JP3978034B2 - 紙幣入出金機 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は紙幣を入出金する紙幣入出金機に関し、特に、紙幣の補充や回収が容易で、ジャム発生時に迅速な対応ができ、セキュリティ面でも優れた紙幣入出金機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば金融機関などで使用される現金自動取引装置に実装される紙幣入出金機は、利用者が紙幣を投入し、投入した紙幣を繰り出し、また利用者に放出する入出金口と、紙幣を判別する紙幣判別部と、紙幣判別部を通過し紙幣を搬送する紙幣搬送路を備える。さらに、入金した紙幣を一旦収納する一時保管庫と、入出金兼用の紙幣を収納し繰り出すリサイクル庫とを有する。また、紙幣判別部で所定の基準に達しないリジェクト紙幣を収納するリジェクト庫と、リサイクル庫に対して補充する紙幣を繰り出し、リサイクル庫から回収する紙幣を収納する装填・回収庫なども備えている。
【0003】
例えば、特開平9−44723号公報にもあるような紙幣入出金機の内部レイアウトの一例として紙幣機構部を上下に分割したレイアウトも提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
現金自動取引装置の普及に伴い、紙幣入出金機は、利用者の利便性を向上するとともに、係員操作の省力化、セキュリティなど安全性を向上することが望まれている。
【0005】
係員の操作方法については、現金自動取引装置は、装置の設置場所によって、前面操作型か後面操作型の2種類に分かれる。係員が装置前面から操作するタイプの前面操作型装置は、利用者操作スペースと係員操作スペースを共有することになり、装置の省スペース化が可能である。一方、係員が装置後面から操作するタイプの後面操作型装置は、装置の後扉の後方に係員操作スペースが必要であるが、利用者操作スペースと隔離した係員専用のスペースが確保でき、セキュリティ面で優れている。
【0006】
紙幣入出金機の係員操作は、通常の紙幣収納庫への紙幣の補充や回収のほかに、利用者操作中に、紙幣のジャムなどの障害が発生した場合に、紙幣入出金機内の紙幣を除去し、利用者へ紙幣を返却するなどの対応を迅速に行なうとともに、装置の再立上げを行なう必要がある。
【0007】
特に、入金取引時は、様々な利用者が所有している古い紙幣が投入されるため、紙幣に折れや破れがあったり、硬貨や紙幣以外の異物を投入されたりする可能性があり、紙幣ジャムなどの障害が発生しやすいという問題がある。また、この時のジャム紙幣の所有権は取引終了まで利用者側にあるため、係員は、この紙幣を返却する必要がある。
【0008】
一方、出金取引時に紙幣ジャムなどの障害が発生した場合、係員がジャム紙幣を取り除く時、多量の紙幣が収納されている紙幣収納庫を開ける必要があり、また、その時のジャム紙幣の所有権は利用者側にはないため、利用者から見えないところで迅速に処理するとともに、迅速にシステムの再立上げを実施するのが、セキュリティ上望ましい。
【0009】
従って、このような障害発生時の係員操作に対し、利用者への迅速な対応によるサービス面と、現金管理上のセキュリティ面に配慮できる装置であることが望ましい。
【0010】
上記従来例では、紙幣入出金機を上下に分割した構成や、金庫筐体に紙幣収納部を実装して、係員の操作性、セキュリティ面に配慮しているが、紙幣ジャムなどの障害発生時における操作性は、特に考慮されていなかった。
【0011】
本発明の目的は、通常の紙幣収納庫への紙幣の補充や、回収のほかに、利用者操作中に、紙幣ジャムなどの障害発生時の係員操作に対し、利用者への迅速な対応によるサービス面と、現金管理上のセキュリティ面の両方に配慮した紙幣入出金機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、入金口、出金口あるいは入出金口(20)と、紙幣判別部(30)と、一時保管庫(40)と、紙幣収納庫(60,70,80,81)と、紙幣搬送路を有する紙幣入出金機(1)において、入金口、出金口あるいは入出金口(20)と紙幣判別部(30)と一時保管庫(40)と上部紙幣搬送路(50;501a〜501j)からなる上部ユニット(上部紙幣機構1a)と、紙幣収納庫(60,70,80,81)と下部紙幣搬送路(90;901a〜901e)からなる下部ユニット(下部紙幣機構1b)で構成し、下部ユニット(1b)は、厚い鉄板などからなる金庫筐体(106)内に実装し、下部ユニット(1b)は、金庫筐体内から、後方に引き出すスライド機構(152)を具備し、上部ユニット(1a)は、金庫筐体上部で、前後いずれにも引き出すスライド機構(151)を具備するものである。また、上部ユニット(1a)の紙幣搬送路と下部ユニットの紙幣搬送路を接続する接続搬送路を、金庫筐体(106)に具備するものである。
【0013】
