JP2796646B2 - 縁巻き紙皿の成形方法および成形装置 - Google Patents

縁巻き紙皿の成形方法および成形装置

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JP2796646B2
JP2796646B2 JP3158987A JP15898791A JP2796646B2 JP 2796646 B2 JP2796646 B2 JP 2796646B2 JP 3158987 A JP3158987 A JP 3158987A JP 15898791 A JP15898791 A JP 15898791A JP 2796646 B2 JP2796646 B2 JP 2796646B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、外周部に縁巻きが形
成された紙皿を成形する方法および装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図16は、従来の紙皿を示す断面図であ
る。このような紙皿1は、通常所定の寸法に切り離した
板紙をプレス加工し、湾曲部分等に折りシワを形成して
成形されている。従来の紙皿1においては、その外周部
1aはいわゆる切り離し状態のままである。
【0003】図15は、図16に示す従来の紙皿を成形
する装置を示す断面図である。図15において、台座部
10には、型部材2が取付けられている。型部材2に対
向して、台座部9には、円筒部4が取付けられており、
この円筒部4の内側には内側型部材3、外側には外側型
部材5が設けられている。内側型部材3はスプリング6
により付勢されて取付けられている。外側型部材5はス
プリング7および8により付勢して台座部9に取付けら
れている。外側型部材5のまわりには枠11が設けられ
ている。
【0004】従来の装置では、型部材2と内側型部材3
および外側型部材5の間に板紙12を位置させ、これら
の型部材で挾みつけてプレス加工することにより成形し
ている。このような従来の装置では、通常、型部材2と
内側型部材3および外側型部材5とが水平方向に位置す
るように設けられており、横型の成形装置にされてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに従来の紙皿1では、外周部1aが切り離し状態であ
ることから、加重がかかると外周部近傍に形成された折
りシワが延びてしまい、紙皿全体の撓み強度を十分に加
工することができない。また、紙の切断面が外周側に露
出していることから、調味料などの液体が紙皿にしみこ
みやすく、紙皿自体が弱くなるばかりでなく、不衛生で
もある。さらに、紙皿の外周部が切り離し状態となって
いることから、いわゆるペラペラした印象を与え美観・
質感も劣っている。
【0006】しかも、使用に際して、紙の切断面が直接
口に触れやすく、唇の当たりが悪いなどの欠点を有す
る。したがって、このような従来の紙皿の欠点を解消す
べく、従来より紙皿の外周部をカーリングして縁巻きを
形成した紙皿が望まれている。
【0007】アルミニウム箔製の皿では、外周部に縁巻
きを形成したものが知られているが、このようなアルミ
ニウム箔製の皿の成形方法を適用して、縁巻き紙皿を成
形することが困難であった。これは、紙皿に使用されて
いる紙は、アルミニウム箔に比べて非常に厚いものであ
り、またアルミニウム箔のように容易に塑性加工できな
いことが原因している。
【0008】すなわち、アルミニウム箔は0.15mm
以下の厚みであるが、紙皿に使用される紙は、0.15
mm〜0.5mm(140g/m2 〜450g/m2
の範囲の厚い白板紙等であり、従来の方法で縁巻きを形
成させようとすると、折りシワを全体に均等に形成する
ことが難しかったり、あるいは縁巻き部分がささくれ立
ったりするという問題を生じた。
【0009】この発明の目的は、紙皿に対しても成形と
同時に縁巻き形成が可能な成形方法および成形装置を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1に記載の本発明の縁巻き紙皿の成形方法は、略放射
状に延びる複数の線条が形成された板紙をプレス加工し
線条に沿って折りシワを形成して板紙を所定の形状に成
形するとともに、板紙の外周部をカーリングして縁巻き
を形成する縁巻き紙皿の成形方法であって、板紙の外周
部をパンチングして打ち固めることにより、該外周部の
密度を高める工程と、打ち固めた板紙の外周部を、板紙
の厚みよりも狭いクリアランスに通し、しごいて圧縮す
る工程と、板紙の外周部に沿うように環状に形成された
カール溝に、圧縮した板紙の外周部を挿入してカーリン
グし縁巻きを形成する工程とを備えている。
【0011】請求項2の成形方法は、さらに、板紙の外
周部に沿うように環状に形成されたカール溝に圧縮した
板紙の外周部先端を挿入する際、外周部先端を打ち固め
るとともに、外周部先端にカーリング方向の巻きぐせを
形成する工程を備えており、先端に巻きぐせを形成した
板紙の外周部をさらにカール溝内に挿入してカーリング
し縁巻きを形成する。
