JP2014120854A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フラットケーブルを配線する自由度を増大し得て、しかも読取部から引き出したフラットケーブルを他のフラットケーブルとで避けた配線を行いやすくすることができる。
【解決手段】本発明は、固定読取部は、軸線と直交する主走査方向に読取素子を配列した固定読取センサ54と、固定読取センサ54を収容するホルダ58と、固定読取センサ54に設けられ、読み取りデータを伝送するフラットケーブル71の一端を接続するソケット54Aと、を備え、ホルダ58は、底壁58Cと、固定読取センサ54を包囲する側壁58Dと、側壁58Dのうち軸線側となる側壁58Dに設けられ、フラットケーブル71の他端側を読取ユニット20側に引き出す開口部58Eと、を備える。
【選択図】図15

Description

本発明は、所定の搬送経路に沿ってシートを搬送しつつ、そのシートの画像を読み取る画像読取装置に関する。
従来から、シートを所定の搬送経路に沿って搬送しつつ、そのシートの画像を読取部によって読み取るように構成した画像読取装置がある(例えば、特許文献1参照)。
上記文献には、プラテンガラスの下側に配置される移動可能な第一イメージセンサと、自動原稿送り装置に設けられる固定の第二イメージセンサとを備え、一度の搬送で原稿の両面の画像を読み取ることが可能な画像読取装置が開示されている。
特開2011−211480号公報
ところで、この種の画像読取装置では、イメージセンサが2つあるため、各イメージセンサで読み取った読み取りデータを伝送するためにフレキシブルケーブルも2本必要とする。このフレキシブルケーブルは、互いに接触することでノイズが発生し、読み取りデータに悪影響を及ぼし、結果的に画像が乱れることが知られており、配線経路を工夫する必要がある。
しかも、近年の画像読取装置にあっては、小型化にともない、フレキシブルケーブルの配線経路を確保することが困難となりつつあるのが実情で、ノイズの発生を抑制しつつ配線経路の確保並びに配線作業の容易化が望まれている。
そこで、本発明は、回転軸心側に引き出すために必要なフラットフラットケーブルの長さを短くすることができ、配線の自由度を増大させることが可能な画像読取装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の画像読取装置は、本体部と、シートの画像を読み取る読取部を収容し、前記本体部の上面を覆う位置と、上面を開放する位置とに所定の回動軸心回り回動可能に支持されたカバー部材と、を備えた画像読取装置であって、前記読取部は、前記回動軸心と直交する主走査方向に読取素子を配列したセンサ部と、前記センサ部を収容する収容部と、前記センサ部に設けられ、読み取りデータを伝送するフラットケーブルの一端を接続する接続部と、を備え前記収容部は、底壁と、前記センサ部を包囲する側壁と、前記側壁のうち前記回動軸心側となる側壁に設けられ、前記フラットケーブルの他端側を前記本体部側に引き出す開口部と、を備えることを特徴とする。
本発明の画像読取装置によれば、読取部を収容する収容部の回動軸心側となる側壁に、フラットケーブルの他端を引き出すための開口部を設けたことで、フラットケーブルを回動軸心側に無理なく引き出すことができる。これにより、読取部から引き出したフラットケーブルの他端側を配線する際の自由度を増大させることができる。また、回転軸心側に引き出すために必要なフラットフラットケーブルの長さを短くすることができる。
また、本発明の画像読取装置は、前記フラットケーブルの他端側を挿通した状態で前記開口部を塞ぐスポンジ部材を備えるのが望ましい。
この画像読取装置によれば、スポンジ部材により開口部を介して埃等が収容部に入り込むことを抑制できる。
さらに、本発明の画像読取装置は、前記スポンジ部材は、前記収容部の内部において、前記センサ部を底壁から離れる方向に付勢する付勢部材を兼用しているのが望ましい。
この画像読取装置によれば、センサ部を底壁から離すための付勢部材を別途配置する必要が無く、部品点数を削減できる。
また、本発明の画像読取装置は、前記開口部は矩形状であり、長手方向が前記回動軸心に沿って延設され、前記フラットケーブルは、平坦面が前記開口部の長手方向に対向する向きで開口部に挿通されることが望ましい。
この画像読取装置によれば、開口部から引き出されたフラットケーブルは、その平坦面がカバー部材の回動軸心と対向することになるため、本体部側への配線が行いやすい。
また、本発明の画像読取装置は、前記接続部は、前記センサ部における前記回動軸心寄りで、前記センサ部の主走査方向に沿って配設され、前記接続部に接続された前記フラットケーブルは、前記接続部と開口部との間に形成される折曲部によって配線方向が変えられ、前記開口部に挿通されるのが望ましい。
この画像読取装置によれば、開口部と接続部との間に配線されるフラットケーブルに折曲部を設けることで、互いに交差する方向にある開口部と接続部との間を無理なくフラットケーブルで配線することができる。また、折曲部を有することで、センサ部にフラットケーブルを接続する際やセンサ部を収容部に収容する際の作業を行いやすい。
また、本発明の画像読取装置は、前記フラットケーブルは、前記折曲部よりも開口部側において平坦面が前記収容部の底壁に接着され、前記スポンジ部材は、前記フラットケーブルの前記平坦面と前記収容部の前記底壁との接着部分に対応する前記フラットケーブルの上面に配置されることが望ましい。
この画像読取装置によれば、フラットケーブルを収容部の底壁に接着することで、その上面に配置されるスポンジ部材を安定させることができ、スポンジ部材のズレを防止できる。また、接着部分に開口部を介して埃等が入り込むことを抑制することができる。
また、本発明の画像読取装置は、前記収容部の前記底壁に、前記フラットケーブルの前記折曲部を当接させて位置決めするリブを形成することが望ましい。
この画像読取装置によれば、フラットケーブルを収容部に収容する作業を行いやすく、フラットケーブルの位置を安定させることができる。
さらに、本発明の画像読取装置は、前記スポンジ部材から構成される前記付勢部材を、前記センサ部の主走査方向に沿って、間隔を有して複数配置することが望ましい。