これにより、係員は、装置後面から、高度にセキュリティを確保された金庫筐体を開けて、下部ユニットの紙幣収納庫を操作する。また、入金取引時に紙幣ジャムなどの障害が発生した場合には、ジャム紙幣は、入出金口、一時保管庫あるいは、それらをつなぐ紙幣搬送路の、上部ユニットに残留している可能性があり、係員は、装置前面から上部ユニットを引き出し、ジャム紙幣を除去し、装置を再立上げすればよい。この時、多量に紙幣が収納されている下部ユニットは、金庫筐体に入っており、セキュリティが確保される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
図1は、現金自動取引装置の外観を示す斜視図である。
【0016】
現金自動取引装置101の左部内部には、上部正面板101aに設けられたカードスロット102aと連通し利用者のカードを処理し、取引明細票を印字して放出するカード・明細票処理機構102と、取引の内容を表示および入力する顧客操作部105とを備えている。現金自動取引装置101全体は、装置筐体101cで囲われている。現金自動取引装置101の右部内部には、紙幣を処理する紙幣入出金機1を備えており、上部の傾いた正面板101bに紙幣スロット20aが設けられている。紙幣入出金機1の下部の紙幣収納部は、装置筐体101cとは別の数十mmの厚い鉄板などで構成された金庫筐体106で囲まれている。装置筐体101cも堅固な筐体構造であるが、金庫筐体106はさらに堅固な構造で、セキュリティを高めている。この現金自動取引装置101は、カード、紙幣、明細票を媒体とし、利用者の預け入れ、支払い、振り込みなどの処理を行なうものである。
【0017】
図2は、図1の現金自動取引装置101の制御関係を示す制御ブロック図である。
【0018】
現金自動取引装置101に納められたカード・明細票処理機構102、紙幣入出金機1および顧客操作部105は、バス106aを介して本体制御部107と接続されており、本体制御部107の制御の下に必要な動作を行なう。本体制御部107は、他に、インタフェース部107b、係員操作部107c、外部記憶装置107dともバス106aを介して接続されており、必要なデータのやりとりを行なうが、本発明の特徴には直接関係がないので詳細な説明は省略する。なお、図2に示した101dは、上記各機構部分や構成部分に電力を供給する電源部である。
【0019】
図3は、図1の現金自動取引装置101の中に配置される紙幣入出金機1の制御関係を示す制御ブロック図である。
【0020】
紙幣入出金機1の制御部10は、現金自動取引装置101の本体制御部107とバス106aを介して接続され、本体制御部107からの指令および紙幣入出金機1の状態検出に応じて紙幣入出金機1の制御を行い、また、紙幣入出金機1の状態を必要に応じて本体制御部107に送る。
【0021】
この紙幣入出金機1は、各ユニット(入出金口20、紙幣判別部30、一時保管庫40、紙幣搬送路50、入金庫60、出金庫70、リサイクル庫80、装填・回収庫81)の駆動モータや電磁ソレノイドやセンサなども有し(図示せず)、後述の取引に応じて、センサで状態を監視しながら、アクチュエータを駆動制御する。
【0022】
図4は、紙幣入出金機1の構成を示す側面図である。
【0023】
紙幣入出金機1は、利用者が紙幣の投入・取り出しを行なう入出金口20と、紙幣の判別を行なう紙幣判別部30と、入金した紙幣を取引成立までの間一旦収納する一時保管庫40と、入金取引が成立した紙幣を収納する1個の入金庫60と、出金用の紙幣を収納する1個の出金庫70と、入出金兼用の2個のリサイクル庫80と、リサイクル庫80に補充する紙幣やリサイクル庫8から回収した紙幣を収納する装填・回収庫81と、紙幣判別部30を通り、入出金口20,一時保管庫40,入金庫60,出金庫70,リサイクル庫80,装填・回収庫81の間で紙幣を搬送する紙幣搬送路50(501a〜501j)と、制御部10とから構成される。なお、図4では制御部10は省略されている(図3参照)。
【0024】
また、紙幣入出金機1は、大別して、上部紙幣機構1aと下部紙幣機構1bとに分割されて構成されている。そして上部紙幣機構1aは入出金口20,紙幣判別部30,一時保管庫40,および紙幣搬送路50(501a〜501j)から構成される。一方、下部紙幣機構1bは入金庫60,出金庫70,リサイクル庫80,装填・回収庫81,および各収納庫の前面に配する開閉搬送路90(紙幣搬送路901a〜901e)から構成される。そして、上部紙幣機構1aにおける紙幣搬送路50(501a〜501j)と、下部紙幣機構1bにおける開閉搬送路90(紙幣搬送路901a〜901e)とはそれぞれ、図示及び上記説明から明らかなように、上下に分割され、そしてこれら搬送路を相互に接続する連結搬送路540が具備されている。
【0025】
この様に、紙幣入出金機1を上部紙幣機構1aと下部紙幣機構1bとに大別して分割することで、後述の上部紙幣機構1aを装置の前後方向にスライドするなどの構造上の特徴を簡易に導き出すことが可能となる。また、搬送路についても上下に分割することで搬送路のジャム紙幣の取り除きについての保守(保守運用ともいう)なども可能となる、という特有の効果を奏する。
