JP3980963B2 - 説明書等の収納機構及び画像形成装置及び画像形成装置の周辺機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、機器の使用説明書、パソコンにインストールすべきドライバソフトを記録したCD−ROM、フロッピー(登録商標)ディスク等の記録媒体等の説明書等の収納機構、及び、この収納機構を備えた、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置とかかる画像形成装置のフィニッシャー、別付け給紙装置、ADF、FAXユニット等の周辺機器とを含む画像形成装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置とかかる画像形成装置のフィニッシャー、別付け給紙装置等の周辺機器とを含む画像形成装置等の機器の使用説明書は、購入した機器と同梱され機器本体の前面や側面に取り付ける収納部材に収容して保管し、必要に応じてユーザーが取り出して読む等、使用するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図14に示すように、従来の収納部材51は、その画像形成装置等53に対向する面52に両面テープ等が一体化され、画像形成装置等53に貼り付けられていただけであったため、その接着力にばらつきがあり、しばしば収納部材51がずり落ちる等の不具合があった。また一度貼り付けたものを剥がすと接着力が低下するため、ずり落ちたものを再度固定することが困難であるほか、一度貼り付けた後に別の場所に付け替えることが困難であって、適切な位置への微調整さえも困難であるという不具合がある。
【0004】
また、画像形成装置等の購入後、使用する前に、画像形成装置等の購入時に同梱された、CD−ROM、フロッピー(登録商標)ディスク等の記録媒体に記録されたドライバソフトを、パソコンにインストールする必要がある場合がある。インストールは、ユーザーが増える度にそのパソコンに行う必要があり、インストールの際にかかる記録媒体を探さなくてはならず、記録媒体を紛失した場合には、画像形成装置等を動作させることができなくなる場合があるという不具合があるため、かかる記録媒体を、収納部材によって保管しておくことが好都合である。
【0005】
さらに、画像形成装置には、フィニッシャー、別付け給紙装置等の周辺機器をオプションとして取りつける場合がある。かかる周辺機器についても、通常、説明書等が同梱されており、周辺機器の説明書等は画像形成装置の収納部材に保管することが一般的であるが、収納部材の容量によっては、周辺機器の説明書等が入らない場合がある。収納部材の容量を予め大きくしておくことも考えられるが、周辺機器を取りつけない場合には、収納部材が必要以上に場所を取って好ましくないという不具合がある。
【0006】
本発明は、説明書等の収納部材を確実に適切な位置に固定でき、記録媒体を保管しておくことができ、必要十分な収納容積を確保できる説明書等の収納機構及びこれを有する画像形成装置等の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、画像形成装置又は画像形成装置の周辺機器である画像形成装置等の説明書等を同画像形成装置等と一体的に収納するための説明書等の収納機構であって、上記画像形成装置等の説明書等を収納する空間を形成する収納部材を有する説明書等の収納機構において、上記収納部材は、上記画像形成装置等に突設された複数の差し込み突起に係合する縁部を備え、上記画像形成装置等に対して着脱自在であり、上記複数の差し込み突起のうち下方に位置する突起は、上記縁部の下部を支持し、上記収納部材がそれ以上下方に移動することを規制するものであり、上記収納部材が上記画像形成装置等から離脱することを防止する離脱防止手段を有し、上記収納部材を上記画像形成装置等の前面又は側面又は背面に沿って上方から下方にスライドさせ上記縁部を上記複数の突起に係合させることで、上記収納部材が定位置に位置決めされ、説明書等を上記空間に上方から収納可能となるとともに、上記離脱防止手段により上記収納部材が上記画像形成装置等から上方に離脱することが防止されることを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の説明書等の収納機構において、上記離脱防止手段を上記複数の差し込み突起のうち上方に位置する突起と上記縁部とによって構成したことを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の説明書等の収納機構において、上記収納部材は、同画像形成装置等と同梱される記録媒体を一体化可能であることを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の説明書等の収納機構において、上記収納部材は、記録媒体自体と係合する記録媒体係合部を有することを特徴とする。
