JP2005026808A - 画像読取機能付き印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】フラットケーブルがコンタクトガラスに接触しない構造の画像読取部を備えた画像読取機能付き印刷装置を提供する。
【解決手段】フラットケーブル5は、密着型イメージセンサ1側より、センサ側接続部51、中間部52、および印刷側接続部53からなり、一本のフラットケーブルを屈曲形成してなる。センサ側接続部51は、密着型イメージセンサ1の下端で接続し、密着型イメージセンサ1の移動方向へ所定の長さで、且つ上下方向に可動しない形状である。印刷側接続部53は、印刷装置20内の制御部23に接続し、その一部が筐体7の底面より下側に設置されたフラットケーブル収納部72内に密着型イメージセンサ1の移動方向に伸びるように彎曲可能に配置されている。中間部52は、これらの中間部分であり垂直方向に伸び、筐体7の貫通溝71に挿通する。
【選択図】 図2
【解決手段】フラットケーブル5は、密着型イメージセンサ1側より、センサ側接続部51、中間部52、および印刷側接続部53からなり、一本のフラットケーブルを屈曲形成してなる。センサ側接続部51は、密着型イメージセンサ1の下端で接続し、密着型イメージセンサ1の移動方向へ所定の長さで、且つ上下方向に可動しない形状である。印刷側接続部53は、印刷装置20内の制御部23に接続し、その一部が筐体7の底面より下側に設置されたフラットケーブル収納部72内に密着型イメージセンサ1の移動方向に伸びるように彎曲可能に配置されている。中間部52は、これらの中間部分であり垂直方向に伸び、筐体7の貫通溝71に挿通する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、被読取体に形成された画像情報を密着型イメージセンサで読み取る画像読取装置と、該画像読取装置で読み取った画像データや外部入力された画像データを印刷する印刷装置とを一体形成した画像読取機能付き印刷装置、特に、画像読取装置と印刷装置との間を電気的に接続するフラットケーブルの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像読取機能付き印刷装置の構造について図を参照して説明する。
図3は、従来の画像読取機能付き印刷装置の構成を示す分解斜視図である。
画像読取機能付き印刷装置は、原稿(被読取体)から画像情報を読み取る画像読取部10と、該画像読取部10で読み取った画像データ、または外部入力された画像データを印刷する画像印刷部20とを一体形成している。
【0003】
画像読取部10は、筐体7の上部にコンタクトガラス8が配置され、筐体7の内部に、密着型イメージセンサ1と、シャフト2と、駆動ベルト3と、駆動用モータ4と、フラットケーブル5と、駆動系ケーブル6とが配置された構造となっている。密着型イメージセンサ1は、コンタクトガラス8の下面から当接して幅方向に移動しながら、コンタクトガラス8の上面に配置された原稿の画像情報を読み取る。密着型イメージセンサ1はシャフト2に係合し、さらに駆動ベルト3に接続しており、駆動用モータ4により駆動された駆動ベルト3によって、シャフト2の軸方向に移動する。フラットケーブル5は一方端を密着型イメージセンサ1に接続しており、他方端を印刷装置20内の制御部23に接続する。また、駆動系ケーブル6は、駆動用モータ5と制御部23とを接続する。
【0004】
また、画像印刷部2は、筐体21内に制御部23と印刷ヘッド部24とを備え、蓋22を筐体21の上面に備えた構造となっている。制御部23は本装置の全体の動作を制御し、印刷ヘッド部24は、制御部23からの画像印刷命令に従い、被印刷体(紙等)に画像を印刷する。
【0005】
また、フラットケーブルを用いた画像読取装置が種々考案されている(例えば特許文献1、特許文献2参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−346006号公報
【特許文献2】
特開2002−218177号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
