JP2000223688A - 固体撮像装置およびカメラシステム - Google Patents

固体撮像装置およびカメラシステム

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JP2000223688A
JP2000223688A JP11020984A JP2098499A JP2000223688A JP 2000223688 A JP2000223688 A JP 2000223688A JP 11020984 A JP11020984 A JP 11020984A JP 2098499 A JP2098499 A JP 2098499A JP 2000223688 A JP2000223688 A JP 2000223688A
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emitter follower
substrate bias
transistor
substrate
circuit
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JP11020984A
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Hiroaki Oki
洋昭 大木
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板バイアス回路をCCD撮像装置と同一基
板上に搭載する場合に構造上制約があり、最終段のエミ
ッタフォロワ部をラテラル型npnトランジスタのみで
構成したのでは、高い電流増幅率hFEを得ることができ
ない。 【解決手段】 CCD撮像装置10の基板バイアス回路
23において、基板電流に対する基板バイアス電圧Vs
ubの変動を抑制するエミッタフォロワ部232を、電
流増幅率hFEを稼げるバーチカル型トランジスタからな
る1段目のエミッタフォロワトランジスタQ1と、pn
接合逆耐圧を稼ぐことができるラテラル型トランジスタ
からなる2段目のエミッタフォロワトランジスタQ2の
2段構成とし、トータルの電流増幅率hFEを向上させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像装置およ
びカメラシステムに関し、特に固体撮像装置における基
板バイアス回路の構成および当該基板バイアス回路を有
する固体撮像装置を撮像デバイスとして搭載したカメラ
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】固体撮像装置、例えばCCD(Charge Co
upled Device) 型撮像装置(以下、CCD撮像装置と称
す)において、2次元マトリクス状に配置されたセンサ
部(画素)がいわゆる縦型オーバーフロードレイン構造
の場合、基板がオーバーフロードレインとなり、センサ
部の飽和信号電荷量はデバイスのS/N特性、垂直CC
Dの取り扱い電荷量などによって決定されるが、製造ば
らつきによってオーバーフローバリアのポテンシャルが
ばらつくことになる。
【0003】このオーバーフローバリアのポテンシャル
は、オーバーフロードレインバイアス、即ち基板バイア
ス電圧Vsubの電圧値によって調整可能である。した
がって、デバイス個々の製造ばらつきに伴うセンサ部の
オーバーフローバリアのポテンシャルのばらつきを考慮
して基板バイアス電圧Vsubを最適値に設定するため
に、CCD撮像装置には通常、基板バイアス回路が搭載
されている。
【0004】この基板バイアス回路では、基板電流に対
する基板バイアスの発生値の変動を抑制することを目的
として、回路最終段をエミッタフォロワ化している。エ
ミッタフォロワ部で言えば、基板電流はコレクタ(エミ
ッタ)電流Icであり、基板バイアス変動の原因となる
のがベース電流Ibである。電流増幅率hFE(=Ic/
Ib)が高ければコレクタ電流Icに対するベース電流
Ibが小さいということで、基板電流に対するバイアス
変動の抑制効果は上がる。
【0005】ここで、基板電流は、CCD撮像装置の撮
像面に入射する光を光電変換して得られる電子によって
発生するものである。したがって、CCD撮像装置には
その用途から見て、基板電流の発生は避けられないこと
である。
【0006】この種の基板バイアス回路において、従来
は、最終段のエミッタフォロワ部にpn接合の逆耐圧を
