JP3978149B2 - 美白化粧料 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アスコルビン酸誘導体、アクリル酸或いはアクリルアミドと2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸との架橋コポリマー、カラギーナンを含有する美白化粧料に関するものであり、更に詳しくは、塗布時にべたつき感が無く、伸び広がりに優れ、しかも経時安定性にも優れる美白化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
美白化粧料とは、アスコルビン酸誘導体(いわゆる、ビタミンC誘導体)等の美白剤を含有する医薬部外品や化粧料であり、化粧水、乳液、クリ−ム、粉末等の様々な剤型の商品が上市されている。
【0003】
アスコルビン酸誘導体は、電解質であるため、安定化剤であるカルボキシビニルポリマー等の水溶性高分子のゲル構造を崩し、経時的に粘度低下や粘度上昇等の粘性変化を生じる場合や、エマルションの乳化滴を凝集させること等により、クリーミングや分離等を引き起こす場合もあった。そこで、これら経時安定性を向上させる目的で、アスコルビン酸誘導体とリンゴ酸、クエン酸を併用する方法が知られている。(例えば、特許文献1参照。)
【0004】
一方、アスコルビン酸誘導体は、肌に塗布した時にべたつきを感じる場合があり、このべたつき感を減じるために、各種成分を組み合わせる検討がなされてきた。具体的には、アスコルビン酸誘導体とネイティブジェランガムを併用することにより、べたつき感を抑制する方法が知られている。(例えば、特許文献2参照。)
【0005】
【特許文献1】
特開平5−339123号公報(第1頁−第5頁)
【特許文献2】
特開平2001−199865号公報(第1頁−第6頁)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、ある程度までは、アスコルビン酸誘導体由来の経時変化を抑制できるが、その効果は十分ではなかった。また、特許文献2に記載の方法では、ある程度までは、べたつき感を抑制できるが、塗布時の伸び広がりが悪くなる場合があった。このため、塗布時にべたつき感が無く、伸び広がりに優れ、しかも経時安定性にも優れる美白化粧料の開発が望まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる実情に鑑み、本発明者らは鋭意検討した結果、アスコルビン酸誘導体を含有する美白化粧料に、アクリル酸或いはアクリルアミドと2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸との架橋コポリマー及びカラギーナンを併用することにより、アスコルビン酸誘導体に由来するべたつき感が抑制され、経時安定性に優れ、上記課題が解決された美白化粧料が得られることを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
すなわち、本発明は、次の成分(a)〜(c);
(a)アスコルビン酸誘導体
(b)アクリル酸或いはアクリルアミドと2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸との架橋コポリマー
(c)カラギーナン
を含有することを特徴とする美白化粧料を提供するものである。
【0009】
また、成分(a)の含有量が0.5〜3質量%であることを特徴とする前記美白化粧料を提供するものである。
【0010】
そして、25℃の粘度が2000〜20000mPa・sであることを特徴とする前記美白化粧料を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に用いられる成分(a)のアスコルビン酸誘導体は、本発明の美白化粧料において、美白効果を目的として含有する成分である。このような成分(a)は、具体的には、アスコルビン酸のカリウム、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム等のアスコルビン酸塩、アスコルビン酸リン酸エステルのカリウム、マグネシウム、カルシウム等のアスコルビン酸リン酸エステル塩、アスコルビン酸硫酸エステルのナトリウム、カリウム等のアスコルビン酸硫酸エステル塩等が挙げられ、これらより一種又は二種以上を用いることができる。
【0012】
本発明の美白化粧料において、成分(a)として、アスコルビン酸リン酸エステル塩を選択すると、美白効果に特に優れる美白化粧料を得ることができる。
【0013】
本発明の美白化粧料における成分(a)の含有量は、特に限定されるものではないが、0.5〜3質量%(以下、単に「%」と略す。)が好ましい。成分(a)をこの範囲で含有すると、より美白効果に優れ、塗布時のべたつき感のない美白化粧料を得ることができる。
【0014】
本発明に用いられる成分(b)のアクリル酸或いはアクリルアミドと2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸との架橋コポリマーは、本発明の美白化粧料において、経時安定性を向上させ、みずみずしい使用感を付与し、成分(a)に由来するべたつき感を抑制する成分である。このような成分(b)は、アクリル酸と2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸との架橋コポリマー、アクリルアミドと2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸との架橋コポリマーが挙げられ、これらより一種又は二種以上を用いることができる。
【0015】
成分(b)のアクリル酸或いはアクリルアミドと2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸との架橋コポリマーは、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア、トリエタノールアミン、モノエタノールアミン等の中和剤により、部分又は全体的に中和された架橋コポリマーであることが望ましい。また、この架橋コポリマーは、アゾビスイソブチロニトリル型等の開始剤を用いてアクリル酸或いはアクリルアミドと2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウムとをラジカル共重合すること等により製造できるものである。
【0016】
