JPH05503656A - プレス型トレーの改良成形 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 プレス型トレーの改良成形 凹１ 且」Ｌ止Ｍ一 本発明は、ベーパトレーやペーパプレートなどのプレス型板紙製品を成形する方 法の分野に関するとともに、かかる方法によって成形された製品に関するもので ある。

の　′　の晋゛　Ｈ 一般に、トレーやプレートなどの板紙製品を成形するには、パルプスラリーの繊 維を成形して所望の形状の製品にする方法によるか、または、フォーミングダイ 間の板紙ブランクを所望の形状にプレス成形することによって行われる。プレス 成形法による紙製品の生産では、バルブ成形法など他の方法で生産された製品に は通常見られない利点が数多く得られる。プレス型板紙製品では、防水コーティ ングを塗布被覆した後にフォーミングダイで所望の形状にプレス成形することが できるが、これに対して、パルプ成形法では、塗布被覆処理は、成形工程中や成 形工程後しか行うことができない、一般に、でこぼこな表面を塗布被覆するのは 、さらに費用が高く困難であることが多い。

サラニ、−ＩＩに、バルブ成形品と異なり、プレス型板紙製品は、経費が少なく て済み、貯蔵場所をあまり取らず、場合によっては、折り畳んだ状態で運ぶこと ができる。プレス成形型板紙製品は、バルブ成形品よりも費用効率良（生産する ことができるとともに、製品の機能性と用途とを向上させる機能を設けることが できるので、製紙業界では相当数の生産者がプレス成形法を実施している。

ただし、プレス成形法とこの方法で生産された製品では、上述した利点が得られ るが、曲げに対する抵抗力と、ブランクを所要の立体形状に成形するのに必要な 面積変化とによって深刻な問題を呈している。どんぶりやプレート、トレーなど 円形状がめられるプレス成形型製品は、特定の問題分野として識別されてきた。

特に、曲げに対する抵抗力は、板紙のこわさによって生じる。少なくとも、こわ さ度は、完成製品の上または内部に配置された食料や液体または他の物体などの 品物を支持する機能性を有する完成製品であって、つぶれたりひどく曲がったり あるいはねじれたりすることがない前記完成製品となれるだけの高いレベルが必 要である。完成製品が使用中に受ける張力や応力に耐えることができるためには 、高度のこわさが必要であるが、その一方で、成形作業中において曲げ抵抗力な どの問題を呈する。さらに、上記曲げ抵抗力の結果、円形状を所要とするプレス 成形型板紙製品では、さらに略楕円形または略卵形状になりがちであり、したが って、形状が凸凹の完成製品となる。

円形状を所要とする製品が楕円形または卵形状を成すという傾向は、板紙ブラン クの各部分ごとに異なる板紙のこわさ度と、これによる曲げ抵抗力とによって生 じる。板紙のこわさ度に差があるのは、板紙の異なる復原力、つまり、板紙の幅 方向と比べて縦方向に跳ね戻る板紙の傾向によるものである。板紙の縦方向は、 板紙を成形するときに紙料が移動する方向と関連する。上記移動によって、紙の 繊維は、紙料の流れ方向と幅方向とに別々に配列されやすくなるので、強度や弾 性復原力など紙の特性の多くが、流れ方向と幅方向とによって異なる。板紙ブラ ンクを押圧して曲げると、板紙ブランクが元の形状（即ち、平坦）に戻る傾向は 、通常、縦方向において最大であり、幅方向では最小である。通常、平らな板紙 ブランクをプレス成形してペーパプレートにすると、平底壁と上向きの白側壁と が形成される。この板紙が平底壁の外周に沿って平らな形状に跳ね戻る傾向は、 縦方向において最大であり、幅方向では最小であ　。

る。この結果、側壁は、円形状よりもざらに略楕円形状になりがちであり、これ は、最終消費者がめる円形状の製品にとって明らかに望ましいものではない、し たがって、さらに容易に且つ一貫して所望の立体製品形状を成すように板紙ブラ ンクを作ることができるとすれば、また、プレスされた形状から逸脱するような あらゆる本来の傾向を抑えるように完成製品を成形することができるとすれば、 プレス型紙製品の生産者、特に、円形状または部分的な円形状を所要とするプレ ス型紙製品の生産者は、上記紙製品固有の低生産コストを利用するのに有利な立 場にある。

