以下、この発明による情報通信端末の一実施の形態を、図を参照しながら説明する。
以下に説明する実施の形態において、情報通信端末は、携帯無線通信端末の構成とされたものである。そして、この実施の形態においては、1個の共通サーバ装置に対して、このサーバ装置と契約関係にある複数個の携帯無線通信端末がネットワークを通じて接続される。そして、各携帯無線通信端末から希望する相手方への情報送信および自分宛ての情報の受信は、個々の携帯無線通信端末と前記サーバ装置とが協働することにより、行われる。
[ネットワークシステムの説明]
図1は、この発明の実施の形態が適用された通信ネットワークシステムの概念構成を説明するための図であり、この図1において、1は共通サーバ装置と契約関係がある携帯無線通信端末、2は共通サーバ装置である。複数個の携帯無線通信端末1と、共通の共通サーバ装置2とは、携帯無線通信端末用のネットワーク3と、このネットワーク3に対して、1〜複数個のアクセスポイント4を通じて接続される専用基幹ネットワーク5を通じて接続される。
携帯無線通信端末用ネットワーク3には、共通サーバ装置2と契約関係にない他の携帯無線通信端末も接続されるが、後述するような共通サーバ装置2の協働処理のサービスを受けることができる携帯無線通信端末は、予め、この共通サーバ装置2と契約関係が結ばれた携帯無線通信端末1のみである。共通サーバ装置2との契約関係がない携帯無線通信端末との混同を避けるため、以下の説明においては、共通サーバ装置2と契約関係にある携帯無線通信端末を会員端末と呼ぶことにする。
複数個の会員端末1および他の同種の携帯無線通信端末のそれぞれは、例えば電波の届く範囲を考慮した所定のエリア単位に設けられる無線基地局6に対して無線接続される。無線基地局6同志の間の接続など、携帯無線通信端末用のネットワーク3では、例えば光ケーブルが用いられる。
専用基幹ネットワーク5に対しては、このネットワーク5を管理するネットワーク管理サーバ装置7が接続される。このネットワーク管理サーバ装置7は、共通サーバ装置2と会員端末1との間の、いわゆるルーティングを管理する。したがって、ネットワーク管理サーバ装置7でのルーティング管理上から見たときには、共通サーバ装置2は、専用基幹ネットワーク5に接続される端末装置の一つとして位置付けることができる。なお、この場合、このネットワーク管理サーバ装置7は、インターネット8に対しても接続される。
そして、この実施の形態においては、ネットワーク管理サーバ装置7は、共通サーバ装置2に対して直接的にも接続され、会員端末1からの共通サーバ装置2へのアクセス履歴などを、ネットワーク管理サーバ装置7から共通サーバ装置2に送るように構成されている。すなわち、この実施の形態では、会員端末1の課金ログ収集などの会員総合管理は、共通サーバ装置2が行うように構成している。
つまり、この実施の形態の場合、会員端末1は、共通サーバ装置2と契約関係があるのであって、ネットワーク管理サーバ装置7と契約関係にあるのではない。そして、共通サーバ装置2は、会員端末1のネットワーク接続上の管理をネットワーク管理サーバ装置7に委託するものであって、共通サーバ装置2とネットワーク管理サーバ装置7との間にも契約関係がある。したがって、共通サーバ装置2は、他の専用基幹ネットワークおよびそのネットワーク管理サーバ装置とも、前述の専用基幹ネットワーク5およびそのネットワーク管理サーバ装置7と全く同様の関係を持って接続されることが可能である。
この実施の形態の場合、共通サーバ装置2から見たときには、個々の会員端末1に対しては、特定の専用基幹ネットワークを割り当てて、各会員端末1からの共通サーバ装置2へのアクセスは、必ず、その会員端末用に割り当てた専用基幹ネットワークを通るように管理するのであるが、会員端末1から見た場合には、共通サーバ装置2とネットワーク管理サーバ装置7との間の契約関係は全く無関係であるので、会員端末1は、単に共通サーバ装置2だけにアクセスして共通サーバ装置2だけにより管理されているようになる。
このようなネットワーク管理構成によれば、例えば、共通サーバ装置2に個々のネットワーク管理サーバ装置7が備えるサービス機能をすべて持たせるようにすることにより、会員端末1の使用者は、各個のネットワーク管理サーバ装置7が備える種々のサービスを受けるために、個々のネットワーク管理サーバ装置7に対して契約するのではなく、共通サーバ装置2と契約関係を生じさせるだけで、この共通サーバ装置2が持つ種々のサービスを受けられるようになり、非常に便利である。
そして、共通サーバ装置2は、公衆回線網9に接続され、後述するように、会員端末1が、この公衆回線網9に接続されるファクシミリ端末やパーソナルコンピュータなどの通信端末10との間で通信データの送受を行うことができるようにするための機能を備えている。
さらに、この実施の形態においては、共通サーバ装置2は、会員端末1に対して、情報提供サービスを行えるように構成されていると共に会員端末1はこの情報提供サービスを受ける機能を備えて構成されている。このため、共通サーバ装置2に対しては、提供情報のデータベースの一部となる記憶部を備える。また、共通サーバ装置2は、コンテンツ提供装置11と接続されており、このコンテンツ提供装置11から、会員への提供情報のデータベースの一部となる情報を取得して、会員端末1に提供するようにする。
コンテンツ提供装置11は、会員に提供する情報として、それぞれ固有の提供情報を有する提供会社が備えるもので、共通サーバ装置2を有するサービス会社との契約により、共通サーバ装置2を通じて会員端末1に、その情報を提供するものである。図1では、コンテンツ提供装置11は、1個だけ示したが、通常、複数個のコンテンツ提供装置11が共通サーバ装置2に接続されるものである。
また、共通サーバ装置2とコンテンツ提供装置11との接続態様は、専用線を通じて接続される場合と、インターネットなどのネットワークを通じて接続される場合とがある。
この実施の形態においては、携帯無線通信端末1の使用者と、共通サーバ装置2の所有会社との契約が行われると、前述したように、携帯無線通信端末1は会員端末1となる。例えば、会員端末1を使用者が購入することが、共通サーバ装置2に対する契約関係の発生とするようにすることができる。
すなわち、携帯無線通信端末を会員端末1として使用者が購入するときに、その会員端末1には、前述したように、各端末ごとの特定の専用基幹ネットワークを通じた共通サーバ装置2のアドレス情報が予め与えられ、不揮発性メモリに格納される。また、この不揮発性メモリには、会員端末であることを示す会員情報として、識別情報やパスワードが格納される。
ただし、この共通サーバ装置2のアドレス情報や会員情報の会員端末1への書き込み登録は、会員端末1の購入時に、端末販売員や購入者が行ってもよいが、予め、会員端末1に登録しておくとよい。その場合には、アドレスを入力する操作が全く不要となるので、使用者には共通サーバ装置を意識させずに、会員端末1を利用させるようにすることができる。
そして、後述もするように、会員端末1で、ファクシミリ通信や電子メール通信の処理が開始されるとき、それに先立ち、前記の予め記憶されているアドレス情報および会員情報を用いて、会員端末1は、自動的に共通サーバ装置2に接続する処理を実行するものである。
この実施の形態においては、会員端末1は、携帯性に優れ、また、その通信機能およびその関連機能を、共通サーバ装置2と協働することにより、実現するものである。
すなわち、会員端末1は、大容量のメモリを有しない。その代わりに、共通サーバ装置2が、各会員端末1用のメモリあるいはメモリエリアを備える。また、会員端末1は、必要最小限の処理のためのアプリケーション(マイクロコンピュータのソフトウエア)を除き、種々の機能を実現するためのアプリケーションを、共通サーバ装置2に委ねるようにしている。すなわち、会員端末1において、使用者が、目的とする機能を得るための要求に相当する、例えばキー操作を行うと、その要求が共通サーバ装置2に送られ、共通サーバ装置2で当該機能のアプリケーションが実行される。そして、そのアプリケーションでの処理結果が、会員端末1に送られてくる。
以上が、この発明の実施の形態のネットワーク構成の概要であるが、より具体的な構成について以下に説明する。
図2は、上述した図1の通信ネットワークシステムの概念構成を、より具体化したものである。この場合、会員端末1は、PHS電話端末と、データ通信機能を備えるPDA(パーソナル・デジタル・アシスタンツ)との複合機の構成を有し、PHS電話機能のほかに、後述するように、ファクシミリ通信機能、電子メール通信機能を備えると共に、共通サーバ装置2に蓄積されたサービスコンテンツのうちからの情報の提供を受ける機能を備えている。
無線基地局6が接続される携帯無線通信端末用のネットワーク3は、この例では、PHS/ISDN網3nである。したがって、会員端末1は、無線基地局6−PHS/ISDN網3n−無線基地局6を通じて、他の会員端末1または会員以外のPHS端末と電話通信ができると共に、無線基地局6−PHS/ISDN網3nを通じて一般加入電話端末と電話通信ができる。
専用基幹ネットワーク5は、この例では、ISP(インターネット・サービス・プロバイダー)が管理するネットワークとされる。すなわち、5Nは、そのISPバックボーン、つまり、LANなどのネットワークであり、このISPバックボーン5NとPHS/ISDN網3nとは、PHS用の32kビット/秒の伝送速度の業界標準方式であるPIAFS(PHS Internet Access Forum Standard)用のアクセスポイント4Pを通じて接続されている。
また、5NはこのISP用のルータであり、これを介して、ISPバックボーン5Nと、ネットワーク管理サーバ装置7に対応するISPサーバ装置7Iと、共通サーバ装置2とが接続される。
ISPサーバ装置7Iは、共通サーバ装置2側の委託により、前述したように、会員端末1からのアクセスがあったときに、その認証をとる。すなわち、ISPサーバ装置7Iには、このISPサーバ装置7Iを経由して共通サーバ装置2にアクセスする会員端末1の会員情報、例えば会員識別情報(会員ID)やパスワードなどが予め登録されており、ISPサーバ装置7Iは、当該ISPバックボーン5Nに接続された端末に対するアクセスがあったときに、そのアクセスをしてきた端末が、当該ISPバックボーン5Nを通じて共通サーバ装置2に接続すべき会員端末1であるか否かの認証を行い、会員端末1であれば、そのアクセスをルータ5Rを通じて共通サーバ装置2に着信させる。そして、ISPサーバ装置7Iは、当該会員端末1のアクセスの履歴(ログ)を共通サーバ装置2に送る。