この画像読取装置によれば、センサ部をシート原稿側に向けて付勢するための付勢部材をバネによる付勢に代えて、スポンジによる付勢とすることで、衝撃を吸収する機能もスポンジに持たせることができ、カバー部材を閉じたときにセンサ部に加わる衝撃を吸収することができる。
さらに、本発明の画像読取装置は、前記カバー部材は、前記本体部に対して第一ヒンジを介して回動可能に連結され、前記フラットケーブルは、前記第一ヒンジに対して軸心方向の端部側で前記開口部から引き出した後に、前記第一ヒンジに沿って配線することが望ましい。
この画像読取装置によれば、画像読取装置の回動軸心側の面の限られたスペースに、第一ヒンジやフラットケーブルを配置することができる。
さらに、本発明の画像読取装置は、前記本体部は、前記カバー部材が前記第一ヒンジを介して連結される第一本体ユニットと、第一本体ユニットの下方に設けられ、第一本体ユニットが前記回動軸心回りに平行な第二回動軸心回りに回動可能に支持される第二本体ユニットと、を含み、前記第一本体ユニットは、第二本体ユニットに対して第二ヒンジを介して回動可能に連結され、前記第一ヒンジと前記第二ヒンジとを上下方向に重なって配置するとともに、前記第一ヒンジと前記第二ヒンジとに沿って前記フラットケーブルを配線することが望ましい。
この画像読取装置によれば、第一ヒンジと第二ヒンジとを上下方向に連続するように重ねて配置したことで、画像読取装置の回動軸心側の面の限られたスペースに2つのヒンジ及びフラットケーブルを配置することができる。
さらに、本発明の画像読取装置は、前記第一ヒンジを回動軸心側の面に2箇所配置し、前記2箇所の第一ヒンジの間に、前記第二本体ユニットに接続する開口部を覆う開閉カバーを備えることが望ましい。
この画像読取装置によれば、回動軸心側の面に、開閉カバーを備えることで、回動軸心側に他の部材を配置可能な範囲が限られるが、その限られた範囲に、各ヒンジやフラットケーブルを効率よく配置できる。また、フラットケーブルをこのような配線とすることで、本体ユニットまでのフラットケーブルの長さを短くすることができる。
本発明の画像読取装置は、回転軸心側に引き出すために必要なフラットフラットケーブルの長さを短くすることができ、配線の自由度を増大させることができる。
本発明の一実施形態に係る画像読取装置を搭載した複合機の正面側の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る画像読取装置を搭載した複合機の背面側の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る画像読取装置を搭載した複合機の背面図である。 本発明の一実施形態の画像読取装置を搭載した複合機のシート搬送ユニットを開放した状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る画像読取装置におけるシート保持カバーを閉塞した状態の断面図である。 本発明の一実施形態に係る画像読取装置におけるシート保持カバーを開放した状態の断面図である。 本発明の一実施形態に係る画像読取装置におけるシート保持カバー及び延長ガイドを開放した状態の平面図である。 本発明の一実施形態に係る画像読取装置におけるシート保持カバーとADFカバーと延長排紙トレイとを開放した状態の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る画像読取装置におけるシート搬送ユニットの要部の断面図である。 本発明の一実施形態に係る画像読取装置におけるシート搬送ユニットとケーブル配線との関係を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る画像読取装置におけるシート搬送ユニットの各種カバーを取り外した状態の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る画像読取装置におけるシート搬送ユニットのヒンジとフラットケーブルとの配置関係を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る画像読取装置におけるシート搬送ユニットの要部の前後方向の横断面図である。 本発明の一実施形態に係る画像読取装置におけるシート搬送ユニットの要部の拡大斜視図である。 本発明の一実施形態に係る画像読取装置におけるシート搬送ユニットの要部の拡大斜視図である。 本発明の一実施形態に係る画像読取装置におけるシート搬送ユニットの要部の拡大断面図である。
次に、本発明の一実施形態に係る画像読取装置について、複合機に適用し、図面を参照して説明する。本実施形態において例示する画像読取装置は、画像読み取り機能(スキャン機能)に加え、その他の機能(例えば、プリント機能、コピー機能、ファクシミリ送受信機能など)を兼ね備えた複合機の一部として構成されたものである。また、以下に示す実施形態は本発明の画像読取装置における好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。さらに、以下に示す実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組み合せを含む様々なバリエーションが可能である。
具体的には、複合機としての各種機能の組み合わせは勿論、例えば、オプション等による追加機能(例えば、給紙カセット)の搭載の有無を制限するものではない。また、シート搬送機能として許容するシート(原稿)の最大サイズ(例えば、A4かA3か)並びに最小サイズ(例えば、はがきか名刺か)等の設定は任意である。したがって、以下に示す実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。なお、以下の説明においては、複合機の各部について、それらの相対的な位置関係をわかりやすくするため、図中に併記した上下左右前後の各方向を利用して説明をする。また、各方向は、ユーザの立ち位置を装置の前側として規定されている。
[複合機の外観構成]
図1乃至図4において、複合機1は、本体ユニット10と、本体ユニット10の上段に配置した読取ユニット20と、読取ユニット20の上段に配置したシート搬送ユニット30(シート搬送装置の一例)と、を備えている。本体ユニット10には、画像形成ユニット(図示せず)が収容されている。
[本体ユニット10の構成]
