JP3977122B2 - 排水処理装置および排水処理装置におけるエアー供給方法 - Google Patents

排水処理装置および排水処理装置におけるエアー供給方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、処理槽に排水を受入れて処理する排水処理装置に係り、詳しくはブロワ機構部から吐出されるエアーを処理槽へ合理的に供給するエアー供給技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、家庭等から排出される排水を受入れて処理し、浄化水として排出する排水処理槽(浄化槽)が知られている。例えば特開2000−189986号公報に、この種の排水処理槽が開示されている。この公報に記載の排水処理槽は、エアーを吐出する2つの送気部を有し、これら送気部から吐出されたエアーは所定の供給径路を介して排水処理槽へ供給されるようになっている。
具体的には、図5に示すように、第1送気部310および第2送気部320の吐出側に形成された合流配管330は、切換弁340を介して第1のエアー供給径路410および第2のエアー供給径路420に接続されている。通常運転時には、第1送気部310のみが運転され、この第1送気部310から吐出された吐出エアーは、切換弁340の切り換えによって第1のエアー供給径路410へ送気される。第1のエアー供給径路410へ送気されたエアーは、排水処理槽の曝気用散気部へ供給されるようになっている。一方、逆洗運転時には、両送気部310,320が運転され、これら両送気部310,320から吐出された吐出エアーは、切換弁340の切り換えによって第2のエアー供給径路420へ送気される。第2のエアー供給径路420へ送気されされたエアーは、排水処理槽の逆洗用散気部へ供給されるようになっている。
このように、上記従来の構成の排水処理槽は、逆洗運転のように一時的に多くのエアー供給量が必要となる場合に、送気部310,320のような低風量のブロワを組み合わせることで対応することができるという点において有効である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような構成の排水処理槽において、通常運転におけるエアーの供給先を増やしたいという要請がある。このような要請に対し次のような対応が考えられよう。例えば、第1のエアー供給径路410を複数に分岐させたうえで、第1送気部310にかえて風量の大きい送気部を用意する対応や、エアー供給径路410,420とは別の径路でエアーを送気する送気部を、送気部310,320とは別に新たに追加する対応等がある。しかしながら、第1のエアー供給径路410を複数に分岐させる場合は、各分岐先へ供給するエアーの流量バランスをバルブ開度の調節等によって行うこととなり、その流量バランスを好適に設定するのが難しい。そのうえ、送気部の風量の変更が必要となる。一方、送気部310,320とは別の送気部を用いる場合は、送気部およびエアー供給径路を新たに追加することとなり、イニシャルコストが増大する。このように、上記従来の構成の排水処理槽を用いた対応は、運転面やコスト面における種々の問題を抱えている。
【0004】
そこで、本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、排水を受入れて処理する排水処理装置において、複数のブロワ機構部から吐出されるエアーを処理槽へ合理的に供給するのに有効なエアー供給技術を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明の排水処理装置は請求項1,2に記載の通りに構成される。また、本発明の排水処理装置におけるエアー供給方法は請求項3に記載の通りである。なお、これら各請求項に係る発明は、第1のブロワ機構部から吐出されるエアーを第1のエアー供給径路を通じて処理槽へ供給し、第2のブロワ機構部から吐出されるエアーを第2のエアー供給径路を通じて処理槽へ供給する第1の運転モードと、第1および第2のブロワ機構部から吐出されるエアーを第1および第2のエアー供給径路とは異なる第3のエアー供給径路を通じて処理槽へ供給する第2の運転モードを設定することで、複数のブロワ機構部から吐出されるエアーを処理槽へ合理的に供給することができるようにした技術である。
