JP3979463B2 - 紙容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は紙容器及び紙容器の成形装置に関し、特に外周部に縁巻が形成された紙容器及びその成形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は、従来の縁巻成形された紙製の角型容器の斜視図である。
【0003】
図を参照して角型紙容器は、底面部123と、底面部123の四辺から所定の角度で立脚する周壁部119及び121と、周壁部119と周壁部121とが接続する周壁コーナ部125と、周壁部119及び121並びに周壁コーナ部125の上端部に水平方向に形成されるフランジ部126と、フランジ部126の外縁に形成される縁巻127とから構成されている。
【0004】
図7は、図6の成形容器を成形するための打ち抜き板紙原紙の外観形状を示す図である。
【0005】
図を参照して、板紙原紙101は、その四隅を丸めた四角形状のシート材よりなっている。破線の部分は成形容器の底面部123に対応した境界部分であり、その上下方向の部分は周壁部121に対応しており、その外縁は外周直線部103となっている。底面部123の左右両側の部分は周壁部119に対応した部分となっており、その外縁は外周直線部105となっている。周壁コーナ部125に対応する部分に対して領域Aの範囲に、底面部123に位置する湾曲部中心位置115a,115bを中心とし、外周縁まで延びる放射状の線条117が設けられている。
【0006】
周壁コーナ部125の外縁は、湾曲部中心位置115a,115bを中心とした円弧状の湾曲部109となっている。この図において領域Aの範囲が金型成形等によって絞り加工される部分である。尚、底面部123を規定する破線部分のコーナ部は湾曲部中心位置115a,115bを中心とした湾曲部109に対する同心円の円弧によって規定されている。
【0007】
図8は、図7に示した板紙原紙を成形加工して紙容器を製造するための成形装置の断面構造図である。
【0008】
図を参照して、一対の型部材として第1の型部材21及び第2の型部材22が設けられている。第1の型部材21の周りには第1の外枠部材23が設けられており、第1の外枠部材23は支持板部40を介して台座部27に取付けられている。第1の外枠部材23の下方端部は内側に突き出て係止部を形成しており、第1の型部材21の上方端部は外側に突き出て係止部を形成している。
【0009】
これらの係止部が互いに当接することにより、第1の型部材21が第1の外枠部材23に支持されている。第1の型部材21と台座部27との間にはスプリング29及び30が設けられている。このスプリング29及び30により第1の型部材21は下方向に付勢されている。
【0010】
第2の型部材22は、支持板部33を介して台座部28に取付けられている。第2の型部材22の周りには、その外縁が直線部と曲線部とからなる環状のカールリング部材25が設けられている。カールリング部材25の周りには、環状の第2の外枠部材24が設けられている。カールリング部材25及び第2の外枠部材24は、共にスプリング31及び32により上方向に付勢されている。
【0011】
第2の型部材22の上方部は外側に突出して係止部を形成しており、この係止部は、カールリング部材25の下方部で内側に突き出て形成されている係止部と当接して、カールリング部材25の上方向の移動が規制され、位置決めされている。
【0012】
カールリング部材25の下方部は外側にも突出して係止部を形成しており、この係止部は第2の外枠部材24の上方で突き出た係止部と当接している。
【0013】
第2の外枠部材24の周りには、さらに位置決めリング34が設けられており、この位置決めリング34は、スプリング35及び36により上方向に付勢されている。位置決めリング34の上方向への移動は、位置決めリング34の下方部で内側に突出した係止部と第2の外枠部材24の上方で外側に突出した係止部との係止により規制されている。
【0014】
位置決めリング34の上方部は、第2の外枠部材24及びカールリング部材25よりも上方に突き出るように形成されており、この上方に突き出た位置決めリング34の上方部をスプリング35及び36の付勢力に抗するように、第1の外枠部材23によって押し付けることにより、位置決めリング34は下方向に移動可能にされている。
【0015】
