JP2005259084A - 紙葉類取扱装置の構築方法、及び紙葉類カセット - Google Patents

紙葉類取扱装置の構築方法、及び紙葉類カセット Download PDF

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和人 北野
Isato Minamishin
勇人 南新
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Hayamizu Abe
速水 阿部
Tomoyuki Tamahashi
知之 玉橋
Yasushi Goto
泰 後藤
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Abstract

【課題】 設置環境の違いに柔軟に対応できる紙葉類取扱装置の構築方法を提供するとともに、収納した紙葉類の取り扱いが異なる紙葉類取扱装置間で流用が可能な紙葉類カセットを提供する。
【解決手段】 金庫内には、上部ユニット300、下部ユニット200をそれぞれ引き出すためのスライドレール501、502が両側に設けられている。上部ユニット300は、スライドレール501に支えられたベース401に取り付けられている。そのベース401の前面側には、ストッパ402が取り付けられ、下部ユニット300の後面側には、適切な位置で固定させるためのロック403が取り付けられている。そのストッパ402により、下部ユニット200は後面側にのみ引き出せるようになっている。紙幣カセット210は、上下方向に動かして着脱する。
【選択図】図6

Description

本発明は、紙葉類を取り扱う紙葉類取扱装置の構築に関する。
近年、現金自動支払機(CD)や現金自動預金支払機(ATM)等の自動化機器は、金融機関だけでなく、コンビニエンスストアなどにも設置されている。紙葉類取扱装置は、そのような自動化機器に紙葉類として紙幣を取り扱うために搭載される。そのような場合、自動化機器本体の指示に応じて動作するようになっている。
自動化機器に用いられる紙葉類取扱装置は、金庫内に設置される。その金庫は、同じ金融機関であっても自動化機器によって異なるのが普通である。それにより、紙葉類取扱装置の設置環境、例えば金庫に設けられた扉の位置は自動化機器によって異なるのが普通となっている。このため、従来は、必要に応じて、設置環境に合った紙葉類取扱装置を設計・製造するようにしていた。
そのようにして設置環境の違いに対応すると、当然のことながら、紙葉類取扱装置の製造コストは上昇する。また、納品までにかかる時間も長くなる。このようなことから、設置環境の違いに柔軟に対応できるようにすることが強く望まれていた。
従来の紙葉類取扱装置としては、特許文献1に記載されたものがある。その文献に記載された紙葉類取扱装置では、上部ユニットと下部ユニットを分割して、上部ユニットは金庫に対して前面側、後面側の何れの方向にも引き出せるようにし、下部ユニットは金庫に対して後面側に引き出せるようにしている。それにより、上部ユニットで障害が発生した場合には、入金時の障害では上部ユニットを前面側(顧客側)に引き出しといったように、その上部ユニット内に存在する紙幣の所有者に応じて引き出す方向を選択できるようにしている。下部ユニットを後面側に引き出せるようにしているのは、顧客に見られないところで障害等に対応できるようにするためである。
上述したような引き出しを実現させるために、上部ユニットは下部ユニットとは異なり金庫外に設置させるようになっている。しかし、金庫には上部ユニット、及び下部ユニットを共に内部に設置するものも存在する。また、下部ユニットは前面側に引き出さなければならないものも存在する。このようなことから、特許文献1に記載されたような紙葉類取扱装置では、設置環境の違いに柔軟に対応することはできない。
ところで、購入者側は、紙葉類取扱装置の利用効率の低下を抑えるために、下部ユニットに搭載される紙幣(紙葉類)カセットは搭載可能な最大数を越える数分、購入するのが普通である。異なる紙葉類取扱装置で流用することが多いのが実情である。
紙幣のリサイクルが可能な紙幣カセット(リサイクルカセット)には、紙幣の内部への収納、及び紙幣の繰り出しを行える機構が設けられる。紙幣の繰り出しは複数のローラやセパレータを用いて行うために、その機構は収納のみを行える機構と比較して非常に複雑、且つ高価となっている。しかし、リサイクルが可能な紙葉類取扱装置であっても、搭載されたリサイクルカセットを全て紙幣のリサイクルに用いるとは限らない。リサイクルとは別の用途で使用することがある。
リサイクルカセットに設けられた機構には、紙幣の繰り出しを行う際に、紙幣の収納のみ用の紙幣カセット(入金カセット)に設けられた機構には伝達されない動力が伝達される。その実現のために、入金専用の紙葉類取扱装置とリサイクル可能な紙葉類取扱装置とでは、紙幣カセットに動力を伝達する伝達系が異なっている。このため、そのように種類が異なるそれらの装置間では紙幣カセットの流用が行えなかった。
その流用を行えるようにすれば、紙幣カセットはより幅広く用いることができるようになる。リサイクル可能な紙葉類取扱装置であっても、収納にのみ使用する紙幣カセットには入金カセットを割り当てられるようになる。これは、高価な紙幣カセットの購入数をより抑えられるようになることによって、購入者側が支出を削減できるということを意味する。このようなことから、種類の異なる装置間で紙幣カセットを流用できるようにすることは、非常に重要であると考えられる。
特開2002−260057号公報 特開昭61−37661号公報 特開昭57−121786号公報
本発明は、設置環境の違いに柔軟に対応できる紙葉類取扱装置の構築方法を提供することを第1の目的とする。また、本発明は、収納した紙葉類の取り扱いが異なる紙葉類取扱装置間で流用が可能な紙葉類カセットを提供することを第2の目的とする。
本発明の紙葉類取扱装置の構築方法は、紙葉類を取り扱える紙葉類取扱装置を構築するための方法であって、紙葉類の収納に用いる紙葉類カセットを搭載させる下部ユニットをモジュール化するとともに、該紙葉類カセットを上方から着脱自在に該下部ユニットを製造し、下部ユニットの上部に設置される上部ユニットに対して該下部ユニットをスライドさせて引き出す引出方向を決定し、該決定した引出方向に従って、下部ユニットの移動を制限させて設置することにより、紙葉類取扱装置を構築する。
