JP3978198B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、受光素子から出力される輝度信号を処理して、画像情報を出力する撮像装置及び当該撮像装置に用いられる出力用デバイスに関し、特に、出力最終段の回路において、発熱による悪影響を抑制しつつ、特性の劣化を抑制する技術に関する。
近年、家庭用ビデオカメラやデジタルスチルカメラなどの撮像機器が一般に普及している。
これらの撮像機器には、2次元状に複数個配列された受光素子の出力信号を、複数の垂直CCD及び1以上の水平CCDを用いて順に出力する固体撮像素子を用いたものがある。
上記のような固体撮像素子については、非特許文献1に詳細に記載されている。
また、固体撮像素子の放熱対策について言及した従来技術が、特許文献1に開示されている。
特許文献1には、ソースホロワ回路からなる出力部の最終段の定電流源部を、固体撮像素子外部に設けたことにより、固体撮像素子の発熱量を半減することができると記載されているが、外部に設けた定電流源部が新たな発熱源となり、結局全体の発熱量は変わらないので、単に発熱源を分散しただけに過ぎず、また他の目的及び効果については何ら言及されていない。
テレビジョン学会技術報告「CPD固体撮像素子の新しい駆動法」(昭和57年3月16日発表、松下電子工業株式会社、半導体研究所、曽根賢朗他6名) 特許2982353号公報
通常、固体撮像素子の中央部には受光素子が配列されているので、受光素子毎に必要でない回路は周辺部分に配置される。
よって発熱量の多い出力部は周辺部分の一部分に配置されるのであるが、固体撮像素子のウェハ厚を有る程度より薄くした場合に出力部で生じた熱が固体撮像素子全体に広がりきれず、出力部近傍の受光素子の温度だけが上昇する。
一方、受光素子は温度の上昇に伴い、暗電流が増加する傾向がある。
よって、出力部の周辺の受光素子の暗電流が増加し局所的に画像が白くなり、画像の品質に悪影響を及ぼす。
この現象は固体撮像素子のウェハ厚を500μm程度に薄くした辺りから生じ始め、400μm程度よりも薄くした場合に特に顕著となる。
上記の問題を解決するために、受光素子を含む固体撮像素子の外部に出力部を設ける方法が有力である。
ところが、固体撮像素子の外部に出力部を設けると、配線の浮遊容量が増えるので、出力応答性が低下し、またノイズが増加してS/N比が悪くなるという問題がある。
そこで、本発明は、ウェハ厚を薄くした場合において、出力部近傍の受光素子の温度だけが上昇することによる性能及び品質の低下を抑制し、かつ、固体撮像素子の外部に設けた出力部中の浮遊容量の増加を抑えることができる撮像装置、及び出力用デバイスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る撮像装置は、複数の受光素子が配列した固体撮像素子と、少なくとも1段の出力回路と当該出力回路の最後段の出力信号をインピーダンス変換する最終段バッファ回路とを備え、前記複数の受光素子から出力される輝度信号を処理して画像情報を出力する撮像装置において、前記出力回路の最後段はソースホロワ回路であり、前記ソースホロワ回路の電流源、及び前記最終段バッファ回路が前記複数の受光素子が形成された第1の半導体基板の外部に形成され、前記電流源の主要部、及び前記最終段バッファ回路の主要部が1個のパッケージ内に形成され、前記第1の半導体基板は500μmよりも薄い厚みであることを特徴とする。
課題を解決するための手段に記載した構成により、電流源が受光素子を含み500μmよりも薄い厚みの第1の半導体基板の外部に設けられるので、局所的に受光素子の温度が上昇することによる画像情報の品質の低下を抑制でき、また、電流源の主要部と最終段バッファ回路の主要部とが1個のパッケージ内に形成されるので、配線長を短くすることができ浮遊容量が減るので、出力応答性が向上しS/N比を良くすることができる。
また撮像装置において、前記パッケージ内に形成されている電流源の主要部は当該電流源に含まれる能動素子であり、前記パッケージ内に形成されている最終段バッファ回路の主要部は当該最終段バッファ回路に含まれる能動素子であることを特徴とすることもできる
これによって、複数の能動素子が1個のパッケージ内に形成されるので、能動素子間の配線長を短くすることができる。
また撮像装置において、前記電流源に含まれる能動素子、及び前記最終段バッファ回路に含まれる能動素子は前記第1の半導体基板と異なる第2の半導体基板上に形成され当該第2の半導体基板が前記パッケージに封入されていることを特徴とすることもできる。
これによって、複数の能動素子が1個の半導体基板上に形成されるので、能動素子間の配線長をさらに短くすることができ、また、同一の工程において複数の能動素子をまとめて生産することにより、生産性を上げることができる。
また撮像装置において、前記パッケージ内には、さらに、前記第1の半導体基板と前記第2の半導体基板とが当該パッケージ内で接続されていることを特徴とすることもできる