第2の外枠部材24及びカールリング部材25を上方向に付勢しているスプリング31及び32の下方は、支持板部33に形成された穴を通り台座部28の上に位置している。支持板部33のスプリング31及び32が通された穴の上には、環状のストッパーリング39が載置されており、スプリング31及び32はこのストッパーリング39に形成された穴を通っている。
【0016】
ストッパーリング39の内側のカールリング部材25に対応する部分はやや高くなるように段差部39aが設けられている。このため、スプリング31及び32の付勢力に抗して第2の外枠部材24及びカールリング部材25が下方向に移動したとき、カールリング部材25がストッパーリング39の段差部39aに当り、その移動が停止される。尚、第2の外枠部材24の下端とストッパーリング39とは、底付きしないように下死点においても当接しないように構成されている。
【0017】
第2の外枠部材24の下方部の適当な箇所には、ピン41及び42が取付けられている。このピン41及び42は、夫々係合板43及び44の係合穴43a及び44aに通されている。第2の外枠部材24の上下方向の移動と共に、ピン41及び42が係合穴43a及び44aの領域内で上下方向に移動する。従って、係合穴43a及び44aとピン41及び42の相対的な位置を調整することによって、第2の外枠部材24が移動する上死点及び下死点の位置を調整することができる。
【0018】
第1の外枠部材23の周りにはバンドヒータ38が取付けられており、第2の型部材22にはバンドヒータ37がその内部に設けられている。尚、バンドヒータ37は第2の型部材22の内部に代えて第2の型部材22の外面に設けても良い。位置決めリング34を付勢するスプリング35及び36は、弱い付勢力のスプリングが用いられており、第1の外枠部材23が下方に移動して、第2の外枠部材24及びカールリング部材25と衝合する際、僅かな力でも圧縮されて、第1の外枠部材23が第2の外枠部材24及びカールリング部材25と衝合するように構成されている。
【0019】
尚、図面においては左右方向のスプリング35及び36のみを図示しているが、位置決めリング34を付勢するスプリングは位置決めリング34に沿ってその他の適当な箇所にも設けられている。同様に、第2の外枠部材24及びカールリング部材25を付勢するスプリングも、スプリング31及び32のみならず、第2の外枠部材24及びカールリング部材25に沿ってその他の適当な箇所にも設けられている。第1の型部材21を付勢するスプリング29及び30についても同様である。
【0020】
図9は、図8の“Y”部の拡大図であり、図10は図9のX−Xラインの断面図である。
【0021】
図を参照して、第1の外枠部材23の衝合面23aの内側端部には環状の溝部26aが形成されている。又、カールリング部材25の衝合面にも溝部26aと対向するように溝部26bが形成されている。
【0022】
図においては、第1の外枠部材23と第2の外枠部材24及びカールリング部材25とが衝合したときの状態を示している。溝部26a及び26bは図に示すようにカールリング方向に湾曲しており、衝合した際にカール溝26を構成するように形成されている。
【0023】
第1の外枠部材23の溝部26aの半径とカールリング部材25の溝部26bの半径とは異なるように形成されている。即ち、溝部26aの半径が溝部26bの半径よりも小さくなるように形成されている。この結果、溝部26aの内側端部26cは、溝部26bの内側端部26dよりも外側に位置するように設けられている。又、衝合した際溝部26aの内側端部26cと溝部26bの内側面との間で、板紙原紙の外周部先端を挟んで打ち固めることができるように、内側端部26cと溝部26bの内壁面の間のクリアランスが調整されている。尚、この溝部26a及び26bの内壁面は、凹凸のない湾曲した曲面であるが、この内壁面に内側から外側に向かって延びる横溝が多数形成される場合もある。
【0024】
板紙原紙のコーナ部の外周は折りシワにより凹凸を生じ易いが、このような凹凸を有した板紙原紙の外周部は、カール溝に挿入された際、この横溝により案内されてカーリングされる。このため、このような横溝を設けることにより折りシワを均一に分散させてカーリングすることが可能になる。しかしながら図7に示されているように、線条117をコーナ部に前もって形成しているため、板紙原紙の外周部の打ち固め等の効果により、このような横溝を形成せずとも折りシワを均一に分散させかつ線条117に吸収させることによって、滑らかに板紙原紙をカーリングさせることができる。