なお、上記下部ユニットには、紙葉類カセット毎に、紙葉類の収納のみに使用されるか否かに応じて、該紙葉類を搬送路に沿って搬送するための動力源、及び他の動力源のうちの一方からの動力を伝達するための動力伝達手段を設ける、ことが望ましい。また、紙葉類カセットには、動力伝達手段を介した動力の伝達を動力源別に実現させる複数の連結手段を設ける、ことが望ましい。紙葉類の収納のみに用いる紙葉類カセットには、該紙葉類を搬送路に沿って搬送するための動力源からの動力を動力伝達手段により伝達させる、ことが望ましい。
本発明の紙葉類カセットは、紙葉類を取り扱える紙葉類取扱装置に搭載されることを前提とし、紙葉類を収納する収納部と、紙葉類取扱装置内を搬送された紙葉類を収納部内に搬送して収納できる搬送機構と、紙葉類取扱装置の異なる複数の動力源からの動力をそれぞれ搬送機構に伝達するための複数の連結手段と、を具備する。
本発明は、紙葉類の収納に用いる紙葉類カセットを搭載させる下部ユニットをモジュール化するとともに、紙葉類カセットを上方から着脱自在に下部ユニットを製造し、下部ユニットの上部に設置される上部ユニットに対してその下部ユニットをスライドさせて引き出す引出方向を決定し、決定した引出方向に従って、下部ユニットの移動を制限させて設置することにより、紙葉類取扱装置を構築する。
下部ユニットをモジュール化することにより、それに伴いモジュール化される上部ユニットに対して下部ユニットを前面側、後面側の何れの方向にも引き出せるようになる。紙葉類カセットは上方から着脱自在となっているために、引き出す方向によって着脱が困難となるのは回避される。これらの結果、紙葉類取扱装置の設置環境に違いに柔軟に対応できるようになり、その設置環境に応じて新たに設計しなければならなくなる可能性は大幅に低下することとなる。
本発明は、紙葉類取扱装置内を搬送された紙葉類を収納部内に搬送して収納できる搬送機構に対し、紙葉類取扱装置の異なる複数の動力源からの動力をそれぞれ伝達可能とさせる。このため、動力を伝達する動力源が異なる複種類の紙葉類取扱装置に搭載させることができる。それにより、収納した紙葉類は繰り出さない、収納した紙葉類を必要に応じて繰り出す、といったように紙葉類の取り扱いが異なる紙葉類取扱装置間でも流用することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、本実施の形態による構築方法により構築された紙葉類取扱装置の断面図である。
その紙葉類取扱装置1は、自動化機器、例えば現金自動預金支払機(ATM)に用いられることを想定した、紙葉類として紙幣を扱うものである。図1に示すように、1枚以上の紙幣を重ねた紙葉類束Bを顧客が挿入した場合に内部に取り込むプレ・アクセプタ(Pre-acceptor)100と、紙幣を収納する下部ユニット200と、及び下部ユニット200とプレ・アクセプタ100間の紙幣の搬送を行う上部ユニット300と、を備えて構成されている。プレ・アクセプタ100は以降、「アクセプタ」或いは「PAC」と表記する。
図2は、アクセプタ100の搬送系の構成を説明する図である。図2に示すように、アクセプタ100は、搬送路102の上方に設けられたクランプ103と、搬送路102の下方に設けられたトレイ104と、そのトレイ104に取り付けられたフック105と、紙幣束Bを搬送路102に沿って搬送するための搬送ベルト106と、搬送ベルト106による紙幣束Bの搬送量を確認するためのエンコーダ107と、搬送路102上の異なる位置に設けられたセンサ109〜112と、搬送路102上の異なる位置に設けられ、搬送路102上への突出、及び退避が行えるストッパ113、114とを備えて構成されている。フック105、ストッパ113、114は、紙幣束Bの搬送方向の交差方向に並べた形で複数、配設されている。
上記エンコーダ107は、搬送ベルト106に動力を伝達するモータの回転に伴い回転するディスク107aと、そのディスク107aの円周上に設けられたスリット検出用のセンサ107bと、を備えている。そのセンサ107bは発光素子、及び受光素子を有する光学センサである。その発光素子から射出された光は、ディスク107aの回転により断続的に遮光される。それにより受光素子からパルス信号が出力され、そのパルス信号をカウントすることで実際の搬送量を特定する。
上記トレイ104は、投入出口101から挿入された紙幣束Bを板状の部材で支持するものである。それに取り付けられたフック105は、搬送路102上への突出、退避が行えるようになっている。紙幣束Bの挿入時には、図2に示すように、紙幣束Bを挿入すべき長さのガイドに用いている。
トレイ104の搬送路102に沿った移動は、図2の視点では搬送ベルト106と重なるように張設されたベルトを用いて行っている。その移動量を特定するために図2に示すようなエンコーダ107を別に用意している。ストッパ113、114については、混乱を避けるために、前面側に設けられたストッパ113をAストッパ、後面側に設けられたストッパ114をDストッパとそれぞれ呼ぶことにする。
上記クランプ103には、紙幣束B搬送用の4本の搬送ベルトが張設されている。そのクランプ103は、挿入された紙幣束Bをトレイ104との間で挟む状態で搬送するために、搬送路102に沿った方向の交差方向に移動できるようにさせている。その移動を可能とする駆動系についての説明は省略する。
上記の構成において動作を説明する。紙葉類取扱装置1は、入出金が行えるものである。このことから、動作の説明は、入金時、出金時に分けて説明することとする。それを搭載した自動化機器としてはATMを想定、つまり紙葉類取扱装置1は、ATM本体からの指示に従って動作することを想定する。
アクセプタ100に設けられた投入出口101は、顧客が入金のための紙幣束Bの投入、或いは顧客への出金のための紙幣束Bの外部への排出を行うためのものである。ATMに搭載される場合、投入出口101の外側には開閉されるシャッタ(不図示)が配置される。以降、顧客の視点から、アクセプタ100の投入出口101側は前面側、その反対側は後面側とそれぞれ呼ぶことにする。また、下部ユニット200から見て上部ユニット300側を上方、その逆を下方とそれぞれ表現することにする。
始めに、入金時の動作について詳細に説明する。その入金は、例えば顧客がATMの操作部(不図示)を操作して入金を要求することにより行われる。その要求を顧客が行うと、ATM本体はシャッタを開けさせて紙幣束Bの投入出口101への挿入(投入)を行える状態に移行させ、紙葉類取扱装置1には挿入される紙葉類Bの取り込みを指示する。