【0012】請求項3の成形装置は、略放射状に延びる
複数の線条が形成された板紙をプレス加工し線条に沿っ
て折りシワを形成して板紙を所定の形状に成形するとと
もに、板紙の外周部をカーリングして縁巻きを形成する
装置であり、板紙を間に挾みプレスすることにより所定
の形状に成形する1対の第1および第2の型部材と、1
対の型部材のまわりにそれぞれ対応して設けられ、プレ
ス加工の際互いに衝合するように設けられる1対の第1
および第2の外枠部材と、第2の型部材と第2の外枠部
材との間に設けられ、プレス加工の際第1の外枠部材の
衝合面の内側端部と衝合するように設けられるカールリ
ング部材とを備え、第1の外枠部材の衝合面の内側端部
およびカールリング部材の衝合面には、それぞれ互いに
対向するように環状の溝部が形成され、溝部の内壁面は
カーリング方向に湾曲し、それぞれの溝部は衝合した際
にカール溝を構成するように形成されており、第1の外
枠部材の溝部の内側端部は衝合した際カールリング部材
の溝部の内側端部よりも外側になるように位置し、カー
ルリング部材の溝部の内壁面との間で板紙の外周部の先
端を挾んで打ち固めることのできるクリアランスとなる
ように形成されており、第1の型部材および第1の外枠
部材が第2の型部材および第2の外枠部材に向かって相
対的に移動し、板紙が1対の型部材によって挾みつけら
れるとともに、板紙の外周部が1対の外枠部材に挾まれ
て打ち固められ、1対の型部材が板紙を挾みつけた状態
で、第1の外枠部材を第2の外枠部材およびカールリン
グ部材とが衝合した状態のまま第2の外枠部材側に相対
的に移動し、これによって板紙の外周部が第1の外枠部
材の内周壁面と第2の型部材の外周壁面との間のクリア
ランス中に押し込まれ、しごかれて圧縮し、板紙の外周
部先端が、カール溝の内側端部に位置したとき、カール
リング部材の移動のみを停止させることによって、板紙
の外周部先端を第1の外枠部材の溝部の内側端部とカー
ルリング部材の溝部の内壁面との間で挾んで打ち固める
とともに、板紙の外周部先端にカーリング方向の巻きぐ
せを形成させ、その後、第1の外枠部材と第2の外枠部
材およびカールリング部材とを衝合した状態のまま、反
対方向の第1の外枠部材側へ移動させ、これによって板
紙の外周部をカール溝内に挿入し、カール溝の内壁面に
沿ってカーリングし縁巻きを形成する装置である。
【0013】
【作用】板紙を成形して縁巻きのある紙皿を製造する際
に問題となるのは、板紙はアルミ箔などと比べると、密
度が低く、ささくれ立ったりしやすく、また腰が弱いの
で、カーリングの際に折れ曲る、いわゆる腰折れ等を生
じやすいということである。
【0014】請求項1の方法では、このような欠点を解
消するため、まず板紙の外周部を打ち固め、次いで板紙
の外周部を板紙の厚みよりも狭いクリアランスに通し、
しごいて圧縮している。これにより、板紙の密度が高め
られ、また強い腰が得られ、スムーズなカーリングが実
現可能となる。
【0015】請求項2の成形方法では、しごいて圧縮し
た後の板紙の外周部の先端を、さらに再び打ち固めてい
る。また、この打ち固めとともに外周部先端にカーリン
グ方向の巻きぐせを形成させている。この打ち固めによ
り、板紙の外周部先端の密度がさらに高められ、スムー
ズにカーリングを行なうことができるようになる。ま
た、板紙の外周部先端に巻きぐせを形成することによ
り、カール溝内を板紙の外周部先端が滑らかに移動し、
腰折れ等を防止することができる。
【0016】請求項3の成形装置は、請求項2の成形方
法を実施するための装置であり、板紙の外周部を打ち固
める工程、板紙の厚みよりも狭いクリアランスに板紙の
外周部を通ししごいて圧縮する工程、板紙の外周部先端
を打ち固めるとともに巻きぐせを形成させる工程、およ
びカール溝内に板紙外周部を挿入してカカーリングし縁
巻きを形成する工程を連続的に実施することのできる装
置である。
【0017】この発明の成形方法および成形装置によれ
ば、板紙の外周部のカーリングをスムーズに行なうこと
ができ、縁巻き紙皿を短時間に多量に製造することがで
き、生産性を高めることができる。
【0018】
【実施例】図1は、この発明の一実施例を示す断面図で
ある。図1を参照して、1対の型部材として第1の型部
材21および第2の型部材22が設けられている。第1
の型部材21のまわりには第1の外枠部材23が設けら
れており、第1の外枠部材23は支持板部40を介して
台座部27に取付けられている。第1の外枠部材23の
下方端部は内側に突き出て係止部を形成しており、第1
の型部材21の上方端部は外側に突き出て係止部を形成
している。
【0019】これらの係止部が互いに当たることによ
り、第1の型部材21が第1の外枠部材23に支持され
ている。第1の型部材21と台座部27との間にはスプ
リング29および30が設けられている。このスプリン
グ29および30により第1の型部材21は下方向に付
勢されている。
【0020】第2の型部材22は、支持板部33を介し
て台座部28に取付けられている。第2の型部材22の
まわりには環状のカールリング部材25が設けられてい
る。このカールリング部材25のまわりには、環状の第