【0025】
図11は、図7の板紙原紙を用いて図6の紙容器を図8で示した成形装置によって成形加工する成形工程を概略的に示した工程断面図である。
【0026】
図の(1)に示されている板紙原紙101は、成形装置の第1の型部材21及び第2の型部材22によって押圧され、図の(2)に示されているように成形容器の周壁部及び周壁コーナー部が形成され、その外周部は平端部129となっている。
【0027】
次に図の(3)に示されているように、平端部129は、第1の外枠部材23、カールリング部材25、第2の外枠部材24及び位置決めリング34の降下に伴い、第1の外枠部材23の内周壁面23bと第2の型部材22の外周壁面22aとの間のクリアランスに押込まれる。これによって平端部129はフランジ部126と縁巻用脚立部133とに形成される。そして、縁巻用脚立部133の先端部がカール溝26内に入った状態で、第1の外枠部材23、カールリング部材25及び第2の外枠部材24が上昇する。これによって、縁巻用脚立部133はカール溝26内でカーリングされる。そして図の(4)に示されているように、縁巻用脚立部133は縁巻成形され、縁巻127が全周に形成される。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の紙容器では、外周縁に形成される縁巻が全周同一径に成形されている。しかし、図6に示したような角型容器では、周壁コーナー部が絞り加工されることになり、その部分の紙厚は板紙原紙の状態に比べて厚くなる。一方、他の周壁部の紙厚は、絞り加工されないため、板紙原紙の状態の厚さと基本的に変わらない。
【0029】
この状態でそれらの外周部が同一径に縁巻成形されると、紙厚の厚い周壁コーナー部に対応する縁巻に比べて、他の周壁部に対応する縁巻の保形性が低下する。又、紙容器の用途によっては、縁巻き部の上面高さが一定でない方が都合が良い場合もある。
【0030】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、縁巻部の保形性を形成位置に応じて向上するとともに、縁巻部の上面位置を変化させ得る紙容器を提供することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、1枚の板紙原紙からプレス成形のみによって形成され、外周縁が縁巻成形されていると共に、外周縁が、直線部と曲線部とからなる、各角が丸みを帯びた多角形形状を有する紙容器において、直線部のすべてに対応する直線縁巻部の径が、曲線部のすべてに対応する曲線縁巻部の径より小さいことを特徴とするものである。
【0034】
このように構成すると、直線部の紙厚は曲線部の紙厚に比べて薄くなるが、対応する直線縁巻部の巻込み径が曲線縁巻部の巻込み径に対して小さくなる。
【0035】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、板紙原紙は、曲線部に該当する部分に外周縁に向かってほぼ放射状に伸びるように表面から裏面へ押型成形された複数の線条を有するシート材料よりなるものである。
【0036】
このように構成すると、曲線部に対応する容器の部分に発生するシワが線条に吸収され、不規則なシワの発生が防止される。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明は、直線部の紙厚は薄くなってもその巻込み径が小さくなるため、すべての直線縁巻部の保形性は曲線縁巻部の保形性に比べて低下しない。従って、板紙原紙の紙厚を縁巻強度の弱いところに合わせて厚くする必要がなくなり、板紙原紙の坪量を減少させることが可能になる。その結果、紙使用量の減少による省資源化や紙容器のコストダウン化が実現できる。
【0045】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、曲線縁巻き部の紙厚が規則化されるため容器の美観を向上するとともに、安定した保形性が発揮される。
【0049】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の第1の実施の形態による紙容器の外観形状を示した平面図であり、図2は図1で示した“X”部分の拡大図である。
【0050】