通常、画像読取部10では、図3に示すように、フラットケーブル5は、筐体7の内部に配置され、その大部分が密着型イメージセンサ1の移動方向に伸びており、途中で彎曲する形状を為している。また、図4に示すように、このフラットケーブル5の筐体7の底面に接触する部分は、その一部(図における500部分)を除き、底面に固定されていない。この構造より、図4に示すように、密着型イメージセンサ1の移動に応じて、フラットケーブル5が彎曲自在に可動する。
【0008】
しかしながら、図4(b)に示すように、密着型イメージセンサ1が前記フラットケーブル5の筐体7内の固定側端部(図における500部分)付近に近づくと、フラットケーブル5の彎曲半径が大きくなり、フラットケーブル5の一部(図における501部分)がコンタクトガラス8の下面に接触する。
【0009】
このように、フラットケーブル5がコンタクトガラス8に接触することにより、コンタクトガラス8にフラットケーブル5の形状に応じた汚れが付着する。この汚れはコンタクトガラス8の下面(筐体内部側)に付着するため、容易に除去することができない。そして、汚れが付着した状態で、密着型イメージセンサ1で読み取りを行うと、原稿の画像情報とともに汚れも読み取ってしまい、原稿の画像情報を正確に読み取ることができない。
【0010】
この発明の目的は、密着型イメージセンサが移動してもフラットケーブルがコンタクトガラスに接触しない構造の画像読取部を備えた画像読取機能付き印刷装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明は、被読取体が上面に配置されるコンタクトガラスに対して、該コンタクトガラスの下面に当接しながら所定方向に移動することで前記被読取体に記録されている画像を読み取る密着型イメージセンサを備えた画像読取手段と、画像読取手段で読み取った、または、外部入力された画像データを印刷する印刷手段と、を備えた画像読取機能付き印刷装置において、画像読取手段と前記印刷手段との間のデータを伝送するフラットケーブルを挿通する、密着型イメージセンサの移動方向に平行な貫通溝を画像読取手段の底面に備えたことを特徴としている。
この構成では、フラットケーブルの一端が画像読取手段の密着型イメージセンサに接続し、他端が印刷手段に接続する。このフラットケーブルは予め屈曲加工されており、フラットケーブルの密着型イメージセンサに固定されたセンサ側接続部と、彎曲して可動する印刷側接続部と、これらを繋ぐ垂直方向に伸びる中間部とからなる。そして、フラットケーブルの印刷側接続部は、密着型イメージセンサを内蔵した画像形成手段の底面より下方に配置し、中間部を底面に設けられた貫通溝に挿通させる。これにより、フラットケーブルの移動により彎曲して可動する部分は画像読取手段の底面よりも下方となるので、フラットケーブルは、彎曲半径が大きくなっても底面で抑えられて、コンタクトガラスに接触しない。
【0012】
また、この発明は、フラットケーブルの貫通溝より下側に、貫通溝を挿通しない形状の抑止手段を備えたことを特徴としている。
この構成では、密着型イメージセンサの移動により、フラットケーブルが貫通溝内で上昇する際、抑制手段が画像読取装置の底面に接触し、フラットケーブルの上昇を抑制する。
【0013】
また、この発明は、フラットケーブルの貫通溝の上下双方に、それぞれ貫通溝を挿通しない形状の抑止手段を備えたことを特徴としている。
この構成では、密着型イメージセンサの移動によりフラットケーブルが貫通溝内で上下動する際、底面の上側および下側に備えられた抑制手段が画像読取装置の底面に接触し、フラットケーブルの上下動を抑制する。
【0014】
また、この発明は、貫通溝の内面に緩衝手段を備えたことを特徴としている。
この構成では、貫通溝とフラットケーブルとの間にスポンジ等の緩衝手段が介するので、フラットケーブルと貫通溝との接触により、フラットケーブルが損傷することが抑制される。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態に係る画像読取機能付き印刷装置について図を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る画像読取機能付き印刷装置の構造を示す分解斜視図である。
図1に示すように、画像読取機能付き印刷装置は、原稿(被読取体)から画像情報を読み取る画像読取部10と、該画像読取部10で読み取った画像データ、または外部入力された画像データを印刷する印刷部20とを一体形成している。
【0016】