2の外枠部材24が設けられている。カールリング部材
25および第2の外枠部材24は、ともにスプリング3
1および32により上方向に付勢されている。
【0021】第2の型部材22の上方部は外側に突出し
て係止部を形成しており、この係止部は、カールリング
部材25の下方部で内側に突き出て形成されている係止
部と当接して、カールリング部材25の上方向の移動が
規制され位置決めされている。
【0022】カールリング部材25の下方部は外側にも
突出して係止部を形成しており、この係止部は第2の外
枠部材24の上方で突き出た係止部と当接している。
【0023】第2の外枠部材24のまわりには、さらに
位置決めリング34が設けられており、この位置決めリ
ング34は、スプリング35および36により上方向に
付勢されている。位置決めリング34の上方向への移動
は、位置決めリング34の下方部で内側に突出した係止
部と第2の外枠部材24の上方で外側に突出した係止部
との係止によりなされている。
【0024】位置決めリング34の上部は、第2の外枠
部材24およびカールリング部材25よりも上方に突き
出るように形成されており、この上方に突き出た位置決
めリング34の上方部はスプリング35および36の付
勢力に抗するように押しつけることにより下方向に移動
可能にされている。
【0025】第2の外枠部材24およびカールリング部
材25を上方向に付勢しているスプリング31および3
2の下方は、支持板部33に形成された孔を通り台座部
28の上に位置している。支持板部33のスプリング3
1および32が通された孔の上には、環状のストッパリ
ング39が載せられており、スプリング31および32
はこのストッパリング39に形成された孔を通ってい
る。
【0026】ストッパリング39の内側のカールリング
部材25に対応する部分はやや高くなるように段差部3
9aが設けられている。このため、スプリング31およ
び32の付勢力に抗して第2の外枠部材24およびカー
ルリング部材25が下方向に移動したとき、カールリン
グ部材25がストッパリング39の段差部39aに当た
りその移動が停止される。なお、第2の外枠部材24の
下端とストッパリング39とは底突きしないように下死
点においても当接しないようになっている。
【0027】第2の外枠部材24の下方部の適当な箇所
には、ピン41および42が取付けられている。このピ
ン41および42は、それぞれ係合板43および44の
係合孔43aおよび44aに通されている。第2の外枠
部材24の上下方向の移動とともに、このピン41およ
び42が係合孔43aおよび44aの領域内で上下方向
に移動する。したがって、この係合孔43aおよび44
aとピン41および42の相対的な位置を調整させるこ
とにより、第2の外枠部材24が移動する上死点および
下死点の位置を調整することができる。
【0028】第1の外枠部材23のまわりにはバンドヒ
ータ38が取付けられており、第2の型部材22にはバ
ンドヒータ37がその内部に設けられている。位置決め
リング34を付勢するスプリング35および36は、弱
い付勢力のスプリングが用いられており、第1の外枠部
材23が下方に移動して、第2の外枠部材24およびカ
ールリング25と衝合する際、わずかな力でも圧縮され
て、第1の外枠部材23が第2の外枠部材24およびカ
ールリング25と衝合するようにされている。
【0029】なお、図面においては左右方向のスプリン
グ35および36のみを図示しているが、位置決めリン
グ34を付勢するスプリングは、位置決めリング34に
沿ってその他の適当な箇所にも設けられている。同様
に、第2の外枠部材24およびカールリング部材25を
付勢するスプリングも、スプリング31および32のみ
ならず、第2の外枠部材24およびカールリング部材2
5に沿ってその他の適当な箇所にも設けられている。第
1の型部材21を付勢するスプリング29および30に
ついても同様である。
【0030】第1の外枠部材23の衝合面23aの内側
端部には環状の溝部26aが形成されている。またカー
ルリング部材25の衝合面にも溝部26aと対向するよ
うに溝部26bが形成されている。
【0031】図2は、このような溝部26aおよび26
bを示す拡大断面図である。図2は、第1の外枠部材2
3と第2の外枠部材24およびカールリング部材25と
が衝合したときの状態を示している。溝部26aおよび
26bは、図2に示すようにカーリング方向に湾曲して
おり、衝合した際にカール溝26を構成するように形成
されている。
【0032】第1の外枠部材23の溝部26aの半径と
カールリング部材25の溝部26bの半径とは異なるよ
うに形成されており、溝部26aの半径が溝部26bの
半径よりも小さなくなるように形成されている。この結
果、溝部26aの内側端部26cは、溝部26bの内側
端部26dよりも外側に位置するように設けられてい
る。また衝合した際溝部26aの内側端部26cと溝部
26bの内壁面との間で、板紙の外周部先端を挾んで打
ち固めることができるように、内側端部26cと溝部2
6bの内壁面の間のクリアランスが調整されている。な
お、この実施例における溝部26aおよび26bの内壁
