JP3915852B2 - 情報通信システム、サーバ装置、情報通信端末および情報通信方法 - Google Patents

情報通信システム、サーバ装置、情報通信端末および情報通信方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、電子メール通信やファクシミリ通信などの通信サービスを提供する情報通信システム、情報通信方法、および、これらシステム、方法に用いられるサーバ装置、情報通信端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、PHS端末などの携帯無線通信端末の普及と、これら携帯無線通信端末を用いたデータ通信の伝送速度の高速化により、音声通信だけでなく、例えばテキストデータや画像データなどの種々のデータを無線通信するようにする無線データ通信サービスが注目されている。
【0003】
例えば、PHS端末を使用する例では、伝送速度が32kビット/秒でのデータ通信が可能となり、アナログ電話回線でモデムを使用した場合の伝送速度の28.8kビット/秒または33.6kビット/秒と同程度の伝送速度となり、電子メールのやり取りや、ファクシミリ通信などが、携帯無線通信端末により屋外から行える環境が整ってきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、インターネットなどのネットワークに接続されたサーバ装置と呼ばれるホストコンピュータに対して、モデムを介してパーソナルコンピュータを接続し、前記サーバ装置において受信され、蓄積するようにされている自分宛ての電子メールを取得したり、あるいは、前記サーバ装置を通じて、相手先を指定した電子メールの送信を行うなどの電子メール通信がよく行われるようになっているが、携帯型情報処理表示端末にも、モデムおよびデータ通信機能を付加したり、PHS端末に接続するなどして、外出先などにおいても前述したような電子メール通信を行うことができるようにしたものが提供されている。
【0005】
そして、前述のように、パーソナルコンピュータや携帯型情報処理表示端末などの情報通信端末を用いて、ネットワークに接続されたサーバ装置に蓄積されている自分宛ての電子メールの受信データを取得する場合には、次のようにすることによりできる。
【0006】
まず情報通信端末からサーバ装置に対して接続要求を送出し、情報通信端末とサーバ装置との間で通信回線を接続する。そして、情報通信端末は、前記サーバ装置より、前記サーバに蓄積されている自分宛ての電子メールの受信データの一覧リストの提供を受ける。この受信データの一覧リストは、受信データの送信元の電子メールアドレスや、電子メールの内容を示すタイトル情報や、その電子メールの受信日時などを示す情報などを有している。
【0007】
情報通信端末の使用者は、この受信データの一覧リストの中から、送信を要求する電子メールの受信データを選択し、サーバ装置に対して、選択した電子メールの受信データの送信を要求する。サーバ装置は、情報通信端末からの送信要求に応じて、要求された電子メールの受信データを抽出し、これを要求元の情報通信端末に送信する。
【0008】
これにより、情報通信端末の使用者は、自分宛ての電子メールの受信データを取得して、情報通信端末の表示画面に表示するなどして利用することができる。
【0009】
ところで、前述したように、サーバ装置に蓄積されている自分宛ての電子メールの受信データを情報通信端末を用いて取得する場合、情報通信端末の使用者は、サーバ装置と情報通信端末との間に通信回線を接続し、サーバ装置から提供される自分宛ての電子メールの受信データの一覧リストから目的とする電子メールの受信データを選択して、サーバ装置に対して提供を要求しなければならない。
【0010】
したがって、例えば、重要な相手先からの電子メールの受信データなど、優先して情報通信端末に取り込んで見なければならない電子メールの受信データについても、情報通信端末の使用者が、サーバ装置から提供される電子メールの受信データの一覧リストを通じて選択して、提供を要求しなければ取得することができないので面倒である。
【0011】
また、サーバ装置に自分宛ての電子メールの受信データが多数記憶されているような場合には、重要な相手先からの電子メールの受信データが届いているにもかかわらず、これを見落としまったり、送信を要求する電子メールの受信データの選択を間違えるなどして、当該重要な相手先からの電子メールの受信データを取得するのが遅れるなどの不都合が発生する場合があると考えられる。
【0012】
この発明は、以上の点にかんがみ、サーバ装置に蓄積されている自分宛ての受信データのうち、目的とする相手先からの受信データを優先的に取得することができる情報通信システム、情報通信方法、この情報通信システムおよび情報通信方法に使用する情報通信端末、サーバ装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の情報通信システムは、
サーバ装置と情報通信端末とがネットワークを通じて接続され、前記情報通信端末が、前記サーバ装置と協働することにより、自分宛ての情報の受信を行うようにする情報通信システムであって、
前記サーバ装置は、
前記情報通信端末宛ての受信データを記憶する受信データ記憶手段と、
前記受信データ記憶手段に記憶されている前記受信データのうち、前記情報通信端末の使用者が優先的に受信を希望する受信データの送信元からの受信データを、当該情報通信端末当ての受信データの一覧リストの提供時において、当該一覧リストと共に前記情報通信端末に提供する受信データ提供手段と
を備え、
前記情報通信端末は、
前記サーバ装置から送信されてくる自分宛ての前記受信データの一覧リストや前記受信データを受信する受信手段と
を備えることを特徴とする。
【0014】
この請求項1に記載の発明の情報通信システムによれば、情報通信端末宛ての例えば電子メールなどの受信データは、サーバ装置において受信され、このサーバ装置の受信データ記憶手段に蓄積される。この受信データ記憶手段に蓄積されている情報通信端末宛ての受信データのうち、情報通信端末の使用者が優先的に受信を希望する送信元(優先受信送信元)からの受信データは、受信データの一覧リストの提供時において、当該一覧リストと共に、受信データ提供手段により要求元の情報通信端末に提供される。
【0015】
サーバ装置の受信データ提供手段から提供された受信データは、要求元の情報通信端末の受信手段により受信され、これが情報通信端末の表示画面などに表示されるなどして利用される。
【0016】
このように、情報通信端末の使用者は、例えば受信データの一覧リストから選択するなどの操作を行うことなく、優先受信送信元からの当該情報通信端末宛ての受信データを、優先受信送信元以外からの受信データに優先して取得することができる。これにより、優先受信送信元からの受信データを見落とすことなく確実に取得して利用することができる。
【0017】
また、請求項2に記載の情報通信システムは、請求項1に記載の情報通信システムであって、
前記サーバ装置は、
前記情報通信端末の使用者が優先的に受信を希望する受信データの送信元についての情報である優先受信送信元情報を前記情報通信端末毎に記憶する優先受信送信元情報記憶手段を備え、
前記受信データ提供手段は、前記優先受信送信元情報記憶手段に記憶されている前記優先受信送信元情報に基づいて、前記優先受信送信元からの受信データを抽出することを特徴とする。
【0018】
この請求項2に記載の発明の情報通信システムによれば、情報通信端末の使用者が優先的に受信を希望する受信データの送信元についての情報である優先受信送信元情報は、サーバ装置の優先受信送信元情報記憶手段により情報通信端末毎に記憶される。
【0019】
この優先受信送信元情報記憶手段に記憶されている情報通信端末毎の優先受信送信元情報に基づいて、サーバ装置の受信データ提供手段により、要求元の情報通信端末宛てであって、優先受信送信元からの受信データが、優先受信送信元以外からの受信データに優先して抽出されて、要求元の情報通信端末に提供される。
【0020】
このように、優先受信送信元情報は、サーバ装置において記憶するようにされているので、情報通信端末は、例えば、サーバ装置に対して要求を送信するだけで、優先受信送信元から送信された自分宛ての受信データを取得することができる。また、情報通信端末には優先受信送信元情報を記憶し保持しておくことがないので、情報通信端末に負荷を与えることもない。
【0027】
また、請求項3に記載の発明の情報通信システムは、請求項1に記載の情報通信システムであって、
前記サーバ装置は、
前記情報通信端末宛てであって、前記優先受信送信元からの受信データの着信があったことを、前記情報通信端末に通知する着信通知手段を備え、
前記情報通信端末は、
前記サーバ装置からの前記着信の通知を受けて、当該着信を使用者に知らせる手段を備えることを特徴とする。
【0028】
この請求項3に記載の発明の情報通信システムによれば、共通サーバ装置の着信通知手段により、優先受信送信元からの受信データの着信が、その受信データの送信先である情報通信端末に通知される。
【0029】
この着信通知を受けて、情報通信端末は使用者に優先受信送信元からデータが送信されてきていることを通知する。
【0030】
これにより、情報通信端末の使用者は、優先受信送信元からデータが送信されてきていることを適時に知ることができるとともに、優先受信送信元からの受信データを情報通信端末を通じて迅速に取得して、利用することができる。
【0031】
請求項4に記載の発明の情報通信システムは、請求項1または請求項2に記載の情報通信システムであって、
前記情報通信端末は、
前記優先受信送信元情報を記憶する優先受信送信元情報保持手段と、
使用者の指示に応じて、前記優先受信送信元情報保持手段に保持されている前記優先受信送信元情報を前記サーバ装置に提供する優先受信送信元情報送出手段と
を備えることを特徴とする。
【0032】
この請求項4に記載の発明の情報通信システムによれば、優先受信送信元情報は、情報通信端末に記憶されている。この優先受信送信元情報は、情報通信端末からサーバ装置に提供される。この情報通信端末から提供される優先受信送信元情報に基づいて、サーバ装置の受信データ提供手段により、優先受信送信元からの受信データが要求元の情報通信端末に提供される。
【0033】
このように、優先受信送信元情報は情報通信端末において記憶し管理することができるので、情報通信端末に優先受信送信元情報を登録すれば、即座にサーバ装置に対して優先受信送信元からの受信データの送信を要求することができる。
【0034】
また、請求項5に記載の発明の情報通信システムは、請求項1、請求項2、請求項3または請求項4に記載の情報通信システムであって、
前記情報通信端末と前記サーバ装置とが接続される前記ネットワークは、携帯型の電話端末用のネットワークを含み、前記情報通信端末は、前記携帯型の電話端末用の無線基地局を通じて通信するための無線通信手段を備えることを特徴とする。
【0035】
この請求項5に記載の発明の情報通信システムによれば、無線通信機能を備える携帯端末により情報通信端末が構成される。これにより、外出先など、任意の場所から、任意のときに、優先受信送信元からの受信データを取得することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、この発明による情報通信装置の実施の形態を、図を参照しながら説明する。
【0037】
この実施の形態においては、1個の共通サーバ装置に対して、このサーバ装置と契約関係にある複数個の情報通信端末がネットワークを通じて接続されて情報通信システムが構成される。
【0038】
この実施の形態の場合、情報通信端末は、携帯無線通信端末の構成とされ、共通サーバ装置からの情報提供サービスなどの提供サービスを受ける機能を備えるほか、PHS(パーソナル・ハンディホン・システム)の電話機能およびファクシミリ、電子メールのデータ通信機能をも備える構成とされる。そして、電子メール通信、ファクシミリ通信、情報提供サービスは、個々の携帯無線通信端末と前記サーバ装置とが協働することにより、行われるように構成されている。
【0039】
そして、各携帯無線通信端末宛ての、電子メールやファクシミリの受信データは、前記サーバ装置において受信されて、蓄積されるので、各携帯無線通信端末は、サーバ装置との間で通信回線を接続し、自己宛ての受信データの提供を受けるようにする。このとき、各携帯無線通信端末は、サーバ装置より自己宛ての受信データの一覧リストの提供を受けて、目的とする受信データを選択し、この選択した受信データの送信要求をサーバ装置に対して送信することにより、目的とする受信データの提供を受ける。
【0040】
この実施の形態においては、詳しくは後述するように、各携帯無線通信端末の使用者が優先的に受信を希望する電子メールやファクシミリの受信データの送信元(優先受信送信元)についての情報である優先受信送信元情報を予めサーバ装置に登録しておくことにより、サーバ装置は、携帯無線通信端末からの要求に応じて、要求元の携帯無線通信端末の優先受信送信元からの受信データを優先して送出し、要求元の携帯無線通信端末に提供することができるようにされている。
【0041】
これにより、携帯無線通信端末の使用者は、前述したように自分宛ての電子メールやファクシミリの受信データの一覧リストから目的とする受信データを選択するなどの手間を掛けることなく、自動的かつ確実に優先受信送信元からの電子メールやファクシミリの受信データを取得することができるようにされている。なお、以下においては、説明を簡単にするため、電子メールの受信データについて、優先受信送信元情報を登録しておき、この優先受信送信元からの電子メールの受信データを優先的かつ自動的に取得する場合を例に説明する。
【0042】
[ネットワークシステムの説明]
まず、この実施の形態の通信ネットワークシステムについて説明する。
図1は、この発明の実施の形態が適用された通信ネットワークシステムの概念構成を説明するための図であり、この図1において、1は共通サーバ装置と契約関係がある携帯無線通信端末、2は共通サーバ装置である。複数個の携帯無線通信端末1と、共通の共通サーバ装置2とは、携帯無線通信端末用のネットワーク3と、このネットワーク3に対して、1〜複数個のアクセスポイント4を通じて接続される専用基幹ネットワーク5を通じて接続される。
【0043】
携帯無線通信端末用ネットワーク3には、共通サーバ装置2と契約関係にない他の携帯無線通信端末も接続されるが、後述するような共通サーバ装置2からのデータ通信サービスを受けることができる携帯無線通信端末は、予め、この共通サーバ装置2と契約関係が結ばれた携帯無線通信端末1のみである。共通サーバ装置2との契約関係がない携帯無線通信端末との混同を避けるため、以下の説明においては、共通サーバ装置2と契約関係にある携帯無線通信端末を会員端末と呼ぶことにする。
【0044】
共通サーバ装置2と会員端末1との契約関係が成立すると、この実施の形態においても、会員には会員識別情報と、パスワードが与えられ、また、会員端末1から共通サーバ装置2に接続するためのアドレス情報も与えられる。
【0045】
しかし、この実施の形態では、契約を結んだ会員には、これら会員識別情報やパスワードなどの識別情報およびサーバ装置のアドレス情報などの接続情報が予め記憶されたメモリが組み込まれた会員端末が渡されることにより、会員は、これらの識別情報や接続情報を意識することはない。そして、従来のように、これらの識別情報や接続情報を会員が自分の端末に入力する手間は全く不用である。すなわち、会員端末1のそれぞれには、それぞれの端末を識別する端末IDが付与されて、その端末IDが会員識別情報になる。
【0046】
一方、共通サーバ装置2の会員管理サーバには、予め、端末IDが登録されていて、会員契約が生じ、当該端末が会員に渡されて会員端末1となると、それを会員管理サーバに登録するようにする。
【0047】