これによって、複数の能動素子が形成された1個の半導体基板と固体撮像素子とが1個のパッケージ内に形成されパッケージ内で接続されるので、半導体基板と固体撮像素子との配線長を短くすることができ浮遊容量が減るので、出力応答性が向上しS/N比を良くすることができる
た撮像装置において、前記電流源は、所定の定電圧を抵抗分割し分割電圧を出力する抵抗分割回路と、前記抵抗分割回路の出力インピーダンスを下げる電流源バッファ回路と、前記電流源バッファ回路の出力電圧がベース電極に印加されコレクタ電極が前記固体撮像素子の出力線に接続されているエミッタ接地トランジスタとを含み、前記エミッタ接地トランジスタが前記パッケージ内に形成されている電流源の主要部であることを特徴とすることもできる。
これによって、電流源バッファ回路により抵抗分割回路の出力インピーダンスが下げられるので、ベース電極の電圧変動を抑制することができ、ソースホロワ回路の出力ゲインが低下しない。
また撮像装置において、前記エミッタ接地トランジスタはNPNトランジスタであり、前記電流源バッファ回路は前記分割電圧がベース電極に印加されているNPNトランジスタを含み、前記最終段バッファ回路に含まれる能動素子はNPNトランジスタであり、NPNトランジスタである前記エミッタ接地トランジスタ、前記電流源バッファ回路に含まれるNPNトランジスタ、及びNPNトランジスタである前記最終段バッファ回路に含まれる能動素子は前記固体撮像素子とは別の1個の半導体基板上に形成され、当該半導体基板が前記パッケージ内に形成されていることを特徴とすることもできる。
これによって、3つのトランジスタが1個のパッケージ内に形成され、さらに同じNPNトランジスタなので、同一の工程において生成することができ、生産コストが抑えられる。
また撮像装置において、前記エミッタ接地トランジスタはNPNトランジスタであり、前記電流源バッファ回路は前記分割電圧がベース電極に印加されているNPNトランジスタを含み、前記最終段バッファ回路に含まれる能動素子はPNPトランジスタであり、NPNトランジスタである前記エミッタ接地トランジスタ、前記電流源バッファ回路に含まれるNPNトランジスタ、及びPNPトランジスタである前記最終段バッファ回路に含まれる能動素子は、前記固体撮像素子とは別の1個の半導体基板上に形成され、当該半導体基板が前記パッケージ内に形成されていることを特徴とすることもできる。
これによって、3つのトランジスタが1個のパッケージ内に形成され、さらに、最終段バッファ回路がPNPトランジスタなので、立ち下がりの応答特性が電流量に依存せず、エミッタ電流を必要以上に増やすことなく立下りのスルーレートを高めることができ、一方CCDの応答性は立ち下がりの応答特性に大きく依存するため、NPNトランジスタを用いた場合に較べて応答特性が優れる。
また撮像装置において、前記エミッタ接地トランジスタはNPNトランジスタであり、前記電流源バッファ回路は前記分割電圧がベース電極に印加されているPNPトランジスタを含み、NPNトランジスタである前記エミッタ接地トランジスタ、及び前記電流源バッファ回路に含まれるPNPトランジスタは、前記パッケージ内に形成されている電流源の主要部であることを特徴とすることもできる。
これによって、2つのトランジスタのタイプが異なり、温度の変動に伴う特性の変化がうち消し合うので、温度による特性変動を抑えることができる。
また撮像装置において、前記電流源はゲート電極とソース電極とが接地され、ドレイン電極が前記固体撮像素子の出力線に接続されているJ−FETを含み、前記J−FETが前記パッケージ内に形成されている電流源の主要部であることを特徴とすることもできる。
これによって、J−FETにより電流設定用のバイアス抵抗分割回路が不要となり部品点数を削減でき、ソースホロワ回路の出力ゲインが低下しない。
また撮像装置において、前記ソース電極はソース抵抗を介して接地されていることを特徴とすることもできる。
これによって、ドレイン電流の特に温度変動によるばらつきを抑えることができる。
また撮像装置において、前記ソース抵抗は、ゲート・ソース間電圧とドレイン電流との関係が温度により影響されない値に設定されていることを特徴とすることもできる。
これによって、抵抗値を適正に設定することにより温度による特性変動を抑えることができる。
また撮像装置において、前記出力用デバイスのパッケージ内に形成されている能動素子、及び前記最終段バッファ回路に含まれる能動素子は、定格電流が1mA以上、20mA以下であることを特徴とすることもできる。
これによって、一般的なトランジスタの定格電流が50〜100mA以上であるのに対し、各能動素子の定格電流を1mA以上20mA以下と小さくすることに伴い、ベース・コレクタ間の寄生容量を小さくする等、各能動素子の他の特性を良くすることができる。
(実施の形態1)
<概要>
本発明の実施の形態1は、出力部近傍の受光素子の温度だけが上昇することによる画像情報の品質の低下を抑制するために、受光素子を含む固体撮像素子の外部に、出力部の最後段のソースホロワ回路の電流源を設け、また、固体撮像素子の外部に設けた電流源の浮遊容量の増加によるS/N比の劣化を抑えるために、電流源と最終段バッファ回路とを、1個のパッケージ内に形成する撮像システムである。
<構成>