面は、凹凸のない湾曲した曲面であるが、この内壁面に
内側から外側に向かって延びる横溝を多数形成してもよ
い。
【0033】板紙の外周部は折りシワにより凹凸を有し
ているが、このような凹凸を有した板紙の外周部は、カ
ール溝に挿入された際、この横溝により案内されてカー
リングされる。このため、このような横溝を設けること
により、折りシワを均一に分散させてカーリングするこ
とが可能になる。しかしながら、この実施例では、板紙
外周部の打ち固めなどの効果により、このような横溝を
形成せずとも折りシワを均一に分散させてカーリングす
ることができる。
【0034】図3は、この発明の実施例により成形され
る縁巻き紙皿の一例を示す平面図である。また図4は、
第3図のIV−IV線に沿う断面図である。図3および
図4に示す縁巻き紙皿50の外周部はカーリングされて
縁巻き51が形成されている。また成形加工により大き
な変型量を伴う壁面に相当する部分には折りシワ52が
形成されている。
【0035】図5は、図3および図4に示す縁巻き紙皿
を成形する前の板紙を示す平面図である。円形の板紙6
0には、複数の線条61が形成されている。この線条6
1は一定の幅で板紙60に押型を押し付けて筋条を付け
ることにより形成されている。この板紙60をプレス加
工して、図3および図4に示すような所定の形状に成形
した際、線条61に沿って折りシワ52が形成される。
【0036】以下、図1に示す装置を用いて、板紙から
縁巻き紙皿を成形する工程を説明する。
【0037】まず、図1に示すように、板紙60を第2
の型部材22の上に置く。このとき、板紙60の周囲に
は、位置決めリング34が存在しており、この位置決め
リング34により板紙60の位置が決められる。
【0038】次に、第1の外枠部材23および第1の型
部材21が下方に移動する。このとき、第1の外枠部材
23は勢いよく下方に移動し、第2の外枠部材24の衝
合面との間で板紙60の外周部60aをパンチングし打
ち固める。第1の外枠部材23は第2の外枠部材24に
衝合する前に、位置決めリング34に当たるが、位置決
めリング34を付勢しているスプリング35および36
は非常に弱い付勢力のものであるため、わずかな力で位
置決めリング34が下方に移動し、第2の外枠部材24
の衝合面との間で行なわれるパンチングに支障を与える
ことはない。
【0039】第1の外枠部材23の衝合面23aと第2
の外枠部材24の衝合面24aとのでなされるパンチン
グにより、板紙60の外周部60aは打ち固められて密
度を高める。
【0040】図6は、板紙の外周部を打ち固めるときの
状態を示す断面図であり、板紙のプレス加工を開始し始
めたときの状態を示している。図6に示すように、板紙
60は、第1の型部材21と第2の型部材22との間に
挾まれプレスされることにより、所定の形状に成形され
ている。板紙60の外周部60aは上述のように第1の
外枠部材23と第2の外枠部材24との間に挾まれて打
ち固められ密度が高められている。位置決めリング34
は第1の外枠部材23により下方に押しつけられスプリ
ング35および36が圧縮された状態となっいてる。
【0041】この状態で、さらに台座部27が下方に移
動すると、スプリング29および30が圧縮され、圧縮
されたスプリング29および30の力は第1の型部材2
1を下方向に押しつける力となり、さらに板紙60が第
2の型部材22との間で強くプレス成形される。第1の
外枠部材23は台座部27の下方向への移動により移動
し、カールリング部材25、第2の外枠部材24、およ
び位置決めリン34をともに下方向に押しつける。この
押しつけ力により、スプリング31および32が圧縮さ
れ、カールリング部材25、第2の外枠部材24および
位置決めリング34が下方向に移動する。
【0042】図7は、カールリング25、第2の外枠部
材24および位置決めリング34が、第1の外枠部材2
3に押しつけられて下方向に移動したときの状態を示す
断面図である。図7に示すように、第1の外枠部材2
3、カールリング部材25、第2の外枠部材24および
位置決めリング34がともに下方向に移動することによ
り、板紙60の外周部60aが、第1の外枠部材23の
内周壁面23bと、第2の型部材22の外周壁面22a
との間のクリアランス中に押し込まれる。
【0043】この実施例では、このクリアランスを板紙
の厚みよりも狭いクリアランスとしておくことにより、
板紙60の外周部60aをしごいて圧縮している。この
クリアランスは、板紙の外周部を十分に圧縮するという
意味からは、狭いほど好ましいが、あまり狭くすると板
紙の外周部が引きちぎられるおそれがある。したがっ
て、この実施例の装置では、板紙の厚さの2/3ないし
3/5程度にしておくことが好ましい。
【0044】また、このクリアランスは、第1の外枠部
材23と第2の型部材22の温度をそれぞれ制御するこ
とによっても調整することができる。すなわち、第1の
外枠部材23の温度が第2の型部材22の温度よりも相
対的に高くなれば、第1の外枠部材23がより熱膨張す
るためクリアランスが広くなる。逆に、第1の外枠部材
23の温度が低い温度になれば、このクリアランスが狭