パスワードはすべての会員端末に共通に割り当てられる。もちろん、会員端末毎に、個別に設定して管理してもよい。共通サーバ装置2は、このパスワードも管理する。
【0048】
共通サーバ装置2のアドレス情報は、すべての会員端末のメモリに対して共通に記憶される。ただし、後述もするように、共通サーバ装置2に接続される通信経路が会員端末によっては異なる場合もあり、その場合には、途中経由するサーバ装置などのアドレスが会員端末によって異なる。
【0049】
以上のように、この実施の形態の会員端末には、この会員端末から共通サーバ装置に対して通信路の接続を要求する際に必要となるユーザID(この場合には情報通信端末IDに等しい)やパスワードなどの識別情報、サーバ装置のアドレス情報などの接続情報が記憶されたメモリが組み込まれている。そして、共通サーバ装置は、これらを会員情報として管理している。
【0050】
これにより、会員契約をした場合に必要となる共通サーバ装置との接続契約の申し込み処理を簡略化すると共に、通常、申し込み処理終了後に情報通信端末に対して行わなければならないユーザIDやパスワード、サーバ装置のアドレス情報の会員による入力作業を全く不用にすることができ、会員は、会員端末を取得するとすぐに、その会員端末を用いて、共通サーバ装置にアクセスし、共通サーバ装置が提供することのできる電子メール通信、ファクシミリ通信、情報提供サービスなどのデータ通信サービスのすべてを利用することができるようにされている。
【0051】
複数個の会員端末1および他の同種の携帯無線通信端末のそれぞれは、例えば電波の届く範囲を考慮した所定のエリア単位に設けられる無線基地局6に対して無線接続される。無線基地局6同志の間の接続など、携帯無線通信端末用のネットワーク3では、例えば光ケーブルが用いられる。
【0052】
専用基幹ネットワーク5に対しては、このネットワーク5を管理するネットワーク管理サーバ装置7が接続される。このネットワーク管理サーバ装置7は、共通サーバ装置2と会員端末1との間の、いわゆるルーティングを管理する。したがって、ネットワーク管理サーバ装置7でのルーティング管理上から見たときには、共通サーバ装置2は、専用基幹ネットワーク5に接続される端末装置の一つとして位置づけることができる。なお、この場合、このネットワーク管理サーバ装置7は、インターネット8に対しても接続される。
【0053】
前述した会員端末1に記憶されているアドレス情報には、このネットワーク管理サーバ装置7のアドレスが含まれるものである。
【0054】
そして、この実施の形態においては、ネットワーク管理サーバ装置7は、共通サーバ装置2に対して直接的にも接続され、共通サーバ装置2の委託を受けて、会員端末1の認証を行うとともに、会員端末1からの共通サーバ装置2へのアクセス履歴などを、ネットワーク管理サーバ装置7から共通サーバ装置2に送るように構成されている。すなわち、この実施の形態では、会員端末1の課金ログ収集などの会員総合管理は、共通サーバ装置2が行うように構成している。
【0055】
つまり、この実施の形態の場合、会員端末1は、共通サーバ装置2と契約関係があるのであって、ネットワーク管理サーバ装置7と契約関係にあるのではない。そして、共通サーバ装置2は、会員端末1のネットワーク接続上の管理をネットワーク管理サーバ装置7に委託するものであって、共通サーバ装置2とネットワーク管理サーバ装置7との間にも契約関係がある。したがって、共通サーバ装置2は、他の専用基幹ネットワークおよびそのネットワーク管理サーバ装置とも、前述の専用基幹ネットワーク5およびそのネットワーク管理サーバ装置7と全く同様の関係を持って接続されることが可能である。
【0056】
したがって、会員端末のそれぞれには、それが配布されている会員の地域を考慮したネットワーク管理サーバを割り当てることが可能である。しかし、このネットワーク管理サーバのアドレスも、予め会員端末のメモリに書き込まれているため、会員自身がそれを意識することはない。
【0057】
すなわち、この実施の形態の場合、共通サーバ装置2から見たときには、個々の会員端末1に対しては、特定の専用基幹ネットワークを割り当てて、各会員端末1からの共通サーバ装置2へのアクセスは、必ず、その会員端末用に割り当てた専用基幹ネットワークを通るように管理するのであるが、会員端末1から見た場合には、共通サーバ装置2とネットワーク管理サーバ装置7との間の契約関係は全く無関係であるので、会員端末1は、単に共通サーバ装置2だけにアクセスして共通サーバ装置2だけにより管理されているようになる。
【0058】
このようなネットワーク管理構成によれば、例えば、共通サーバ装置2に個々のネットワーク管理サーバ装置7が備えるサービス機能をすべて持たせるようにすることにより、会員端末1の使用者は、各個のネットワーク管理サーバ装置7が備える種々のサービスを受けるために、個々のネットワーク管理サーバ装置7に対して契約するのではなく、共通サーバ装置2と契約関係を生じさせるだけで、この共通サーバ装置2が持つ種々のサービスを受けられるようになり、非常に便利である。
【0059】
そして、共通サーバ装置2は、公衆回線網9に接続され、後述するように、会員端末1が、この公衆回線網9に接続されるファクシミリ端末やパーソナルコンピュータなどの通信端末10との間で通信データの送受を行うことができるようにするための機能を備えている。
【0060】
さらに、この実施の形態においては、共通サーバ装置2は、会員端末1に対して、情報提供サービスを行うために、提供情報のデータベースの一部となる記憶部を備える。また、共通サーバ装置2は、コンテンツ提供装置11と接続されており、このコンテンツ提供装置11から、会員への提供情報のデータベースの一部となる情報を取得して、会員端末1に提供するようにする。
【0061】
コンテンツ提供装置11は、それぞれ固有の提供情報を有する提供会社が備えるもので、共通サーバ装置2を有するサービス会社との契約により、共通サーバ装置2を通じて会員端末1に、その情報を提供するものである。図1では、コンテンツ提供装置11は、1個だけ示したが、複数個のコンテンツ提供装置11が共通サーバ装置2に接続される場合も勿論ある。
【0062】
また、共通サーバ装置2とコンテンツ提供装置11との接続態様は、専用線を通じて接続される場合と、インターネットなどのネットワークを通じて接続される場合とがある。
【0063】
この実施の形態の場合、これら専用線やネットワークを通じて共通サーバ装置2に接続されるコンテンツ提供装置11からの情報は、共通サーバ装置2が、会員端末1から、そのサービス提供要求があったときに、前記コンテンツ提供装置11にアクセスして取得し、要求してきた会員端末1に提供するようにする。
【0064】
コンテンツ提供装置11からの情報を、随時、取得して、共通サーバ装置2の内蔵メモリ部に格納して、その内蔵メモリ部の記憶内容を最新にしておくことも考えられるが、コンテンツ提供装置11が多数になり、提供情報が多量になると共通サーバ装置2のメモリ部を大規模にしなければならなくなるという問題がある。
【0065】
これに対して、この実施の形態のように、会員端末1からの要求があったときに、その要求のあった情報のみをコンテンツ提供装置11から共通サーバ装置2が取得して会員端末1に提供するようにすれば、共通サーバ装置2のメモリ部の規模は大規模にならない。また、コンテンツ提供装置11が備える情報が常時更新されていれば、共通サーバ装置2は、単に、コンテンツ提供装置11から情報を取得するだけで、常に最新の情報を会員端末1に提供することができる。
【0066】
そして、この実施の形態では、共通サーバ装置2が、1〜複数個のコンテンツ提供装置11に接続されていて、これらのコンテンツ提供装置11からの情報を集中的に集めて、会員端末1に提供する構成であるので、会員端末1では、それぞれのコンテンツ提供装置11に対して契約したりする必要はなく、また、複数個のコンテンツ提供装置11からの情報の形式などに関係なく、共通サーバ装置2から必要な情報を受け取ることができる。
【0067】
なお、固有の提供情報を有する提供会社によるコンテンツの共通サーバ装置2への提供方法としては、上述のように専用線やネットワークを通じて接続して共通サーバ装置2に提供するのではなく、コンテンツ提供会社がCD−ROMなどの記録媒体を共通サーバ装置2に提供して、共通サーバ装置2の記憶部に記憶させておくようにする態様もある。
【0068】
この実施の形態においては、前述にもしたように、会員端末番号などからなる会員IDやパスワードなどの識別情報(会員識別情報)、および、各端末毎の特定の専用基幹ネットワークを通じた共通サーバ装置2のアドレス情報などの接続情報が、予め会員端末1の不揮発性メモリに登録されて配布される。そして、共通サーバ装置2、ISPサーバ装置7Iにおいて、これらの情報が管理される。
【0069】
したがって、会員端末1を購入することが、共通サーバ装置2との契約関係の発生となり、会員端末1の購入者は、購入した会員端末1の不揮発性メモリに予め記憶されている会員識別情報、接続情報を用いて自動的に、共通サーバ装置2にアクセスし、当該会員端末1を介して、共通サーバ装置2が提供可能なすべてのサービスの提供を受けることができるようにされている。
【0070】
この実施の形態においては、会員端末1は、携帯性に優れ、何時、どこからでも、共通サーバ装置2にアクセスするだけで、種々の情報提供サービスの提供を受けることができる。
【0071】
また、会員端末1は、この実施の形態では、そのファクシミリ通信や電子メール通信の機能およびその関連機能などを、共通サーバ装置2と協働することにより、実現する。すなわち、会員端末1は、これら通信のための大容量のメモリを有しない。その代わりに、共通サーバ装置2が、各会員端末1の受信データ用のメモリあるいはメモリエリアを備える。また、会員端末1は、必要最小限の処理のためのアプリケーション(マイクロコンピュータのソフトウエア)、例えば表示アプリケーションのためのアプリケーションを除き、種々の機能を実現するためのアプリケーションを、共通サーバ装置2に委ねるようにしている。すなわち、会員端末1において、使用者が、目的とする機能を得るための要求に相当する、例えばキー操作を行うと、その要求が共通サーバ装置2に送られ、共通サーバ装置2で当該機能のアプリケーションが実行される。そして、そのアプリケーションでの処理結果が、会員端末1に送られてくる。
【0072】
以上が、この発明の実施の形態の構成の概要であるが、より具体的な構成について以下に説明する。
【0073】
図2は、上述した図1の通信ネットワークシステムの概念構成を、より具体化したものである。この場合、会員端末1は、PHS電話端末と、データ通信機能を備えるPDA(パーソナル・デジタル・アシスタンツ)との複合機の構成を有し、PHS電話機能のほかに、後述するように、ファクシミリ通信機能、電子メール通信機能を備えると共に、共通サーバ装置2からの情報提供サービスを受ける機能を備えている。
【0074】
無線基地局6が接続される携帯無線通信端末用のネットワーク3は、この例では、PHS/ISDN網3nである。したがって、会員端末1は、無線基地局6−PHS/ISDN網3n−無線基地局6を通じて、他の会員端末1または会員以外のPHS端末と電話通信ができると共に、無線基地局6−PHS/ISDN網3nを通じて一般加入電話端末と電話通信ができる。
【0075】
専用基幹ネットワーク5は、この例では、ISP(インターネット・サービス・プロバイダー)が管理するネットワークとされる。すなわち、5Nは、そのISPバックボーン、つまり、LANなどのネットワークであり、このISPバックボーン5NとPHS/ISDN網3nとは、PHS用の32kビット/秒の伝送速度の業界標準方式であるPIAFS(PHS Internet Access Forum Standard)用のアクセスポイント4Pを通じて接続されている。
【0076】
また、5NはこのISP用のルータであり、これを介して、ISPバックボーン5Nと、ネットワーク管理サーバ装置7に対応するISPサーバ装置7Iと、共通サーバ装置2とが接続される。
【0077】
ISPサーバ装置7Iは、共通サーバ装置2側の委託により、前述したように、会員端末1からのアクセスがあったときに、その認証をとる。すなわち、ISPサーバ装置7Iには、このISPサーバ装置7Iを経由して共通サーバ装置2にアクセスする会員端末1の会員識別情報、例えば会員番号などの会員IDやパスワードなどが共通サーバ装置2からの委託により予め登録されており、ISPサーバ装置7Iは、当該ISPバックボーン5Nに接続された端末に対するアクセスがあったときに、そのアクセスをしてきた端末が、当該ISPバックボーン5Nを通じて共通サーバ装置2に接続すべき会員端末1であるか否かの認証を行い、会員端末1であれば、そのアクセスをルータ5Rを通じて共通サーバ装置2に着信させる。
【0078】
そして、ISPサーバ装置7Iは、当該会員端末1のアクセスの履歴(ログ)を共通サーバ装置2に送る。共通サーバ装置2は、1〜複数のISPサーバ装置7Iからの複数個の会員端末のそれぞれのアクセスの履歴の情報を受け取って、それぞれの会員端末への課金などを総合的に管理する。
【0079】
コンテンツ提供装置11は、この例では、インターネット8を通じて共通サーバ装置2に接続され、共通サーバ装置2が必要なときに、このコンテンツ提供装置11から提供すべき情報をインターネット8を通じて取得して、会員端末1に提供するようにする。なお、前述もしたように、コンテンツ提供装置11は、インターネット8を通じてではなく、専用線を通じて共通サーバ装置2と接続するようにすることもできる。また、ISPサーバ装置7Iもコンテンツ提供装置となることもできる。
【0080】
[共通サーバ装置2の構成]
図3は、共通サーバ装置2の一実施の形態の構成を示すブロック図である。この図3に示すように、共通サーバ装置2は、マスターサーバ21と、メールサーバ22と、ファクシミリサーバ23と、着信通知サーバ24と、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)Dサーバ25と、コンテンツサーバ26と、コンテンツ用Proxyサーバ27とが、LAN(ローカルエリアネットワーク)により接続されて構成されている。また、このLANはインターネット8とも接続されている。
【0081】
マスターサーバ21は、会員データの管理、コンテンツオプション等の申し込み、解約処理やネットワーク全体の管理メンテナンスを行う。マスターサーバ21は、前述した会員IDやパスワードなどの会員識別情報を含む会員データ(ユーザ情報)などを記憶するメモリ21Mを備える。また、この実施の形態において、マスターサーバのメモリ21Mは、優先受信送信元情報記憶手段としての機能を有しており、会員端末1毎に優先受信送信元情報を記憶している。この優先受信送信元情報は、例えば、会員端末1からの要求に応じて、メモリ21Mに登録するようにされる。
【0082】
メールサーバ22は、主としてメールサービスの管理・運用を行うものであり、POP(Post Office Protocol)またはIMAP(Internet Message Access Protocol)サーバ機能を実装しており、会員端末1とのインターフェース処理を行う。そして、メールサーバ22は、会員端末用のメールボックスと呼ばれるメモリ22Mを備える。メールボックス22Mは、各会員端末1のそれぞれ毎に区分けされたメモリエリアを備え、各会員端末宛ての電子メールの受信データを、各会員端末毎に蓄える。
【0083】
なお、この実施の形態では、後述するように、ある会員端末から他の会員端末宛てに送信された、イメージデータ(画像データ)を含まないテキストデータ形式のファクシミリデータも、このメールボックス22Mの前記他の会員端末用のメモリエリアに、電子メールデータとして蓄えられる。
【0084】
