる。そして、ユーザの指示に応じて、実行手段による処理の結果得られる情報が、第2の記憶手段に記憶される。
【0014】
そして、第2の記憶手段に記憶される情報に基づいて、第1の記憶手段に記憶した提供情報に基づく処理をその途中から開始することができるか否か(第2の記憶手段に記憶される情報をさらに用いて提供情報に応じた処理を実行するか否か)が判断手段により判断され、第1の記憶手段に記憶した提供情報に基づく処理をその途中から開始することができると判断された場合に、実行手段により、第2の記憶手段に記憶される情報を用いて提供情報に応じた処理が実行される。
【0015】
これにより、第1の記憶手段に一時記憶されて利用された提供情報を利用した結果、保存が必要になった情報である処理の途中結果などの提供情報に対する関連情報を第2の記憶手段に記憶しておくようにし、後に、サーバ装置から再度同じ提供情報の提供を受けて実行するようにした場合には、第2の記憶手段に記憶されている情報に基づいて、提供情報に基づく処理を途中から開始するか、あるいは、初めから開始するかを適切に判断し、提供情報に応じた処理を途中から開始したり、初めから開始したりすることができるようにされる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、この発明による情報通信システム、情報通信方法および情報通信端末の実施の形態を、図を参照しながら説明する。
【0030】
この実施の形態においては、1個の共通サーバ装置に対して、このサーバ装置と契約関係にある複数個の情報通信端末がネットワークを通じて接続されて情報通信システムが構成される。
【0031】
この実施の形態の場合、情報通信端末は、携帯無線通信端末の構成とされ、共通サーバ装置からの情報提供サービスなどの提供サービスを受ける機能を備えるほか、PHS(パーソナル・ハンディホン・システム)の電話機能およびファクシミリ、電子メールのデータ通信機能をも備える構成とされる。そして、情報提供サービス、ファクシミリ通信、電子メール通信は、個々の携帯無線通信端末と前記サーバ装置とが協働することにより、行われるように構成されている。
【0032】
そして、詳しくは後述するように、この実施の形態の携帯無線通信端末は、第1の記憶手段として、いわゆる揮発性メモリであるDRAMを備えると共に、第2の記憶手段として、いわゆる不揮発性メモリであるフラッシュメモリとを備えている。
【0033】
そして、この実施の形態の携帯無線通信端末は、サーバ装置から提供を受ける携帯無線通信端末の使用者宛てのファクシミリ受信データなどをDRAMに一時記憶して使用するようにすると共に、携帯無線通信端末の使用者により保存が指示された情報を不揮発性のフラッシュメモリに記憶するようにする。
【0034】
例えば、サーバ装置から提供を受けた携帯無線通信端末の使用者宛てのファクシミリ受信データのうち、携帯無線通信端末の使用者にとって重要な情報であり、繰り返して見る必要のあるファクシミリ受信データや、サーバ装置から提供を受けた情報がゲームのプログラムである場合には、そのゲームを中断した時点のゲームの途中結果などをフラッシュメモリに保存するようにする。
【0035】
つまり、サーバ装置から携帯無線通信端末に対して提供された情報のすべてを携帯無線通信端末のフラッシュメモリに保存することはせずに、サーバ装置から提供を受けた情報を利用し、携帯無線通信端末の使用者により保存が指示された情報のみをフラッシュメモリに記憶し、サーバ装置から繰り返し提供を受けることができる情報などはフラッシュメモリに保存しないようにする。
【0036】
このようにすることによって、フラッシュメモリを効率よく使用するようにし、記憶容量の大きなフラッシュメモリを携帯無線通信端末に搭載しなくてもよいようにされている。
【0037】
[ネットワークシステムの説明]
図1は、この発明の実施の形態が適用された通信ネットワークシステムの概念構成を説明するための図であり、この図1において、1は共通サーバ装置と契約関係がある携帯無線通信端末、2は共通サーバ装置である。複数個の携帯無線通信端末1と、共通の共通サーバ装置2とは、携帯無線通信端末用のネットワーク3と、このネットワーク3に対して、1〜複数個のアクセスポイント4を通じて接続される専用基幹ネットワーク5を通じて接続される。
【0038】
携帯無線通信端末用ネットワーク3には、共通サーバ装置2と契約関係にない他の携帯無線通信端末も接続されるが、後述するような共通サーバ装置2からのデータ通信サービスを受けることができる携帯無線通信端末は、予め、この共通サーバ装置2と契約関係が結ばれた携帯無線通信端末1のみである。共通サーバ装置2との契約関係がない携帯無線通信端末との混同を避けるため、以下の説明においては、共通サーバ装置2と契約関係にある携帯無線通信端末を会員端末と呼ぶことにする。
【0039】
複数個の会員端末1および他の同種の携帯無線通信端末のそれぞれは、例えば電波の届く範囲を考慮した所定のエリア単位に設けられる無線基地局6に対して無線接続される。無線基地局6同志の間の接続など、携帯無線通信端末用のネットワーク3では、例えば光ケーブルが用いられる。
【0040】
専用基幹ネットワーク5に対しては、このネットワーク5を管理するネットワーク管理サーバ装置7が接続される。このネットワーク管理サーバ装置7は、共通サーバ装置2と会員端末1との間の、いわゆるルーティングを管理する。したがって、ネットワーク管理サーバ装置7でのルーティング管理上から見たときには、共通サーバ装置2は、専用基幹ネットワーク5に接続される端末装置の一つとして位置づけることができる。なお、この場合、このネットワーク管理サーバ装置7は、インターネット8に対しても接続される。
【0041】
そして、この実施の形態においては、ネットワーク管理サーバ装置7は、共通サーバ装置2に対して直接的にも接続され、会員端末1からの共通サーバ装置2へのアクセス履歴などを、ネットワーク管理サーバ装置7から共通サーバ装置2に送るように構成されている。すなわち、この実施の形態では、会員端末1の課金ログ収集などの会員総合管理は、共通サーバ装置2が行うように構成している。
【0042】
つまり、この実施の形態の場合、会員端末1は、共通サーバ装置2と契約関係があるのであって、ネットワーク管理サーバ装置7と契約関係にあるのではない。そして、共通サーバ装置2は、会員端末1のネットワーク接続上の管理をネットワーク管理サーバ装置7に委託するものであって、共通サーバ装置2とネットワーク管理サーバ装置7との間にも契約関係がある。したがって、共通サーバ装置2は、他の専用基幹ネットワークおよびそのネットワーク管理サーバ装置とも、前述の専用基幹ネットワーク5およびそのネットワーク管理サーバ装置7と全く同様の関係を持って接続されることが可能である。
【0043】
この実施の形態の場合、共通サーバ装置2から見たときには、個々の会員端末1に対しては、特定の専用基幹ネットワークを割り当てて、各会員端末1からの共通サーバ装置2へのアクセスは、必ず、その会員端末用に割り当てた専用基幹ネットワークを通るように管理するのであるが、会員端末1から見た場合には、共通サーバ装置2とネットワーク管理サーバ装置7との間の契約関係は全く無関係であるので、会員端末1は、単に共通サーバ装置2だけにアクセスして共通サーバ装置2だけにより管理されているようになる。
【0044】
このようなネットワーク管理構成によれば、例えば、共通サーバ装置2に個々のネットワーク管理サーバ装置7が備えるサービス機能をすべて持たせるようにすることにより、会員端末1の使用者は、各個のネットワーク管理サーバ装置7が備える種々のサービスを受けるために、個々のネットワーク管理サーバ装置7に対して契約するのではなく、共通サーバ装置2と契約関係を生じさせるだけで、この共通サーバ装置2が持つ種々のサービスを受けられるようになり、非常に便利である。
【0045】
そして、共通サーバ装置2は、公衆回線網9に接続され、後述するように、会員端末1が、この公衆回線網9に接続されるファクシミリ端末やパーソナルコンピュータなどの通信端末10との間で通信データの送受を行うことができるようにするための機能を備えている。
【0046】
さらに、この実施の形態においては、共通サーバ装置2は、会員端末1に対して、情報提供サービスを行うために、提供情報のデータベースの一部となる記憶部を備える。また、共通サーバ装置2は、コンテンツ提供装置11と接続されており、このコンテンツ提供装置11から、会員への提供情報のデータベースの一部となる情報を取得して、会員端末1に提供するようにする。
【0047】
コンテンツ提供装置11は、それぞれ固有の提供情報を有する提供会社が備えるもので、共通サーバ装置2を有するサービス会社との契約により、共通サーバ装置2を通じて会員端末1に、その情報を提供するものである。図1では、コンテンツ提供装置11は、1個だけ示したが、複数個のコンテンツ提供装置11が共通サーバ装置2に接続される場合も勿論ある。
【0048】
また、共通サーバ装置2とコンテンツ提供装置11との接続態様は、専用線を通じて接続される場合と、インターネットなどのネットワークを通じて接続される場合とがある。
【0049】
この実施の形態の場合、これら専用線やネットワークを通じて共通サーバ装置2に接続されるコンテンツ提供装置11からの情報は、共通サーバ装置2が、会員端末1から、そのサービス提供要求があったときに、前記コンテンツ提供装置11にアクセスして取得し、要求してきた会員端末1に提供するようにする。
【0050】
コンテンツ提供装置11からの情報を、随時、取得して、共通サーバ装置2の内蔵メモリ部に格納して、その内蔵メモリ部の記憶内容を最新にしておくことも考えられるが、コンテンツ提供装置11が多数になり、提供情報が多量になると共通サーバ装置2のメモリ部を大規模にしなければならなくなるという問題がある。
【0051】
これに対して、この実施の形態のように、会員端末1からの要求があったときに、その要求のあった情報のみをコンテンツ提供装置11から共通サーバ装置2が取得して会員端末1に提供するようにすれば、共通サーバ装置2のメモリ部の規模は大規模にならない。また、コンテンツ提供装置11が備える情報が常時更新されていれば、共通サーバ装置2は、単に、コンテンツ提供装置11から情報を取得するだけで、常に最新の情報を会員端末1に提供することができる。
【0052】
そして、この実施の形態では、共通サーバ装置2が、1〜複数個のコンテンツ提供装置11に接続されていて、これらのコンテンツ提供装置11からの情報を集中的に集めて、会員端末1に提供する構成であるので、会員端末1では、それぞれのコンテンツ提供装置11に対して契約したりする必要はなく、また、複数個のコンテンツ提供装置11からの情報の形式などに関係なく、共通サーバ装置2から必要な情報を受け取ることができる。
【0053】