プレス成形型板紙製品の成形中および使用中に受ける欠陥を解消するために数多 くの試みがなされた。均一形状の製品にプレス成形される板紙ブランクの機能性 を向上させるとともに、所望の形状を保持する製品の機能性を向上させる既知の 方法では、複数の罫線をブランクに設け、このブランクから板紙製品がプレスさ れる。罫線を設けることによって、ひだ、継ぎ目、溝または段が、さらにほぼ見 当可能に調整されて形成され、ブランクを所望の立体形状に成形する場合に必要 な、ブランクの特定箇所の表面面積の縮小に対応する。

つまり、円形状を所要とする製品の場合、製品の側壁および縁の縮小面積は、ブ ランクの外周の周りを周方向に配設された多数の拡径罫線から成る罫線配列をブ ランクに設けることによって調整された。上記構造の実施例は、Ｍａｒｘ等と従 属発明の出願者とに譲渡された米国特許番号４．６０６．４９６および４．７２ １．４９９に記載されいる。かかる配列は、確かに、ある程度、プレス成形され るブランクの抵抗力を低減させ、しわの発生を抑えるが、ただし、Ｍａｒｘ等の 罫線配列が成形方法を向上させることができるのは、罫線配列が配設された範囲 内（即ち、容器の側壁、ヘリ、外縁、以上の一部分）だけである０円形状を有す る完成製品を所要とする場合、Ｍａｒｘ等の拡径罫線配列を備えたブランクでも 、成形作業中に相当な抵抗力を呈し、さらに、もつと略楕円形状または卵形状の 完成製品を生じやすい、これは、Ｍａｒｘ等の考案では説明されていない解決困 難な別の非罫線領域が製品に有ることによる。

プレス成形型板紙製品、特に、円形状を所要とする前記板紙製品の、ある部分で は、曲げに対して相当量の抵抗力を呈しており、また、所望の立体曲線形状を成 しているのは、この製品の底壁の外周内にある製品部分、および、底壁の外周近 くの製品部分である。上記部分における曲げ抵抗は、板紙のこわさによるもので あるので、上述したように、板紙が平底壁の外周に沿って平形状に跳ね戻る傾向 は、縦方向において最大であり、幅方向では最小である。したがって、側壁は、 円形状よりもさらに略楕円形状になりやすい。Ｍａｒｘ等の罫線基では、上記問 題は緩和されないし、平底壁の外周の真上の部分に罫線が形成されていないので 上記問題を緩和することができない。

板紙製品のプレス成形を向上させる既知の罫線配列にも係わらず、次のような構 造、即ち、板紙の縦方向性によって所望の形状（つまり、円形）の製品がねじれ ないようにすることができる構造であり、ブランクの抵抗力を低減させて所望の 形状にプレス成形することができる構造であり、さらに、所望の形状を保持する （即ち、元の形状に戻らない）製品の機能性を高めることができるとともに、通 常の使用中に製品に加えられる張力に　゛耐えられるだけの強度と剛性とを備え た製品に成り得るような構造が必要である。

の　な−゛ 本発明の主目的は、上述した従来の技術の欠陥を解消することにあり、このため に、板紙の縦方向性が所望の形状の板紙製品をねじらないようにすることによっ て板紙製品を所望の立体製品形状に成形することを容易にする罫線配列を含む、 板紙ブランクから一体成形された板紙製品と、この板紙製品を成形する方法とを 提供することによって１テう。

さらに、本発明の主目的は、板紙製品を所望の立体製品形状に成形することを容 易にするとともに成形作業中に受ける抵抗力を低減する罫線配列を含む、板紙製 品と、この板紙製品を成形する方法とを提供することにある。

さらに、本発明の主目的は、所望の製品形状を保持する機能性を有する板紙製品 であって、通常の使用中に製品が受けるねじれ力に耐えれるだけの強度と剛性と を有する前記板紙製品を提供することにある。