【0026】
なお、下部紙幣機構1bは、約50mm程度の厚い鉄板で構成される金庫筐体106の中に実装している。下部紙幣機構1bは上述したように、多くの紙幣を収納する収納庫、即ち、入金庫60やリサイクル庫80等があるため、この機構を厚い鉄板で囲むことで装置に対する攻撃などの不測の事態に対応することができる。
【0027】
連結搬送路540は、上面鉄板の上部紙幣機構1aの紙幣搬送路501iと、下部紙幣機構1bの紙幣搬送路901aの連結するために、下部紙幣機構1bを囲う金庫筐体106の対応する位置に設けられる。上面鉄板に開けられたスリットは、紙幣が通過するための長さとそのスリットに搬送されてきた紙幣を挟持して繰り出すよう取り付けられた搬送ローラの幅の大きさを有する。
【0028】
下部紙幣機構1bを金庫筐体106で囲わない構成を取る場合、下部紙幣機構1b上に直接上部紙幣機構1aが載置される構成を採用することにより、連結搬送路540は必ずしも設ける必要はない。搬送路の駆動源(モータ)は、上部紙幣機構1aの紙幣搬送路50(501a〜501j)と下部紙幣機構1bの開閉搬送路90(紙幣搬送路901a〜901e)とで別々に設けてもよいが、単一の駆動源を用い、駆動力を連結搬送路540と紙幣搬送路901a間に設けられたギヤで伝達するようにしてもよい。
【0029】
また、上部紙幣機構1aの紙幣搬送路50(501a〜501j)は、紙幣判別部30を双方向に通過し、矢印501a〜501jおよび901a〜901e(便宜的に紙幣搬送路と矢印を同じ符号で説明する)に示す搬送路を経由して、入出金口20、一時保管庫40、入金庫60、出金庫70、リサイクル庫80、装填・回収庫81の相互を接続している。各矢印のうち片方向矢印は、紙幣がその矢印方向にのみ搬送する一方向紙幣搬送路で、両方向の矢印は、紙幣の取引動作毎に双方向のいずれかに切り替えて搬送する双方向搬送路である。さらに、紙幣搬送路50の分岐点には、切替ゲート502,503および5ヶ所の902があって、取引動作毎にそれぞれ記号a,bのように紙幣搬送方向を切り替える。以上の構成の紙幣入出金装置1により、利用者による入出金取引処理、係員による装填・回収処理を行なう。
【0030】
最初に、入金取引処理時の動作を説明する。
【0031】
入金取引処理時、入出金口20に投入された紙幣は、一枚ずつに分離され、紙幣判別部30で、紙幣の金種、真偽が判定される。紙幣判別部30により判別された紙幣は、切替えゲート503を切り替えて、一時保管庫40に一旦収納される。紙幣判別部30の判定によって判別できなかった紙幣や、傾きを生じている紙幣や、紙幣同志の間隔が異常(例えば、重なっている紙幣)の場合は、リジェクトされるべき紙幣(以下リジェクト紙幣)と判定される。リジェクト紙幣は、一時保管庫40には取り込まれず、切替ゲート503を切り替え、入出金口20にもどされて収納され、利用者に返却される。
【0032】
入金した金額と装置として計数した金額とが合って、利用者によってその入金取引を確定(OK)すると、一時保管庫40に一旦収納された紙幣は、収納時の順番とは逆の順番で、逆方向に送出され、紙幣判別部30を通過する。そして、この判別部30を通貨した紙幣は、切替ゲート502を502a方向に切り替え、入金庫60、リサイクル庫80、リジェクト庫90のいずれかの切替ゲート903が図示903b方向に切り替えられることにより、指定の収納庫に収納される。これにより、入金取引処理は終了する。
【0033】
次に、出金取引処理時の動作を説明する。
【0034】
出金取引処理は、まず、出金庫70、リサイクル庫80の各金種毎の金庫から所定の枚数づつ紙幣が繰り出され、紙幣判別部30に供給される。紙幣判別部30では、金種を判別する。そして、切替ゲート503が紙幣を入出金口20側に収納されるように切り替えられ、紙幣判別部30を通過した紙幣は、入出金口20に収納され、その後紙幣スロット20a上面のシャッタを開いて利用者が紙幣を取ることができるようにする。利用者が収納部内にある紙幣を受取ることにより、出金処理は終了する。
【0035】
次に、紙幣をリサイクル庫に装填したり、逆にリサイクル庫内の紙幣を回収する動作について説明する。尚、装填と回収は、装填・回収庫81、一時保管庫40、リサイクル庫80との間で、紙幣を搬送することで実現できる。
【0036】
まず、装填動作は、装填・回収庫81に一括して紙幣をセットし、装置内で自動的にリサイクル庫80に収納する動作である。また、回収動作は、リサイクル庫80が満杯になった時などに、自動的にリサイクル庫80から所定枚数装填・回収庫81に回収収納する動作である。つまり回収動作は、装填動作と逆のルートで移動する動作となる。
【0037】
以上の構成の紙幣入出金機1は、図1に示すように、現金自動取引装置101の右側内部に実装される。
