JP3981509B2 - レンズ駆動装置とその製造装置及びレンズ駆動装置の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報記録媒体への情報記録(情報書き込み)又は情報記録媒体からの情報再生(情報読み取り)に用いられるレンズ駆動装置とその製造装置及び製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
CD(Compact Disk)、DVD(Digitale Dideo Disk又はDigitale Versatile Disk)、MD(Mini Disk)等のディスク状の情報記録媒体に光学的に情報記録又は情報再生を行うためには、対物レンズを情報記録媒体の情報トラックに正確に追従させる必要がある。このため、いわゆるピックアップ装置には、対物レンズをフォーカス方向とトラッキング方向に電磁駆動して位置制御を行うためのレンズ駆動装置が備えられている。
【0003】
図10は、ピックアップ装置に設けられた従来のレンズ駆動装置の構成を示す斜視図である。このレンズ駆動装置は、対物レンズ1が取り付けられたレンズホルダ2と、レンズホルダ2を4本の弾性線材3,4,5,6によって片持ち支持する基体7を備えて構成されている。
【0004】
弾性線材3,4,5,6のそれぞれの一端がレンズホルダ2の4隅に連結されると共に、弾性線材3,4,5,6の他端が、基体7の4隅に設けられた凹段部8,9,10,11と対向片12,13とによって画成された隙間を介して基体7に連結され、更に、上記隙間内には、制振材(機械振動を抑制する材料)としての紫外線硬化樹脂14,15,16,17が充填されている。
【0005】
更に、図11の模式的な側面図に示すように、レンズホルダ2と基体7の間には、基体7に固定されたマグネット18及びヨーク19,20と、レンズホルダ2に固定された電気回路基板21が配設され、電気回路基板21には図示していないフォーカスコイルとトラッキングコイルが形成されている。また、ヨーク19,20の間に、上記フォーカスコイルとトラッキングコイルの形成された電気回路基板21が一定の隙間をおいて配設されている。
【0006】
そして、上記フォーカスコイルに駆動電流を供給することでフォーカス方向θFに磁力を発生させ、この磁力によって対物レンズ1及びレンズホルダ2のフォーカス方向θFにおける位置を微調整することで、フォーカス制御が行われている。また、上記トラッキングコイルに駆動電流を供給することでトラッキング方向θTに磁力を発生させ、この磁力によって対物レンズ1及びレンズホルダ2のトラッキング方向θTにおける位置を微調整することで、トラッキング制御が行われている。
【0007】
ここで、レンズホルダ2は、上記の4本の弾性線材3,4,5,6を介して基体7に片持ち支持されているため、上記のフォーカス制御とトラッキング制御の際に生じる磁力に応じて自在に変形する。このため、対物レンズ1及びレンズホルダ2を浮遊した状態で所望の方向へ偏倚させ、情報記録媒体DSCへの情報記録又は情報記録媒体DSCからの情報再生を高精度で行うことが可能となっている。
【0008】
また、弾性線材3,4,5,6は基体1に固定されているだけでなく、制振材としての紫外線硬化樹脂14,15,16,17に囲まれた状態で埋設されているため、上記のフォーカス制御とトラッキング制御の際に、弾性線材3,4,5,6に生じる振動を紫外線硬化樹脂14,15,16,17が吸収し、応答性の良いフォーカス制御とトラッキング制御を実現する構造となっている。
【0009】
尚、基体7は、図11に示すように、情報記録再生装置本体のシャーシ等に設けられた一対のガイドシャフト22,23に支承された可動体24上に搭載されている。そして、可動体24をガイドシャフト22,23の長手方向に沿って進退移動させることで、このレンズ駆動装置を情報記録媒体DSCの半径方向(トラッキング方向θTと同じ方向)に進退移動させ、更に上記のフォーカス制御とトラッキング制御とを併用することで、高精度の情報記録と情報再生を行うようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のレンズ駆動装置は、図10に示したように、紫外線硬化樹脂14,15,16,17を基体7の凹段部8,9,10,11に単に充填したのでは液垂れ等が生じるため、基体7とは別体の対向片12,13を凹段部8,9,10,11に対して添わせるように取り付けることで、液垂れ防止が可能な上記隙間を画成し、それらの隙間内に紫外線硬化樹脂14,15,16,17を充填していた。このため、部品点数が多くなると共に、製造工程数が多くなるという問題があった。この問題点を図12及び図13に基づいて詳述すると次の通りである。
【0011】
まず、図12の分解斜視図に示すように、基体7と対向片12,13はそれぞれ別部材によって成形されている。基体7の4隅には、弾性線材3,4,5,6を挿入するための凹段部7c,7d,7e,7fが成形され、凹段部7e,7f側のT字状の突部7bの側端に嵌合突起7g,7hが形成され、凹段部7c,7d側のT字状の突部7aの側端に嵌合突起7g,7hと同様の嵌合突起(図示省略)が形成されている。
【0012】
対向片13には嵌合突起7g,7hを嵌合させる貫通穴13a、対向片12には同様の貫通穴12aが形成されている。
【0013】