なお、コンテンツ提供装置11は、この例では、インターネット8を通じて共通サーバ装置2に接続され、共通サーバ装置2が必要なときに、このコンテンツ提供装置11から提供すべき情報をインターネット8を通じて取得して、会員端末1に提供するようにする。なお、前述もしたように、コンテンツ提供装置11は、インターネット8を通じてではなく、専用線を通じて共通サーバ装置2と接続するようにすることもできる。また、ISPサーバ装置7Iもコンテンツ提供装置となることもできる。
[共通サーバ装置2の構成]
図3は、共通サーバ装置2の一実施の形態の構成を示すブロック図である。この図3に示すように、共通サーバ装置2は、マスターサーバ21と、メールサーバ22と、ファクシミリサーバ23と、着信通知サーバ24と、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)Dサーバ25と、コンテンツサーバ26と、コンテンツ用Proxyサーバ27とが、LAN(ローカルエリアネットワーク)により接続されて構成されている。
マスターサーバ21は、会員データの管理、コンテンツオプション等の申し込み、解約処理やネットワーク全体の管理メンテナンスを行う。マスターサーバ21は、前述した会員IDやパスワードなどの会員識別情報を含む会員データ(ユーザ情報)などを記憶するメモリ21Mを備える。
メールサーバ22は、主としてメールサービスの管理・運用を行うものであり、POP(Post Office Protocol)サーバ機能を実装しており、会員端末1とのインターフェース処理を行う。そして、メールサーバ22は、会員端末用のメールボックスと呼ばれるメモリ22Mを備える。メールボックス22Mは、各会員端末1のそれぞれ毎に区分けされたメモリエリアを備え、各会員端末宛ての電子メールの受信データを、各会員端末毎に蓄える。
なお、この実施の形態では、後述するように、ある会員端末から他の会員端末宛てに送信された、イメージデータ(画像データ)を含まないテキストデータ形式のファクシミリデータも、このメールボックス22Mの前記他の会員端末用のメモリエリアに、電子メールデータとして蓄えられる。
ファクシミリサーバ23は、ファクシミリ通信機能のアプリケーションを実行する。会員端末1とのインターフェース用にメールサーバ機能を実装し、また、G3ファクシミリ用のPSTN(公衆交換電話網)通信回線機能も実装し、ISDN網9に接続されている。また、ファクシミリデータとしての画像データを記憶するファクシミリボックス(以下FAXボックスという)と呼ばれるメモリ23Mを備える。FAXボックス23Mも、各会員端末毎に区分けされたメモリエリアを備え、各会員端末宛ての、イメージデータを含むファクシミリ受信データを各会員端末1毎に蓄える。
着信通知サーバ24は、電子メールやファクシミリの着信が会員端末宛てにあった場合に、ISDN回線(ISDN網9)を通じて、各会員端末1に通知するためのものである。
HTTPDサーバ25は、会員端末1とのインターフェースを制御する。会員端末1が、この共通サーバ装置2に接続されている場合のすべての処理は、このサーバ25を経由して各機能サーバに接続される。
コンテンツサーバ26は、共通サーバ装置2が提供するコンテンツ情報処理用のサーバである。このサーバ26は、提供するコンテンツ情報用として、2つのメモリ26A,26Bを備える。その一つのメモリ26Aは、予めこのサーバ26内に提供する情報を保持するためのものである。もう一つのメモリ26Bは、この共通サーバ装置2内には、提供する情報を保持せず、利用時に、インターネット経由でデータを取得したものを格納するためのものである。
コンテンツ用Proxyサーバ27は、コンテンツデータを、インターネットを経由して、外部から取得するために使用される。Proxyサーバ27は、図示しないファイアウォールと共に機能させることによって、外部からの不正なアクセスを防御しながら、ファイアウォールの内側から自由に外部にアクセスできる環境を作っている。
以上のように、共通サーバ装置2は、電子メール通信やファクシミリ通信を実行するアプリケーションを備えるほか、会員端末1が要求する機能を実行するためのアプリケーションを備えるものである。
[会員端末1について]
次に、会員端末1について説明する。図4は、会員端末1の外観の一例であり、また、図6は、この会員端末1の内部回路構成の一例である。前述もしたように、この例の会員端末1は、PHS電話機能と、ファクシミリ通信および電子メール通信機能と、情報提供サービスを受けるデータ通信機能を備える複合端末の構成を有するものである。
この実施の形態の会員端末1は、図4(A)および図4(B)に示すように、端末本体100に対して開閉可能のカバーパネル101を備え、このカバーパネル101を閉じた図4(A)の状態では、PHS電話端末として動作する電話モードになり、カバーパネル101を開いた図4(B)の状態では、ファクシミリ通信機能と、電子メール通信機能と、情報提供サービス受信機能とを得ることができるデータ通信モードになる。このモード切り換えのために、図示しないが、カバーパネル101の開閉を検知するセンサが設けられている。
このセンサとしては、例えばカバーパネル101の内側に突起を設けると共に、これと対応する本体100側の位置に押圧スイッチを設け、カバーパネル101の前記突起により、機械的に本体100側の押圧スイッチを押圧する機械的なセンサを用いる。
また、カバーパネル101と本体100との一方に、磁石を設け、他方に感磁性素子からなるスイッチを設ける構成のセンサスイッチを用いるようにしてもよい。
そして、会員端末1は、図4(B)に示すように、カバーパネル101を開けた状態のときに現れる本体100側の面に、大型のメインLCD(液晶ディスプレイ)105Mを備え、このメインLCD105Mの表示面に、通信文、メニュー、受信ファクシミリリストや受信電子メールリストなどを表示することができる。
カバーパネル101の表側には、図4(A)に示すように、電話用(ダイヤル用)のテンキー102が設けられていると共に、小さいサイズのサブLCD105Sが設けられている。103は、PHS用のアンテナである。
そして、カバーパネル101を閉じた図4(A)の状態では、例えば透明プラスチック板などからなるLCD窓104を通じてLCD105の表示面が臨めるようにされる。この場合、カバーパネル101を閉じた電話モードにおいて、待ち受け状態のときには、サブLCD105Sのみが表示状態となり、メインLCD105Mは消灯状態となっている。
そして、電話モードにおいて、例えば発呼をするときには、メインLCD105Mが表示可能状態となる。しかし、この場合に、LCD表示窓104から臨める部分だけに表示が行われるように、メインLCD105Mが表示制御されている。そして、LCD表示窓104から臨める部分に、使用者により入力された電話番号などが表示されるようにされる。
図5は、電話モードでカバーパネル101において使用者が観視する表示部の様子を示すもので、図5(A)は待ち受け状態でのサブLCD105Sおよび表示窓104での表示状態の例を示し、また、図5(B)は発呼時のサブLCD105Sおよび表示窓104での表示状態の例を示すものである。
この場合、この図5において、サブLCD105Sに表示される各マーク(文字を含む)201〜207は、それぞれ、それらマークが表示されることにより、次のような意味内容を示すものである。
すなわち、マーク201は、会員端末1が電波が届く場所に在って、受けている電波の強さを示すものであり、電波の強さに応じて表示内容が変化する。例えば、アンテナマークの右のバーが強さによって変化する。マーク202は、会員端末1が公衆モードで使用されていることを示す。マーク203は、会員端末1が電波の届かない場所に在ることを示す。マーク204は、電池の残量を示すもので、残量に応じて表示態様が変わる。
マーク205は、自己の端末宛てのファクシミリ着信があることを示すファクシミリ着信マークで、後述するように共通サーバ装置2からのファクシミリ着信通知を受けて表示される。また、マーク206は、自己の端末宛ての電子メールの着信があることを示す電子メール着信マークで、共通サーバ装置2からの電子メール着信通知を受けて表示される。マーク207は、端末1の電話着信の使用者への報知態様がベル鳴動ではなく、振動によるものとなっていることを示すものである。
カバーパネル101を開くと、サブLCD105Sの表示は、使用者には見えなくなるので、会員端末1がデータ通信モードになると、サブLCD105Sは消灯状態になり、メインLCD105Mが表示可能状態になる。そして、それまでサブLCD105Sに表示されていた前記マーク201〜207は、メインLCD105Mの、サブLCD105Sに対応する表示エリアに表示されるように制御される。
この実施の形態の会員端末1においては、メインLCD105Mの表面には透明のタッチパネル106が貼付されており、カバーパネル101の裏側に、図4(B)のように取り外し自在に取り付けられているペン107によるタッチ操作や、手書き文字入力を受け付ける機能を備えるようにしている。
また、カバーパネル101の裏側には、メニューキーK1、オンライン接続キーK2、機能キーK3、…などの複数個のキー釦108が、ダイレクトキーとして設けられている。さらに、メインLCD105Mの右横には、回動キーと押しボタンキーとの2つの機能を合わせ持つジョグダイヤルキー109が設けられる。このジョグダイヤルキー109を回動キーとして回動操作したときには、例えばメニューなどにおける項目選択動作が行え、また、押しボタンキーとして押下操作したときには、選択された項目の決定入力を意味するものとして扱われる。
次に、図6の会員端末1の回路ブロックについて説明する。
この例の会員端末1は、大きく分けて、通信機能部110と、制御部120とからなる。
通信機能部110は、アンテナ111と、RF処理部112と、送受信データ処理部113と、マイクロホンアンプ114と、スピーカアンプ115と、マイクロホン100MCと、スピーカ100SPとからなる。