稼ぐことができるラテラル型npnトランジスタのみを
使用した構成を採っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の従来の基板バイアス回路では、当該回路をCCD撮
像装置と同一基板上に搭載(オンチップ化)することか
ら構造上制約があり、最終段のエミッタフォロワ部をラ
テラル型npnトランジスタのみで構成したのでは、高
い電流増幅率hFEを得ることができないという課題があ
る。
【0008】電流増幅率hFEを向上するために、構造上
必要なことは、トランジスタのベース長を短くかつ接合
断面積を大きくすることである。これまでのラテラル型
npnトランジスタでは、ベース長はパターンルールで
決定されるので、接合断面積を稼ぐために可能な限りの
大面積を確保するしか方法がなかった。それでも、電流
増幅率hFEは1〜5程度と低いのが現状である。
【0009】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、基板バイアス回路の
最終段エミッタフォロワの電流増幅率hFEを上げ、基板
電流に対してバイアス変動の抑制効果の向上を可能とし
た固体撮像装置およびこれを搭載したカメラシステムを
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による固体撮像装
置は、所定の基板バイアス電圧を発生する基板バイアス
電圧発生回路と、基板電流に対する基板バイアス電圧の
変動を抑制するエミッタフォロワ部とを有し、このエミ
ッタフォロワ部をバーチカル型トランジスタを用いて構
成してなる基板バイアス回路を備えた構成となってい
る。そして、本発明によるカメラシステムは、当該基板
バイアス回路を有する固体撮像装置を撮像デバイスとし
て搭載している。
【0011】上記構成の固体撮像装置およびカメラシス
テムにおいて、エミッタフォロワ部を構成するバーチカ
ル型トランジスタは電流増幅率hFEを稼げることから、
エミッタフォロワ部の電流増幅率hFEを向上できる。こ
れにより、基板電流、即ちエミッタフォロワ部のコレク
タ(エミッタ)電流に対するベース電流の比率が小さく
なる。このベース電流を小さくできることで、基板バイ
アス電圧の変動を抑制できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の一
実施形態に係るCCD撮像装置を示す概略構成図であ
る。
【0013】図1において、行(垂直)方向および列
(水平)方向に2次元マトリクス状に配列された複数個
のセンサ部11の各々は、入射光をその光量に応じた電
荷量の信号電荷に変換して蓄積する。複数本の垂直CC
D13は、これらセンサ部11の垂直列ごとに設けら
れ、各センサ部11から読み出しゲート部12によって
読み出された信号電荷を垂直転送する。これらセンサ部
11、読み出しゲート部12および垂直CCD13によ
って撮像エリア14が構成されている。
【0014】この撮像エリア14において、センサ部1
1に蓄積された信号電荷は、読み出しゲート部12に後
述する読み出しパルスXSGが印加されることによって
垂直CCD13に読み出される。垂直CCD13は、例
えば4相の垂直転送クロックφV1〜φV4によって転
送駆動され、読み出しゲート部12によって読み出され
た信号電荷を水平ブランキング期間の一部にて1走査線
(1ライン)に相当する部分ずつ順に垂直方向に転送す
る。
【0015】ここで、垂直CCD13において、1相目
および3相目の転送電極は、読み出しゲート部12のゲ
ート電極を兼ねている。このことから、4相の垂直転送
クロックφV1〜φV4のうち、1相目の転送クロック
φV1と3相目の転送クロックφV3が低レベル、中間
レベルおよび高レベルの3値を採るように設定されてお
り、その3値目の高レベルのパルスが読み出しゲート部
12に与えられる読み出しパルスXSGとなる。
【0016】撮像エリア14の図面上の下側には、水平
CCD15が配されている。この水平CCD15には、
複数本の垂直CCD13から1ラインに相当する信号電
荷が順次転送される。水平CCD15は、例えば2相の
水平転送クロックφH1,φH2によって転送駆動さ
れ、複数本の垂直CCD13から移された1ライン分の
信号電荷を、水平ブランキング期間後の水平走査期間に
おいて順次水平方向に転送する。
【0017】水平CCD15の転送先側の端部には、例