そして、図13の平面図に示すように、弾性線材3,4,5,6を凹段部7c,7d,7e,7fに挿入した後、弾性線材3,4,5,6のそれぞれの後端部3a,4a,5a,6aを接着剤で固定することで基体7に支持させ、次に、対向片12,13を突部7a,7bに嵌合させ、それによって画成される上記隙間内に液状の紫外線硬化樹脂14,15,16,17を充填して固化させていた。
【0014】
このように、紫外線硬化樹脂14,15,16,17が液状のときに凹段部7c,7d,7e,7fから流れ出すのを防止するために対向片12,13を取り付けていたため、部品点数が多くなると共に製造工程数が多くなるという問題があった。
【0015】
本発明は、上記従来技術の問題点を克服するために成されたものであり、部品点数の低減、製造工程の簡素化などが可能な、レンズ駆動装置、レンズ駆動装置の製造装置、レンズ駆動装置の製造方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明のレンズ駆動装置は、対物レンズを保持するレンズホルダと、上記レンズホルダを弾性部材を介して支持する樹脂成形された基体とを有するレンズ駆動装置であって、上記弾性部材は、上記樹脂成形の際に上記基体に一体化して支持され、且つ上記一体化された支持部分に連なって上記基体に成形された隙間内に配設され、上記隙間内に充填された制震材中に埋設されていることを特徴とする。
【0017】
また、上記隙間は、上記樹脂成形の際に上記弾性部材に近接して成形された互いに対向する凹部と突出部によって形成されていることを特徴とする。
【0018】
また、上記凹部と突出部は、上記弾性部材の長手方向に沿って長尺状に成形されていることを特徴とする。
【0019】
これらの構成のレンズ駆動装置によれば、樹脂成形によって基体が一体成形されると共に、弾性部材も基体に一体化されて支持される。更に、樹脂成形によって基体に一体成形された隙間内に弾性部材が配設され、更に隙間内に充填された制震材によって弾性部材が囲まれた状態で埋設される。これにより、部品点数が少なく且つ少ない製造工程数で製造されたレンズ駆動装置を提供することができる。更に、弾性部材が配設された隙間内に制震材が充填されることで、制震材の液垂れの無いレンズ駆動装置を提供することができる。例えば、制震材として紫外線硬化樹脂を使用した場合でも、液垂れの無いレンズ駆動装置を提供することができる。
【0020】
また、本発明のレンズ駆動装置は、対物レンズを保持する樹脂成形されたレンズホルダと、上記レンズホルダを弾性部材を介して支持する基体とを有するレンズ駆動装置であって、上記弾性部材は、上記樹脂成形の際に上記レンズホルダに一体化して支持され、且つ上記一体化された支持部分に連なって上記レンズホルダに成形された隙間内に配設され、上記隙間内に充填された制震材中に埋設されていることを特徴とする。
【0021】
また、上記隙間は、上記樹脂成形の際に上記弾性部材に近接して成形された互いに対向する凹部と突出部によって形成されていることを特徴とする。
【0022】
また、上記凹部と突出部は、上記弾性部材の長手方向に沿って長尺状に成形されていることを特徴とする。
【0023】
これらの構成のレンズ駆動装置によれば、樹脂成形によってレンズホルダが一体成形されると共に、弾性部材もレンズホルダに一体化されて支持される。更に、樹脂成形によってレンズホルダに一体成形された隙間内に弾性部材が配設され、更に隙間内に充填された制震材によって弾性部材が囲まれた状態で埋設される。これにより、部品点数が少なく且つ少ない製造工程数で製造されたレンズ駆動装置を提供することができる。更に、弾性部材が配設された隙間内に制震材が充填されることで、制震材の液垂れの無いレンズ駆動装置を提供することができる。例えば、制震材として紫外線硬化樹脂を使用した場合でも、液垂れの無いレンズ駆動装置を提供することができる。
【0024】
本発明のレンズ駆動装置の製造装置は、対物レンズを保持するレンズホルダと、上記レンズホルダを弾性部材を介して支持する基体とを有するレンズ駆動装置の製造装置であって、上記基体の基部を成形するための第1の凹部と、上記第1の凹部に隣接する凸部と、上記凸部に隣接し且つ上記第1の凹部に部分的に連通する第2の凹部とを有するキャビティが形成された金型を備え、上記弾性部材を上記金型の上記凸部と上記第1,第2の凹部の上記連通する部分との間に渡した状態で上記金型のキャビティ中に合成樹脂を充填することにより、上記弾性部材を上記連通する部分に充填した合成樹脂で成形される上記基部に支持し且つ上記凸部により形成される隙間内に配設した後、上記隙間内に制震材を充填することで上記弾性部材を制震材中に埋設することを特徴とする。
【0025】
また、対物レンズを保持するレンズホルダと上記レンズホルダを弾性部材を介して支持する基体とを有するレンズ駆動装置の製造装置であって、上記レンズホルダの基部を成形するための第1の凹部と、上記第1の凹部に隣接する凸部と、上記凸部に隣接し且つ上記第1の凹部に部分的に連通する第2の凹部とを有するキャビティが形成された金型を備え、上記弾性部材を上記金型の上記凸部と上記第1,第2の凹部の上記連通する部分との間に渡した状態で上記金型のキャビティ中に合成樹脂を充填することにより、上記弾性部材を上記連通する部分に充填した合成樹脂で成形される上記基部に支持し且つ上記凸部により形成される隙間内に配設した後、上記隙間内に制震材を充填することで上記弾性部材を制震材中に埋設することを特徴とする。
【0026】