【0011】
請求項5記載の発明は、請求項3記載の説明書等の収納機構において、上記収納部材は、記録媒体を包装する包装部材と係合する包装部材係合部を有することを特徴とする。
【0012】
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5の何れか1つに記載の説明書等の収納機構において、説明書等の収納容積が可変であることを特徴とする。
【0013】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の説明書等の収納機構において、上記収納部材は互いに係合する第1の部材と第2の部材とを有し、第1の部材と第2の部材とを相対的に変位することにより説明書等の収納容積が可変であることを特徴とする。
【0014】
請求項8記載の発明は、請求項6または7記載の説明書等の収納機構において、上記収納部材自体の形状を変化することにより説明書等の収納容積が可変であることを特徴とする。
【0015】
請求項9記載の発明は、請求項1ないし8の何れか1つに記載の説明書等の収納機構を有する画像形成装置にある。
【0016】
請求項10記載の発明は、請求項1ないし8の何れか1つに記載の説明書等の収納機構を有する画像形成装置の周辺機器にある。
【0025】
【実施例】
図1に本発明を適用した説明書等の収納機構及びこの説明書等の収納機構を有する画像形成装置等の概略を示す。なお画像形成装置等とは複写機、ファクシミリ、プリンタ等周知の画像形成装置の他、かかる画像形成装置のフィニッシャー、別付け給紙装置等の周辺機器を含むものであり、本発明を適用した説明書等の収納機構を用いることができるものであればどのようなものでも良い。本実施例において、画像形成装置は複写機として説明している。また、説明書等とは、画像形成装置等の使用説明書、パソコンにインストールすべきドライバソフトを記録したCD−ROM、フロッピー(登録商標)ディスク等の記録媒体等をいう。
【0026】
画像形成装置20は、原稿画像に応じて画像を形成するものであって、原稿画像を読み取る、画像形成装置20上部に位置する読み取り部21と、読み取り部21の前側に位置する操作部22とを有しており、内部には、図示を省略する、作像ユニットとしての作像装置、作像装置に対向して配置された転写ユニットとしての転写装置、作像装置と転写装置とが対向する転写領域に向けて用紙を供給する記録媒体供給手段としての給紙カセット、給紙カセットから搬送されてきた記録媒体を作像装置による作像のタイミングにあわせて供給するレジストローラを備えた給紙ユニット、転写領域においてトナー像を転写された記録媒体を搬送する搬送ベルト、搬送ベルトによって搬送されてきた記録媒体に、記録媒体上に担持されたトナー像を定着する定着手段としての定着装置等を有している。
【0027】
画像形成装置20はまた、画像形成装置20の説明書等11を画像形成装置20と一体的に収納するための説明書等の収納機構(以下、「収納機構」ともいう。)10を有している。収納機構10は、画像形成装置20の側面23に位置している。収納機構10は、説明書等11を収納する空間を形成する、画像形成装置20本体に対して着脱自在の収納部材12を有している。収納部材12は画像形成装置20の購入時に画像形成装置20と同梱されているものである。また収納機構10は、収納部材12の縁部13と係合する、側面23に突設された複数の差し込み突起14を有している。
【0028】
収納部材12を差し込み突起14の上方から、側面23に沿って下方にスライドさせると、側縁13が差し込み突起14に係合する。差し込み突起14のうち下方に位置する突起14aは、縁部13の下部を支持し、収納部材12がそれ以上下方に移動することを規制する。したがって、収納部材12は説明書等11を収納するに適した定位置で固定され、固定した状態において収納部材12の内面及び側面23によって説明書等11を収納する空間が形成される。この空間に説明書等11を収納、保管しておくことが可能となり、必要に応じてユーザーが取り出して読む等、使用することができるようになっている。