【0038】
次に、紙幣入出金機1の係員の操作性に関わる構成について図面を用いて説明する。紙幣入出金機1の大きな特徴としては、上部紙幣機構1aを装置の前方および後方の両方に引き出すことができるようにし、また装置の下部紙幣機構1bを後方に引き出すことができるようにしたことを特徴とするものである。
【0039】
図5、図6は、現金自動取引装置101および紙幣入出金機1の操作状態を説明するための図である。
【0040】
図5(a)に示すように、現金自動取引装置101の装置前面から上部紙幣機構1aを引き出す場合、係員又は保守員等は、装置前面に設置されたロック機構(後述)を解除し、上部紙幣機構1aを囲む正面板101bを上に持ち上げることで、装置の上部であって前面部を開状態にする。次に、通常は上部紙幣機構1aを装置にロックする部分をロックレバー等で解除することで、上部紙幣機構1a自身が開放され、これによって上部紙幣機構1aをスライドレール機構151に沿って、前方に引き出せる構成にする。
【0041】
一方、装置後面から上部紙幣機構1aを引き出す場合は、図5(c)に示すように、後扉101eのロック機構を解除して後面部を開状態にし、上部紙幣機構1aをロックする機構を解除することで、この上部紙幣機構1aをスライドレール機構151に沿って、装置後方に引き出せる構成にする。
【0042】
また、装置後面から下部紙幣機構1bを引き出す場合、図5(b)に示すように、図示せぬロック機構を解除することで装置筐体101cの後扉101eを開状態にし、さらに、金庫筐体106の後面扉106bもロックを解除して開状態にする。これによって、下部紙幣機構1bに備わる入金庫60、出金庫70、リサイクル庫80、装填・回収庫81を引き出し可能な構成にする。この様に、下部紙幣機構1bについては上述の如く、防犯上の面から厚い鉄板で構成される金庫筐体106で囲むため、後扉101eと後扉106bによって二重構造としている。尚、下部紙幣機構1bについても上部紙幣機構1aと同様に、係員等の引き出しをし易くするため、スライドレール機構が備わっており、下部紙幣機構1bはこのスライドレール機構152に沿って装置の後方に引き出せる構成となっている。
【0043】
図6〜8は、図5の説明に対応するもので、現金自動取引装置101に含まれる紙幣入出金機1から上部紙幣機構1aまたは下部紙幣機構1bを引き出した様子を示す側面図である。図6は、図4の状態から、上部紙幣機構1aを前方に引き出した様子を示す側面図である(図5(a)に対応)。図7は、上部紙幣機構1aを後方に引き出した様子を示す側面図である(図5(c)に対応)。図8は下部紙幣機構1bを後方に引き出した様子を示す側面図である(図5(b)に対応)。尚、図6〜8の図面について共通することであるが、図面正面から見て、右側が装置前面方向であって、左側が装置後面方向である。
【0044】
次に、構造上、制御上の特徴について更に図9〜図16によって詳細に説明する。
【0045】
図9は上部紙幣機構1aのロック機構を説明する側面図を示す。上部紙幣機構1aは、金庫筐体106に固定して実装される連結搬送路540の構造フレーム541に固定した円筒状のロックピン542に対して、以下のように位置決め、ロックされる。
【0046】
上部紙幣機構1aの前方側(図示する右側)には、回転中心部品又はピン182を中心に回転する前ロック解除レバー183と、回転中心182を中心に回転するもう一つのロックプレート181がある。そして、前ロック解除レバー183は、ロックピン542に対し後方から係止し(図11の183a参照)、ロックプレート181は、ロックピン542に対し前後両方から係止した状態を保つことで、上部紙幣機構1aは基準位置に係止する。この状態から前ロック解除レバー183が回転すると(矢印190方向)、ロックプレート181の上部引っかけ部188を介して、このロックプレート181自身も回転する。
【0047】
一方、上部紙幣機構1aの後方側(図示する左側)には、回転中心部品又はピン187を中心に回転する後ロック解除レバー189と、回転中心部品又はピン185を中心に回転する後ロック解除プレート184と、後ロック解除レバー189と後ロック解除プレート184を連結する連結リンク186が備わっている。そして、後ロック解除プレート184は、ロックピン542に対し前方から係止し(図10の184a参照)、上部紙幣機構1aを基準位置に係止する。この状態から後ロック解除レバー189を矢印191に回転すると、後ロック解除プレート184が回転すると共に、ロックプレート181自身も上部引っかけ部188を介して回転する。
【0048】
この様に、前ロック解除レバー183が回転、あるいは、後ロック解除プレート184が回転すると、ロックプレート181の上部引っかけ部188を介して、ロックプレート181も回転するため、ロックピン542との係合が外れ、上部紙幣機構1aを前後に引き出せる状態となると共に、前方から基準位置へ又は後方から基準位置への係止めを確実に行なうことができる。