ファクシミリサーバ23は、ファクシミリ通信機能のアプリケーションを実行する。会員端末1とのインターフェース用にメールサーバ機能を実装し、また、G3ファクシミリ用のPSTN(公衆交換電話網)通信回線機能も実装し、ISDN網9に接続されている。また、ファクシミリデータとしての画像データを記憶するファクシミリボックス(以下FAXボックスという)と呼ばれるメモリ23Mを備える。FAXボックス23Mも、各会員端末毎に区分けされたメモリエリアを備え、各会員端末宛ての、イメージデータを含むファクシミリ受信データを各会員端末1毎に蓄える。
【0085】
着信通知サーバ24は、電子メールやファクシミリの着信が会員端末宛てにあった場合に、ISDN回線(ISDN網9)を通じて、その着信を各会員端末1に通知するためのものである。
【0086】
着信通知サーバ24は、メールサーバ22やファクシミリサーバ23からの、会員端末宛ての電子メール着信やファクシミリ着信の情報を取得し、これに基づき、その会員端末1についての電子メールやファクシミリのそれぞれについての着信キューを発生する。そして、受信情報に含まれる会員端末1の電話番号あるいはメールサーバから取得した会員端末1の電話番号を用いて、着信を通知すべき会員端末1を、ISDN公衆回線網9を通じて、この実施の形態では、擬似着呼サービスを用いて呼び出し、会員端末1の応答を確認して、着信通知の情報を会員端末1に送る。この場合に、この着信通知の情報としては、電子メールの着信か、ファクシミリの着信かを識別する情報を伴って送信する。
【0087】
擬似着呼サービスは、携帯無線通信端末に対してベルを鳴動させずに、相手に着信させて相手との通信路を形成し、必要なデータの送信後、即座に回線を切断するもので、安価な料金でこのサービスを利用することができる。会員端末1が電波の届く範囲に存在していれば、共通サーバ装置2は、この擬似着呼による呼び出しにより着信通知を会員端末1に送ることができる。
【0088】
HTTPDサーバ25は、会員端末1とのインターフェースを制御する。会員端末1が、この共通サーバ装置2に接続されている場合のすべての処理は、このサーバ25を経由して各機能サーバに接続される。
【0089】
コンテンツサーバ26は、共通サーバ装置2が提供するコンテンツ情報処理用のサーバである。このサーバ26は、提供するコンテンツ情報用として、2つの情報格納用メモリ26A,26Bを備える。その一つのメモリ26Aは、予めこのサーバ26内に提供する情報を保持するためのものである。もう一つのメモリ26Bは、この共通サーバ装置2内には、提供する情報を保持せず、利用時に、図2の実施の形態では、インターネット8経由でコンテンツ提供装置11から取得したデータを一時的に格納するためのものである。
【0090】
コンテンツ用Proxyサーバ27は、コンテンツデータを、インターネット8を経由して、外部のコンテンツ提供装置11から取得するために使用される。Proxyサーバ27は、図示しないファイアウォールと共に機能させることによって、外部からの不正なアクセスを防御しながら、ファイアウォールの内側から自由に外部にアクセスできる環境を作っている。
【0091】
[会員端末1について]
次に、会員端末1について説明する。図4は、会員端末1の外観の一例であり、また、図6は、この会員端末1の内部回路構成の一例である。前述もしたように、この例の会員端末1は、PHS電話機能と、ファクシミリ通信および電子メール通信機能と、情報提供サービスを受けるデータ通信機能を備える複合端末の構成を有するものである。
【0092】
この実施の形態の会員端末1は、図4(A)および図4(B)に示すように、端末本体100に対して開閉可能のカバーパネル101を備え、このカバーパネル101を閉じた図4(A)の状態では、PHS電話端末として動作する電話モードになり、カバーパネル101を開いた図4(B)の状態では、ファクシミリ通信機能と、電子メール通信機能と、情報提供サービス受信機能とを得ることができるデータ通信モードになる。このモード切り換えのために、図示しないが、カバーパネル101の開閉を検知するセンサが設けられている。
【0093】
このセンサとしては、例えばカバーパネル101の内側に突起を設けると共に、これと対応する本体100側の位置に押圧スイッチを設け、カバーパネル101の前記突起により、機械的に本体100側の押圧スイッチを押圧する機械的なセンサを用いる。
【0094】
また、カバーパネル101と本体100との一方に、磁石を設け、他方に感磁性素子からなるスイッチを設ける構成のセンサスイッチを用いるようにしてもよい。
【0095】
そして、会員端末1は、図4(B)に示すように、カバーパネル101を開けた状態のときに現れる本体100側の面に、大型のメインLCD(液晶ディスプレイ)105Mを備え、このメインLCD105Mの表示面に、通信文、メニュー、受信ファクシミリリストや受信電子メールリストなどを表示することができる。
【0096】
カバーパネル101の表側には、図4(A)に示すように、電話用(ダイヤル用)のテンキー102が設けられていると共に、小さいサイズのサブLCD105Sが設けられている。103は、PHS用のアンテナである。
【0097】
そして、カバーパネル101を閉じた図4(A)の状態では、例えば透明プラスチック板などからなるLCD窓104を通じてLCD105の表示面が臨めるようにされる。この場合、カバーパネル101を閉じた電話モードにおいて、待ち受け状態のときには、サブLCD105Sのみが表示状態となり、メインLCD105Mは消灯状態となっている。
【0098】
そして、電話モードにおいて、例えば発呼をするときには、メインLCD105Mが表示可能状態となる。しかし、この場合に、LCD表示窓104から臨める部分だけに表示が行われるように、メインLCD105Mが表示制御されている。そして、LCD表示窓104から臨める部分に、使用者により入力された電話番号などが表示されるようにされる。
【0099】
図5は、電話モードでカバーパネル101において使用者が観視する表示部の様子を示すもので、図5(A)は待ち受け状態でのサブLCD105Sおよび表示窓104での表示状態の例を示し、また、図5(B)は発呼時のサブLCD105Sおよび表示窓104での表示状態の例を示すものである。
【0100】
この場合、この図5において、サブLCD105Sに表示される各マーク(文字を含む)151〜157は、それぞれ、それらマークが表示されることにより、次のような意味内容を示すものである。
【0101】
すなわち、マーク151は、会員端末1が電波が届く場所に在って、受けている電波の強さを示すものであり、電波の強さに応じて表示内容が変化する。例えば、アンテナマークの右のバーが強さによって変化する。マーク152は、会員端末1が公衆モードで使用されていることを示す。マーク153は、会員端末1が電波の届かない場所に在ることを示す。マーク154は、電池の残量を示すもので、残量に応じて表示態様が変わる。
【0102】
マーク155は、自己の端末宛てのファクシミリ着信があることを示すファクシミリ着信マークで、後述するように共通サーバ装置2からのファクシミリ着信通知を受けて表示される。また、マーク156は、自己の端末宛ての電子メールの着信があることを示す電子メール着信マークで、共通サーバ装置2からの電子メール着信通知を受けて表示される。マーク157は、端末1の電話着信の使用者への報知態様がベル鳴動ではなく、振動によるものとなっていることを示すものである。
【0103】
カバーパネル101を開くと、サブLCD105Sの表示は、使用者には見えなくなるので、会員端末1がデータ通信モードになると、サブLCD105Sは消灯状態になり、メインLCD105Mが表示可能状態になる。そして、それまでサブLCD105Sに表示されていた前記マーク151〜157は、メインLCD105Mの、サブLCD105Sに対応する表示エリアに表示されるように制御される。
【0104】
この実施の形態の会員端末1においては、メインLCD105Mの表面には透明のタッチパネル106が貼付されており、カバーパネル101の裏側に、図4(B)のように取り外し自在に取り付けられているペン107によるタッチ操作や、手書き文字入力を受け付ける機能を備えるようにしている。
【0105】
また、カバーパネル101の裏側には、メニューキーK1、オンライン接続キーK2、後述する優先一括キーK3、…などの複数個のキー釦108が、ダイレクトキーとして設けられている。さらに、メインLCD105Mの右横には、回動キーと押しボタンキーとの2つの機能を合わせ持つジョグダイヤルキー109が設けられる。このジョグダイヤルキー109を回動キーとして回動操作したときには、例えばメニューなどにおける項目選択動作が行え、また、押しボタンキーとして押下操作したときには、選択された項目の決定入力を意味するものとして扱われる。
【0106】
次に、図6の会員端末1の回路ブロックについて説明する。
この例の会員端末1は、大きく分けて、通信機能部110と、制御部120とからなる。
【0107】
通信機能部110は、アンテナ111と、RF処理部112と、送受信データ処理部113と、マイクロホンアンプ114と、スピーカアンプ115と、マイクロホン100MCと、スピーカ100SPとからなる。
【0108】
制御部120は、マイクロコンピュータにより構成されており、CPUで構成されるシステムコントロール部121と、ROM122と、DRAM123と、書き換え可能な不揮発性メモリとしてのフラッシュメモリ124とを備えている。
【0109】
システムコントロール部121には、カバーパネル101の開閉に応じてオン・オフする前述したようなセンサスイッチSWが接続されており、このセンサスイッチSWのオン・オフにより、カバーパネル101が開状態か、閉状態かをシステムコントロール部121は検知し、カバーパネル101が閉状態のときには、当該会員端末1をPHS電話用端末として制御する電話モードとする。また、カバーパネル101が開状態のときには、当該会員端末1を、ファクシミリ通信用、メール通信用、共通サーバ装置2から提供される情報の再生用などの端末として制御するデータ通信モードとする。
【0110】
システムコントロール部121には、また、テンキー102のキースイッチ群や、カバーパネル101の裏側に設けられたキー釦108のスイッチ群の状態を示す情報が入力されるようにされており、システムコントロール部121は、使用者によりキー操作がなされたとき、それがテンキー102やキー釦108のいずれかであるかを検知し、その検知したキーに応じた処理を実行するようにする。
【0111】
また、システムコントロール部121には、メインLCDドライバ125およびサブLCDドライバ128が接続され、後述するROM122のプログラムおよび表示データを用いてメインLCD105MおよびサブLCD105Sに、前述したマーク表示や、その他の所定の表示画像を表示するようにする。
【0112】
また、システムコントロール部121には、使用者への、電話の着信通知のためのブザー127やLED(発光ダイオード)126が接続されている。
【0113】
ROM122には、共通サーバ装置2との接続のためのシーケンスを制御するプログラムや、共通サーバ装置2からの着信通知を受けた場合の制御プログラムや、PHS電話通信のための制御プログラム、ファクシミリ送信のための制御プログラム、メール送信のための制御プログラム、ファクシミリデータやメールデータを受信するための制御プログラムなどの会員端末1での通信のために最低限必要な通信アプリケーションプログラムと、メインLCD105MやサブLCD105Sを表示制御するプログラムやメニュー表示などのための表示データ、その他が記憶されている。
【0114】
DRAM123は、後述するように、共通サーバ装置2から取得した受信データを一時的に蓄えたり、その他、ワークエリアとして使用するメモリを領域を備えるものである。
【0115】
フラッシュメモリ124には、前述したように、会員IDとしての端末IDやパスワードなどの会員識別情報、および、共通サーバ装置2に対してISPサーバ装置7Iを通じて会員端末1から自動接続するためのネットワーク上のアドレス情報などの接続情報が予め格納されている。
【0116】
会員識別情報は、当該会員端末1が共通サーバ装置2と契約関係のある端末であって、ファクシミリ通信サービス、電子メール通信サービス、情報提供サービスなどのデータ通信サービスを共通サーバ装置2から受けることができる端末であることを示すと共に、各会員端末の使用者を識別するための情報である。
【0117】
この会員識別情報などの会員に関する情報は、共通サーバ装置2のメインサーバ21のメモリ21Mにも記憶されて、共通サーバ装置2においても管理されている。また、会員識別情報は、ISPサーバ装置7Iにおいても管理され、ISPサーバ装置7Iは、この会員識別情報により、アクセスしてきたのが会員であるか否かの認証を行うものである。
【0118】
さらに、フラッシュメモリ124は、DRAM123に一時的に蓄えた受信データの内の特に保存しておきたいデータなどを格納する領域も備えている。また、フラッシュメモリ124は、共通サーバ装置2を通じて提供を受けたコンテンツ情報のうち、繰り返し提供を受ける可能性のあるコンテンツ情報のアドレス情報や当該コンテンツ情報の内容を示すタイトル情報などを格納する領域をも備えている。
【0119】
以上のような構成を備える会員端末1の動作を、関連する共通サーバ装置の動作も含めて、以下に説明する。
【0120】
まず、PHS電話モードについて説明する。カバーパネル101を閉じた状態で、テンキー102を用いて、相手方の電話番号をダイヤル入力すると、発呼がなされる。また、カバーパネル101を閉じた状態で、PHS電話端末としての当該会員端末1に電話の着信があると、それがブザー127により使用者に知らされ、使用者が応答すると、その電話着信を受けることができ、通話状態になる。
【0121】
なお、カバーパネル101を開いた状態で電話着信があったときには、本体100側に設けられている図示しない通話キーを押すことにより、いつでも通話が可能である。ただし、通話は、カバーパネル101を閉じた状態で行うようにする。
【0122】
そして、会員端末1は、このPHS電話通話時には、システムコントロール部121からの制御を送受信データ処理部113が受けながら、送話信号を送信し、また、受話信号を受信する。
【0123】
すなわち、マイクロホン100MCからの音声信号がアンプ114を介して送受信データ処理部113に供給されて送信データに変換され、RF処理部112を通じ、アンテナ111を通じて無線基地局6に対して送信されると共に、無線基地局6よりの相手側からの通話音声のデータがアンテナ111で受信され、その受信データが送受信データ処理部113で処理されて、相手の通話音声信号が復元され、それがアンプ115を通じてスピーカ100SPに供給されて放音される。
【0124】
次に、データ通信モードについて説明する。このデータ通信モードにおいては、ファクシミリ機能、電子メール機能、WWWブラウザ機能、メモ機能などを会員端末1では、実現できるように構成されている。これらの機能の一覧メニューは、キー釦108の内のメニューキーを操作することにより、メインLCD105Mの画面上に表示される。そして、使用者が、このメインLCD105Mの画面に表示される機能一覧メニューから、ジョグダイヤルキー109の回動操作および押下操作により希望する機能を選択して、決定することにより、会員端末1は、その機能を実行するモードの状態になる。
【0125】
この実施の形態の会員端末1において、ファクシミリデータの送信および受信をする場合、また、電子メールの送信および受信をする場合は、すべて共通サーバ装置2を介して処理される。
【0126】
そして、会員端末1と共通サーバ装置2との間でのデータのやり取りにおいては、ファクシミリ通信方式としての既定の通信方式に関係なく、すべてネットワーク3およびネットワーク5に適合する通信方式によって行うようにする。すなわち、この実施の形態の場合には、ファクシミリデータと電子メールデータとは、インターネットで電子メールを転送するのに用いられる標準的な手順であるSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)を用い、また、WWWブラウザ機能における共通サーバ装置2からの提供情報は、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)を用い、PHS網を利用したPIAFS方式により、会員端末1と共通サーバ装置2との間で送信データおよび受信データをやり取りする。