制御部120は、マイクロコンピュータにより構成されており、CPUで構成されるシステムコントロール部121と、ROM122と、DRAM123と、書き換え可能な不揮発性メモリとしてのフラッシュメモリ124とを備えている。
システムコントロール部121には、カバーパネル101の開閉に応じてオン・オフする前述したようなセンサスイッチSWが接続されており、このセンサスイッチSWのオン・オフにより、カバーパネル101が開状態か、閉状態かをシステムコントロール部121は検知し、カバーパネル101が閉状態のときには、当該会員端末1をPHS電話用端末として制御する電話モードとする。また、カバーパネル101が開状態のときには、当該会員端末1を、ファクシミリ通信用、メール通信用、共通サーバ装置2から提供される情報の再生用などの端末として制御するデータ通信モードとする。
システムコントロール部121には、また、テンキー102のキースイッチ群や、カバーパネル101の裏側に設けられたキー釦108のスイッチ群の状態を示す情報が入力されるようにされており、システムコントロール部121は、使用者によりキー操作がなされたとき、それがテンキー102やキー釦108のいずれかであるかを検知し、その検知したキーに応じた処理を実行するようにする。
また、システムコントロール部121には、メインLCDドライバ125およびサブLCDドライバ128が接続され、後述するROM122のプログラムおよび表示データを用いてメインLCD105MおよびサブLCD105Sに、前述したマーク表示や、その他の所定の表示画像を表示するようにする。
また、システムコントロール部121には、使用者への、電話の着信通知のためのブザー127やLED(発光ダイオード)126が接続されている。
ROM122には、共通サーバ装置2との接続のためのシーケンスを制御するプログラムや、共通サーバ装置2からの着信通知を受けた場合の制御プログラムや、PHS電話通信のための制御プログラム、ファクシミリ送信のための制御プログラム、メール送信のための制御プログラム、ファクシミリデータやメールデータを受信するための制御プログラムなどの会員端末1での通信のために最低限必要な通信アプリケーションプログラムと、メインLCD105MやサブLCD105Sを表示制御するプログラムやメニュー表示などのための表示データ、その他が記憶されている。
DRAM123は、後述するように、共通サーバ装置2から取得した受信データを一時的に蓄えたり、その他、ワークエリアとして使用するメモリを領域を備えるものである。
フラッシュメモリ124には、前述したように、共通サーバ装置2に対してISPサーバ装置7Iを通じて会員端末1から自動接続するためのネットワーク上のアドレス情報が予め格納されている。また、このフラッシュメモリ124には、当該会員端末1が共通サーバ装置2と契約関係のある端末であって、ファクシミリ通信サービスや電子メールサービス、また、情報提供サービスを共通サーバ装置2から受けることができる端末であることを示すと共に、各会員端末を識別するための会員IDやパスワードなどの会員識別情報も記憶されている。
この会員識別情報は、前述もしたように、共通サーバ装置2のメインサーバ21にも記憶されて共通サーバ装置2においても管理されている。また、ISPサーバ装置7Iも、この会員情報によりアクセスしてきたのが会員であるか否かの認証を行うものである。
さらに、また、このフラッシュメモリ124には、DRAM123に一時的に蓄えた受信データの内の、特に保存しておきたいデータを格納する領域を備えている。
以上のような構成を備える会員端末1の動作を、関連する共通サーバ装置の動作も含めて、以下に説明する。
[PHS電話モードについて]
まず、PHS電話モードについて説明する。カバーパネル101を閉じた状態で、テンキー102を用いて、相手方の電話番号をダイヤル入力すると、発呼がなされる。また、カバーパネル101を閉じた状態で、PHS電話端末としての当該会員端末1に電話の着信があると、それがブザー127により使用者に知らされ、使用者が応答すると、その電話着信を受けることができ、通話状態になる。
なお、カバーパネル101を開いた状態で電話着信があったときには、図示しないが、会員端末1に設けられている通話キーを押すことにより、いつでも通話が可能である。ただし、通話は、カバーパネル101を閉じた状態で行うようにする。
そして、会員端末1は、このPHS電話通話時には、システムコントロール部121からの制御を送受信データ処理部113が受けながら、送話信号を送信し、また、受話信号を受信する。
すなわち、マイクロホン100MCからの音声信号がアンプ114を介して送受信データ処理部113に供給されて送信データに変換され、RF処理部112を通じ、アンテナ111を通じて無線基地局6に対して送信されると共に、無線基地局6よりの相手側からの通話音声のデータがアンテナ111で受信され、その受信データが送受信データ処理部113で処理されて、相手の通話音声信号が復元され、それがアンプ115を通じてスピーカ100SPに供給されて放音される。
なお、この電話モードの待ち受け状態において共通サーバ装置2からのISDN網9(PHS/ISDN網3nと一部重複)を通じての疑似着呼による着信通知があると、前述したサブLCD105Sに、ファクシミリまたは電子メールの着信通知マーク205または206を表示して、使用者にこれらファクシミリまたは電子メールの着信が報知される。
[データ通信モードについて]
次に、データ通信モードについて説明する。この通信モードにおいては、ファクシミリ機能、電子メール機能、WWWブラウザ機能、メモ機能などを会員端末1は、実現できるように構成されている。これらの機能の一覧メニューは、キー釦108の内のメニューキーを操作することにより、メインLCD105Mの画面上に表示される。そして、使用者が、このメインLCD105Mの画面に表示される一覧メニューから、ジョグダイヤルキー109の回動操作および押下操作により希望する機能を選択して、決定することにより、会員端末1は、その機能を実行するモードの状態になる。
この実施の形態の会員端末1において、ファクシミリデータの送信および受信をする場合、また、電子メールの送信および受信をする場合は、すべて共通サーバ装置2を介して処理される。
そして、会員端末1と共通サーバ装置2との間でのデータのやり取りにおいては、ファクシミリ通信方式としての既定の通信方式に関係なく、すべてネットワーク3およびネットワーク5に適合する通信方式によって行うようにする。すなわち、この実施の形態の場合には、ファクシミリデータと電子メールデータとは、インターネットで電子メールを転送するのに用いられる標準的な手順であるSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)を用い、また、WWWブラウザ機能における共通サーバ装置2からの提供情報は、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)を用い、PHS網を利用したPIAFS方式により、会員端末1と共通サーバ装置2との間で送信データおよび受信データをやり取りする。
なお、WWWブラウザ機能における共通サーバ装置2と会員端末1との間でやり取りするデータは、HTML(Hyper Text Markup Language)で作成される。
この場合、会員端末1においては、送信データは、DRAM123に一時格納され、送信実行によりシステムコントロール部121により読み出されて、前述の通信プロトコルおよびデータ形式で、送受信データ処理部113、RF処理部112、アンテナ111を順次介して無線送信される。
また、共通サーバ装置2からの受信データは、アンテナ111で受信され、RF処理部112、送受信データ処理部113を通じて、システムコントロール部121によりDRAM123に一時格納される。そして、システムコントロール部121の制御により、メインLCDドライバ125を通じてメインLCD105Mに表示データとして送られ、受信データによる表示内容が表示される。
メモ機能には、ペン107とタッチパネル106とを用いて入力を行う「手書きメモ」と、メインLCD105Mの画面にキーボードを表示して、その表示キーボードを利用して文書を作成する「タイプメモ」とがある。そして、手書きメモとタイプメモのいずれの場合も、作成したイメージまたは文書をファクシミリデータとして送信できるように構成されている。
「手書きメモ」の場合には、使用者によってペン107が用いられて手書き入力された文字や図形が、タッチパネル106を通じてイメージデータとして読み込まれ、ファクシミリ送信用のバッファメモリに記憶される。この場合、イメージデータのデータ形式は、SMTPにより伝送可能なデータ形式とされる。例えばGIF(Grafics Interchange Format)形式とされる。
また、「タイプメモ」の場合には、メインLCD105Mの画面に、例えばアルファベットのタイプ入力キーボタンがグラフィックスイメージとして表示されて、そのタイプ入力キーがペン107や指で指示されることにより、文字入力がなされる。この場合には、入力データはテキストデータ形式でファクシミリ送信用のバッファメモリに記憶される。
手書きメモまたはタイプメモのいずれのモードの場合においても、メインLCD105Mの画面上には、「FAX送信(ファクシミリ送信)」のアイコンを含むメニューバーが表示され、この「FAX送信」のアイコンが例えばペンで選択されると、送信すべき相手方端末の電話番号や、ファクシミリタイトルなどの入力モード画面になる。そして、相手方端末の電話番号やタイトルの入力後、このモードのときに表示されている「送信」のアイコンを選択すると、手書きメモあるいはタイプメモで作成されたイメージまたは文書がファクシミリデータとして送信される。
ただし、前述したように、この場合にファクシミリデータは電子メールデータとして共通サーバ装置2に送信されるので、イメージデータおよび文書データはファクシミリ通信のビットマップデータではなく、イメージデータは例えばGIF形式とされ、また、文書データは、テキストデータ形式とされる。
そして、宛先が会員以外のときには、共通サーバ装置2が、受け取ったデータを、ビットマップデータに変換して、当該会員以外の端末にファクシミリ送信する処理を実行する。