【0006】
請求項1に記載の排水処理装置は、処理槽、複数のブロワ機構部、複数のエアー供給径路、切換手段、制御手段等を有する。処理槽は、槽内において排水の所定の処理を行うものであり、1または複数の処理槽によって排水処理装置を構成する。ブロワ機構部は、エアーを吐出して送気するブロワをはじめ、各種の送気機器を用いた構成を有する。エアー供給径路は、ブロワ機構部と処理槽とを接続するものであり、例えば配管状の部材を用いて構成される。切換手段は、複数のエアー供給径路を切り換えるものであり、例えば、ブロワ機構部とエアー供給径路との間に介在する切換弁を用いて構成される。この切換手段としては、電磁式、エアー駆動式等各種の形式の切換弁を用いることができる。制御手段は、切換手段によるエアー供給径路の切り換えを制御するものであり、切換手段に対し制御信号を出力する構成を有する。
本発明では、少なくとも第1の運転モードと第2の運転モードとを実現するべく、切換手段が制御手段によって制御される。切換手段として、例えば複数の切換弁を用いる場合、各切換弁の制御を1つの制御部によって一括して行う態様、、各切換弁に対応して設置された個別の制御部によって各々行う態様等がある。第1の運転モードでは、第1のブロワ機構部から吐出されるエアーが第1のエアー供給径路を通じて処理槽へ供給される。一方、第2のブロワ機構部から吐出されるエアーが第2のエアー供給径路を通じて処理槽へ供給される。すなわち、第1の運転モードでは、少なくとも2つのブロワが各々独立したエアー供給径路で処理槽へエアーを供給する。第2の運転モードでは、第1および第2のブロワ機構部から吐出されるエアーが、第1および第2のエアー供給径路とは異なる第3のエアー供給径路を通じて前記処理槽へ供給される。すなわち、第1および第2のブロワ機構部から吐出されるエアーが合流した高風量のエアーが第3のエアー供給径路へ送気される。
このような構成によれば、少なくとも2つのブロワ機構部が、少なくとも3種類のエアー供給径路を通じて処理槽と接続された排水処理槽において、低容量のエアーを複数のエアー供給径路へ供給する運転と、一時的に高容量のエアーを所定のエアー供給径路へ供給する運転を行う場合、ブロワ機構部の数を必要以上に増やしたり、ブロワ機構部の風量を必要以上に増やすことなく、必要最小限度のブロワ機構部を有効に使用することができる。これにより、排水処理装置のイニシャルコストが増大するのを極力回避することができる。
【0007】
この排水処理装置は、処理槽に生物処理領域、散気装置、逆洗装置、生物処理領域よりも上流側に配され処理水を上流から下流に向けて移送する移送用エアリフト、生物処理領域で処理された処理水を該生物処理領域よりも上流へ移送する汚泥移送用エアリフトを有する。生物処理領域は、微生物を用いた排水処理を行う領域であり、例えば好気性微生物が担体に着床した領域をいう。この好気性微生物によって排水中の有機汚濁物質が好気処理(酸化)される。散気装置は、生物処理領域へ散気エアーを供給するものであり、逆洗装置は、生物処理領域へ逆洗エアーを供給するものである。これら散気装置および逆洗装置は、いずれも例えば複数の孔を有する散気管を用いて構成される。ここでいう「散気エアー」とは、通常運転時に生物処理領域の微生物に付与され実質的に微生物の働きに寄与するものあり、「逆洗エアー」とは、通常運転とは別の逆洗運転時に生物処理領域で生成した浮遊固形物等を除去するために用いるものである。従って、逆洗装置は、散気装置よりも高風量のエアーを供給する構成が好ましく、本発明では、第1のエアー供給径路に散気装置を接続し、第2のエアー供給路に移送用エアリフトを接続し、第3のエアー供給径路に逆洗装置と汚泥移送用エアリフトとを接続した構成としている。通常運転(第1の運転モード)では、第1のブロワ機構部から吐出されたエアーは、第1のエアー供給径路を通じて散気装置へ供給される。このとき、第2のブロワ機構部から吐出されたエアーは、第2のエアー供給径路を通じて、処理水を移送するのに用いる手段としての移送用エアリフトへ駆動用として供給される。逆洗運転(第2の運転モード)では、第1および第2のブロワ機構部から吐出されたエアーは、第3のエアー供給径路を通じて逆洗装置と汚泥移送用エアリフトとへ供給される。このような構成によれば、処理槽に生物処理領域を有する排水処理装置において、複数のブロワ機構部から吐出されるエアーを処理槽へ合理的に供給するのに特に有効である。