本体ユニット10は、上下2段に配置された引き出し方式の記録紙収納カセット11,12と、記録収納カセット11,12の上方に開口されて画像形成ユニットによる画像形成処理後の記録紙を取り出すための取出口13とを備えている。また、取出口13の上方で本体ユニット10の前面側に、ユーザが複合機1に対して各種指示を入力するためのスイッチ14及びタッチパネル方式の液晶表示パネル15を配置した操作部16を備えている。
記録紙収納カセット11,12は、異なるサイズの記録紙(例えば、A4サイズとA3サイズ等)の収納が可能である。また、下段の記録紙収納カセット11は、オプション等によって増設可能に配置している場合もある。取出口13は、画像形成処理後の記録紙の取り出しを行うための開口であるが、例えば、はがき等の手差し給紙を可能とするために、公知の給排紙口としてもよい。また、操作部16は、液晶表示パネル15と併用して、例えば、公知のテンキーや複合機1としての各種機能モード(スキャン機能・プリント機能・コピー機能・ファクシミリ送受信機能等)のモード選択スイッチ等のボタン方式のスイッチ類を配置してもよい。さらに、本実施の形態においては、操作部16は、本体ユニット10の上段としての正面カバー17に配置している。この正面カバー17は、読取ユニット20の正面カバーを兼用している。したがって、正面カバー17を読取ユニット20の周壁21と一体に構成し、操作部16を読取ユニット20に配置した構成としてもよい。
本体ユニット10は、複合機1としての各種機能モードを実行するのに必要な駆動機構及びその駆動機構を制御する制御部(図示せず)を有する。この制御部は、操作部16や本体ユニット10に配置された駆動機構等の他、読取ユニット20及びシート搬送ユニット30に配設された各種駆動機構等も制御する。なお、読取ユニット20及びシート搬送ユニット30の駆動機構は、本体ユニット20の制御部とインターフェース接続可能な別途の制御部により制御を行い、オプション設置やユニット交換等の利便性を確保してもよい。
本体ユニット10の内部には、制御部で制御する構成として、例えば、記録紙収納カセット11,12に収納された記録紙を取り出して取出口13に至る給排紙経路で搬送するための記録紙搬送機構部を駆動させる駆動モータ、その搬送経路中に配置した画像形成ユニット、さらに給排紙経路中での記録紙の搬送タイミングやジャムを検出するための各種センサ等を配置している。これらの具体的な構成や制御例は公知の技術を用いることができるため、ここでは、その詳細な説明は省略する。
[読取ユニット20の構成]
読取ユニット20は、周方向で複数の分割された周壁21に覆われており、背面側の周壁21の内側には、図3に示すように、本体ユニット10の内部に挿入して本体ユニット10に読取ユニット20を装着するための左右一対の取付脚22,23を有する。読取ユニット20は、取付脚22,23に設けたヒンジ22A,23Aにより、背面側において左右方向へと延びる軸線P1を回動中心として、本体ユニット10に対して開閉可能な構造とされている。読取ユニット20は、取付脚22,23の下端をネジ22B,23Bにより本体ユニット10に着脱可能に固定している。また、周壁21の背面中央には、取付脚22,23(後述する取付脚33,34)の間に位置するように開閉カバー21Aを設けている。この開閉カバー21Aは、図2に示すように、開口部21Bを開放することにより、本体ユニット10の内部への接続を可能としている。具体的には、開口部21Bを開放することにより、この開口部21Bから本体ユニット10内の画像形成ユニット(図示せず)に外部から記録紙を挿入することができる。
読取ユニット20を開位置へ変位させると、本体ユニット10の上面側が開放され、詳細には図示を略すが、本体ユニット10に内蔵された画像形成ユニット等の各部のメンテナンス作業等を実施することができる。
読取ユニット20は、周壁21によって前後左右が囲まれており、その上面には、図4に示すように、透明ガラス等からなる第一プラテン24と、第一プラテン24の一縁に沿う突当部材25と、突当部材25を挟んで第一プラテン24とは逆側に配置された透明ガラス等からなる第二プラテン26と、を有する。
第一プラテン24は固定原稿を支持する支持面として用いられ、突当部材25は、ユーザーが固定原稿を第一プラテン24に支持させる際の原稿位置の位置決め用として用いられる。また、第二プラテン26は、シート搬送ユニット30を利用した搬送シートの画像読み取り用として用いる。第一プラテン24は、前後左右に長く延設された矩形状であり、本装置が読み取り可能な最大の原稿サイズ(例えば、A3サイズ)の原稿を支持可能とするサイズ以上を有している。なお、第一プラテン24と第二プラテン26とは、一体のものを用い、その上面に突当部材25を接着等で配置してもよい。
第一プラテン24及び第二プラテン26の下方には、図5及び図6に示すように、移動読取センサ27が移動可能に配置されている。移動読取センサ27は、読取ユニット20における周壁21によって囲まれる内部空間の内面の左右方向に跨るガイドシャフト28に沿って、図示しない移動モータの駆動により往復移動する。移動読取センサ27は、固定原稿の画像を読み取る際には、図5に示すように、第一プラテン24の下面側に沿って、読取ユニット20の内部を図示左右方向(副走査方向)へ往復移動しつつ、固定原稿の画像を読み取る。また、移動読取センサ27は、シート搬送ユニット30により搬送されるシートの画像を読み取る際には、図6に示すように、第二プラテン26と対向する位置に移動し、その位置においてシート搬送ユニット30により搬送されるシートの画像を読み取る。移動読取センサ27は上方に第一プラテン24及び第二プラテン26を配置することにより上向きで画像を読み取る。
[シート搬送ユニット30の構成]
シート搬送ユニット30は、外周方向で分割されたアウターパネル31と、アウターパネル31を外周側で保持するインナーパネル32と、を有する。
アウターパネル31は、正面アウターパネル31A、左右側面アウターパネル31B,31C、背面アウターパネル31D、の4つに分割され、シート搬送ユニット30の側面外壁部分を構成している。また、背面アウターパネル31Dには、左右両端付近で外側に隆起した駆動機構カバー部31Eとヒンジカバー部31Fとを一体に形成している。