一方、宛先が会員端末1であるときには、共通サーバ装置2は、受け取ったデータを、テキストデータ形式やGIF形式のまま、宛先の各会員端末ごとに区分けして、メールボックス22MあるいはFAXボックス23Mに格納し、各会員端末1に対しては、着信通知サーバ24を通じて当該会員端末1宛ての着信があったことを通知する。この着信通知は、ファクシミリデータ受信の場合だけでなく、電子メールのデータ受信のときにも行われる。
そして、後述するように、共通サーバ装置2は、各会員端末1から自分宛てのファクシミリ受信情報の取得要求があったときに、そのテキストデータ形式やGIF形式のまま、SMTPにより取得要求をしてきた会員端末1に転送するようにする。
機能一覧メニューからファクシミリ機能が選択されているときに、キー釦108のうちのオンライン接続キーK2が押されると、その会員端末1は、共通サーバ装置2と接続するための処理を自動的に行う。すなわち、フラッシュメモリ124のアドレスデータおよび会員情報を用いて共通サーバ装置2と接続する要求を会員端末1は送出する。すると、ネットワーク管理サーバであるISPサーバ7Iが当該アクセスしてきた端末が会員端末であるかどうかの認証を前記会員情報により行い、会員端末であれば、共通サーバ装置2に接続する処理を行う。
共通サーバ装置2は、接続された会員端末を認識し、当該会員端末宛てに受信したファクシミリ受信データの一覧リストを作成し、当該会員端末1に送る。したがって、この例では、オンライン接続キーK2は、受信データ一覧リストの要求キーの役割も有する。また、この際に、共通サーバ装置2は、接続要求をしてきた会員端末1宛てのファクシミリ着信および電子メール着信であって、いまだ当該会員端末1に通知していないものがあれば、その着信通知を会員端末1に宛てて送る。
会員端末1は、共通サーバ装置2からの着信通知を受けて、メインLCD105Mに、前述したファクシミリ着信表示マーク205および/または電子メール着信表示マーク206を表示する。
また、会員端末1は、共通サーバ装置2からの、ファクシミリ受信データの一覧リストのデータを受信してDRAM123に一時格納し、その一覧リストをメインLCD105Mの画面に表示する。使用者は、ジョグダイヤルキー109やペン107を用いて、この一覧リストから希望するファクシミリ受信データを選択することができる。希望するファクシミリ受信データの選択がなされ、「取り込み」のアイコンが選択されると、会員端末1は、当該受信データの取得の要求を、共通サーバ装置2に送信する。
このファクシミリ受信データの取得要求を受けると、共通サーバ装置2は、要求されたファクシミリ受信データを抽出して、SMTPにより会員端末1に送る。会員端末1は、受け取ったデータをDRAM123に一時格納し、表示データに変換し、メインLCD105Mの画面に表示する。したがって、使用者は、自分が必要なファクシミリデータを選んで、メインLCD105Mの画面で見ることができる。
また、電子メール機能が選択されているときに、キー釦108のうちのオンライン接続キーK2が押されたときも、ファクシミリ機能が選択されていた場合と同様にして、その会員端末1は、共通サーバ装置2と接続するための処理を自動的に行う。そして、共通サーバ装置2では、電子メールの受信データの一覧リストを作成し、当該会員端末1に送ると共に、着信通知すべき受信データがあるときには、着信通知を当該会員端末1に送る。
会員端末1は、この一覧リストのデータを受信し、その一覧リストをメインLCD105Mの画面に表示する。また、共通サーバ装置2からの着信通知を受けて、メインLCD105Mに、前述したファクシミリ着信表示マーク205および/または電子メール着信表示マーク206を表示する。
そして、使用者は、ジョグダイヤルキー109やペン107を用いて、電子メールの受信データの一覧リストから希望する電子メールの受信データを選択することができる。希望する電子メールの受信データの選択がなされ、「取り込み」のアイコンが選択されると、会員端末1は、当該受信データの取得の要求を、共通サーバ装置2に送信する。
これを受けて、共通サーバ装置2は、要求された電子メールの受信データを抽出して、SMTPにより会員端末1に送る。会員端末1は、受け取ったデータをDRAM123に一時格納し、表示データに変換し、メインLCD105Mの画面に表示する。
この実施の形態では、受信データに関する関連情報に関しても、会員端末1が、その生成処理や加工処理のためのアプリケーションを持つ必要はない。すなわち、前述したように、ファクシミリ機能、あるいは、電子メール機能が選択され、オンライン接続キーK2が押下されたときには、自己の会員端末宛てのファクシミリ受信データリストや電子メール受信データリストが、共通サーバ装置2で生成されて送られてくる。そして、会員端末1では、このリストから、見たい受信データを選択して見ることができる。
WWWブラウザ機能が選択された状態で、オンライン接続キーK2が押された場合には、前述と同様にして、共通サーバ装置2と会員端末1との間の接続処理がなされ、共通サーバ装置2からは、共通サーバ装置2が提供することができる情報の一覧を含む、共通サーバ装置2のいわゆるホームページが会員端末1に送られる。
そして、ホームページ中の提供可能な情報の中から、使用者が欲しい情報を選択すると、その情報の要求が会員端末1から共通サーバ装置2に送られ、共通サーバ装置2は、その要求に応じた情報を会員端末1に送る。会員端末1は、これを受信して、メインLCD105Mの画面に表示する。これにより、使用者は、提供された情報を、LCD105Mの画面を観視することができる。
[会員端末宛ての電子メールの受信データの取得]
前述したように、通常は、データ通信モードにおいて、ファクシミリ機能あるいは電子メール機能を選択して共通サーバ装置2に接続する操作をすると、受信データリストが共通サーバ装置2から送られてくるので、このリストから取り込みたい受信データを指定して受信データ取得要求を送出することで、希望する受信データを取得することができる。
ところが、共通サーバ装置2に蓄積された自己宛ての電子メールの受信データが多数ある場合には、共通サーバ装置2から提供される電子メールの受信データの一覧リストに表示される送信元の電子メールアドレスなどの情報も多くなり、電子メールの受信データの一覧リストから目的とする送信元の電子メールアドレスを探し出すのに手間や時間が掛かるようになる。
また、前述したように、電子メールアドレスは、アルファベットや記号などからなる多文字の情報であり、類似するものが多いので、一覧リストに表示される電子メールアドレスが多くなってくると、目的とする送信元の電子メールアドレスと、その他の送信元の電子メールアドレスとを間違えたり、目的とする送信元の電子メールアドレスを見落とすなどの不都合が発生する。
そこで、この実施の形態においては、会員端末1において、電子メールアドレスを構成する属性情報であるユーザID、ドメイン名、サブドメイン名のうち、少なくとも1つを指定する。そして、共通サーバ装置2に蓄積されている電子メールの受信データに付加されている送信元の電子メールアドレスが、この指定した属性情報に一致する属性情報を有する電子メールの受信データを、共通サーバ装置2において検索し、検索の結果得られた受信データの一覧リストを共通サーバ装置2から会員端末1に提供する。そして、会員端末1は、指定した属性情報によって絞り込まれたメールリストを通じて、目的とする送信元からの電子メールの受信データを共通サーバ装置2から取得することができるようにされている。
このような検索処理は、会員端末1において、電子メール機能を選択し、かつ、共通サーバ装置2に接続して電子メールに受信データの一覧リスト(以下メールリストという)を取得してそれを表示している状態にあり、会員端末1と共通サーバ装置2とが接続状態にあるときに実行可能とされる。つまり、検索処理は、後述もするように、メールリストの表示画面から移行可能な処理の1つとして提供されている。
[メールリストの取得およびメールリストから移行可能な処理について]
図7および図8の流れ図を参照して、使用者がメールリストを取得し、このメールリストを通じて電子メールの受信データを利用する場合の手順について説明する。
使用者は、会員端末1がデータ通信モードにあるときに、メインLCD105Mに表示されている機能一覧メニューから電子メール機能が選択され、オンライン接続キーK2が押下されると(手順S1)、会員端末1は、前述したようにして、共通サーバ装置2と接続するための処理を自動的に行う(手順S2)。すなわち、フラッシュメモリ124に記憶されている自己の会員端末1の会員識別情報と、ISPサーバ装置7Iを通じた共通サーバ装置2への接続のためのアドレスデータとを用いて、共通サーバ装置2と接続する要求を会員端末1は送出する。
この接続要求に対して、ネットワーク管理サーバであるISPサーバ7Iが当該アクセスしてきた端末が会員端末であるかどうかの認証を、接続要求に含まれる会員端末であるか否かの会員識別情報やパスワードを用いて行い(手順S3)、会員端末であれば、共通サーバ装置2に接続する処理を行う(手順S4)。
すると、共通サーバ装置2は、会員端末1からの接続要求を受け取り、接続された会員端末がいずれの会員端末であるかを認識する(手順S5)。そして、共通サーバ装置2は、接続要求元の当該会員端末1宛ての電子メール受信データの一覧リストであるメールリスト作成し(手順S6)、作成したメールリストを要求元の会員端末1に送る(手順S7)。したがって、この例では、オンライン接続キーK2は、メールリストの要求キーの役割も有する。
そして、図8に示すように、会員端末1では、共通サーバ装置2から送信されてくるメールリストを受信してDRAM123に格納し(手順S8)、DRAM123に格納したメールリストをメインLCD105Mに表示する(手順S9)。
図9は、会員端末1のメインLCD105Mに表示されるメールリストの表示例である。すなわち、各受信データは、図示のように、送信元の電子メールアドレス、受信した日付、タイトルを1行としてリスト表示される。この場合、メールリストは、共通サーバ装置2において受信した日付順(受信日時順)で表示される。
そして、この実施の形態では、会員端末1がそれまでに1度も取得していない受信データ(未受信データ)については、それを知らせる情報が共通サーバ装置2からのリスト情報に含まれており、この未受信データには、「未受」の欄に★印が、図示のように付加される。
