JP3979171B2 - 自由席利用者への特典付与システムおよび自由席利用者への特典付与方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は自由席利用者への特典付与システムおよび自由席利用者への特典付与方法に関し、特に駅プラットホームの混雑解消を目的とした自由席利用者への特典付与システムおよび自由席利用者への特典付与方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
特に繁忙期の始発駅においては、特急列車等の自由席の利用者の一部は座席を確保するために、満席になった発車間際の列車ではなく、それより後に発車予定の空席のある列車の入線を待つ。さらに後から来た利用者の一部は、さらに後に発車予定の列車の入線を待つ。このように、座席を確保するために長時間列車を待ったり、着席したいと考えているのに着席できないというのは、座席を確保したいと考える利用者に苦痛を強いるという点で問題があった。
【0003】
この問題の解消方法として従来提案されている方法は、着席状況を把握し空席が発生しないようにしたり、逆に空席がない場合は指定席の利用を促したりするもの(特開平8−87557号公報)や、自動改札口を通る際に切符から情報を読み取り、空席情報を把握したりするもの(特開平07−282304号公報)である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の提案には次のような問題点があった。
【0005】
第一に、これらの方法では、空席があった場合に、その空席に着席できるよう利用者を誘導するものであって、空席のない場合には、利用者は空席がないことを認識できるだけであるため、自由席および指定席のいずれもが満席となる繁忙期には効果がない。
【0006】
第二に、これらの方法では、空席情報を得て実際に空席に着席または新たに座席予約できるのは、空席情報を得てからいち早く空席となっている座席に辿り着くか、いち早く指定席予約窓口に辿り着くことができる、情報を上手に活用し機敏に行動できる特定の利用者であり、特に空席を捜し求めている利用者数と比較して空席数が少ない場合、これらの方法により実際に座席を確保できる可能性が高いのは特定の一部の利用者であって、その他の多くの利用者にとってはメリットがない。特に特急列車等への乗車に不慣れな利用者や高齢者等は座席を確保できる可能性が低くなる。
【0007】
本発明の目的は、着席しなくても構わないと考える利用者を増加させることによりプラットホームの混雑を解消し、その結果として座席を確保したいと考える利用者の列車待ち時間を短縮して苦痛を緩和する、自由席利用者への特典付与システムおよび自由席利用者への特典付与方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の自由席利用者への特典付与システムは、自由席特急券に記録された機械読み取り可能情報から行き先情報を読み取る切符読み取り部と、
ダイヤ情報データベースから読み出した列車ダイヤ情報と前記切符読み取り部が読み取った行き先情報とを参照して現時点から予め定めた時間内に発車し前記行き先に到達可能な列車を指定列車として選定する指定列車選定装置と、
前記指定列車選定装置が選定した指定列車情報を前記自由席特急券に記録する指定列車記入部と、
列車内に設置され、設置されている列車を特定する列車情報を記憶し、乗車した列車を特定する乗車列車情報を記録して乗車証明書として発行する乗車証明書発行装置と、
前記自由席特急券に記録された指定列車情報と前記乗車証明書に記録された乗車列車情報とを読み取って読み取った指定列車と乗車列車とが同一であるかを比較する列車情報読み取り部と、
前記列車情報読み取り部から比較結果が同一であるとの情報を送信された場合に特典を発行する特典発行部とを備えたことを特徴とする。
【0009】
本発明の自由席利用者への特典付与システムは、改札処理装置とダイヤ情報データベースと指定列車選定装置と乗車証明書発行装置と特典発行装置とを備え、
前記改札処理装置は、切符に記録された機械読み取り可能情報から切符の種類情報と行き先情報とを読み取って前記指定列車選定装置に送信する切符読み取り部と前記指定列車選定装置が選定した指定列車情報を自由席特急券に記録する指定列車記入部とを有し、
前記ダイヤ情報データベースは、列車ダイヤ情報を格納し、
前記指定列車選定装置は、前記切符読み取り部から送信された種類情報に自由席特急券が含まれる場合はその自由席特急券の行き先情報と前記ダイヤ情報データベースから読み出した列車ダイヤ情報とを参照して現時点から予め定めた時間内に発車し前記行き先に到達可能な列車を指定列車として選定し、