インナーパネル32の背面側は、図3に示すように、読取ユニット20の内部に挿入して読取ユニット20にシート搬送ユニット30を装着するための左右一対の取付脚33,34を有する。取付脚33,34の間には開閉カバー21Aが位置している。シート搬送ユニット30は、取付脚33,34に設けたヒンジ33A,34Aにより、背面側において左右方向へと延びる軸線P2を回動中心として、読取ユニット20に対して開閉可能に構造されている。したがって、シート搬送ユニット30は、図1に示すように、第一プラテン24を含む読取ユニット20の上面を覆った状態(閉塞状態)の閉位置と、図4に示すように、第一プラテン24を含む読取ユニット20の上面を露出させた状態(開放状態)の開位置とに変位可能である。シート搬送ユニット30は、閉位置となる場合、第一プラテン24さらには第一プラテン24に支持される読取対象のシートを覆う原稿カバー(カバー部材)として機能する。シート搬送ユニット30は、読取ユニット20に対して、上下動可能に取り付けられる。これは、ブック原稿等のように厚みのある原稿が第1プラテン24にセットされる場合でも、シート搬送ユニット30が閉じて、厚みのある原稿を上方から覆うことを可能としている。よって、取付脚33,34は、読取ユニット20の取付部(図示せず)に対して、上下方向に摺動する。ネジ33B,34Bは、取付脚33,34の上下動を許容しつつ、読取ユニット20の取付部から完全に抜けてしまうことを防止する抜け防止の機能を果たしている。また、取付脚33,34は、読取ユニット20の取付脚22,23と上下方向に一致する位置に配置されている。インナーパネル32の左右方向中央付近から左側は、各アウターパネル31A,31B,31Dによって周縁が囲まれている。インナーパネル32の左右方向中央付近から右側はシート搬送ユニット30の上面を覆う排紙トレイ35を構成している。この排紙トレイ35は、右端付近に延長排紙トレイ36を回動可能に保持している。
インナーパネル32は、図1に示すように、上面中央付近から左方にシート保持カバー37を回動可能に保持している。シート保持カバー37は、図5に示すように、本体左右の中央付近から左側を覆う閉塞状態と、図6及び図7に示すように、搬送シート保持面37Aを露出させた開放状態とすることができる。シート保持カバー37は、本体左右の中央付近でインナーパネル32と係合する回動軸37Bを支点として回動可能としており、開放状態とすると、自動原稿送り装置(ADF)としてのシート搬送機能を利用することができる。したがって、シート保持カバー37は、搬送シート保持面37Aにシートを保持させるときには、回動軸37B側を前下とし、自由端側を後上とした傾斜の開放状態となる。また、シート保持カバー37を開放状態としたときには、左側面アウターパネル31Bの上方に位置するアッパパネル部38Aを一体に形成したADFカバー38と、シートガイド面39と、が露出する。このシートガイド面39には、搬送シート保持面37Aに載置した搬送シートの搬送方向に沿う両側縁を支持する一対のシートガイド部材40を配置している。この一対のシートガイド部材40は、搬送シート保持面37Aに載置した搬送シートを支持することでスキュー搬送を抑制するもので、例えば、図7の実線で示すように、本体ユニット10又はシート搬送ユニット30で予め設定された許容最大サイズ(例えば、A3縦置き)の幅と、図7の鎖線で示すように、許容最小サイズ(例えば、ハガキ横置き)の幅とで相対的に接近・離間可能となっている。
搬送シート保持面37AとADFカバー38とは、その間に搬送シートの給紙口41を形成している。搬送シート保持面37Aと排紙トレイ35とは、その間に搬送シートの排紙口42を形成している。
ADFカバー38は、通常時は給紙口41から排紙口42に至るシート搬送部43の上方を覆っており、例えば、メンテナンス時や搬送シートの紙詰まり発生時等には、図8に示すように、シート搬送部43の上方を開放する。なお、ADFカバー38は、その下方に位置するシート搬送部43を開放できればよいため、回動式でなく着脱式でもよい。
[シート搬送部43の全体構成]
次に、図9に基づいて、シート搬送部43の具体的な構成を説明する。なお、以下の説明において、シートの搬送方向(太い二点鎖線参照)を基準として、搬送シートの搬送方向を下流側、その逆側を上流側として説明する。
シート搬送部43は、給紙口41の下流側に配置された給紙部44と、給紙部44の下流側に配置された固定読取部45と、固定読取部45の下流側に配置されたUターン搬送部46と、Uターン搬送部46の下流側に配置されて排紙口42に至る排出部47と、を備えている。
[給紙部44の構成]
給紙部44は、搬送シート保持面37A(シートガイド面39)にフェースアップ状態で保持(セット)されたシートを最上位のものから一枚ずつに分離しつつ、搬送方向下流側へと給紙する。給紙部44は、給紙ローラ48と、分離ローラ49と、分離パッド50と、揺動ホルダ51と、中継ローラ52、対向ローラ52Aと、を有する。
給紙ローラ48は、給紙部44における搬送方向上流側においてシートガイド面39に沿う位置で回転駆動する。給紙ローラ48は、公知の駆動伝達機構の給紙モータ(図示せず)の駆動力を伝達することにより、所定方向(図9において時計回り方向)、すなわち、シートを分離ローラ49側に引き込む方向に回転駆動する。これにより、給紙ローラ48は、搬送シート保持面37Aにセットしたシートを、分離ローラ49に向けて給紙する。
分離ローラ49は、給紙ローラ48よりも搬送方向下流側において、図示しないフレームに対して回転自在に軸支されている。分離ローラ49は、上記給紙モータの駆動にともなう動力伝達により給紙ローラ48と同一方向に回転する。
分離パッド50は、分離ローラ49と対向する位置に配置している。分離パッド50は、分離ローラ49の外周面に向かって付勢バネ53により付勢されている。これにより、分離ローラ49は、分離パッド50と協働し、分離ローラ49と接している最上位のシートのみを他のシートから分離して下流側へと搬送する。
揺動ホルダ51は、図示を略す軸受を介して分離ローラ49の回転軸49Aに支持している。揺動ホルダ51は、分離ローラ49の回転軸49Aから搬送方向上流側へ延び、給紙ローラ48を回転自在に軸支している。揺動ホルダ51は、上記給紙モータからの動力伝達により分離ローラ49の回転軸を中心に揺動する。