図1は、本発明の実施の形態1における撮像システムの概略構成を示す図である。
実施の形態1の撮像システムは、ビデオカメラやデジタルスチルカメラなどの撮像機器に内蔵されており、レンズにより結像された被写体像を光電変換して画像情報を出力するものであり、図1に示すように、固体撮像素子1、外部出力用デバイス2、信号処理部3、及び駆動部4から構成される。
固体撮像素子1は、駆動部4によって駆動され、レンズ(図示せず)により結像された被写体像が2次元状に複数個配列された各受光素子に投射され、各受光素子で光電変換により発生した輝度信号を、複数の垂直CCD及び1個の水平CCDを用いて所定の順序で外部出力用デバイス2へ出力する半導体デバイスであり、出力部の最後段がソースホロワ回路である従来の固体撮像素子から、当該ソースホロワ回路の定電流源部を削除した構成である。
なお、本明細書では水平CCDが1個の例を用いて説明するが、水平CCDは複数であってもよい。
外部出力用デバイス2は、固体撮像素子1と信号処理部3との間に接続された1個の半導体デバイスであり、固体撮像素子1の出力に対して信号処理部3に出力する為に必要な変換を施す回路が、1個のパッケージ内に形成されている。
なお、外部出力用デバイス2は水平CCDと同数必要なので、水平CCDは複数の場合には、外部出力用デバイス2も複数である。
信号処理部3は、駆動部4に駆動指示を出し、外部出力用デバイス2から出力される輝度信号を処理して画像情報を外部へ出力するものである。
駆動部4は、信号処理部3からの駆動指示に基づいて、固体撮像素子1を駆動する。
図2は、外部出力用デバイス2の詳細な回路を示す図である。
図2に示すように、外部出力用デバイス2は電流源回路5、及び最終段バッファ回路6から構成される。
電流源回路5は、前記従来の固体撮像素子に含まれている定電流源部に相当する電気回路であり、図2に示すように、抵抗7、抵抗8、抵抗9、バッファトランジスタ10、抵抗11、エミッタ接地トランジスタ12、及び抵抗13から構成され、固体撮像素子1内の出力部の最後段の回路と合わせてソースホロワ回路が形成される。
最終段バッファ回路6は、固体撮像素子1と電流源回路5による出力信号をインピーダンス変換して画像情報を出力するバッファ回路であり、バッファトランジスタ14、及び抵抗15から構成される。
抵抗7と抵抗8と抵抗9とは抵抗分割回路を形成し、所定の定電圧を抵抗分割し抵抗分割点から分割電圧を出力する。なお、電流外部設定端子を、任意の抵抗を介して接地するなどして電流値を設定することができる。
ここでは所定の定電圧をVDD=12Vとし、抵抗7はVDDと抵抗分割点との間に接続され18kΩであり、抵抗8は抵抗分割点と電流外部設定端子との間に接続され4.1kΩであり、抵抗9は電流外部設定端子とGNDとの間に接続され8.2kΩであるものとする。
バッファトランジスタ10は、分割電圧がベース電極に印加され、コレクタ電極が所定の定電圧に接続され、エミッタ電極がエミッタ接地トランジスタ12のベース端子に接続されると共に抵抗11を介してGNDに接続されたNPNトランジスタであり、トランジスタのベース・コレクタ間の寄生容量によって生じる出力特性の劣化を抑制するために、抵抗分割回路の出力インピーダンスを下げるバッファ回路となる。
エミッタ接地トランジスタ12は、ベース電極にバッファトランジスタ10のエミッタ電極が接続され、コレクタ電極が固体撮像素子1の出力線に接続され、エミッタ電極が抵抗13を介して接地されたNPNトランジスタである。
ここで、エミッタ接地トランジスタ12のコレクタ・エミッタ間には電流が1〜10mA程度しか流れないことから、定格電流は、高周波数の駆動および大容量負荷等を考慮しても最大で20mA程度で十分である。そこで、定格電流が1mA以上、20mA以下程度で、定格電流が小さいことに伴いベース・コレクタ間の寄生容量が小さい等、周波数特性等の優れた小規模なトランジスタを使用する方が望ましい。また一般的なトランジスタの定格電流が20〜100mAであり本回路用には必要以上に大きいので、本回路専用に小規模なトランジスタを生産することが望ましい。
バッファトランジスタ10は、コレクタ・エミッタ間には電流が1〜10mA程度しか流れないことから、エミッタ接地トランジスタ12と同じ定格電流が1mA以上20mA以下程度の小さなトランジスタを流用すればよい。
またここでは、抵抗11は4.7kΩ、抵抗13は1.3kΩとする。
バッファトランジスタ14は、固体撮像素子1の出力信号がベース電極に印加され、コレクタ電極が所定の電位に接続され、エミッタ電極が抵抗15を介して接地されたNPNトランジスタである。ここで、バッファトランジスタ14のコレクタ・エミッタ間には電流が1〜10mA程度しか流れないので、バッファトランジスタ10と同じ定格電流が1mA以上20mA以下程度の小さなトランジスタを流用すればよい。