くなる。このような温度コントロールの範囲は、常温に
おけるクリアランスの値によって種々変わるものである
ので、温度コントロールの範囲は適宜選択し得るもので
ある。通常は、80℃〜160℃の範囲内で適宜選択さ
れコントロールされる。
【0045】特にこのような温度コントロールによるク
リアランスの調整は、用いる板紙の厚さが変化した場合
にクリアランスを調整する手段として有用である。
【0046】図7に示す状態では、カールリング部材2
5の下方端はストッパリング39の内側の段差部39a
に当接する直前の状態であり、さらに第1の外枠部材2
3が下方に移動するとカールリング部材25はストッパ
リング39の段差部39aに当たりその移動が抑制され
て停止し、第2の外枠部材24および位置決めリング3
4のみが下方に移動する。
【0047】図8は、このような状態を示す断面図であ
り、カールリング部材25はストッパリング39の段差
部39aに当接して下方への移動が抑制されて停止す
る。第2の外枠部材24はストッパリング39の外側の
高さの低い部分に当接しない構造になっているので、さ
らに下方へ移動し下死点に至る。このようにカールリン
グ25が第2の外枠部材24よりも先に移動が停止し押
圧されることにより、図9(図2下)に示すように、第
1の外枠部材23の溝部26aの内側端部26cが、板
紙の外周部60aの外周部先端を溝部26bの内壁面と
の間で挾み打ち固める。溝部26bの内壁面が湾曲して
いるため、この内側端部26cの打ち固めとともに、板
紙の外周部60aの先端が曲げられカーリング方向の巻
きぐせが形成される。溝部26aの内側端部26cによ
り、板紙の外周部60aの先端が打ち固められるため、
先端の紙の密度がさらに高められる。これとともに、上
述のようにカーリング方向の巻きぐせが形成される。
【0048】次に台座部27が反対方向の上方向に移動
し始め、これとともにスプリング31により付勢されて
いるカールリング部材25、第2の外枠部材24および
位置決めリング34が第1の外枠部材23と衝合した状
態のままで、ともに上方向に移動し始める。この移動に
より、板紙60の外周部60aがカール溝26内に挿入
されていく。挿入された板紙の外周部60aは、カール
溝内の湾曲した内壁面に沿ってカーリングされ縁巻きが
形成される。この際、外周部60aの先端が打ち固めら
れ紙の密度が高くなっており、また巻きぐせが形成され
ているため、板紙の外周部60aはカール溝26の内壁
面に沿ってスムーズに移動しカーリングが行なわれる。
板紙の外周部60aは打ち固められ紙の密度が高められ
ているため、腰が強くなっており、カーリング溝内でカ
ーリングする際に折れてしまう腰折れ等を発生すること
なくスムーズにカーリングを行なうことができる。
【0049】図10は、板紙の外周部をカーリングした
後の状態を示す断面図である。図10に示すように、ピ
ン41が係合孔43aの上端に達し、第2の外枠部材2
4の上方への移動が抑制され停止した後は位置決めリン
グ34がスプリング35の付勢力により第1の外枠部材
23と接しながら上方へ移動し、図1に示す初期の位置
にまでその位置を回復させる。板紙60は型部材21お
よび22によりプレスされて所定の形状に成形されてお
り、板紙60の外周部60aはカーリングして縁巻きを
形成している。
【0050】台座部27が上方に移動し図1に示すよう
な位置に戻れば、成形した縁巻き紙皿を第2の型部材2
2上から取り外し、次の板紙をセッティングして次の成
形を行なう。この実施例では、第1の外枠部材23をヒ
ータ38で加熱し、第2の型部材22をヒータ37で加
熱している。上述のように、このように温度のコントロ
ールは、板紙の外周部を通すクリアランスの調整に重要
であり、設定温度に対する温度差が小さくなるように正
確に温度コントロールすることが望ましい。このため、
全体に巻きつける方式のバントヒータを用い、PID制
御方式等で少なくとも設定温度に対して±2℃以下の範
囲内で温度をコントロールすることが好ましい。
【0051】この実施例の装置では、第1の型部材21
を上方に位置させ第2の型部材22を下方に位置させ
て、センタ軸を垂直方向として縦型のプレス加工機とし
ている。これは、縁巻き紙皿の成形においては、型部材
間のずれが大きな問題となり、その精度は最大0.1m
m以下にするのが好ましいからである。このため、従来
のようなセンタ軸を水平方向にした横型のプレス加工機
では十分な精度を得ることが困難である。
【0052】この発明の縁巻き紙皿成形装置は、このよ
うな理由で加圧センタ軸は垂直であることが望ましい。
加圧機構としては、たとえばピンクラッチ式機械プレス
や、または油圧クラッチ式トルクパックプレスなどを使
用することができる。精度、安全性および作業性の面か
らは、後者の油圧クラッチ式トルクパックプレスの方が
望ましい。また加圧プレス機のパワーとしては、プレス
ボルスタに金型を2面並列に取付ける場合、約35〜6
0ton程度が好ましい。
【0053】この発明において縁巻きの外径等の寸法形
状は、紙皿の大きさや紙の厚みおよび紙の質等に適宜選
択することができる。第3図に示したような紙皿の場合