中継ローラ52は、図示しないフレームに対して回転自在に軸支されており、駆動モータ(図示せず)の駆動によって回転駆動する。また、中継ローラ52は、対向ローラ52Aと協働して、給紙部44の搬送方向下流側において、分離後のシートを固定読取部45に向けて搬送する。なお、中継ローラ52、対向ローラ52Aは、例えば、本体ユニット10又はシート搬送ユニット30で予め設定された許容サイズに応じた搬送経路長によって増減することができる。
[固定読取部45の構成]
固定読取部45は、給紙部44から搬送されたシートの画像を必要に応じて読み取る。固定読取部45は、中継ローラ52よりも搬送方向の下流側で、Uターン搬送部46よりも上流側において直線状の経路部分に配置されている。固定読取部45は、固定読取センサ54と、第三プラテン55と、第三プラテン55を挟んで固定読取センサ54と対向するシート押さえ部材56と、シート押さえ部材56を第三プラテン55に向けて付勢する付勢バネ57と、固定読取センサ54及び第三プラテン55を保持したホルダ58と、を有する。
固定読取センサ54には、密着型イメージセンサ(CIS)を用いている。固定読取センサ54は、画像を読み取る方向を上向きにして配置されている。固定読取センサ54は、主走査方向(前後方向)に、A3サイズの短辺に相当する長さを読み取り範囲としている。ここで、中継ローラ52により搬送されたシートは、固定読取センサ54の読み取り面に対向する第三プラテン55とシート押さえ部材56との間を通過し、シートはシート押さえ部材56により、第三プラテン55側に押圧されながら搬送される。固定読取部51は、シートが両面画像である場合に、その通過するシートの裏面側の画像を読み取る。
[Uターン搬送部46の構成]
Uターン搬送部46は、メイン搬送ローラ59、ピンチローラ60、及びピンチローラ61を有し、Uターン搬送部46を形成している。
メイン搬送ローラ59は、左側面アウターパネル31Bの内側に位置する図示しないフレームに回転自在に軸支されており、上記給紙モータ又は別の駆動モータ(図示せず)の駆動によって回転駆動する。本実施の形態においては、メイン搬送ローラ59における外周面の約左半分の範囲をUターン搬送路46として使用している。ピンチローラ60はメイン搬送ローラ59の作用領域の上流端寄り、すなわち、メイン搬送ローラ59の上端付近でメイン搬送ローラ59と接するように配置されている。ピンチローラ61はメイン搬送ローラ59の左斜め下からメイン搬送ローラ59と接するように配置されている。また、メイン搬送ローラ59と対向する位置には、ADFカバー38の内面38Bからメインローラ59側に向かって突出し、搬送方向に沿う方向に延在された複数のガイドリブ38Cと、左側面アウターパネル31Bから内側に屈曲して延在され、メイン搬送ローラ59の外周面に沿う形状のガイド面31Gとが配置されている。したがって、ガイドリブ38Cとガイド面31Gとは、メイン搬送ローラ59と間隔を空けて対向することによってUターン搬送路62を形成する。また、ガイドリブ38Cは、ピンチローラ60の軸60Aを固定している。
[排出部47の構成]
排出部47は、ピンチローラ61よりも搬送方向の下流側でメイン搬送ローラ59の下端付近と対向する位置から排紙口42の近傍に至る範囲に跨るガイドパネル63と、ガイドパネル63と間隔を空けて対向するように排紙トレイ35から延在されて排紙経路64を形成するロアガイドパネル部35Aと、排紙ローラ65と、排紙ローラ65と対向するピンチローラ66と、を有する。排紙ローラ65は、図示しないフレームに対して回転自在に軸支されており、駆動モータ(図示せず)の駆動によって回転駆動する。ロアガイドパネル部35Aは、その下流側に位置する排紙トレイ35と一体に形成されている。
ガイドパネル63は、その上流端側に第二プラテン26の上面と対向するシート押さえ部材67と、シート押さえ部材67を第二プラテン26に向けて付勢する付勢バネ68と、を配置している。また、ガイドパネル63における第二プラテン26よりも下流側とロアガイドパネル部35Aの上流端との間は突当部材25(図4参照)が位置する。さらに、ロアガイドパネル部35Aを含む排紙トレイ35の底面には、表面に第一プラテン24との対向面には、白色シート69を有するシートパッド70が取り付けられている。シートパッド70は、第一プラテン24に支持されるシートを上方から押圧する。
[シート搬送作用]
これらの構成により、シート搬送部43は、シートの下端が給紙口41に臨むように搬送シート保持面37Aからシートガイド面39に跨るようにシートをセットすると、その旨を揺動ホルダ51に近接した位置でシートガイド37の上面から先端が突出したシートセンサSW1(図8参照)で検出する。また、搬送シート保持面37Aにセットされたシートが最大シートである場合には、その旨をシートセンサSW1とは揺動ホルダ51を挟んで逆側の後端付近でシートガイド37の上面から先端が突出したシート最大センサSW2(図8参照)で検出する。これらのセンサSW1,SW2の検出結果に基づいて、搬送シート保持面37Aにセットされたシートのサイズを判断する。
シートセンサSW1がシートのセットを検出している状態で読み取り開始操作(スキャナ機能又はコピー機能)がなされると、搬送シート保持面37Aにセットしたシートを給紙ローラ48で引き入れ、そのシートの最上位に位置するシートを分離ローラ49と分離パッド50との協働により分離し、中継ローラ52に向けて搬送する。
中継ローラ52は、搬送されたシートを下流へと搬送し、シートが両面シートである場合には、そのシートを搬送しつつ、第三プラテン55とシート押さえ部材56との間を通過する際に裏面側の画像を固定読取センサ54で読み取る。また、シートが片面シートである場合には、固定読取センサ54は画像の読み取りを行わず、そのままUターン搬送路62に向けて搬送シートを搬送する。
Uターン搬送路62では、メイン搬送ローラ59の駆動により、ピンチローラ60、ガイドリブ38C、ガイド面31G、ピンチローラ61と協働して搬送シートを下流側へ向けて折り返すように搬送する。