なお、外部出力用デバイス2の全ての構成要素を1個の半導体基板上に形成し、この半導体基板だけを1個のパッケージに封入してもよいし、一部の構成要素を1個の半導体基板上に形成し、この半導体基板と残りの構成要素とを1個のパッケージに封入してもよい。例えば、バッファトランジスタ10、エミッタ接地トランジスタ12、及びバッファトランジスタ14といった各能動素子を1個の半導体基板上に形成し、この半導体基板と残りの構成要素とを1個のパッケージに封入してもよい。また、各能動素子を2個ないしは3個の半導体基板上に分けて形成し、これらの半導体基板と残りの構成要素とを1個のパッケージに封入してもよい。例えば、バッファトランジスタ10を半導体基板A上に形成し、エミッタ接地トランジスタ12、及びバッファトランジスタ14を半導体基板B上に形成して、半導体基板A、半導体基板B、及び残りの構成要素を1個のパッケージに封入する。また例えば、バッファトランジスタ10を半導体基板A上に形成し、エミッタ接地トランジスタ12を半導体基板C上に形成し、バッファトランジスタ14を半導体基板D上に形成して、半導体基板A、半導体基板C、半導体基板D、及び残りの構成要素を1個のパッケージに封入する。
<まとめ>
以上のように、本発明の実施の形態1の撮像システムによれば、出力部の最後段のソースホロワ回路の電流源を受光素子を含む固体撮像素子の外部に設けたことにより、ウェハ厚を500μm程度より薄くした場合に発生する出力部近傍の受光素子の温度だけが上昇することによる画像情報の品質の低下を抑制することができ、また、少なくとも電流源の主要部と最終段バッファ回路の主要部とを1個のパッケージ内に形成するので、配線長を短くすることができ、浮遊容量が減りS/N比を良くすることができる。さらに、抵抗分割回路の出力インピーダンスを下げるバッファ回路を電流源中に含むことにより、出力信号の信号周波数に依存するベース電極の電圧変動を抑制してソースホロワ回路の出力ゲインを向上させることができる。
(実施の形態2)
<概要>
本発明の実施の形態2は、温度による特性変動を抑えるために、実施の形態1の電流源回路5に含まれるバッファトランジスタ10をNPNトランジスタからPNPトランジスタに変更した撮像システムである。
<構成>
実施の形態2の撮像システムは、実施の形態1の撮像システムの外部出力用デバイス2を外部出力用デバイス20に置き換えたものであり、実施の形態1と同様の構成要素には同一番号を付し、その説明を省略する。
実施の形態2の撮像システムは、固体撮像素子1、外部出力用デバイス20、信号処理部3、及び駆動部4から構成される。
図3は、外部出力用デバイス20の詳細な回路を示す図である。
図3に示すように、外部出力用デバイス20は電流源回路21、及び最終段バッファ回路6から構成される。
電流源回路21は、前記従来の固体撮像素子に含まれている定電流源部に相当する電気回路であり、図3に示すように、抵抗24、抵抗8、抵抗9、バッファトランジスタ22、抵抗23、エミッタ接地トランジスタ12、及び抵抗13から構成され、固体撮像素子1内の出力部の最後段の回路と合わせてソースホロワ回路が形成される。なお、抵抗24は、ここでは30kΩとする。
バッファトランジスタ22は、分割電圧がベース電極に印加され、コレクタ電極がGNDに接続され、エミッタ電極がエミッタ接地トランジスタ12のベース端子に接続されると共に抵抗23を介して所定の定電圧に接続されたPNPトランジスタであり、トランジスタのベース・コレクタ間の寄生容量によって生じる出力特性の劣化を抑制するために、抵抗分割回路の出力インピーダンスを下げるバッファ回路となる。ここで、バッファトランジスタ22は、バッファトランジスタ10と同様に定格電流が1mA以上20mA以下程度の小さなトランジスタを本回路専用に生産することが望ましい。
また抵抗23は、ここでは8.2kΩとする。
なお、外部出力用デバイス20の全ての構成要素を1個の半導体基板上に形成し、この半導体基板だけを1個のパッケージに封入してもよいし、一部の構成要素を1個の半導体基板上に形成し、この半導体基板と残りの構成要素とを1個のパッケージに封入してもよい。例えば、バッファトランジスタ22、エミッタ接地トランジスタ12、及びバッファトランジスタ14といった各能動素子を1個の半導体基板上に形成し、この半導体基板と残りの構成要素とを1個のパッケージに封入してもよい。また、各能動素子を2個ないしは3個の半導体基板上に分けて形成し、これらの半導体基板と残りの構成要素とを1個のパッケージに封入してもよい。例えば、バッファトランジスタ22を半導体基板E上に形成し、エミッタ接地トランジスタ12、及びバッファトランジスタ14を半導体基板F上に形成して、半導体基板E、半導体基板F、及び残りの構成要素を1個のパッケージに封入する。また例えば、バッファトランジスタ22を半導体基板E上に形成し、エミッタ接地トランジスタ12を半導体基板G上に形成し、バッファトランジスタ14を半導体基板H上に形成して、半導体基板E、半導体基板G、半導体基板H、及び残りの構成要素を1個のパッケージに封入する。
<まとめ>
以上のように、本発明の実施の形態2の撮像システムによれば、実施の形態1の電流源回路に含まれるバッファトランジスタをNPNトランジスタからPNPトランジスタに変更したことにより、実施の形態1のように全てトランジスタが同じタイプなので生産工程を統一することが容易で生産コストが抑えられるという点においては不利となるが、その他の点においては実施の形態1と同様の効果があり、さらに、温度の変動に伴う特性の変化がうち消し合うので、温度による特性変動を抑えることができるという優れた効果がある。