また、このリスト表示画面においては、次の処理機能を示すタグ(アイコンボタンに相当)301〜305が表示されている。使用者が、処理機能を選択して例えばペン107やジョグダイヤルキー109により、タグ301〜305のいずれかの位置を指示することにより、タグ301〜305に表示されている内容の処理機能が実行される。
この実施の形態においては、ペン107やジョグダイヤルキー109を操作し、処理の対象となる電子メールの受信データの行にカーソルを合わせることにより、表示、取り込み、削除などの処理の対象となる受信データを選択する受信データの選択入力や、タグ301〜305の選択入力を受け付ける(手順S10)。なお、図9の例では、カーソル位置は、アンダーラインを付した行であって、行の右横に矢印を付して示している。図9では、「7.」の行がカーソルで指示されている。
次に、会員端末1は、メールリストの表示画面から移行可能な他の処理を指示する操作があったか否かを判別し(手順S11)、当該操作があれば、その指示された処理を実行する(手順S12)。つまり、メールリストの表示画面において、タグ301の[検索]、タグ302の[表示]、タグ303の[取り込み]、タグ304の[指定項目削除]のいずれかがペン107やジョグダイヤルキー109で選択指示操作された場合には、選択指示された各タグに応じた処理を実行する。
この実施の形態においては、タグ301の[検索]、タグ302の[表示]、タグ303の[取り込み]、タグ304の[指定項目削除]に対応して、検索、表示、取り込み、削除の各処理を行うためのいわゆるサブルーチンが用意されており、手順S12においては、選択されたタグ301〜304に応じた処理のサブルーチンが実行されて、検索、表示、取り込み、削除などの各処理が行われる。そして、選択されたタグに応じた処理が終了すると、手順S9からの処理が繰り返され、メールリストを通じての各処理が可能とされる。
また、前記移行処理への指示がなかったときには、タグ305の[回線切断]が選択指示されたか否か判別し(手順S13)、当該タグ305の[回線切断]が選択指示された場合には、共通サーバ装置2との回線切断を実行し(手順S14)、図7、図8に示した処理を終了する。
このように、この実施の形態においては、会員端末1において、電子メール機能が選択され、オンライン接続キーK2を押下することにより、共通サーバ装置2から電子メールの受信データの一覧リストであるメールリストの提供を受けて、当該会員端末1宛ての電子メールの受信データを対象として、検索、表示、取り込み、削除などの処理を行うことができるようにされている。
[メールリストからの受信データの取り込み処理など]
図8に示した手順S10において、処理の対象となる電子メールの受信データが選択指示されると共に、タグ303の[取り込み]が選択指示された場合には、カーソルが位置付けら電子メールの受信データの取り込み処理が、図8に示した手順S12において実行される。
図10は、メールリストを通じての電子メールの受信データの取り込み処理を説明するためのフローチャートである。この電子メールの取り込み処理は、前述のように、図7、図8を用いて説明した処理の手順S12において実行可能とされる処理の1つである。
会員端末1のメインLCD105に表示されたメールリストの表示画面において、処理の対象となる電子メールの受信データが選択指示され、タグ303の[取り込み]が選択指示されると、会員端末1は、メールリスト上においてカーソルが位置付けられている受信データの送信要求を生成して、共通サーバ装置2に送信する(手順S21)。
共通サーバ装置2は、会員端末1からの送信要求を受信して解析し(手順S22)、この送信要求に応じた電子メールの受信データをメールボックス22Mから抽出する(手順S23)。そして、抽出した電子メールの受信データを要求元の会員端末1に送信する(手順S24)。
会員端末1は、共通サーバ装置2からの電子メールの受信データを受信して、これをDRAM123に格納し(手順S25)、この受信データの取り込み処理を終了する。そして、前述した図8の示す手順S12の処理に戻り、手順S9からの処理が繰り返される。
これにより、会員端末1の使用者が要求した電子メールの受信データが共通サーバ装置2から会員端末1に取り込まれ、会員端末1において、メインLCD105Mに表示するなどして利用することができるようにされる。
また、ペン107やジョグダイヤルキー109を操作して、処理の対象となる電子メールの受信データの行にカーソルを合わせ、タグ302の[表示]をペン107やジョグダイヤルキー109で選択指示操作すると、カーソルが位置付けられた受信データが、DRAM123に取り込まれている場合には、これをDRAM123から読み出して、メインLCD105Mに表示することができるようにされる。
同様にして、処理の対象となる電子メールの受信データを選択指示し、タグ304の[指定項目削除]を選択指示すると、カーソルが位置付けられた電子メールの受信データの削除要求を生成し、これを共通サーバ装置2に送信する。これにより、不要になった電子メールの受信データを共通サーバ装置2のメールボックス22Mから削除することができるようにされる。
また、複数件の受信データの取得や削除を同時に要求することもできる。その場合には、カーソルを指定する受信データの行に合わせた後、その行のチェック欄を、例えばペン107や、ジョグダイヤルキー109により指示する。指示されたチェック欄が、図示のように黒く塗り潰されて表示される。
この作業を、同時に取得要求する、あるいは、同時に削除要求するすべての受信データの行について行った後に、タグ303の[取り込み]、あるいは、タグ304の[指定項目削除]をペン107やジョグダイヤルキー109で選択指示操作する。これにより、選択されたすべての受信データについての取得要求、あるいは、削除要求が共通サーバ装置2に送信され、電子メールの複数の受信データを同時に取得するようにしたり、削除することができるようにされている。
このように、この実施の形態において、会員端末1は、共通サーバ装置2より、図9に示したような電子メールの受信データの一覧リストであるメールリストの提供を受けて、このメールリストを通じて電子メールの受信データの取り込みや表示、あるいは、メールボックスからの削除などを行うことができると共に、後述する検索処理を行うことができるようにされている。
[電子メールの受信データの検索処理]
前述にもしたように、共通サーバ装置2と回線接続して、共通サーバ装置2からのメールリストを会員端末1に表示し、このメールリストを通じて、受信データを選択指定し、受信データを共通サーバ装置2から取り込んだり、取り込んだ電子メールの受信データをメインLCD105Mに表示したり、あるいは、共通サーバ装置2に蓄積されている自己宛ての受信データを削除するなどの処理を行うことができるようにされている。
しかし、自己宛ての電子メールの受信データが多数ある場合などにおいて、受信日時順に表示されたメールリストからでは、目的とする送信元からの電子メールの受信データを探し出し難い場合がある。
そこで、この実施の形態においては、図9に示したメールリストの表示画面において、タグ301の[検索]が選択された場合には、電子メールの受信データの送信元を示す電子メールアドレスについての検索条件の入力が可能とされて、この検索条件に一致する電子メールアドレスを有する電子メールの受信データのメールリストを共通サーバ装置2より取得して表示することができるようにされている。このような検索処理も前述の受信データの取り込み処理と同様に、メールリストから移行可能な処理の1つであり、図8に示した手順S12において実行される処理の1つである。
図11は、図9に示したメールリストの表示画面において、タグ301の[検索]が選択指示操作された場合に実行される検索処理について説明するためのフローチャートである。つまり、この図11に示す処理は、図7、図8を用いて前述した電子メール機能時の処理において、タグ301の[検索]が選択指示操作された場合に図8に示した手順S12において呼び出されて実行される処理である。
メールリストの表示画面において、タグ301の[検索]が選択指示操作されると、会員端末1は、電子メールの受信データの検索条件設定画面を表示し(手順S31)、検索条件の入力を受け付ける(手順S32)。
図12は、この実施の形態において、会員端末1のメインLCD105Mに表示される検索条件設定画面の表示例である。この実施の形態においては、図12に示すように、検索条件として指定可能な項目として、ユーザID、ドメイン名、サブドメイン名という電子メールアドレスを構成する属性情報の名称と、これらの属性情報を指定するために用いられる、各属性情報に対応する四角枠からなるチェック欄が設けられている。
また、選択した属性情報に応じた条件を入力するための条件入力欄403が設けられると共に、この条件入力欄に条件を入力するための表示キーボード(ソフトウエアキーボード)404がメインLCD105Mの下側に表示される。
そして、検索条件として指定する属性情報のチェック欄を、例えばペン107や、ジョグダイヤルキー109により指示することにより、指示されたチェック欄が、図示のように黒く塗り潰されて表示される。属性情報が選択されると、次に、条件入力欄403へ、選択した属性情報の具体的な条件情報を入力することができるようにされる。
例えば、ユーザIDを選択すると、条件入力欄403には、目的とする送信元の電子メールアドレスのユーザIDを入力することができる。同様に、ドメイン名を選択した場合には、目的とする送信元の電子メールアドレスのドメイン名を、また、サブドメイン名を選択した場合には、目的とする送信元の電子メールアドレスのサブドメイン名を、条件入力欄403に入力することができるようにされる。図12に示した検索条件設定画面の表示例においては、当該会員端末1宛ての電子メールの受信データのうち、送信元の電子メールアドレスのユーザIDが「aaaa」である受信データを検索するように検索条件が設定されている。
そして、会員端末1は、図12に示した検索条件設定画面において、タグ402の[実行]が選択指示操作されて、検索の実行指示が入力されたか否かを判断する(手順S33)。