これらのレンズ駆動装置の製造装置によれば、樹脂成形によって基体又はレンズホルダが一体成形されると共に、弾性部材も基体又はレンズホルダに一体化されて支持される。更に、樹脂成形によって基体又はレンズホルダに一体成形されたそれぞれの隙間内に弾性部材が配設され、更に隙間内に充填された制震材によって弾性部材が囲まれた状態で埋設される。これにより、部品点数が少なく且つ少ない製造工程数で製造されたレンズ駆動装置を提供することができる。更に、弾性部材が配設された隙間内に制震材が充填されることで、制震材の液垂れの無いレンズ駆動装置を提供することができる。例えば、制震材として紫外線硬化樹脂を使用した場合でも、液垂れの無いレンズ駆動装置を提供することができる。
【0027】
本発明のレンズ駆動装置の製造方法は、対物レンズを保持するレンズホルダと上記レンズホルダを弾性部材を介して支持する基体とを有するレンズ駆動装置の製造方法であって、上記基体の基部を成形するための第1の凹部と、上記第1の凹部に隣接する凸部と、上記凸部に隣接し且つ上記第1の凹部に部分的に連通する第2の凹部とを有するキャビティが形成された金型内に、上記弾性部材を上記凸部と上記第1,第2の凹部の上記連通する部分との間に渡した状態で嵌挿する第1の工程と、上記金型の上記キャビティ中に合成樹脂を充填することにより、上記弾性部材を上記連通する部分に充填した合成樹脂で成形される上記基部に一体に支持し且つ上記第1,第2の凹部の間の上記凸部により形成される隙間内に配設する第2の工程と、上記金型を分離した後、上記隙間内に制震材を充填することで、上記弾性部材を制震材中に埋設する第3の工程とを有することを特徴とする。
【0028】
また、対物レンズを保持するレンズホルダと上記レンズホルダを弾性部材を介して支持する基体とを有するレンズ駆動装置の製造方法であって、上記レンズホルダの基部を成形するための第1の凹部と、上記第1の凹部に隣接する凸部と、上記凸部に隣接し且つ上記第1の凹部に部分的に連通する第2の凹部とを有するキャビティが形成された金型内に、上記弾性部材を上記凸部と上記第1,第2の凹部の上記連通する部分との間に渡した状態で嵌挿する第1の工程と、上記金型の上記キャビティ中に合成樹脂を充填することにより、上記弾性部材を上記連通する部分に充填した合成樹脂で成形される上記基部に一体に支持し且つ上記第1,第2の凹部の間の上記凸部により形成される隙間内に配設する第2の工程と、上記金型を分離した後、上記隙間内に制震材を充填することで、上記弾性部材を制震材中に埋設する第3の工程とを有することを特徴とする。
【0029】
これらのレンズ駆動装置の製造方法によれば、樹脂成形によって基体又はレンズホルダが一体成形されると共に、弾性部材も基体又はレンズホルダに一体化されて支持される。更に、樹脂成形によって基体又はレンズホルダに一体成形されたそれぞれの隙間内に弾性部材が配設され、更に隙間内に充填された制震材によって弾性部材が囲まれた状態で埋設される。これにより、部品点数が少なく且つ少ない製造工程数で製造されたレンズ駆動装置を提供することができる。更に、弾性部材が配設された隙間内に制震材が充填されることで、制震材の液垂れの無いレンズ駆動装置を提供することができる。例えば、制震材として紫外線硬化樹脂を使用した場合でも、液垂れの無いレンズ駆動装置を提供することができる。
また、対物レンズを保持するレンズホルダと、レンズホルダを弾性部材を介して支持する樹脂成形された基体とを有するレンズ駆動装置であって、基体は樹脂で一体形成され、弾性部材は、樹脂成形の際に基体に一体化して支持され、基体が一体形成される際に基体に成形された隙間内に配設され、隙間内に充填された制震材中に埋設されていることを特徴。
また、対物レンズを保持する樹脂成形されたレンズホルダと、レンズホルダを弾性部材を介して支持する基体とを有するレンズ駆動装置であって、
レンズホルダは樹脂で一体形成され、
弾性部材は、樹脂成形の際にレンズホルダに一体化して支持され、レンズホルダが一体形成される際にレンズホルダに成形された隙間内に配設され、隙間内に充填された制震材中に埋設されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るレンズ駆動装置の外観構造を示した斜視図、図2は、本レンズ駆動装置の側面形状を模式的に示した側面図である。
【0031】
まず、本レンズ駆動装置の構造を説明する。図1において、本レンズ駆動装置は、CDプレーヤ、DVDプレーヤ、MDプレーヤ等の情報記録再生装置に適用されるものであり、合成樹脂で成形された基体25及びレンズホルダ26と、これら基体25とレンズホルダ26の間に連結された4本の弾性部材(以下、弾性線材という)27,28,29,30を備えて構成されている。
【0032】
基体25の4隅には、レンズホルダ26側に延びる長尺状の突出部31,32,33,34と凹段部35,36,37,38がそれぞれ対向して一体成形されている。
【0033】
弾性線材27,28,29,30は、突出部31,32,33,34と凹段部35,36,37,38によってそれぞれ画成されたL字状の隙間39,40,41,42内に介在した状態(突出部31,32,33,34と凹段部35,36,37,38に接触しない状態)で、基体25の後端部47,48,49,50に固定されており、更に、隙間39,40,41,42内には、制震材としての紫外線硬化樹脂43,44,45,46が充填されている。つまり、弾性線材27,28,29,30は、紫外線硬化樹脂43,44,45,46に囲まれた状態で、後端部47,48,49,50に支持されている。