また、成分(b)の架橋コポリマーは、イソパラフィン等の炭化水素や非イオン界面活性剤と共に、水中に分散され、中和された分散物として、用いることも可能である。このような分散物は、市販品として、SEPIGEL305、SEPIGEL501(何れも、SEPPIC社製)等が挙げられる。
【0017】
本発明の美白化粧料における成分(b)の含有量は、特に限定されるものではないが、0.005〜5%が好ましく、更には0.05〜3%がより好ましい。成分(b)をこの範囲で含有すると、より経時安定性に優れ、塗布時のべたつき感のない美白化粧料を得ることができる。
【0018】
本発明に用いられる成分(c)のカラギーナンは、本発明の美白化粧料において、経時安定性を向上させ、塗布時の伸び広がりを良好にし、成分(a)に由来するべたつき感を抑制する成分である。このような成分(c)は、スギノリ、ツノマタ、イリデヤ、キリンサイ、ヒプニヤ属等の海藻を水で抽出したもの等であり、ガラクトース、アンヒドロガラクトースを成分とする多糖類の硫酸エステルのカルシウム、アンモニウム、マグネシウム塩等を主成分とするもので、平均分子量は10万以上の多糖類である。また、カラギーナンはガラクトース二個が一単位となり多数結合したもので、その構造はカッパ、イオタ、ラムダの三種があるが、本発明に用いられる成分(c)は、これらの単独でも、二種以上の混合物でも良い。
【0019】
本発明の美白化粧料における成分(c)の含有量は、特に限定されるものではないが、0.001〜5%が好ましく、更には0.01〜3%がより好ましい。成分(c)をこの範囲で含有すると、より経時安定性に優れ、塗布時の伸び広がりが特に優れた美白化粧料を得ることができる。
【0020】
本発明の美白化粧料において、成分(b)と成分(c)の含有量が、質量比で10:1〜1:10の範囲であると、塗布時のべたつき感がより抑制され、伸び広がりに特に優れた美白化粧料を得ることができる。
【0021】
本発明の美白化粧料は、成分(a)を溶解するために、水を必須に含有する。本発明の美白化粧料における水の含有量は、特に限定されるものではないが、30〜95%が好ましい。
【0022】
本発明の美白化粧料には、上記成分に加えて更に、乳酸、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、酒石酸等及びその塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸四ナトリウム等の金属イオン封鎖剤を含有すると、成分(a)の経時安定性をより良好にできる。本発明の美白化粧料における金属イオン封鎖剤の含有量は、特に限定されるものではないが、0.01〜3%が好ましい。
【0023】
本発明の美白化粧料には、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、油剤、多価アルコール、成分(c)以外の水溶性高分子、粉体、界面活性剤、pH調整剤、紫外線吸収剤、被膜形成剤、エタノール等の溶剤、パラオキシ安息香酸誘導体、フェノキシエタノール等の防腐剤、ビタミン類、美容成分、保湿剤、香料、殺菌剤、酸化防止剤等の一種又は二種以上を含有することができる。
【0024】
本発明に用いられる油剤としては、通常の化粧料に用いられる油剤であれば特に限定されず、動物油、植物油、合成油等の起源及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類等の油剤が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、モンタンワックス、フィッシャトロプスワックス等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ロジン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、フッ素変性シリコーン等のシリコーン類、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体類等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を用いることができる。
【0025】
本発明に用いられる多価コールとしては、通常の化粧料に用いられる多価アルコールであれば特に限定されず、具体的には、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、エチレングリコール、ポリエチレングリコール等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を用いることができる。
【0026】
本発明に用いられる成分(c)以外の水溶性高分子としては、通常の化粧料に用いられる水溶性高分子であれば特に限定されず、具体的には、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体類、アルギン酸ソーダ、クインスシードガム、キサンタンガム、ローカストビーンガム、ジェランガム、ペクチン、寒天等の天然高分子類、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリメタクリル酸ソーダ、ポリアクリル酸グリセリンエステル、ポリビニルピロリドン等の合成高分子類等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を用いることができる。
【0027】
本発明に用いられる界面活性剤としては、通常の化粧料に用いられる乳化剤であれば特に限定されないが、例えば、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。非イオン界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール付加物、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられ、これらを一種又は二種以上組み合わせて用いることができる。アニオン界面活性剤としては、例えば、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられ、これらを一種又は二種以上組み合わせて用いることができる。カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアルカノールアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウム塩等が挙げられ、これらを一種又は二種以上組み合わせて用いることができる。両性界面活性剤としては、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型のものがあり、人体に対して安全とされるものが使用できる。例えば、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシルメチルアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸、N,N,N−トリアルキル−N−スルフォアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル−1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、レシチン等が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いることができる。