【0127】
この場合、会員端末1においては、送信データは、前述にもしたように、DRAM123に一時格納され、送信実行によりシステムコントロール部121により読み出されて、前述の通信プロトコルおよびデータ形式で、送受信データ処理部113、RF処理部112、アンテナ111を順次介して無線送信される。
【0128】
また、共通サーバ装置2からの受信データは、アンテナ111で受信され、RF処理部112、送受信データ処理部113を通じて、システムコントロール部121によりDRAM123に一時格納される。そして、システムコントロール部121の制御により、LCDドライバ125を通じてメインLCD105Mに表示データとして送られ、受信データによる表示内容が表示される。
【0129】
メモ機能には、ペン107とタッチパネル106とを用いて入力を行う「手書きメモ」と、メインLCD105Mの画面にキーボードを表示して、その表示キーボードを利用して文書を作成する「タイプメモ」とがある。そして、手書きメモとタイプメモのいずれの場合も、作成したイメージまたは文書をファクシミリデータとして送信できるように構成されている。
【0130】
すなわち、手書きメモまたはタイプメモのいずれのモードの場合においても、メインLCD105Mの画面上には、次の処理の内容を示すタグ(ボタンアイコンの構成とされている)「FAX送信(ファクシミリ送信)」のタグを含むメニューバーが表示され、この「FAX送信」のタグが例えばペンで選択されると、送信すべき相手方端末の電話番号や、ファクシミリタイトルなどの入力モード画面になる。そして、相手方端末の電話番号やタイトルの入力後、このモードのときに表示されている「送信」のタグを選択すると、手書きメモあるいはタイプメモで作成されたイメージまたは文書がファクシミリデータとして送信される。
【0131】
ただし、前述したように、この場合にファクシミリデータは電子メールデータとして共通サーバ装置2に送信されるので、イメージデータおよび文書データはファクシミリ通信のビットマップデータではなく、イメージデータは例えばGIF(Grafics Interchange Format)形式とされ、また、文書データは、テキストデータ形式とされる。
【0132】
そして、宛先が会員以外のときには、共通サーバ装置2が、受け取ったデータを、ビットマップデータに変換して、当該会員以外の端末にファクシミリ送信する処理を実行する。宛先が会員端末1であるときには、共通サーバ装置2は、受け取ったデータを、メールボックス22MあるいはFAXボックス23Mに格納し、各会員端末1に対しては、着信通知サーバ24を通じて当該会員端末1宛ての着信があったことを通知する。この着信通知は、ファクシミリデータ受信の場合だけでなく、電子メールのデータ受信のときにも行われる。
【0133】
この実施の形態において、会員端末1において実行されるファクシミリ機能は、共通サーバ装置2において受信されて蓄積されている会員端末宛てのファクシミリ受信データを取得してDRAM123に記憶する機能や、DRAM123に記憶したファクシミリ受信データを利用することができるようにするファクシミリ受信ボックス機能、フラッシュメモリ124に記憶し、主電源をオフにした場合やバッテリが低下した場合にも保持しておくようにしたファクシミリ受信データを利用することができるようにするファクシミリ保存ボックス機能などからなっている。
【0134】
これらの各機能は、機能一覧メニューから選択して実行したり、各機能を実行している場合に会員端末1のメインLCD105Mに表示される予め決められたタグをペン107やジョグダイヤルキー109を用いて選択することにより実行する機能を変更することができるようにされている。
【0135】
そして、ファクシミリ機能が選択されたときに、キー釦108のうちのオンライン接続キーK2が押されると、その会員端末1は、共通サーバ装置2と接続するための処理を自動的に行う。すなわち、フラッシュメモリ124のアドレスデータ、会員識別情報により共通サーバ装置2と接続する要求を会員端末1は送出する。すると、ネットワーク管理サーバであるISPサーバ7Iが当該アクセスしてきた端末が会員端末であるかどうかの認証を行い、会員端末であれば、共通サーバ装置2に接続する処理を行う。
【0136】
共通サーバ装置2は、接続された会員端末を認識し、当該会員端末宛てに受信したファクシミリ受信データの一覧リストを作成し、当該会員端末1に送る。したがって、この例では、オンライン接続キーK2は、受信情報一覧リストの要求キーの役割も有する。
【0137】
会員端末1は、共通サーバ装置2からの、この一覧リストのデータを受信してDRAM123に一時格納し、その一覧リストをメインLCD105Mの画面に表示する。使用者は、ジョグダイヤルキー109やペン107を用いて、この一覧リストから希望するファクシミリ受信データを選択することができる。希望するファクシミリ受信データの選択がなされ、「取り込み」のタグが選択されると、会員端末1は、当該受信データの取得の要求を、共通サーバ装置2に送信する。
【0138】
この要求を受けると、共通サーバ装置2は、要求されたファクシミリ受信データを抽出して、電子メールのSMTPにより会員端末1に送る。会員端末1は、受け取ったデータをDRAM123に一時格納する。
【0139】
なお、ファクシミリ受信データの一覧リストにおいて、共通サーバ装置2に対して提供を希望するファクシミリ受信データを複数件選択することにより、一度に複数件のファクシミリ受信データの提供を要求して、選択した複数件のファクシミリ受信データの提供を受けるようにすることもできるようにされている。
【0140】
このようにして、共通サーバ装置2から自分宛てのファクシミリ受信データの提供を受けて、これをDRAM123に取り込んだ後、前述したファクシミリ受信ボックス機能を実行することにより、会員端末1は、DRAM123に一時記憶したファクシミリ受信データの一覧リストである取り込み受信データ一覧リストをメインLCD105Mに表示し、この取り込み受信データ一覧リストを用いて、DRAM123に取り込んだファクシミリ受信データの中からメインLCD105Mに表示するファクシミリ受信データを指定したり、フラッシュメモリ124に保存するファクシミリ受信データを指定したり、あるいは、削除するファクシミリ受信データを指定することができるようにされている。
【0141】
この取り込み受信データ一覧リストを介して、表示するようにされたファクシミリ受信データは、前述にもしたように、システムコントロール部121によってDRAM123から読み出され、表示データに変換されて、メインLCD105Mの画面に表示される。したがって、使用者は、自分が必要なファクシミリデータを選んで、メインLCD105Mの画面で見ることができる。
【0142】
また、この取り込み受信データ一覧リストを介して、フラッシュメモリ124に保存するようにされたファクシミリ受信データは、システムコントロール部121の制御により、DRAM123からフラッシュメモリ124に転送されて、フラッシュメモリ124に記憶される。したがって、使用者は、自分が必要なファクシミリ受信データを選んで、フラッシュメモリ124に記憶し、保存することができる
そして、前述したファクシミリ保存ボックス機能を実行させることにより、フラッシュメモリ124に保存したファクシミリ受信データをいつでも呼び出して見ることができるようにされる。また、使用者は、不要なファクシミリ受信データを選んで、フラッシュメモリ124から削除するなどの処理をも行うことができる。
【0143】
次に、電子メール機能について説明する。この実施の形態において、会員端末1において実行される電子メール機能は、前述のファクシミリ機能の場合と同様に、共通サーバ装置2において受信されて蓄積されている会員端末宛ての電子メールの受信データを取得してDRAM123に記憶する機能や、電子メール受信ボックス機能、電子メール保存ボックス機能、電子メール送信ボックス機能などからなっている。
【0144】
電子メール受信ボックス機能は、DRAM123に記憶した電子メールの受信データを利用するためのものである。また、電子メール保存ボックス機能は、主電源をオフにした場合やバッテリが低下した場合にも消滅することがないように、フラッシュメモリ124に記憶した電子メールの受信データを利用することができるようにするものである。また、電子メール送信ボックス機能は、会員端末1において作成した電子メールを相手先を指定して送信するなどのことを行うためのものである。
【0145】
これらの各機能は、機能一覧メニューから選択して実行したり、各機能を実行している場合に会員端末1のメインLCD105Mに表示される予め決められたタグをペン107やジョグダイヤルキー109を用いて選択することにより実行する機能を変更することができるようにされている。
【0146】
また、前述したように、この実施の形態においては、会員端末1の使用者が優先的に受信を希望する電子メールの受信データの送信元についての情報である優先受信送信元情報が予めサーバ装置に各会員端末毎に登録されており、以下に説明するように、優先受信送信元からの電子メールの受信データは、優先的に会員端末1に提供するようにされている。
【0147】
なお、この実施の形態においては、優先受信送信元情報の共通サーバ装置2への登録や変更、削除は、会員端末1において実行される優先受信送信元登録機能により行うことができるようにされている。この優先受信送信元登録機能については、図9、図10を用いて後述することとし、共通サーバ装置2に会員端末1の優先受信送信元情報が既に登録されているものとして、この実施の形態においての電子メール機能の実行時の処理について説明する。
【0148】
電子メール機能が選択されたときに、キー釦108のうちのオンライン接続キーK2が押されたときも、ファクシミリ機能が選択されていた場合と同様にして、その会員端末1は、共通サーバ装置2と接続するための処理を自動的に行う。すなわち、会員端末1は、フラッシュメモリ124のアドレスデータ、会員識別情報を用いて、共通サーバ装置2への接続を要求するための接続要求を送出する。
【0149】
そして、この実施の形態においては、前述したように、会員端末1の使用者が優先的に受信を希望する電子メールの受信データの送信元についての情報である優先受信送信元情報が予め共通サーバ装置2に登録されていので、共通サーバ装置2は、会員端末1からの接続要求に応じて、接続要求元の会員端末1宛ての電子メールの受信データの一覧リスト(以下、メールリストという)を作成するとともに、当該接続要求元の会員端末1の優先受信送信元情報に基づいて、優先受信送信元からの電子メールの受信データを抽出する。そして、作成したメールリストとともに、優先受信送信元からの電子メールの受信データを接続要求元の会員端末1に送信する。
【0150】
したがって、この場合、オンライン接続キーK2は、接続要求キー、メールリストの送信要求キー、さらに、優先受信送信元からの電子メールの受信データの送信要求キーとしての機能を合わせ持つものである。
【0151】
会員端末1は、このメールリストと優先受信送信元からの電子メールの受信データを受信してDRAM123に一時記憶し、そのメールリストをメインLCD105Mの画面に表示する。このように、この実施の形態においては、会員端末1は、共通サーバ装置2に対して接続要求を送出することにより、共通サーバ装置2からメールリストと優先受信送信元からの電子メールの受信リストとの提供を受けることができるようにされている。
【0152】
図7は、会員端末1からの接続要求に応じて、共通サーバ装置2から接続要求元の会員端末1に送信されるメールリストの一例を示す図である。図7に示すように、メールリストの上側部分には、[メールリスト]という当該リストの名称からなるタグが表示されると共に、実行可能な処理機能の内容を示し選択可能とされたタグ(ボタンアイコン)が表示される。
【0153】
このメールリストの場合には、[表示]タグ201、[取り込み]タグ202、[指定項目削除]タグ203、[回線切断]タグ204が表示される。そして、使用者が、処理機能を選択して、例えば、ペン107やジョグダイヤルキー109により、タグ201〜204のいずれかの位置を指示することにより、タグ201〜204に表示されている内容の処理機能が実行される。
【0154】
また、図7に示すように、この実施の形態において、メールリストは、未受欄301、優先欄302、電子メールアドレス欄303、受信日付欄304、タイトル欄305、チェック欄306を有すると共に、選択行を指示する矢印カーソル(以下単にカーソルという)307が表示される。
【0155】
未受欄301に表示された星印(★)は、その受信データが、まだ一度も会員端末1に取り込まれたことのない受信データであることを示している。また、優先欄302に表示された*は、その受信データが、優先受信送信元からの受信データであり、既に会員端末1に取り込まれていることを示している。
【0156】
また、電子メールアドレス欄303には、送信元の電子メールアドレスが表示され、受信日付欄304には、受信データの受信日付および受信時刻が表示される。タイトル欄305には、受信データの内容を示すタイトル情報が表示される。また、チェック欄306は、例えば、共通サーバ装置2に対し、送信を要求する受信データや、削除を要求する受信データの選択などのために用いられる。このチェック欄306を用いることにより、一度に複数の受信データの送信を要求したり、あるいは、削除を要求するなどのことができるようにされる。
【0157】
そして、この実施の形態においては、前述したように、図7に示したメールリストが会員端末1に提供されて、メインLCD105Mに表示されたときには、メールリストの優先欄302に*が表示されている受信データについては、既に会員端末1に取り込まれている。つまり、会員端末1の使用者は、電子メール機能を選択し、オンライン接続キーK2を押下するだけで、優先受信送信元からの電子メールの受信データを取得することができるようにされている。
【0158】
さらに、以下のように会員端末を操作することにより、優先受信送信元以外からの電子メールの受信データをメールリストを通じて取得することができるようにされている。つまり、会員端末1の使用者は、ジョグダイヤルキー109を用いてカーソル307を移動させることにより、あるいは、ペン107を用いて、表示されたメールリストから提供を希望する電子メールの受信データを選択することができる。
【0159】
そして、提供を希望する電子メールの受信データの選択がなされ、「取り込み」タグ202が選択されると、会員端末1は、選択された電子メールの受信データの取得の要求を、共通サーバ装置2に送信する。
【0160】
これを受けて、共通サーバ装置2は、要求された電子メールの受信データを抽出して、SMTPにより会員端末1に送る。会員端末1は、受け取ったデータをDRAM123に一時記憶する。この場合、先に取り込まれている優先受信送信元からの電子メールの受信データに追加するように、メールリスト上において選択されて取得要求された電子メールの受信データがDRAM123に記憶される。
【0161】
また、会員端末1の使用者は、ジョグダイヤルキー109やペン107を用いて、このメールリストから共通サーバ装置2に記憶されている自分宛ての電子メールの受信データのうち、削除する受信データを選択し、[指定項目削除]タグ203を選択すると、会員端末1は、選択された電子メールの受信データの削除の要求を、共通サーバ装置2に送信する。
【0162】
これを受けて、共通サーバ装置2は、削除が要求された電子メールの受信データを電子メールの受信データが蓄積されているメールボックス22Mから削除する。