これらの図を参照して、この実施の形態による角型紙容器50は従来例として示した図6に対応する紙容器を上方から見た図である。すなわち、角型紙容器50はコーナー部が丸みを帯びた矩形形状の底面部123と、底面部123の対向する2辺から所定の角度で立脚する周壁部121a,周壁部121bと、底面部123の他の対向する2辺から所定の角度で立脚する周壁部119a,周壁部119bと、底面部123のコーナー部から所定の角度で立脚する周壁コーナー部125a〜周壁コーナー部125dと、対向する周壁部121a,周壁部121b及び対向する周壁部119a,周壁部119bの各々の上端部に水平方向に接続される直線フランジ部54a〜直線フランジ部54dと、周壁コーナー部125a〜周壁コーナー部125dの各々の上端部の水平方向に形成される曲線フランジ部55a〜曲線フランジ部55dと、直線フランジ部54a〜直線フランジ部54dの各々の外縁に形成される直線縁巻部52a〜直線縁巻部52dと、曲線フランジ部55a〜曲線フランジ部55dの各々の外縁に形成される曲線縁巻部53a〜曲線縁巻部53dとから構成されている。
【0051】
この角型紙容器50は従来例で示した図7の板紙原紙を、図8に示した成形装置に対応する成形装置でプレス成形することによって形成されるものである。従って、角型紙容器50の周壁コーナー部からその縁巻部にかけて、板紙原紙に形成された線条がシワを吸収した状態で表れている。
【0052】
尚、板紙原紙の坪量は30〜500g/m2が好ましく、その種類としては純白紙、クラフト紙、ボール紙、カード紙、マニラ紙、アイボリー紙等を用いることができる。又、板紙原紙自体に耐水、耐油加工した加工紙や、樹脂フィルムを貼り合せたものやコーティングしたものも使用することができる。
【0053】
この実施の形態における角型紙容器50にあっては、外周に形成される縁巻は全周同一径とはなっていない。すなわち、図2に示されているように、外周縁において曲線部となる領域Aの部分における曲線縁巻部53aの巻込み径(3mm)は、外周縁が直線部となる領域Cに対応する直線縁巻部52aの巻込み径(2.5mm)に比べて大きくなっている。そして領域Aと領域Cの間の領域Bにおいて曲線縁巻部53aの径は徐々に小さくなって漸縮フランジ部57aとなり、直線縁巻部52aに接続するように構成されている。
【0054】
尚、縁巻部の大きな巻込み径に対して小さな巻込み径は90%以下とすると、安定した縁巻が連続することになり好ましい。又、縁巻き径Lは、板紙原紙の厚さをTとすると、
5T≦L≦20T
の範囲がスムーズなカーリング加工の観点からは好ましい。
【0055】
領域Aの部分においては板紙原紙は絞り加工されることになり、その部分の紙厚は板紙原紙の状態に比べて厚くなる。一方、領域Cの部分は絞り加工されず単に板紙原紙を折り曲げた状態となるため、その紙厚は板紙原紙の状態のものとほぼ変わらない。すなわち、曲線縁巻部53aは紙厚は厚いが大きな径で巻き込まれるが、直線縁巻部52aは板厚は薄いが小さな径で巻き込まれることになる。
【0056】
又、図7で示した板紙原紙の形状からも明らかなように、曲線縁巻部53aと直線縁巻部52aの巻込み代は同一に設定されている。従って、直線縁巻部52aは巻込み径が小さい分だけ曲げの曲率は小さく、且つより多く巻き込まれることになる。そのため、直線縁巻部52aの保形性はその紙厚が薄いにもかかわらず、曲線縁巻部53aの保形性に比べて減少しない。このようにして、外周端に直線部を有するような紙容器において縁巻部全体の保形性を低下させるようなことはく、紙容器全体の保形性が維持される。
【0057】
尚、紙容器の形成の際には、領域Bの部分においても絞り加工の影響で紙厚は若干変化する。従って、この部分には漸縮フランジ部57aを設けて巻込み径を変化させるようにして、その部分の保形性の低下を阻止するように構成されている。この漸縮フランジ部57aの位置は、紙質や紙目等の影響を考慮して適宜直線縁巻部52a又は曲線縁巻部53aの側にずらして設けることもできる。
【0058】
図3は図1に示した紙容器を成形するための成形装置の要部断面図であって、従来例で示した図10の断面図に対応するものである。
【0059】
図を参照して、第2の型部材22及び位置決めリング34の形状は従来例と同一である。しかし、カールリング部材25の縁巻の巻込み方向に相当する幅Eは全周一定ではない。すなわち、コーナー部におけるカールリング部材25の幅は、コーナー部以外の部分の幅に比べて大きくなるように設定されている。これによって図1で示したような縁巻を全周に形成することが可能となる。