【0028】
本発明の美白化粧料は、医薬部外品、化粧料の何れでもよく、例えば、乳液、クリーム、美容液、マッサージ料、パック料、ハンドクリーム、ボディクリ−ム、日焼け止め料等のスキンケア化粧料、化粧下地、ファンデーション、コンシーラ、フェイスカラー等のメーキャップ化粧料等に適用可能である。また、本発明の美白化粧料の使用法は、手で使用する方法、不織布等に含浸させて使用する方法等が挙げられる。
【0029】
本発明の美白化粧料の剤型は、水中油乳化型、水性型、油中水乳化型等の何れでも良いが、本発明の効果が顕著な剤型としては、水中油乳化型、水性型等である。
【0030】
本発明の美白化粧料の形態は、液状、乳液状、クリーム状、固形状等の何れでも良い。本発明の美白化粧料は、25℃の粘度(B型回転粘度計により測定)を2000〜20000mPa・sに調整することにより、塗布時のべたつき感がなく、伸び広がりが特に良好となるため好ましい。
【0031】
【実施例】
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
【0032】
実施例1〜7及び比較例1〜3:美白用美容液
表1及び表2に示す組成の美白用美容液を下記製造方法により調製し、「塗布時のべたつき感の無さ」、「塗布時の伸び広がり」、「経時安定性」の各項目について、以下に示す評価方法及び判定基準により評価判定し、結果を併せて表1及び表2に示した。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
(製造方法)
A:成分(1)〜(4)を70℃に加熱し、成分(9)の一部で膨潤する。
B:成分(5)〜(8)及び成分(9)の残部を混合し、[A]を添加し、混合する。
C:成分(10)〜(13)を混合、溶解する。
D:[C]に[B]を添加し、混合する。
E:[D]を容器に充填し、美白用美容液を得た。
【0036】
〔評価方法:「塗布時のべたつき感の無さ」、「塗布時の伸び広がり」〕
実施例1〜7及び比較例1〜3の美白用美容液を化粧品評価専門パネル20名に2週間使用してもらい、「塗布時のべたつき感の無さ」、「塗布時の伸び広がり」の各項目について、各パネルが美容液毎に、以下に示す1〜5点の5段階の評価基準により評点を付した。そして、美容液毎に全パネルの評点の平均点を算出し、以下の4段階の判定基準により判定した。
【0037】
【0038】
〔評価方法:「経時安定性」〕
実施例1〜7及び比較例1〜3の美白用美容液を、40℃の恒温槽に6ヶ月保管し、室温保管品と比べて、粘度低下や粘度上昇等の粘性異常の有無を観察し、以下の判定基準により判定した。
【0039】
表1及び表2の結果から明らかなように、本発明の実施品である実施例1〜7の美白用美容液は、「塗布時のべたつき感の無さ」、「塗布時の伸び広がり」、「経時安定性」の全ての項目に優れた美白化粧料であった。尚、実施例1〜7の美白用美容液は、何れも25℃の粘度は2000〜20000mPa・sの範囲内であった。一方、成分(b)の架橋コポリマーを含有しない比較例1は、成分(a)由来のべたつき感が生じてしまい好ましくなかった。また、成分(c)のカラギーナンを含有しない比較例2は、塗布時に成分(a)に由来するべたつき感があり、且つ経時安定性も良好ではなかった。更に、成分(b)の代わりにネイティブジェランガムを用いた比較例3では、塗布時の伸び広がりが良好ではなかった。尚、比較例1の美白用美容液の25℃の粘度は、2000mPa・s未満であり、比較例2〜3の美白用美容液の25℃の粘度は、2000〜20000mPa・sの範囲内であった。
【0040】
【0041】
(製造方法)
A:成分(17)を70℃に加熱し、成分(16)を加えて膨潤する。
B:成分(1)〜(7)を70℃に加熱し、混合する。
C:成分(8)〜(14)を70℃に加熱し、混合、溶解する。
D:[C]に[B]を添加し、混合する。
E:[D]に[A]、成分(15)、成分(18)〜(19)を添加し、混合する。
F:[E]を容器に充填し、美白用乳液を得た。
本発明の実施品である実施例8の美白用乳液は、「塗布時のべたつき感の無さ」、「塗布時の伸び広がり」、「経時安定性」の全ての項目に優れた美白化粧料であった。尚、実施例8の美白用乳液の25℃の粘度は、2000〜20000mPa・sの範囲内であった。
【0042】
【0043】
(製造方法)
A:成分(2)を70℃に加熱し、成分(1)を加えて膨潤する。
B:成分(3)〜(6)を混合、溶解する。
C:[A]に[B]を添加し、混合する。
D:成分(7)〜(14)を混合、溶解する。
E:[C]に[D]を添加し、混合する。
F:[E]を容器に充填し、美白用化粧水を得た。
本発明の実施品である実施例9の美白用化粧水は、「塗布時のべたつき感の無さ」、「塗布時の伸び広がり」、「経時安定性」の全ての項目に優れた美白用化粧料であった。
【0044】
【発明の効果】
本発明の美白化粧料は、塗布時にべたつき感が無く、伸び広がりに優れ、しかも経時安定性にも優れる美白化粧料に関するものであった。
Claims (3)
- 次の成分(a)〜(c);
(a)アスコルビン酸誘導体
(b)アクリル酸或いはアクリルアミドと2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸との架橋コポリマー
(c)カラギーナン
を含有することを特徴とする美白化粧料。 - 前記成分(a)の含有量が0.5〜3質量%であることを特徴とする請求項1記載の美白化粧料。
- 25℃の粘度が2000〜20000mPa・sであることを特徴とする請求項1又は2に記載の美白化粧料。
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