なお、固有の提供情報を有する提供会社によるコンテンツの共通サーバ装置2への提供方法としては、上述のように専用線やネットワークを通じて接続して共通サーバ装置2に提供するのではなく、コンテンツ提供会社がCD−ROMなどの記録媒体を共通サーバ装置2に提供して、共通サーバ装置2の記憶部に記憶させておくようにする態様もある。
【0054】
この実施の形態においては、携帯無線通信端末1の使用者と、共通サーバ装置2の所有会社との契約が行われると、前述したように、携帯無線通信端末1は会員端末1となる。例えば、会員端末1を使用者が購入することが、共通サーバ装置2に対する契約関係の発生とするようにすることができる。
【0055】
すなわち、携帯無線通信端末を会員端末1として使用者が購入するときに、その会員端末1には、前述したように、各端末ごとの特定の専用基幹ネットワークを通じた共通サーバ装置2のアドレス情報が予め与えられ、フラッシュRAMなどの不揮発性メモリに格納される。また、この不揮発性メモリには、会員端末であることを示すと共に、会員端末の使用者を識別するための会員番号などの会員IDやパスワードなどの識別情報(会員識別情報)も格納される。ただし、この共通サーバ装置2のアドレス情報や会員識別情報の会員端末1への書き込み登録は、会員端末1の購入時に、端末販売員や購入者が行ってもよいが、予め、会員端末1に登録しておくとよい。その場合には、アドレスを入力する操作が全く不要となるので、使用者には共通サーバ装置を意識させずに、会員端末1を利用させるようにすることができる。
【0056】
そして、後述もするように、会員端末1で、共通サーバ装置2の情報提供サービスを受けるとき、また、会員端末1で、ファクシミリ通信や電子メール通信の処理が開始されるとき、それに先立ち、前記の予め記憶されているアドレス情報および会員識別情報を用いて、会員端末1は、自動的に共通サーバ装置2に接続する処理を実行するものである。
【0057】
この実施の形態においては、会員端末1は、携帯性に優れ、何時、どこからでも、共通サーバ装置2にアクセスするだけで、種々の情報提供サービスの提供を受けることができる。
【0058】
また、会員端末1は、この実施の形態では、そのファクシミリ通信や電子メール通信の機能およびその関連機能を、共通サーバ装置2と協働することにより、実現する。すなわち、会員端末1は、これら通信のための大容量のメモリを有しない。その代わりに、共通サーバ装置2が、各会員端末1の受信データ用のメモリあるいはメモリエリアを備える。また、会員端末1は、必要最小限の処理のためのアプリケーション(マイクロコンピュータのソフトウエア)、例えば表示のためのアプリケーションを除き、種々の機能を実現するためのアプリケーションを、共通サーバ装置2に委ねるようにしている。すなわち、会員端末1において、使用者が、目的とする機能を得るための要求に相当する、例えばキー操作を行うと、その要求が共通サーバ装置2に送られ、共通サーバ装置2で当該機能のアプリケーションが実行される。そして、そのアプリケーションでの処理結果が、会員端末1に送られてくる。
【0059】
以上が、この発明の実施の形態の構成の概要であるが、より具体的な構成について以下に説明する。
【0060】
図2は、上述した図1の通信ネットワークシステムの概念構成を、より具体化したものである。この場合、会員端末1は、PHS電話端末と、データ通信機能を備えるPDA(パーソナル・デジタル・アシスタンツ)との複合機の構成を有し、PHS電話機能のほかに、後述するように、ファクシミリ通信機能、電子メール通信機能を備えると共に、共通サーバ装置2からの情報提供サービスを受ける機能を備えている。
【0061】
無線基地局6が接続される携帯無線通信端末用のネットワーク3は、この例では、PHS/ISDN網3nである。したがって、会員端末1は、無線基地局6−PHS/ISDN網3n−無線基地局6を通じて、他の会員端末1または会員以外のPHS端末と電話通信ができると共に、無線基地局6−PHS/ISDN網3nを通じて一般加入電話端末と電話通信ができる。
【0062】
専用基幹ネットワーク5は、この例では、ISP(インターネット・サービス・プロバイダー)が管理するネットワークとされる。すなわち、5Nは、そのISPバックボーン、つまり、LANなどのネットワークであり、このISPバックボーン5NとPHS/ISDN網3nとは、PHS用の32kビット/秒の伝送速度の業界標準方式であるPIAFS(PHS Internet Access Forum Standard)用のアクセスポイント4Pを通じて接続されている。
【0063】
また、5NはこのISP用のルータであり、これを介して、ISPバックボーン5Nと、ネットワーク管理サーバ装置7に対応するISPサーバ装置7Iと、共通サーバ装置2とが接続される。
【0064】
ISPサーバ装置7Iは、共通サーバ装置2側の委託により、前述したように、会員端末1からのアクセスがあったときに、その認証をとる。すなわち、ISPサーバ装置7Iには、このISPサーバ装置7Iを経由して共通サーバ装置2にアクセスする会員端末1の会員識別情報、例えば会員番号などの会員IDやパスワードなどが予め登録されており、ISPサーバ装置7Iは、当該ISPバックボーン5Nに接続された端末に対するアクセスがあったときに、そのアクセスをしてきた端末が、当該ISPバックボーン5Nを通じて共通サーバ装置2に接続すべき会員端末1であるか否かの認証を行い、会員端末1であれば、そのアクセスをルータ5Rを通じて共通サーバ装置2に着信させる。
【0065】
そして、ISPサーバ装置7Iは、当該会員端末1のアクセスの履歴(ログ)を共通サーバ装置2に送る。共通サーバ装置2は、1〜複数のISPサーバ装置7Iからの複数個の会員端末のそれぞれのアクセスの履歴の情報を受け取って、それぞれの会員端末への課金などを総合的に管理する。
【0066】
コンテンツ提供装置11は、この例では、インターネット8を通じて共通サーバ装置2に接続され、共通サーバ装置2が必要なときに、このコンテンツ提供装置11から提供すべき情報をインターネット8を通じて取得して、会員端末1に提供するようにする。なお、前述もしたように、コンテンツ提供装置11は、インターネット8を通じてではなく、専用線を通じて共通サーバ装置2と接続するようにすることもできる。また、ISPサーバ装置7Iもコンテンツ提供装置となることもできる。
【0067】
[共通サーバ装置2の構成]
図3は、共通サーバ装置2の一実施の形態の構成を示すブロック図である。この図3に示すように、共通サーバ装置2は、マスターサーバ21と、メールサーバ22と、ファクシミリサーバ23と、着信通知サーバ24と、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)Dサーバ25と、コンテンツサーバ26と、コンテンツ用Proxyサーバ27とが、LAN(ローカルエリアネットワーク)により接続されて構成されている。また、このLANはインターネット8とも接続されている。
【0068】
マスターサーバ21は、会員データの管理、コンテンツオプション等の申し込み、解約処理やネットワーク全体の管理メンテナンスを行う。マスターサーバ21は、会員IDやパスワードなどの会員識別情報を含む会員データ(ユーザ情報)などを記憶するメモリ21Mを備える。
【0069】
メールサーバ22は、主としてメールサービスの管理・運用を行うものであり、POP(Post Office Protocol)またはIMAP(Internet Message Access Protocol)サーバ機能を実装しており、会員端末1とのインターフェース処理を行う。そして、メールサーバ22は、会員端末用のメールボックスと呼ばれるメモリ22Mを備える。メールボックス22Mは、各会員端末1のそれぞれ毎に区分けされたメモリエリアを備え、各会員端末宛ての電子メールの受信データを、各会員端末毎に蓄える。
【0070】
なお、この実施の形態では、後述するように、ある会員端末から他の会員端末宛てに送信された、イメージデータ(画像データ)を含まないテキストデータ形式のファクシミリデータも、このメールボックス22Mの前記他の会員端末用のメモリエリアに、電子メールデータとして蓄えられる。
【0071】
ファクシミリサーバ23は、ファクシミリ通信機能のアプリケーションを実行する。会員端末1とのインターフェース用にメールサーバ機能を実装し、また、G3ファクシミリ用のPSTN(公衆交換電話網)通信回線機能も実装し、ISDN網9に接続されている。また、ファクシミリデータとしての画像データを記憶するファクシミリボックス(以下FAXボックスという)と呼ばれるメモリ23Mを備える。FAXボックス23Mも、各会員端末毎に区分けされたメモリエリアを備え、各会員端末宛ての、イメージデータを含むファクシミリ受信データを各会員端末1毎に蓄える。
【0072】
着信通知サーバ24は、電子メールやファクシミリの着信が会員端末宛てにあった場合に、ISDN回線(ISDN網9)を通じて、その着信を各会員端末1に通知するためのものである。
【0073】
HTTPDサーバ25は、会員端末1とのインターフェースを制御する。会員端末1が、この共通サーバ装置2に接続されている場合のすべての処理は、このサーバ25を経由して各機能サーバに接続される。
【0074】
コンテンツサーバ26は、共通サーバ装置2が提供するコンテンツ情報処理用のサーバである。このサーバ26は、提供するコンテンツ情報用として、2つの情報格納用メモリ26A,26Bを備える。その一つのメモリ26Aは、予めこのサーバ26内に提供する情報を保持するためのものである。もう一つのメモリ26Bは、この共通サーバ装置2内には、提供する情報を保持せず、利用時に、図2の実施の形態では、インターネット8経由でコンテンツ提供装置11から取得したデータを一時的に格納するためのものである。
【0075】
コンテンツ用Proxyサーバ27は、コンテンツデータを、インターネット8を経由して、外部のコンテンツ提供装置11から取得するために使用される。Proxyサーバ27は、図示しないファイアウォールと共に機能させることによって、外部からの不正なアクセスを防御しながら、ファイアウォールの内側から自由に外部にアクセスできる環境を作っている。
【0076】
[会員端末1について]
次に、会員端末1について説明する。図4は、会員端末1の外観の一例であり、また、図5は、この会員端末1の内部回路構成の一例である。前述もしたように、この例の会員端末1は、PHS電話機能と、ファクシミリ通信および電子メール通信、情報提供サービスを受けるデータ通信機能を備える複合端末の構成を有するものである。
【0077】
この実施の形態の会員端末1は、図4(A)および図4(B)に示すように、端末本体100に対して開閉可能の蓋101を備え、この蓋101を閉じた図4(A)の状態では、PHS電話端末として動作する電話モードになり、蓋101を開いた図4(B)の状態では、ファクシミリ通信機能と、電子メール通信機能と、情報提供サービス受信機能とを得ることができるデータ通信モードになる。このモード切り換えのために、図示しないが、蓋101の開閉を検知するセンサが設けられている。