また、本発明の主目的は、板紙の縦方向性によって生じる板紙の様々な復原力の 作用を制御するとともに所望の立体形状を有する製品を確実に成形すべく、平壁 （即ち、底壁）の外周と周壁（即ち、側壁）とを連結する製品部分によって区画 された立体曲線状部分において、この立体曲線状部分の全周長に沿って延びるク ラッシュ罫線で構成された罫線配列を板紙製品が備えることを特徴とする、縦方 向性を有する板紙からプレス成形された板紙製品を提供することにある。

さらに、本発明の目的は、板紙からプレス成形された製品が、所望の形状を有す るプレス成形型立体曲線状部分を含むとともに、プレス成形と所望の製品形状の 保持とを容易にする成形改良手段であって、板紙の縦方向性が所望の形状の製品 をねじらせないようにする前記成形改良手段を含むこととを特徴とする、板紙製 品と、この板紙製品を成形する方法とを提供することにある。プレス成形型板紙 製品は、少なくとも部分的に曲線状である外周を有する平壁と、この平壁に対し 角度を成して配向された周壁とから構成される０周壁は、平壁の曲線状外周の少 なくとも一部分に沿って延び、最も近接する周壁部分は、平壁の外周から略半径 方向距離で離間している。プレス成形型立体曲線状部分は、平壁の曲線状外周か ら半径外方向に延びると同時に、平壁によって区画された平面から湾曲している 。成形改良手段は、平壁外周の曲線状部分に対して略平行に延びる略指向部材を 有する延周クラッシュ罫線から成る。

また、本発明の目的は、クラッシュ罫線が、平壁の曲線状外周に対して平行に、 かつ、この平壁曲線状外周から半径方向に離間する距離で配向された一対の罫線 で構成されることを特徴とする、成形改良手段を設けることにある。あるいは、 クランシュ罫線の形状は、平壁の曲線状外周から離間した軸に沿って前記曲線状 外周に対し略平行に延びる曲折波状、または、鋸歯模様にしてもよい。

さらに、本発明の目的は、板紙の縦方向性による非対称的な跳ね戻りの傾向を、 独特なりラッシュ罫線をブランクに付設することによって緩和させた後にプレス 成形することを特徴とする、縦方向性を有する板紙からどんぶりやプレートまた はトレーなどの円形製品をプレス成形する方法を提供することにある。

さらに、本発明における他の更に具体的な目的や特徴は、次に説明する好適な実 施例を検討することによって理解することができる。

図面の簡単な説明 図１は、本発明にしたがって成形された製品を切取った部分の斜視図である。

図２は、図１の断面線１１−１．Ｉに沿って半径方向に切取った部分の拡大断面 図である。

図３は、別のクラッシュ罫線構成を含む、本発明にしたがって成形された製品の 切取り部分の斜視図である。

図４は、板紙ブランクの平面図であり、この板紙ブランクから本発明の製品が成 形される。

図５は、板紙ブランクの別の第１実施例の平面図であり、この板紙ブランクより 本発明の製品が成形される。

図６は、板紙ブランクの別の第２実施例の平面図であり、この板紙ブランクより 本発明の製品が成形される。

゛な　の貝　・なｉ゛ 本出願全体に亘って、「下方の」、「下方に」、「下向きの」、「上方の」、「 上方に」、「上向きの」の各用語は、製品を支持する表面（例えば、テーブルト ップ）に近づく方向と、この表面から離間する方向とにそれぞれ対応する。「内 方向の」、「内方向に」、「外方向の」、「外方向に」の各用語は、製品の中心 を貫通する縦軸に近づく方向と、この縦軸から離間する方向とにそれぞれ対応す る。

図１は、プレス成形型板紙プレート１０の一部を示しており、この板紙プレート １０は、平壁１２と、周壁１４と、Ａ線とＢ線間のプレス成形型立体曲線状部２ ０とを含む。また、プレート１０は、縁部１６と、Ｃ線とＤ線間の第２曲線状部 ２２とを含む。図１の模擬線Ａから模擬線りまでは、各構造区分を識別するとと もに各区分の路外周位置を示すために設けている。前記模擬線は、それぞれ、プ レート１０に表示された各実線に相当するものではない。