前記乗車証明書発行装置は、列車内に設置され、設置されている列車を特定する列車情報を記憶し、乗車した列車を特定する乗車列車情報を記録して乗車証明書として発行し、
前記特典発行装置は、前記自由席特急券に記録された指定列車情報と前記乗車証明書に記録された乗車列車情報とを読み取って読み取った指定列車と乗車列車とが同一であるかを比較する列車情報読み取り部と、前記列車情報読み取り部から比較結果が同一であるとの情報を送信された場合に特典を発行する特典発行部とを有することを特徴としてもよい。
【0010】
本発明の自由席利用者への特典付与システムは、改札処理装置とダイヤ情報データベースと指定列車選定装置と列車内に設置された特典発行装置とを備え、
前記改札処理装置は、切符に記録された機械読み取り可能情報から切符の種類情報と行き先情報とを読み取って前記指定列車選定装置に送信する切符読み取り部と前記指定列車選定装置が選定した指定列車情報を自由席特急券に記録する指定列車記入部とを有し、
前記ダイヤ情報データベースは、列車ダイヤ情報を格納し、
前記指定列車選定装置は、前記切符読み取り部から送信された種類情報に自由席特急券が含まれる場合はその自由席特急券の行き先情報と前記ダイヤ情報データベースから読み出した列車ダイヤ情報とを参照して現時点から予め定めた時間内に発車し前記行き先に到達可能な列車を指定列車として選定し、
前記特典発行装置は、設置されている列車を特定する列車情報を記憶し、前記自由席特急券に記録された指定列車情報を読み取って記憶している列車と同一であるかを比較する列車情報読み取り部と、前記列車情報読み取り部から比較結果が同一であるとの情報を送信された場合に特典を発行する特典発行部とを有することを特徴としてもよい。
【0012】
本発明の自由席利用者への特典付与システムは、前記特典が割引券であることを特徴としてもよい。
【0013】
本発明の自由席利用者への特典付与方法は、切符読み取り部が、自由席特急券に記録された機械読み取り可能情報から行き先情報を読み取るステップと、
指定列車選定装置が、ダイヤ情報データベースから読み出した列車ダイヤ情報と前記切符読み取り部が読み取った行き先情報とを参照して現時点から予め定めた時間内に発車し前記行き先に到達可能な列車を指定列車として選定するステップと、
指定列車記入部が、前記指定列車選定装置が選定した指定列車情報を前記自由席特急券に記録するステップと、
列車内に設置され、設置されている列車を特定する列車情報を記憶する乗車証明書発行装置が、乗車した列車を特定する乗車列車情報を記録して乗車証明書として発行するステップと、
列車情報読み取り部が、前記自由席特急券に記録された指定列車情報と前記乗車証明書に記録された乗車列車情報とを読み取って読み取った指定列車と乗車列車とが同一であるかを比較するステップと、
特典発行部が、前記列車情報読み取り部から比較結果が同一であるとの情報を送信された場合に特典を発行するステップとを備えたことを特徴とする。
【0014】
本発明の自由席利用者への特典付与方法は、切符読み取り部が、切符に記録された機械読み取り可能情報から切符の種類情報と行き先情報とを読み取るステップと、
指定列車選定装置が、前記切符読み取り部から送信された種類情報に自由席特急券が含まれる場合はその自由席特急券の行き先情報と前記ダイヤ情報データベースから読み出した列車ダイヤ情報とを参照して現時点から予め定めた時間内に発車し前記行き先に到達可能な列車を指定列車として選定するステップと、
指定列車記入部が、前記指定列車選定装置が選定した指定列車情報を自由席特急券に記録するステップと、
列車内に設置され、設置されている列車を特定する列車情報を記憶する乗車証明書発行装置が、乗車した列車を特定する乗車列車情報を記録して乗車証明書として発行するステップと、
列車情報読み取り部が、前記自由席特急券に記録された指定列車情報と前記乗車証明書に記録された乗車列車情報とを読み取って読み取った指定列車と乗車列車とが同一であるかを比較するステップと、
特典発行部が、前記列車情報読み取り部から比較結果が同一であるとの情報を送信された場合に特典を発行するステップとを有することを特徴としてもよい。
【0015】
本発明の自由席利用者への特典付与方法は、切符読み取り部と指定列車記入部とを備えた改札処理装置と、列車ダイヤ情報を格納するダイヤ情報データベースと、指定列車選定装置と、列車内に設置され設置されている列車を特定する列車情報を記憶し列車情報読み取り部と特典発行部とを備えた特典発行装置とを使用する自由席利用者への特典付与方法であって、
前記切符読み取り部が、切符に記録された機械読み取り可能情報から切符の種類情報と行き先情報とを読み取るステップと、