【0034】
尚、図1中には、説明の都合上、後端部48は描かれていないが、後端部49の下側に位置する後端部50と同様に、後端部48は後端部47の下側に位置している。
【0035】
一方、レンズホルダ26の4隅に弾性線材27,28,29,30のそれぞれの他端が埋設されることで一体に連結されており、レンズホルダ26の中央部分に形成されているレンズ取り付け部51に対物レンズ52が設けられている。
【0036】
更に、図2に示すように、レンズホルダ26と基体25及び弾性線材27,28,29,30との間の隙間内に、フォーカス制御とトラッキング制御を行うための磁気回路ユニット(符号省略)が設けられている。
【0037】
この磁気回路ユニットは、基体25の上部に固定された支持部材53に垂下して固定されたヨーク54,55と、ヨーク54,55の下端に固着されたマグネット56と、ヨーク54,55の間に配設され且つレンズホルダ26の一端に固定された電気回路基板57を備えて構成されている。
【0038】
ここで、電気回路基板57の表面には、図3に示すようなフォーカスコイルCFと、4組のトラッキングコイルCT1,CT2,CT3,CT4が金属蒸着やエッチング加工等によってパターン形成されており、これらのフォーカスコイルCFとトラッキングコイルCT1,CT2,CT3,CT4がヨーク54,55に向けられた状態で、電気回路基板57が配設されている。
【0039】
そして、フォーカスコイルCFの両端に設けられている電極PF1,PF2を介してフォース制御用の駆動電流を供給することでフォーカス方向θFに磁力を発生させ、この磁力によって対物レンズ52及びレンズホルダ26のフォーカス方向θFにおける位置を微調整することで、フォーカス制御が行われる。
【0040】
また、トラッキングコイルCT1,CT2,CT3,CT4に設けられている各電極P11,P12,P21,P22,P31,P32,P41,P42にトラッキング制御用の駆動電流を供給することで、トラッキング方向θTに磁力を発生させ、これらの磁力によって対物レンズ52及びレンズホルダ26のトラッキング方向θTにおける位置を微調整することで、トラッキング制御が行われる。
【0041】
また、レンズホルダ26は、4本の弾性線材27,28,29,30を介して基体25に片持ち支持されているため、上記のフォーカス制御とトラッキング制御の際に生じる磁力に応じて自在に変形する。このため、対物レンズ52及びレンズホルダ26を浮遊した状態で所望の方向へ偏倚させ、情報記録媒体DSCへの情報記録又は情報記録媒体DSCからの情報再生を高精度で行うことが可能となっている。更にまた、弾性線材27,28,29,30は、制振材としての紫外線硬化樹脂43,44,45,46に囲まれた状態で設けられているため、上記のフォーカス制御とトラッキング制御の際に、弾性線材27,28,29,30に生じる振動を紫外線硬化樹脂43,44,45,46が吸収することとなり、応答性の良いフォーカス制御とトラッキング制御を実現する構造となっている。
【0042】
また、基体25は、図2に示すように、CDプレーヤ、DVDプレーヤ、MDプレーヤ等の情報記録再生装置本体のシャーシ等に設けられた一対のガイドシャフト58,59に支承された可動体60上に搭載されている。そして、可動体60をガイドシャフト58,59の長手方向(紙面に対して垂直の方向)に沿って進退移動させることで、このレンズ駆動装置を情報記録媒体DSCの半径方向(トラッキング方向θTと同じ方向)に進退移動させ、更に上記のフォーカス制御とトラッキング制御とにより高精度の情報記録と情報再生を行うことが可能となっている。
【0043】
次に、図4ないし図9を参照して、本レンズ駆動装置を製造するための製造装置と本レンズ駆動装置の製造方法について説明する。尚、図4は製造装置に備えられた金型の構造を示す斜視図、図5はリードフレームの形状を示す斜視図、図6及び図7はリードフレームの形状を示す平面図、図8はリードフレームにレンズ駆動装置を成形した状態を示す図、図9は製造装置の動作を説明するための断面図である。
【0044】
図4において、本製造装置は、上側可動型100と下側可動型200と左側可動型300及び右側可動型400によって構成された金型が備えられている。更に図5に示すように、打ち抜き加工された一対の金属製リードフレーム500,600を所定の間隔を保ちつつ所定方向Zへ搬送し、搬送方向Zに直交配置された可動型100,200,300,400によって、金属製リードフレーム500,600に対して基体25を樹脂成形するようになっている。
【0045】
金属製リードフレーム500には、図6に示すように、弾性線材27,29と、これら弾性線材27,29の両端(図中の左側と右側)にレンズホルダ26と基体25とを樹脂成形するための支持部27L,27R,29L,29Rと、上側可動型100を位置決めするための複数の位置決め孔HUが予め打ち抜き加工によって形成されている。更に、レンズ駆動装置1個分の打ち抜き加工が金属製リードフレーム500の長手方向に連続的に行われることで、図5に示したベルト状のリードフレーム500が形成されている。
【0046】
金属製リードフレーム600にも、図7に示すように、弾性線材28,30と、これら弾性線材28,30の両端(図中の左側と右側)にレンズホルダ26と基体25とを樹脂成形するための支持部28L,28R,30L,30Rと、下側可動型200を位置決めするための複数の位置決め孔HLが予め打ち抜き加工によって形成されており、レンズ駆動装置1個分の打ち抜き加工が金属製リードフレーム600の長手方向に連続的に行われることで、図5に示したベルト状のリードフレーム600が形成されている。