【0049】
上述で簡単に説明したが、上部紙幣機構1aを前方に引き出す場合には、図10のロック機構の動作図に示すように、前ロック解除レバー183を矢印190の方向に回転させる。これによりピン182を軸として前ロック解除レバー183が回転するのはもとより、上部引っかけ部188に連動して、ロックプレート181も回転する。従って、ロックピン542に係合する前ロック解除レバー183とロックプレート181が外れ、図示のように上部紙幣機構1aを矢印190の方向に引き出すことができる。そして、この引き出した状態から上部紙幣機構1aを後方に移動させる場合、後ロック解除プレート184の先端184aがロックピン542に係合、当たって基準位置で止まり、その基準位置から更に後方に移動しない構造となっている。また、前ロック解除レバー183とロックプレート181のロックピン542に当接する形状が、片方を垂直形状、もう一方をテーパー形状にしているため(183a等参照)、上部紙幣機構1aを前方に引き出した状態から基準位置に戻す場合はテーパー形状の作用で抵抗なく戻すことが可能で、逆に基準位置からレバー回転せずに引き出そうとしても垂直形状の作用で引き出すことが困難なような形状上の工夫も施している。この形状は以下の後ロック解除プレート184についても同様である。また、図示から明らかな様に、ロックプレート181はコの字形状(構造)で、前ロック解除レバー183及び後ロック解除プレート184はつめ形状(構造)であるため、ロックピン542に係合し易い。
【0050】
一方、上部紙幣機構1aを後方に引き出す場合には、図11のロック機構の動作図に示すように、後ロック解除レバー189を矢印191の方向に回転させると、後ロック解除レバー189につながる連結リンク186が連動し、この連結リンク186につながる後ロック解除プレート184がピン187を介して、更にピン185を軸に回転する。これにより後ロック解除プレート184はロックピン542から上方向で外れる。この後ロック解除プレート184の回転移動に伴ってロックプレート181も上部引っかけ部188との接触によって回転してロックピン542から外れる。この様な、回転動作、解除動作によって図示のように、上部紙幣機構1aを矢印191の方向(装置の後方向)に引き出すことができる。尚、上述と同様に、後方に引き出した上部紙幣機構1aを前方に移動させようとしても、前ロック解除プレート183の先端183aが、ロックピン542に係合するため、上部紙幣機構1aは基準位置を通り越して更に前方に移動しない。
【0051】
これらロックピン542に係合するロックプレート181、前ロック解除レバー183、後ロック解除プレート184は、図9〜11に示す奥側、即ち、図12で図示する上部紙幣機構のロック機構と引き出し機構の正面図(装置に対して前方向から見た図)に示すように、正面右側に実装される。また、説明を省略したが、これらロックプレート181、前ロック解除レバー183、後ロック解除プレート184は、それぞれの回転位置になるように図示せぬバネにより、復帰力を作用させている。
【0052】
以上のように、本例では、上部紙幣機構1aを装置に対して前後いずれにも引き出すことができるとともに、連結搬送路540と一定の位置(基準位置)で固定されるように、ロックプレート181、前ロック解除レバー183、後ロック解除プレート184の3つの部品、ユニットがロックピン542と係合している。
【0053】
上述の説明から容易に推定できるように、3部品のうち、ロックプレート181がなくても、原理的には、前後からのいずれの操作に対しても、連結搬送路540と一定の位置で固定されるように動作できる。つまり、少なくとも前ロック解除レバー183、後ロック解除プレート184さえあれば、ロックピン542との係合が可能であり、また、前方向にある上部紙幣機構1aを基準位置に戻す場合、逆に、後方向にある上部紙幣機構1aを基準位置に戻す場合でも、それぞれの前ロック解除レバー183、後ロック解除プレート184が作用して、基準位置を超えてしまうようなこともない。
【0054】
しかし、本例では更に、上部紙幣機構1aと連結搬送路540との間で紙幣を搬送する点を考慮してロックプレート181を設けている。つまり、上部紙幣機構1aと連結搬送路540とは全く別のユニットであり、その間を紙幣を搬送するためには僅かな位置ずれさえ問題で、位置ずれがあることでその部分で紙幣ジャムが発生してしまう可能性が高くなる。そのため、その位置精度において、がたつき、ずれの小さい機構を実現する必要があり、ロックプレート181がないときは、部品の累積公差により、前ロック解除レバー183、後ロック解除プレート184とロックピン542のがたつきが大きくなってしまう。本例のように、ロックピン542に対して1部品で両側から係合するロックプレート181も追加することにより、さらに、精度の高い、がたつきのない固定が実現できる。勿論、ロックプレート181のみの構成であっても前側及び後側からロックを解除するようなレバー等を追加するこで同様の効果を得ることができることは言うまでもない。