【0163】
また、会員端末1の使用者は、ジョグダイヤルキー109やペン107を用いて、このメールリストから電子メールの受信データを選択し、[表示]タグ201を選択すると、選択した電子メールの受信データがDRAM123に既に取り込まれている場合には、その電子メールに関する詳細情報やその電子メールの受信データの内容をメインLCD105Mに表示して見ることができるようにされる。
【0164】
このように、会員端末1は、接続要求を共通サーバ装置2に送信することにより、メールリストと優先受信送信元からの電子メールの受信データを取得することができるとともに、メインLCD105Mに表示されたメールリストを通じて、提供を受けようとする電子メールの受信データの選択することにより、優先受信送信元以外からの電子メールの受信データも取得することができるようにされている。この場合、接続した通信回線を切断することなく、優先受信送信元以外からの電子メールの受信データを取得することができる。
【0165】
そして、この実施の形態においては、メールリストにおいて、[回線切断]タグ204を選択すると、当該会員端末1と共通サーバ装置2との間に接続された通信回線が切断され、会員端末1に取り込んだ電子メールの受信データをメインLCD105Mに表示するなどして利用することができるようにされる。
【0166】
この実施の形態においては、通信回線が切断された後、[メールリスト]タグの表示位置上のタッチパネル106にペン107を接触させると、会員端末1はこれを検知して、前述した電子メール受信ボックス機能を実行し、会員端末1のDRAM123に一時記憶した電子メールの受信データの取り込み一覧リストを表示する。
【0167】
図8は、電子メール受信ボックス機能により、会員端末1のメインLCD105Mに表示される電子メールの受信データの取り込み一覧リストの一例を示す図である。図8に示すように、この取り込み一覧リストの上側部分には、[受信BOX]という当該機能の名称からなるタグが表示されると共に、実行可能な処理の内容を示し選択可能なタグが表示される。
【0168】
この取り込み一覧リストの場合には、[保存]タグ401、[表示]タグ402、[新規]タグ403、[返信]タグ404、[指定項目削除]タグ405が表示される。そして、前述したメールリストの場合と同様に、使用者が、処理機能を選択して、例えば、ペン107やジョグダイヤルキー109により、タグ401〜405のいずれかの位置を指示することにより、タグ401〜405に表示されている内容の処理機能が実行される。
【0169】
また、図8に示すように、この実施の形態において、この取り込み一覧リストは、未読欄501を有するとともに、図7を用いて前述したメールリストの場合と同様に、優先欄502、電子メールアドレス欄503、受信日付欄504、タイトル欄505、チェック欄506を有している。また、選択行を指示する矢印カーソル(以下単位カーソルという)507が表示される。
【0170】
この取り込み一覧リストの未読欄501に表示された星印(★)は、その受信データが、会員端末1に取り込まれてから、まだ一度も表示されていない受信データであることを示している。また、優先欄502に表示された*は、その受信データが、優先受信送信元からの受信データであることを示している。
【0171】
また、電子メールアドレス欄503、受信日付欄504、タイトル欄505には、図7に示した前述のメールリストの場合と同様に、送信元の電子メールアドレス、その受信データの受信日付および受信時刻、受信データの内容を示すタイトル情報が対応する表示欄に表示される。また、チェック欄506は、例えば、削除を要求する受信データの選択などのために用いられる。このチェック欄を用いることにより、一度に複数の受信データの削除を要求するなどのことができるようにされる。
【0172】
この図8に示した取り込み一覧リストにおいては、取り込み一覧リストの左端に表示されている行番号1〜6に対応する電子メールの受信データのうち、行番号1〜3に対応する電子メールの受信データの優先欄502には、*が表示されている。これは、行番号1〜3に対応する電子メールの受信データは、優先受信送信元からの電子メールの受信データであり、共通サーバ装置2からメールリストとともに自動的提供されたものであることを示している。
【0173】
また、行番号4〜6に対応する電子メールの受信データの優先欄502には、何も表示されていない。つまり、行番号4〜6に対応する電子メールの受信データは、前述したメールリストにおいて選択し、[取り込み]タグ202を操作することにより取り込んだものである。つまり、行番号4〜6に対応する電子メールの受信データは、いわば手動で取り込まれた、優先受信送信元以外の送信元から送信されてきたものである。
【0174】
そして、これら行番号1〜6に対応する各電子メールの受信データの未読欄501には、星印(★)が表示されており、いずれもまだ表示されていないことを示している。
【0175】
この取り込み一覧リストが表示された後、会員端末1の使用者が、ジョグダイヤルキー109を用いてカーソル507を移動させることにより、あるいは、ペン107を用いて、この取り込み一覧リストから電子メールの受信データを選択し、[保存]タグ401を選択すると、その受信データはDRAM123からフラッシュメモリ124に転送されて記憶される。フラッシュメモリ124は、不揮発性メモリであるため、これに記憶された受信データは、会員端末1の主電源が落とされた場合や会員端末1がバッテリ切れとなった場合においても消滅することなく、何時でも読み出して見ることができるようにされる。
【0176】
同様にして、この取り込み一覧リストから電子メールの受信データを選択し、[表示]タグ402を選択すると、その受信データはDRAM123から読み出され、メインLCD105Mに表示される。これにより、会員端末1の使用者は、その電子メールの受信データの内容を確認することができる。
【0177】
また、この取り込み一覧リストから電子メールの受信データを選択し、[指定項目削除]タグ405を選択すると、選択された受信データがDRAM123から削除される。これにより、不要な電子メールの受信データをDRAM123から削除して、限られた記憶容量のDRAM123を効率よく活用することができる。
【0178】
また、この取り込み一覧リストにおいて、[新規]タグ403を選択した場合には、この会員端末1から相手先を指定して送信する電子メールの送信データを新たに作成することができる。また、[返信]タグ404を選択すると、受信した電子メールの受信データに対する電子メールの返信データを作成することができる。これら電子メールの送信データ、返信データは、DRAM123の送信する情報の記憶領域に一時記憶される。
【0179】
そして、この実施の形態においては、図8に示した取り込み一覧リストにおいて、左上端部に表示された[受信BOX]タグを選択すると、送信ボックス機能が実行され、この会員端末1において作成され、DRAM123に記憶された送信データや返信データの一覧表(送信データ一覧リスト)が表示され、送信するデータの選択を行って、通信回線を接続し、指定した相手先に送信することができるようにされている。
【0180】
また、送信データ一覧リストにも左上端部に[送信BOX]というタグが表示されるので、このタグを選択することにより、電子メール保存ボックスが実行され、フラッシュメモリ124に記憶した電子メールの受信データの一覧リスト(保存一覧リスト)が表示され、フラッシュメモリ124に記憶されている電子メールの受信データを利用することができる。そして、この一覧表においても、左上端部に[保存BOX]というタグが表示されるので、この[保存BOX]タグを選択すると、受信ボックス機能に切り換えられる。
【0181】
このように、この実施の形態においては、各機能において表示される取り込み一覧リスト、送信データ一覧リスト、保存一覧リストにおいて、左上端部のタグを選択することにより、受信ボックス→送信ボックス→保存ボックス→受信ボックスのように、順に機能を切り換えることができるようにされている。
【0182】
次に、電子メール機能を用いて自分宛ての電子メールの受信データの取得に先だって行う優先受信送信元情報の共通サーバ装置2への登録処理について説明する。前述したように、この実施の形態において、共通サーバ装置2への優先受信送信元情報の登録などの処理は、メインLCD105Mの表示画面に表示された機能一覧メニューから優先受信送信元情報登録機能を選択することにより実行される。
【0183】
優先受信送信元情報登録機能が選択されているときに、オンライン接続キーK2が押下されると、会員端末1は、前述したファクシミリ機能、電子メール機能の場合と同様に、接続要求を生成して送出する。そして、ネットワーク管理サーバ7Iの認証を経て、接続要求元の会員端末1と共通サーバ装置2との間に通信回線が接続される。
【0184】
そして、共通サーバ装置2は、接続された会員端末を認識し、当該会員端末1用に既に記憶されている優先受信送信元情報の一覧リストである優先受信送信元リストを作成して、接続要求元の会員端末1に送信する。
【0185】
会員端末1は、この優先受信送信元リストを受信し、メインLCD105Mに表示する。図9は、メインLCD105Mに表示される優先受信送信元リストの一例を示すものである。図9に示すように、優先受信送信元リストの上側部分には、[優先受信送信元リスト]というリストの名称からなるタグが表示されるとともに、実行可能な処理の内容を示し選択可能なタグとして、[表示]タグ601、[新規入力]タグ602、[指定項目削除]タグ603、[登録]タグ604、[切断]タグ605が表示される。そして、前述したメールリストや取り込み一覧リストの場合と同様に、ペン107やジョグダイヤルキー109により、これらのタグのいずれかの位置を指示することにより、指示されたタグに表示されている内容の機能が実行される。
【0186】
また、図9に示すように、この優先受信送信元リストは、優先受信送信元の名前を表示するための名前欄701、優先受信送信元の電子メールアドレスを表示するための電子メールアドレス欄702、チェック欄703を有している。チェック欄703は、複数の優先受信送信元情報を選択し、選択した複数の優先受信送信元情報の削除を共通サーバ装置2に対して要求する場合などに用いられる。
【0187】
この優先受信送信元リストを通じて、会員端末1の使用者は、共通サーバ装置2に既に登録されている自己の優先受信送信元を確認することができるとともに、新たな優先受信送信元情報の登録や、既に登録されている優先受信送信元情報の修正、削除を行うことができるようにされる。
【0188】
なお、この実施の形態においては、優先受信送信元情報の登録、修正、削除は、まず、会員端末1において、優先受信送信元リストを表示するために共通サーバ装置2から提供された1〜複数の優先受信送信元情報に対して、登録、修正、削除の処理を行って、DRAM123に一時記憶された優先受信送信元情報を整える。そして、会員端末1において、DRAM123に記憶されている1〜複数の整えられた優先受信送信元情報を共通サーバ装置2に送信して、これを共通サーバ装置2に保存するようにされている。
【0189】
そして、新たな優先受信送信元情報を登録しようとする場合には、会員端末1の使用者は、図9に示した優先受信送信元リストにおいて、[新規入力]タグ602を選択し、メインLCD105Mに優先受信送信元情報の新規入力画面を表示するようにする。
【0190】
図10は、優先受信送信元情報の新規入力画面の一例を示す図である。図10に示すように、この新規入力画面は、優先受信送信元の名前のよみがなの入力欄801と、優先受信送信元の名前の入力欄802と、優先受信送信元の電子メールアドレスの入力欄803とを有するとともに、これらの各入力欄に優先受信送信元の情報を入力するために用いるいわゆるソフトウエアキーボード(表示キーボード)804とを有するものである。また、この新規入力画面には、[確認]タグ901と、[戻る]タグ902が設けられている。
【0191】
そして、ペン107を用いてソフトウエアキーボード804を操作して、前述の各入力欄801〜803に情報を入力し終えた後に、[確認]タグ901を選択すると、新規に入力した優先受信送信元情報が、先に共通サーバ装置2から提供され、DRAM123に一時記憶されている優先受信送信元情報に追加して記録される。
【0192】
このように、優先受信送信元情報の新規入力と[確認]タグ901の選択とを繰り返し行うことにより、複数の新規の優先受信送信元情報を会員端末1のDRAM123に記憶させることができる。そして、優先受信送信元情報の新規入力が終了した場合には、[戻り]タグ902を選択することにより、図9に示した優先受信送信元リストに戻ることができるようにされている。そして、優先受信送信元リストの戻った場合には、新規入力により追加された優先受信送信元情報を含む優先受信送信元リストが表示される。
【0193】
また、優先受信送信元情報の修正、あるいは、削除を行う場合には、図9に示した優先受信送信元リストにおいて、ジョグダイヤルキー109やペン107を用いて、修正する、あるいは、削除する優先受信送信元情報を選択し、[表示]タグ601を選択する。
【0194】
これにより、会員端末1のメインLCD105Mには、優先受信送信元情報の修正、削除画面が表示される。この修正、削除画面は、図10に示した優先受信送信元情報の新規入力画面とほぼ同様の画面であるため、図10を用いて、優先受信送信元情報の修正、削除について説明する。
【0195】
この修正、削除画面には、優先受信送信元リストにおいて選択された優先受信送信元の名前のよみがなの表示欄801、当該優先受信送信元の名前の表示欄802、当該優先受信送信元の電子メールアドレスの表示欄803が設けられており、これらの各表示欄801〜803には、図9に示した優先受信送信元リストにおいて選択された優先受信送信元情報の対応する情報が表示される。
【0196】
また、これらの各表示欄801〜803に表示された情報を修正する場合に用いられるソフトウエアキーボード804が表示されるとともに、図示しないが、[確認]タグ901に代えて、[修正]タグ903、[削除]タグ904が表示される。この場合にも[戻り]タグ902が表示され、優先受信送信元リストに戻ることができるようにされる。
【0197】
そして、図10に示したような修正、削除画面において、表示された情報をソフトウエアキーボード804を用いて修正した後、[修正]タグ903を選択すると、修正前の優先受信送信元情報がDRAM123から削除され、修正後の当該優先受信送信元情報がDRAM123に優先受信送信元情報として書き込まれる。
【0198】
また、図10に示したような修正、削除画面において、表示された情報を確認した後、[削除]タグ904を選択すると、当該優先受信送信元情報がDRAM123から削除される。
【0199】
このように、共通サーバ装置2から提供され会員端末1のDRAM123に記憶されている優先受信送信元情報の修正や削除を行うことができる。そして、[戻り]タグ902が選択されて、優先受信送信元リストに戻ると、修正後、あるいは、削除後の優先受信送信元リストが表示される。
【0200】
そして、上述のように、DRAM123に記憶されている優先受信送信元情報に対する追加、修正、削除などの処理を行って、DRAM123の優先受信送信元情報を整えた後に、図9に示した優先受信送信元リストにおいて、[登録]タグ604を選択すると、DRAM123に記憶されている優先受信送信元情報が、共通サーバ装置2に送信され、共通サーバ装置2の当該会員端末1用の優先受信送信元情報がすべて書き換えられ、会員端末1において追加、修正、削除が行われて整えられた優先受信送信元情報を共通サーバ装置2に記憶させることができる。
【0201】