【0078】
このセンサとしては、例えば蓋101の内側に突起を設けると共に、これと対応する本体100側の位置に押圧スイッチを設け、蓋101の前記突起により、機械的に本体100側の押圧スイッチを押圧する機械的なセンサを用いる。
【0079】
また、蓋101と本体100との一方に、磁石を設け、他方に感磁性素子からなるスイッチを設ける構成のセンサスイッチを用いるようにしてもよい。
【0080】
蓋101の表側には、図4(A)に示すように、電話用(ダイヤル用)のテンキー102が設けられている。103は、PHS用のアンテナである。
【0081】
そして、会員端末1は、図4(B)に示すように、蓋101を開けた状態のときに現れる本体100側の面に、大型のLCD(液晶ディスプレイ)105を備え、このLCD105の表示面に、通信文、機能一覧メニュー、提供情報一覧リスト、受信ファクシミリリストや受信電子メールリストなどを表示することができる。メニューやリストが一画面で表示できないときには、画面をスクロールしたり、次ページに切り換えることで全部が表示できるようにされている。
【0082】
蓋101を閉じた図4(A)の状態では、例えば透明プラスチック板などからなるLCD窓104を通じてLCD105の表示面が臨めるようにされる。この場合、蓋101を閉じた状態では、LCD表示窓104から臨める部分だけに表示が行われるように、LCD105が表示制御されている。
【0083】
この実施の形態の会員端末1においては、LCD105の表面には透明のタッチパネル106が貼付されており、蓋101の裏側に、図4(B)のように取り外し自在に取り付けられているペン107によるタッチ操作や、手書き文字入力を受け付ける機能を備えるようにしている。
【0084】
また、蓋101の裏側には、メニューキーK1、オンライン接続キーK2、機能キーK3、…などの複数個のキー釦108が、ダイレクトキーとして設けられている。さらに、LCD105の右横には、回動キーと押しボタンキーとの2つの機能を合わせ持つジョグダイヤルキー109が設けられる。このジョグダイヤルキー109を回動キーとして回動操作したときには、例えばメニューなどにおける項目選択動作が行え、また、押しボタンキーとして押下操作したときには、選択された項目の決定入力を意味するものとして扱われる。
【0085】
次に、図5の会員端末1の回路ブロックについて説明する。
この例の会員端末1は、大きく分けて、通信機能部110と、制御部120とからなる。
【0086】
通信機能部110は、アンテナ111と、RF処理部112と、送受信データ処理部113と、マイクロホンアンプ114と、スピーカアンプ115と、マイクロホン100MCと、スピーカ100SPとからなる。
【0087】
制御部120は、マイクロコンピュータにより構成されており、CPUで構成されるシステムコントロール部121と、ROM122と、DRAM123と、書き換え可能な不揮発性メモリとしてのフラッシュメモリ124とを備えている。
【0088】
システムコントロール部121には、蓋101の開閉に応じてオン・オフするスイッチSWが接続されており、このスイッチSWのオン・オフにより、蓋101が開状態か、閉状態かをシステムコントロール部121は検知し、蓋101が閉状態のときには、当該会員端末1をPHS電話用端末として制御する。また、蓋101が開状態のときには、当該会員端末1を情報通信端末や、ファクシミリ通信用端末あるいはメール通信用端末として制御する。
【0089】
システムコントロール部121には、また、テンキー102のキースイッチ群や、蓋101の裏側に設けられたキー釦108のスイッチ群の状態を示す情報が入力されるようにされており、システムコントロール部121は、使用者によりキー操作がなされたとき、それがテンキー102やキー釦108のいずれかであるかを検知し、その検知したキーに応じた処理を実行するようにする。
【0090】
また、システムコントロール部121には、LCDドライバ125が接続され、後述するROM122のプログラムおよび表示データを用いてLCD105に、共通サーバ装置2から提供された情報を表示したり、その他の表示画像を表示するようにする。
【0091】
また、システムコントロール部121には、使用者への、電話の着信通知や、ファクシミリおよびメールの着信通知などのためのブザー127やLED(発光ダイオード)126が接続されている。
【0092】
ROM122には、共通サーバ装置2との接続のためのシーケンスを制御するプログラムや、PHS電話通信のための制御プログラム、情報提供サービスを受けるための制御プログラム、ファクシミリ送信のための制御プログラム、メール送信のための制御プログラム、ファクシミリデータやメールデータを受信するための制御プログラムなどの会員端末1での通信のために最低限必要な通信アプリケーションプログラムと、LCD105を表示制御するプログラムやメニューなどの表示データ、その他が記憶されている。
【0093】
DRAM123は、共通サーバ装置2から取得した受信データを一時的に蓄えたり、その他、ワークエリアとして使用するメモリ領域を備えるものである。このDRAM123は、前述したように、この実施の形態の会員端末1の第1の記憶手段であり、共通サーバ装置2から取得する、この会員端末1の使用者宛てのファクシミリ受信データや電子メールの受信データ、あるいは、この会員端末1の使用者の要求に応じたコンテンツ情報などを一時記憶するものである。
【0094】
このDRAM123に記憶された共通サーバ装置2からの情報のうち、ファクシミリ受信データや電子メール受信データなどの表示情報は、システムコントロール部121により読み出されて、LCDドライバ125を通じて、LCD105に表示される。
【0095】
また、DRAM123に記憶された共通サーバ装置2からの情報のうち、例えば、ゲームのプログラムなどのアプリケーションは、システムコントロール部121により読み出されて実行され、当該会員端末1において、共通サーバ装置2から提供を受けたアプリケーションに応じたゲームなどを行うことができる。
【0096】
さらに、DRAM123は、この会員端末1において作成した相手先を指定して送信するファクシミリ送信データや電子メールの送信データも一時記憶する。そして、会員端末1の使用者により送信指示が与えられた場合に、システムコントロール部121により読み出されて、送受信データ処理部113、RF処理部112、アンテナ111を通じて共通サーバ装置1に送信するようにされる。
【0097】
フラッシュメモリ124には、前述したように、ISPサーバ7Iを通じて共通サーバ装置2に対して自動接続する場合に用いる共通サーバ装置2のアドレス情報や、この会員端末1の使用者である会員の会員IDやパスワードなどの会員識別情報が記憶されている。
【0098】
また、フラッシュメモリ124は、この実施の形態の会員端末1の第2の記憶手段であり、前述もしたように、共通サーバ装置2から提供されてDRAM123に記憶された情報を利用することにより、保存が必要になり、会員端末1の使用者によって保存が指示された情報を記憶する。
【0099】
ここで、使用者により保存が指示される情報は、前述したように、共通サーバ装置2からの会員端末1宛てのファクシミリ受信データや電子メールの受信データのうち、当該会員端末1の使用者が、保存しておきたいと判断したファクシミリ受信データや電子メールの受信データのほか、共通サーバ装置2から提供を受けた情報が例えばゲームのプログラムなどのアプリケーションの場合には、そのアプリケーションを実行することにより行われる処理の途中結果などの実行データ、あるいは、共通サーバ装置2から提供を受けたコンテンツ情報、あるいは、コンテンツ情報を繰り返し共通サーバ装置2から提供を受けるための当該コンテンツ情報のアドレス情報などである。
【0100】
つまり、保存が指示される情報は、共通サーバ装置2から提供を受けた情報を利用することにより、保存する必要が生じた情報であり、共通サーバ装置2から提供を受けた情報そのものの場合もあれば、共通サーバ装置2から提供を受けた情報を処理することによって、新たに形成された情報の場合もある。
【0101】
このように保存が指示された情報をフラッシュメモリ124に記憶して保持するようにしておくことにより、詳しくは後述もするが、保存が指示された情報が、例えば、ファクシミリ受信データなどの情報である場合には、会員端末1において、会員端末1の使用者が必要とするときに読み出して繰り返し表示することができるようにされる。
【0102】
また、保存が指示された情報が、共通サーバ装置2から提供を受けて実行したアプリケーションが実行されることにより行われた処理の途中結果である場合には、共通サーバ装置2から再度同じアプリケーションの提供を受けて実行することにより、フラッシュメモリ124に保持されている途中結果に基づいて、そのプログラムの実行を中断したところから再開することができるようにされる。
【0103】
以上のような構成を備える会員端末1の動作を、関連する共通サーバ装置の動作も含めて、以下に説明する。
【0104】
まず、PHS電話モードについて説明する。蓋101を閉じた状態で、テンキー102を用いて、相手方の電話番号をダイヤル入力すると、発呼がなされる。また、蓋101を閉じた状態で、PHS電話端末としての当該会員端末1に電話の着信があると、それがブザー127により使用者に知らされ、使用者が応答すると、その電話着信を受けることができ、通話状態になる。
【0105】
なお、蓋101を開いた状態で電話着信があったときには、本体100側に設けられている図示しない通話キーを押すことにより、いつでも通話が可能である。ただし、通話は、蓋101を閉じた状態で行うようにする。
【0106】
そして、会員端末1は、このPHS電話通話時には、システムコントロール部121からの制御を送受信データ処理部113が受けながら、送話信号を送信し、また、受話信号を受信する。
【0107】
すなわち、マイクロホン100MCからの音声信号がアンプ114を介して送受信データ処理部113に供給されて送信データに変換され、RF処理部112を通じ、アンテナ111を通じて無線基地局6に対して送信されると共に、無線基地局6よりの相手側からの通話音声のデータがアンテナ111で受信され、その受信データが送受信データ処理部113で処理されて、相手の通話音声信号が復元され、それがアンプ115を通じてスピーカ100SPに供給されて放音される。
【0108】