平壁１２は、Ａ線で略示された円周を含む、立　。

体曲線状部２０には、本発明による斬新な罫線配列が設けである。平壁の外周の 少なくとも一部分が立体曲線状であるプレス成形型板紙製品、または、前記板紙 製品の成形方法では、この斬新な罫線配列によって、板紙製品を所望の立体形状 にプレス成形することが容易となるとともに、所望の製品形状の保持が容易にな る。

立体曲線状部２０と周壁１４は、平壁１２に対して角度を成して配向されるとと もに、平壁１２の円周の周り３６０度に周設されている。図１に示すように、本 発明の製品の好適な実施例では、立体曲線状部２０と周壁１４は、平壁１２に対 し角度を成して上方に（即ち、上向きに）配向されるとともに、プレート１０の 中心軸の周りを廻る表面を形成する。さらに、立体曲線状部２０と周壁１４は、 平壁１２の全円周に周設されている。

立体曲線状部２０と周壁１４の径断面には、それぞれ、一定の曲率半径を持たせ ることができる。

図２は、図１の線ＩＩ−ＩＩを切取った上記径断面図の一部分を示している。径 断面という用語は、プレー１−１０の中心軸を含むとともにこの中心軸から半径 方向に延びる平面を占める断面を指す。

図２では、立体曲線状部２０は、はぼ一定の曲率半径を有するように示されてい るが、数多くのプレート設計では、曲率半径は、半径方向が異なる。

立体曲線状部２０は、図１と図２に示すように、プレス成形と、所望の製品形状 （例えば、製品の樅中心軸の周りが円形状に対称的な形）の保持と、　を容易に する、円形のクラッシュ罫線２４と２５を含む、クラッシュ罫線２４と２５は、 平壁１２の外周に対して略平行方向に曲線状部２０の全周長に沿って周設されて いる。さらに、クラッシュ罫線２４と２５は、平壁１２の外周から順に長い半径 方向間隔で離間し、同心円のリング配列を構成している。

また、さらに図１に示すように、プレートＩＯは、第２曲線状部２２と縁部１６ とを含む。第２曲線状部２２は、Ｃ線で区画された周壁１４の外周からＤ線で区 画された縁部１６まで延びている。

周壁１４と第２曲線状部２２と縁部１６とは、平壁１２の曲線状外周の周りを周 方向に離間する拡径罫線２６を多数含むことができる。拡径罫線配列は、一様に 生じたしわやひだを有する板紙製品が、周壁１４の所要の面積変化に対処する仕 組みになっている。拡径罫線２６は、図１に示すように、平壁１２の外周の曲線 状部分に対して直交に延びる必要はない。拡径罫線２６は、平壁１２の外周の曲 線状部分に対して略直交に延びる略指向性部材さえあればよい。

図３は、本発明にしたがって成形されたプレス成形型板紙プレート１０の一部を 示す。この板紙プレート１０は、平壁１２に形成された円形状のクラッシュ罫線 ３０と３１とを含み、上記罫線３０と３１は、プレス成形と、所望の製品形状（ 例えば、製品の縦中心軸の周りが円形状に対称的な形）の保持とをさらに容易に する働きをする。クラッシュ罫線３０と３１は、平壁１２の外周に対して略平行 方向に平壁１２の全周長に沿って周設されている。さらに、クラッシュ罫線３０ と３１は、平壁１２の外周から順に短い半径方向間隔で離間し、同心円のリング 配列を形成している。

図４に示すように、本発明の好適な実施例の製品は、板紙ブランク４０からプレ ス成形される。

ブランク４０は、従来の湿式積層抄紙法で作られた１本の平らな板紙紙料であっ て、通常、ロールに巻設された連続ウエツジの形で利用できる板紙紙料が望まし い。通常、この板紙は、片面をダブルクレーコーティングした、さらしバルブの 完成紙料である。板紙紙料の含水率は、重量比２．０％から１２．０％の範囲が 望ましい。