【0008】
請求項2に記載のエアー供給方法では、第1の運転モードにおいて、第1のブロワ機構部から吐出されるエアーを、散気装置が接続された第1のエアー供給径路を通じて処理槽へ供給する。一方、第2のブロワ機構部から吐出されるエアーを、生物処理領域よりも上流側に配され処理水を上流から下流に向けて移送する移送用エアリフトが接続された第2のエアー供給径路を通じて処理槽へ供給する。第2の運転モードにおいて、第1および第2のブロワ機構部から吐出されるエアーを第1および第2のエアー供給径路とは異なる、逆洗装置及び生物処理領域で処理された処理水を該生物処理領域よりも上流側へ移送する汚泥移送用エアリフトとが接続された第3のエアー供給径路を通じて処理槽へ供給する。第1の運転モードと、第2の運転モードの切り換えは、ブロワ機構部の吐出側に設置する切換弁を用いて行う。これにより、低容量のエアーを複数のエアー供給径路へ供給する運転と、一時的に高容量のエアーを所定のエアー供給径路へ供給する運転を行う場合、必要最小限度のブロワ機構部を有効に使用することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の排水処理装置の一実施の形態を図面に基づいて説明する。ここで、図1は本発明の排水処理装置の一実施の形態である排水処理槽100の構成を示す図である。図2は図1中の第1ブロワ231および第2ブロワ232から供給されるエアーの供給径路を示す図である。図3は担体流動生物濾過槽140の通常運転時の状態を示す図であり、図4は担体流動生物濾過槽140の逆洗運転時の状態を示す図である。
【0010】
図1に示すように、本発明における排水処理装置としての排水処理槽100では、槽本体110に流入管111および放流管112が接続されている。例えば一般家庭から排出された家庭用排水は流入管111を介して槽本体110内へ受入れられ、槽本体110内で連続的に浄化処理され、浄化処理された後の処理水は放流管112を介して放流される構成を有する。なお、本実施の形態では、排水処理槽100において所定の処理がなされる前の実質的な被処理水、所定の処理がなされた後の実質的な処理水を、単に「処理水」というものとする。
【0011】
排水処理槽100は、処理行程の順に対応して、槽本体110の上流(図1中の左側)から順に第1嫌気濾床槽120、第2嫌気濾床槽130、担体流動生物濾過槽140、処理水槽150、消毒槽160を備えている。
第1嫌気濾床槽120と第2嫌気濾床槽130との間には、これら両槽を区画する区画部材113,114が設けられている。流入管111から受入れた排水は、まず第1嫌気濾床槽120で処理され、次いで第1嫌気濾床槽120から区画部材114を越えて第2嫌気濾床槽130へ移流するようになっている。
【0012】
第2嫌気濾床槽130と担体流動生物濾過槽140との間には、これら両槽を区画する区画部材115,116,117が設けられている。第2嫌気濾床槽130で処理され区画部材116を越えて移流した処理水は、後述する移送用エアリフト170を介して担体流動生物濾過槽140へ移送されるようになっている。区画部材117の上縁部には上向きコ字形状の戻し堰117aが設けられており、この戻し堰117aは担体流動生物濾過槽140の水位が所定レベルを超えると処理水を第2嫌気濾床槽130へ戻す構成になっている。
【0013】
担体流動生物濾過槽140と処理水槽150との間には、これら両槽を区画する区画部材118が設けられている。担体流動生物濾過槽140で処理された処理水は、区画部材118の下方を通って処理水槽150へ移流するようになっている。
【0014】
処理水槽150と消毒槽160との間には、これら両槽を区画する区画部材119が設けられている。区画部材119の上縁部には上向きV字形状の越流堰119aが設けられており、この越流堰119aの上下方向の高さは変更可能に構成されている。処理水槽150に貯留された処理水は、いわゆる押し出し流れの原理によって越流堰119aを越えて消毒槽160へ移流するようになっている。また、消毒槽160へ流入した処理水は、その後、放流管112から系外へ放流される。
【0015】
次に、排水処理槽100の各槽の構成を詳細に説明する。