えばフローティング・ディフュージョン・アンプ構成の
電荷電圧変換部16が設けられている。この電荷電圧変
換部16は、水平CCD15によって水平転送されてき
た信号電荷を順次信号電圧に変換して出力する。この信
号電圧は、出力回路(図示せず)を経た後、被写体から
の光の入射量に応じたCCD出力OUTとして、出力端
子17から外部に出力される。
【0018】上述したセンサ部11、読み出しゲート部
12、垂直CCD13、水平CCD15および電荷電圧
変換部16等は半導体基板(以下、単に基板と称す)1
8上に形成される。以上により、インターライン転送方
式のCCD撮像装置10が構成されている。このCCD
撮像装置10を駆動するための4相の垂直転送クロック
φV1〜φV4および2相の水平転送クロックφH1,
φH2は、タイミング発生回路19で発生される。
【0019】4相の垂直転送クロックφV1〜φV4
は、基板18上に形成された端子(パッド)20-1〜2
0-4を介して垂直CCD13に供給される。2相の水平
転送クロックφH1,φH2は、端子21-1,21-2を
介して水平CCD15に供給される。タイミング発生回
路19はさらに、これらの転送クロックの外に、センサ
部11に蓄積された信号電荷を基板18へ掃き出すため
の電子シャッタパルスφSUBも発生する。この電子シ
ャッタパルスφSUBは、コンデンサC0で直流カット
された後、端子22を介して基板18内に入力されて後
述する基板バイアス電圧Vsubに重畳される。
【0020】基板18上にはさらに、当該基板18をデ
バイス固有の基板バイアス電圧Vsubによってバイア
スする基板バイアス回路23も形成されている。この基
板バイアス回路23は、デバイス固有の基板バイアス電
圧を発生する基板バイアス電圧発生回路231と、基板
電流に対する基板バイアス電圧Vsubの変動を抑制す
るエミッタフォロワ部232とを有する構成となってい
る。エミッタフォロワ部232は、基板18に印加され
る電子シャッタパルスφSUBを基板バイアス電圧Vs
ubでクランプする役割も持っている。
【0021】このエミッタフォロワ部232は、基板バ
イアス電圧発生回路231で発生された基板バイアス電
圧をベース入力とし、コレクタが電源Vddに接続され
たバイポーラトランジスタQ1と、このトランジスタQ
1のエミッタにベースが接続されかつコレクタが電源V
ddに接続されたバイポーラトランジスタQ2と、これ
らトランジスタQ1,Q2の各エミッタとグランドとの
間に接続された抵抗R1,R2とを有し、トランジスタ
Q2のエミッタ出力電圧を基板バイアス電圧Vsubと
して基板18に印加する構成となっている。
【0022】この2段構成のエミッタフォロワ部232
において、1段目のエミッタフォロワトランジスタQ1
としてバーチカル型トランジスタを、2段目のエミッタ
フォロワトランジスタQ2としてラテラル型トランジス
タをそれぞれ用いている。図2に、バーチカル型トラン
ジスタの断面構造(A)およびラテラル型トランジスタ
の断面構造(B)をそれぞれ示す。バーチカル型トラン
ジスタは、ベース長を短くできる利点を持つ。したがっ
て、電流増幅率hFEを稼げる。一方、ラテラル型トラン
ジスタは、pn接合逆耐圧を稼ぐことができる。
【0023】上述したように、CCD撮像装置10の基
板バイアス回路23において、基板電流に対する基板バ
イアス電圧Vsubの変動を抑制するエミッタフォロワ
部232を、電流増幅率hFEを稼げるバーチカル型トラ
ンジスタからなる1段目のエミッタフォロワトランジス
タQ1と、PN接合逆耐圧を稼ぐことができるラテラル
型トランジスタからなる2段目のエミッタフォロワトラ
ンジスタQ2の2段構成としたことにより、トータルの
電流増幅率hFEを向上させることができる。
【0024】そして、電流増幅率hFEの向上により、基
板電流、即ちエミッタフォロワ部232のコレクタ(エ
ミッタ)電流に対するベース電流の比率が小さくなる。
このベース電流を小さくできることで、基板バイアス電
圧Vsubの変動を抑制することができ、結果として、
基板電流に対する基板バイアス電圧Vsubの変動の抑
制効果を上げることができる。
【0025】ところで、このエミッタフォロワ部232
は、先述したように、電子シャッタパルスφSUBを基
板バイアス電圧Vsubでクランプする役割も持ってい
ることから、電子シャッタパルスφSUBの振幅以上の
ベース‐エミッタ間耐圧が必要となる。これに対して、