次に、データ通信モードについて説明する。このデータ通信モードにおいては、ファクシミリ機能、電子メール機能、WWWブラウザ機能、メモ機能などを会員端末1では、実現できるように構成されている。これらの機能の一覧メニューは、キー釦108の内のメニューキーを操作することにより、LCD105の画面上に表示される。そして、使用者が、このLCD105の画面に表示される機能一覧メニューから、ジョグダイヤルキー109の回動操作および押下操作により希望する機能を選択して、決定することにより、会員端末1は、その機能を実行するモードの状態になる。
【0109】
この実施の形態の会員端末1において、ファクシミリデータの送信および受信をする場合、また、電子メールの送信および受信をする場合は、すべて共通サーバ装置2を介して処理される。
【0110】
そして、会員端末1と共通サーバ装置2との間でのデータのやり取りにおいては、ファクシミリ通信方式としての既定の通信方式に関係なく、すべてネットワーク3およびネットワーク5に適合する通信方式によって行うようにする。すなわち、この実施の形態の場合には、ファクシミリデータと電子メールデータとは、インターネットで電子メールを転送するのに用いられる標準的な手順であるSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)を用い、また、WWWブラウザ機能における共通サーバ装置2からの提供情報は、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)を用い、PHS網を利用したPIAFS方式により、会員端末1と共通サーバ装置2との間で送信データおよび受信データをやり取りする。
【0111】
この場合、会員端末1においては、送信データは、前述似もしたように、DRAM123に一時格納され、送信実行によりシステムコントロール部121により読み出されて、前述の通信プロトコルおよびデータ形式で、送受信データ処理部113、RF処理部112、アンテナ111を順次介して無線送信される。
【0112】
また、共通サーバ装置2からの受信データは、アンテナ111で受信され、RF処理部112、送受信データ処理部113を通じて、システムコントロール部121によりDRAM123に一時格納される。そして、システムコントロール部121の制御により、LCDドライバ125を通じてLCD105に表示データとして送られ、受信データによる表示内容が表示される。
【0113】
メモ機能には、ペン107とタッチパネル106とを用いて入力を行う「手書きメモ」と、LCD105の画面にキーボードを表示して、その表示キーボードを利用して文書を作成する「タイプメモ」とがある。そして、手書きメモとタイプメモのいずれの場合も、作成したイメージまたは文書をファクシミリデータとして送信できるように構成されている。
【0114】
すなわち、手書きメモまたはタイプメモのいずれのモードの場合においても、LCD105の画面上には、「FAX送信(ファクシミリ送信)」のアイコンを含むメニューバーが表示され、この「FAX送信」のアイコンが例えばペンで選択されると、送信すべき相手方端末の電話番号や、ファクシミリタイトルなどの入力モード画面になる。そして、相手方端末の電話番号やタイトルの入力後、このモードのときに表示されている「送信」のアイコンを選択すると、手書きメモあるいはタイプメモで作成されたイメージまたは文書がファクシミリデータとして送信される。
【0115】
ただし、前述したように、この場合にファクシミリデータは電子メールデータとして共通サーバ装置2に送信されるので、イメージデータおよび文書データはファクシミリ通信のビットマップデータではなく、イメージデータは例えばGIF(Grafics Interchange Format)形式とされ、また、文書データは、テキストデータ形式とされる。
【0116】
そして、宛先が会員以外のときには、共通サーバ装置2が、受け取ったデータを、ビットマップデータに変換して、当該会員以外の端末にファクシミリ送信する処理を実行する。宛先が会員端末1であるときには、共通サーバ装置2は、受け取ったデータを、メールボックス22MあるいはFAXボックス23Mに格納し、各会員端末1に対しては、着信通知サーバ24を通じて当該会員端末1宛ての着信があったことを通知する。この着信通知は、ファクシミリデータ受信の場合だけでなく、電子メールのデータ受信のときにも行われる。
【0117】
ファクシミリ機能が選択されたときに、キー釦108のうちのオンライン接続キーK2が押されると、その会員端末1は、共通サーバ装置2と接続するための処理を自動的に行う。すなわち、フラッシュメモリ124のアドレスデータ、会員識別情報により共通サーバ装置2と接続する要求を会員端末1は送出する。すると、ネットワーク管理サーバであるISPサーバ7Iが当該アクセスしてきた端末が会員端末であるかどうかの認証を行い、会員端末であれば、共通サーバ装置2に接続する処理を行う。
【0118】
共通サーバ装置2は、接続された会員端末を認識し、当該会員端末宛てに受信したファクシミリ受信データの一覧リストを作成し、当該会員端末1に送る。したがって、この例では、オンライン接続キーK2は、受信情報一覧リストの要求キーの役割も有する。
【0119】
会員端末1は、共通サーバ装置2からの、この一覧リストのデータを受信してDRAM123に一時格納し、その一覧リストをLCD105の画面に表示する。使用者は、ジョグダイヤルキー109やペン107を用いて、この一覧リストから希望するファクシミリ受信データを選択することができる。希望するファクシミリ受信データの選択がなされ、「取り込み」のアイコンが選択されると、会員端末1は、当該受信データの取得の要求を、共通サーバ装置2に送信する。
【0120】
この要求を受けると、共通サーバ装置2は、要求されたファクシミリ受信データを抽出して、電子メールのSMTPにより会員端末1に送る。会員端末1は、受け取ったデータをDRAM123に一時格納する。
【0121】
なお、ファクシミリ受信データの一覧リストにおいて、共通サーバ装置2に対して提供を希望するファクシミリ受信データを複数件選択することにより、一度に複数件のファクシミリ受信データの提供を要求して、選択した複数件のファクシミリ受信データの提供を受けるようにすることもできるようにされている。
【0122】
このようにして、共通サーバ装置2から自分宛てのファクシミリ受信データの提供を受けて、これをDRAM123に取り込んだ後、会員端末1は、DRAM123に一時記憶したファクシミリ受信データの一覧リストである取り込み受信データ一覧リストをLCD105に表示し、この取り込み受信データ一覧リストを用いて、DRAM123に取り込んだファクシミリ受信データの中からLCD105に表示するファクシミリ受信データを指定したり、フラッシュメモリ124に保存するファクシミリ受信データを指定したり、あるいは、削除するファクシミリ受信データを指定することができるようにされている。
【0123】
この取り込み受信データ一覧リストを介して、表示するようにされたファクシミリ受信データは、前述にもしたように、システムコントロール部121によってDRAM123から読み出され、表示データに変換されて、LCD105の画面に表示される。したがって、使用者は、自分が必要なファクシミリデータを選んで、LCD105の画面で見ることができる。
【0124】
また、この取り込み受信データ一覧リストを介して、フラッシュメモリ124に保存するようにされたファクシミリ受信データは、システムコントロール部121の制御により、DRAM123からフラッシュメモリ124に転送されて、フラッシュメモリ124に記憶される。したがって、使用者は、自分が必要なファクシミリ受信データを選んで、フラッシュメモリ124に記憶し、保存することができると共に、保存したファクシミリ受信データをいつでも呼び出して見ることができるようにされる。
【0125】
同様にして、使用者は、不要なファクシミリ受信データを選んで、DRAM123から削除するなどの処理をも行うことができる。
【0126】
また、電子メール機能が選択されたときに、キー釦108のうちのオンライン接続キーK2が押されたときも、ファクシミリ機能が選択されていた場合と同様にして、その会員端末1は、共通サーバ装置2と接続するための処理を自動的に行う。そして、共通サーバ装置2では、電子メールの受信データの一覧リストを作成し、当該会員端末1に送る。
【0127】
会員端末1は、この一覧リストのデータを受信し、その一覧リストをLCD105の画面に表示する。そして、使用者は、ジョグダイヤルキー109やペン107を用いて、この一覧リストから提供を希望する電子メールの受信データを選択することができる。提供を希望する電子メールの受信データの選択がなされ、「取り込み」のアイコンが選択されると、会員端末1は、当該電子メールの受信データの取得の要求を、共通サーバ装置2に送信する。
【0128】
これを受けて、共通サーバ装置2は、要求された電子メールの受信データを抽出して、SMTPにより会員端末1に送る。会員端末1は、受け取ったデータをDRAM123に一時記憶する。
【0129】
このように、電子メールの受信データの一覧リストからの電子メールの受信データの選択、および、「取り込み」のアイコンの選択を行うことにより、前述したファクシミリ受信データの取り込みの場合と同様に、共通サーバ装置2に保持されている自分宛ての電子メールの受信データを会員端末1のDRAM123に取り込むことができる。
【0130】
なお、この電子メール機能の場合にも、前述したファクシミリ機能の場合と同様に、電子メールの受信データの一覧リストにおいて、共通サーバ装置2に対して提供を希望する電子メールの受信データを複数件選択することにより、一度に複数件の電子メールの受信データの提供を要求して、指定した複数件の電子メールの受信データの提供を受けるようにすることができるようにされている。
【0131】
そして、前述したファクシミリ受信データを会員端末1のDRAM123に取り込んだ場合と同様に、会員端末1においては、会員端末1のDRAM123に一時記憶した電子メールの受信データの取り込み一覧リストを表示し、この受信データの取り込み一覧リストを用いて、DRAM123に取り込んだ電子メールの受信データをLCD105に表示したり、フラッシュメモリ124に保存したり、あるいは、DRAM124から削除するなどの指示を入力することができるようにされる。
【0132】
このように、電子メールの受信データの場合にも、ファクシミリ受信データの場合と同様にして、自分宛ての電子メールの受信データを共通サーバ装置2から会員端末1のDRAM123に取り込み、会員端末1の使用者は、自分が必要な電子メールの受信データを選んで、LCD105の画面に表示したり、フラッシュメモリ124に記憶したり、あるいは、DRAM123から削除するようにすることができる。
【0133】