なお、会員端末1のDRAM123に記憶されている優先受信送信元情報に対して、優先受信送信元情報の追加、修正、削除を行ったものの、共通サーバ装置2に記憶されている優先受信送信元情報を書き換える必要がなくなった場合には、[切断]タグ605を選択することにより、共通サーバ装置2に対して、会員端末1のDRAM123に記憶されている優先受信送信元情報を送信することなく、接続された通信回線を切断することができる。
【0202】
また、この実施の形態において、メインLCD105Mの表示画面に表示された機能一覧メニューから、WWWブラウザ機能が選択されているときは、会員端末1は共通サーバ装置2からの提供情報を取得して再生することができる情報再生端末として動作することができるようにされる。このとき、共通サーバ装置2と会員端末1との間のデータのやり取りは、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)が用いられ、PHS網を利用したPIAFS方式により行われる。共通サーバ装置2から提供される情報のデータ形式は、HTML(Hyper Text Markup Language)である。
【0203】
そして、WWWブラウザ機能が選択されたときに、キー釦108のうちのオンライン接続キーK2が押されたときは、前述したファクシミリ機能、あるいは、電子メール機能が選択されていた場合と同様にして、その会員端末1は、共通サーバ装置2と接続するための処理を自動的に行う。
【0204】
そして、共通サーバ装置2では、共通サーバ装置2が提供可能な情報提供サービスの一覧リストを接続を要求してきた会員端末1に提供する。
【0205】
会員端末1は、共通サーバ装置からの情報提供サービスの一覧リストを受信し、これをメインLCD105Mの表示画面に表示する。会員端末1の使用者は、ジョグダイヤルキー109やペン107を用いて、メインLCD105Mの表示画面に表示された情報提供サービスの一覧リストから会員端末1の使用者が提供を希望する共通サーバ装置2が提供可能な情報提供サービスを選択することができるようにされる。
【0206】
ここで、メインLCD105Mの表示画面に表示された情報提供サービスの一覧リストから希望する情報提供サービスの選択がなされた場合には、会員端末1は、選択された情報提供サービスの提供の要求を、共通サーバ装置2に送信する。
【0207】
これを受けて、共通サーバ装置2は、要求された情報提供サービスに応じてコンテンツ情報を取得して要求元の会員端末1に送る。会員端末1は、共通サーバ装置2からのコンテンツ情報を受信し、受信したコンテンツ情報をDRAM123に一時格納する。
【0208】
会員端末1は、要求したコンテンツ情報が、例えば、地図情報やニュースなどの表示情報である場合には、これを表示データに変換して、メインLCD105Mに表示し、会員端末1の使用者に提供する。
【0209】
また、共通サーバ装置2から提供を受けたコンテンツ情報が、例えばゲームなどのアプリケーションである場合には、DRAM123に一時記憶されたアプリケーションがシステムコントロール部121により実行され、この会員端末1においてゲームなどを楽しむことができるようにされる。
【0210】
このように、この実施の形態においては、会員端末1と共通サーバ装置2とが協働することにより、電子メール通信、ファクシミリ通信、情報提供サービスなどの情報通信サービスを利用することができるようにされている。
【0211】
そして、電子メール機能を用いて、自分宛ての電子メールの受信データを会員端末1を通じて取得する場合、必ず取得する、あるいは、取得しなければならない電子メールの受信データの送信元を、優先受信送信元として、共通サーバ装置2に登録しておくことにより、会員端末1は、接続要求を共通サーバ装置2に送信するだけで、優先受信送信元からの電子メールの受信データの提供を受けることができる。
【0212】
これにより、必ず取得する、あるいは、取得しなければならない電子メールの受信データをメールリストを通じて一々選択して提供要求をサーバ装置に対して送信しなくても、確実に会員端末1に取り込んで見ることができる。
【0213】
[優先受信送信元からの電子メールの受信データを得るための処理について]次に、前述したように、優先受信送信元からの電子メールの受信データを優先的かつ確実に取得し、利用するための処理について、1、共通サーバ装置2への優先受信送信元情報の登録処理、2、優先受信送信元からの電子メールの受信データの取得処理、3、取得した優先受信送信元からの電子メールの受信データを利用する処理の順にフローチャートを参照しながら説明する。
【0214】
[1、共通サーバ装置2への優先受信送信元情報の登録処理]
まず、共通サーバ装置2への優先受信送信元情報の登録、修正、削除などの処理について、図11、図12のフローチャートを参照しながら説明する。
【0215】
前述したように、会員端末1がデータ通信モードとされて、メインLCD105Mの表示画面に表示された機能一覧メニューから優先受信送信元情報登録機能が選択されているときに、キー釦108のうちのオンライン接続キーK2が押されると(手順S1)、その会員端末1は、共通サーバ装置2と接続するための処理を自動的に行う(手順S2)。すなわち、フラッシュメモリ124に記憶されている自己の会員識別情報と、ISPサーバ装置7Iを通じた共通サーバ装置2への接続のためのアドレスデータとを用いて、共通サーバ装置2と接続する要求を会員端末1は送出する。
【0216】
この接続要求に対して、ネットワーク管理サーバであるISPサーバ7Iが当該アクセスしてきた端末が会員端末であるかどうかの認証を、接続要求に含まれる会員端末であるか否かの会員識別情報を用いて行い(手順S3)、会員端末であれば、共通サーバ装置2に接続する処理を行う(手順S4)。
【0217】
すると、共通サーバ装置2は、会員端末1からの接続要求を受け取り、接続された会員端末がいずれの会員端末であるかを認識する(手順S5)。そして、共通サーバ装置2は、例えばマスターサーバ21のメモリ21Mに各会員端末1毎に既に記憶されている優先受信送信元情報に基づいて、接続要求を送信してきた会員端末1用の優先受信送信元リスト(登録済優先受信送信元リスト)を作成し(手順S6)、これを接続要求元の会員端末1に送信する(手順S7)。
【0218】
そして、図12に示すように、接続要求元の会員端末1は、優先受信送信元リストを受信してDRAM123に記憶し(手順S8)、この優先受信送信元リストを図9に示したようにメインLCD105Mに表示する(手順S9)。
【0219】
そして、会員端末1は、優先受信送信元情報の新規入力、優先受信送信元情報の修正、削除などの入力を受け付け、DRAM123に記憶した優先受信送信元リストに対して、新規優先受信送信元情報の追加や優先受信送信元リストを構成する登録済の優先受信送信元情報の修正、削除を行う(手順S10)。
【0220】
次に、会員端末1は、優先受信送信元リストの[登録]タグ604を選択する登録操作がされたか否かを判断する(手順S11)。手順S11の判断処理において、登録操作がされたと判断したときには、会員端末1は、新規優先受信送信元情報の追加、修正、削除がされた優先受信送信元リストの各優先受信送信元情報を共通サーバ装置2に送信する(手順S12)。
【0221】
共通サーバ装置は、手順S12の処理により会員端末1から送信された優先受信送信元情報を受信して、これを会員端末1毎に記憶する。この場合、会員端末1からは、DRAM123の優先受信送信元リストを構成するすべての優先受信送信元情報が送信されてくるので、先に登録されている優先受信送信元情報に代えて、新たに受信した優先受信送信元情報を記憶する。これにより、共通サーバ装置2において各会員端末毎に記憶されている優先受信送信元情報が、会員端末1からの要求に応じて、最新の状態にされる。
【0222】
また、会員端末1で行われる手順S11の判断処理において、登録操作が行われていないと判断したときには、[回線切断]タグ605を選択する切断操作がされたか否かを判断する(手順S14)。
【0223】
手順S14において、切断操作がされたと判断したときには、当該会員端末1と共通サーバ装置2との間で接続されている通信回線を切断し(手順S15)、図11、図12に示した優先受信送信元情報の登録等の処理を終了する。手順14の判断処理において、切断操作がされていないと判断したときには、手順S10からの処理を繰り返し、優先受信送信元情報の新規入力、修正、削除を受け付ける。
【0224】
なお、共通サーバ装置2に接続要求元の会員端末1の優先受信送信元情報がまったく登録されていない場合、この実施の形態においては、共通サーバ装置2からは、優先受信送信元情報のない優先受信送信元リストが送信されてくるので、会員端末1の使用者は、前述したように、優先受信送信元情報の新規入力を行うことによって、共通サーバ装置2に対し優先受信送信元情報を登録することができる。
【0225】
このようにして、優先受信送信元情報登録機能を用いて、会員端末1から共通サーバ装置2に優先受信送信元情報を登録したり、共通サーバ装置2の既に登録されている優先受信送信元情報の修正、削除を行うことができる。
【0226】
[2、優先受信送信元からの電子メールの受信データの取得処理]
次に、会員端末が、共通サーバ装置2に蓄積されている自己宛ての電子メールの受信データを取得する場合の処理について図13、図14のフローチャートを用いて説明する。
【0227】
前述した優先受信送信元情報登録機能の場合と同様に、会員端末1がデータ通信モードとされて、メインLCD105Mの表示画面に表示された機能一覧メニューから電子メール機能が選択されているときに、キー釦108のうちのオンライン接続キーK2が押されると(手順S21)、その会員端末1は、フラッシュメモリ124に記憶されている自己の会員識別情報と、共通サーバ装置2への接続のためのアドレスデータとを用いて接続要求を生成して送出する(手順S22)。
【0228】
この接続要求に対して、ネットワーク管理サーバであるISPサーバ7Iが当該アクセスしてきた端末が会員端末であるかどうかの認証を、接続要求に含まれる会員識別情報を用いて行い(手順S23)、会員端末であれば、共通サーバ装置2に接続する処理を行う(手順S24)。
【0229】
すると、共通サーバ装置2は、会員端末1からの接続要求を受け取り、接続された会員端末がいずれの会員端末であるかを認識する(手順S25)。次に、共通サーバ装置2は、接続要求を送信してきた会員端末1の使用者である会員宛ての電子メールの受信データの一覧リストであるメールリストを作成するとともに、共通サーバ装置2に既に登録されている接続要求元の会員端末1の優先受信送信元情報に基づいて、優先受信送信元からの電子メールの受信データを抽出する(手順S26)。そして、手順S26において作成したメールリストと、抽出した優先受信送信元からの電子メールの受信データとを接続要求元の会員端末1に送信する(手順S27)。
【0230】
会員端末1では、共通サーバ装置2から送信されてくるメールリストと優先受信送信元からの電子メールの受信データとを受信して(手順S28)、これらをDRAM123に記憶する(手順S29)。そして、DRAM123に記憶したメールリストを図7に示したようにメインLCD105Mの表示画面に表示し(手順S30)、送信を要求する電子メールの受信データや、表示や削除を要求する電子メールの受信データの選択入力などを受け付ける(手順S31)。そして、会員端末1は、[取り込み]タグ202を選択する取り込み操作が行われたか否かを判断する(手順S32)。
【0231】
手順S32の判断処理において、取り込み操作がされたと判断したときには、会員端末1は、選択された電子メールの受信データの送信要求を生成して送信する(手順S33)。
【0232】
共通サーバ装置2は、会員端末1からの送信要求を受信して(手順S34)、要求された電子メールの受信データを抽出し(手順S35)、これを要求元の会員端末1に送信する(手順S36)。
【0233】
そして、会員端末1は、送信を要求した電子メールの受信データを受信して(手順S37)、これをDRAM123に記憶し(手順S38)、手順S31からの処理を繰り返す。
【0234】
手順S32の判断処理において、取り込み操作がされていないと判断したときには、会員端末1は、[回線切断]タグ204を選択する切断操作が行われたか否かを判断し(手順S39)、切断操作が行われたと判断したときには、この会員端末1と共通サーバ装置2との間で接続されている通信回線を切断し(手順S40)、図13、図14に示した電子メールの受信データの取得処理を終了する。
【0235】
また、手順S39の判断処理において、切断操作がされていないと判断したときには、選択された電子メールの受信データについての情報の表示処理や、選択された電子メールに受信データの削除要求を共通サーバ装置2に送出するなど、選択されたタグに応じた処理を行い(手順S41)、手順S31からの処理を繰り返す。
【0236】
このように、この実施の形態においては、会員端末1により電子メールの受信データを取得するために、電子メール機能を選択し、接続要求を送信することにより、共通サーバ装置2からメールリストと優先受信送信元からの電子メールの受信データとの提供を受けることができる。
【0237】
この場合、優先受信送信元からの電子メールの受信データについては、特別な操作をすることなく、予め共通サーバ装置2に対して、自己の優先受信送信元情報を登録しておくことにより、自動的に取得することができる。また、メールリストも提供されるので、優先受信送信元以外の送信元からの電子メールの受信データについても取得することができる。つまり、一度接続した通信回線を接続することなく、優先受信送信元からの電子メールの受信データと、優先受信送信元以外からの電子メールの受信データを取得することができる。
【0238】
[3、取得した優先受信送信元からの電子メールの受信データを利用する処理]
次に、優先受信送信元からの電子メールの受信データを含む、会員端末1のDRAM123に取り込まれた電子メールの受信データを利用する場合の処理について図15のフローチャートを用いて説明する。
【0239】
前述のようにして、会員端末1のDRAM123に記憶された電子メールの受信データを利用する場合、この実施の形態においては、DRAM123に一時記憶された電子メールの受信データを利用するための機能である電子メール受信ボックス機能を用いて利用するようにされる。
【0240】
この電子メール受信ボックス機能により、DRAM123に一時記憶された電子メールの受信データのメインLCD105Mへの表示や電子メールの受信データのフラッシュメモリ124への転送および記憶、あるいは、電子メールの受信データのDRAM123からの削除などの処理を行うことができるようにされる。
【0241】
この実施の形態においては、図7にしたように、共通サーバ装置2から提供されるメールリストにおいて、[回線切断]タグ204を選択して、共通サーバ装置2との通信回線を切断した後、メールリストの上端部左端に表示されている[メールリスト]タグを選択すると、会員端末1は、電子メール受信ボックス機能を実行し、図15に示す処理を開始する。
【0242】
まず、会員端末1は、DRAM123に取り込んだ電子メールの受信データの一覧リストである、図8に示した取り込み一覧リストをメインLCD105Mに表示する(手順S51)。
【0243】
この取り込み一覧リストは、図8に示したように、優先欄502を有しており、自分が共通サーバ装置2に対して登録した優先受信送信元情報に基づいて、回線接続時に、優先受信送信元以外からの電子メールの受信データに優先して提供された、優先受信送信元からの電子メールの受信データであることが表示される。また、未読欄501には、まだ一度も読み出されていない電子メールの受信データについては、星印(★)が表示されるので、メインLCD105Mに表示して読んだことのある電子メールの受信データか否かを簡単に認識することができるようにされている。
【0244】