Uターン搬送路62を経由し、シート押さえ部材67と第二プラテン26との間を通過する際に、搬送シートの表面側の画像を移動読取センサ27で読み取る。さらに、画像読み取り後の排出部47では、ガイドパネル63とロアガイドパネル部35Aとの間の排紙経路64を経由し、排紙ローラ65とピンチローラ66とのニップ搬送により排紙口42から排紙トレイ35へと搬送シートを排紙する。なお、排紙口42と排紙トレイ35との間には高さを設定しし、排紙口42よりも排紙トレイ35を低くしている。
ところで、本実施の形態においては、図3及び図10に示すように、シート搬送ユニット30を読取ユニット20に対して開閉可能に装着するための取付脚33,34と、読取ユニット20を本体ユニット10に対して開閉可能に装着するために取付脚22,23と、が上下方向で一致する位置に配置されている。その一方の取付脚33と取付脚22の側方、すなわち、開閉カバー21Aによって開閉される開口部21Bとは反対側には、固定読取センサ54で読み取ったイメージデータを本体ユニット10へ伝送するためのフレキシブルケーブル71を配線している。固定読取センサ54には、フレキシブルケーブル71の一端に設けられたコネクタ72を接続するための後述するソケット54Aが設けられている。
ホルダ58は、図9に示すように、固定読取センサ54を収容した状態で第三プラテン55を保持しているまた、ホルダ58は、その両端の一部をインナーパネル32に保持させるための係合部58Aと、上方に開放して固定読取センサ54を収容する収容部58Bと、を備えている。
ホルダ58の収容部58Bは、固定読取センサ54が主走査方向(前後方向)に、A3サイズの短辺に相当する長さを読み取り範囲としていることから、シート搬送ユニット30の前後方向に沿って、固定読取センサ54の長さよりも長く延びている。収容部58Bは、図10〜図15に示すように、底壁58Cと、固定読取センサ54を包囲する側壁58Dと、側壁58Dのうち軸線P2側となる側壁58Dに設けられてフラットケーブル71の他端側を読取ユニット20側に引き出す開口部58Eと、を一体に有している。
収容部58Bの内部には、固定読取センサ54を底壁58Cから離れる方向に付勢することで固定読取センサ54を第三プラテン55に密着させるとともにシート搬送ユニット30の開閉操作時の衝撃を緩和する複数のスポンジ部材73を配置している。また、このスポンジ部材73のうちの一つは、開口部58Eを収容部58Bの内側から塞ぎ、塵埃(紙粉等)が開口部58Eから収容部58Bの内部に入り込むことを抑制している。なお、スポンジ部材73は、固定読取センサ54の主走査方向に沿って、間隔を有して複数配置されている。この際、スポンジ部材73は、固定読取センサ54の両端の他、中央に一つ以上配置するとともに、固定読取センサ54の重量バランス等を考慮して均等に配置するのがよい。また、固定読取センサ54を付勢する別途のバネ等を配置することなく、スポンジ部材73を配置したことにより、部品点数を削減するとともに、例えば、取付作業時にバネが不測に延びて付勢力が換わってしまうなどの不具合を抑制することができ、取り付け作業の容易化に貢献することができる。
開口部58Eは、フラットケーブル71の他端(又は一端)の引き出し(又は挿入)を許容するために、他端に設けたコネクタ74(又は一端に設けたコネクタ72)の挿通が可能な程度の開口幅及び開口高さを有する矩形状としている。この際、開口部58Eの長手方向(幅方向)が軸線P2に沿って延設している。
フラットケーブル71は、平坦面が開口部58Eの長手方向と一致する向きで開口部58Eに挿通されている。また、固定読取センサ54のソケット54Aは、軸線P2寄りで、固定読取センサ54の主走査方向に沿って配設している。そのため、ソケット54Aに接続されるコネクタ72の延設方向と、開口部58Eの延設方向とが交差することになり、コネクタ72から開口部58Eまでの間、フラットケーブル71を直線状に配線することができない。この点、本実施の形態によれば、図16に示すように、コネクタ72から開口部58Eまでの間のフラットケーブル71は、複数回に折り曲げて折曲部71Aを形成することによって配線方向を変えた状態で開口部58Eから収容部58Bの内部に挿通されている。また、フラットケーブル71は、開口部58Eの直近の内側に位置する底壁58Cと両面テープ等の接着部材75によって接着されている。これにより、フラットケーブル71がホルダ58内において固定されるため、フラットケーブル71のコネクタ72を固定読取センサ54のソケット54Aに接続する際の作業時等に、フラットケーブル71を引き入れてしまうことで他端側(収容部58Bの外側)のフラットケーブル71の長さが短くなることを抑制できる。この際、開口部58Eを塞ぐスポンジ部材73は、フラットケーブル71の上方であって、接着部材75によって底壁58Cに固定されたフラットケーブル71の部分に配置される。これにより、スポンジ部材73は、フラットケーブル71における固定箇所に配置されるため、スポンジ部材73がずれることを抑制できる。
折曲部71Aは、収容部58Bの内部で固定読取センサ54の延在方向に沿わせたうえで、その延在方向とは逆方向に折り返した後に、さらに延在方向を90度変えて折り曲げることでソケット54Aに接続可能としている。したがって、2回の折り返しと折り曲げとによりコネクタ72の接続方向(上下)は適正状態を維持する。この際、底壁58Cには、折曲部71Aの折り返し端部を突き当てて接着部材75とは逆側の端部を位置決めするリブ58Fを形成している。
上記の構成において、フラットケーブル71を固定読取センサ54に装着する際には、フラットケーブル71の一端を開口部58Eから収容部58Bの内部に引き込み、折返部71Aの折り返し端部をリブ58Fに当接させて、フラットケーブル71の位置決めを行う。この状態で、開口部58E寄りのフラットケーブルの下面と収容部58Bの底壁58Cとを接着部材75により接着して固定する。その後、固定された状態のフラットケーブル71の上面からスポンジ部材73を配置する。したがって、収容部58Bの内部でのフラットケーブル71の配線作業時には、折返部71Aの先端部分をリブ58Fに突き当て、フラットケーブル71を位置決めした状態で、収容部58に対して接着部材75による接着作業を行うことができ、フラットケーブル71の位置を安定させることができる。