前記指定列車選定装置が、前記切符読み取り部から送信された種類情報に自由席特急券が含まれる場合はその自由席特急券の行き先情報と前記ダイヤ情報データベースから読み出した列車ダイヤ情報とを参照して現時点から予め定めた時間内に発車し前記行き先に到達可能な列車を指定列車として選定するステップと、
前記指定列車記入部が、前記指定列車選定装置が選定した指定列車情報を自由席特急券に記録するステップと、
前記列車情報読み取り部が、前記自由席特急券に記録された指定列車情報を読み取って記憶している列車と同一であるかを比較するステップと、
前記特典発行部が、前記列車情報読み取り部から比較結果が同一であるとの情報を送信された場合に特典を発行するステップとを有することを特徴としてもよい。
【0017】
本発明の自由席利用者への特典付与方法は、前記特典が割引券であることを特徴としてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【0019】
図1を参照すると、第1の実施の形態は、改札処理装置10とダイヤ情報データベース20と指定列車選定装置30と乗車証明書発行装置40と特典発行装置50とを含む。
【0020】
改札処理装置10は、駅の改札口に設置されて改札処理を行うもので、切符投入口11と有効性確認部12と切符読み取り部13と指定列車記入部14と切符排出口15とを含む。有効性確認部12は、投入された乗車券や自由席特急券などの切符に対して通常の改札処理として投入された切符の有効性の確認を行い、切符読み取り部13へ送る。切符読み取り部13は、投入された切符の種類を示す情報と行き先を示す情報とを読み取って指定列車選定装置30へ送る。指定列車記入部14は、指定列車選定装置30から渡された指定列車を自由席特急券に記入する。ダイヤ情報データベース20は列車ダイヤ情報を格納する。指定列車選定装置30は、切符読み取り部13から渡された切符の種類を示す情報に自由席特急券があれば、行き先とダイヤ情報データベース20とを参照して指定列車を選定し、選定した指定列車情報を指定列車記入部14に送信する。乗車証明書発行装置40は列車内に設置され、設置されている列車を特定する列車情報を記憶しており、その列車に乗車したことを証明する乗車証明書を発行する。特典発行装置50は、投入口51と列車情報読み取り部52と特典発行部53とを含む。投入口51に自由席特急券と乗車証明書とが投入されると、列車情報読み取り部52は自由席特急券に記入された指定列車情報と乗車証明書に記録された乗車列車情報とを読み取り、照合する。特典発行部53は利用者に特典を発行する。
【0021】
次に動作について説明する。図2は第1の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【0022】
列車の利用者は、改札口に設置された改札処理装置10の切符投入口11に裏面が磁気記録方式等により機械が読み取り可能となっている乗車券や特急券などの切符を投入する(ステップA1)。
【0023】
有効性確認部12は、投入された乗車券や自由席特急券などの切符に対して、通常の改札処理として投入された切符の有効性の確認等を実施後、切符を切符読み取り部13に送る(ステップA2)。
【0024】
切符読み取り部13は、投入された切符の種類を示す情報と行き先を示す情報とを読み取り、その情報を指定列車選定装置30に送る(ステップA3)。
【0025】
指定列車選択装置30は、切符読み取り部13から送られてきた切符の種類を示す情報に自由席特急券が含まれているかの判断を行う(ステップA4)。自由席特急券が含まれている場合は、ダイヤ情報データベース20から列車運行ダイヤ情報を読み出し、その時点の時刻からサービス提供者(鉄道会社等)の設定する時間内に発車し、かつ利用者の行き先に到達可能な列車を指定列車として選定し、選定結果として指定列車情報を改札処理装置10の指定列車記入部14に送る。指定列車記入部14は、送られてきた指定列車情報を自由席特急券の表面に人が認識できる文字で印刷するとともに、裏面にも指定列車情報を記録する(ステップA5)。
【0026】
切符排出口15は、処理済みの自由席特急券およびその他の切符を改札処理装置10外に排出する(ステップA6)。利用者は、切符排出口15から排出されてきた切符を受け取り、自由席特急券に印刷された指定列車および切符の種類に応じて乗車可能なその他の列車の中から任意の1つの列車を選んで乗車できる。
【0027】
利用者が指定列車に乗車した場合に、サービス提供者が利用者に対して料金割引等の特典を与える動作を説明する。乗車証明書発行装置40は、利用者がどの列車に乗車したかを証明する乗車証明書を発行する装置で、各列車に設置されており、列車が駅などに停車中のときを除き、利用者が本装置を操作することにより乗車証明書を入手できる(ステップA7)。乗車証明書には列車を一意に特定できる乗車列車情報が磁気記録方式などの人が容易に改ざんできないような形式で記録されている。列車が駅などに停車中のときを除くことにより、停車中に乗車証明書を入手して実際にはその列車に乗車せずに特典を受けるといった不正行為を防止することができる。