まず、第1嫌気濾床槽120および第2嫌気濾床槽130には、各々濾床122および濾床132が形成されている。濾床122には所定量の濾材C1が充填され、濾床132には所定量の濾材C2が充填されている。これら濾材C1,C2には、処理水中の有機汚濁物質を嫌気分解(還元)する嫌気性微生物が着床されている。嫌気濾床槽120において、処理水中の有機汚濁物質は、濾床122を図1中の矢印方向へ降流する際に、この濾床122中の嫌気性微生物によって嫌気処理される。同様に、嫌気濾床槽130において、処理水中の有機汚濁物質は、濾床132を図1中の矢印方向へ降流する際に、この濾床132中の嫌気性微生物によって嫌気処理される。
【0016】
移送用エアリフト170は、第2嫌気濾床槽130から担体流動生物濾過槽140へ処理水を移送するためのものである。この移送用エアリフト170は、垂直方向へ延びる吸入管171、この吸入管171の上部から担体流動生物濾過槽140の方向へ延びる吐出管172等によって構成されている。吸入管171には、第2のエアー供給径路242を通じて所定量のエアーが供給されるようになっている。移送用エアリフト170は、吸入管171へ所定量のエアーが供給されると、そのエアリフトポンプ作用によって第2嫌気濾床槽130側の処理水を吸入管171から吸入し、吐出管172を通じて担体流動生物濾過槽140へ吐出する構成になっている。
【0017】
本発明における処理槽としての担体流動生物濾過槽140には担体充填部142が形成されている。この担体充填部142が本発明における生物処理領域を構成する。担体充填部142には所定量の粒状担体C3が流動可能に充填されている。この粒状担体C3は、例えば粒状の中空円筒形に形成されている。この粒状担体C3には、処理水中の有機汚濁物質を好気処理(酸化)する好気性微生物が着床されている。処理水中の有機汚濁物質は、担体充填部142を図1中の矢印方向へ降流する際に、この担体充填部142中の好気性微生物によって好気処理される。なお、粒状担体C3は、その材質としては、例えばパーライト、シラスバルーン、発泡コンクリート、活性炭、多孔質セラミック、多孔質硝子等の無機担体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン等の合成樹脂担体を広く用いることができる。
【0018】
また、担体流動生物濾過槽140には、後述する通常運転時に使用される散気装置182、後述する逆洗運転時に使用される逆洗装置184が設けられている。逆洗装置184は槽底部に設けられ、散気装置182は逆洗装置184よりも上方に設けられている。これら散気装置182および逆洗装置184は、いずれも複数の開孔部を有し、この開孔部から槽内へエアーを供給する構成となっている。散気装置182は第1のエアー供給径路241に接続され、逆洗装置184は第3のエアー供給径路243に接続されている。
【0019】
処理水槽150には、循環用エアリフト190が設けられている。この循環用エアリフト190は、通常運転時に処理水槽150の処理水の一部を処理水槽150よりも上流側の第1嫌気濾床槽120へ循環させるためのものである。この循環用エアリフト190は、垂直方向へ延びる吸入管191、この吸入管191の上部から第1嫌気濾床槽120の方向へ水平に延びる吐出管192、この吐出管192に設置された調整装置194等によって構成されている。吸入管191には、第1のエアー供給径路241を通じて所定量のエアーが供給されるようになっている。この循環用エアリフト190は、吸入管191へ所定量のエアーが供給されると、そのエアリフトポンプ作用によって処理水槽150の処理水を吸入管191から吸入し、吐出管192を通じて第1嫌気濾床槽120へ吐出する構成になっている。調整装置194は、担体流動生物濾過槽140に対応した位置に設けられ、処理水槽150から第1嫌気濾床槽120へ循環される循環水の一部を担体流動生物濾過槽140へ流すことでその循環量の調整を行うようになっている。
【0020】