手順S33の判断処理において、実行指示が入力されていないと判断したときには、タグ401の[中止]が選択操作されて、図11に示す検索処理の中止が指示されたか否かを判断する(手順S34)。
手順S34の判断処理において、中止指示がされていないと判断したときには、手順S32からの処理を繰り返す。また、手順S34の判断処理において、中止指示がされたと判断したときには、図11に示す検索処理を終了する。そして、この図11に示した検索処理が呼び出された図8の処理に戻り、図8の手順S9からの処理が繰り返される。つまり、図8の手順S9の処理により、DRAM123に記憶されているメールリストが再表示され、このメールリストからの処理が可能にされる。
手順S33の判断処理において、実行指示が入力されたと判断したときには、会員端末1は、入力された検索条件を含む検索要求を生成し、共通サーバ装置2に送信する(手順S35)。
共通サーバ装置2は、会員端末1からの検索要求を受けて、この検索要求に含まれる検索条件に基づいて、要求元の会員端末1宛ての電子メールの受信データの中から、各受信データが有する電子メールの送信元の電子メールアドレスが、検索条件に一致する受信データを検索し、検索条件に一致する電子メールの受信データのメールリストを作成する(手順S36)。そして、この検索結果に応じて作成したメールリストを要求元の会員端末1に送信する(手順S37)。
会員端末1は、共通サーバ装置2からの検索の結果に応じて作成された新たなメールリストを受信してDRAM123に格納する(手順S38)。そして、図11に示す検索処理を終了する。そして、この図11に示した検索処理が呼び出された図8の処理に戻り、図8の手順S9からの処理が繰り返される。つまり、検索の結果、共通サーバ装置2から新たに提供を受けてDRAM123に記憶された新たなメールリストが図8の手順S9の処理によりDRAM123から読み出されてメインLCD105Mに表示され、この新たに提供されたメールリストからの処理が可能にされる。
このように、会員端末1からの検索条件に応じて、共通サーバ装置2において行われた検索の結果に基づいて作成された新たなメールリストが会員端末1に提供され、これがメインLCD105Mに表示される。そして、この新たなメールリストを通じて、前述したように、メールリストに表示されたタグ301〜304を選択指示操作することにより、指示したタグに応じて、検索、表示、取り込み、削除などの各処理を行うことができるようにされる。
図13は、会員端末1からの検索条件に応じて行った検索の結果に基づいて作成されて提供された新たなメールリストの表示例を示す図である。図13に示すメールリストの表示例は、図12の検索条件設定画面に示したように、会員端末1の使用者により設定入力された、ユーザIDが「aaaa」であるとする検索条件に基づいて、共通サーバ装置2において行われた検索処理に応じて作成されたものである。つまり、図13に示すメールリストは、送信元の電子メールアドレスのユーザIDが「aaaa」である受信データのメールリストである。
この場合、メールリストには、送信元のユーザIDが「aaaa」である受信データしか表示されないので、目的とする送信元からの電子メールの受信データを簡単かつ迅速に行うことができる。また、目的とする送信元から電子メールが送信されてきているにもかかわらず、これをメールリストから見落としたり、選択指示する電子メールの受信データを間違えるなどということも少なくすることができる。
また、検索条件に応じた検索処理は、共通サーバ装置2において行われるので、会員端末1の負荷が大きくなることもない。
また、前述したように、検索条件として、ドメイン名やサブドメイン名を用いることができるようにされているので、同じドメイン名、あるいは、同じサブドメイン名の受信データのメールリストを作成することができる。この場合には、ドメイン名、あるいは、サブドメイン名が同じ電子メールアドレスを有する電子メールの受信データだけに絞り込んだメールリストを作成し、目的とする電子メールの受信データを正確かつ迅速に探し出して、処理の対象にすることができる。
また、この実施の形態においては、電子メールアドレスの複数の属性情報を検索条件として選択することができる。例えば、ユーザIDとドメイン名、ユーザIDとサブドメイン名、ドメイン名とサブドメイン名、というように2つの属性情報を検索条件として選択することができる。また、ユーザIDとドメイン名とサブドメイン名との3つの属性情報を検索条件として選択することができる。このように、複数の属性情報を検索条件として選択した場合には、条件入力欄403には、選択した属性情報に応じて、複数の属性情報を入力することができるようにされる。
これにより、より詳細な検索条件に基づいて、共通サーバ装置2において検索処理を行って、より絞り込んだメールリストを会員端末1が取得するようにすることができる。
また、会員端末1は、自己から提供した検索条件に基づいて、共通サーバ装置2より検索の結果に応じて絞り込まれて作成されたメールリストの提供を受けた後、共通サーバ装置2のメールサーバに蓄積されている自己宛ての電子メールの受信データの全部についてのメールリストを再度表示したい場合には、以下のようにして、共通サーバ装置2より繰り返し提供を受けることができる。
すなわち、この実施の形態においては、メールリストの表示画面において、オンライン接続キーK2が押下された場合には、会員端末1は、メールリストの送信要求を生成し、これを共通サーバ装置2に送信する。この場合、会員端末1と共通サーバ装置2との間には、通信回線が既に接続されているので、このメールリストの送信要求に応じて、共通サーバ装置2は、要求元の会員端末1宛ての電子メールの受信データのメールリストを作成しなおして、要求元の会員端末1に送信する。
このように、この実施の形態において会員端末1は、検索条件を設定し、この検索条件の応じて絞り込んだメールリストと、当該会員端末1宛ての電子メールの受信データの全部についてのメールリストとを、必要に応じて取得することができるようにされている。
なお、前述の実施の形態においては、送信元のアドレス情報が、会員端末1からの属性情報に一致する属性情報を有するものである受信データの一覧リストが、共通サーバ装置2において生成され、会員端末1に提供されるものとして説明した。
しかし、これに限るものではなく、共通サーバ装置2に蓄積されている接続要求元の会員端末1宛ての電子メールの受信データ全部について、当該会員端末1からのアドレス情報の属性情報に基づいて並べ換えたメールリストを作成し、これを当該会員端末1に提供するようにすることもできる。
このように並べ換えを行う場合には、前述の実施の形態のように、アドレス情報を構成する属性情報自体を共通サーバ装置2に送信する必要はなく、並べ換えの基準情報(ソートキー)となる情報を会員端末1から共通サーバ装置2に提供するようにすればよい。
例えば、図12に示した検索条件の設定画面において、ユーザID、ドメイン名、サブドメイン名の3つの属性情報の少なくとも1つ選択するようにした後、選択した属性情報の具体的情報を条件入力欄403に入力せずにタグ402の[実行]を選択入力操作したときには、選択指示された属性情報は何かを示す情報だけが検索要求に含まれて共通サーバ装置2に送信される。そして、共通サーバ装置2においては、選択指示された属性情報をソートキーとして、検索要求を送信してきた会員端末1宛ての電子メールの受信データの全部を対象に並べ換えを行って、メールリストを作成し、このメールリストを会員端末1に提供するようにすることができる。
このようにした場合には、メールリストは、会員端末1において選択指示された属性情報に基づいて並べ換えられているので、同じ属性情報を有する送信元の電子メールアドレスの受信データは、メールリスト上において連続して表示するようにされる。これにより、目的とする送信元からの電子メールの受信データが探し安くすることができる。
また、この場合、メールリストには、共通サーバ装置2のメールボックスに蓄積されているこの会員端末1宛てのすべての受信データについての送信元の電子メールアドレスなどの情報が表示されるため、このメールリストを用いて、当該情報通信端末宛てのすべての受信データを対象として、サーバ装置から受信データを取得して利用するようにすることができる。
また、例えば、アドレス情報を構成する属性情報を選択指示すると共に、条件入力欄403に選択指示した属性情報の具体的情報を入力したときには、選択指示した属性情報をソートキーとして電子メールの受信データの並べ換えを行ってメールリストを作成するようにすると共に、送信元のアドレス情報が、条件入力欄403に入力された属性情報の具体的情報に一致するものの電子メールの受信データを並べ換えたメールリストの先頭から並べるようにすることもできる。
このようにした場合には、メールリストの先頭から目的とする送信元からの電子メールの受信データについての情報を表示することができるので、目的とする送信元の電子メールの受信データを見つけやすくすることができると共に、その他の電子メールの受信データについての情報も、選択指示された属性情報をソートキーとして規則的に並べられるので、必要となった送信元からの電子メールの受信データについても探し出しやすくなる。
また、この場合、並び順は、選択指示された属性情報の昇順、降順のいずれの順序でも並べ換えることができるので、並び順を予め決めておくようにするほか、会員端末1の使用者により選択することができるようにし、この並び順の情報についても共通サーバ装置2に提供することにより、会員端末1の使用者の指示に応じた並び順で、メールリストを作成することができる。
[第2の実施の形態]
前述の実施の形態において、会員端末1は、共通サーバ装置2よりメールリストを取得し、このメールリストを通じて、自己宛ての電子メールの受信データの提供を要求することにより、共通サーバ装置2から電子メールの受信データの提供を受けるようにした。
しかし、会員端末1から共通サーバ装置2に検索条件を送信し、共通サーバ装置2においての検索処理の結果に応じたメールリストを取得するようにしたときには、会員端末1の使用者は、目的とする送信元からの電子メールの受信データをいち早く取得して、会員端末1の表示画面に表示して見たいとする場合も多い。