【0028】
利用者が目的駅(行き先駅)で降車後改札口を出る前に、利用者または利用者からの申告を受けたサービス提供者は、利用者が保持している乗車証明書および自由席特急券を特典発行装置50の投入口51に投入する。投入された乗車証明書および自由席特急券は投入口51から列車情報読み取り部52へ送られる。列車情報読み取り部52は、乗車証明書に記録された乗車列車情報と、自由席特急券に記録された指定列車情報とを読み取り、両者の内容を比較し、比較結果として「同一である」または「同一でない」を特典発行部53に送る(ステップA8)。
【0029】
特典発行部53は、比較結果が「同一である」場合は、自由席特急券の指定列車情報に読み取り済みである旨の情報を追記して、自由席特急券を返却し特典を発行し(ステップA9)、比較結果が「同一でない」場合は自由席特急券だけを返却する(ステップA10)。発行される特典としては、次回以降の切符購入時に使用できる割引券またはプリペイドカード等が可能である。現金を返却する方法でもよい。ポイントカードにポイントを加算する方法でもよい。
【0030】
サービス提供者は指定列車に乗車した利用者に対して料金割引などの特典を与えることを事前に知らせておけば、利用者は自由席特急券に記入された指定列車に乗車しようとする。指定列車は、発車時刻や予想される自由席混雑状況などを加味してサービス提供者が決める。例えば、改札時刻から10分後に発車する列車を指定列車とすれば、指定列車に乗車しようとする利用者においては、改札を済ませてから乗車するまでの時間が10分以内に限定されることになり、長時間プラットホームで列車を待つことはできない。従って、特に長時間プラットホームで列車を待つ利用者の多い繁忙期においては、特典を受けようとする利用者が増えれば増えるほど、プラットホームの混雑が緩和されることになる。
【0031】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図3は第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【0032】
図3を参照すると、第2の実施の形態は、図1で説明した第1の実施の形態のにおける乗車証明書発行装置40と特典発行装置50との機能を列車内に設置された特典発行装置60に集約したことにより、乗車証明書を使用しない点で異なる。
【0033】
特典発行装置60は、列車内に設置され、投入口61と列車情報読み取り部62と特典発行部63とを含む。列車情報読み取り部62は乗車列車情報を有し、さらに、自由席特急券の裏面に記録された指定列車情報を読み取る機能を有している。
【0034】
図4は第2の実施の形態の動作を示すフローチャートである。図4を参照して第2の実施の形態の動作を説明する。ステップB1からB6までは、図2のステップA1からA6までと同じである。利用者が指定列車に乗車した場合に、サービス提供者が利用者に対して料金割引等の特典を与えるには、特典発行装置60を利用する。
【0035】
特典発行装置60は、各列車に設置されており、列車が駅などに停車中のときを除き動作する。利用者が保持している自由席特急券を特典発行装置60の投入口61に投入すると、列車情報読み取り部62は、自由席特急券の裏面に記録されている指定列車情報を読み取り、特典発行装置60が設置されている列車を一意に特定する列車情報と比較する(ステップB7)。
【0036】
比較結果が「同一である」場合は、特典発行部63は自由席特急券を返却および割引券などを発行し(ステップB8)、比較結果が「同一でない」場合は、特典発行部63は自由席特急券だけを返却する(ステップB9)。いずれの場合においても、列車情報読み取り部62は、返却する自由席特急券の指定列車情報に読み取り済みである旨の情報を追記して返却することにより、同一自由席特急券を利用した割引券の再発行を防止する。
【0037】
以上のように第2の実施の形態では、乗車を証明する証明書類を発行しないため、悪意のある利用者による偽造証明書を使った詐欺まがいの行為や証明書の他人への譲渡による不正行為を防止できる。また特典を発行する装置である特典発行装置60を列車内に設置することにより、特典を受けようとする利用者は列車内での特典発行装置60の1度だけの操作で特典である割引券を得ることができる。
【0038】