画像読取部10は、筐体7の上部にコンタクトガラス8が配置され、筐体7の内部に、密着型イメージセンサ1と、シャフト2と、駆動ベルト3と、駆動用モータ4と、フラットケーブル5と、駆動系ケーブル6とが配置されている。また、筐体7の底面には、シャフト2に平行して貫通溝71が設けられている。密着型イメージセンサ1は、コンタクトガラス8に下面側から常に所定の押圧で当接しながら、幅方向(図に示す矢印方向)に移動可能に配置されている。また、密着型イメージセンサ1は、長さ方向の中心の下端で前記幅方向に軸方向を有するシャフト2に係合するとともに、シャフト2に平行して配置された駆動用ベルト3に接続している。駆動用ベルト3の一端は、駆動系ケーブル6により印刷装置20内の制御部23に電気的に接続する駆動用モータ4に係合しており、駆動用モータ4の回転により駆動ベルト3が駆動して、密着型イメージセンサ1がシャフト2の軸方向(密着型イメージセンサ1の幅方向)に移動する。
【0017】
フラットケーブル5は、一端を密着型イメージセンサ1に接続し、他方端を印刷装置20内の制御部23に接続する。
【0018】
図2はフラットケーブル5の構造を示すための装置の側面断面図である。
【0019】
フラットケーブル5は、密着型イメージセンサ1の下端で接続するセンサ側接続部51と、印刷装置20内の制御部23に接続する印刷側接続部53と、これらの中間であり垂直方向に伸びる中間部52とからなる。
【0020】
センサ側接続部51は、筐体7の内部に配置されており、密着型イメージセンサ1の移動方向へ所定の長さで、且つ上下方向に可動しない形状に形成されている。
印刷側接続部53は、その一部が筐体7の底面より下側に設置されたフラットケーブル収納部72内に密着型イメージセンサ1の移動方向に伸びるように彎曲可能に配置されている。また、印刷側接続部53は、フラットケーブル収納部72内の印刷装置側の端部から所定長(図における503部分)が両面粘着テープ等によりフラットケーブル収納部72の底面に固定されている。
【0021】
中間部52は、それぞれ密着型イメージセンサ1の移動方向に伸びるセンサ側接続部51と印刷側接続部53と中間の部分であり、筐体7の貫通溝71に挿通している。また、中間部52の貫通溝71の上側および下側には、貫通孔71を挿通しない形状のストッパ30a,30bがそれぞれ配置されている。このストッパ30a,30bは、予め樹脂で前記形状(例えば、貫通溝71に挿通しない楕円形状等)に形成しておき、フラットケーブル5に嵌めたり、単に、粘着テープを複数回重ねて巻き付け形成したものでよい。すなわち、貫通溝に71に挿通しない形状であれば、その形成方法は特に限らない。
【0022】
次に、画像印刷部2は、筐体21内に制御部23と画像ヘッド24とを備え、蓋22を筐体21の上面に備える。蓋22には画像読取部10のフラットケーブル収納部72が嵌る凹部が設けられている。制御部23は本装置の全体の動作を制御し、画像読取命令が入力されると、画像読取部10を制御して画像を読み取る。具体的には、制御部23は、駆動系ケーブル6を介して駆動用モータ5を回転させることで駆動ベルト3を駆動する。この駆動ベルト3の動きに応じて密着型イメージセンサ1がシャフト2の軸方向に移動する。この際、密着型イメージセンサ1には、制御部23からフラットケーブル5を介して画像読取命令が入力されており、密着型イメージセンサ1は、コンタクトガラス8を介して対向する原稿の表面に形成された画像情報を移動しながら読み取る。読み取られた画像情報はフラットケーブル5を介して制御部23に伝送され、制御部23で画像データを形成し記憶する。そして、画像印刷部20に対して読み取った画像データの印刷命令が入力されれば、読み取った画像データに基づいて、画像ヘッド24を駆動して被印刷体に画像を印刷する。
また、画像印刷部2には外部入力端子(図示せず)が設けられており、パソコン等の情報処理機器を接続することができる。そして、情報処理機器が接続されており、画像データとともに画像データの印刷命令が入力されると、画像ヘッド24が駆動し、被印刷体に画像を印刷する。
【0023】
前述のような構成とすることで、密着型イメージセンサ1が移動しても、彎曲して可動する部分は、筐体7よりも下方に配置された印刷側接続部53のみであるので、密着型イメージセンサ1が移動して、フラットケーブル5が彎曲しても、彎曲部が筐体7の底面に接触し、コンタクトガラス8に接触しない。これにより、コンタクトガラス8がフラットケーブル5により汚れることがないので、コンタクトガラス8上面に配置された原稿の画像データを、コンタクトガラス8の下面に配置された密着型イメージセンサ1で正確に読み取ることができる。