【0055】
以上大きく3つの部品、ユニットの構造について、機能的な面から見てまとめて説明すると、前ロック解除レバー183(第1のロック解除機構ともいう)は上部紙幣機構1aを基準位置から前方向に動かすための解除機能を有し、また、後方に引き出された上部紙幣機構1aを前方に向かって動かすときには基準位置で止める(基準位置から更に前方に向かう動作を防止する)機能を有し、また、基準位置ではロックピン542に係合する機能を有する。
【0056】
後ロック解除プレート184(第2のロック解除機構ともいう)は上部紙幣機構1aを基準位置から後方向に動かすためのロックを解除する解除機能を有し、また、前方に引き出された上部紙幣機構1aを後方に向かって動かすときには基準位置で止める(基準位置を通過して後方に向かう動作を防止する)機能を有し、また、基準位置ではロックピン542に係合する機能を有する。
【0057】
ロックプレート181(第3のロック解除機構とも言う)は第1のロック解除機構に連動して基準位置でのロックを解除する機能と、また、第2のロック解除機構に連動して基準位置でのロックを解除する機能と、また、基準位置でロックピン542に係合する機能を有する。
【0058】
また、ロックピン542(単に固定部とも言う)は、第1,2,3のロック解除機構が係合する部分であり、装置の筐体又は装置のフレーム等に固定されている。従って、上部紙幣機構1aを装置に固定する機能、即ち連結搬送路と上部紙幣機構内の搬送路とを基準位置に保つ機能を有する。
【0059】
次に、図12〜図16を用いて、上部紙幣機構1aを支持して装置前後に引き出す引き出し機構について説明する。
【0060】
図12は装置を前側(図4の左側)から見た正面図であり、図示のように、上部紙幣機構1aの両側に、それぞれ引き出しレール151を実装する。そして、上部紙幣機構1aの下部にある上部ベース172、および、金庫筐体106の上部のレール固定金具171に対して、引き出しレール151は固定されている。
【0061】
図13は引き出しレール151の側面図を示し、上述の前ロック解除レバー183と後ロック解除レバー189の形状を変更した部材をもって、上部紙幣機構1aが装置の基準位置に固定されている様子を示した図である。
【0062】
図12の正面図、図13の側面図に示すように、引き出しレール151は、レール固定金具171と固定する外レール153と、上部ベース172に固定する内レール155と、外レール153と内レール155の間でフリーの状態となる中間レール154とがあり、大きく3つのレール(又はアームとも言う)が存在する。尚、この中間レール154は外、内レール153,155を相対的に位置を変える機能を有している。そして各々のレールの引き出し等を可能にするため、外レール153と中間レール154の間に複数の鋼球156を、内レール155と中間レール154の間に複数の鋼球157を有している。このように、上部紙幣機構1aを装置前後に引き出すために、3つのアームを設けていることが特徴で、仮に2つのアームしかない場合は、前後の引き出しのためのストローク量が不足で、上部紙幣機構1aが装置筐体の前後面を通過して外側に引き出すことができなくなってしまい、上部紙幣機構1aの保守が困難になってしまう。
【0063】
図15は上部紙幣機構1aを装置前方へ引き出した状態を示し、図16は上部紙幣機構1aを後方へ引き出した状態を示しているが、上述の剛球156,157の回転作用によって、前後へのスムーズな引き出しを行なえる。更に、引き出し量の限界で、安定して(レールが外れないように)停止するように、外レール153と内レール155と中間レール154の一端に、ストッパ158から165の8ケの突起を作ることで、図15、図16の位置で停止できる。尚、この停止位置は剛球の個数、即ち、各ストッパ間に存在する剛球の数によって決定できるものである。
【0064】
次に、引き出した状態から、図13の定位置(上部紙幣機構1aの固定位置、基準位置)の状態に戻す場合、上述のストッパ158から165だけでは、例えば図14に示すように、中間レール154は、図13のような正規の位置に戻らない場合がある。つまり、上部紙幣機構1aに固定された内レール155が定位置戻っても、中間レール154が装置筐体からはみ出た状態で停止してしまい、このレールが邪魔になるとの問題がある。
【0065】
そこで、本例では、引き出された上部紙幣機構1aを基準位置に戻すときのレールの収納の仕方の工夫、つまり、上述の前ロック解除レバー183、後ロック解除レバー189の形状を変更するような工夫を施している。そこで、図13に示すように、中間レール154の前ストッパ159に係合するような中間レールロック付前ロック解除レバープレート183aを設けている。
【0066】