【0047】
これらの金属製リードフレーム500,600を一定の対向間隔をもって平行に保ちながら搬送方向Zへ搬送し、所定のタイミングで可動型100,200,300,400により基体25を樹脂成形する。
【0048】
そして、基体25を樹脂成形した後、可動型100,200,300,400から外し、図8(a)の平面図及び図8(b)の側面図に示すように、基体25とレンズホルダ26の両側のリードフレーム500,600を仮想線CUT1,CUT2に沿って裁断し、リードフレーム500,600の不用部分を除去することによって、本レンズ駆動装置の中間生成体を製造する。更に、レンズホルダ26のレンズ取り付け部51に対物レンズ52(図1参照)を取り付けると共に、上記の磁気回路ユニット(図2参照)を取り付けることで、本レンズ駆動装置を完成するようになっている。
【0049】
尚、レンズホルダ26も基体25と同様に金型によって樹脂成形されるようになっているが、ここではそのための金型の構造についての説明を省略することとする。
【0050】
次に、図4を参照して各可動型100,200,300,400の構造を説明する。上側可動型100と下側可動型200の対向面には、ほぼ同形状のキャビティが形成されている。
【0051】
下側可動型200のキャビティ201の構造を代表して述べると、基体25の本体部分を形成するための略矩形状の凹部202と、凹部202の後方側で連通する凹部203,204と、凹部203,204に連通し且つ前方側(レンズホルダ26の側)に延びた凹部205,206が形成されている。
【0052】
凹部202と凹部205,206との間の長尺状の凸部(以下、凸条部という)207,208のそれぞれの上面には、下側可動型200の前端から凹部203,240に続くスリット溝209,210が形成されている。更に、スリット溝209,210に続くスリット溝211,212が、凹部203,204を介して下側可動型200の後端まで延設されている。
【0053】
スリット溝209,211は、打ち抜き加工によってリードフレーム600に形成された弾性線材28を嵌挿するために設けられ、スリット溝210,212は、打ち抜き加工によってリードフレーム600に形成された弾性線材30を嵌挿するために設けられ、凹部202,203,204,205,206は、合成樹脂を充填するために設けられている。
【0054】
尚、図4には、上側可動型100に形成されているスリット溝109,110(スリット溝209,210に相当するスリット溝)の一部分のみが示されているが、上側可動型100も下側可動型200と同様の構造となっている。
【0055】
次に、左側可動型300と右側可動型400もそれぞれ対称な構造を有している。これら左側可動型300,400のそれぞれは、基体25の厚みWとほぼ同じ厚みW’の本体部301,401を有し、本体部301,401の先端部分には、基体25の奥行き長と横幅を規定するための矩形状の凹部302,402が形成されている。
【0056】
更に、左側可動型300の凹部302の深部には、互いに対向する矩形平板状の規制突部304,305が形成され、規制突部304,305の後方側には矩形状の切欠部307が形成されている。
【0057】
また、右側可動型400の凹部402の深部にも、互いに対向する矩形平板状の規制突部404,405が形成され、規制突部404,405の後方側には矩形状の切欠部407が形成されている。尚、説明の都合上、規制突部405は図示していないが、規制突部404の下側に対向して設けられている。
【0058】
次に、これらの可動型100,200,300,400を用いて本レンズ駆動装置を製造するための製造方法を図9(a)〜(c)を参照して説明する。
【0059】
尚、図9(a)(b)は、図1に示した可動型100,200,300,400の縦断面図であり、下側可動型200の凸条部209,210に対して直交する仮想平面で切った場合の断面を示している。また、図9(c)は、上記の仮想平面における基体25の断面を示している。
【0060】
まず、上述したようにリードフレーム500,600を搬送方向Zに向けて搬送し、リードフレーム500,600に形成されている弾性線材27,28,29,30が可動型100,200,300,400に対向する位置まで搬送させる。これにより、図9(a)に示すように、弾性線材27,29が上側可動型100のスリット溝109,110にそれぞれ対向し、弾性線材28,30が下側可動型200のスリット溝209,210に対向した状態となる。
【0061】
次に、図9(b)に示すように、左側可動型300と右側可動型400をリードフレーム500,600の間の所定位置まで挿入し、更に、上側可動型100と下側可動型200をリードフレーム500,600側の所定位置まで移動させることで、これらの可動型100,200,300,400を組み合わせる。
【0062】
これにより、上側可動型100のスリット溝109,110中に弾性線材27,29が嵌り込み、下側可動型200のスリット溝209,210中に弾性線材28,30が嵌り込む。
【0063】