そこで、この第2の実施の形態においては、会員端末1から共通サーバ装置2に検索条件としての送信元の電子メールアドレスの属性情報を送信した場合には、共通サーバ装置2は、その検索条件に応じて、検索処理を行い、その検索条件に一致する電子メールの受信データと、そのメールリストとを会員端末1に提供するようにする。つまり、電子メールの受信データの取り込み処理を行わなくても、設定した検索条件に一致する電子メールの受信データを会員端末1に自動的に取り込むことができるようにされる。
これにより、会員端末1は、設定した検索条件に応じた電子メールの受信データと、そのメールリストとを一緒に取得することができるので、その取得したメールリストを通じて、検索条件に一致する電子メールの受信データを即座にメインLCD105Mに表示するなど処理を行うことができるようにしている。
この第2の実施の形態の情報通信システム、サーバ装置、情報通信端末は、図1〜図6を用いて説明した、情報通信システム、サーバ装置、情報通信端末と同様に構成されるものである。しかし、会員端末1から検索条件の提供を受けた場合の共通サーバ装置2においての処理が以下に説明するように、図11を用いて前述した実施の形態とは異なるものである。
図14は、会員端末1から送信された接続要求に応じて、共通サーバ装置2との間に接続された通信回線を通じて、共通サーバ装置2から当該会員端末1に提供された図9に示したメールリストの表示画面において、タグ301の[検索]が選択指示操作された場合に実行される、この第2の実施の形態においての検索処理を説明するためのフローチャートである。つまり、この図14に示す処理は、図7、図8を用いて前述した電子メール機能時の処理において、タグ301の[検索]が選択指示操作された場合に図8に示した手順S12において呼び出されて実行される処理である。
図14において、会員端末1で行われる手順S41から手順S45までの処理は、図11に示した検索処理の会員端末1で行われる手順S31から手順S35までの処理と同様の処理である。
つまり、メールリストの表示画面において、タグ301の[検索]が選択指示操作されると、会員端末1は、図12に示した電子メールの受信データの検索条件設定画面を表示し(手順S41)、検索条件の入力を受け付ける(手順S42)。そして、会員端末1は、検索条件設定画面において、タグ402の[実行]が選択指示操作されて、検索の実行指示が入力されたか否かを判断する(手順S43)。
手順S43の判断処理において、実行指示が入力されていないと判断したときには、タグ401の[中止]が選択操作されて、図11に示す検索処理の中止が指示されたか否かを判断する(手順S44)。
手順S44の判断処理において、中止指示がされていないと判断したときには、手順S42からの処理を繰り返えす。また、手順S44の判断処理において、中止指示がされたと判断したときには、図14に示す検索処理を終了する。そして、この図14に示した検索処理が呼び出された図8の処理に戻り、図8の手順S9からの処理が繰り返される。つまり、図8の手順S9の処理により、DRAM123に記憶されているメールリストが再表示され、このメールリストからの処理が可能にされる。
手順S43の判断処理において、実行指示が入力されたと判断したときには、会員端末1は、入力された検索条件としての送信元の電子メールアドレスの属性情報を含む検索要求を生成し、共通サーバ装置2に送信する(手順S45)。
共通サーバ装置2は、会員端末1からの検索要求を受けて、この検索要求に含まれる検索条件に基づいて、要求元の会員端末1宛ての電子メールの受信データの中から、各受信データが有する電子メールの送信元の電子メールアドレスが、検索条件に一致する受信データを抽出し(手順S46)、抽出した受信データのメールリストを作成する(手順S47)。
そして、会員端末1からの検索条件に応じて抽出した電子メールの受信データと、そのメールリストとを要求元の会員端末1に送信する(手順S48)。
会員端末1は、共通サーバ装置2からの電子メールの受信データと、そのメールリストとを受信して、DRAM123に格納し(手順S49)、図14に示す検索処理を終了する。そして、この図14に示した検索処理が呼び出された図8の処理に戻り、図8の手順S9からの処理が繰り返される。つまり、検索の結果、共通サーバ装置2から新たに提供を受けてDRAM123に記憶された新たなメールリストが図8の手順S9の処理によりDRAM123から読み出されてメインLCD105Mに表示され、この新たに提供されたメールリストからの処理が可能にされる。
このように、この実施の形態においては、会員端末1は、検索条件を共通サーバ装置2に提供することにより、共通サーバ装置から検索条件に一致する電子メールの受信データと、そのメールリストとを取得することができる。
そして、この検索処理により新たに会員端末1に提供されたメールリストが、会員端末1のメインLCD105Mに表示され、この新たなメールリストを通じて、前述したように、メールリストに表示されたタグ301〜304を選択指示操作することにより、指示したタグに応じて、検索、表示、取り込み、削除などの各処理を行うことができるようにされる。
この場合、検索条件に一致する電子メールの受信データは、新たなメールリストと共に、会員端末1に提供されてDRAM123に格納されるので、メインLCD105Mに表示された新たなメールリスト上で、電子メールの受信データを選択し、タグ302の[表示]タグを選択指示操作することにより、検索条件に一致する電子メールの受信データを即座にメインLCD105Mに表示させることができる。
すなわち、この第2の実施の形態においては、会員端末1の使用者は、検索条件に一致する電子メールの受信データのメールリストを通じて、受信データの取り込みを行うことなく、検索条件に一致する電子メールの受信データを自動的に会員端末1に取り込んで、即座に表示することができる。
なお、この第2の実施の形態において、検索条件に一致する電子メールの受信データのメールリストは、図13に示したメールリストと同様に表示されるものであるが、検索条件に一致する電子メールの受信データは既に会員端末1に取り込まれているので、例えば、タグ303の[取り込み]は表示されず、あるいは、選択指示することができないようにしてもよい。この場合には、タグ301の[検索]、タグ302の[表示]、タグ304の[指定項目削除]、タグ305の[回線切断]に対応して、検索処理、選択指示した受信データの表示処理、削除処理、および、回線切断処理が実行可能とされる。
また、この第2の実施の形態においても、会員端末1は、自己から提供した検索条件に基づいて、共通サーバ装置2より検索の結果得られた電子メールの受信データと、そのメールリストとの提供を受けた後、共通サーバ装置2のメールサーバに蓄積されている自己宛ての電子メールの受信データの全部についてのメールリストを繰り返し提供を受けることができるようにされる。
この場合、この第2の実施の形態においても、前述した実施の形態の場合と同様に、メールリストの表示画面において、オンライン接続キーK2が押下された場合には、会員端末1は、メールリストの送信要求を共通サーバ装置2に送信し、共通サーバ装置2から自分宛ての電子メールの受信データ全部についてのメールリストの提供を受けることができるようにされている。
また、この第2の実施の形態においても、検索条件として、ドメイン名やサブドメイン名を用いることができるようにされているので、同じドメイン名、あるいは、同じサブドメイン名の受信データのメールリストを作成することができる。
また、この第2の実施の形態においても、電子メールアドレスの複数の属性情報を検索条件として選択することができる。例えば、ユーザIDとドメイン名、ユーザIDとサブドメイン名、ドメイン名とサブドメイン名、というように2つの属性情報を検索条件として選択することができる。また、ユーザIDとドメイン名とサブドメイン名との3つの属性情報を検索条件として選択することができる。
なお、前述の実施の形態においては、会員端末1からのアドレス情報の属性情報に一致する送信元のアドレス情報を有する受信データと、この受信データの一覧リストとが、共通サーバ装置2から会員端末1に送信されてくるものとして説明した。
しかし、これに限るものではなく、会員端末1からのアドレス情報の属性情報に一致する送信元のアドレス情報を有する受信データと共に、共通サーバ装置2に蓄積されている接続要求元の会員端末1宛ての電子メールの受信データ全部について、当該会員端末1からのアドレス情報の属性情報に基づいて並べ換えたメールリストを作成し、これを当該会員端末1に提供するようにすることもできる。
つまり、共通サーバ装置1は、会員端末1から電子メールアドレスの属性情報が送信されてきたときには、この属性情報に一致する属性情報の送信元の電子メールアドレスを有する受信データを抽出して接続要求元の会員端末1に送信すると共に、接続要求元の会員端末1宛ての電子メールの受信データ全部についてのメールリストを、送信されてきた属性情報をソートキーとして並べ換えて作成し、これを接続要求元の会員端末1に送信するようにする。
このようにした場合には、会員端末1は、共通サーバ装置から検索条件に一致する電子メールの受信データと、当該会員端末1宛ての全ての電子メールの受信データについてのメールリストであって、選択指示された属性情報をソートキーとして電子メールの受信データについての情報を並べ換えたメールリストと得ることができる。
また、並び順は、ソートキーの昇順、降順のいづれでも可能であり、前述したように、会員端末1の使用者により、メールリストの並び順をソートキーの昇順とするか、降順とするかを選択指示するようにすることもできる。
この場合、メールリストは、会員端末1において選択指示された電子メールアドレスの属性情報に基づいて並べ換えられているので、同じ属性情報の送信元の電子メールアドレスを有する受信データは、メールリスト上において連続して表示するようにされる。これにより、目的とする送信元からの電子メールの受信データを迅速に探し出して、メインLCD105Mに表示して利用することができる。
また、この場合、メールリストには、電子メールアドレスを構成する1〜複数の属性情報に一致する属性情報のアドレス情報を有する受信データだけでなく、共通サーバ装置2のメールボックスに蓄積されている、この会員端末1宛てのすべての受信データについての送信元の電子メールアドレスなどの情報が表示されるため、このメールリストを用いて、当該情報通信端末宛てのすべての受信データを対象として、サーバ装置から受信データを取得して利用するようにすることができる。