(実施の形態3)
<概要>
本発明の実施の形態3は、実施の形態1と同様に、出力部近傍の受光素子の温度だけが上昇することによる画像情報の品質の低下を抑制するために、出力部の最後段のソースホロワ回路の電流源を受光素子を含む固体撮像素子の外部に設け、また、固体撮像素子の外部に設けた電流源の浮遊容量の増加によるS/N比の劣化を抑えるために、電流源と最終段バッファ回路とを、1個のパッケージ内に形成する撮像システムであり、実施の形態1とは電流源の回路構成が異なる。
<構成>
実施の形態3の撮像システムは、実施の形態1の撮像システムの外部出力用デバイス2を外部出力用デバイス30に置き換えたものであり、実施の形態1と同様の構成要素には同一番号を付し、その説明を省略する。
実施の形態3の撮像システムは、固体撮像素子1、外部出力用デバイス30、信号処理部3、及び駆動部4から構成される。
図4は、外部出力用デバイス30の詳細な回路を示す図である。
図4に示すように、外部出力用デバイス30は電流源回路31、及び最終段バッファ回路6から構成される。
電流源回路31は、前記従来の固体撮像素子に含まれている定電流源部に相当する電気回路であり、図4に示すように、J−FET(接合型電界効果トランジスタ)32、及びソース抵抗33から構成され、固体撮像素子1内の出力部の最後段の回路と合わせてソースホロワ回路が形成される。
J−FET32は、ベース電極が接地され、ソース電極がソース抵抗33を介して接地され、ドレイン電極が固体撮像素子1の出力線に接続された小信号用ジャンクションFETである。ここで、J−FET32のドレイン・ソース間には電流が3mA程度しか流れないことから、例えばドレイン電流が3mA付近の小信号用ジャンクションFETを使用する。
なお、小信号用ジャンクションFETのかわりに定電流ダイオード等の、小信号用ジャンクションFETと同等の特性を持つ素子及び回路を用いても良い。
またソース抵抗33は、必ずしも必要ではないが、ソース抵抗を用いるとゲート・ソース電圧が生じ、ドレイン電流のばらつきを抑えることができるという利点がある。ここでは、J−FET32の定格電流を必要な電流値よりも大きめに設定し、必要な電流値になる程度のソース抵抗をゲート・ソース間に挿入することとする。
ここでは、ソース抵抗33は160Ωとする。
図5は、ある小信号用ジャンクションFET(2SK1103)についての、各ゲート・ソース電圧Vgs(0V,−0.1V,−0.2V,−0.3V,−0.4V)におけるドレイン・ソース電圧Vdsとドレイン電流Idとの関係を示す図である。
図5に示すように、ゲート・ソース電圧Vgsが−0.4V、ドレイン・ソース電圧Vdsが3V以上の場合にはドレイン電流Idはほぼ一定値であり、ゲート・ソース間の電位差が大きいほど低いドレイン・ソース電圧Vdsでドレイン電流Idは飽和し、またセルフバイアス効果で固体間の電流ばらつきを抑えることができる。
また、ソース抵抗33を適切な値にすることより、温度による特性変動を抑えることもできる。
図6は、上記小信号用ジャンクションFET(2SK1103)についての、各温度Ta(−25℃,25℃,75℃)におけるゲート・ソース電圧Vgsとドレイン電流Idとの関係を示す図である。
図6に示すように、ゲート・ソース電圧Vgs=−0.45Vの場合には、どの温度でもドレイン電流はほぼ一定値である。
従って、ソース抵抗33をこの様なゲート・ソース間電圧とドレイン電流との関係が温度により影響されない値に設定すれば、温度による特性変動を抑えることができる。
例えば、上記小信号用ジャンクションFETにおいては、ゲート・ソース電圧Vgs=−0.45Vとなるようにソース抵抗33を設定し、温度による特性変動を抑える。
なお、外部出力用デバイス30の全ての構成要素を1個の半導体基板上に形成し、この半導体基板だけを1個のパッケージに封入してもよいし、一部の構成要素を1個の半導体基板上に形成し、この半導体基板と残りの構成要素とを1個のパッケージに封入してもよい。例えば、J−FET32及びバッファトランジスタ14といった各能動素子を1個の半導体基板上に形成し、この半導体基板と残りの構成要素とを1個のパッケージに封入してもよい。また、各能動素子を2個の半導体基板上に分けて形成し、これらの半導体基板と残りの構成要素とを1個のパッケージに封入してもよい。例えば、J−FET32を半導体基板X上に形成し、バッファトランジスタ14を半導体基板Y上に形成して、半導体基板X、半導体基板Y、及び残りの構成要素を1個のパッケージに封入する。
<まとめ>
以上のように、本発明の実施の形態3の撮像システムによれば、出力部の最後段のソースホロワ回路の電流源を受光素子を含む固体撮像素子の外部に設けたことにより、ウェハ厚を500μm程度より薄くした場合に発生する出力部近傍の受光素子の温度だけが上昇することによる画像質の劣化を抑制することができ、また、少なくとも電流源の主要部と最終段バッファ回路の主要部とを1個のパッケージ内に形成するので、配線長を短くすることができ、浮遊容量が減りS/N比を良くすることができる。さらに、J−FETにより電流源を構成することにより、電流設定用のバイアス抵抗分割回路が不要となり部品点数を削減でき、ソースホロワ回路の出力ゲインを向上させることができる。