なお、第1の実施の形態において、乗車証明書の発行を省略し、乗車証明書発行装置40で自由席特急券に乗車列車情報を記入するようにしてもよい。その場合、利用者が特典発行装置50の投入口51に自由席特急券だけを投入すると、列車情報読み取り部52は自由席特急券に記載された指定列車情報と乗車列車情報とを読み取る。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、利用者が改札口を通過する時点で指定列車を決定することにより、改札口を通過した時刻から短時間内に発車する列車を指定列車として設定することが可能となり、また指定列車に乗車した利用者には特典を付与するので、特典を得ようとする利用者は、プラットホームで列車を待たずに指定列車に乗車するか、指定列車に乗車しても座席を確保できる時間帯に改札口を入るようになるため、長時間プラットホームで列車を待つ利用者が減少し、プラットホームの混雑が緩和され、自由席座席を確保したいと考える利用者のプラットホームでの待ち時間が従来より短縮されるという効果がある。
【0040】
また、利用者の行き先に応じて可能な場合において、行き先、停車駅などの事情により始発駅および途中駅での自由席の混雑が予想される特定の列車を指定列車に選定せず、別の列車を指定列車に選定することにより、混雑が予想される列車への乗車の必然性のない利用者に対して、別の列車への乗車を促すことができるため、列車ごとの自由席乗車率の均等化による座席利用の効率化を図れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図3】第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図4】第2の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 改札処理装置
11 切符投入口
12 有効性確認部
13 切符読み取り部
14 指定列車記入部
15 切符排出口
20 ダイヤ情報データベース
30 指定列車選定装置
40 乗車証明書発行装置
50 特典発行装置
51 投入口
52 列車情報読み取り部
53 特典発行部
60 特典発行装置
61 投入口
62 列車情報読み取り部
63 特典発行部
Claims (8)
- 自由席特急券に記録された機械読み取り可能情報から行き先情報を読み取る切符読み取り部と、
ダイヤ情報データベースから読み出した列車ダイヤ情報と前記切符読み取り部が読み取った行き先情報とを参照して現時点から予め定めた時間内に発車して前記行き先に到達可能な列車を指定列車として選定する指定列車選定装置と、
前記指定列車選定装置が選定した指定列車情報を前記自由席特急券に記録する指定列車記入部と、
列車内に設置され、設置されている列車を特定する列車情報を記憶し、乗車した列車を特定する乗車列車情報を記録して乗車証明書として発行する乗車証明書発行装置と、
前記自由席特急券に記録された指定列車情報と前記乗車証明書に記録された乗車列車情報とを読み取って読み取った指定列車と乗車列車とが同一であるかを比較する列車情報読み取り部と、
前記列車情報読み取り部から比較結果が同一であるとの情報を送信された場合に特典を発行する特典発行部とを備えたことを特徴とする自由席利用者への特典付与システム。 - 改札処理装置とダイヤ情報データベースと指定列車選定装置と乗車証明書発行装置と特典発行装置とを備え、
前記改札処理装置は、切符に記録された機械読み取り可能情報から切符の種類情報と行き先情報とを読み取って前記指定列車選定装置に送信する切符読み取り部と前記指定列車選定装置が選定した指定列車情報を自由席特急券に記録する指定列車記入部とを有し、
前記ダイヤ情報データベースは、列車ダイヤ情報を格納し、
前記指定列車選定装置は、前記切符読み取り部から送信された種類情報に自由席特急券が含まれる場合はその自由席特急券の行き先情報と前記ダイヤ情報データベースから読み出した列車ダイヤ情報とを参照して現時点から予め定めた時間内に発車し前記行き先に到達可能な列車を指定列車として選定し、
前記乗車証明書発行装置は、列車内に設置され、設置されている列車を特定する列車情報を記憶し、乗車した列車を特定する乗車列車情報を記録して乗車証明書として発行し、
前記特典発行装置は、前記自由席特急券に記録された指定列車情報と前記乗車証明書に記録された乗車列車情報とを読み取って読み取った指定列車と乗車列車とが同一であるかを比較する列車情報読み取り部と、前記列車情報読み取り部から比較結果が同一であるとの情報を送信された場合に特典を発行する特典発行部とを有することを特徴とする自由席利用者への特典付与システム。 - 改札処理装置とダイヤ情報データベースと指定列車選定装置と列車内に設置された特典発行装置とを備え、
前記改札処理装置は、切符に記録された機械読み取り可能情報から切符の種類情報と行き先情報とを読み取って前記指定列車選定装置に送信する切符読み取り部と前記指定列車選定装置が選定した指定列車情報を自由席特急券に記録する指定列車記入部とを有し、