【0029】
図2に示すように、収納部材12が差し込み突起14から抜けて画像形成装置20本体から離脱することを防止するべく、離脱防止手段17を設けることが望ましい。離脱防止手段17は、差し込み突起14のうち上方に位置する突起14bに形成された凸部17aと、上述した収納部材12の定位置において凸部17aに係合する、側縁13に設けられた凹部17bとを有している。これにより、収納部材12は画像形成装置20本体に対して着脱自在であるが、収納部材12が定位置を占める状態において、不用意に画像形成装置20本体から離脱することを防止できる。なお、離脱防止手段17は突起14aに設けても良い。
【0030】
図3に示すように、画像形成装置20には、周辺機器である別付け給紙装置24をオプションとして取りつける場合がある。別付け給紙装置24はこの例においては画像形成装置20の下方に取り付けている。図3に示すように、収納機構10は、別付け給紙装置24に備えられていても良い。この場合、収納部材12は別付け給紙装置24と同梱され、別付け給紙装置24のみの説明書等11を収納するようになっていても良いが、画像形成装置20に同梱された収納部材12を使用して、画像形成装置20の説明書等11と別付け給紙装置24の説明書等とを一緒に、別付け給紙装置24と一体的に収納するようにしても良い。画像形成装置20と別付け給紙装置24との収納部材12を共通化する場合には別付け給紙装置24に収納部材12を同梱する必要がなく、部品点数の削減ができる。なお、図3において画像形成装置20の差し込み突起14の図示は省略している。
【0031】
図4に示すように、画像形成装置20には、別付け給紙装置24の他、フィニッシャー25をオプションとして取りつける場合がある。なお、フィニッシャー25は別付け給紙装置24を取りつけない場合においてもオプションとすることができるものである。フィニッシャー25はこの例においては画像形成装置20の側方に取り付けている。図4に示すように、収納機構10は、フィニッシャー25に備えられていても良い。収納機構10はフィニッシャー25の背面に位置している。
【0032】
収納部材12はフィニッシャー25と同梱され、フィニッシャー25のみの説明書等11を収納するようになっていても良いが、画像形成装置20に同梱された収納部材12を使用して、画像形成装置20の説明書等11と別付けフィニッシャー25の説明書等とを一緒に、フィニッシャー25と一体的に収納するようにしても良い。画像形成装置20と別付け給紙装置24との収納部材12を共通化する場合には別付け給紙装置24に収納部材12を同梱する必要がなく、部品点数の削減ができる。
【0033】
さらに、収納部材12は、画像形成装置20の収納部材12との共通化とともに、あるいはこれに代えて、別付け給紙装置24の収納部材12と共通化することもでき、この場合は別付け給紙装置24の説明書等11をフィニッシャー25と一体的に収納することとなる。なお、図4においては収納機構10をフィニッシャー25の背面に配設しているが、収納機構10はこれに限らず、可能であれば、前面、側面、上面等、どのような位置に配設しても良く、このことは、収納機構10を画像形成装置20、別付け給紙装置24に配設する場合においても同様である。また、オプションとする周辺機器としては他にADF、FAXユニット等があり、この場合にも同様に収納機構の配設、収納部材の共通化を行うことができる。
【0034】
図5に示すように、収納部材12は、複数の引っ掛け部15を有していても良く、この場合には側面23に各引っ掛け部15に対応した孔16を設け、これにより収納機構10を構成する。そして、引っ掛け部15を孔16に引っ掛けることにより、収納部材12は説明書等11を収納するに適した定位置で固定され、固定した状態において収納部材12の内面及び側面23によって説明書等11を収納する空間が形成され、この空間に説明書等11を収納、保管しておくことが可能となり、必要に応じてユーザーが取り出して読む等、使用することができるようになる。この構成は、図3ないし図4に示した例その他のオプションを取りつけた場合において同様に適用することができる。