通常、ブランクに用いられる板紙紙料の１連（３０００平方フイート）当たりの 重さは、１００ボンドから４００ボンドの範囲であり、厚さ、即ち、前記紙料の 厚さは、杓ｏ、ｏｏｓインチから０．０５０インチの範囲である。坪量および厚 さが上記範囲の低値側である板紙を選択すると、成形に対するブランクの抵抗力 が低減するとともに、費用が安いという利点を得ることができるが、ただし、板 紙が軽量になれば、得られる強度と剛性とがそれだけ弱くなることを検討する必 要がある。本出願の発明は、上記で特定した範囲全体に亘って坪量と厚さの値を 有する板紙に通用することができ、成形と、所望の製品形状の保持とを容易にす る。特に、本発明の利点は、坪量と厚さが上記範囲の高値側である板紙を使用す ることができ、この結果、さらに高い剛性を有する製品であるとともに、重量板 紙の場合に通常受ける成形問題を呈しない製品が生まれることである０本発明の ブランクの板紙では、厚さ０．００１インチ毎の坪量の密度は、１連毎に８ボン ドから１４ボンドの範囲が望ましい。

本発明の製品は、様々な種類と大きさにすることができるとともに無数の用途に 使用できることが分かる０通常、かかる製品を利用する用途には、食物や液体の 保持が含まれる。したがって、ブランクの片側は、既知の防水コーテイング材を 単層または複数層で被覆することが望ましい。さらに、美観上、ブランクの片側 に図柄やその他印刷ものを印刷した後に防水コーティングを塗布してもよい。ま た、耐熱性のコーティングを選んだほうが好ましい。

本発明によると、板紙製品をプレス成形するための板紙ブランク４０は、斬新な 罫線配列を含むが、これによって、所望の立体製品形状を有する製品が確実に成 形されるように板紙の縦方向性の作用が制御され、成形作業中に発生ずる相当量 の抵抗力が緩和され、さらに、所望の形状（例えば、円形）を保持する製品の機 能性が高まる。本発明の好適な実施例によると、この独特な罫線配列は１、クラ ッシュ罫線４２，４３．４４から成る。

プレス成形型板紙製品を成形するだめの板紙ウェッブ（図示せず）は縦方向性を 有するが、この縦方向性は、ウェッブを形成するために紙料が載置される方向に よって決まる。板紙の復原力、即ち、板紙が元の形状（即ち、平坦）に跳ね戻る 傾向は、縦方向において最大であり、幅方向では最小である。曲げに対するかか る様々な抵抗力は、所望の製品形状を成して保持するブランクの機能性に相当な 影響を与える。クラッシュ罫線４２と４３は、板紙の縦方向性による板紙の様々 な復原力の作用を制御することによって、ブランクのへ゛線とＢ′線とに介在す る部分の曲げを容易にする。

特に、本発明のクラ・ンシュ罫線４２と４３は、円形状を所要とする完成製品の 成形を容易に“４″るのに効果がある。板紙の縦方向性は、円形状の製品を成形 する場合に深刻な問題を呈Ｖる。上述したように、板紙の復原力、即ち、元の形 状（即ち、平坦）に戻る板紙の傾向は１、縦方向において最大であり、幅方向で は最小である。したがって、本発明の斬新な同心リングの罫線配列を含まないブ ランクから成形された製品は、所望の円形状よりもさらに略楕円形状となる。こ れとは幻照的に、板紙の縦方向性の作用を制御する罫線４２と４３とを含むブラ ンクから成形された製品は、楕円形よりもさらに略円形状になる。

また、本発明の罫線配列は、図４に示すように、模擬線Ｂ′およびブランク４０ の外周端４６で区画されたブランク４０の別の部分であって、成形中に相当な曲 げを受ける前記部分に配設された罫線４４を含む。上記部分は、図工のプレート １００周壁１４と、第２曲線状部２２と、縁部１６とに形成されている。曲げ抵 抗力を低減するとともに、ブランク４０のＢ′線と外周端４６とで区画された部 分において成形作業中に受ける面積変化に対応するために、ブランク４０の前記 部分には、拡径罫線４４が多数配設されている。

罫線４４は、１０本から１００本の範囲が望ましく、図１のプレート１０の平壁 Ｉ２の曲線状外周を示す模擬線Ｂ゛の周りを周方向に離間している。成形作業中 、罫線４４は、ブランク４０の面積変化に対応することによって、曲げを受ける 部分を容易に曲げられるようにする。罫線４４は、ひだを制御しながら形成する ことができるので、所望の形状を有する均一の完成製品が成形される。