また、適切な値のソース抵抗を用いることにより、ドレイン電流を安定させ、固体間のばらつきを抑え、温度による特性変動を抑えることができる。
(変形例1)
<概要>
本発明の変形例1は、実施の形態1〜3のように電流源回路と最終段バッファ回路の全ての部品を1個のパッケージ内に備えるのではなく、少なくとも電流源の一部と最終段バッファ回路の一部とを、1個のパッケージ内に形成する。
<構成>
本発明の実施の形態1では電流源回路5及び最終段バッファ回路6の全ての部品を、本発明の実施の形態2では電流源回路21及び最終段バッファ回路6の全ての部品を、本発明の実施の形態3では電流源回路31及び最終段バッファ回路6の全ての部品を1個のパッケージ内に備えているが、必ずしも全ての部品を1個のパッケージ内に備えなくても、本発明の効果が得られる場合がある。
そこで本発明の変形例1では、固体撮像素子の外部に設けた電流源回路と最終段バッファ回路のそれぞれ一部の構成要素を、1個のパッケージ内に備える場合について説明する。
実施の形態1に対応する変形の場合は、電流源回路5の主要部及び最終段バッファ回路6の主要部を1個のパッケージ内に形成し、残りの構成要素はパッケージ外のプリント基板上等に形成する。例えば、能動素子であるバッファトランジスタ10、エミッタ接地トランジスタ12、及びバッファトランジスタ14を1個の半導体基板上に形成し、この半導体基板を1個のパッケージに封入する。また例えば、各能動素子を2個ないしは3個の半導体基板上に分けて形成し、これらの半導体基板の2個中の2個、3個中のいずれか2個、又は3個中の3個を1個のパッケージに封入する。
実施の形態2に対応する変形の場合は、電流源回路21の主要部及び最終段バッファ回路6の主要部を1個のパッケージ内に形成し、残りの構成要素はパッケージ外のプリント基板上等に形成する。例えば、能動素子であるバッファトランジスタ22、エミッタ接地トランジスタ12、及びバッファトランジスタ14を1個の半導体基板上に形成し、この半導体基板を1個のパッケージに封入する。また例えば、各能動素子を2個ないしは3個の半導体基板上に分けて形成し、これらの半導体基板の2個中の2個、3個中のいずれか2個、又は3個中の3個を1個のパッケージに封入する。
実施の形態3に対応する変形の場合は、電流源回路31の主要部及び最終段バッファ回路6の主要部を1個のパッケージ内に形成し、残りの構成要素はパッケージ外のプリント基板上等に形成する。例えば、能動素子であるJ−FET32及びバッファトランジスタ14を1個の半導体基板上に形成し、この半導体基板を1個のパッケージに封入する。また例えば、各能動素子を2個の半導体基板上に分けて形成し、これら2個の半導体基板を1個のパッケージに封入する。
なお、複数の能動素子を1個の半導体基板上に形成する場合には、能動素子間
の接続を半導体基板内において実現することができ、抵抗はエッチング等により半導体基板上に形成してもよい。
また、複数の半導体基板を1個のパッケージに封入する場合には、半導体基板間を、パッケージ内において、金線やアルミ線によるワイヤーボンディング等により接続してもよい。
図7(a)、(b)、及び(c)は、本発明の変形例1における外部出力用デバイスの概略を示す図である。ここで、実施の形態1〜3と同様の構成要素には同一番号を付し、その説明を省略する。
図7(a)に示す外部出力用デバイス40は、エミッタ接地トランジスタ12、及びバッファトランジスタ14から構成される。
図7(b)に示す外部出力用デバイス50は、J−FET32及びバッファトランジスタ14から構成される。
図7(c)に示す外部出力用デバイス60は、J−FET32、ソース抵抗33、及びバッファトランジスタ14から構成される。
(変形例2)
<概要>
本発明の変形例2は、実施の形態1〜3、変形例1のように、少なくとも電流源回路の能動素子と最終段バッファ回路の能動素子とを、1個のパッケージ内に形成するだけでなく、固体撮像素子の半導体基板も同じパッケージ内に形成する。
ただし、固体撮像素子の半導体基板内には電流源回路と最終段バッファ回路とは含まれない。
<構成>
本発明の変形例2では、電流源回路と最終段バッファ回路のそれぞれの少なくとも一部の構成要素と、固体撮像素子の半導体基板とを1個のパッケージ内に備える場合について説明する。
実施の形態1に対応する変形の場合は、固体撮像素子1の半導体基板、電流源回路5の半導体基板、及び最終段バッファ回路6の半導体基板を1個のパッケージ内に形成する。
実施の形態2に対応する変形の場合は、固体撮像素子1の半導体基板、電流源回路21の半導体基板、及び最終段バッファ回路6の半導体基板を1個のパッケージ内に形成する。
実施の形態3に対応する変形の場合は、固体撮像素子1の半導体基板の半導体基板、電流源回路31の半導体基板、及び最終段バッファ回路6の半導体基板を1個のパッケージ内に形成する。