そして、DRAM123はいわゆる揮発性メモリであり、会員端末1の主電源が落とされた場合には、DRAM123に記憶されていた情報は、DRAM123から消滅するが、フラッシュメモリ124はいわゆる不揮発性メモリであり、会員端末1の主電源が落とされた場合にも、これに記憶されている情報は消滅することなく保持されるので、フラッシュメモリ124に記憶したファクシミリ受信データや電子メールの受信データを繰り返しLCD105に表示して見ることができる。
【0134】
また、フラッシュメモリ124は、前述したように、DRAM123に取り込まれたファクシミリ受信データや電子メールの受信データのうち、会員端末1の使用者により保存するように指示された情報のみを記憶するようにして、フラッシュメモリ124を効率的に使用するようにされているので、DRAM123に取り込まれたファクシミリ受信データや電子メールの受信データのすべてを記憶するような記憶容量の大きなフラッシュメモリを会員端末1に搭載する必要はない。
【0135】
また、この実施の形態において、LCD105の表示画面に表示された機能一覧メニューから、WWWブラウザ機能が選択されているときは、会員端末1は共通サーバ装置2からの提供情報を取得して再生することができる情報再生端末として動作することができるようにされる。このとき、共通サーバ装置2と会員端末1との間のデータのやり取りは、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)が用いられ、PHS網を利用したPIAFS方式により行われる。共通サーバ装置2から提供される情報のデータ形式は、HTML(Hyper Text Makeup Language)である。
【0136】
そして、WWWブラウザ機能が選択されたときに、キー釦108のうちのオンライン接続キーK2が押されたときは、前述したファクシミリ機能、あるいは、電子メール機能が選択されていた場合と同様にして、その会員端末1は、共通サーバ装置2と接続するための処理を自動的に行う。
【0137】
そして、共通サーバ装置2では、共通サーバ装置2が提供可能な情報提供サービスの一覧リストを接続を要求してきた会員端末1に提供する。
【0138】
会員端末1は、共通サーバ装置からの情報提供サービスの一覧リストを受信し、これをLCD105の表示画面に表示する。会員端末1の使用者は、ジョグダイヤルキー109やペン107を用いて、LCD105の表示画面に表示された情報提供サービスの一覧リストから会員端末1の使用者が提供を希望する共通サーバ装置2が提供可能な情報提供サービスを選択することができるようにされる。
【0139】
ここで、LCD105の表示画面に表示された情報提供サービスの一覧リストから希望する情報提供サービスの選択がなされた場合には、会員端末1は、選択された情報提供サービスの提供の要求を、共通サーバ装置2に送信する。
【0140】
これを受けて、共通サーバ装置2は、要求された情報提供サービスに応じてコンテンツ情報を取得して要求元の会員端末1に送る。会員端末1は、共通サーバ装置2からのコンテンツ情報を受信し、受信したコンテンツ情報をDRAM123に一時格納する。
【0141】
会員端末1は、要求したコンテンツ情報が、例えば、地図情報やニュースなどの表示情報である場合には、これが表示データに変換されて、LCD105に表示される。
【0142】
この場合、LCD105に表示されたコンテンツ情報が提供を要求した会員端末1の使用者にとって、繰り返して見る可能性のある情報であるときには、当該コンテンツ情報のアドレスをフラッシュメモリ124に記憶して保持することができるようにされている。そして、このフラッシュメモリ124に記憶されたコンテンツ情報のアドレスを用いて、共通サーバ装置2から簡単に目的とするコンテンツ情報の再度の提供を受けることができるようにされる。もちろん、LCD105に表示したコンテンツ情報自体をフラッシュメモリ124に記憶し保存しておくようにすることもできる。
【0143】
また、共通サーバ装置2から提供を受けたコンテンツ情報が、例えばゲームなどのアプリケーションである場合には、DRAM123に一時記憶されたアプリケーションがシステムコントロール部121により実行される。
【0144】
そして、共通サーバ装置2から提供を受けて、会員端末1において実行したアプリケーションを終了する場合であって、当該アプリケーションの途中結果を会員端末1に保持しておくように会員端末1の使用者により指示された場合には、当該アプリケーションの途中結果がフラッシュメモリ124に記憶される。この場合、そのアプリケーションを特定するための情報、どこまで実行されたかを示す情報、中断された時点のそのアプリケーションの状態を示す情報などのそのアプリケーションを中断されたところから再開するために必要な情報などが利用したコンテンツ情報に関連する関連情報としてフラッシュメモリ124に記憶される。
【0145】
つまり、共通サーバ装置2から提供を受けたコンテンツ情報が、例えばゲームのプログラムである場合には、DRAM123に一時記憶されたプログラムがシステムコントロール部121により実行され、当該会員端末1においてゲームを行うことができるようにされる。
【0146】
そして、会員端末1において実行した当該ゲームのプログラムを終了する場合であって、当該ゲームの途中結果を会員端末1に保持しておくように会員端末1の使用者により操作された場合には、例えば、DRAM123の作業領域に記憶されている当該ゲームの途中結果などの当該ゲームのアプリケーションに対する関連情報がフラッシュメモリ124に記憶される。
【0147】
そして、会員端末1の主電源を落とした場合、DRAM123は揮発性メモリであるため、DRAM123に記憶されている共通サーバ装置2から提供を受けた当該ゲームのプログラムは消滅してしまうが、フラッシュメモリ124に記憶されている当該ゲームの途中結果などの関連情報は保持されるので、会員端末1の主電源を再投入後、同じゲームのプログラムを再度、共通サーバ装置2から提供を受けて実行することにより、フラッシュメモリ124に記憶されている当該ゲームの途中結果などの関連情報に基づいて、そのゲームを途中から再開させることができる。
【0148】
この場合、会員端末1のフラッシュメモリ124に記憶して保持するのは、当該ゲームの途中結果などの関連情報だけであり、ゲームのプログラム自体を保存しておく必要はないので、記憶容量の大きなフラッシュメモリを会員端末1に搭載しておく必要がない。
【0149】
このように、この実施の形態においては、共通サーバ装置2は、各会員端末1の使用者である会員宛てのファクシミリ受信データや電子メールの受信データを蓄積し、これを会員端末1を介して各会員に提供することができるとともに、共通サーバ装置2が提供可能な各種のコンテンツ情報やアプリケーションをも会員端末1に提供することができるものである。
【0150】
そして、会員端末1は、ファクシミリ機能、電子メール機能、WWWブラウザ機能を用いて、共通サーバ装置2から自分宛てのファクシミリ受信データや電子メールの受信データ、あるいは、ゲームなどのアプリケーションを含むコンテンツ情報の提供を受けて、これを会員端末1のDRAM123に一時記憶し、前述したようにLCD105に表示したり、アプリケーションの場合には会員端末1において実行することができるようにされている。
【0151】
そして、会員端末1は、図6に示すように、共通サーバ装置2から提供を受けて、DRAM123に一時記憶した情報を利用することにより、DRAM123に一時記憶されている情報のうち、重要である、あるいは、繰り返し見る可能性があるファクシミリ受信データや電子メールの受信データをフラッシュメモリ124に転送して記憶しておくことができるようにされている。
【0152】
すなわち、図6に示すようにDRAM123にファクシミリ受信データ1、ファクシミリ受信データ2、ファクシミリ受信データ3が一時記憶されている場合に、重要である、あるいは、繰り返し見る可能性があると判断したファクシミリ受信データ1だけをフラッシュメモリ124に記憶するようにすることができる。
【0153】
同様に、DRAM123に電子メールの受信データ1、電子メールの受信データ2が一時記憶されている場合に、重要である、あるいは、繰り返し見る可能性があると判断した電子メールの受信データ2だけをフラッシュメモリ124に記憶するようにすることができる。
【0154】
そして、フラッシュメモリ124に記憶されたファクシミリ受信データや電子メールの受信データは、会員端末1の主電源が落とされた場合にも保持されるので、必要なときに何時でも読み出してLCD105に表示することができる。
【0155】
また、会員端末1は、共通サーバ装置2から提供を受けて、DRAM123に一時記憶したコンテンツ情報を利用することにより、そのコンテンツ情報を繰り返し利用する可能性ある場合には、そのコンテンツ情報あるいはそのコンテンツ情報を共通サーバ装置2から繰り返し取得するためのそのコンテンツ情報アドレス情報をフラッシュメモリ124に転送して記憶しておくことができるようにされている。
【0156】
さらに、会員端末1は、共通サーバ装置2から提供を受けて、DRAM123に一時記憶したアプリケーションを実行することにより得られる処理の途中結果などの関連情報をフラッシュメモリ124に記憶しておくことができる。
【0157】
この場合には、前述したように、そのアプリケーションの実行を途中で中断した場合に、そのアプリケーションに対する関連情報をフラッシュメモリ124に記憶しておくことで、会員端末1の主電源が落とされた場合にも、フラッシュメモリ124に記憶された当該アプリケーションに対する関連情報が消滅することはないので、再度、共通サーバ装置2からそのアプリケーションの提供を受けて、フラッシュメモリ124に記憶されている途中結果の情報に基づいて、そのアプリケーションによる処理を中断したところから再開することができる。
【0158】
[ファクシミリ受信データを利用する場合の動作]
まず、共通サーバ装置2に蓄積されている会員端末1の使用者である会員宛てのファクシミリ受信データを会員端末1に取り込み、これを会員端末1において利用するようにする場合の会員端末1、共通サーバ装置2の動作について、図7〜図9のフローチャートを参照しながら説明する。
【0159】
前述したように、会員端末1がデータ通信モードとされて、LCD105の表示画面に表示された機能一覧メニューからファクシミリ機能が選択されているときに、キー釦108のうちのオンライン接続キーK2が押されると(手順S1)、その会員端末1は、共通サーバ装置2と接続するための処理を自動的に行う(手順S2)。すなわち、フラッシュメモリ124に記憶されいる自己の会員識別情報と、ISPサーバ装置7Iを通じた共通サーバ装置2への接続のためのアドレスデータとを用いて、共通サーバ装置2と接続する要求を会員端末1は送出する。
【0160】