には、紙皿の強度や紙皿を重ねたときの嵩などを考慮し
て、縁巻きの外径は例えば1.5〜4mm程度にするこ
とができる。
【0054】この発明で成形される縁巻き紙皿の紙の材
質は、特に限定されるものではないが、たとえば白板
紙、コートボール紙、カード紙、マニラボール紙、アイ
ボリー紙等一般の板紙を使用することができる。また、
紙の中間層に古紙を使用した下級紙を用いてもよい。さ
らに、それらの板紙と、アルミニウム箔や樹脂フィルム
等のラミネート品や樹脂コートした板紙を使用すること
もできる。また、紙の厚みとしては、特に限定されるも
のではないが、たとえば140g/m2 〜450g/m
2 の範囲のものを使用することができる。また厚みとし
て表示する場合には、0.15mm〜0.5mmの厚み
のものなどが一般的になるであろう。
【0055】板紙に形成する線条の数は特に限定される
ものではなく、形成する紙皿の直径や立上がり角度、あ
るいは形成する紙皿の形状等を考慮して適宜選択できる
ものである。たとえば、円形の皿の場合、15〜120
本程度が通常の範囲であろう。また、線条は板紙に略放
射状に形成されるが、ここでいう「略放射状」は、厳密
なものではなく、おおよそ内側から外側に向かう方向に
形成されていればよい。すなわち、成形させようとする
紙皿の形状により、最も折りシワを形成したい部分に線
状を設ければよい。
【0056】また、実施例においては、円形の紙皿を例
示したが、この発明で成形される紙皿は円形に限定され
るものではなく、長円形、楕円型および略方形等種々の
形状の紙皿の成形に適用することができる。
【0057】また、上記実施例の装置では、第1の外枠
部材の内周壁面と第2の型部材の外周壁面との間のクリ
アランスが板紙の外周部をしごく際一定であるが、この
クリアランスを成形工程において変化させてもよい。す
なわち、板紙をしごいて圧縮する工程において、高速で
の連続成形のとき、金型と板紙の接触面の摩擦により金
型に板紙のカスの焼付きが生じるとともに、板紙にしご
きによる汚れが発生する場合がある。また急激に板紙の
厚さよりも狭いクリアランスで下方向にしごいて圧縮す
ると、板紙が引きちぎれる場合がある。このような問題
を解消するため、図11に示すようなこの発明に従う他
の実施例の装置を用いることができる。
【0058】図11を参照して、第1の型部材71の下
には、第2の型部材72が設けられている。第1の型部
材71のまわりには、第1の外枠部材73が設けられて
おり、第2の型部材72のまわりにはカールリング部材
75が設けられており、このカールリング部材75のま
わりに第2の外枠部材74が設けられている。
【0059】図11に示す実施例の装置における特徴
は、第1の外枠部材73の内周壁面73bが、下方に向
かって第1の型部材71との間のクリアランスが広がる
ように傾斜しており、また第2の型部材72の外周壁面
72aが上方に向かうにつれてカールリング部材75の
壁面との間のクリアランスが広がるように傾斜している
ことである。したがって、内周壁面73bおよび外周壁
面72aは、円錐台形の側面のような傾斜面を有してい
る。
【0060】図12は、図11の実施例の第1の型部材
71および第1の外枠部材73を示す拡大断面図であ
る。図12を参照して、第1の型部材71の外周壁面7
1aと、第1の外枠部材73の内周壁面73bとの間の
クリアランスは、下方に向かうに従って広がっている。
内周壁面73bの下方には、溝部76の内側端部76c
が形成されているが、この内側端部76cの手前におけ
る内周壁面73bと外周壁面71aとの間のクリアラン
スd1 は、板紙の材質にもよるが、板紙の厚さのおよそ
2/3〜1/4程度であることが好ましく、1/3程度
が用いられる。このクリアランスd1 が板紙の厚さの2
/3より広くなると、板紙外周部の打ち固めが十分では
なく、縁巻きの形成が困難になる。またクリアランスd
1 が板紙の厚さの1/4より狭くなると、紙の圧縮限界
を越えるため紙組織が破壊し破れたり、また型や装置に
損傷を与えることがある。
【0061】第1の外枠部材の内周壁面73bにおける
傾斜面の高さ方向の長さは、縁巻きに必要な長さにプラ
スゆとりの長さを加えた長さが必要である。たとえば、
直径の縁巻きが3mmの場合には、およそ10mmの長
さとすることが好ましい。
【0062】図13は、図11の実施例の第2の型部材
72、第2の外枠部材74およびカールリング部材75
を示す拡大断面図である。第2の型部材72の外周壁面
72aと、カールリング部材75の内周壁面75aとの
間のクリアランスは、上方向に向かうに従って広がって
おり、最も広い上端の部分のクリアランスd2 は、第1
の型部材と第1の外枠部材のクリアランスd1 と同様
に、板紙の厚さのおよそ2/3〜1/4程度であること
が好ましい。
【0063】カールリング部材の内周壁面75aは垂直
方向に延びており、第2の型部材の外周壁面72aが上
方に向かうに従って内側に傾斜した傾斜面を有してい
る。この傾斜面の高さ方向の長さは、第1の外枠部材7
3の内周壁面73bと同様に、縁巻きに必要な長さにゆ
とりの長さを加えた長さである。したがって、縁巻きの