また、このように会員端末1の使用者により選択指示された属性情報をソートキーとして、メールリストに表示する受信データについての情報の表示順を換える場合、受信データについての情報の並び順は、ソートキーの昇順、降順のいづれでも可能である。また、前述したように、会員端末1の使用者により、メールリストに表示する受信データについての情報の並び順をソートキーの昇順とするか、降順とするかを選択指示するようにすることもできる。
また、前述の実施の形態においては、共通サーバ装置2からメールリストの提供を受けた後、あるいは、電子メールの受信データと、メールリストとの提供を受けた後に、即座に回線を切断することがないので、共通サーバ装置2と協働して行う他の処理機能に簡単に移行することができる。
例えば、前述したように、メールリストからタグ301の[検索]を選択指示操作して、検索条件を設定し、検索条件に一致する電子メールの受信データを取得した後に、例えばキー釦108のうちのメールボタンを押すと、[送信ボックス]と呼ぶ電子メール送信の処理機能に移ることができる。したがって、共通サーバ装置2との接続回線を切断することなく、電子メールの送信をすることができる。例えば、検索条件を指定して自分宛ての電子メールの受信データを共通サーバ装置2から取得し、タグ302の[表示]を選択指示して受信内容を表示したことにより、返信の必要性が生じた場合、即座に返信メールの送信を行うことが可能である。
なお、前述の実施の形態においては、送信元の電子メールアドレスの属性情報を指定して行う検索処理は、メールリストに表示されるタグ301の[検索]を選択指示操作することにより実行するようにしたが、これに限るものではない、例えば、検索処理を実行するためのダイレクトキーを押下したときに、図11あるいは図14に示した検索処理を実行するようにすることができる。
[共通サーバ装置2と非接続状態からの検索処理]
会員端末1においては、前述のようにしてDRAM123に取り込んだ電子メールの受信データを、共通サーバ装置2との回線を切断した状態において、「受信ボックス」という処理を動作させることにより、メインLCD105Mの画面に表示させたり、フラッシュメモリ124に保存するなどの処理を行うことができる。DRAM123に取り込んだファクシミリの受信データについても同様に、共通サーバ装置2との回線を切断した状態において、利用することができるようにされている。
すなわち、共通サーバ装置2との接続回線を切断した後、例えば図9あるいは図13に示した受信データリスト表示の状態において、使用者がペン107やジョグダイヤルキー109により[メールリスト]のタグを指示操作すると、指示操作をするごとに、[受信ボックス]と呼ぶDRAM123に取り込んだ受信データについての処理画面と、[保存ボックス]と呼ぶフラッシュメモリ124に格納した受信データについての処理画面と、[送信ボックス]と呼ぶ電子メール送信を行うデータについての処理画面とが、サイクリックに順次に選択される。
図15は、電子メール機能における[受信ボックス]の処理画面の例を示すものである。この画面のリストは、DRAM123に格納されている、取り込んだ受信データのリストである。図15において、「未読」の欄の★印が表示されているのは、端末に取り込んでから、まだ表示していないデータであることを示すものである。
この[受信ボックス]の処理画面においても、次の処理機能を示すタグ(アイコンボタンに相当)501〜505が表示されている。使用者が、処理機能を選択して、例えばペン107やジョグダイヤルキー109により、タグ501〜505のいずれかの位置を指示することにより、タグ501〜505に表示されている内容の処理機能が実行される。
そして、この[受信ボックス]の画面において、タグ502の[表示]が選択指示操作されると、カーソルでそのとき指示された行の受信データが、メインLCD105Mに展開されて表示される。また、タグ501の[保存]が選択指示されると、カーソルでそのとき指示された行の受信データが、フラッシュメモリ124に格納される。このフラッシュメモリ123に格納された受信データは、メイン電源スイッチがオフとされても消去されずに保存される。
このフラッシュメモリ124に格納された受信データは、前述した[保存ボックス]の処理画面を呼び出すと保存リストが表示されるので、そのリストから選択して画面に展開して表示することができる。
このように、この実施の形態の会員端末1は、共通サーバ装置2との間で通信回線が接続されていない場合においても、既に会員端末1に取り込まれている受信データを利用したり、あるいは、この会員端末1から送信しようとする送信データを作成するなどの種々の処理を行うことができるようにされている。
そして、このように、共通サーバ装置2と非接続状態にあるときに、目的とする送信元からの電子メールの受信データを取得したい場合も発生する。このように、会員端末1と共通サーバ装置2との間に通信回線が接続されていない場合に、会員端末1において現在実行されている処理に関係なく、検索条件を指定して、目的の送信元からの電子メールの受信データを取り込むようにすることができる。
この場合には、会員端末1に検索処理を実行するためのダイレクトキーを設け、この検索用のダイレクトキーが押下されたときには、検索条件の設定入力が可能にされ、共通サーバ装置2との通信回線の接続、検索条件に一致する電子メールの受信データとこの受信データのメールリスト(受信データリスト)の取得、通信回線の切断までを一連の処理として自動的に行う。
すなわち、検索用のダイレクトキーが押下されたときには、会員端末1は、例えば、図12に示した検索条件の設定画面を表示し、検索条件の設定入力を受け付ける。そして、タグ402の[実行]が選択指示操作されたときには、接続要求と設定された検索条件とを共通サーバ装置2に対して送信する。
この接続要求に応じて、ISPサーバ装置7Iにより会員端末1の認証が行われ、会員端末1と共通サーバ装置2との間に通信回線が接続するようにされる。そして、共通サーバ装置2は、会員端末1からの検索条件に基づいて、この検索条件に一致する接続要求元の会員端末1宛ての電子メールの受信データを抽出し、この抽出した電子メールの受信データのメールリストを作成して、これら受信データと、メールリストとを接続要求元の会員端末1に対して送信する。
会員端末1は、この電子メールの受信データと、メールリストとを受信し、受信が完了したときには、共通サーバ装置2との間に接続した通信回線を切断する。そして、会員端末1は、自己が設定した検索条件に一致する電子メールの受信データについてのメールリストをメインLCD105Mに表示し、このメールリストを通じて、共通サーバ装置2から提供された自己が設定した検索条件に一致する電子メールの受信データを表示するなどして利用することができるようにされる。
この場合には、会員端末1の使用者は、共通サーバ装置2との接続操作をすることなく、検索条件を設定し、この検索条件に一致する電子メールの受信データと、この受信データのメールリストとを取得して利用することができる。すなわち、会員端末1の使用者は、より簡単な操作で、目的とする送信元からの電子メールの受信データと、そのメールリストとを取得して、利用することができるようにされる。
また、接続された通信回線の切断処理をも自動的に行うことができるので、設定した検索条件に一致する電子メールの受信データを取得した後に、即座に電子メールの返信など共通サーバ装置2に対して情報を送信したり、共通サーバ装置2から情報を取得する処理を行わない場合には、無駄に通信回線の使用料がかかることもない。
なお、以上の実施の形態においては、検索条件に応じて作成された電子メールの受信データのメールリスト(受信データリスト)を、あるいは、検索条件に一致する電子メールの受信データと、検索条件に応じて作成された電子メールのメールリストとを共通サーバ装置2から会員端末1が提供を受けるようにしたが、これに限るものではない。
例えば、検索条件に一致する電子メールの受信データのみを共通サーバ装置2から提供を受けて、会員端末1において利用するようにすることもできる。
また、前述の実施の形態においては、電子メールの受信データを対象として、検索処理を行うようにしたが、ファクシミリの受信データを対象とした検索処理を行うようにすることができる。この場合には、検索情報としては、ファクシミリの受信データの送信元のファクシミリ番号(送信元のファクシミリ装置に割り当てられた電話番号)を用いるようにすればよい。
また、検索条件としては、送信元の電子メールアドレスを構成する属性情報や、送信元のファクシミリ番号などに限るものではなく、目的の送信元からの受信データを検索するために用いることができる情報、例えば、受信日時やタイトル情報などの情報を検索条件として用いるようにすることもできる。
また、以上の実施の形態では、携帯無線通信端末は、PHS電話の機能を備える場合として説明したが、電話機能としては、携帯電話であってもよい。その場合には、ネットワークは携帯電話用のネットワークが使用されることになる。
また、情報通信端末としては、携帯無線通信端末に限るものではなく、通信機能を備えた例えばパーソナルコンピュータなどの通信機器にこの発明を適用することができる。
また、以上の実施の形態では、電子メールおよびファクシミリは、SMTPにより共通サーバ装置2と会員端末1との間でデータのやり取りを行うようにしたが、電子メールおよびファクシミリも、WWWブラウザ機能の場合と同様に、HTTPによりデータのやり取りをすることにより、共通サーバ装置2と会員端末1との間の通信を統一して、通信のためのアプリケーションを簡略化することができる。
1…携帯無線通信端末、2…共通サーバ装置、3…携帯無線通信端末用ネットワーク、4…アクセスポイント、5…専用基幹ネットワーク、6…無線基地局、7…ネットワーク管理サーバ装置、21…マスターサーバ、22…メールサーバ、23…ファクシミリサーバ、24…着信通知サーバ、100…携帯無線通信端末本体、101…カバーパネル、102…テンキー、103…アンテナ、105M…メインLCD,105S…サブLCD,106…タッチパネル、108…キー釦、121…システムコントロール部、122…ROM、123…DRAM、124…フラッシュメモリ、301…検索タグ