投入出口101の近傍には、挿入された紙幣束Bを検出するためのセンサ109、110が配設されている。紙葉類取扱装置1は、ATM本体からその指示を受けると、そのセンサ109、110が紙幣束Bを検出するのを待って搬送を行う。その搬送により、紙幣束Bは搬送路102を介して上部ユニット300のセパレータ(SEP)部310に運ばれる。
紙葉類取扱装置1は、顧客が挿入した紙幣束Bを取り込むと、その旨をATM本体に通知する。ATM本体は、その通知によりシャッタを閉じさせる。
セパレータ部310の下部には、紙幣束Bから紙幣を1枚ずつ繰り出すための繰り出し機構311が設けられている。その繰り出し機構311は、例えば周知の構成のものである。具体的には、例えば最も下に位置する紙幣に繰り出し方向の動力を伝達するピックローラ、そのピックローラによって繰り出された紙幣を搬送するフィードローラ、及び紙幣の2重搬送防止用にそのフィードローラと接触する状態に設けられたセパレータを備えた構成のものである。
アクセプタ100がセパレータ部310に搬送することによって、紙幣束Bは図2に示す状態のステージ312上に運ばれる。そのステージ312、及びその上方に位置するプッシャ313は共に上下方向に移動できるようになっている。それにより、繰り出し機構311が紙幣を繰り出せる位置への紙幣束Bの搬送は、ステージ312を下方に移動させることで行われる。ステージ312、プッシャ313の図2に示す位置はそれぞれ移動可能とする範囲のなかでの上端であることから、共に上端、或いは上端位置と呼ぶことにする。
紙幣の繰り出しには、周知のように、紙幣とピックローラを適切な圧力で接触させる必要がある。プッシャ313は、その圧力でそれらを接触させる加圧に用いている。その加圧は、ステージ312を下方に下端まで移動させた後、プッシャ313を下方に移動させて、紙幣束Bの上方から圧力を加えることで行っている。
上記ピックローラは、不図示の弾性部材に支持させて、上下方向に移動可能な状態とさせている。これは、紙幣の繰り出しに適切な圧力が加えられているか否かをピックローラの位置の変化から判定するためである。このため、圧力が加えられることで下方に移動したピックローラを検出するためのセンサを設けている。そのセンサの検出結果を監視して、適切な圧力が加えられるようにプッシャ313を下方に移動させている。このようなことから、ステージ312、プッシャ313を移動させる駆動系はそれぞれ別個に用意している。その移動用の動力源としては共にステッピングモータを採用している。
セパレータ部310から繰り出し機構311によって1枚ずつ繰り出された紙幣は、搬送路301を介して鑑別部320に搬送され、鑑別が行われる。その鑑別により、紙幣が正常券か否かの判別や、正常券の金種の特定が行われる。偽の紙幣、鑑別不能な紙幣、或いは破損しているような紙幣は、異常券と判別される。鑑別後の紙幣は搬送路302を搬送される。
上部ユニット300には、3つのリジェクトボックス351〜3が設けられている。顧客が投入した紙幣を一旦、収納するために一時保留部330が設けられている。一時保留部330に紙幣を収納できるように搬送路303、リジェクトボックス351〜3の何れかに紙幣を収納できるように搬送路304がそれぞれ形成されている。
搬送路302には、紙幣の搬送先を切り換えるために2つの切換爪302a、302bが配設されている。搬送路302を搬送中の紙幣を次に搬送させる搬送路は、切換爪302aによって搬送路303に、切換爪302bによって搬送路304にそれぞれ切り換えることができる。鑑別後の紙幣は、切換爪302aによって搬送路302から搬送路303に送られて一時収納部330に収納される。
一時収納部330には、上下方向に移動可能な2つのステージ331、332が設けられている。ステージ331は異常券と判別された紙幣の収納、ステージ332は正常券と判別された紙幣の収納にそれぞれ用いている。ここでは便宜的に、ステージ331によって実現される収納部をリザーバ部、ステージ332によって実現される収納部をエスクロ部とそれぞれ呼ぶことにする。また、ステージ331はRSVステージ、ステージ332はESCステージとも呼ぶことにする。
それらのステージ331、332は、上下方向に間隔を空けて設けた2つのプーリ333、334の間に張設されたベルト335に取り付けられている。2つのプーリ333、334、及びベルト335は、ステージ別に用意することにより、各ステージ331、332はそれぞれ個別に移動させられるようになっている。
紙幣の搬送先をリザーバ部、及びエスクロ部のなかから選択できるように、搬送路303には切換爪が一つ配設されている。それにより、搬送路303を搬送する紙幣は、リザーバ部、或いはエスクロ部に収納される。搬送路304には、紙幣をリジェクトボックス351〜3のうちの何れかに収納させるために、2つの切換爪が配設されている。
紙幣の鑑別、その鑑別結果に応じた一時保留部330への収納は、セパレータ部310から1枚ずつ繰り出された全ての紙幣に対して行う。このため、セパレータ部310からの紙幣の繰り出しが完了した後は、繰り出された紙幣は一時保留部330のリザーバ部、或いはエスクロ部に収納されていることになる。繰り出しの完了は、セパレータ部310内に紙幣が存在しないことをセンサで確認するか、或いは繰り出しを行っても搬送路301に紙幣が繰り出されないことをセンサで確認することで判定される。
紙幣束Bの形で投入された紙幣の一時収納部330への収納が完了すると、紙葉類取扱装置1はその旨をATM本体に通知する。鑑別部320が正常券と判別した紙幣の枚数を金種毎にカウントして算出した入金額も併せて通知する。それらの通知により、ATM本体は顧客に対して入金額を提示し、取り引きを行うか否か、追加入金の有無、などの問い合わせを行う。以降は、その問い合わせ結果に応じて動作する。
顧客が追加入金を要求した場合、ATM本体は、シャッタを再度、開けさせ、紙葉類取扱装置1には挿入される紙葉類Bの取り込みを指示する。顧客が挿入した紙幣束Bを構成する紙幣は、上述したようにして、一時収納部330のリザーバ部、或いはエスクロ部に収納される。
顧客が取り引きのキャンセルを要求した場合には、ATM本体は紙葉類取扱装置1に取り込んだ紙幣の返却を指示する。その紙幣は通常、一時収納部330のリザーバ部、エスクロ部、或いはそれらの両方に収納されている。紙葉類取扱装置1は、紙幣が収納された場所に応じて、以下のようにして返却を行う。