本発明の好適な実施例は、拡径罫線４４を含むが、一方、罫線配列が上述した罫 線４２と４３しか含まないことを特徴とする本発明によれば、他に無数の実施例 が可能であることが分かる。

本発明の好適な実施例による製品は同心リングのクラッシュ罫線配列を含むが、 一方、各種罫線配列を有する製品について他に無数の実施例が可能である。本発 明の目的と利点とを享受するために、図１に示す拡周クラッシュ罫線２４と２５ を、平壁１２の外周の曲線状部分に対して平行に全体を周設することは必ずしも 必要ない。立体曲線状部２０に配設された鉱層クラ・７シユ罫線２４と２５は、 平壁の外周の曲線状部分と略平行に延びる略指向部材さえあればよい。さらに、 本発明による製品は、単一のクラッシュ罫線２４を含むだけで済むし、あるいは 、多数のクラッシュ罫線で構成してもよいことが分かる。したがって、拡周罫線 ２４と２５は、図１に示す模様と異なる模様に形成することができ、さらに、前 記模様は、単一または多数の罫線で構成することができるとともに、本発明にし たがって形成することもできる。　。

例えば、図５と図６は、本発明の別の実施例を示しており、罫線配列は、図５で は曲折模様を成すクランシュ罫線４２で構成され、図６では鋸歯模様を成すクラ ッシュ罫線４２で構成される。上記２つの別の模様は、クラッシュ罫線４２が、 Ａ゛線とＢ”線とによって区画された部分と略平行に延びる略指向部材を有する ことを特徴としており、これら２つの模様と、本発明にしたがって可能な他に無 数の模様とによって、ちょうど上述した好適な実施例のように、成形作業中に呈 する抵抗力が小さいブランクが生まれるとともに、所望の製品形状を成して保持 する機能性が向上する。

例えば、本発明による製品は、長方形や三角形または台形の各形状にすることが できるとともに、各種製品の隅を構成する部分だけが曲線状である外周を有する 平壁を含むことができる０本書で説明した発明は、図１に示す好適な実施例に限 らない０周壁１４は、平壁１２に対し角度を成して上方に（即ち、上向きに）ま たは下方に（即ち、下向きに）配向することができ、また、平壁１２と周壁１４ との間は、１度から３５９度の範囲で角度を成すことができる。また、周壁１４ は、平壁１２の曲線状外周の少なくとも一部分に沿って周設するだけで十分であ る。さらに、上述事項を鑑みて可能なプレス成形型板紙製品の無数の変形体に、 本発明の独特な罫線配列を構成することによって、本発明の目的と利点が得られ る。

本出願の発明は、記載された各実施例に限るものとして見なすべきではない。本 発明の罫線配列を有するプレス成形型板紙製品は、無数の種類や大きさにするこ とができる。例えば、上記製品は、円形状のプレート、円形状のトレーや皿、あ るいは、曲線状の隔部分を有する長方形状のプレートやトレーまたは皿にするこ とができる。さらに、上述したように、本発明の好適な実施例で開示された拡径 罫線が無くても、本発明の罫線配列を活用することができる。ここで当業者には 分かるであろうが、このような設計の変更は、添付した各請求項の全範囲に包括 されているように、本発明の精神と範囲とから逸脱することなく行うことができ る。

の１ 本発明は、特に、プレート、どんぶり、皿、トレーなどのプレス成形型板紙製品 の成形に有用であり、また、特に、円形状または部分的な円形状を所要とするプ レス成形型板紙製品の成形に関し有用である。

ＦＩＧ、　１ ＦＩＧ、４ ＦＩＧ、５ 要約 板紙の縦方向性が所望の形状の製品をねじらないようにする成形改良構造を含む プレス成形型立体曲線状部分（２０）を備えることを特徴とする、板紙からプレ ス成形された製品（１０）と、この製品（１０）を成形する方法とを提供する。