そのため、上部紙幣機構1aが後方に引き出された状態(図16)から図13の基準位置に戻す場合、上部紙幣機構1aと同様に動作する内レール155と中間レールロック付前ロック解除レバープレート183aとが動作し、この中間レールロック付前ロック解除レバープレート183aが中間レール154に備わるストッパ159に当接することで、内レール155と共に中間レール154が基準位置方向に動き、最終的に、図13に図示するような基準位置で固定される。
【0067】
一方、図15の上部紙幣機構1aが装置前方に引き出された状態から図13の基準位置に戻す場合、内レール155と共に中間レールロック付後ロック解除レバー189aが動作し、この中間レールロック付後ロック解除レバー189aがストッパ164に当接し、よって内レール155と共に中間レール154が基準位置に向かって動き、図13の基準位置に固定される。
【0068】
このように、装置の前又は後に引き出された上部紙幣機構1aを基準位置に戻すための構成として、内レール155を基準位置に戻すときに中間レール154も連動して動く連動機構(中間レールロック付前ロック解除レバープレート183a、中間レールロック付後ロック解除レバー189a)を設けることで、図14のように中間レール154が装置筐体からはみ出る状態になることがない。
【0069】
以上説明したように、上部紙幣機構1aを引き出す場合、保守員又は操作員は、前後のロックレバーを操作することで解除しているが、それぞれに鍵のついた構造でも良く、この鍵構造であればさらなるセキュリティを向上できる。
【0070】
さらに、その鍵はシリンダー錠のようなメカ的な鍵でもよいが、電磁ソレノイド等によるエレキ的な鍵を実装し、現金自動取引装置101又は紙幣入出金機1の制御部で制御してもよい。このように制御部によってロック又は解除を制御可能にすれば、たとえば、通常は、上部紙幣機構1aは、セキュリティの確保しやすい後方へのロック解除を許容するよう制御し、一方、入金取引において上部紙幣機構1a内に紙幣が残留していることを検出している場合に、前方へ引き出すことを許容するよう制御する。これにより装置に対するセキュリティを更に確保できる。
【0071】
この様に、紙幣入出金機1(単に、紙幣取扱装置とも言う)は、特に、上部紙幣機構1aについて、装置に対して前方向又は後方向に引き出し可能な構造としている。これは、装置の設置される環境等を考慮したものである。つまり、装置を保守する方法としては、装置の前面から保守する場合と、後面から保守する場合、又は、前面及び後面から保守する場合など、装置の置かれる環境によって装置の構成が変わってきてしまうが、本発明の様に、上部紙幣機構1aを前方向又は後方向に引き出し可能とすることで、上述の全ての環境に対応することが可能となる。
【0072】
更に、このような構成を採用することで、以下の係員等による装置の操作が可能となる。
【0073】
まず、通常行なう紙幣の補充・回収(装填・回収)時には、図5(b)に示すように、装置後面を開いた後、図5(c)に示すように、下部紙幣機構1b(入金庫60、出金庫70、リサイクル庫80、装填・回収庫81)を引き出し(図8参照)、例えば、装填・回収庫81を取り外して紙幣をセット、又は、紙幣を取り出すことができる。また、入金庫60、出金庫70、リサイクル庫80についても同様に、各収納庫単位で紙幣セット又は紙幣の取り出しを行なうことができる。
【0074】
次に、入金や出金取引中に障害が発生した場合の係員操作について説明する。
【0075】
入金取引時には、利用者は、入出金口20に紙幣を投入するが、投入した紙幣の中には、紙幣に折れや破れがあったり、硬貨や紙幣以外の異物を投入されたりする可能性がある。このような場合であっても入金取引は始まるため、入出金口20から一枚ずつに分離し、紙幣判別部30で金種、真偽を判定し、金種の判定できた紙幣は一時保管庫40に収納し、判定できなかった紙幣は、リジェクト紙幣として入出金口20に返却される。
【0076】
この途中で、上述の悪条件の紙幣や異物が、紙幣搬送路などで引っ掛りジャムが発生すると、制御部が、紙幣の滞留ジャムを検出し、「入金取引での上部紙幣機構1a内でのジャム障害」と報告し、取引は中断される。本報告により、係員は、図5(a)に示すように、装置前面から、上部紙幣機構1aを引き出し(図6参照)、入出金口20、紙幣判別部30、一時保管庫40、および、上部紙幣搬送路501a,501b、501c、501d、501e,501hを確認し、残留している紙幣をすべて除去する。
【0077】
その後、上部紙幣機構1aを金庫筐体106内に戻し、再立上げ後、再度利用者に、取引を促す。この操作において、上部紙幣機構1aを、前面の利用者側に引き出して行なうため、利用者への返却が迅速で、サービス面で優れている。
【0078】
また、出金取引時は、金種毎にリサイクル庫80や出金庫70から一枚ずつ繰り出された紙幣を、紙幣判別部30で金種の確認し、入出金口20に集積して、一括して利用者に支払われるが、入金取引時と同様に、繰り出し部や搬送部でジャムが発生した場合は、制御部でジャム発生箇所を検出し、ジャム障害として報告し、取引は中断される。