一時保留部330の上方には、紙幣束Bを搬送するための搬送路305が設けられている。その搬送路305は、一時保留部330に収納された紙幣束Bをアクセプタ100に搬送できるものである。その搬送路305上の紙幣束Bの搬送は、キャリア341を用いて行うようになっている。そのキャリア341は、紙幣束Bを搬送方向の後方から押す形で搬送するためのものである。そのように搬送することにより、紙幣束Bとして重ねられた各紙幣はキャリア341によって支えられる形となる。このため、紙幣束Bは適切、且つ確実に搬送され、重ねられた方向の交差方向に紙幣が搬送中に突出してしまうようなことは確実に回避される。
搬送路305上にはキャリア341に動力を伝達するためのギアが多数、設けられている。キャリア341は、そのギアからの動力伝達により、搬送路305上に設けられたガイド(不図示)に沿って移動するようになっている。それにより、キャリア341に動力を伝達するギアはそのキャリア341の搬送路305上の位置によって異なるようになっている。そのガイドは、各ステージ331、332、312にも設けられている。
紙幣がリザーバ部のみに収納されているケースでは、RSVステージ331を搬送路305上の位置(リリース位置)に移動させる。このとき、キャリア341は、そのリリース位置にあるステージ331の後面側の位置(エスクロ退避位置)に既に移動させている。ステージ331上の紙幣束Bは、そのキャリア341をアクセプタ100の手前の位置(リリース位置)まで移動させた後、アクセプタ100により投入出口101まで搬送する。シャッタを開けさせるために、ATM本体には、例えばキャリア341をリリース位置まで移動させた時点で通知を行う。ステージ331を移動する前のキャリア341の位置、及びATM本体に通知するタイミングは他のケースでも基本的に同様である。
紙幣がエスクロ部のみに収納されているケースでは、RSVステージ331は搬送路305の上に退避させた位置(上端位置)に移動させ、ESCステージ332は搬送路305上の位置(リリース位置)に移動させる。そのステージ332上の紙幣束Bは、キャリア341をアクセプタ100の手前の位置(リリース位置)まで移動させた後、アクセプタ100により投入出口101まで搬送する。
紙幣がリザーバ部、及びエスクロ部の両方に収納されているケースでは、RSVステージ331を搬送路305上の位置(リリース位置)に移動させる。このとき、ステージ312、及びプッシャ313はそれぞれ上端位置に移動させた状態になっている。RSVステージ331上の紙幣束Bは、キャリア341をセパレータ部310に移動させることにより、ステージ312上に運ぶ。次に、ステージ312は下方に移動させ、プッシャ313は、ステージ312の上端位置である合流準備位置に移動させる。プッシャ313を合流準備位置に移動させた後、図1に示すフォーク342をプッシャ313(前面)に向けて突出させる。その突出後、プッシャ313は上端位置に移動させる。
紙幣は弾性力を有していることから、折り曲げられた紙幣はその折り曲げられた状態を維持しようとする。それにより、紙幣を単に積み重ねた場合、その高さは各紙幣で働く弾性力によって変化する。折り曲げられた紙幣が多いほど、その高さは高くなる傾向がある。このようなことから、フォーク342は、ステージ312上の紙幣束Bが搬送路305上に突出するのを回避させるために設けている。
そのフォーク342は、合流準備位置の高さに、搬送路305に沿って突出、突出した状態からの退避が行えるように設けられている。その突出が行えるように、プッシャ313には凹部が設けられている。それにより、プッシャ313でステージ312上の紙幣束Bを抑えた状態でフォーク342を突出させ、プッシャ313を上方に移動させた後はフォーク342により紙幣束Bが搬送路305上に突出しないように抑えている。
RSVステージ331上の紙幣束Bをセパレータ部310に搬送させたキャリア341は、エスクロ退避位置に戻す。その後に、各ステージ331、332は順次、上端位置に移動させる。ESCステージ332の上端位置は、RSVステージ331のリリース位置に相当する。それにより、キャリア341を移動させて、ESCステージ332上の紙幣束Bをセパレータ部310に搬送する。
セパレータ部310に搬送することにより、紙幣束Bはフォーク342上に運ばれる。その紙幣束Bが運ばれた後、フォーク342は退避させる。それにより、ステージ312上には、リザーバ部に収納された紙幣束B、エスクロ部に収納された紙幣束Bがその順序で積み重ねられ、一つにまとめられる。一つにまとめた紙幣束Bは、ステージ312を上端位置に移動させることにより、キャリア341でアクセプタ100のリリース位置まで搬送し、更にアクセプタ100により投入出口101に搬送する。それにより、顧客に返却する。
このように、本実施の形態では、リザーブ部、エスクロ部にそれぞれ収納された紙幣を一つにまとめて返却する。これは、それらに収納された紙幣を別々に返却することにより生じる顧客の取り忘れを回避するためである。顧客が取り忘れた紙幣は、例えばリジェクトボックス353に収納する。
顧客が取り引き(入金)の完了を要求した場合には、ATM本体は紙葉類取扱装置1に取り込んだ紙幣の収納を指示する。その紙幣は、一時収納部330のリザーバ部、エスクロ部、或いはそれらの両方に収納されている。紙葉類取扱装置1は、紙幣が収納された場所に応じて、以下のようにして収納を行う。
紙幣がエスクロ部のみに収納されているケースでは、RSVステージ331は搬送路305の上に退避させた上端位置に移動させ、ESCステージ332は搬送路305上のリリース位置に移動させて、そのステージ332上の紙幣束Bをセパレータ部310に搬送する。搬送した紙幣束Bから紙幣を1枚ずつセパレータ部310に繰り出させ、搬送路301、鑑別部320、及び搬送路302を介して下部ユニット200に搬送する。
再度鑑別部320により金種を鑑別することにより、格納先(リジェクトボックス、各紙幣カセット)を決定する。
下部ユニット200には、収納する紙幣の金種別に着脱可能な紙幣カセット210が搭載される。搭載された各紙幣カセット210内の上部には、紙幣の収納、及び収納された紙幣の繰り出しを行える繰り出し機構211が設けられている。下部ユニット200に搬送された紙幣は、搬送路201を搬送され、その搬送路201に設けられた切換爪により収納すべき紙幣カセット210に誘導されて繰り出し機構211により収納される。それにより、顧客が挿入した紙幣は、その金種別に紙幣カセット210に収納される。