本実施形態に係るエミッタフォロワ部232では、pn
接合逆耐圧を稼ぐことができるラテラル型トランジスタ
からなるエミッタフォロワトランジスタQ2を2段目に
配した構成を採っているので、エミッタフォロワトラン
ジスタQ1として耐圧が低い、または確保できない可能
性のあるバーチカル型トランジスタを用いても、ベース
‐エミッタ間耐圧の点でも何ら問題はない。
【0026】なお、本実施形態では、エミッタフォロワ
部232が、電子シャッタパルスφSUBを基板バイア
ス電圧Vsubでクランプする役割も持つことを前提と
し、pn接合逆耐圧を稼ぐことができるラテラル型トラ
ンジスタからなるエミッタフォロワトランジスタQ2を
2段目に配する2段構成としたが、これに限定されるも
のではない。
【0027】すなわち、電子シャッタ機能を持たないC
CD撮像素子の場合には、電子シャッタパルスφSUB
の振幅以上のベース‐エミッタ間耐圧を確保する必要が
ないため、バーチカル型トランジスタからなるエミッタ
フォロワトランジスタQ1のみを用いた1段構成とする
ことも可能であり、この場合にも同様にして、電流増幅
率hFEを上げ、基板電流による基板バイアス電圧Vsu
bの変動の抑制効果を上げることができる。
【0028】図3は、基板バイアス電圧発生回路231
の具体的な回路構成の一例およびエミッタフォロワ部2
32との接続関係を示す回路図である。図3において、
基板バイアス電圧発生回路231は、電源Vddとグラ
ンドとの間に直列に接続された分圧抵抗R3,R4と、
その分圧点Aにゲートが接続され、ソースが接地された
MOSトランジスタQ3と、このMOSトランジスタQ
3のドレインと電源Vddとの間に接続された抵抗R5
と、MOSトランジスタQ3のドレインにゲートが接続
され、ドレインが電源Vddに接続されたMOSトラン
ジスタQ4と、このMOSトランジスタQ4のソースと
グランドとの間に接続された抵抗R6とを有する構成と
なっている。
【0029】上記構成の基板バイアス電圧発生回路23
1において、分圧抵抗R3,R4、MOSトランジスタ
Q3および抵抗R3により、デバイス固有の基板バイア
ス電圧を発生する電圧発生部を構成している。そして、
この電圧発生部の後段に設けられたソースフォロワのM
OSトランジスタQ4のソースが、エミッタフォロワ部
232の1段目のエミッタフォロワトランジスタQ1、
即ちバーチカル型トランジスタのベースに接続されてい
る。
【0030】図4は、図3の変形例を示す回路図であ
る。なお、図4において、図3と同等部分には同一符号
を付して示してある。この変形例に係る回路構成では、
基板バイアス電圧発生回路231′の最終段のソースフ
ォロワトランジスタQ4と、エミッタフォロワ部232
の1段目のエミッタフォロワトランジスタQ1、即ちバ
ーチカル型トランジスタとをダーリントン接続した構成
となっている。この回路構成によれば、高入力インピー
ダンス、低出力インピーダンスのエミッタフォロワ部2
32を実現できることになる。
【0031】図5は、基板バイアス回路23の構成の他
の例を示す回路図であり、図中、図3と同等部分には同
一符号を付して示してある。
【0032】本例に係る基板バイアス回路23では、図
3に示す回路構成に加えて、エミッタフォロワ部232
のエミッタフォロワトランジスタ(バーチカル型トラン
ジスタ)Q1の負荷電流を、電子シャッタパルスφSU
Bに応じて制御する回路を新たに付加した構成を採って
いる。
【0033】すなわち、図5において、MOSトランジ
スタQ5のドレインを抵抗R1のグランド側に接続し、
そのソースを抵抗R7を介して接地し、電子シャッタパ
ルスφSUBをゲート入力とするとともに、エミッタフ
ォロワトランジスタQ2のゲートとグランドとの間に小
容量のコンデンサC1を接続した構成のデカップリング
回路233が付加されている。さらに、電子シャッタパ
ルスφSUBが入力される端子22とエミッタフォロワ
トランジスタQ2のエミッタとの間には、遅延素子、例
えば抵抗R8が接続されている。
【0034】このように、エミッタフォロワトランジス
タ(バーチカル型トランジスタ)Q1の負荷電流を、電
子シャッタパルスφSUBに応じて制御するデカップリ
ング回路233を組み合わせることにより、エミッタフ
ォロワ部232によって電子シャッタパルスφSUBを
基板バイアス電圧Vsubでクランプする際に、ベース
‐エミッタ間の結合容量によってエミッタフォロワトラ