変形例1に対応する変形の場合は、固体撮像素子1の半導体基板、及び他の構成要素の主要部を1個のパッケージ内に形成し、残りの構成要素はパッケージ外のプリント基板上等に形成する。
なお、固体撮像素子1の半導体基板と、パッケージ内の他の構成要素とを、パッケージ内において、金線やアルミ線によるワイヤーボンディング等により接続してもよい。
図8(a)、(b)、及び(c)は、本発明の変形例2におけるデバイスの概略を示す図である。ここで、実施の形態1〜3、変形例1と同様の構成要素には同一番号を付し、その説明を省略する。
図8(a)に示すデバイス70は、固体撮像素子1の半導体基板71、少なくともエミッタ接地トランジスタ12を含む電流源回路5の半導体基板72、及び、少なくともバッファトランジスタ14を含む最終段バッファ回路6の半導体基板73から構成される。
図8(b)に示すデバイス80は、固体撮像素子1の半導体基板71、少なくともエミッタ接地トランジスタ12を含む電流源回路21の半導体基板72、及び、少なくともバッファトランジスタ14を含む最終段バッファ回路6の半導体基板73から構成される。
図8(c)に示すデバイス90は、固体撮像素子1の半導体基板81、少なくともJ−FET32を含む電流源回路31の半導体基板82、及び、少なくともバッファトランジスタ14を含む最終段バッファ回路6の半導体基板83から構成される。
なお、各実施の形態及び各変形例においては、最終段バッファ部6にNPNトランジスタを用いているが、PNPトランジスタを用いてもよい。一般的に、CCDの出力応答性は立ち下がりの応答特性に大きく依存するので、最終段バッファ部6にPNPトランジスタを用いると、エミッタ電流を必要以上に増やすことなく立下りのスルーレートを高めることができる。従って、CCDの出力部である最終段バッファ部6には、PNPトランジスタを用いた方が、応答特性の面からみて有利である。
また、最終段バッファ回路6のバッファトランジスタ14に対して、例えば100Ω程度のベース抵抗を挿入してもよい。このようなベース抵抗を挿入すると、CCDの出力信号を高速化する際に問題となるオーバーシュートやアンダーシュートあるいは発振を抑制することができる。
また、本発明の各実施の形態び各変形例においては、CCDの出力部についての適用例を説明したが、CMOSセンサーをはじめとするMOS型センサー等についても、CCDの出力部と同様の出力段を有するものであれば同様に適用が可能である。
本発明は、家庭用ビデオカメラやデジタルスチルカメラなどの撮像機器に適用することができる。本発明によって、固体撮像素子のウェハ厚を薄くした場合において、出力部近傍の受光素子の温度だけが上昇することによる画像質の劣化を抑制し、かつ、固体撮像素子の外部に設けた回路中の浮遊容量によって生じるS/N比の劣化を抑制した固体撮像素子が提供でき、撮像機器の画質等の性能の向上に寄与することができる。
また、家庭用だけでなく、あらゆる撮像機器に適用することができる。
本発明の実施の形態1における撮像システムの概略構成を示す図である。 外部出力用デバイス2の詳細な回路を示す図である。 外部出力用デバイス20の詳細な回路を示す図である。 外部出力用デバイス30の詳細な回路を示す図である。 小信号用ジャンクションFETについての、各ゲート・ソース電圧Vgsにおけるドレイン・ソース電圧Vdsとドレイン電流Idとの関係を示す図である。 小信号用ジャンクションFETについての、各温度Taにおけるゲート・ソース電圧Vgsとドレイン電流Idとの関係を示す図である。 図7(a)、(b)、及び(c)は、本発明の変形例1における外部出力用デバイスの概略を示す図である。 図8(a)、(b)、及び(c)は、本発明の変形例2におけるデバイスの概略を示す図である。
符号の説明
1 固体撮像素子
2 外部出力用デバイス
3 信号処理部
4 駆動部
5 電流源回路
6 最終段バッファ回路
7 抵抗
8 抵抗
9 抵抗
10 バッファトランジスタ
11 抵抗
12 エミッタ接地トランジスタ
13 抵抗
14 バッファトランジスタ
15 抵抗
20 外部出力用デバイス
21 電流源回路
22 バッファトランジスタ
23 抵抗
24 抵抗
30 外部出力用デバイス
31 電流源回路
32 J−FET
33 ソース抵抗
40 外部出力用デバイス
50 外部出力用デバイス
60 外部出力用デバイス
70 デバイス
71 半導体基板
72 半導体基板
73 半導体基板
80 デバイス
81 半導体基板
82 半導体基板
83 半導体基板
90 デバイス
91 半導体基板
92 半導体基板
93 半導体基板

Claims (12)

  1. 複数の受光素子が配列した固体撮像素子と、少なくとも1段の出力回路と、当該出力回路の最後段の出力信号をインピーダンス変換する最終段バッファ回路とを備え、前記複数の受光素子から出力される輝度信号を処理して、画像情報を出力する撮像装置において、
    前記出力回路の最後段は、ソースホロワ回路であり、
    前記ソースホロワ回路の電流源、及び前記最終段バッファ回路が、前記複数の受光素子が形成された第1の半導体基板の外部に形成され、