紙幣がリザーバ部、及びエスクロ部の両方に収納されているケースでは、リザーバ部に収納されている紙幣は上述したようにして顧客に返却し、エスクロ部に収納された紙幣のみをセパレータ部310に搬送する。搬送した紙幣は1枚ずつセパレータ部310に繰り出させ、正常券と判別された紙幣は搬送路301、鑑別部320、及び搬送路302を介して上部ユニット300は、下部ユニット200まで紙幣を搬送する。下部ユニット200では、上部ユニット300から受け取った紙幣を金種別に各紙幣カセット210に収納する。異常券と判別された紙幣は、搬送路301、鑑別部320、搬送路302、及び搬送路303、搬送路304を介してリジェクトボックス351〜3へ収納する。又は、リザーバ部に収納した後、セパレータ部に搬送し、再度1枚ずつ繰り出させ鑑別部を搬送し、搬送路302を介して下部ユニット200に搬送させて金種別に紙幣カセット210に収納させる。
ところで、紙幣を全て繰り出せるとは限らない。全ての紙幣を繰り出せなかった場合、繰り出せなかった紙幣はセパレータ部310に残留することになる。その残留紙幣は、特には図示していないが、一時保留部330に収納した紙幣とまとめて返却するようにしている。そのような返却は、セパレータ部310に搬送したリザーバ部の紙幣をエスクロ部の紙幣とまとめるのと基本的に同じ方法を用いて実現させている。
残留紙幣が存在していると、追加入金された紙幣束Bからの紙幣の繰り出しを行うことはできない。このことから、追加入金時には、特には図示していないが、残留紙幣を返却した後、顧客に紙幣束Bの挿入を促すようにしている。リザーバ部に収納した紙幣が存在する場合には、その紙幣は残留紙幣とまとめて返却するようにしている。これは、取り引き内容を確認した顧客が取り引きを要求、つまりエスクロ部の紙幣を紙幣カセット210に収納する場合も同様である。
次に、出金時の動作について詳細に説明する。その出金は、例えば顧客がATMの操作部を操作して、指定した出金額の出金を要求することにより行われる。その要求を顧客が行うと、ATM本体は紙葉類取扱装置1に出金額分の紙幣の排出を指示する。顧客が所望の紙幣を指定した場合には、その指定内容は紙葉類取扱装置1に通知される。
紙葉類取扱装置1は、ATM本体からその指示を受けると、例えば金種別に繰り出すべき紙幣の枚数を決定し、その決定に従い、紙幣を繰り出すべき紙幣カセット210から紙幣を1枚ずつ繰り出し機構211により繰り出させる。繰り出された紙幣は搬送路201を介して、上部ユニット300に紙幣を渡す。上部ユニット300では、下部ユニット200から受け取った紙幣を搬送路306を介して鑑別部320に搬送し、鑑別される。その鑑別により、正常券と判別された紙幣はエスクロ部に搬送され、正常券と鑑別できなかった紙幣(ダブルフィード、破損券)はリジェクトボックス351、或いは352に搬送される。
繰り出された紙幣を、搬送路201、306を介して鑑別部320に搬送することにより、入金時、出金時ともに搬送路302を利用できるようになる。それにより、1枚ずつ紙幣を搬送する搬送路全体の長さをより短くすることができる。
エスクロ部への紙幣の搬送は、顧客が指定した出金額分の紙幣を収納するまで行われる。その出金額分の紙幣の収納が終了した後は、エスクロ部にのみ収納された紙幣を返却するケースと同様にして、キャリア341をアクセプタ100の手前のリリース位置まで移動させた後、アクセプタ100により投入出口101まで搬送する。
このように、出金時の紙幣も紙幣束Bの状態でアクセプタ100の投入出口101に搬送するようにしている。このため、紙葉類取扱装置1は、投入出口101周辺に確保できるスペースが小さくとも設置できるようになっている。
上記アクセプタ100、下部ユニット200、及び上部ユニット300は、それぞれモジュール化させている。これは以下のような理由からである。
周知のように、ATM等の自動化機器に用いられる紙葉類取扱装置は、壁で隔てられた金庫内に設置される。その金庫は、同じ金融機関であっても自動化機器によって異なる。それにより、紙葉類取扱装置の設置環境、例えば金庫に設けられた紙幣カセット交換用の扉の位置、金庫の壁の厚さ等は自動化機器によって異なることになる。このため、従来は、必要に応じて、設置環境に合った紙葉類取扱装置を設計・製作するようにしていた。
しかし、アクセプタ100、下部ユニット200、及び上部ユニット300をそれぞれモジュール化すると、金庫の壁の厚さは採用するアクセプタ100の選択により対応できるようになる。金庫に設けられた扉の位置の違いは、下部ユニット200、或いはそれに収納された紙幣カセット210を動かせる方向の変更により対応できるようになる。これらのことから、設置環境に応じた設計は基本的に行わなくとも済むようになって、その設計を行う必要性は回避できるようになる。この結果、紙葉類取扱装置1の製造コストはより抑えられるようになり、メーカにとっては納品する紙葉類取扱装置1をより迅速に用意できるようになる。
すなわち、図1に示すように、上部ユニット300と下部ユニット200を分離できるようにしておき、上部ユニット300で、アクセプタ100を介して取り込んだ紙幣を鑑別部320による鑑別、鑑別結果による仕分け等の処理を行うことができる。さらに、上部ユニット300で処理した紙幣を下部ユニット200に送り込むことで、紙幣を収納、保管することが可能となる。このように、上部ユニット300と下部ユニット200で切り離せる構造にしておけば、下部ユニット200の引き出し方向を変えることにより、引き出し方向の異なる紙葉取扱装置を構成することができる。さらに、下部ユニット200を取り込み専用のものにすれば、入金専用の紙葉取扱装置を構成することができる。このようにユーザーの種々の要求に応じた装置を安価で提供することが可能となる。
図4、図5、図8、及び図9は、紙葉類取扱装置の設置環境に応じた構築例を説明する図である。図4、及び図5は、上部ユニット300、及び下部ユニット200を共に金庫内の設置する場合のものであり、図8、及び図9は、下部ユニット200のみを金庫内に設置する場合のものである。
図4は、金庫の扉が紙葉類取扱装置の後面側に設けられた場合の構築例を示している。図4(a)は紙葉類取扱装置1の上面図、同図(b)は背面図、同図(c)は側面図である。背面図は後面側から見た場合のものであり、正面図は前面側から見た場合のものである。
図4(b)及び(c)に示すように、金庫500内には、上部ユニット300を引き出すためのスライドレール501、下部ユニット200を引き出すためのスライドレール502が両側に設けられている。上部ユニット300は、スライドレール501に支えられたベース401に取り付けられている。そのベース401の前面側には、下部ユニット300が前面側に突出しないようにするためのストッパ402が取り付けられ、下部ユニット300の後面側には、適切な位置で固定させるためのロック403が取り付けられている。そのようにして、上部ユニット300に対し下部ユニット200を移動できる範囲をストッパ402により制限し、使用するうえで適切な位置にロック403により固定できるようにさせている。