ンジスタQ2のベースに乗ぜられる電子シャッタパルス
φSUBのカップリングを抑制することができる。
【0035】すなわち、電子シャッタパルスφSUBが
MOSトランジスタQ5からなるインバータで反転さ
れ、抵抗R1を介してエミッタフォロワトランジスタQ
2のベースに与えられることで、電子シャッタパルスφ
SUBをクランプする際に当該トランジスタQ2のベー
スに乗ぜられる電子シャッタパルスφSUBのカップリ
ングをほぼ相殺できるのである。なお、相殺できない分
については、小容量のコンデンサC1で吸収することが
できる。
【0036】また、電子シャッタパルスφSUBが入力
される端子22とエミッタフォロワトランジスタQ2の
エミッタとの間に、抵抗R8を遅延素子として配したこ
とにより、電子シャッタパルスφSUBの基板18への
印加タイミングとデカップリング回路233を介しての
エミッタフォロワ部232への入力タイミングとの間に
生じる時間差を当該遅延素子によって吸収することがで
きる。これにより、デカップリング回路233による完
全なデカップリングを実現できる。
【0037】すなわち、デカップリング回路233を付
加したことで、電子シャッタパルスφSUBが基板18
へ直接印加されるタイミングに対して、デカップリング
回路233を介してエミッタフォロワ部232へ入力さ
れるタイミングに、デカップリング回路233を経由す
る分だけ応答時間の遅れが生じることになるが、基板1
8へ直接印加される側の電子シャッタパルスφSUBの
応答時間を抵抗R8で調整することにより、応答時間の
ずれを吸収することができるため、高いデカップリング
効果が得られるのである。
【0038】図6に、図5に示すエミッタフォロワ部2
32およびデカップリング回路233の各部の波形を示
す。なお、図6において、波形(a)〜(d)は、図5
の各部(a)〜(d)の波形をそれぞれ示している。す
なわち、波形(a)は電子シャッタパルスφSUBの波
形を、波形(b),(b′)はエミッタフォロワトラン
ジスタQ2のベース入力の波形を、波形(c)はMOS
トランジスタQ5のドレイン電位の波形を、(d)はエ
ミッタフォロワトランジスタQ2のエミッタ電位の波形
をそれぞれ示している。
【0039】この図6の波形図から明らかなように、電
子シャッタパルスφSUB(a)がデカップリング回路
233を通過することで、MOSトランジスタQ5のド
レイン電位(c)にはこのMOSトランジスタQ5での
遅延分だけ応答遅れが生じ、波形(b′)となってエミ
ッタフォロワトランジスタQ1のベースに印加されるの
に対して、電子シャッタパルスφSUB(a)がデカッ
プリング回路233での応答遅れの分だけ抵抗R8で遅
延されて波形(d)となってエミッタフォロワトランジ
スタQ1のエミッタに印加される。この動作により、応
答時間の調整が行われる。
【0040】図7は、図4の回路構成に対して、エミッ
タフォロワ部232のエミッタフォロワトランジスタ
(バーチカル型トランジスタ)Q1の負荷電流を、電子
シャッタパルスφSUBに応じて制御するデカップリン
グ回路233を付加した場合の回路図であり、図中、図
4および図5と同等部分には同一符号を付して示してあ
る。
【0041】このように、高入力インピーダンス、低出
力インピーダンスのエミッタフォロワ部232に対し
て、デカップリング回路233を付加した場合であって
も、図5の回路構成の場合と同様に、デカップリング回
路233によるデカップリング効果および抵抗R8によ
る応答時間の調整効果を得ることができる。
【0042】図8は、本発明に係るカメラシステムの構
成の一例を示すブロック図である。図8において、本カ
メラシステムは、撮像デバイスであるCCD撮像装置3
1、光学系の一部を構成するレンズ32、 CCD撮像
装置31を駆動するCCD駆動回路33およびCCD撮
像装置31の出力信号に対して種々の信号処理を施す信
号処理回路34を有する構成となっている。
【0043】そして、上記構成のカメラシステムにおい
て、CCD撮像装置31として、先述した各実施形態又
はその変形例に係るCCD撮像装置10が用いられてい
る。これにより、当該CCD撮像装置10は、先述した
ように、基板電流に対する基板バイアス変動の抑制効果
を向上できることから、高精度の撮像を実現できること
になる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