【0035】
上述のように、収納機構10は画像形成装置20のみならず、周辺機器を含めた画像形成装置等に適用することができ、収納機構10を画像形成装置等に適用した場合には、図6に示すように、画像形成装置20に通常同梱されている説明書等11のほか、別付け給紙装置24、フィニッシャー25等の周辺機器に通常同梱されている説明書等11の、複数の説明書等11を、収納部材12によって一体的に収納することとなる場合がある。この場合、収納部材12の容量が小さいと、周辺機器の説明書等11が入らないことがある。このような場合、収納部材12の容量を予め大きくしておくことも考えられるが、周辺機器を取りつけない場合には、収納部材12が必要以上に場所を取って好ましくない。
【0036】
そこで、収納機構10においては、説明書等11の収納容積、すなわち収納部材12の内面及び側面23によって説明書等11を収納する空間の容積を可変とすることができる。この場合、収納部材12は、図7に示すように、第1の部材としてのカバー部31と、第2の部材としてのホルダ部32とを有しており、カバー部31とホルダ部32とを相対的に矢印A方向に変位することで収納容積を可変とするものである。ホルダ部32は上述した側縁13を有しているが、引っ掛け部15を有するタイプであっても良い。
【0037】
カバー部31は、先端に返し33を有する板ばね部34と、両端部においてA方向に複数、具体的には2つ形成された凹部35とを有している。ホルダ部32は、凹部35に嵌入してカバー部31とホルダ部32との相対的な位置決めを行う突部36と、返し33が係合してカバー部31がホルダ部32から離脱することを防止する孔37とを有している。
【0038】
図8、図9に、カバー部31とホルダ部32とを嵌め合わせた状態を示す。図8は収納容積を小さくすべく、突部36をA方向において画像形成装置20等の本体から遠いほうの凹部35に嵌入した状態を示しており、図9は収納容積を大きくすべく、突部36をA方向において画像形成装置20等の本体から近いほうの凹部35に嵌入した状態を示している。図9に示す状態においては、返し33が孔37に係合して、カバー部31がホルダ部32から離脱することを防止している。
【0039】
このように、カバー部31とホルダ部32とを相対的にA方向に変位して収納容積を可変とすることで、収納容積を、容易に、説明書11等を収納するに必要十分な大きさとすることができ、例えば、画像形成装置20のみの説明書等11を収納する場合には図8に示す状態とし、画像形成装置20および別付け給紙装置24の説明書等11を収納する場合には図9に示す状態とすることで、収納部材12が必要以上に場所を取ることを防止できる。凹部35の位置は、収納すべき説明書等11の厚さ等に応じて決定することができ、また、凹部35の数は3つ以上としても良い。
【0040】
図10に示すように、説明書等11の収納容積を可変とする構成としては、収納部材12自体の形状を変化するものであっても良い。図10に示す例では、収納部材12を単一の部材として蛇腹形状38を設け、A方向に形状を変化させることで収納容積を可変としている。図7ないし図10に示した、説明書等11の収納容積を可変とする構成は、図1ないし図5に沿って説明した構成に適宜適用することができるものである。
【0041】
上述したように、説明書等11には、画像形成装置等の同梱され、画像形成装置等の使用説明書のように通常冊子の形状をなすものの他、パソコンにインストールすべきドライバソフトを記録したCD−ROM、フロッピー(登録商標)ディスク等の記録媒体が含まれ、これらは収納機構10によって形成される、収納のための、上述の空間に収納される。かかる説明書等11のうち、CD−ROM、フロッピー(登録商標)ディスク等の記録媒体については、画像形成装置等の使用前に、これらに記録されたドライバソフトを、パソコンにインストールする必要がある場合がある。インストールは、ユーザーが増える度にそのパソコンに行う必要があるため冊子形状の説明書等11と共に収納しておくものであるが、記録媒体を紛失した場合には、画像形成装置等を動作させることができなくなる場合があるため、紛失は避けなければならず、また必要なときに速やかに発見できる状態としておくことが望ましい。
【0042】