また、処理水槽150には、汚泥移送用エアリフト200が設けられている。この汚泥移送用エアリフト200は、逆洗運転時に担体流動生物濾過槽140の処理水を第1嫌気濾床槽120へ循環させるためのものである。この汚泥移送用エアリフト200は、担体流動生物濾過槽140の槽底部から垂直方向へ延びる吸入管201、この吸入管201の上部から第1嫌気濾床槽120の方向へ水平に延びる吐出管202等によって構成されている。吸入管201には、第3のエアー供給径路243を通じて所定量のエアーが供給されるようになっている。この汚泥移送用エアリフト200は、吸入管201へ所定量のエアーが供給されると、そのエアリフトポンプ作用によって担体流動生物濾過槽140の処理水を吸入管201から吸入し、吐出管202を通じて第1嫌気濾床槽120へ吐出する構成になっている。
【0021】
消毒槽160には消毒剤注入装置162が設けられており、処理水槽150から流入した放流前の処理水を消毒処理するようになっている。
【0022】
なお、本実施の形態の排水処理槽100には、第1ブロワ231および第2ブロワ232が設置されている。第1ブロワ231は、例えば80リットル/分の風量性能を有し、第2ブロワ232は、例えば40リットル/分の風量性能を有する。これら第1ブロワ231および第2ブロワ232が、前記したような移送用エアリフト170、散気装置182、逆洗装置184、循環用エアリフト190、汚泥移送用エアリフト200へエアーを供給する構成になっている。この構成を、図2を参照しながら説明する。
【0023】
図2に示すように、第1ブロワ231は、そのエアー吐出側に電磁式の第1切換弁231aを有する。この第1切換弁231aは、第1ブロワ231から吐出されたエアーを、第1のエアー供給径路241と第3のエアー供給径路243のいずれかに送気するための切り換え機能を有する。第1ブロワ231が第1のエアー供給径路241の側へ接続されたとき、その吐出エアーは前記したように散気装置182および循環用エアリフト190へ供給される。一方、第1ブロワ231が第3のエアー供給径路243の側へ接続されたとき、その吐出エアーは前記したように逆洗装置184および汚泥移送用エアリフト200へ供給される。この第1ブロワ231が本発明における第1のブロワ機構部を構成している。
【0024】
第2ブロワ232は、そのエアー吐出側に電磁式の第2切換弁232aを有する。この第2切換弁232aは、第2ブロワ232から吐出されたエアーを、第2のエアー供給径路242と第3のエアー供給径路243のいずれかに送気するための切り換え機能を有する。第2ブロワ232が第2のエアー供給径路242の側へ接続されたとき、その吐出エアーは前記したように移送用エアリフト170へ供給される。一方、第2ブロワ232が第3のエアー供給径路243の側へ接続されたとき、その吐出エアーは前記したように逆洗装置184および汚泥移送用エアリフト200へ供給される。この第2ブロワ232が本発明における第2のブロワ機構部を構成している。
なお、第1〜第3のエアー供給径路241〜243は、いずれも配管状に部材によって構成されている。
【0025】
第1切換弁231aおよび第2切換弁232aよる切り換えは、制御部230によって制御される構成になっている。この制御部230が本発明における制御手段に対応しており、第1切換弁231aおよび第2切換弁232aが、本発明における切換手段に対応している。
制御部230は、例えばタイマー機構を内蔵しており、通常運転時および逆洗運転時に対応して所定時間毎に第1切換弁231aおよび第2切換弁232aへ制御信号を出力し、これら第1切換弁231aおよび第2切換弁232aの切り換え制御を行う。すなわち、本実施の形態では、1つの制御部230によって、2つの切換弁231a,232aの切り換え制御を一括して行う構成になっている。
【0026】
通常運転では、第1ブロワ231から例えば80リットル/分の風量で吐出された吐出エアーは、第1切換弁231aによって第1のエアー供給径路241へ送気される。一方、第2ブロワ232から例えば40リットル/分の風量で吐出された吐出エアーは、第2切換弁232aによって第2のエアー供給径路242へ送気される。すなわち、第1ブロワ231の吐出エアーと第2ブロワ232の吐出エアーは、各々独立したエアー供給径路によって散気装置182および循環用エアリフト190へ供給される。この通常運転が本発明における第1の運転モードに対応している。
【0027】