【0024】
なお、本実施形態では、フラットケーブル5の中間部52の貫通溝71を挟む上側、下側双方にストッパを設けたが、下側のみにストッパを設けてもよい。
また、本実施形態に示した貫通溝71の内面にスポンジ等からなる緩衝材を配置してもよい。このように緩衝材を用いることで、密着型イメージセンサ1の移動に伴い、フラットケーブル5の中間部52が貫通溝71を移動する場合に、フラットケーブル5が貫通溝71に直接接触して破損することが防止できる。
【0025】
【発明の効果】
この発明によれば、フラットケーブルを屈曲加工して、密着型イメージセンサに固定されたセンサ側接続部と、彎曲して可動する印刷側接続部と、これらを繋ぐ垂直方向に伸びる中間部とを形成する。そして、彎曲して可動する印刷側接続部が画像形成手段の筐体の底面より下方に配置されることで、彎曲半径が大きくなっても底面で抑えられて、コンタクトガラスに接触しない。これにより、フラットケーブルの接触によるコンタクトガラスの汚れが発生しないので、配置された原稿の画像データを正確に読み取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読取機能付き印刷装置の構成を示す分解斜視図
【図2】本発明のフラットケーブルの構造を示すための装置の側面断面図
【図3】従来の画像読取機能付き印刷装置の構成を示す分解斜視図
【図4】従来のフラットケーブルの構造を示すための装置の側面断面図
【符号の説明】
10−画像読取部
1−密着型イメージセンサ
2−シャフト
3−駆動ベルト
4−駆動用モータ
5−フラットケーブル
51−センサ側接続部
52−中間部
53−印刷側接続部
6−駆動系ケーブル
7−筐体
20−画像印刷部
21−筐体
22−蓋
23−制御部
24−印刷ヘッド
【発明の属する技術分野】
この発明は、被読取体に形成された画像情報を密着型イメージセンサで読み取る画像読取装置と、該画像読取装置で読み取った画像データや外部入力された画像データを印刷する印刷装置とを一体形成した画像読取機能付き印刷装置、特に、画像読取装置と印刷装置との間を電気的に接続するフラットケーブルの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像読取機能付き印刷装置の構造について図を参照して説明する。
図3は、従来の画像読取機能付き印刷装置の構成を示す分解斜視図である。
画像読取機能付き印刷装置は、原稿(被読取体)から画像情報を読み取る画像読取部10と、該画像読取部10で読み取った画像データ、または外部入力された画像データを印刷する画像印刷部20とを一体形成している。
【0003】
画像読取部10は、筐体7の上部にコンタクトガラス8が配置され、筐体7の内部に、密着型イメージセンサ1と、シャフト2と、駆動ベルト3と、駆動用モータ4と、フラットケーブル5と、駆動系ケーブル6とが配置された構造となっている。密着型イメージセンサ1は、コンタクトガラス8の下面から当接して幅方向に移動しながら、コンタクトガラス8の上面に配置された原稿の画像情報を読み取る。密着型イメージセンサ1はシャフト2に係合し、さらに駆動ベルト3に接続しており、駆動用モータ4により駆動された駆動ベルト3によって、シャフト2の軸方向に移動する。フラットケーブル5は一方端を密着型イメージセンサ1に接続しており、他方端を印刷装置20内の制御部23に接続する。また、駆動系ケーブル6は、駆動用モータ5と制御部23とを接続する。
【0004】
また、画像印刷部2は、筐体21内に制御部23と印刷ヘッド部24とを備え、蓋22を筐体21の上面に備えた構造となっている。制御部23は本装置の全体の動作を制御し、印刷ヘッド部24は、制御部23からの画像印刷命令に従い、被印刷体(紙等)に画像を印刷する。
【0005】
また、フラットケーブルを用いた画像読取装置が種々考案されている(例えば特許文献1、特許文献2参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−346006号公報
【特許文献2】
特開2002−218177号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