そこで、収納機構10においては、収納部材12が、かかる記録媒体を、冊子状の説明書等11と区別した状態で一体化可能としている。以下、記録媒体をCD-ROMとして説明するが、記録媒体はCD-ROMに限らず、フロッピー(登録商標)ディスク等であっても良く、以下説明するCD−ROMに関する構成と同様の構成を適用することができる。図11に示す例において、収納部材12は、その外面に、記録媒体41を保持し、一体化して収納するようになっている。具体的には、収納部材12の外側には、記録媒体41の形状である円形に対応した円形の凹部42と、記録媒体41の中心の孔44に嵌入し記録媒体41自体と係合する記録媒体係合部としての突部43とが形成されている。よって記録媒体41は、突部42を孔44に嵌めこむことで収納部材42の外側に係止され、記録媒体41の有無が明かな状態で保管される。
【0043】
図12に示すように、記録媒体41は、収納部材12の内面に、保持され、一体化されて収納されるようしても良い。収納部材12の内側には、記録媒体41の形状である円形に対応した円形の凹部42と、記録媒体41の中心の孔44に嵌入し記録媒体41自体と係合する記録媒体係合部としての突部43とが形成されている。よって記録媒体41は突部42を孔44に嵌めこむことで収納部材42の外側に係止され、記録媒体41にホコリ等の汚れが付き難い状態で保管される。
【0044】
図13に示すように、記録媒体41へのホコリの付着をさらに良好に防止するため、収納部材12は、記録媒体41が、記録媒体41を包装する包装部材である不織布45に包装された状態で、記録媒体41を保持し、一体化して収納するものであっても良い。不織布45は通常、記録媒体41と共に画像形成装置20等と同梱されるものである。包装部材は不織布45に限らず、他の不織物、その他、紙、ビニール製であってもよい。収納部材12の外側には、不織布45の形状に対応した位置に、不織布45と係合する包装部材係合部としての突起46が突設されている。
【0045】
不織布45を突起46の上方からスライドさせると、不織布45が突起46に係合する。突起46のうち下方に位置する突起46aは、不織布45の下部を支持し、不織布45がそれ以上下方に移動することを規制する。したがって、不織布45は定位置で支持される。よって記録媒体41は不織布45により保護され、ホコリ等による汚れが良好に防止され、なおかつ記録媒体41の有無が明かな状態で、収納部材12の外側に係止され、保管される。また、必要に応じてユーザーが不織布45を収納部材12から取り外し、記録媒体41を不織布45から取り出してインストールに使用することができるようになっている。
【0046】
なお、突起46を収納部材12の内側に設け、記録媒体41を不織布45とともに収納部材12の内側に収納するようにしても良い。また、図11ないし図13に沿って説明した構成は、上述した側縁13を有しているが、引っ掛け部15を有するタイプであっても良く、図1ないし図5に沿って説明した構成や図7ないし図10に沿って説明した構成に適宜適用することができるものである。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明にかかる説明書等の収納機構は画像形成装置等のほか、家電等の機器にも適用することが可能である。
【0047】
【発明の効果】
本発明は、画像形成装置又は画像形成装置の周辺機器である画像形成装置等の説明書等を同画像形成装置等と一体的に収納するための説明書等の収納機構であって、上記画像形成装置等の説明書等を収納する空間を形成する収納部材を有する説明書等の収納機構において、上記収納部材は、上記画像形成装置等に突設された複数の差し込み突起に係合する縁部を備え、上記画像形成装置等に対して着脱自在であり、上記複数の差し込み突起のうち下方に位置する突起は、上記縁部の下部を支持し、上記収納部材がそれ以上下方に移動することを規制するものであり、上記収納部材が上記画像形成装置等から離脱することを防止する離脱防止手段を有し、上記収納部材を上記画像形成装置等の前面又は側面又は背面に沿って上方から下方にスライドさせ上記縁部を上記複数の突起に係合させることで、上記収納部材が定位置に位置決めされ、説明書等を上記空間に上方から収納可能となるとともに、上記離脱防止手段により上記収納部材が上記画像形成装置等から上方に離脱することが防止されるので、従来の収納部材が両面テープ等により画像形成装置に貼り付けられていただけであったために生じる、接着力のばらつきによりしばしば収納部材がずり落ち、また一度貼り付けたものを剥がすと接着力が低下するため、ずり落ちたものを再度固定することが困難であり、一度貼り付けた後に別の場所に付け替えることが困難り適切な位置への微調整さえも困難であるという不具合を防止し、説明書等の収納部材を確実に適切な位置に固定でき、収納部材の取り外しが容易であるから後に周辺機器を買い足した場合にも容易に付け替えることが可能であり、接着テープ等の異種材料がついておらず再生材としても利用できるとともに、収納部材が画像形成装置等から容易に離脱することを防止できるから、収納部材が画像形成装置等から離脱した場合におけるユーザーによる収納部材の装着および説明書等の整理等の作業を解消することができる説明書等の収納機構を提供することができる。
【0049】
収納部材が、画像形成装置等と同梱される記録媒体を一体化可能であることとすれば、記録媒体を、収納部材によって保管しておくことができるので、画像形成装置等の購入後、使用する前に、画像形成装置等の購入時に同梱された、CD−ROM、フロッピー(登録商標)ディスク等の記録媒体に記録されたドライバソフトを、パソコンにインストールする必要がある場合において、ユーザーが増えインストールする必要が生じた場合でも記録媒体を容易に発見でき、また記録媒体の紛失を防止できるから画像形成装置等を動作させることができなくなる場合があるという不具合を回避できる説明書等の収納機構を提供することができる。
【0050】
収納部材が、記録媒体自体と係合する記録媒体係合部を有することとすれば、記録媒体の取り出し、装着を容易に行うことができ、ユーザーに使いやすい説明書等の収納機構を提供することができる。
【0051】
収納部材が、記録媒体を包装する包装部材と係合する包装部材係合部を有することとすれば、記録媒体の取り出し、装着を比較的容易に行うことができるとともに、記録媒体の汚れを防止した状態で保管することが可能であって記録媒体の使用時にこれを洗浄する必要がなく、ユーザーに使いやすい説明書等の収納機構を提供することができる。
【0052】
説明書等の収納容積が可変であることとすれば、画像形成装置にフィニッシャー、別付け給紙装置等の周辺機器をオプションとして取りつける場合、周辺機器に同梱された説明書等を保管する際に、収納部材の容量によっては、周辺機器の説明書等が入らない場合があり、また収納部材の容量を予め大きくしておくと周辺機器を取りつけない場合に収納部材が必要以上に場所を取って好ましくないという不具合を防止して、必要十分な収納容積を確保できる説明書等の収納機構を提供することができる。
【0053】
収納部材が互いに係合する第1の部材と第2の部材とを有し、第1の部材と第2の部材とを相対的に変位することにより説明書等の収納容積が可変であることとすれば、第1の部材と第2の部材とを相対的に変位することにより必要十分な収納容積を確保できる説明書等の収納機構を提供することができる。
【0054】
収納部材自体の形状を変化することにより説明書等の収納容積が可変であることとすれば、比較的簡易な構成により必要十分な収納容積を確保できる説明書等の収納機構を提供することができる。
【0057】
本発明は、請求項1ないし8の何れか1つに記載の説明書等の収納機構を有する画像形成装置、請求項1ないし8の何れか1つに記載の説明書等の収納機構を有する画像形成装置の周辺機器にあるので、上述の各効果を奏する説明書等の収納機構を有し、説明書等の収納部材を確実に適切な位置に固定され、収納部材の取り外しが容易であるから後に周辺機器を買い足した場合にも容易に付け替えることが可能であり、接着テープ等の異種材料がついておらず再生材としても利用できるとともに、記録媒体を保管しておくことができるから、記録媒体に記録されたドライバソフトを、パソコンにインストールする必要がある場合において、ユーザーが増えインストールする必要が生じた場合でも記録媒体を容易に発見でき、また記録媒体の紛失を防止できるから動作を確実に行うことができるとともに、必要十分な収納容積を確保できるから、ユーザーにとって使い勝手の良い画像形成装置、画像形成装置の周辺機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した説明書等の収納機構及びこの説明書等の収納機構を備えた画像形成装置を示す斜視図である。