ATM本体との通信は下部ユニット200が行うようになっている。そのためのケーブルを含む各種ケーブルはケーブルガイド511内に収められている。下部ユニット200と上部ユニット300間の通信用ケーブルを含む各種ケーブルはケーブルガイド512内に収められている。
それらガイド511、512は、変形可能なものを採用し、その長さは、各ユニット200、300を引き出せるようにすべき引き出し量を考慮して決定している。このため、下部ユニット300のみを金庫500内から引き出す場合には、ユニット300、200間、及びユニット200と金庫500間のそれぞれの位置関係の変化に伴い、図6(a)に示すようにガイド511、512を変形させてその引き出しに対応させるようにしている。各ユニット200、300を共に引き出す場合には、ユニット200と金庫500間の位置関係の変化に伴い、図6(b)に示すようにガイド511のみが変形する。
図5は、金庫の扉が紙葉類取扱装置の前面側に設けられた場合の構築例を示している。図5(a)は紙葉類取扱装置1の上面図、同図(b)は側面図、同図(c)は正面図である。
図5(b)及び(c)に示すように、金庫500の扉が前面側に設けられた場合には、それが後面側に設けられた場合とは逆に、上部ユニット300のベース401の後面側にストッパ402が取り付けられ、ロック403は下部ユニット300の前面側に取り付けられる。それにより、上部ユニット300に対し下部ユニット200を移動できる範囲をストッパ402により制限し、使用するうえで適切な位置にロック403により固定できるようにさせている。
ユニット300、200間、及びユニット200と金庫500間のそれぞれの位置関係は、金庫500の扉が後面側に設けられた場合とは異なる変化をする。その変化に合わせて、ケーブルガイド511、512の各取り付け方が変えている。それにより、下部ユニット200のみを引き出した場合には、図7(a)に示すようにガイド511、512が変形する。各ユニット200、300を共に引き出す場合には、図7(b)に示すようにガイド511のみが変形する。
下部ユニット200に搭載された紙幣カセット210は、図6(a)、及び図7(a)に示すように、上下方向に動かして着脱するようにしている。それにより、下部ユニット200を引き出す方向が異なっても、紙幣カセット210の着脱を容易に行えるようにして、高い操作性を実現させている。
図8は、下部ユニット200のみが設置される金庫の扉が紙葉類取扱装置の後面側に設けられた場合の構築例を示している。図8(a)は紙葉類取扱装置1の背面図、同図(b)は側面図である。
その場合には、図8(a)及び(b)に示すように、不図示のストッパ402の取り付け用、及びロック403による固定用にベース401が金庫500内に設置される。上部ユニット300用のスライドレール501は金庫500上に設けられる。
ケーブルガイド512は、金庫500と下部ユニット200間の位置関係の変化に対応するために用いられる。上部ユニット300と金庫500間の位置関係の変化に対応するために、ケーブルガイド513が上部ユニット300に新たに取り付けられる。ユニット200、300間で信号をやりとりするためのケーブルは、ケーブルが戸512、513にそれぞれ収めている。それにより、下部ユニット200のみを引き出す場合には、図10(a)に示すようにガイド511、512が変形する。上部ユニット300のみを引き出す場合には、図10(b)に示すようにガイド513のみが変形する。これは、各ユニット200、300が共に金庫500内に設置される場合も同様である。
金庫500の壁は、ユニット200、300間にも存在する。このため、ユニット200、300間の紙幣の搬送を行えるように、その壁には穴が二つ設けられ、各穴には搬送ユニット520が設置されている。それにより、搬送路302上の紙幣は搬送ユニット520を介して搬送路201に搬送され、搬送路201上の紙幣は搬送ユニット520を介して搬送路305に搬送される(図1参照)。その搬送ユニット520に動力源を用意しても良いが、下部ユニット200、或いは上部ユニット300から動力を伝達させるようにしても良い。
図9は、下部ユニット200のみが設置される金庫の扉が紙葉類取扱装置の前面側に設けられた場合の構築例を示している。図9(a)は紙葉類取扱装置1の側面図、同図(b)は正面図である。
その場合も図9(a)及び(b)に示すように、不図示のストッパ402の取り付け用、及びロック403による固定用にベース401が金庫500内に設置される。上部ユニット300用のスライドレール501は金庫500上に設けられる。各ケーブルガイド511〜3は、各ユニット200、300を前面側に引き出せるように取り付けられている。それにより、下部ユニット200のみを引き出す場合には、図11(a)に示すようにガイド511、512が変形する。上部ユニット300のみを引き出す場合には、図11(b)に示すようにガイド513のみが変形する。これは、各ユニット200、300が共に金庫500内に設置される場合も同様である。
図3は、紙葉類取扱装置1の回路構成図である。
上記アクセプタ100は、センサ群161、モータ群162、及びソレノイド群163を備えた構成となっている。センサ群161は、上記センサ109〜112やエンコーダ107のセンサ107b等から構成されている。モータ群162は、クランプ103を移動させる動力源であるモータ、クランプ103に張設された搬送ベルト、及びその下方に張設された搬送ベルト106の駆動用モータ、トレイ104の移動用モータから構成されている。それらのモータは全てステッピングモータである。フック105、Aストッパ113、及びDストッパ114の突出、退避はソレノイドを用いて行っている。ソレノイド群163は、それらソレノイドから構成されている。
下部ユニット200は、プリント基板(PCB)260の制御により動作する。そのプリント基板260には、モータ群271、272、センサ群273、及びソレノイド群274が接続されている。
モータ群271は、例えば複数のステッピングモータ(パルスモータ)から構成されている。各ステッピングモータは、対応する紙幣カセット210内に設けられたステージを移動させるための動力源に用いられる。モータ群272は、例えば複数のステッピングモータから構成されている。各ステッピングモータは、対応する紙幣カセット210内に設けられた繰り出し機構211の動力源に用いられる。