通常、画像読取部10では、図3に示すように、フラットケーブル5は、筐体7の内部に配置され、その大部分が密着型イメージセンサ1の移動方向に伸びており、途中で彎曲する形状を為している。また、図4に示すように、このフラットケーブル5の筐体7の底面に接触する部分は、その一部(図における500部分)を除き、底面に固定されていない。この構造より、図4に示すように、密着型イメージセンサ1の移動に応じて、フラットケーブル5が彎曲自在に可動する。
【0008】
しかしながら、図4(b)に示すように、密着型イメージセンサ1が前記フラットケーブル5の筐体7内の固定側端部(図における500部分)付近に近づくと、フラットケーブル5の彎曲半径が大きくなり、フラットケーブル5の一部(図における501部分)がコンタクトガラス8の下面に接触する。
【0009】
このように、フラットケーブル5がコンタクトガラス8に接触することにより、コンタクトガラス8にフラットケーブル5の形状に応じた汚れが付着する。この汚れはコンタクトガラス8の下面(筐体内部側)に付着するため、容易に除去することができない。そして、汚れが付着した状態で、密着型イメージセンサ1で読み取りを行うと、原稿の画像情報とともに汚れも読み取ってしまい、原稿の画像情報を正確に読み取ることができない。
【0010】
この発明の目的は、密着型イメージセンサが移動してもフラットケーブルがコンタクトガラスに接触しない構造の画像読取部を備えた画像読取機能付き印刷装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明は、被読取体が上面に配置されるコンタクトガラスに対して、該コンタクトガラスの下面に当接しながら所定方向に移動することで前記被読取体に記録されている画像を読み取る密着型イメージセンサを備えた画像読取手段と、画像読取手段で読み取った、または、外部入力された画像データを印刷する印刷手段と、を備えた画像読取機能付き印刷装置において、画像読取手段と前記印刷手段との間のデータを伝送するフラットケーブルを挿通する、密着型イメージセンサの移動方向に平行な貫通溝を画像読取手段の底面に備えたことを特徴としている。
この構成では、フラットケーブルの一端が画像読取手段の密着型イメージセンサに接続し、他端が印刷手段に接続する。このフラットケーブルは予め屈曲加工されており、フラットケーブルの密着型イメージセンサに固定されたセンサ側接続部と、彎曲して可動する印刷側接続部と、これらを繋ぐ垂直方向に伸びる中間部とからなる。そして、フラットケーブルの印刷側接続部は、密着型イメージセンサを内蔵した画像形成手段の底面より下方に配置し、中間部を底面に設けられた貫通溝に挿通させる。これにより、フラットケーブルの移動により彎曲して可動する部分は画像読取手段の底面よりも下方となるので、フラットケーブルは、彎曲半径が大きくなっても底面で抑えられて、コンタクトガラスに接触しない。
【0012】
また、この発明は、フラットケーブルの貫通溝より下側に、貫通溝を挿通しない形状の抑止手段を備えたことを特徴としている。
この構成では、密着型イメージセンサの移動により、フラットケーブルが貫通溝内で上昇する際、抑制手段が画像読取装置の底面に接触し、フラットケーブルの上昇を抑制する。
【0013】
また、この発明は、フラットケーブルの貫通溝の上下双方に、それぞれ貫通溝を挿通しない形状の抑止手段を備えたことを特徴としている。
この構成では、密着型イメージセンサの移動によりフラットケーブルが貫通溝内で上下動する際、底面の上側および下側に備えられた抑制手段が画像読取装置の底面に接触し、フラットケーブルの上下動を抑制する。
【0014】
また、この発明は、貫通溝の内面に緩衝手段を備えたことを特徴としている。
この構成では、貫通溝とフラットケーブルとの間にスポンジ等の緩衝手段が介するので、フラットケーブルと貫通溝との接触により、フラットケーブルが損傷することが抑制される。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態に係る画像読取機能付き印刷装置について図を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る画像読取機能付き印刷装置の構造を示す分解斜視図である。
図1に示すように、画像読取機能付き印刷装置は、原稿(被読取体)から画像情報を読み取る画像読取部10と、該画像読取部10で読み取った画像データ、または外部入力された画像データを印刷する印刷部20とを一体形成している。
【0016】
画像読取部10は、筐体7の上部にコンタクトガラス8が配置され、筐体7の内部に、密着型イメージセンサ1と、シャフト2と、駆動ベルト3と、駆動用モータ4と、フラットケーブル5と、駆動系ケーブル6とが配置されている。また、筐体7の底面には、シャフト2に平行して貫通溝71が設けられている。密着型イメージセンサ1は、コンタクトガラス8に下面側から常に所定の押圧で当接しながら、幅方向(図に示す矢印方向)に移動可能に配置されている。また、密着型イメージセンサ1は、長さ方向の中心の下端で前記幅方向に軸方向を有するシャフト2に係合するとともに、シャフト2に平行して配置された駆動用ベルト3に接続している。駆動用ベルト3の一端は、駆動系ケーブル6により印刷装置20内の制御部23に電気的に接続する駆動用モータ4に係合しており、駆動用モータ4の回転により駆動ベルト3が駆動して、密着型イメージセンサ1がシャフト2の軸方向(密着型イメージセンサ1の幅方向)に移動する。
【0017】
フラットケーブル5は、一端を密着型イメージセンサ1に接続し、他方端を印刷装置20内の制御部23に接続する。
【0018】
図2はフラットケーブル5の構造を示すための装置の側面断面図である。
【0019】
フラットケーブル5は、密着型イメージセンサ1の下端で接続するセンサ側接続部51と、印刷装置20内の制御部23に接続する印刷側接続部53と、これらの中間であり垂直方向に伸びる中間部52とからなる。
【0020】
センサ側接続部51は、筐体7の内部に配置されており、密着型イメージセンサ1の移動方向へ所定の長さで、且つ上下方向に可動しない形状に形成されている。
印刷側接続部53は、その一部が筐体7の底面より下側に設置されたフラットケーブル収納部72内に密着型イメージセンサ1の移動方向に伸びるように彎曲可能に配置されている。また、印刷側接続部53は、フラットケーブル収納部72内の印刷装置側の端部から所定長(図における503部分)が両面粘着テープ等によりフラットケーブル収納部72の底面に固定されている。
【0021】
中間部52は、それぞれ密着型イメージセンサ1の移動方向に伸びるセンサ側接続部51と印刷側接続部53と中間の部分であり、筐体7の貫通溝71に挿通している。また、中間部52の貫通溝71の上側および下側には、貫通孔71を挿通しない形状のストッパ30a,30bがそれぞれ配置されている。このストッパ30a,30bは、予め樹脂で前記形状(例えば、貫通溝71に挿通しない楕円形状等)に形成しておき、フラットケーブル5に嵌めたり、単に、粘着テープを複数回重ねて巻き付け形成したものでよい。すなわち、貫通溝に71に挿通しない形状であれば、その形成方法は特に限らない。
【0022】
次に、画像印刷部2は、筐体21内に制御部23と画像ヘッド24とを備え、蓋22を筐体21の上面に備える。蓋22には画像読取部10のフラットケーブル収納部72が嵌る凹部が設けられている。制御部23は本装置の全体の動作を制御し、画像読取命令が入力されると、画像読取部10を制御して画像を読み取る。具体的には、制御部23は、駆動系ケーブル6を介して駆動用モータ5を回転させることで駆動ベルト3を駆動する。この駆動ベルト3の動きに応じて密着型イメージセンサ1がシャフト2の軸方向に移動する。この際、密着型イメージセンサ1には、制御部23からフラットケーブル5を介して画像読取命令が入力されており、密着型イメージセンサ1は、コンタクトガラス8を介して対向する原稿の表面に形成された画像情報を移動しながら読み取る。読み取られた画像情報はフラットケーブル5を介して制御部23に伝送され、制御部23で画像データを形成し記憶する。そして、画像印刷部20に対して読み取った画像データの印刷命令が入力されれば、読み取った画像データに基づいて、画像ヘッド24を駆動して被印刷体に画像を印刷する。
また、画像印刷部2には外部入力端子(図示せず)が設けられており、パソコン等の情報処理機器を接続することができる。そして、情報処理機器が接続されており、画像データとともに画像データの印刷命令が入力されると、画像ヘッド24が駆動し、被印刷体に画像を印刷する。
【0023】