前記ダイヤ情報データベースは、列車ダイヤ情報を格納し、
前記指定列車選定装置は、前記切符読み取り部から送信された種類情報に自由席特急券が含まれる場合はその自由席特急券の行き先情報と前記ダイヤ情報データベースから読み出した列車ダイヤ情報とを参照して現時点から予め定めた時間内に発車し前記行き先に到達可能な列車を指定列車として選定し、
前記特典発行装置は、設置されている列車を特定する列車情報を記憶し、前記自由席特急券に記録された指定列車情報を読み取って記憶している列車と同一であるかを比較する列車情報読み取り部と、前記列車情報読み取り部から比較結果が同一であるとの情報を送信された場合に特典を発行する特典発行部とを有することを特徴とする自由席利用者への特典付与システム。 - 前記特典が割引券であることを特徴とする請求項1、2または3記載の自由席利用者への特典付与システム。
- 切符読み取り部が、自由席特急券に記録された機械読み取り可能情報から行き先情報を読み取るステップと、
指定列車選定装置が、ダイヤ情報データベースから読み出した列車ダイヤ情報と前記切符読み取り部が読み取った行き先情報とを参照して現時点から予め定めた時間内に発車し前記行き先に到達可能な列車を指定列車として選定するステップと、
指定列車記入部が、前記指定列車選定装置が選定した指定列車情報を前記自由席特急券に記録するステップと、
列車内に設置され、設置されている列車を特定する列車情報を記憶する乗車証明書発行装置が、乗車した列車を特定する乗車列車情報を記録して乗車証明書として発行するステップと、
列車情報読み取り部が、前記自由席特急券に記録された指定列車情報と前記乗車証明書に記録された乗車列車情報とを読み取って読み取った指定列車と乗車列車とが同一であるかを比較するステップと、
特典発行部が、前記列車情報読み取り部から比較結果が同一であるとの情報を送信された場合に特典を発行するステップとを備えたことを特徴とする自由席利用者への特典付与方法。 - 切符読み取り部が、切符に記録された機械読み取り可能情報から切符の種類情報と行き先情報とを読み取るステップと、
指定列車選定装置が、前記切符読み取り部から送信された種類情報に自由席特急券が含まれる場合はその自由席特急券の行き先情報と前記ダイヤ情報データベースから読み出した列車ダイヤ情報とを参照して現時点から予め定めた時間内に発車し前記行き先に到達可能な列車を指定列車として選定するステップと、
指定列車記入部が、前記指定列車選定装置が選定した指定列車情報を自由席特急券に記録するステップと、
列車内に設置され、設置されている列車を特定する列車情報を記憶する乗車証明書発行装置が、乗車した列車を特定する乗車列車情報を記録して乗車証明書として発行するステップと、
列車情報読み取り部が、前記自由席特急券に記録された指定列車情報と前記乗車証明書に記録された乗車列車情報とを読み取って読み取った指定列車と乗車列車とが同一であるかを比較するステップと、
特典発行部が、前記列車情報読み取り部から比較結果が同一であるとの情報を送信された場合に特典を発行するステップとを有することを特徴とする自由席利用者への特典付与方法。 - 切符読み取り部と指定列車記入部とを備えた改札処理装置と、列車ダイヤ情報を格納するダイヤ情報データベースと、指定列車選定装置と、列車内に設置され設置されている列車を特定する列車情報を記憶し列車情報読み取り部と特典発行部とを備えた特典発行装置とを使用する自由席利用者への特典付与方法であって、
前記切符読み取り部が、切符に記録された機械読み取り可能情報から切符の種類情報と行き先情報とを読み取るステップと、
前記指定列車選定装置が、前記切符読み取り部から送信された種類情報に自由席特急券が含まれる場合はその自由席特急券の行き先情報と前記ダイヤ情報データベースから読み出した列車ダイヤ情報とを参照して現時点から予め定めた時間内に発車し前記行き先に到達可能な列車を指定列車として選定するステップと、
前記指定列車記入部が、前記指定列車選定装置が選定した指定列車情報を自由席特急券に記録するステップと、
前記列車情報読み取り部が、前記自由席特急券に記録された指定列車情報を読み取って記憶している列車と同一であるかを比較するステップと、
前記特典発行部が、前記列車情報読み取り部から比較結果が同一であるとの情報を送信された場合に特典を発行するステップとを有することを特徴とする自由席利用者への特典付与方法。 - 前記特典が割引券であることを特徴とする請求項5、6または7記載の自由席利用者への特典付与方法。
Priority Applications (1)
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