一方、フラットケーブル71の他端は、軸線P2側の開口部58Eから軸線P2側に無理なく引き出された後に、図12に示すように、インナーパネル32に形成したケーブルカバー部32Aの内側から読取ユニット20及び本体ユニット10に向けて取付脚33,22に沿って配線される。ここで、本実施の形態においては、読取ユニット20の背面に開口部21Bを設けて、装置の背面側から本体ユニット10内の画像形成部に向けて記録紙を挿入させることが可能である。その際、開口部21Bを避ける位置にフラットケーブル71を配線しているため、フラットケーブル71が記録紙の挿入の邪魔となることがない。
さらに、フラットケーブル71の他端は、シート搬送ユニット30の開閉、及び上下方向の変位を許容するために、弛みを形成したうえで、本体ユニット10の図示しない制御部等との接続ソケットに接続される。この際、ホルダ58は、開閉操作されるシート搬送ユニット30の背面側に開口部58Eが形成され、その開口部からフラットケーブル71の他端を軸線P2側に無理なく引き出している。したがって、開口部58Eから引き出されたフラットケーブル71は、軸線P2に対してフラットケーブル71の平坦面が向き合う位置関係となる。このため、シート搬送ユニット30の開閉にフラットケーブル71が追従しやすい。また、フラットケーブル71の平坦面がシート搬送ユニット30、読取ユニット20の背面と対向するように配線することができるため、配線による背面側への突出を抑制することができ、配線作業の容易性を確保することができる。その結果、本体ユニット10(又は読取ユニット20)に向けて配線されるケーブル全長を短くすることができる。
このように、本発明は、読取ユニット20と、シートの画像を読み取る固定読取部45を収容して読取ユニット20の上面を覆う位置と、上面を開放する位置とに軸線P2で回動可能に支持されたシート搬送ユニット30と、を備えたシート搬送ユニット30であって、固定読取部45は、軸線P2と直交する主走査方向に読取素子を配列した固定読取センサ54と、固定読取センサ54を収容するホルダ58と、固定読取センサ54に設けられ、読み取りデータを伝送するフラットケーブル71の一端を接続するソケット54Aと、を備え、ホルダ58は、底壁58Cと、固定読取センサ54を包囲する側壁58Dと、側壁58Dのうち軸線P2側となる側壁58Dに設けられ、フラットケーブル71の他端側を読取ユニット20側に引き出す開口部58Eと、を備える。
これにより、固定読取部45を収容するホルダ58の軸線P2側となる側壁58Dに、フラットケーブル71の他端を引き出すための開口部58Eを設けたことで、フラットケーブル71を軸線P2側に無理なく引き出すことができ、固定読取部45から引き出したフラットケーブル71の他端側を配線する自由度が増す。また、軸心P2側にフラットケーブル71の他端を引き出すために必要なフラットフラットケーブル71の長さを短くすることができる。また、移動読取センサ27にもフラットケーブルが接続されており、このフラットケーブルも制御部に向けて配線する必要がある。この場合、図12に示すように、例えば、移動読取センサ27のフラットケーブル76をフラットケーブル71との間に前後方向にスペースを確保しつつ、取付脚33,22に沿って配線するようにしてもよい。また、両フラットケーブルを装置前方の制御部に向けて配線する部分についても、両フラットケーブルを上下方向にスペースを確保しつつ重ねた状態で配線することで、限られた領域に、2本のフラットケーブルを互いに干渉しないように配線することができる。
また、フラットケーブル71の他端側を挿通した状態でスポンジ部材73により開口部58Eを塞いだことにより、開口部58Eを介して外部から収容部58Bの内部に埃等が入り込むことを抑制できる。しかも、スポンジ部材73は、ホルダ58の内部において、固定読取センサ54を底壁58Cから離れる方向に付勢する付勢部材を兼用しているため、固定読取センサ54を底壁58Cから離すための付勢部材を別途配置する必要を無くし、部品点数を削減することができる。
また、開口部58Eは、手方向が軸線P2に沿う矩形状とし、フラットケーブル71の平坦面と開口部58Eとが同じ長手方向で対向するため、開口部58Eから引き出されたフラットケーブル71は、その平坦面がシート搬送ユニット30の軸線P2と対向することになるため、読取ユニット20へ配線を行いやすくすることができる。
また、固定読取センサ54におけるソケット54Aを、軸線P2寄りで主走査方向に沿って配置するとともに、開口部58Eからソケット54Aに至るフラットケーブル71の一端に折曲部71Aを形成して配線方向を変えた状態で開口部58Eに挿通していることから、互いに交差する方向にある開口部58Eとソケット54Aとの間を無理なくフラットケーブル71で配線することができる。また、折曲部71Aを有することで、固定読取センサ54にフラットケーブル71を接続する際や固定読取センサ54をホルダ58に収容する際の作業を行いやすくすることができる。
また、フラットケーブル71は、折曲部71Aよりも開口部58E側において平坦面がホルダ58の底壁58Cに接着部材75で接着するとともに、スポンジ部材73を接着部分に対応するフラットケーブル71の上面に配置したことにより、スポンジ部材73を安定させることができ、スポンジ部材73のズレを防止できるうえ、接着部分に開口部58Eを介して埃等が入り込むことを抑制することができる。
また、ホルダ58の底壁58Cに、フラットケーブル71の折曲部71Aを当接させて位置決めするリブ58Fを形成したことにより、フラットケーブル71をホルダ58に収容する作業を行いやすく、フラットケーブル71の位置を安定させることができる。
さらに、スポンジ部材73から構成される付勢部材を、固定読取センサ54の主走査方向に沿って、間隔を有して複数配置したことにより、固定読取センサ54をシート原稿側に向けて付勢するための付勢部材をバネによる付勢に代えて、スポンジ部材73による付勢とすることで、衝撃を吸収する機能を具備させることができ、シート搬送ユニット30を閉じたときに固定読取センサ54に加わる衝撃を吸収することができる。
さらに、本発明のシート搬送ユニット30は、読取ユニット20に対してヒンジ33A,34Aを介して回動可能に連結され、フラットケーブル71は、ヒンジ33A,34Aに対して軸心方向の端部側で開口部58Eから引き出した後に、ヒンジ33A,34Aに沿って配線しているため、シート搬送ユニット30の軸線P2側の面の限られたスペースに、ヒンジ33Aやフラットケーブル71を配置することができる。