このプレス成形型板紙製品（１０）は、少なくとも部分的に曲線状である外周を 有する平壁（１２）と、この平壁（１２）に対し角度を成して配向された周壁（ １４）とを含む。プレス成形型立体曲線状部分（２０）は、平壁（１２）の曲線 状外周から半径外方向に延びると同時に、平壁（１２）によって区画された平面 から湾曲している。成形改良構造は、平壁（１２）の外周の曲線状部分（２０） に対して略平行に延びる略指向部材を有する拡周クラッシュ罫線（２４，２５， ３０，３１，４２，４３）から構成される。クラッシュ罫線（２４，２５，３０ ，３１，４２，４３）は、円形状や曲折形状または鋸歯形状にすることができる 。

系巨弄勇労咋Ｗ口Ｅ書（自発） 平成　５年　３月１１日１

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． （ａ）少なくとも部分的に曲線状である外周を有する平壁と、 （ｂ）前記平壁に対し角度を成して配向されるとともに前記平壁の曲線状の外周 の少なくとも一部分に沿って延びる周壁であって、最も近接する部分が、前記平 壁の外周から略半径方向距離で離間する前記周壁と、 （ｃ）前記平壁の前記曲線状外周から半径外方向に延びると同時に前記平壁によ って区画された平面から湾曲する、所望の形状を有するプレス成形型立体曲線状 部分であって、板紙の縦方向性が所望の形状の製品をねじらないようにする手段 を含む前記立体曲線状部分と、 を具備することを特徴とする、縦方向性を有する板紙からプレス成形された製品 。 ２．板紙の縦方向性が所望の形状の製品をねじらないようにする前記手段が、前 記平壁の外周の曲線状部分に対して略平行に延びる略指向部材を有する拡周クラ ッシュ罫線を具備することを特徴とする、請求項１に記載の製品。 ３．前記周壁が、前記平壁の外周のほぼ全体に周設されたことを特徴とする、請 求項２に記載の製品。 ４．前記平壁が、この外周全体に沿って曲線状であることを特徴とするとともに 、前記プレス成形型曲線状部分と前記周壁とが、前記平壁の曲線状部分と同一平 面上にあることを特徴とする、請求項３に記載の製品。 ５．前記罫線が、前記平壁の外周に対し略平行方向に前記曲線状部分の全周長に 沿って周設されたことを特徴とする、請求項４に記載の製品。 ６．前記罫線が、前記平壁の外周から順に長い半径方向間隔で離間する複数の略 平行罫線によって構成されたことを特徴とする、請求項５に記載の製品。 ７．前記罫線が、前記プレス成形型曲線状部分の全体に亘って略曲折模様を描い て形成されたことを特徴とする、請求項５に記載の製品。 ８．前記罫線が、略鋸歯模様を描いて形成された多数の罫線部分から構成されて いることを特徴とする、請求項５に記載の製品。 ９．前記罫線が、前記曲線状部分の両側に形成された多数の罫線部分から構成さ れていることを特徴とする、請求項５に記載の製品。 １０．前記周壁が、前記平壁の曲線状外周の周りを周方向に離間する多数の拡径 罫線であって、前記平壁の外周の曲線状部分に対して略直交に延びる略指向部材 を有する多数の前記拡径罫線を具備することを特徴とする、請求項１に記載の製 品。 １１．前記周壁が、前記平壁の曲線状外周の周りを均等に離間する拡径罫線を１ ０本から１００本具備することを特徴とする、請求項１０に記載の製品。 １２．前記平壁が、板紙の縦方向性によって所望の形状の製品がねじれないよう にする手段を具備することを特徴とする、請求項１に記載の製品。 １３．板紙の縦方向性が所望の形状の製品をねじらないようにする前記手段が、 前記平壁の外周の曲線状部分に対して略平行に延びる略指向部材を有する拡周ク ラッシュ罫線を具備することを特徴とする、請求項１２に記載の製品。 １４． （ａ）少なくとも部分的に曲線状である外周を有する平壁と、 （ｂ）前記平壁に対し角度を成して配向されるとともに前記平壁の曲線状外周の 少なくとも一部分に沿って延びる周壁であって、最も近接する部分が、前記平壁 の外周から略半径方向距離で離間する前記周壁と、 （ｃ）前記平壁の前記曲線状外周から半径外方向に延びると同時に前記平壁によ って区画された平面から湾曲する、所望の形状を有するプレス成形型立体曲線状 部分であって、前記平壁の外周の曲線状部分に対して略平行に延びる略指向部材 を有する拡周クラッシュ罫線から成る、プレス成形と前記所望形状の保持とを容 易にするための成形改良手段を備えた前記プレス成形型立体曲線状部分と、 を具備することを特徴とする、板紙からプレス成形された製品。 １５．前記周壁が、前記平壁の外周のほぼ全体に周設されたことを特徴とする、 請求項１４に記載の製品。 １６．前記平壁が、この外周全体に沿って曲線状であることを特徴とするととも に、前記プレス成形型曲線状部分と前記周壁とが、前記平壁の曲線状部分と同一 平面上にあることを特徴とする、請求項１５に記載の製品。 １７．前記クラッシュ罫線が、前記平壁の外周に対して略平行方向に前記曲線状 部分の全周長に沿って周設されたことを特徴とする、請求項１６に記載された製 品。 １８．前記罫線が、前記平壁の外周から順に長い半径方向間隔で離間する複数の 略平行罫線によって構成されたことを特徴とする、請求項１７に記載の製品。 １９．前記罫線が、前記プレス成形型曲線状部分の全体に亘って略曲折模様を描 いて形成されたことを特徴とする、請求項１７に記載の製品。 ２０．前記罫線が、略鋸歯模様を描いて形成された多数の罫線部分から構成され ていることを特徴とする、請求項１７に記載の製品。 ２１．前記罫線が、前記曲線状部分の両側に形成された多数の罫線部分から構成 されていることを特徴とする、請求項１７に記載の製品。 ２２．前記周壁が、前記平壁の曲線状外周の周りを周方向に離間する多数の拡径 罫線であって、前記平壁の外周の曲線状部分に対して略直交に延びる略指向部材 を有する多数の前記拡径罫線を具備することを特徴とする、請求項１４に記載の 製品。 ２３．前記周壁が、前記平壁の曲線状外周の周りを均等に離間する拡径罫線を１ ０本から１００本具備することを特徴とする、請求項２２に記載の製品。 ２４．前記平壁が、板紙の縦方向性によって所望の形状の製品がねじれないよう にする手段を具備することを特徴とする、請求項１４に記載の製品。 国際公開の対象外 ２７．前記クラッシュ罫線が、罫線付設処置中に、前記平壁の外周に対し略平行 方向に前記曲線状部分の全周長に沿って周設されることを特徴とする、請求項２ ６の方法。 ２８．前記罫線が、罫線付設処置中に、前記平壁の外周から順に長い半径方向間 隔で離間する複数の略平行罫線によって構成されることを特徴とする、請求項２ ７の方法。 ２９．前記罫線が、罫線付設処置中に、前記プレス成形型曲線状部分の全体に亘 って略曲折模様を描いて形成されることを特徴とする、請求項２７の方法。 ３０．前記罫線が、前記罫線付設処置中に、略鋸歯模様を描いて形成された多数 の罫線部分から構成されることを特徴とする、請求項２７の方法。 ３１．前記罫線が、前記罫線付設処置中に、前記曲線状部分の両側に形成された 多数の罫線部分から構成されることを特徴とする、請求項２７の方法。 ３２．前記罫線付設処置が、前記平壁の曲線状外周の周りを周方向に離間する多 数の拡径罫線であって、前記平壁の外周の曲線状部分に対して略直交に延びる略 指向部材を有する多数の前記拡径罫線を、前記周壁に形成することを含むことを 特徴とする、請求項２６の方法。 ３３．前記周壁が、前記罫線付設処置中に、前記平壁の曲線状外周の周りを均等 に離間する拡径罫線を１０本から１００本具備することを特徴とする、請求項３ ２の方法。 ３４．さらに、前記平壁の外周の曲線状部分に対して略平行に延びる略指向部材 を有する拡周クラッシュ罫線を、前記平壁に形成することによって、プレス成形 する前に前記板紙ブランクに罫線付設する処置を含む、請求項２６の方法。