そして、会員端末1は、使用者により入力操作が行われると(手順S52)、その入力操作は、電子メールの受信データの取り込み一覧リストの中から目的とする電子メールの受信データを選択するためのカーソル移動か否かを判断する(手順S53)。手順S53の判断処理において、カーソル移動が行われたと判断したときには、カーソルの表示位置を指定された電子メールの受信データに位置付けて(手順S54)、カーソル位置を変更した取り込み一覧リストを表示するように手順S51からの処理を繰り返す。
【0245】
手順S53の判断処理において、使用者による入力操作がカーソル移動ではないと判断したときには、使用者による入力操作は、終了操作か否かを判断する(手順S55)。
【0246】
手順S55の判断処理において、会員端末1の使用者による入力操作が、例えば、上側左端に表示された[受信BOX]タグが選択されるなどして他の機能の実行が指示された場合には、これを終了操作であると判断して、図15に示す処理を終了する。
【0247】
手順S55の判断処理において、会員端末1の使用者による入力操作が終了操作でないと判断したときには、会員端末1の使用者による入力操作は、選択した電子メールの受信データをメインLCD105Mに表示することを指示する操作か否かを判断する(手順S56)。
【0248】
手順S56の判断処理において、電子メールの受信データの表示を指示する操作であると判断したときには、会員端末1は、電子メールの受信データの取り込み一覧リスト中において、カーソルが位置付けられている電子メールの受信データをメインLCD105Mに表示する処理を行い(手順S57)、この表示処理が終了すると手順S51からの処理を繰り返す。
【0249】
手順S56の判断処理において、会員端末1の使用者による入力操作が、電子メールの受信データの表示を指示する操作でないと判断したときには、会員端末1の使用者による入力操作は、電子メールの受信データのフラッシュメモリ124への保存を指示する操作か否かを判断する(手順S58)。
【0250】
手順S58の判断処理において、電子メールの受信データのフラッシュメモリ124への保存を指示する操作であると判断した場合には、会員端末1は、電子メールの受信データの取り込み一覧リスト中において、カーソルが位置付けられている電子メールの受信データをフラッシュメモリ124に転送し、これをフラッシュメモリ124に記憶して、手順S51からの処理を繰り返す。
【0251】
手順S58の判断処理において、電子メールの受信データのフラッシュメモリ124への保存を指示する操作でないと判断した場合には、例えば、ファクシミリ受信データのDRAM123からの削除処理など、会員端末1の使用者による入力操作に応じた処理を行って、手順S51からの処理を繰り返す。
【0252】
このように、この実施の形態において、会員端末1は、優先受信送信元からの電子メールの受信データと、メールリストを通じて選択することにより共通サーバ装置2から取得した優先受信送信元以外からの電子メールの受信データとを、電子メール受信ボックス機能により利用することができるようにされている。
【0253】
なお、この実施の形態において、フラッシュメモリ124に記憶した電子メールの受信データを使用する場合には、図8に示したように電子メールの受信データの取り込み一覧リストにおいて、上端部左端に表示されている[受信BOX]タグの表示位置を指示することにより、フラッシュメモリ124の記憶された電子メールの受信データを利用するための電子メール保存ボックス機能に切り換えられる。
【0254】
この電子メール保存ボックス機能は、図15を用いて前述した電子メール受信ボックス機能の場合と同様にして、フラッシュメモリ124に記憶されている電子メールの受信データの一覧リストを表示し、この一覧リストを用いて、フラッシュメモリ124に記憶されているファクシミリ受信データのメインLCD105Mへの表示、フラッシュメモリ124からの削除を行うことができるものである。
【0255】
つまり、電子メール保存ボックス機能は、フラッシュメモリ124に記憶された電子メールの受信データが処理の対象であり、フラッシュメモリ124への保存機能を除けば、図15を用いて前述した電子メール受信ボックス機能と同様にして、フラッシュメモリ124に記憶された電子メールの受信データの表示、フラッシュメモリ124に記憶されている電子メールの受信データの削除を行うことができるものである。
【0256】
このように、この実施の形態においては、予め優先受信送信元情報を共通サーバ装置に登録しておくことにより、優先受信送信元情報からの電子メールの受信データを自動的に取得することができる。また、優先受信送信元からの電子メールの受信データについては、メールリスト(図7)、電子メールの受信データの取り込み一覧リスト(図8)のいずれのリストにおいても、優先欄302、502に*が表示されるので、優先受信送信元以外からの電子メールの受信データと区別することができる。つまり、優先受信送信元情報を登録しておくだけで、優先受信送信元からの電子メールの受信データを確実に取得して、見落としなく見ることができる。
【0257】
また、前述したように、メールリストと、優先受信送信元からの電子メールの受信データとがともに提供され、接続された通信回線を切断することなく、提供されたメールリストを通じて、優先受信送信元以外からの電子メールの受信データを取り込んだり、共通サーバ装置2に蓄積されている電子メールの受信データの削除を行うことができる。
【0258】
[優先一括ダイレクトボタンスイッチの利用]
前述の説明においては、会員端末1において電子メール機能が選択されている場合の接続要求に応じて、共通サーバ装置2が、メールリストと優先受信送信元からの電子メールの受信データとを自動的に要求元の会員端末1に送信するようにした。この場合には、会員端末1と共通サーバ装置2との間に接続された通信回線は、会員端末1の使用者が切断操作をしなければ切断されないので、優先受信送信元以外からの電子メールの受信データについても通信回線を切断することなく取得することができる。
【0259】
しかし、優先受信送信元からの電子メールの受信データだけを会員端末1に取り込んで、通信回線を切断し、即座に取得した優先受信送信元からの電子メールの受信データを表示して見たい場合もある。このため、この実施の形態においては、通信回線を接続し、優先受信送信元からの電子メールの受信データのみを取得して、通信回線を切断するまでを一連の処理として行うようにするための優先一括ボタンスイッチ(以下、優先一括ボタンという)が会員端末1に設けられている。
【0260】
この場合、例えば、会員端末1のキー釦108の機能キーK3が、この優先一括ボタンとされ、この優先一括ボタンK3が押下されたときには、以下に説明するように、通信回線の接続、優先受信送信元からの受信データの取得、通信回線の切断までを一連の処理として行うようにされている。
【0261】
図16は、優先一括ボタンが押下された場合におこおなわれる処理(優先一括取得処理)を説明するためのフローチャートである。
【0262】
優先一括ボタンK3が押下されると、会員端末1はこれを検知して、共通サーバ装置2との接続処理を自動的に行う(手順S71)。つまり、前述したように、フラッシュメモリ124に記憶されている会員識別情報、共通サーバ装置2のアドレスなどを用いて、接続要求を含む優先受信要求を生成し、これを送出する。
【0263】
この要求に対して、ISPサーバ7Iが当該アクセスしてきた端末が会員端末であるかどうかの認証を、この要求に含まれる会員識別情報を用いて行い(手順S72)、会員端末であれば、共通サーバ装置2に接続する処理を行う(手順S73)。
【0264】
そして、共通サーバ装置2は、会員端末1からの優先受信要求を受け取り、接続された会員端末がいずれの会員端末であるかを認識する(手順S74)。次に、共通サーバ装置2は、共通サーバ装置2に既に登録されている接続要求元の会員端末1の優先受信送信元情報に基づいて、優先受信送信元からの電子メールの受信データを抽出し(手順S75)、これを要求元の会員端末1に送信する(手順S76)。
【0265】
会員端末1では、共通サーバ装置2から送信されてくるの優先受信送信元からの電子メールの受信データを受信してDRAM123に記憶し(手順S77)、共通サーバ装置2から送信される優先受信送信元からの電子メールの受信データの受信が終了したか否かを判断する(手順S78)。この実施の形態においては、共通サーバ装置2から会員端末1に送信されてくる情報には、情報の開始位置を示すスタートコードと、情報の終了位置を示すエンドコードが付加されて送信されて来るので、このエンドコードを検出したときに、会員端末1は、優先受信送信元からの電子メールの受信データの受信が終了したと判断する。
【0266】
手順S78の判断処理において、共通サーバ装置2から送信されてくる優先受信送信元からの電子メールの受信データの受信がまだ終了していないと判断したときには、会員端末1は、手順S77の処理を続行する。
【0267】
手順S78の判断処理において、共通サーバ装置2から送信されてくる優先受信送信元からの電子メールの受信データをすべて受信し終えたと判断したときには、会員端末1は、共通サーバ装置2との間で接続した通信回線を切断し(手順S79)、この優先一括処理を終了する。
【0268】
そして、優先一括処理が終了したときには、会員端末1と共通サーバ装置2との間で接続された通信回線は既に切断されているので、例えば、機能一覧メニューから電子メール受信ボックス機能を選択することにより、即座に優先受信送信元からの電子メールの受信データをメインLCD105Mに表示して見ることができる。
【0269】
つまり、オンライン接続キーK2を押下したり、[回線切断]タグを選択するなどという操作を行うことなく、優先一括ボタンK3を押下するだけで、共通サーバ装置2から優先受信送信元からの電子メールの受信データを取得し利用することができる環境を整えることができる。
【0270】
[優先受信送信元からの電子メールの受信データの着信通知]
前述したように、この実施の形態において、共通サーバ装置2は、着信通知サーバ24を備えている。そして、共通サーバ装置2は、会員端末1宛ての電子メールやファクシミリを受信したときには、着信通知サーバ24を通じて、送信先となる会員端末1に着信通知を行う。
【0271】
そして、この実施の形態おいては、優先受信送信元情報は、共通サーバ装置2に記憶されているので、会員端末1宛ての電子メールの着信が、その会員端末1の優先受信送信元から送信されたものである場合には、優先受信送信元からの電子メールの着信であることを通知するようにする。つまり、会員端末1に供給する着信通知に優先受信送信元からの電子メールの着信であることを示す情報を含めて提供するようにする。
【0272】
会員端末1は、共通サーバ装置2からの着信通知が、優先受信送信元からの電子メールの着信を通知するものであるときには、サブLCD105S、あるいは、メインLCD105Mに、前述した電子メールの着信を通知するためのマーク156を表示させる。この場合、例えば、マーク156を点滅させるなど通常の着信通知とは異なる態様で表示するようにする。
【0273】
これにより、優先受信送信元からの電子メールの着信があったことを会員端末1の使用者が判別できるように着信通知がされるので、優先受信送信元からの電子メールの受信データが送信されてきていることを適時に通知することができるので、会員端末1の使用者は、遅滞なく優先受信送信元からの電子メールの受信データを取得して見ることができる。
【0274】
また、会員端末1における着信通知は、前述したように電子メールの着信通知マーク156を表示するだけでなく、例えば、他の着信通知とは異なる発光パターンで会員端末1のLED126を点滅させたり、他の着信通知とは異なる放音パターンでブザー127から着信通知音を放音するなどして着信通知を行うようにすることもできる。もちろん、音色、音量、音階などを変化させるなどして、通常の着信通知音とは異なる着信通知音を放音することにより、優先受信送信元からの電子メールの着信を通知するようにすることもできる。
【0275】
また、前述したLED126による着信通知、ブザー127による着信通知、メインLCD105MまたはサブLCD105Sへの着信マークの表示などによる着信通知を併用してもよいし、これらの内の幾つかを組み合わせて用いるようにすることもできる。
【0276】
また、会員端末1に着信通知があったときに、会員端末1を振動させるバイブレータを搭載し、振動により着信通知を行うようにすることもできる。
【0277】
もちろん、優先受信送信元以外からの電子メールの着信通知と優先受信送信元からの電子メールの着信通知とで区別することなく、同じように着信通知を行うようにしてもよい。
【0278】
[変形例]
前述の実施の形態においては、優先受信送信元情報は、共通サーバ装置2において記憶し管理するようにしたが、これに限るものではない。例えば、会員端末1のフラッシュメモリ124に優先受信送信元情報を記憶保持するようにし、会員端末1から優先受信送信元からの電子メールの受信データの提供を要求するときに、優先受信送信元情報を共通サーバ装置2に送信するようにしてもよい。
【0279】
つまり、前述した実施の形態において、電子メール機能が選択され、オンライン接続キーK2が押下されたときに、会員端末1から送出される接続要求や、優先一括ボタンK3が押下されたときに、会員端末1から送出される接続要求に、会員端末1において記憶されている優先受信送信元情報を含めて送信したり、これら接続要求に続けて、優先受信送信元情報を共通サーバ装置2に提供するようにしてもよい。
【0280】
このようにした場合には、優先受信送信元情報は、共通サーバ装置2に予め登録しておく必要がないので、会員端末1に登録したらすぐに、優先受信送信元からの電子メールの受信データを取得するようにすることができる。
【0281】
なお、前述の実施の形態においては、電子メールの受信データについて、優先受信送信元情報を共通サーバ装置2あるいは会員端末1に登録しておくことにより、優先受信送信元からの電子メールの受信データを優先的に取得するようにした。これと同様にして、ファクシミリ受信データ用の優先受信送信元情報を予め共通サーバ装置2に登録しておくことにより、あるいは、会員端末1に登録しておき共通サーバ装置2に提供するようにすることにより、登録した優先受信送信元からのファクシミリ受信データを他のファクシミリ受信データに優先して、かつ、自動的に共通サーバ装置2から取得するようにすることができる。
【0282】
この場合、ファクシミリの優先受信送信元情報は、例えば、送信元の名前と、送信元のファクシミリ装置に割り当てられている電話番号など送信元を特定することができる情報などから構成される。
【0283】
そして、ファクシミリの優先受信送信元からのファクシミリ受信データを優先して取得するようにする場合においても、ファクシミリ機能が選択されている場合に、オンライン接続キーK2が押下された場合、あるいは、ファクシミリ用の優先一括キーを別途設け、このファクシミリ用の優先一括キーが押下された場合に、共通サーバ装置2よりファクシミリの優先受信送信元からのファクシミリ受信データを、優先受信送信元以外からのファクシミリ受信データに優先して提供を受けるようにすることができる。
【0284】
また、電子メールの優先受信送信元情報と、ファクシミリの優先受信送信元情報とを共通サーバ装置2、あるいは、会員端末1に登録するようにした場合には、会員端末1において、優先一括キーK3を押下したときに、電子メールの優先受信送信元からの電子メールの受信データと、ファクシミリの優先受信送信元からのファクシミリ受信データとの両方を、共通サーバ装置2から会員端末1が提供を受けるようにすることができる。
【0285】
この場合、優先受信送信元からの電子メールの受信データは、会員端末1のDRAM123の電子メールの受信データ用の記憶領域に記憶し、優先受信送信元からのファクシミリ受信データは、会員端末1のDRAM123のファクシミリ受信データ用の記憶領域に記憶するようにしておけば、優先受信先からの電子メールの受信データと、ファクシミリ受信データとを別々に扱うことができる。