直径が3mmの場合には、およそ10mmとなる。
【0064】図14は、第1の外枠部材73が下方に移
動し、第1の外枠部材73の内周壁面73bと、第2の
型部材72の外周壁面72aとの間のクリアランスで、
板紙の外周部がしごかれ圧縮されるときの状態を示す拡
大断面図である。図14においては、第1の外枠部材が
下方に移動し下死点に至った状態を示している。この状
態において、外周壁面72aと内周壁面73bとの間の
クリアランスは、d1 およびd2 と同じクリアランスに
なっている。したがって、d1 およびd2 を板紙の厚さ
のおよそ1/3程度にしている場合には、この下死点に
おけるクリアランスは、板紙の厚さの1/3程度にな
る。
【0065】図14において、想像線で示すものは、第
1の外枠部材73が下方に移動する途中の状態を示して
いる。このように、第1の外枠部材73が下死点に至る
までの間は内周壁面73bと外周壁面72aとのクリア
ランスは最終的なクリアランスよりも広くなっており、
下死点に近づくにつれてクリアランスが狭くなり、徐々
に板紙の外周部をしごいて圧縮する。このため、この実
施例によれば、板紙の外周部の急激なしごきを避けるこ
とができるので、金型と板紙の接触面の摩擦による板紙
の金型への焼付きや、板紙のちぎれなどを防止すること
ができる。
【0066】また、第1の外枠部材73の内周壁部73
bと第2の型部材72の外周壁部72aが成形方向に対
して若干傾いているので、成形中に板紙がたたかれる状
態になり、板紙を垂直にしごいて圧縮する図1の装置の
実施例に比べ、圧縮の程度を強くすることが可能とな
り、カーリングが一層容易となる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の成形方
法によれば、板紙の外周部をパンチングにより打ち固
め、さらにこの打ち固めた板紙の外周部を板紙の厚みよ
りも狭いクリアランスに通すことによって、しごいて圧
縮している。このため、板紙の外周部の密度が高めら
れ、腰が強くなり、カーリング加工の際に板紙の外周部
の端部がささくれ立ったりせず、カールする溝の内周壁
上を円滑にすべりカーリングすることができる。
【0068】また請求項2の成形方法または請求項3の
成形装置によれば、さらに板紙の外周部先端を再度打ち
固めるとともに、カーリング方向の巻きぐせを形成して
いる。このため、紙の密度がさらに高められ、巻きぐせ
によってカール溝内をさらに円滑にすべりカーリング加
工することができる。
【0069】この発明によれば、スムーズにカーリング
加工を行ない外周部に縁巻きを形成されることができる
ので、不良品の発生を抑制とするとともに、著しく生産
性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1の実施例の第1の外枠部材およびカールリ
ング部材にそれぞれ形成されたカール溝の断面形状を示
す拡大断面図である。
【図3】この発明の実施例により成形される縁巻き紙皿
の一例を示す平面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】成形前の板紙を示す平面図である。
【図6】この発明の実施例において板紙の外周部を打ち
固めるときの状態を示す断面図である。
【図7】この発明の実施例において板紙の外周部をしご
いて圧縮する状態を示す断面図である。
【図8】この発明の実施例において板紙の外周部先端を
打ち固め巻きぐせをつけるときの状態を示す断面図であ
る。
【図9】図8におけるカール溝付近の拡大断面図であ
る。
【図10】この発明の実施例において板紙外周部をカー
リングした後の状態を示す断面図である。
【図11】この発明の他の実施例を示す断面図である。
【図12】図11の実施例の第1の型部材および第1の
外枠部材を示す拡大断面図である。
【図13】図11の実施例の第2の型部材、第2の外枠
部材およびカールリング部材を示す拡大断面図である。
【図14】図11の実施例において、第1の外枠部材が
下方に移動し第1の外枠部材の内周壁面と第2の型部材
の外周壁面との間のクリアランスで板紙の外周部がしご
かれ圧縮されるときの状態を示す拡大断面図である。
【図15】縁巻きのない紙皿を成形する従来の装置を示
す断面図である。
【図16】縁巻きのない従来の紙皿を示す端面図であ
る。
【符号の説明】
21,71 第1の型部材 22,72 第2の型部材 23,73 第1の外枠部材 24,74 第2の外枠部材 25,75 カールリング部材 26,76カール溝 26a 第1の外枠部材の溝部 26b カールリング部材の溝部 27,28 台座部 29〜32 スプリング 33 支持板部 34 位置決めリング 35,36 スプリング 37,38 バンドヒータ 39 ストッパリング 39a ストッパリングの段差部 40 支持板部 41,42 ピン 43,44 係合板 43a,44a 係合孔 50 縁巻き紙皿 51 縁巻き 52 折りシワ 60 板紙 60a 板紙の外周部 61 線条