前述のような構成とすることで、密着型イメージセンサ1が移動しても、彎曲して可動する部分は、筐体7よりも下方に配置された印刷側接続部53のみであるので、密着型イメージセンサ1が移動して、フラットケーブル5が彎曲しても、彎曲部が筐体7の底面に接触し、コンタクトガラス8に接触しない。これにより、コンタクトガラス8がフラットケーブル5により汚れることがないので、コンタクトガラス8上面に配置された原稿の画像データを、コンタクトガラス8の下面に配置された密着型イメージセンサ1で正確に読み取ることができる。
【0024】
なお、本実施形態では、フラットケーブル5の中間部52の貫通溝71を挟む上側、下側双方にストッパを設けたが、下側のみにストッパを設けてもよい。
また、本実施形態に示した貫通溝71の内面にスポンジ等からなる緩衝材を配置してもよい。このように緩衝材を用いることで、密着型イメージセンサ1の移動に伴い、フラットケーブル5の中間部52が貫通溝71を移動する場合に、フラットケーブル5が貫通溝71に直接接触して破損することが防止できる。
【0025】
【発明の効果】
この発明によれば、フラットケーブルを屈曲加工して、密着型イメージセンサに固定されたセンサ側接続部と、彎曲して可動する印刷側接続部と、これらを繋ぐ垂直方向に伸びる中間部とを形成する。そして、彎曲して可動する印刷側接続部が画像形成手段の筐体の底面より下方に配置されることで、彎曲半径が大きくなっても底面で抑えられて、コンタクトガラスに接触しない。これにより、フラットケーブルの接触によるコンタクトガラスの汚れが発生しないので、配置された原稿の画像データを正確に読み取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読取機能付き印刷装置の構成を示す分解斜視図
【図2】本発明のフラットケーブルの構造を示すための装置の側面断面図
【図3】従来の画像読取機能付き印刷装置の構成を示す分解斜視図
【図4】従来のフラットケーブルの構造を示すための装置の側面断面図
【符号の説明】
10−画像読取部
1−密着型イメージセンサ
2−シャフト
3−駆動ベルト
4−駆動用モータ
5−フラットケーブル
51−センサ側接続部
52−中間部
53−印刷側接続部
6−駆動系ケーブル
7−筐体
20−画像印刷部
21−筐体
22−蓋
23−制御部
24−印刷ヘッド
Claims (5)
- 被読取体が上面に配置されるコンタクトガラスに対して、該コンタクトガラスの下面に当接しながら所定方向に移動することで前記被読取体に記録されている画像を読み取る密着型イメージセンサを備えた画像読取手段と、画像読取手段で読み取った、または外部入力された画像データを印刷する印刷手段とを備えた画像読取機能付き印刷装置において、
前記画像読取手段と前記印刷手段との間のデータを伝送するフラットケーブルを備え、
前記画像形成手段は、前記フラットケーブルを挿通する、前記移動方向に平行に形成された、内面に緩衝手段を設けた貫通溝を底面に備え、
前記フラットケーブルの前記貫通溝の下側または上下両側に、該貫通溝を挿通しない形状の抑止手段を備えたことを特徴とする画像読取機能付き印刷装置。 - 被読取体が上面に配置されるコンタクトガラスに対して、該コンタクトガラスの下面に当接しながら所定方向に移動することで前記被読取体に記録されている画像を読み取る密着型イメージセンサを備えた画像読取手段と、画像読取手段で読み取った、または外部入力された画像データを印刷する印刷手段とを備えた画像読取機能付き印刷装置において、
前記画像読取手段と前記印刷手段との間のデータを伝送するフラットケーブルを備え、
前記画像形成手段は、前記フラットケーブルを挿通する、前記移動方向に平行な貫通溝を底面に備えたことを特徴とする画像読取機能付き印刷装置。 - 前記フラットケーブルの前記貫通溝より下側に、該貫通溝を挿通しない形状の抑止手段を備えた請求項2に記載の画像読取機能付き印刷装置。
- 前記フラットケーブルの前記貫通溝より上側に、該貫通溝を挿通しない形状の抑止手段を備えた請求項3に記載の画像読取機能付き印刷装置。
- 前記貫通溝の内面に緩衝手段を備えた請求項2〜4のいずれかに記載の画像読取機能付き印刷装置。
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- 2003-06-30 JP JP2003187617A patent/JP2005026808A/ja active Pending
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