センサ群273は、搬送路201上に紙幣検出用に設置されたセンサ、紙幣カセット210の検出用のセンサ(例えばスイッチ)、紙幣カセット210のステージの位置検出用のセンサ、及びそれに収納された紙幣検出用のセンサ、等から構成される。ソレノイド群274は、搬送路201上の切換爪毎に用意された状態切換用のソレノイド、各紙幣カセット210内に用意された繰り出し機構211への動力伝達用のソレノイド等から構成されている。
プリント基板260上には、紙葉類取扱装置1全体の制御を行うCPU261と、そのCPU261が実行するプログラムや各種制御データを格納したROM262と、CPU261がワークに用いるRAM263と、センサ群273を構成するセンサを駆動するセンサ駆動部264と、ソレノイド群274を構成するソレノイドを個別に駆動できるソレノイド駆動部265と、モータ群271を構成するステッピングモータを駆動するモータ駆動部266と、モータ群272を構成するDCモータを駆動するモータ駆動部267と、例えば上部ユニット300と通信を行うための通信インターフェース(I/F)268と、例えばATM本体などの上位の装置と通信を行うための通信インターフェース(I/F)269と、が搭載されている。
上部ユニット300もプリント基板(PCB)360の制御により動作する。そのプリント基板360には、モータ群371、162、DCモータ372、センサ群373、161、ソレノイド群374、163、及び鑑別部320が接続されている。それにより、アクセプタ100は上部ユニット300で制御するようになっている。
モータ群371は、例えば複数のステッピングモータから構成されている。キャリア341、各ステージ312、331、332、及びプッシャ313はそれぞれステッピングモータを動力源にして移動が行われる。DCモータ372は、セパレータ部310から紙幣を繰り出して搬送するための動力源である。
センサ群373は、各搬送路301〜305に紙幣、或いはキャリア341検出用にそれぞれ複数、設置されたセンサ、セパレータ部310に設置された複数のセンサ、一時保留部330に設置された複数のセンサ等から構成される。ソレノイド群374は、搬送路301上の切換爪302a、302b、及び他の搬送路303、304上にそれぞれ設けられた切換爪の状態切換用のソレノイド等から構成されている。
プリント基板360上には、上部ユニット300全体の制御を行うCPU361と、そのCPU361が実行するプログラムや各種制御データを格納したROM362と、CPU361がワークに用いるRAM363と、センサ群373、161を構成するセンサを駆動するセンサ駆動部364と、モータ群371、162を構成するステッピングモータを駆動するモータ駆動部365と、DCモータ372を駆動するモータ駆動回路366と、ソレノイド群374、163を構成するソレノイドを個別に駆動できるソレノイド駆動部367と、鑑別部320との間で信号の送受信を行うインターフェース(I/F)368と、及び下部ユニット200と通信を行うための通信インターフェース(I/F)369と、が搭載されている。
以上の構成において動作を説明する。
各プリント基板260、360上のCPU261、361は、それぞれROM262、362に格納されたプログラムを実行することで制御を行う。CPU261は、通信I/F269を介してATM本体からの指示を受け取り、その指示に従って下部ユニット200の制御を行い、上部ユニット300への指示を行う。その指示は、通信I/F268、369を介して上部ユニット300のCPU361に送られる。
CPU261は、センサ駆動部264にセンサ群273を駆動させることで得られる各種検出結果はその駆動部264から随時、受け取り、上部ユニット300、或いはATM本体から通信された内容は通信I/F268、或いは269から随時、受け取る。それら検出結果、及び通信内容を解析して、ソレノイド駆動部265、モータ駆動部266、267にそれぞれ状況に応じた指示を行う。それにより、CPU261の制御下で下部ユニット200を動作させる。また、通信I/F268、或いは269を介して、通知すべき情報を随時、送信させる。
他方の上部ユニット300のCPU261は、下部ユニット200からの指示により、上部ユニット300、及びアクセプタ100を制御する。その制御は、センサ駆動部364にセンサ群373、161を駆動させることで得られる各種検出結果をその駆動部364から随時、受け取って解析し、ソレノイド駆動部367、モータ駆動部365、モータ駆動回路366、及び鑑別部320にそれぞれ状況に応じた指示をすることで行う。それにより、CPU361の制御下で上部ユニット300、及びアクセプタ100を動作させる。鑑別部320への指示はI/F368を介して行い、下部ユニット200に通知すべき情報は、通信I/F369を介して随時、送信させる。顧客が挿入した紙幣束Bを取り込んだ際には入金額、紙幣の収納時には正常券と判別した紙幣の金種、などがその情報として下部ユニット200に送信される。
各CPU261、361がそのような制御を行うことにより、図1を参照して説明した紙葉類取扱装置1の動作が実現される。
<第2の実施の形態>
上記第1の実施の形態は、下部ユニット200に搭載するのは紙幣のリサイクルが行える紙幣カセット210のみを想定した場合のものである。これに対し、第2の実施の形態は、入金専用の紙幣カセットの搭載も想定した場合のものである。第1の実施の形態と同じ、或いは基本的に同じものには同一の符号を付して、第1の実施の形態から異なる部分にのみ着目する形で説明する。
図12は、第2の実施の形態における紙幣カセットの構成を説明する図である。図12(a)は側面図、同図(b)は正面図である。
その紙幣カセット600は、入金専用、つまり搬送されてきた紙幣を収納することのみを想定したものである。その収納用に3種類の搬送ローラ601〜3が配設されている。各ローラ601〜3は、それぞれシャフト604〜606に例えば4個、2個、6個、取り付けられている。
各ローラ601〜3は、プーリ615に動力が伝達されることで回転するようになっている。そのプーリ615への動力はベルト616によって伝達される。そのベルト616は、プーリ613〜5によって張設されている。プーリ613と同じ軸に連結ギア611が軸支され、プーリ614と同じ軸に連結ギア612が軸支されている。それにより、連結ギア611、612の何れかに動力が伝達されることにより、各ローラ601〜3は回転するようになっている。