固体撮像装置の基板バイアス回路において、基板電流に
対する基板バイアス電圧の変動を抑制するエミッタフォ
ロワ部を、バーチカル型トランジスタを用いて構成し、
電流増幅率hFEを向上させたことにより、基板電流に対
するベース電流の比率が小さくできるため、基板バイア
ス電圧の変動を抑制することができ、結果として、基板
電流に対する基板バイアス電圧の変動の抑制効果を上げ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るCCD撮像装置を示
す概略構成図である。
【図2】バイポーラトランジスタの断面構造図であり、
(A)はバーチカル型、(B)はラテラル型をそれぞれ
示している。
【図3】基板バイアス電圧発生回路の具体的な回路構成
の一例を示す回路図である。
【図4】図3の変形例を示す回路図である。
【図5】基板バイアス電圧発生回路の具体的な回路構成
の他の例を示す回路図である。
【図6】図5の各部の波形図である。
【図7】図5の変形例を示す回路図である。
【図8】本発明に係るカメラシステムの構成の一例を示
すブロック図である。
【符号の説明】
10…CCD撮像装置、11…センサ部、13…垂直C
CD、15…水平CCD、18…半導体基板、19…タ
イミング発生回路、23…基板バイアス回路、231,
231′…基板バイアス電圧発生回路、232…エミッ
タフォロワ部、233…デカップリング回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の基板バイアス電圧を発生する基板
    バイアス電圧発生回路と、基板電流に対する前記基板バ
    イアス電圧の変動を抑制するエミッタフォロワ部とを有
    し、前記エミッタフォロワ部をバーチカル型トランジス
    タを用いて構成してなる基板バイアス回路を備えたこと
    を特徴とする固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記エミッタフォロワ部は、1段目のエ
    ミッタフォロワがバーチカル型トランジスタからなり、
    2段目のエミッタフォロワがラテラル型トランジスタか
    らなる2段構成であることを特徴とする請求項1記載の
    固体撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記基板バイアス電圧発生回路は、その
    最終段にソースフォロワのMOSトランジスタを有し、
    このMOSトランジスタのソースが前記バーチカル型ト
    ランジスタのベースに接続されていることを特徴とする
    請求項2記載の固体撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記基板バイアス電圧発生回路の最終段
    の前記MOSトランジスタと前記エミッタフォロワ部の
    1段目の前記バーチカル型トランジスタがダーリントン
    接続されていることを特徴とする請求項3記載の固体撮
    像装置。
  5. 【請求項5】 前記エミッタフォロワ部は、基板に印加
    される電子シャッタパルスを前記基板バイアス電圧でク
    ランプする役割を持ち、 前記基板バイアス回路は、前記バーチカル型トランジス
    タの負荷電流を前記電子シャッタパルスに応じて制御す
    る回路を有することを特徴とする請求項2記載の固体撮
    像装置。
  6. 【請求項6】 前記基板バイアス回路は、前記基板バイ
    アス電圧でクランプされる前記電子シャッタパルスを遅
    延させる遅延素子を有することを特徴とする請求項5記
    載の固体撮像装置。
  7. 【請求項7】 基板電流に対する基板バイアス電圧の変
    動を抑制するエミッタフォロワ部を有し、このエミッタ
    フォロワ部をバーチカル型トランジスタを用いて構成し
    てなる基板バイアス回路を備えた固体撮像装置を撮像デ
    バイスとして搭載したことを特徴とするカメラシステ
    ム。
  8. 【請求項8】 前記エミッタフォロワ部は、1段目のエ
    ミッタフォロワがバーチカル型トランジスタからなり、
    2段目のエミッタフォロワがラテラル型トランジスタか
    らなる2段構成であることを特徴とする請求項7記載の
    カメラシステム。
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