この際、読取ユニット20と本体ユニット10への取付脚33と取付脚22及び取付脚34と取付脚23とが上下方向に重ねて配置していることから、シート搬送ユニット30の軸線P2側の面の限られたスペースに2つの取付脚33,22,34,23及びフラットケーブル71を配置することができる。
また、ヒンジ33A,34A(取付脚33,34)を軸線P2の面に2箇所配置するとともに、その2箇所のヒンジ33A,34A(取付脚33,34)の間に、本体ユニットに接続する開口部21Bを覆う開閉カバー21Aを備えることにより、軸線P2側に他の部材を配置することが可能な範囲が限られるが、その限られた範囲でありながら、ヒンジ33A,34A(取付脚33,34)やフラットケーブル71を効率よく配置することができる。また、フラットケーブル71をこのような配線とすることで、本体ユニット10までのフラットケーブル71の長さを短くすることができる。
1 複合機
10 本体ユニット(本体部)
20 読取ユニット(本体部・開閉カバー)
21 周壁
21A 開閉カバー
21B 開口部
22 取付脚
22A ヒンジ(第二ヒンジ)
23 取付脚
23A ヒンジ(第二ヒンジ)
30 シート搬送ユニット(カバー部材)
32 インナーパネル
32A ケーブルカバー部
33 取付脚
33A ヒンジ(第一ヒンジ)
34 取付脚
34A ヒンジ(第一ヒンジ)
45 固定読取部(読取部)
54 固定読取センサ(センサ部)
54A ソケット(接続部)
58 ホルダ
58B 収容部
58C 底壁
58D 側壁
58E 開口部
58F リブ
71 フラットケーブル
71A 折曲部
72 コネクタ
73 スポンジ部材
75 接着部材
P1 軸線
P2 軸線

Claims (11)

  1. 本体部と、
    シートの画像を読み取る読取部を収容し、前記本体部の上面を覆う位置と、上面を開放する位置とに所定の回動軸心回り回動可能に支持されたカバー部材と、
    を備えた画像読取装置であって、
    前記読取部は、
    前記回動軸心と直交する主走査方向に読取素子を配列したセンサ部と、
    前記センサ部を収容する収容部と、
    前記センサ部に設けられ、読み取りデータを伝送するフラットケーブルの一端を接続する接続部と、
    を備え
    前記収容部は、
    底壁と、
    前記センサ部を包囲する側壁と、
    前記側壁のうち前記回動軸心側となる側壁に設けられ、前記フラットケーブルの他端側を前記本体部側に引き出す開口部と、
    を備える
    ことを特徴とする画像読取装置。
  2. 請求項1に記載の画像読取装置において、
    前記フラットケーブルの他端側を挿通した状態で前記開口部を塞ぐスポンジ部材を備えることを特徴とする画像読取装置。
  3. 請求項2に記載の画像読取装置において、
    前記スポンジ部材は、前記収容部の内部において、前記センサ部を底壁から離れる方向に付勢する付勢部材を兼用していることを特徴とする画像読取装置。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の画像読取装置において、
    前記開口部は矩形状であり、長手方向が前記回動軸心に沿って延設され、
    前記フラットケーブルは、平坦面が前記開口部の長手方向に対向する向きで開口部に挿通されることを特徴とする画像読取装置。
  5. 請求項4に記載の画像読取装置において、
    前記接続部は、前記センサ部における前記回動軸心寄りで、前記センサ部の主走査方向に沿って配設され、
    前記接続部に接続された前記フラットケーブルは、前記接続部と開口部との間に形成される折曲部によって配線方向が変えられ、前記開口部に挿通される
    ことを特徴とする画像読取装置。
  6. 請求項5に記載の画像読取装置において、
    前記フラットケーブルは、前記折曲部よりも開口部側において平坦面が前記収容部の底壁に接着され、
    前記スポンジ部材は、前記フラットケーブルの前記平坦面と前記収容部の前記底壁との接着部分に対応する前記フラットケーブルの上面に配置される
    ことを特徴とする画像読取装置。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の画像読取装置において、
    前記収容部の前記底壁に、前記フラットケーブルの前記折曲部を当接させて位置決めするリブを形成した
    ことを特徴とする画像読取装置。
  8. 請求項3乃至請求項7の何れか1項に記載の画像読取装置において、
    前記スポンジ部材から構成される前記付勢部材を、前記センサ部の主走査方向に沿って、間隔を有して複数配置した
    ことを特徴とする画像読取装置。
  9. 請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の画像読取装置において、
    前記カバー部材は、前記本体部に対して第一ヒンジを介して回動可能に連結され、
    前記フラットケーブルは、前記第一ヒンジに対して軸心方向の端部側で前記開口部から引き出した後に、前記第一ヒンジに沿って配線した
    ことを特徴とする画像読取装置。
  10. 請求項8に記載の画像読取装置において、
    前記本体部は、
    前記カバー部材が前記第一ヒンジを介して連結される第一本体ユニットと、
    第一本体ユニットの下方に設けられ、第一本体ユニットが前記回動軸心回りに平行な第二回動軸心回りに回動可能に支持される第二本体ユニットと、
    を含み、
    前記第一本体ユニットは、第二本体ユニットに対して第二ヒンジを介して回動可能に連結され、
    前記第一ヒンジと前記第二ヒンジとを上下方向に重なって配置するとともに、前記第一ヒンジと前記第二ヒンジとに沿って前記フラットケーブルを配線した
    ことを特徴とする画像読取装置。
  11. 請求項9に記載の画像読取装置において、
    前記第一ヒンジを回動軸心側の面に2箇所配置し、
    前記2箇所の第一ヒンジの間に、前記第二本体ユニットに接続する開口部を覆う開閉カバーを備える
    ことを特徴とする画像読取装置。
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