【0286】
このように、優先一括キーK3を押下するだけで、電子メールの優先受信送信元からの電子メールの受信データと、ファクシミリの優先受信送信元からのファクシミリ受信データとの両方を取得し、それぞれを会員端末1の表示画面に表示するなどして利用することができる。
【0287】
また、電子メール機能を選択したときにLCD105に表示される画面には、優先受信送信元からの電子メールの受信データの送信を要求するためのタグ(ボタンアイコン)を表示するようにし、ファクシミリ機能を選択したときにLCD105に表示される画面には、優先受信送信元からのファクシミリ受信データの送信を要求するためのタグ(ボタンアイコン)を表示するようにすることもできる。
【0288】
この場合には、電子メール機能が選択されているときに、オンライン接続キーK2が押下された場合、あるいは、ファクシミリ機能が選択されているときに、オンライン接続キーK2が押下された場合と同様に、電子メール機能を選択したときには、電子メールの優先受信送信元からの電子メールの受信データを取得し、ファクシミリ機能を選択したときには、ファクシミリの優先受信送信元からのファクシミリ受信データを取得するというように、電子メールの受信データとファクシミリ受信データとを別々に取得するようにすることができる。
【0289】
つまり、優先受信要求送出指示手段としては、オンライン接続キーK2や、優先一括キーK3などのようなダイレクトキーでもよいし、LCD105に表示されるボタンアイコンの構成とされたタグなどであってもよい。
【0290】
また、電子メール機能が選択されているときにオンライン接続キーK2が押下された場合、あるいは、会員端末1がデータ通信モードのときに優先一括キーK3が押下された場合に、会員端末1と共通サーバ装置2との間に通信回線を接続し、優先受信送信元からの電子メールの受信データを取得するようにした。
【0291】
しかし、これに限るものではなく、既に会員端末1と共通サーバ装置2との間で通信回線が接続されている場合には、通信回線の接続処理を行うことなく、優先受信送信元からの受信データを取得することができる。
【0292】
例えば、優先一括キーK3が押下された場合であって、既に、会員端末1と共通サーバ装置2との間に通信回線が接続されている場合には、会員端末1は、共通サーバ装置2に対して、通信回線の接続要求を送信することなく、優先受信送信元からの受信データの提供を要求するようにする。このようにすることにより、会員端末1と共通サーバ装置2との間で通信回線が接続されている場合であっても、優先受信送信元からの受信データを取得することができる。
【0293】
また、優先受信送信元からの受信データを取得した後に、接続されている通信回線を切断するように制御することもできるし、切断せずにそのままにしておくようにすることもできる。また、接続されている通信回線を切断するか、接続したままにしておくかを会員端末1の使用者が選択できるようにし、使用者の選択に応じて接続されている通信回線の切断あるいは通信回線が接続されたままにしておくかのいずれかを選択するようにすることもできる。
【0294】
また、この実施の形態においては、共通サーバ装置2への会員端末1からの優先受信送信元情報の追加、修正、削除は、図11、図12のフローチャートを用いて説明したように、共通サーバ装置2から提供されて、会員端末1のDRAM123に記憶されている優先受信送信元リストを構成する優先受信送信元情報を会員端末1において整えた後、この会員端末1のDRAM123に記憶されているすべての優先受信送信元情報を共通サーバ装置2に記憶されている優先受信送信元情報と置き換えるものとして説明したが、これに限るものではない。
【0295】
例えば、新たに追加する優先受信送信元情報だけを共通サーバ装置2に送信して、これを追加登録したり、あるいは、修正した優先受信送信先情報だけを共通サーバ装置2に送信して、共通サーバ装置2の当該優先受信送信元情報削除後に、修正後の優先受信送信元情報を追加したり、また、削除する優先受信送信元情報だけを共通サーバ装置2に通知してこれを削除するというように、処理の対象になった優先受信送信元情報毎に共通サーバ装置2への優先受信送信元情報の追加、修正、削除を行うようにすることもできる。
【0296】
また、前述した実施の形態においては、データ通信モード時においてのファクシミリ機能や電子メール機能などの各種の機能は、メニューキーK1を押下することにより表示されるメニューから、目的の機能を選択、実行するものとして説明したが、これに限るものではない。
【0297】
例えば、情報通信端末がデータ通信モードのときに実行可能となるファクシミリ通信機能や電子メール通信機能、あるいは、情報提供サービスを受けることができるWWWブラウザ機能に対応したダイレクトキーをこの情報通信端末に設けるようにしてもよい。
【0298】
このように各機能に対応するダイレクトキーを設けておくようにした場合には、ダイレクトキーを押下するという簡単な操作で、目的とする機能を実行させることができる。
【0299】
また、前述した実施の形態においては、この発明をPHS電話端末の機能とデータ通信端末の機能とを有する複合端末である携帯無線通信端末に適用したものとして説明したが、これに限るものではない。
【0300】
例えば、電子メール通信が可能な通信機能を有するパーソナルコンピュータなどの通信機器とサーバ装置とにこの発明を適用することができる。
【0301】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、優先受信送信元からの受信データを、優先受信送信元以外からの受信データに優先して、かつ、確実に取得することができる。これにより、優先受信送信元からの受信データを見落とすことがないようにすることができる。
【0302】
また、請求項2の発明によれば、優先受信送信元情報は、サーバ装置において記憶するようにされているので、情報通信端末は、例えば、サーバ装置に対して要求を送信するだけで、優先受信送信元から送信された自分宛ての受信データを取得することができる。
【0304】
また、請求項3の発明によれば、情報通信端末の使用者は、優先受信送信元からデータが送信されてきていることを迅速に知ることができるとともに、優先受信送信元からの受信データを情報通信端末を通じて迅速に取得して、利用することができる。
【0305】
また、請求項4の発明によれば、優先受信送信元情報は情報通信端末において記憶し管理することができるので、情報通信端末に優先受信送信元情報を登録すれば、即座にサーバ装置に対して優先受信送信元からの受信データの送信を要求することができる。
【0306】
また、請求項5の発明によれば、無線通信機能を備える携帯端末により情報通信端末が構成されるので、情報通信端末の使用者は、外出先など、任意の場所から、任意のときに、優先受信送信元からの受信データを取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による情報通信システムが適用されるネットワーク構成の全体の概要を示す図である。
【図2】図1の具体的なネットワーク構成例を示す図である。
【図3】この発明によるサーバ装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【図4】この発明による情報通信端末の一実施の形態の外観を示す図である。
【図5】この発明による情報通信端末の一実施の形態のサブLCDの表示例を説明するための図である。
【図6】この発明による情報通信端末の一実施の形態のブロック図である。
【図7】サーバ装置から情報通信端末に提供されて表示される電子メールの受信データの一覧リスト(メールリスト)の一例を説明するための図である。
【図8】サーバ装置から情報通信端末に取り込まれた電子メールの受信データの一覧リスト(取り込み一覧リスト)の一例を説明するための図である。
【図9】サーバ装置から情報通信端末に提供されて表示される優先受信送信元情報の一覧リストの一例を説明するための図である。
【図10】優先先情報の新規入力画面の一例を説明するための図である。
【図11】この発明による情報通信システムの一実施の形態において、優先受信送信元情報の登録などを行う場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】図10に続くフローチャートである。
【図13】この発明による情報通信システムの一実施の形態において、情報通信端末を用いて、サーバ装置から自分宛の電子メールの受信データを取得する場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【図14】図12に続くフローチャートである。
【図15】この発明による情報通信システムの一実施の形態における情報通信端末において取り込んだ電子メールの受信データを利用する場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【図16】この発明による情報通信システムの一実施の形態において、情報通信端末の優先一括ボタンを押下した場合の取得処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…携帯無線通信端末(会員端末)、2…共通サーバ装置、3…携帯無線通信端末用ネットワーク、4…アクセスポイント、5…専用基幹ネットワーク、6…無線基地局、7…ネットワーク管理サーバ装置、11…コンテンツ提供装置、21…マスターサーバ、21M…メモリ、22…メールサーバ、23…ファクシミリサーバ、24…着信通知サーバ、100…携帯無線通信端末本体、101…蓋、102…テンキー、103…アンテナ、105M…メインLCD、105S…サブLCD、106…タッチパネル、108…キー釦、121…システムコントロール部、122…ROM、123…DRAM、124…フラッシュメモリ

Claims (12)

  1. サーバ装置と情報通信端末とがネットワークを通じて接続され、前記情報通信端末が、前記サーバ装置と協働することにより、自分宛ての情報の受信を行うようにする情報通信システムであって、
    前記サーバ装置は、
    前記情報通信端末宛ての受信データを記憶する受信データ記憶手段と、
    前記受信データ記憶手段に記憶されている前記受信データのうち、前記情報通信端末の使用者が優先的に受信を希望する受信データの送信元からの受信データを、当該情報通信端末当ての受信データの一覧リストの提供時において、当該一覧リストと共に前記情報通信端末に提供する受信データ提供手段と
    を備え、
    前記情報通信端末は、
    前記サーバ装置から送信されてくる自分宛ての前記受信データの一覧リストや前記受信データを受信する受信手段と
    を備えることを特徴とする情報通信システム。
  2. 前記サーバ装置は、
    前記情報通信端末の使用者が優先的に受信を希望する受信データの送信元についての情報である優先受信送信元情報を前記情報通信端末毎に記憶する優先受信送信元情報記憶手段を備え、
    前記受信データ提供手段は、前記優先受信送信元情報記憶手段に記憶されている前記優先受信送信元情報に基づいて、前記優先受信送信元からの受信データを抽出することを特徴とする請求項1に記載の情報通信システム。
  3. 前記サーバ装置は、
    前記情報通信端末宛てであって、前記優先受信送信元からの受信データの着信があったことを、前記情報通信端末に通知する着信通知手段を備え、
    前記情報通信端末は、
    前記サーバ装置からの前記着信の通知を受けて、当該着信を使用者に知らせる手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報通信システム。
  4. 前記情報通信端末は、
    前記優先受信送信元情報を記憶する優先受信送信元情報保持手段と、
    使用者の指示に応じて、前記優先受信送信元情報保持手段に保持されている前記優先受信送信元情報を前記サーバ装置に提供する優先受信送信元情報送出手段と
    を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報通信システム。
  5. 前記情報通信端末と前記サーバ装置とが接続される前記ネットワークは、携帯型の電話端末用のネットワークを含み、前記情報通信端末は、前記携帯型の電話端末用の無線基地局を通じて通信するための無線通信手段を備えることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3または請求項4に記載の情報通信システム。
  6. 情報通信端末とネットワークを通じて接続され、前記情報通信端末と協働することにより、前記情報通信端末が、自分宛ての受信情報を取得するようにするためのサーバ装置であって、
    前記情報通信端末宛ての受信データを記憶する受信データ記憶手段と、
    前記受信データ記憶手段に記憶されている前記受信データのうち、前記情報通信端末の使用者が優先的に受信を希望する受信データの送信元からの受信データを、当該情報通信端末当ての受信データの一覧リストの提供時において、当該一覧リストと共に前記情報通信端末に提供する受信データ提供手段と
    を備えることを特徴とするサーバ装置。
  7. 前記情報通信端末の使用者が優先的に受信を希望する受信データの送信元についての情報である優先受信送信元情報を前記情報通信端末毎に記憶する優先受信送信元情報記憶手段を備え、
    前記受信データ提供手段は、前記優先受信送信元情報記憶手段に記憶されている前記優先受信送信元情報に基づいて、前記優先受信送信元からの受信データを抽出することを特徴とする請求項6に記載のサーバ装置。
  8. 前記情報通信端末宛てであって、前記優先受信送信元からの受信データの着信があったことを、前記情報通信端末に通知する着信通知手段を備えることを特徴とする請求項6に記載のサーバ装置。
  9. サーバ装置と情報通信端末とがネットワークを通じて接続され、前記情報通信端末が、前記サーバ装置と協働することにより、自分宛ての情報の受信を行うようにする情報通信方法であって、
    前記サーバ装置は、
    前記情報通信端末宛ての受信データを受信して記憶する受信データ記憶工程と、
    前記受信データ記憶手段に記憶されている前記受信データのうち、前記情報通信端末の使用者が優先的に受信を希望する受信データの送信元からの受信データを、当該情報通信端末当ての受信データの一覧リストの提供時において、当該一覧リストと共に前記情報通信端末に提供する受信データ提供工程と
    を備え、
    前記情報通信端末は、
    前記サーバ装置から送信されてくる自分宛ての前記受信データの一覧リストや前記受信データを受信する受信工程
    を備えることを特徴とする情報通信方法。
  10. 前記サーバ装置は、
    前記情報通信端末の使用者が優先的に受信を希望する受信データの送信元についての情報である優先受信送信元情報を前記情報通信端末毎に記憶しており、
    前記受信データ提供工程においては、予め記憶されている前記優先受信送信元情報に基づいて、前記優先受信送信元からの受信データを抽出することを特徴とする請求項9に記載の情報通信方法。
  11. 前記サーバ装置は、
    前記情報通信端末宛てであって、前記優先受信送信元からの受信データの着信があったことを、前記情報通信端末に通知する着信通知工程を備え、
    前記情報通信端末は、
    前記サーバ装置からの前記着信の通知を受けて、当該着信を使用者に知らせる工程を備えることを特徴とする請求項9に記載の情報通信方法。
  12. 前記情報通信端末は、
    前記優先受信送信元情報を保持しており、この保持されている前記優先受信送信元情報を前記サーバ装置に提供する工程を備えたことを特徴とする請求項9または請求項10に記載の情報通信方法。
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