この接続要求に対して、ネットワーク管理サーバであるISPサーバ7Iが当該アクセスしてきた端末が会員端末であるかどうかの認証を、接続要求に含まれる会員端末であるか否かの会員識別情報を用いて行い(手順S3)、会員端末であれば、共通サーバ装置2に接続する処理を行う(手順S4)。
【0161】
すると、共通サーバ装置2は、会員端末1からの接続要求を受け取り、接続された会員端末がいずれの会員端末であるかを認識しする(手順S5)。そして、共通サーバ装置2は、接続要求を送信してきた会員端末1の使用者である会員宛てのファクシミリ受信データの一覧リストであるFAXリストを作成し(手順S6)、これを接続要求元の会員端末1に送信する(手順S7)。
【0162】
会員端末1では、共通サーバ装置2からのFAXリストを受信し(手順S8)、これをLCD105の表示画面に表示する(手順S9)。そして、会員端末1は、LCD105に表示されたFAXリストから、提供を受けたいファクシミリ受信リストを選択する会員端末1の使用者による選択入力を受付ける(手順S10)。この手順S10においは、前述したように会員端末1の使用者が提供を受けたい複数のファクシミリ受信データの選択を行うことができるようにされている。
【0163】
次に、会員端末1は、受け付けたファクシミリ受信データの選択入力に基づいて、ファクシミリ受信データの送信要求を生成し、共通サーバ装置2に送信する(手順S11)。
【0164】
共通サーバ装置2は、この会員端末1からのファクシミリ受信データの送信要求を受けて(手順S12)、要求されているファクシミリ受信データをファクシミリサーバ23のメモリ23Mから抽出する(手順S13)。会員端末1からのファクシミリ受信データの送信要求が、複数のファクシミリ受信データの送信を要求するものであるときには、この手順S13の処理において、要求された複数のファクシミリ受信データが抽出される。そして、共通サーバ装置2は、抽出したファクシミリ受信データを要求元の会員端末1に対して送信する(手順S14)。
【0165】
そして、会員端末1は、共通サーバ装置2から送信されたファクシミリ受信データを受信して(手順S15)、これをDRAM123に記憶し(手順S16)、ファクシミリ機能によるファクシミリ受信データの取り込み処理を終了する。これにより、会員端末1の使用者が提供を要求したファクシミリ受信データが会員端末1のDRAM123に一時記憶され、会員端末1において利用することができるようにされる。
【0166】
[ファクシミリ受信データの利用]
前述のようにして、会員端末1のDRAM123に記憶されたファクシミリ受信データを利用する場合、この実施の形態においては、DRAM123に一時記憶されたファクシミリ受信データを利用するための機能であるファクシミリ受信ボックス機能が用いられて利用するようにされる。このファクシミリ受信ボックス機能により、DRAM123に一時記憶されたファクシミリ受信データのLCD105への表示やファクシミリ受信データのフラッシュメモリ124への転送および記憶、あるいは、DRAM123からの削除などの処理を行うことができるようにされる。
【0167】
この実施の形態においては、会員端末1がデータ通信モードとされ、共通サーバ装置2と通信路が接続されていないオフライン時に、LCD105の表示画面に表示された機能一覧メニューからファクシミリ受信ボックス機能が選択されると、会員端末1は、図9に示す処理を開始する。
【0168】
まず、会員端末1は、DRAM123に取り込んだファクシミリ受信データの一覧リストであるファクシミリ受信データの取り込み一覧リストをLCD105に表示する(手順S21)。
【0169】
そして、会員端末1は、使用者により入力操作が行われると(手順S22)、その入力操作は、ファクシミリ受信データの取り込み一覧リストの中から目的とするファクシミリ受信データを選択するためのカーソル移動か否かを判断する(手順S23)。手順S23の判断処理において、カーソル移動が行われたと判断したときには、カーソルの表示位置を指定されたファクシミリ受信データに位置付けて(手順S24)、カーソル位置を変更したファクシミリ受信データの取り込み一覧リストを表示するように手順S21からの処理を繰り返す。
【0170】
手順S23の判断処理において、使用者による入力操作がカーソル移動ではないと判断したときには、使用者による入力操作は、終了操作か否かを判断する(手順S25)。
【0171】
手順S25の判断処理において、会員端末1の使用者による入力操作が終了操作であると判断したときには、このファクシミリ受信ボックス機能を終了する。また、手順S25の判断処理において、会員端末1の使用者による入力操作が終了操作でないと判断したときには、会員端末1の使用者による入力操作は、ファクシミリ受信データのLCD105への表示を指示する操作か否かを判断する(手順S26)。
【0172】
手順S26の判断処理において、表示を指示する操作であると判断したときには、会員端末1は、ファクシミリ受信データの取り込み一覧リスト中において、カーソルが位置付けられているファクシミリ受信データのLCD105への表示処理を行い(手順S27)、ファクシミリ受信データの表示処理が終了するようにされると、手順S21からの処理を繰り返す。
【0173】
手順S26の判断処理において、会員端末1の使用者による入力操作が、ファクシミリ受信データの表示を指示する操作でないと判断したときには、会員端末1の使用者による入力操作は、ファクシミリ受信データのフラッシュメモリ124への保存を指示する操作か否かを判断する(手順S28)。
【0174】
手順S28の判断処理において、ファクシミリ受信データのフラッシュメモリ124への保存を指示する操作であると判断した場合には、会員端末1は、ファクシミリ受信データの取り込み一覧リスト中において、カーソルが位置付けられているファクシミリ受信データをフラッシュメモリ124に転送し、これをフラッシュメモリ124に記憶して、手順S21からの処理を繰り返す。
【0175】
手順S28の判断処理において、ファクシミリ受信データのフラッシュメモリ124への保存を指示する操作でないと判断した場合には、例えば、ファクシミリ受信データのDRAM123からの削除処理など、会員端末1の使用者による入力操作に応じた処理を行って、手順S21からの処理を繰り返す。
【0176】
このように、この実施の形態においては、会員端末1は共通サーバ装置2から自分宛ての複数のファクシミリ受信データを取り込んで、これをLCD105に表示して利用することができると共に、重要なファクシミリ受信データや繰り返し利用する可能性のあるファクシミリ受信データを選択して、これをフラッシュメモリ124に記憶しておくことができる。
【0177】
そして、フラッシュメモリ124に記憶したファクシミリ受信データを使用する場合には、この実施の形態においては、会員端末1がデータ通信モードとされ、共通サーバ装置2と通信路が接続されていないオフライン時に、LCD105の表示画面に表示された機能一覧メニューからファクシミリ保存ボックス機能を選択することにより、フラッシュメモリ124に記憶されたファクシミリ受信データの利用が可能とされる。
【0178】
このファクシミリ保存ボックス機能は、図9を用いて前述したファクシミリ受信ボックスの場合と同様にして、フラッシュメモリ124に記憶されているファクシミリ受信データの一覧リストを表示し、この一覧リストを用いて、フラッシュメモリ124に記憶されているファクシミリ受信データのLCD105への表示、フラッシュメモリ124からの削除を行うことができるものである。
【0179】
つまり、ファクシミリ保存ボックス機能は、フラッシュメモリ124に記憶されたファクシミリ受信データが処理の対象であり、フラッシュメモリ124への保存機能を除けば、図9を用いて前述したファクシミリ受信ボックス機能と同様にして、フラッシュメモリ124に記憶されたファクシミリ受信データの表示やフラッシュメモリ124からのファクシミリ受信データの削除を行うことができるものである。
【0180】
また、図7〜9は、ファクシミリ受信データを会員端末1に取り込んで、取り込んだファクシミリ受信データを会員端末1において利用する場合のフローチャートであるが、電子メールの受信データを会員端末1に取り込んで、取り込んだ電子メールの受信データを利用するようにする場合にも同様に処理される。
【0181】
すなわち、会員端末1の使用者である会員宛ての電子メールの受信データを会員端末1に取り込む場合には、電子メール機能が選択されている状態で、オンライン接続きーK2を押下することにより、会員端末1と共通サーバ装置2との間で通信路を自動的に接続し、電子メールの受信データの一覧リストの提供を共通サーバ装置2から受ける。この一覧リストを介して、要求する電子メールの受信データを指定し、共通サーバ装置2から指定した電子メールの受信データの提供を受ける。
【0182】
共通サーバ装置2からの電子メールの受信データは会員端末1のDRAM123に一時記憶されるので、これをファクシミリ受信ボックス機能と同様に、DRAM123に一時記憶された電子メールの受信データを利用するための機能である電子メール受信ボックス機能を用いて、DRAM123に記憶された電子メールの受信データのLCD105への表示、電子メールの受信データのフラッシュメモリ124への保存、電子メールの受信データのDRAM123からの削除などの処理を行うことができるようにされる。
【0183】
また、フラッシュメモリ124に記憶した電子メールの受信データを使用する場合には、この実施の形態においては、前述したファクシミリ保存ボックス機能と同様に、会員端末1がデータ通信モードとされ、共通サーバ装置2と通信路が接続されていないオフライン時に、LCD105の表示画面に表示された機能一覧メニューから電子メール保存ボックス機能を選択することにより、フラッシュメモリ124に記憶された電子メールの受信データの利用が可能とされる。
【0184】
この電子メール保存ボックス機能は、ファクシミリ保存ボックスの場合と同様にして、フラッシュメモリ124に記憶されている電子メールの受信データの一覧リストを表示し、この一覧リストを用いて、フラッシュメモリ124に記憶されている電子メールの受信データのLCD105への表示、フラッシュメモリ124からの削除を行うことができるものである。
【0185】
このように、この実施の形態の会員端末1は、共通サーバ装置2から提供を受けたファクシミリ受信データや電子メールの受信データのうち、保存指示された情報のみをフラッシュメモリ124に記憶し、これを利用することができる。
【0186】
[コンテンツ情報を利用する場合の動作]
次に、共通サーバ装置2が提供可能なゲームなどのアプリケーションを含むコンテンツ情報を会員端末1に取り込み、これを会員端末1において利用するようにする場合の会員端末1、共通サーバ装置2の動作について、図10〜図12のフローチャートを参照しながら説明する。
【0187】