このとき、担体流動生物濾過槽140には、散気装置182から散気エアーが供給され、図3に示すように、上部多孔部材140aおよび下部多孔部材140bによって区画される担体充填部142に好気処理領域143(生物処理領域)および濾過処理領域144が形成される。好気処理領域143は、散気装置182よりも上層に形成され、濾過処理領域144は、散気装置182よりも下層に形成される。好気処理領域143では、エアーが付与された好気性微生物によって有機性汚濁物質の好気処理(酸化)が行われる。また、濾過処理領域144では、好気処理等によって生成したSS(Suspended Solid)等の浮遊固形物が粒状担体C3によって捕捉される。また、このとき好気処理領域143の粒状担体C3は散気装置182から供給される散気エアーのエアー流れによって処理水とともに槽内を流動し、槽内における処理水の均一な処理に寄与する。
【0028】
また、このとき、処理水槽150の処理水は、循環用エアリフト190によって循環水として第1嫌気濾床槽120へ戻される。このように、処理水槽150の処理水を担体流動生物濾過槽140よりも上流側へ循環させることにより、1パスで処理する場合に比して処理効率を向上させることができる。また、第1嫌気濾床槽120へ処理水を移送することで、処理水中の窒素化合物を窒素ガスに還元し、窒素ガスとして除去することができる。また、逆洗運転時に処理水槽150に残留したSS等の浮遊固形物を、第1嫌気濾床槽120において回収することができる。なお、第1嫌気濾床槽120の代わりにあるいは第1嫌気濾床槽120の上流に、固液分離を行う夾雑物除去槽を設け、処理水槽150に残留したSS等の浮遊固形物を夾雑物除去槽において回収するように構成することもできる。
【0029】
逆洗運転では、第1ブロワ231および第2ブロワ232の吐出エアーは、第1切換弁231aおよび第2切換弁232aによっていずれも第3のエアー供給径路243へ送気される。このとき、第2ブロワ232の風量は40リットル/分から80リットル/分へ増加され、第1ブロワ231の吐出エアーと、第2ブロワ232の吐出エアーとが合流した計160リットル/分の風量のエアーが第3のエアー供給径路243へ送気される。なお、この第2ブロワ232の風量の変更は、例えば、制御部230が第2ブロワ232へ所定の制御信号を出力することで行われる。この逆洗運転が本発明における第2の運転モードに対応している。
【0030】
このとき、担体流動生物濾過槽140には、逆洗装置184から逆洗エアーが供給され、図4に示すように、担体充填部142(好気処理領域143および濾過処理領域144)の粒状担体C3全体が処理水とともに槽内を流動する。これにより、粒状担体C3によって捕捉されたSS等の浮遊固形物が剥離する。また、この逆洗運転では、前記したように汚泥移送用エアリフト200が作動され、浮遊固形物を含有する処理水が逆洗水として第1嫌気濾床槽120へ移送される。これにより、担体流動生物濾過槽140内が洗浄され、粒状担体C3の閉塞が防止されることとなる。
なお、逆洗運転時に汚泥移送用エアリフト200へ供給されるエアー供給量は、通常運転時に循環用エアリフト190へ供給されるエアー供給量よりも多くなるように設定される。これにより、循環水の移送量よりも逆洗水の移送量の方を多くすることができ、より短時間で担体流動生物濾過槽140の逆洗運転を行うことができる。
【0031】
以上のように本実施の形態によれば、排水処理槽100において、第1ブロワ231および第2ブロワ232の数を必要以上に増やしたり、それらの風量を必要以上に増やすことなく、必要最小限度のブロワを有効に使用して通常運転および逆洗運転を行うことができる。これにより、例えば図5に示す従来構成のエアー供給径路を用いる場合に比して、排水処理槽100のイニシャルコストが増大するのを極力回避することができる。
【0032】
〔他の実施の形態〕
なお、本発明は上記の実施の形態のみに限定されるものではなく、種々の応用や変形が考えられる。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
【0033】
(A)上記実施の形態では、通常運転時および逆洗運転時に、第1ブロワ231および第2ブロワ232の2基のブロワを用い、第1〜第3のエアー供給径路241〜243を通じて排水処理槽100へエアーを供給する場合について記載したが、少なくとも2基のブロワを用い、少なくとも3種類のエアー供給径路を通じて排水処理槽100へエアーを供給する場合に本発明を適用することができる。