リサイクル用の下部ユニット200には、図13に示すように、各紙幣カセット毎に紙幣繰出/収納用のモータ221が設置されている。紙幣カセット600を下部ユニット200に搭載した場合、その連結ギア612は下部ユニット200に設けられたギア222が連結するようになっている。それにより、モータ221からの動力はギア222を介して連結ギア612に伝達されるようになっている。そのようにして、紙幣カセット600を使用できるようにさせている。モータ221は、図3に示すモータ群271を構成するモータである。
一方、入金専用の下部ユニット200には、図14に示すように、搬送路201上の紙幣を搬送するための動力が伝達されるギア231が紙幣カセット毎に設置されている。そのギア231は、紙幣カセット600を下部ユニット200に搭載した場合、連結ギア611と連結するようになっている。それにより、搬送路201上の紙幣を搬送する際には、その搬送用の動力がギア231を介して連結ギア611に伝達されるようになっている。そのようにして、紙幣カセット600を使用できるようにさせている。
このように、紙幣カセット600は、リサイクル用、入金専用の何れの下部ユニット200であっても使用できるようになっている。このため、紙葉類取扱装置1の種類に係わらず、幅広く利用することができる。リサイクル用の下部ユニット200では、入金された紙幣の収納用の他に、リジェクトボックスなどとして用いることができる。その結果、購入(金融機関)側にとってはリサイクル用の高価な紙幣カセット210の購入はより少なくて済むようになり、支出はより抑えられるようになる。入金された紙幣の収納用、或いはリジェクトボックスなどとして紙幣カセット600を用いる場合には、リサイクル可能な紙葉類取扱装置をより安価に購入できることとなる。
なお、下部ユニット200に搭載可能な紙幣カセット600の数は、図15に示すように2つであっても良い。搭載可能な紙幣カセット600の2つの追加は、例えば図16に示すように、別の搬送路を新たに追加する形でも行うことができる。
リサイクル用の下部ユニット200は、紙幣カセット600にモータ221から動力を供給するようになっているが、搭載された紙幣カセットが入金専用か否か判定し、その判定結果に応じてモータ221を駆動させるようにすることで、ギア231も併せて設置させるようにしても良い。
本実施の形態により構築された紙葉類取扱装置の断面図である。 本実施の形態により構築された紙葉類取扱装置に搭載るの紙葉類搬送装置(プレ・アクセプタ)の搬送系の構成を説明する図である。 本実施の形態により構築された紙葉類取扱装置の回路構成図である。 紙葉類取扱装置の設置環境に応じた構築例を説明する図である(その1)。 紙葉類取扱装置の設置環境に応じた構築例を説明する図である(その2)。 紙葉類取扱装置を金庫から引き出した状態を説明する図である(その1)。 紙葉類取扱装置を金庫から引き出した状態を説明する図である(その2)。 紙葉類取扱装置の設置環境に応じた構築例を説明する図である(その3)。 紙葉類取扱装置の設置環境に応じた構築例を説明する図である(その4)。 紙葉類取扱装置を金庫から引き出した状態を説明する図である(その3)。 紙葉類取扱装置を金庫から引き出した状態を説明する図である(その4)。 第2の実施の形態における紙幣カセットの構成を説明する図である。 第2の実施の形態における紙幣カセットを2つ搭載したリサイクル用の下部ユニットを説明する図である。 第2の実施の形態における紙幣カセットを4つ搭載した入金専用の下部ユニットを説明する図である。 第2の実施の形態における紙幣カセットを2つ搭載した入金専用の下部ユニットを説明する図である。 第2の実施の形態における紙幣カセットを更に2つ搭載できるようにした入金専用の下部ユニットを説明する図である。
符号の説明
100 プレ・アクセプタ
101 投入出口
161、273,373 センサ群
162、271、272、371 モータ群
163、274、374 ソレノイド群
210、600 紙幣カセット
211、311 繰り出し機構
221 モータ
222、231 ギア
260、360 プリント基板
261、361 CPU
262、362 ROM
263、363 RAM
264、364 センサ駆動部
265、367 ソレノイド駆動部
266、267、365 モータ駆動部
268、269、369 通信インターフェース(I/F)
310 セパレータ部
320 鑑別部
330 一時保留部
368 インターフェース(I/F)
601〜3 搬送ローラ
604〜6 シャフト
611、612 連結ギア

Claims (5)

  1. 紙葉類を取り扱える紙葉類取扱装置を構築するための方法であって、
    前記紙葉類の収納に用いる紙葉類カセットを搭載させる下部ユニットをモジュール化するとともに、該紙葉類カセットを上方から着脱自在に該下部ユニットを製造し、
    前記下部ユニットの上部に設置される上部ユニットに対して該下部ユニットをスライドさせて引き出す引出方向を決定し、
    該決定した引出方向に従って、前記下部ユニットの移動を制限させて設置することにより、前記紙葉類取扱装置を構築する、
    ことを特徴とする紙葉類取扱装置の構築方法。
  2. 前記下部ユニットには、前記紙葉類カセット毎に、前記紙葉類の収納のみに使用されるか否かに応じて、該紙葉類を搬送路に沿って搬送するための動力源、及び他の動力源のうちの一方からの動力を伝達するための動力伝達手段を設ける、
    ことを特徴とする請求項1記載の紙葉類取扱装置の構築方法。
  3. 前記紙葉類カセットには、前記動力伝達手段を介した動力の伝達を動力源別に実現させる複数の連結手段を設ける、
    ことを特徴とする請求項2記載の紙葉類取扱装置の構築方法。
  4. 前記紙葉類の収納のみに用いる紙葉類カセットには、該紙葉類を搬送路に沿って搬送するための動力源からの動力を前記動力伝達手段により伝達させる、
    ことを特徴とする請求項2記載の紙葉類取扱装置の構築方法。
  5. 紙葉類を取り扱える紙葉類取扱装置に搭載する紙葉類カセットにおいて、
    前記紙葉類を収納する収納部と、
    前記紙葉類取扱装置内を搬送された紙葉類を前記収納部内に搬送して収納できる搬送機構と、
    前記紙葉類取扱装置の異なる複数の動力源からの動力をそれぞれ前記搬送機構に伝達するための複数の連結手段と、 を具備することを特徴とする紙葉類カセット。
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