    前記電流源の主要部、及び前記最終段バッファ回路の主要部が、1個のパッケージ内に形成され
    前記第1の半導体基板は500μmよりも薄い厚みであること
    を特徴とする撮像装置。
  2. 前記パッケージ内に形成されている電流源の主要部は、当該電流源に含まれる能動素子であり、
    前記パッケージ内に形成されている最終段バッファ回路の主要部は、当該最終段バッファ回路に含まれる能動素子であること
    を特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記電流源に含まれる能動素子、及び前記最終段バッファ回路に含まれる能動素子は、前記第1の半導体基板と異なる第2の半導体基板上に形成され、当該第2の半導体基板が前記パッケージに封入されていること
    を特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記パッケージ内には、さらに、前記第1の半導体基板と前記第2の半導体基板とが当該パッケージ内で接続されていること
    を特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記電流源は、
    所定の定電圧を抵抗分割し、分割電圧を出力する抵抗分割回路と、
    前記抵抗分割回路の出力インピーダンスを下げる電流源バッファ回路と、
    前記電流源バッファ回路の出力電圧がベース電極に印加され、コレクタ電極が前記固体撮像素子の出力線に接続されているエミッタ接地トランジスタとを含み、
    前記エミッタ接地トランジスタが、前記パッケージ内に形成されている電流源の主要部であること
    を特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  6. 前記エミッタ接地トランジスタは、NPNトランジスタであり、
    前記電流源バッファ回路は、前記分割電圧がベース電極に印加されているNPNトランジスタを含み、
    前記最終段バッファ回路に含まれる能動素子はNPNトランジスタであり、
    NPNトランジスタである前記エミッタ接地トランジスタ、前記電流源バッファ回路に含まれるNPNトランジスタ、及びNPNトランジスタである前記最終段バッファ回路に含まれる能動素子は、前記固体撮像素子とは別の1個の半導体基板上に形成され、当該半導体基板が前記パッケージ内に形成されていること
    を特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  7. 前記エミッタ接地トランジスタは、NPNトランジスタであり、
    前記電流源バッファ回路は、前記分割電圧がベース電極に印加されているNPNトランジスタを含み、
    前記最終段バッファ回路に含まれる能動素子はPNPトランジスタであり、
    NPNトランジスタである前記エミッタ接地トランジスタ、前記電流源バッファ回路に含まれるNPNトランジスタ、及びPNPトランジスタである前記最終段バッファ回路に含まれる能動素子は、前記固体撮像素子とは別の1個の半導体基板上に形成され、当該半導体基板が前記パッケージ内に形成されていること
    を特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  8. 前記エミッタ接地トランジスタは、NPNトランジスタであり、
    前記電流源バッファ回路は、前記分割電圧がベース電極に印加されているPNPトランジスタを含み、
    NPNトランジスタである前記エミッタ接地トランジスタ、及び前記電流源バッファ回路に含まれるPNPトランジスタは、前記パッケージ内に形成されている電流源の主要部であること
    を特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  9. 前記電流源は、ゲート電極とソース電極とが接地され、ドレイン電極が前記固体撮像素子の出力線に接続されているJ−FETを含み、
    前記J−FETが、前記パッケージ内に形成されている電流源の主要部であること
    を特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  10. 前記ソース電極は、ソース抵抗を介して接地されていること
    を特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  11. 前記ソース抵抗は、
    ゲート・ソース間電圧とドレイン電流との関係が、温度により影響されない値に設定されていること
    を特徴とする請求項10に記載の撮像装置。
  12. 前記出力用デバイスのパッケージ内に形成されている能動素子、及び前記最終段バッファ回路に含まれる能動素子は、
    定格電流が1mA以上、20mA以下であること
    を特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
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