【0060】
尚、このカールリング部材25の幅の変化に応じて、第2の外枠部材24の幅Dもそれに対応するように設定されている。このように構成することによって、全周同一長さに縁巻代が設定された板紙原紙をカーリングして、異なった径の縁巻部を連続して容器の外周に形成することが可能となる。
【0061】
図4はこの発明の第2の実施の形態による紙容器のコーナー部の形状を表した拡大平面図であり、図5は図4で示したV−Vラインから見た図である。
【0062】
これらの図を参照して、コーナー部の曲線縁巻部53aの縁巻径は一定ではなく、その径が小さな小径縁巻部59が部分的に形成されている。これによって小径縁巻部59の保形性が曲線縁巻部53aの他の部分に比べて更に向上するとともに、図5に示されているように、小径縁巻部59の上面は曲線縁巻部53aの他の部分の上面に比べて低くなる。このため、この実施の形態による紙容器に蓋板60を被せるようにして使用した場合、小径縁巻部59の上方には隙間62が形成されることになる。そこで、この隙間62にバターナイフ等を挿入した状態で蓋板60を角型紙容器50に被せることが可能となり、紙容器としての用途が拡大する。
【0063】
尚、このような小径縁巻部59を形成するには、成形装置におけるカールリング部材25の幅を小径縁巻部59に対応する部分において他の部分に比べて小さくなるように構成すればよい。
【0064】
又、上記の各実施の形態では、縁巻の変化部分や用途に応じた特定箇所において縁巻径を変化させているが、紙目等の影響で縁巻が緩くなるような箇所をスポット的にその径を小さくするように構成することも可能である。例えば、直線部において径の異なる縁巻を形成するようにしても良い。
【0065】
更に、上記の各実施の形態では、縁巻径は2種類となっているが、用途に応じて3種類以上の径の異なる縁巻を形成しても良い。
【0066】
更に、上記の各実施の形態では、縁巻代は縁巻径にかかわらず同一としているが、同一の巻込み回数となるように縁巻径に応じてその縁巻代を異なるように板紙原紙を準備することも可能である。
【0067】
更に、上記の各実施の形態では、縁巻は容器の内方側において整列しているが、これを容器外方側や縁巻の中心軸において整列するように構成しても良い。この場合、それに応じたカール溝となるように成形装置を構成すれば良い。
【0068】
更に、上記の各実施の形態では、角型紙容器に適用しているが、容器の形状はどのような形状であっても同様に適用できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態による紙容器の外観形状を示した平面図である。
【図2】図1で示した“X”部分の拡大図である。
【図3】図1で示した紙容器をプレス成形するための成形装置の要部拡大断面図である。
【図4】この発明の第2の実施の形態による紙容器のコーナー部の拡大平面図である。
【図5】図4で示したV−Vラインから見た図である。
【図6】従来の紙容器の外観形状を示した斜視図である。
【図7】図6で示した紙容器を成形するために用いられる板紙原紙の外観形状を示した図である。
【図8】図6で示した紙容器をプレス成形するための成形装置の概略断面図である。
【図9】図8で示した“Y”部分の拡大図である。
【図10】図9で示したX−Xラインの断面図である。
【図11】図6で示した紙容器を図8で示した成形装置を用いて成形する際の成形工程を示した図である。
【符号の説明】
25…カールリング部材
50…角型紙容器
52…直線縁巻部
53…曲線縁巻部
59…小径縁巻部
101…板紙原紙
117…線条
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
Claims (2)
- 1枚の板紙原紙からプレス成形のみによって形成され、外周縁が縁巻成形されていると共に、前記外周縁が、直線部と曲線部とからなる、各角が丸みを帯びた多角形形状を有する紙容器において、
前記直線部のすべてに対応する直線縁巻部の径が、前記曲線部のすべてに対応する曲線縁巻部の径より小さいことを特徴とする、紙容器。 - 前記板紙原紙は、前記曲線部に対応する部分に外周縁に向かってほぼ放射状に伸びるように表面から裏面へ押型成形された複数の線条を有するシート材料よりなる、請求項1記載の紙容器。
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