会員端末1のLCD105の表示画面に表示された機能一覧メニューからWWWブラウザ機能が選択されているときに、キー釦108のうちのオンライン接続キーK2が押されると(手順S41)、前述のファクシミリ機能や電子メール機能の場合と同様にして、その会員端末1は、フラッシュメモリ124に記憶されいる自己の会員端末1の会員識別情報と、ISPサーバ装置7Iを通じた共通サーバ装置2への接続のためのアドレスデータとを用いて、共通サーバ装置2と接続する要求を会員端末1は送出することによって、共通サーバ装置2と接続するための処理を自動的に行う(手順S42)。
【0188】
この接続要求に対して、ネットワーク管理サーバであるISPサーバ7Iが当該アクセスしてきた端末が会員端末であるかどうかの認証を、接続要求に含まれる会員端末であるか否かの会員識別情報を用いて行い(手順S43)、会員端末であれば、共通サーバ装置2に接続する処理を行う(手順S44)。
【0189】
すると、共通サーバ装置2は、会員端末1からの接続要求を受け取り、接続された会員端末がいずれの会員端末であるかを認識し(手順S45)、提供可能な情報提供サービスの一覧リストを接続を要求してきた会員端末1に送る(手順S46)。この実施の形態において、共通サーバ装置2が提供可能な情報提供サービスには、例えば、地図情報やニュースなど、表示情報を提供するサービスや、各種ゲームのプログラムなど、会員端末1において実行可能なアプリケーションを提供するサービスなどが含まれている。また、このWWWブラウザ機能において、関連のあるいわゆるハイパーテキスト情報を順次に取得することもできるようにされている。
【0190】
会員端末1では、共通サーバ装置2からの提供可能な情報提供サービスの一覧リストを受信し(手順S47)、これをLCD105の画面に表示する(手順S48)。そして、会員端末1は、LCD105に表示された提供可能な情報提供サービスの一覧リストから、提供を受けたい情報提供サービスを選択する会員端末1の使用者による選択操作あるいは終了操作を受付ける(手順S49)。
【0191】
そして、会員端末1は、受け付けた会員端末1の使用者による入力操作は、終了操作か否かを判断し(手順S50)、終了操作であると判断したときには、このWWWブラウザ機能を終了させる。手順S50の判断処理において、終了操作でないと判断したときには、提供可能な情報提供サービスの選択操作であると判断し、会員端末1の使用者により選択された情報提供サービスの提供を要求するサービス提供要求を生成して、共通サーバ装置2に対して送出する(手順S51)。
【0192】
共通サーバ装置2は、この会員端末1からのサービス提供要求を受けて、要求されている情報提供サービスが何であるかを解析し(手順S52)、この解析の結果、要求に応じて提供するコンテンツ情報を内部メモリ26Aあるいはコンテンツ提供装置11から取得して、要求してきた会員端末1に送る(手順S53)。
【0193】
次に、会員端末1は、共通サーバ装置2から送信されてきたコンテンツ情報を受信して、DRAM123に一時記憶する(手順S54)。そして、会員端末1においては、DRAM123に一時記憶したコンテンツ情報に対する関連情報がフラッシュメモリ124に記憶されているか否かを判断する(手順S55)。つまり、手順S55においては、DRAM123に一時記憶したコンテンツ情報が、この会員端末1において以前に利用され、例えば、このコンテンツ情報による処理が途中で中止されるなどしたために、当該コンテンツ情報に対する関連情報がフラッシュメモリ124に記憶されているか否かを判断する処理である。
【0194】
手順S55の判断処理において、関連情報がフラッシュメモリ124に記憶されていると判断した場合には、フラッシュメモリ124に記憶されている関連情報により、DRAM123に一時記憶したコンテンツ情報に基づく処理をその途中から開始することができるか否かを判断する(手順S56)。
【0195】
この手順S56においては、例えば、DRAM123に一時記憶したコンテンツ情報がゲームのプログラムやいわゆるハイパーテキストの検索プログラムなどのアプリケーションであり、フラッシュメモリ124に記憶されている関連情報が、これらのアプリケーションの途中結果などの関連情報である場合には、途中からの処理が可能であると判断する。
【0196】
また、手順S56においては、例えば、DRAM123に一時記憶したコンテンツ情報が地図情報の提供サービスやニュースの提供サービスを提供するための情報であり、フラッシュメモリ124に記憶されている関連情報が、以前に取得した地図情報やニュースなどである場合には、これらの情報は、途中からの処理を行うためのものでないので、途中からの処理は行わないと判断する。
【0197】
そして、手順S56の判断処理において、途中からの処理が可能であると判断した場合には、フラッシュメモリ124に記憶されている関連情報を用いて、DRAM123に一時記憶されているコンテンツ情報に基づく処理を開始する(手順S57)。
【0198】
この手順S57においては、DRAM123に一時記憶したコンテンツ情報が、例えばゲームのソフトウエアである場合には、フラッシュメモリ124に記憶されている当該ゲームの途中結果などの関連情報を用いて、当該ゲームを途中で中止したところから再開する。また、DRAM123に一時記憶したコンテンツ情報が、例えばハイパーテキスト情報の検索プログラムである場合には、ハイパーテキストの検索を途中で中止したところから再開する。
【0199】
また、手順S55の判断処理において、DRAM123に一時記憶したコンテンツ情報に対する関連情報がフラッシュメモリ124に記憶されていないと判断した場合、または、DRAM123に一時記憶したコンテンツ情報に対する関連情報がフラッシュメモリ124に記憶されているが、手順S56の判断処理において、フラッシュメモリ124に記憶されている関連情報を用いた途中からの処理は可能ではないと判断した場合には、DRAM123に一時記憶したコンテンツ情報に基づく処理を始めから開始する(手順S58)。
【0200】
このようにして共通サーバ装置2から提供を受けたコンテンツ情報に基づく処理を途中から開始、あるいは、初めから開始した後、会員端末1は、会員端末1の使用者によりコンテンツ情報に基づく処理であるコンテンツ情報の表示処理やゲームなどのアプリケーションを終了するようにする終了操作が行われたか否かを判断する(手順S59)。
【0201】
手順S59の判断処理により、コンテンツ情報に基づく処理を終わらせる終了操作が行われたと判断したときには、今回利用したDRAM123に一時記憶されているコンテンツ情報に対する関連情報である、例えば、実行されたアプリケーションの途中結果などの関連情報をフラッシュメモリ124に記憶させるか否かの選択操作を受付ける(手順S60)。
【0202】
そして、今回利用したDRAM123に記憶されているコンテンツ情報に対する関連情報をフラッシュメモリ124に記憶することを選択する操作が行われたか否かを判断し(手順S61)、フラッシュメモリ124に記憶するようにする選択操作が行われたと判断した場合には、アプリケーションの途中結果などのDRAM123に一時記憶されているコンテンツ情報に対する関連情報をフラッシュメモリ124に転送して記憶する(手順S62)。そして、手順S48からの処理を繰り返す。
【0203】
また、手順S61の判断処理において、フラッシュメモリ124に記憶することが選択されなかったと判断した場合には、DRAM123に一時記憶したコンテンツ情報に対する関連情報を会員端末1のフラッシュメモリ124に記憶することなく、手順S48からの処理を繰り返す。
【0204】
このように、会員端末1は、DRAM123に一時記憶されて利用されたコンテンツ情報を利用した結果、保存が必要になった情報であるアプリケーションの途中結果などのコンテンツ情報に対する関連情報だけをフラッシュメモリ124に記憶しておくようにし、後に、共通サーバ装置2から再度同じアプリケーションの提供を受けて実行するようにした場合には、フラッシュメモリ124に記憶されている関連情報を用いて、そのアプリケーションを中断されたところから開始することができる。つまり、コンテンツ情報として共通サーバ装置から提供を受けたアプリケーション自体を会員端末1に保存しておく必要がない。
【0205】
したがって、共通サーバ装置2からゲームAのソフトウエアの提供を受けて、実行して利用し、このゲームAを途中で終了する場合に、このゲームAの途中結果をフラッシュメモリ124に記憶するようにしておけば、共通サーバ装置2より別のゲームであるゲームBの提供を受けてこれを利用した後に、再度ゲームAの提供を受けて、フラッシュメモリ124に記憶されているゲームAの途中結果を用いることにより、ゲームAを前回途中で終了させたところから再開させることができる。
【0206】
この場合、ゲームBを終了させるときにゲームBの途中結果をフラッシュメモリ124に保存するようにしておけば、再開させたゲームAを終了させた後に、ゲームBのソフトウエアの提供を受けて、このゲームBについても、前回途中で終了させたところから再開することができる。つまり、ゲームなどのアプリケーションを会員端末1に保持するようにしなくても、共通サーバ装置2から提供を受けるアプリケーションを簡単に変更して用いることができる。
【0207】
また、この実施の形態においては、共通サーバ装置2から提供を受ける電子メール、ファクシミリ受信データ、コンテンツ情報を揮発性メモリであるDRAM123に記憶し、このDRAM123に記憶された情報を利用することによって、保存が必要になった情報を不揮発性メモリであるフラッシュメモリ124に記憶するというように、DRAM123とフラッシュメモリ124とを使い分けることにより、フラッシュメモリ124を効率よく使用することができるので、会員端末1に搭載するフラッシュメモリの記憶容量を大きくする必要もない。
【0208】
なお、DRAM123に一時記憶したコンテンツ情報に対する関連情報がフラッシュメモリ124に記憶されている場合であって、この関連情報を用いてDRAM123に一時記憶したコンテンツ情報に基づく処理を途中から再開することができる場合に、フラッシュメモリ124に記憶されている関連情報を用いて、コンテンツ情報に基づく処理を途中から開始するか否かを選択するようにすることもできる。
【0209】
この場合には、図12のフローチャートを用いて説明した処理において、手順S56の判断処理の後であって、関連情報により途中からの処理が可能であると判断された場合に、フラッシュメモリ124に記憶されている関連情報を用いて、DRAM123に一時記憶したコンテンツ情報に基づく処理をその途中から開始するか否かの選択操作を受け付けるようにする。
【0210】