更に、左側可動型300,400の規制突部304,305,404,405が上側可動型100の凹部102と下側可動型200の凹部202の縁の位置まで挿入される。このため、規制突部304が上側可動型100の凹部105と弾性線材27の嵌り込んだ凹部107とを塞ぎ、規制突部305が下側可動型200の凹部205と弾性線材28の嵌り込んだ凹部207とを塞ぎ、規制突部404が上側可動型200の凹部106と弾性線材30の嵌り込んだ凹部210とを塞いだ状態となる。
【0064】
そして、上側可動型100の所定部分に設けられている合成樹脂注入孔(符号省略)から合成樹脂を注入し、可動型100,200,300,400によって形成されたキャビティ内に充填する。
【0065】
次に、キャビティ内に充填した合成樹脂が固化した後、可動型100,200,300,400を分離する。これにより、図9(c)に示すように、基体25が弾性線材27,28,29,30と一体化されて成形される。
【0066】
このように基体25を樹脂成形すると、図4に示した下側可動型200の凹部203,204と上側可動型100の凹部(凹部203,204に相当する凹部)に充填された合成樹脂によって、基体25の4隅に後端部47,48,49,50が形成され、更にこれらの後端部47,48,49,50中に弾性線材27,28,29,30が埋設されて一体化される。
【0067】
更に、図9(b)に示したように、上側可動型100に形成されている凹部105,106と下側可動型200に形成されている凹部205,206に充填された合成樹脂によって、基体25の4隅に長尺状の突出部31,33,32,34が成形される。
【0068】
更にまた、図9(a)(b)に示したように、弾性線材27が上側可動型105の凸条部107のスリット溝109内に嵌め込まれ且つ凸条部107と左側可動型300の規制突部304とによって凹部105が塞がれた状態で、凹部105中に合成樹脂が充填される。このため、図9(c)に示すように、基体25には、突出部31に対向する凹段部35と、これら突出部31と凹段部35によって画成された隙間39が形成され、更に隙間39内に弾性線材27が浮いた状態で設けられることになる。
【0069】
また、残余の突出部32,33,34と凹段部35,36,37,38及び隙間40,41,42も同様にして形成され、隙間40,41,42内に弾性線材28,29,30がそれぞれ浮いた状態で設けられることになる。
【0070】
次に、上記の隙間39,40,41,42内に、制震材としての紫外線硬化樹脂43,44,45,46を充填して固化させる。ここで、紫外線硬化樹脂43,44,45,46は、突出部31,32,33,34と凹段部35,36,37,38によって画成され且つ弾性線材27,28,29,30の介在した狭い隙間39,40,41,42内に充填されるので、表面張力が発生する。このため、液状の紫外線硬化樹脂43,44,45,46を充填しても、それらの表面張力の発生により、隙間39,40,41,42から液垂れすることなく固化する。
【0071】
次に、図8(a)に示したように、リードフレーム500,600の所定部分を裁断することで中間生成体を形成した後、その中間生成体のレンズホルダ26に対物レンズ52を取り付けると共に、磁気回路ユニットを取り付けることで、レンズ駆動装置を完成する。
【0072】
そして、以上に述べた製造工程を繰り返すことで、複数のレンズ駆動装置を連続的に製造するようになっている。
【0073】
このように本実施形態によれば、図1及び図4に示したように、基体25の4隅に柱状の突出部31,32,33,34を一体成形し、これらの突出部31,32,33,34に対向する凹段部35,36,37,38との間にできる隙間39,40,41,42内に、弾性線材27,28,29,30を片持ち支持した状態で紫外線硬化樹脂43,44,45,46を充填して固化させるので、いわゆる紫外線硬化樹脂43,44,45,46の液垂れを防止することができる。
【0074】
また、可動型100,200,300,400を用いて、柱状の突出部31,32,33,34を基体25と共に一体成形することで、紫外線硬化樹脂43,44,45,46を充填するための隙間39,40,41,42を形成するので、従来技術のような対向片12,13が不用となる。このため、部品点数を低減することができると共に、製造工程数の低減が可能となる。また、レンズ駆動装置の小型化、軽量化なども可能となる。
【0075】
尚、基体25の4隅に柱状の突出部31,32,33,34を一体成形し、紫外線硬化樹脂43,44,45,46を用いて弾性線材27,28,29,30を固着する場合を説明したが、レンズフォルダ26の4隅に、柱状の突出部31,32,33,34と同様の柱状の突出部を一体成形し、それらの突出部とレンズフォルダ26の本体部分との間にできる隙間内に弾性線材27,28,29,30の先端部を片持ち支持した状態で紫外線硬化樹脂を充填して固化させてもよい。
【0076】
すなわち、図4等に示した可動型100,200に設けられている凹部105,106,203,204,205,206とスリット溝109,110,209,210と凸条部107,108,207,208と、可動型300,400に設けられている平板状の規制突部304,305,404,408及び凹欠部307,407等を備えたレンズフォルダ成形用金型を用いてレンズフォルダ26を樹脂成形することで、レンズフォルダ26に弾性線材27,28,29,30を固定し、更に、隙間内に紫外線硬化樹脂を充填するようにしてもよい。かかる構成によれば、レンズフォルダ26側に充填した紫外線硬化樹脂によって、弾性線材27,28,29,30を制震させることができる。