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−268629(JP,A) 特開 昭63−122530(JP,A) 特開 昭61−160235(JP,A) 特開 昭52−143165(JP,A) 特開 昭55−63249(JP,A) 特開 昭53−8276(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B31B 1/00 - 49/04 B31D 5/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略放射状に延びる複数の線条が形成され
    た板紙をプレス加工し前記線条に沿って折りシワを形成
    して前記板紙を所定の形状に成形するとともに、前記板
    紙の外周部をカーリングして縁巻きを形成する縁巻き紙
    皿の成形方法であって、 前記板紙の外周部をパンチングして打ち固めることによ
    り、該外周部の密度を高める工程と、 前記打ち固めた板紙の外周部を、板紙の厚みよりも狭い
    クリアランスに通し、しごいて圧縮する工程と、 前記板紙の外周部に沿うように環状に形成されたカール
    溝に、前記圧縮した板紙の外周部を挿入してカーリング
    し縁巻きを形成する工程とを備える、縁巻き紙皿の成形
    方法。
  2. 【請求項2】 略放射状に延びる複数の線条が形成され
    た板紙をプレス加工し前記線条に沿って折りシワを形成
    して前記板紙を所定の形状に成形するとともに、前記板
    紙の外周部をカーリングして縁巻きを形成する縁巻き紙
    皿の成形方法であって、 前記板紙の外周部を打ち固める工程と、 前記打ち固めた板紙の外周部を、板紙の厚みよりも狭い
    クリアランスに通し、しごいて圧縮する工程と、 前記板紙の外周部に沿うように環状に形成されたカール
    溝に、前記圧縮した板紙の外周部先端を挿入する際、外
    周部先端を打ち固めるとともに、外周部先端にカーリン
    グ方向の巻きぐせを形成させる工程と、 前記先端に巻きぐせを形成させた板紙の外周部をさらに
    前記カール溝内に挿入してカーリングし縁巻きを形成す
    る工程とを備える、縁巻き紙皿の成形方法。
  3. 【請求項3】 略放射状に延びる複数の線条が形成され
    た板紙をプレス加工し前記線条に沿って折りシワを形成
    して前記板紙を所定の形状に成形するとともに、前記板
    紙の外周部をカーリングして縁巻きを形成する縁巻き紙
    皿の成形装置であって、 前記板紙を間に挾みプレスすることにより前記所定の形
    状に成形する1対の第1および第2の型部材と、 前記1対の型部材のまわりにそれぞれ対応して設けら
    れ、プレス加工の際互いに衝合するように設けられる1
    対の第1および第2の外枠部材と、 前記第2の型部材と第2の外枠部材との間に設けられ、
    プレス加工の際第1の外枠部材の衝合面の内側端部と衝
    合するように設けられるカールリング部材とを備え、 前記第1の外枠部材の衝合面の内側端部および前記カー
    ルリング部材の衝合面には、それぞれ互いに対向するよ
    うに環状の溝部が形成され、溝部の内壁面はカーリング
    方向に湾曲し、それぞれの溝部は衝合した際にカール溝
    を構成するように形成されており、 前記第1の外枠部材の溝部の内側端部は衝合した際カー
    ルリング部材の溝部の内側端部よりも外側になるように
    位置し、カールリング部材の溝部の内壁面との間で前記
    板紙の外周部先端を挾んで打ち固めることのできるクリ
    アランスとなるように形成されており、 前記第1の型部材および第1の外枠部材が、前記第2の
    型部材および第2の外枠部材に向かって相対的に移動
    し、前記板紙が前記1対の型部材によって挾みつけられ
    るとともに、前記板紙の外周部が前記1対の外枠部材に
    挾まれて打ち固められ、 前記1対の型部材が板紙を挾みつけた状態で、前記第1
    の外枠部材と第2の外枠部材およびカールリング部材と
    が衝合した状態のまま第2の外枠部材側に相対的に移動
    し、これによって前記板紙の外周部が前記第1の外枠部
    材の内周壁面と前記第2の型部材の外周壁面との間のク
    リアランス中に押し込まれ、しごかれて圧縮し、 前記板紙の外周部先端が、前記カール溝の内側端部に位
    置したとき、前記カールリング部材の移動のみを停止さ
    せることによって、前記板紙の外周部先端を前記第1の
    外枠部材の溝部の内側端部とカールリング部材の溝部の
    内壁面との間で挾んで打ち固めるとともに、前記板紙の
    外周部先端にカーリング方向の巻きぐせを形成させ、 巻きぐせを形成させた後、前記第1の外枠部材と前記第
    2の外枠部材およびカールリング部材とを衝合した状態
    のまま反対方向の第1の外枠部材側へ移動させ、これに
    よって前記板紙の外周部を前記カール溝内に挿入し、カ
    ール溝の内壁面に沿ってカーリングし、縁巻きを形成す
    る、縁巻き紙皿の成形装置。
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