【0079】
本報告により係員は、上部紙幣機構1aあるいは下部紙幣機構1b内のジャム紙幣を取り除く必要があるが、上述の入金取引時とは異なり、図5(c)に示すように、扉101eを開けた上で、上部紙幣機構1aあるいは下部紙幣機構1bを引き出し(図7、図8参照)、搬送路等に存在するジャム紙幣を取り除く。また、上部紙幣機構1a及び下部紙幣機構1bの両ユニットにジャム紙幣が存在する場合、下部紙幣機構1bには多数枚の紙幣が収納されているため(サイクル庫80や出金庫70等)、利用者には見えない後面保守の方が安全で、セキュリティ上優れている。
【0080】
【発明の効果】
この様に、本発明によれば、通常の紙幣収納庫への紙幣の補充や回収のほかに、利用者操作中の紙幣のジャムなどにおける障害発生時の係員操作に対し、取引及び障害の状況により、装置前面及び後面からの操作が選択して可能であり、利用者への迅速な対応によるサービス面と、現金管理上のセキュリティ面に配慮できる紙幣入出金機を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 現金自動取引装置の外観を示す斜視図。
【図2】 現金自動取引装置の制御関係を示すブロック図。
【図3】 紙幣入出金機の制御関係を示すブロック図。
【図4】 紙幣入出金機の側面図。
【図5】 図1の現金自動取引装置の操作方法を示す図。
【図6】 図4の状態から上部紙幣機構を前方に引き出した側面図。
【図7】 図4の状態から上部紙幣機構を後方に引き出した側面図。
【図8】 図4の状態から下部紙幣機構を後方に引き出した側面図。
【図9】 上部紙幣機構のロック機構を説明する側面図。
【図10】 上部紙幣機構を前方に引き出すときのロック機構の動作図。
【図11】 上部紙幣機構を後方に引き出すときのロック機構の動作図。
【図12】 上部紙幣機構のロック機構と引き出し機構を説明する正面図。
【図13】 上部紙幣機構の引き出し機構を説明する側面図。
【図14】 上部紙幣機構の引き出し機構の課題を説明する側面図。
【図15】 上部紙幣機構を前方に引き出すときの引き出し機構の動作図。
【図16】 上部紙幣機構を後方に引き出すときの引き出し機構の動作図。
【符号の説明】
1:紙幣入出金機、1a:上部ユニット、1b:下部ユニット

Claims (2)

  1. 紙幣の入金又は出金を行なう紙幣入出金機において、
    前記紙幣入出金機の前側に位置し、利用者により投入された紙幣を受け入れる又は利用者に紙幣を放出する入出金口と、
    紙幣を判別する紙幣判別部と、
    入金された紙幣を一時的に収納する一時保管庫と、
    入金された紙幣を収納するおよび/または出金のための紙幣を収納する紙幣収納庫と、
    前記紙幣判別部を通過し、前記入出金口と前記一時保管庫と前記紙幣収納庫を接続する紙幣搬送路とを有し、
    前記入出金口と前記紙幣判別部と前記一時保管庫を含む上部ユニットを前記紙幣入出金機の上部に配置し、前記紙幣収納庫を含む下部ユニットを前記紙幣入出金機の下部に配置し、
    前記上部ユニットを前記紙幣入出金機の前側に引き出し且つ前記紙幣入出金機に備わる前操作部と、前記上部ユニットを前記紙幣入出金機の後側に引き出し且つ前記紙幣入出金機に備わる後操作部と、前記紙幣入出金機の筐体に固定された固定部とを有し、前記前操作部と前記後操作部とを前記固定部にロックすることにより、前記紙幣搬送路の前記上部ユニットに含まれる上部搬送路部分と前記紙幣搬送路の前記下部ユニットに含まれる下部搬送路部分とを接続して前記紙幣搬送路を構成し、
    前記前操作部は、前記固定部へのロック及び前記上部ユニットを前側に引き出すための解除を行なう第1ロック解除機構を含み、前記後操作部は、前記固定部へのロック及び前記上部ユニットを後側に引き出すための解除を行なう第2ロック解除機構を含み、
    更に前記紙幣入出金機は制御部を有し、前記制御部は、前記入出金口から紙幣が投入される入金取引での障害が発生した場合、前記第1ロック解除機構を前記固定部から解除するように制御し、前記入金取引での障害発生時以外の時、前記第2ロック解除機構を前記固定部から解除するように制御することを特徴とする紙幣入出金機。
  2. 請求項1記載の紙幣入出金機において、前記下部ユニットは前記上部ユニットを防護する筐体より厚い鉄板で構成される金庫筐体で囲み、前記金庫筐体の前記下部搬送路部分に対応する位置に開けられたスリットを設け、該スリットに前記下部搬送路部分と接続した連結搬送路を設け、前記固定部は前記連結搬送路を構成するフレームに固定される部分を含み、前記前操作部及び前記後操作部による前記固定部への固定によって、前記上部ユニットの前記上部搬送路部分を前記連結搬送路に接続することを特徴とする紙幣入出金機。
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