【0077】
また、レンズフォルダ26と基体25の両方に紫外線硬化樹脂を充填して、弾性線材27,28,29,30を制震させるようにしてもよい。
【0078】
また、本実施形態では、制振材として紫外線硬化樹脂を用いたが、他の硬化樹脂、例えば熱可塑性の樹脂を用いてもよい。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、基体又はレンズホルダを樹脂成形する際に、基体の基部又はレンズホルダの基部に隙間を一体成形すると共に、弾性部材もそれらの基部に一体化し、更にこれらの隙間内に制震材を充填することで弾性部材を制震材で囲むようにしたので、制震材の液垂れを防止することができると共に、部品点数の低減と、製造工程数の低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のレンズ駆動装置の構成を示す斜視図である。
【図2】レンズ駆動装置の側面形状を模式的に示した側面図である。
【図3】電気回路基板に形成されたフォーカスコイルとトラッキングコイルのパターン形状を示す平面図である。
【図4】レンズ駆動装置を樹脂成形するための金型の構造を示す斜視図である。
【図5】レンズ駆動装置を製造するためのリードフレームの形状を示す斜視図である。
【図6】レンズ駆動装置を製造するためのリードフレームの形状を更に示す平面図である。
【図7】レンズ駆動装置を製造するためのリードフレームの形状を更に示す平面図である。
【図8】リードフレームにレンズホルダと基体を一体成形した状態を示す平面図である。
【図9】基体を樹脂成形するための製造方法を説明するための縦断面図である。
【図10】従来のレンズ駆動装置の構成を示す斜視図である。
【図11】従来のレンズ駆動装置の側面形状を模式的に示した側面図である。
【図12】従来のレンズ駆動装置の製造工程を示した分解斜視図である。
【図13】従来のレンズ駆動装置における基体と弾性線材との取り付け構造を示した平面図である。
【符号の説明】
25…基体
26…レンズホルダ
27,28,29,30…弾性線材
31,32,33,34…突出部
39,40,41,42…隙間
43,44,45,46…紫外線硬化樹脂
52…対物レンズ
54,55…ヨーク
56…マグネット
57…電気回路基板
100…上側可動型
200…下側可動型
300…左側可動型
400…右側可動型
102,105,106,202,205,206…凹部
107,108,207,208…凸条部
109,110,209,210,211,212…スリット溝
302,402…凹部
304,305,404,405…規制突部
307,407…凹欠部
DSC…情報記録媒体
CT1〜CT4…トラッキングコイル
CF…フォーカスコイル
Claims (16)
- 対物レンズを保持するレンズホルダと、前記レンズホルダを弾性部材を介して支持する樹脂成形された基体とを有するレンズ駆動装置であって、
前記弾性部材は、前記樹脂成形の際に前記基体に一体化して支持され、且つ前記一体化された支持部分に連なって前記基体に成形された隙間内に配設され、前記隙間内に充填された制震材中に埋設されていることを特徴とするレンズ駆動装置。 - 前記隙間は、前記樹脂成形の際に前記弾性部材に近接して成形された互いに対向する凹部と突出部によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
- 対物レンズを保持する樹脂成形されたレンズホルダと、前記レンズホルダを弾性部材を介して支持する基体とを有するレンズ駆動装置であって、
前記弾性部材は、前記樹脂成形の際に前記レンズホルダに一体化して支持され、且つ前記一体化された支持部分に連なって前記レンズホルダに成形された隙間内に配設され、前記隙間内に充填された制震材中に埋設されていることを特徴とするレンズ駆動装置。 - 前記隙間は、前記樹脂成形の際に前記弾性部材に近接して成形された互いに対向する凹部と突出部によって形成されていることを特徴とする請求項3に記載のレンズ駆動装置。
- 前記凹部と突出部は、前記弾性部材の長手方向に沿って長尺状に成形されていることを特徴とする請求項2又は4に記載のレンズ駆動装置。
- 前記凹部と突出部は、樹脂成形用金型によって成形されていることを特徴とする請求項5に記載のレンズ駆動装置。
- 前記制震材は紫外線硬化樹脂であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のレンズ駆動装置。
- 対物レンズを保持するレンズホルダと、前記レンズホルダを弾性部材を介して支持する基体とを有するレンズ駆動装置の製造装置であって、
前記基体の基部を成形するための第1の凹部と、前記第1の凹部に隣接する凸部と、前記凸部に隣接し且つ前記第1の凹部に部分的に連通する第2の凹部とを有するキャビティが形成された金型を備え、
前記弾性部材を前記金型の前記凸部と前記第1,第2の凹部の前記連通する部分との間に渡した状態で前記金型のキャビティ中に合成樹脂を充填することにより、前記弾性部材を前記連通する部分に充填した合成樹脂で成形される前記基部に支持し且つ前記凸部により形成される隙間内に配設した後、前記隙間内に制震材を充填することで前記弾性部材を制震材中に埋設することを特徴とするレンズ駆動装置の製造装置。 - 対物レンズを保持するレンズホルダと、前記レンズホルダを弾性部材を介して支持する基体とを有するレンズ駆動装置の製造装置であって、