【図2】図2に示した説明書等の収納機構の別の構成例を示す斜視図である。
【図3】本発明を適用した説明書等の収納機構及びこの説明書等の収納機構を備えた画像形成装置等を示す斜視図である。
【図4】本発明を適用した説明書等の収納機構及びこの説明書等の収納機構を備えた画像形成装置等を示す斜視図である。
【図5】図1ないし図4に示した説明書等の収納機構の別の構成例を示す斜視図である。
【図6】本発明を適用した説明書等の収納機構により複数の説明書等を収納する場合を示す斜視図である。
【図7】図1ないし図6に示した説明書等の収納機構の別の構成例を示す斜視図である。
【図8】図7に示した説明書等の収納機構の使用態様を示す斜視図である。
【図9】図7に示した説明書等の収納機構の別の使用態様を示す斜視図である。
【図10】図1ないし図9に示した説明書等の収納機構の別の構成例を示す斜視図である。
【図11】図1ないし図10に示した説明書等の収納機構の別の構成例を示す斜視図である。
【図12】図1ないし図11に示した説明書等の収納機構の別の構成例を示す斜視図である。
【図13】図1ないし図12に示した説明書等の収納機構の別の構成例を示す斜視図である。
【図14】従来の説明書を収納する構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 説明書等の収納機構
11 画像形成装置等の説明書等
12 収納部材
17 離脱防止手段
20 画像形成装置
20、24、25 画像形成装置等
31 第1の部材
32 第2の部材
41 記録媒体
43 記録媒体係合部
46 包装部材係合部
Claims (10)
- 画像形成装置又は画像形成装置の周辺機器である画像形成装置等の説明書等を同画像形成装置等と一体的に収納するための説明書等の収納機構であって、上記画像形成装置等の説明書等を収納する空間を形成する収納部材を有する説明書等の収納機構において、
上記収納部材は、上記画像形成装置等に突設された複数の差し込み突起に係合する縁部を備え、上記画像形成装置等に対して着脱自在であり、
上記複数の差し込み突起のうち下方に位置する突起は、上記縁部の下部を支持し、上記収納部材がそれ以上下方に移動することを規制するものであり、
上記収納部材が上記画像形成装置等から離脱することを防止する離脱防止手段を有し、
上記収納部材を上記画像形成装置等の前面又は側面又は背面に沿って上方から下方にスライドさせ上記縁部を上記複数の突起に係合させることで、上記収納部材が定位置に位置決めされ、説明書等を上記空間に上方から収納可能となるとともに、上記離脱防止手段により上記収納部材が上記画像形成装置等から上方に離脱することが防止されることを特徴とする説明書等の収納機構。 - 請求項1記載の説明書等の収納機構において、上記離脱防止手段を上記複数の差し込み突起のうち上方に位置する突起と上記縁部とによって構成したことを特徴とする説明書等の収納機構。
- 請求項1または2記載の説明書等の収納機構において、上記収納部材は、同画像形成装置等と同梱される記録媒体を一体化可能であることを特徴とする説明書等の収納機構。
- 請求項3記載の説明書等の収納機構において、上記収納部材は、記録媒体自体と係合する記録媒体係合部を有することを特徴とする説明書等の収納機構。
- 請求項3記載の説明書等の収納機構において、上記収納部材は、記録媒体を包装する包装部材と係合する包装部材係合部を有することを特徴とする説明書等の収納機構。
- 請求項1ないし5の何れか1つに記載の説明書等の収納機構において、説明書等の収納容積が可変であることを特徴とする説明書等の収納機構。
- 請求項6記載の説明書等の収納機構において、上記収納部材は互いに係合する第1の部材と第2の部材とを有し、第1の部材と第2の部材とを相対的に変位することにより説明書等の収納容積が可変であることを特徴とする説明書等の収納機構。
- 請求項6または7記載の説明書等の収納機構において、上記収納部材自体の形状を変化することにより説明書等の収納容積が可変であることを特徴とする説明書等の収納機構。
- 請求項1ないし8の何れか1つに記載の説明書等の収納機構を有する画像形成装置。
- 請求項1ないし8の何れか1つに記載の説明書等の収納機構を有する画像形成装置の周辺機器。
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