そして、途中から開始することが選択された場合に、手順S57の処理を行うようにし、途中から開始することが選択されなかった場合には、DRAM123に一時記憶したコンテンツ情報に対する関連情報がフラッシュメモリ124に存在していても、当該関連情報を用いることなく、DRAM123に一時記憶したコンテンツ情報に基づく処理をその始めから開始するようにするようにすればよい。
【0211】
また、ファクシミリ受信データや電子メールの受信データなどの比較的にデータの量が多い情報については、圧縮してフラッシュメモリ124に記憶させるようにすることができる。このようにデータ圧縮してフラッシュメモリ124に記憶させるようにした場合には、フラッシュメモリ124の記憶容量をさらに押さえることができる。
【0212】
もちろん、ファクシミリ受信データや電子メールの受信データだけでなく、他の情報についても、フラッシュメモリ124に記憶するようにする情報については、データ圧縮した後にフラッシュメモリ124に記憶させることができる。
【0213】
また、データ圧縮してフラッシュメモリ124に記憶させた情報は、データ圧縮に応じた方法で伸長することにより、繰り返し利用することができる。
【0214】
また、WWWブラウザ機能を用いて、共通サーバ装置2から提供を受けたコンテンツ情報のうち、地図情報やニュースなどの情報は、そのコンテンツ情報自体、あるいは、そのコンテンツ情報のアドレスをフラッシュメモリ124に記憶することができるものとして説明したが、コンテンツ情報自体をフラッシュメモリ124に記憶するようにする場合には、前述したようにデータ圧縮してフラッシュメモリ124に記憶するようにしてもよいし、例えば、コンテンツ情報のうちの必要な部分だけを指定して、その指定した部分だけをフラッシュメモリ124に記憶させるようにすることもできる。このように提供情報の指定部分だけを記憶させる場合にもデータ圧縮して記憶させることもできる。
【0215】
また、前述の実施の形態においては、第1の記憶手段としてDRAMを用い、第2の記憶手段としてフラッシュメモリを用いるようにしたが、これに限るものではない。第1の記憶手段としては、書き込み読み出しが可能な各種のメモリを用いることができるし、第2の記憶手段としては、不揮発性のメモリであればよい。
【0216】
また、会員端末1にメモリカードリーダを搭載し、会員端末1を使用する場合に装填するようにされるメモリカードに、前述の第1の記憶手段に相当するメモリ、あるいは、第2の記憶手段に相当するメモリを設けるようにしてもよいし、その両方を設けるようにすることもできる。
【0217】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、第2の記憶手段に記憶されている情報に基づいて、提供情報に基づく処理を途中から開始するか、あるいは、初めから開始するかを適切に判断し、提供情報に応じた処理を途中から開始したり、初めから開始したりすることができるようにされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による情報通信システムが適用されるネットワーク構成の全体の概要を示す図である。
【図2】図1の具体的なネットワーク構成例を示す図である。
【図3】この発明によるサーバ装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【図4】この発明による情報通信端末の一実施の形態の外観を示す図である。
【図5】この発明による情報通信端末の一実施の形態のブロック図である。
【図6】この発明による情報通信システムの一実施の形態の情報通信端末においてのDRAM(第1の記憶手段)とフラッシュメモリ(第2の記憶手段)とについて説明するための図である。
【図7】この発明による情報通信システムの一実施の形態における情報通信端末においてファクシミリ機能を用いてファクシミリ受信データを取得する場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】図7に続くフローチャートである。
【図9】この発明による情報通信システムの一実施の形態における情報通信端末において取り込んだファクシミリ受信データを利用する場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】この発明による情報通信システムの一実施の形態における情報通信端末においてWWWブラウザ機能が実行された場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【図11】図10に続くフローチャートである。
【図12】図11に続くフローチャートである。
【符号の説明】
1…携帯無線通信端末(会員端末)、2…共通サーバ装置、3…携帯無線通信端末用ネットワーク、4…アクセスポイント、5…専用基幹ネットワーク、6…無線基地局、7…ネットワーク管理サーバ装置、11…コンテンツ提供装置、21…マスターサーバ、21M…メモリ、22…メールサーバ、23…ファクシミリサーバ、24…着信通知サーバ、100…携帯無線通信端末本体、101…蓋、102…テンキー、103…アンテナ、105…LCD、106…タッチパネル、108…キー釦、121…システムコントロール部、122…ROM、123…DRAM、124…フラッシュメモリ

Claims (6)

  1. サーバ装置からネットワークを介して情報の提供を受ける情報通信端末であって、
    前記サーバ装置からの提供情報を受信する情報受信手段と、
    前記提供情報を一時的に記憶する第1の記憶手段と、
    前記第1の記憶手段に記憶された前記提供情報に基づいて、前記提供情報に応じた処理を実行する実行手段と、
    ユーザの指示に応じて、前記実行手段による処理の結果得られる情報を記憶する第2の記憶手段と、
    前記第2の記憶手段に記憶された情報と、前記サーバ装置から再度受信され、前記第1の記憶手段に記憶された提供情報とに基づいて、前記第2の記憶手段に記憶された情報を用いて、前記サーバ装置から再度受信され、前記第1の記憶手段に記憶された前記提供情報に応じた処理を途中から実行するか否かを判断する判断手段と、
    を備え、
    前記判断手段により、前記サーバ装置から再度受信され、前記第1の記憶手段に記憶された前記提供情報に応じた処理を途中から実行すると判断された場合、前記実行手段は、前記第2の記憶手段に記憶されている情報を用いて、前記サーバ装置から再度受信され、前記第1の記憶手段に記憶された前記提供情報に応じた処理を途中から実行する
    ことを特徴とする情報通信端末。
  2. 前記判断手段により、第2の記憶手段に記憶された情報を用いて前記提供情報に応じた処理をその途中から実行しないと判断された場合、前記実行手段は、前記第1の記憶手段に記憶された提供情報を用いて前記提供情報に応じた処理をその初めから実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報通信端末。
  3. 前記実行手段は、ユーザの指示に応じて、前記提供情報を用いた処理を終了することができるものであり、
    前記第1の記憶手段は、前記提供情報を用いた処理の終了の後に、前記提供情報消去されるものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報通信端末。
  4. 前記第1の記憶手段は、前記情報通信端末の電源が落とされた場合に記憶情報が消滅するものであり、
    前記第2の記憶手段は、前記情報通信端末の電源が落とされた場合に記憶情報を保持するものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報通信端末。
  5. サーバ装置と情報通信端末とがネットワークを通じて接続され、前記サーバ装置は、前記情報通信端末からの要求に応じた情報を提供するようにする情報通信システムであって、
    前記サーバ装置は、
    前記情報通信端末からの要求に応じた提供情報を送出する情報送出手段を備え、
    前記情報通信端末は、
    前記サーバ装置からの前記提供情報を受信する情報受信手段と、
    前記提供情報を一時的に記憶する第1の記憶手段と、
    前記第1の記憶手段に記憶された前記提供情報に基づいて、前記提供情報に応じた処理を実行する実行手段と、
    ユーザの指示に応じて、前記実行手段による処理の結果得られる情報を記憶する第2の記憶手段と、
    前記第2の記憶手段に記憶された情報と、前記サーバ装置から再度受信され、前記第1 の記憶手段に記憶された提供情報とに基づいて、前記第2の記憶手段に記憶された情報を用いて、前記サーバ装置から再度受信され、前記第1の記憶手段に記憶された前記提供情報に応じた処理を途中から実行するか否かを判断する判断手段と、
    を備え、
    前記判断手段により、前記サーバ装置から再度受信され、前記第1の記憶手段に記憶された前記提供情報に応じた処理を途中から実行すると判断された場合、前記実行手段は、前記第2の記憶手段に記憶されている情報を用いて、前記サーバ装置から再度受信され、前記第1の記憶手段に記憶された前記提供情報に応じた処理を途中から実行する
    ことを特徴とする情報通信システム。
  6. サーバ装置と情報通信端末とがネットワークを通じて接続され、前記サーバ装置は、前記情報通信端末からの要求に応じた情報を提供するようにする情報通信方法であって、
    前記サーバ装置においては、
    前記情報通信端末からの要求に応じた提供情報を送出する情報送出工程を備え、
    前記情報通信端末においては、
    前記サーバ装置からの前記提供情報を受信する情報受信工程と、
    前記提供情報を一時的に記憶する第1の記憶手段に記憶する第1の記憶工程と、
    前記第1の記憶手段に記憶された前記提供情報に基づいて、前記提供情報に応じた処理を実行する実行工程と、
    ユーザの指示に応じて、前記実行手段による処理の結果得られる情報を第2の記憶手段に記憶する第2の記憶工程と、
    前記第2の記憶手段に記憶された情報と、前記サーバ装置から再度受信され、前記第1の記憶手段に記憶された提供情報とに基づいて、前記第2の記憶手段に記憶された情報を用いて、前記サーバ装置から再度受信され、前記第1の記憶手段に記憶された前記提供情報に応じた処理を途中から実行するか否かを判断する判断工程と、
    を備え、
    前記判断工程において、前記サーバ装置から再度受信され、前記第1の記憶手段に記憶された前記提供情報に応じた処理を途中から実行すると判断した場合、前記実行工程においては、前記第2の記憶手段に記憶されている情報を用いて、前記サーバ装置から再度受信され、前記第1の記憶手段に記憶された前記提供情報に応じた処理を途中から実行する
    ことを特徴とする情報通信方法。
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