前記レンズホルダの基部を成形するための第1の凹部と、前記第1の凹部に隣接する凸部と、前記凸部に隣接し且つ前記第1の凹部に部分的に連通する第2の凹部とを有するキャビティが形成された金型を備え、
前記弾性部材を前記金型の前記凸部と前記第1,第2の凹部の前記連通する部分との間に渡した状態で前記金型のキャビティ中に合成樹脂を充填することにより、前記弾性部材を前記連通する部分に充填した合成樹脂で成形される前記基部に支持し且つ前記凸部により形成される隙間内に配設した後、前記隙間内に制震材を充填することで前記弾性部材を制震材中に埋設することを特徴とするレンズ駆動装置の製造装置。 - 前記金型は、
互いの組み合わせによって前記第1,第2の凹部と第1の凸部とを構成する第1,第2の型と、
前記第1,第2の型の間に挿入され且つ前記第2の凹部の開口端を塞ぐ共に前記第1の凸部の先端に接触して挿入される第1の規制突部を有する第3の型から成り、
前記キャビティへの合成樹脂の充填により前記第2の凹部中に成形される前記突出部を、前記第1の凸部と前記第1の規制突部で形成される隙間を介して前記基部に対向して形成することを特徴とする請求項8又は9に記載のレンズ駆動装置の製造装置。 - 対物レンズを保持するレンズホルダと、前記レンズホルダを弾性部材を介して支持する基体とを有するレンズ駆動装置の製造装置であって、
前記基体の基部を成形するための第1の凹部と、前記第1の凹部に隣接する第1の凸部と、前記第1の凸部に隣接し且つ前記第1の凹部に部分的に連通する第2の凹部とを有する第1の樹脂成形用キャビティと、
前記レンズホルダの基部を成形するための第3の凹部と、前記第3の凹部に隣接する第2凸部と、前記第2の凸部に隣接し且つ前記第3の凹部に部分的に連通する第4の凹部とを有する第2の樹脂成形用キャビティとを有する金型を備え、
前記弾性部材を前記金型の前記第1の凸部と前記第1,第2の凹部の前記連通する部分との間及び、前記第2の凸部と前記第3,第4の凹部の前記連通する部分との間に渡した状態で前記第1,第2の樹脂成形用キャビティ中に合成樹脂を充填することにより、前記弾性部材を前記連通する部分に充填した合成樹脂で成形される前記基体及び前記レンズホルダの前記両基部に支持し且つ前記第1,第2の凸部により形成される各隙間内に配設した後、前記各隙間内に制震材を充填することで前記弾性部材を制震材中に埋設することを特徴とするレンズ駆動装置の製造装置。 - 対物レンズを保持するレンズホルダと、前記レンズホルダを弾性部材を介して支持する基体とを有するレンズ駆動装置の製造方法であって、
前記基体の基部を成形するための第1の凹部と、前記第1の凹部に隣接する凸部と、前記凸部に隣接し且つ前記第1の凹部に部分的に連通する第2の凹部とを有するキャビティが形成された金型内に、前記弾性部材を前記凸部と前記第1,第2の凹部の前記連通する部分との間に渡した状態で嵌挿する第1の工程と、
前記金型の前記キャビティ中に合成樹脂を充填することにより、前記弾性部材を前記連通する部分に充填した合成樹脂で成形される前記基部に一体に支持し且つ前記第1,第2の凹部の間の前記凸部により形成される隙間内に配設する第2の工程と、
前記金型を分離した後、前記隙間内に制震材を充填することで、前記弾性部材を制震材中に埋設する第3の工程とを有することを特徴とするレンズ駆動装置の製造方法。 - 対物レンズを保持するレンズホルダと、前記レンズホルダを弾性部材を介して支持する基体とを有するレンズ駆動装置の製造方法であって、
前記レンズホルダの基部を成形するための第1の凹部と、前記第1の凹部に隣接する凸部と、前記凸部に隣接し且つ前記第1の凹部に部分的に連通する第2の凹部とを有するキャビティが形成された金型内に、前記弾性部材を前記凸部と前記第1,第2の凹部の前記連通する部分との間に渡した状態で嵌挿する第1の工程と、
前記金型の前記キャビティ中に合成樹脂を充填することにより、前記弾性部材を前記連通する部分に充填した合成樹脂で成形される前記基部に一体に支持し且つ前記第1,第2の凹部の間の前記凸部により形成される隙間内に配設する第2の工程と、
前記金型を分離した後、前記隙間内に制震材を充填することで、前記弾性部材を制震材中に埋設する第3の工程とを有することを特徴とするレンズ駆動装置の製造方法。 - 前記第3の工程において、紫外線硬化樹脂を前記制震材として充填することを特徴とする請求項12又は13に記載のレンズ駆動装置の製造方法。
- 対物レンズを保持するレンズホルダと、前記レンズホルダを弾性部材を介して支持する樹脂成形された基体とを有するレンズ駆動装置であって、
前記基体は樹脂で一体形成され、前記弾性部材は、前記樹脂成形の際に前記基体に一体化して支持され、前記基体が一体形成される際に前記基体に成形された隙間内に配設され、前記隙間内に充填された制震材中に埋設されていることを特徴とするレンズ駆動装置。 - 対物レンズを保持する樹脂成形されたレンズホルダと、前記レンズホルダを弾性部材を介して支持する基体とを有するレンズ駆動装置であって、
前記レンズホルダは樹脂で一体形成され、
前記弾性部材は、前記樹脂成形の際に前記レンズホルダに一体化して支持され、前記レンズホルダが一体形成される際に前記レンズホルダに成形された隙間内に配設され、前記隙間内に充填された制震材中に埋設されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
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