【0034】
(B)また、上記実施の形態では、電磁式の第1切換弁231aおよび第2切換弁232aを用いる場合について記載したが、これら切換弁を例えばエアー駆動式とすることもできる。
【0035】
(C)また、上記実施の形態では、排水処理槽100における通常運転および逆洗運転に対応して第1切換弁231aおよび第2切換弁232aを切換制御する場合について記載したが、通常運転や逆洗運転以外の運転モードを有する排水処理装置に本発明を適用することもできる。
【0036】
(D)また、上記実施の形態では、逆洗運転時に、第2ブロワ232の風量を40リットル/分から80リットル/分へ増加する場合について記載したが、第2ブロワ232の風量を変更しない運転も可能である。この場合、第1ブロワ231の吐出エアーと、第2ブロワ232の吐出エアーとが合流した計120リットル/分の風量のエアーが第3のエアー供給径路243へ送気される。
【0037】
(E)また、上記実施の形態では、1つの制御部230によって2つの切換弁231a,232aの切り換え制御を一括して行う構成としたが、各切換弁に対応した個別の制御部を設け、各切換弁の切り換え制御を各制御部によって各々行う構成とすることもできる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、排水を受入れて処理する排水処理装置において、複数のブロワ機構部から吐出されるエアーを処理槽へ合理的に供給するのに有効なエアー供給技術を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排水処理装置の一実施の形態である排水処理槽100の構成を示す図である。
【図2】図1中の第1ブロワ231および第2ブロワ232から供給されるエアーの供給径路を示す図である。
【図3】担体流動生物濾過槽140の通常運転時の状態を示す図である。
【図4】担体流動生物濾過槽140の逆洗運転時の状態を示す図である。
【図5】従来構成のエアーの供給径路を示す図である。
【符号の説明】
100…排水処理槽(排水処理装置)
120…第1嫌気濾床槽
130…第2嫌気濾床槽
140…担体流動生物濾過槽
150…処理水槽
160…消毒槽
170…移送用エアリフト
182…散気装置
184…逆洗装置
190…循環用エアリフト
200…汚泥移送用エアリフト
230…制御部
231…第1のブロワ
231a…第1切換弁
232…第2のブロワ
232a…第2切換弁
241…第1のエアー供給径路
242…第2のエアー供給径路
243…第3のエアー供給径路

Claims (2)

  1. 排水を受入れて処理する処理槽と、エアーを吐出する複数のブロワ機構部と、これら複数のブロワ機構部と前記処理槽とを接続する複数のエアー供給径路と、前記複数のエアー供給径路を切り換える切換手段と、この切換手段を制御する制御手段とを有する排水処理装置であって、
    前記制御手段は、前記切換手段を、第1のブロワ機構部から吐出されるエアーが第1のエアー供給径路を通じて前記処理槽へ供給される一方、第2のブロワ機構部から吐出されるエアーが第2のエアー供給径路を通じて前記処理槽へ供給される第1の運転モードと、前記第1および第2のブロワ機構部から吐出されるエアーが前記第1および第2のエアー供給径路とは異なる第3のエアー供給径路を通じて前記処理槽へ供給される第2の運転モードとに設定するように構成されており、
    前記処理槽は、微生物を用いた排水処理を行う生物処理領域と、この生物処理領域へ散気エアーを供給する散気装置と、前記生物処理領域へ逆洗エアーを供給する逆洗装置と、前記生物処理領域よりも上流側に配され処理水を上流から下流に向けて移送する移送用エアリフトと、前記生物処理領域で処理された処理水を該生物処理領域よりも上流へ移送する汚泥移送用エアリフトとを有し、
    前記第1のエアー供給径路に前記散気装置が接続され、前記第2のエアー供給路に前記移送用エアリフトが接続され、前記第3のエアー供給径路に前記逆洗装置及び前記汚泥移送用エアリフトが接続されるように構成されていることを特徴とする排水処理装置。
  2. 排水を受入れて処理し、微生物を用いた排水処理を行う生物処理領域を有する処理槽と、エアーを吐出する複数のブロワ機構部と、これら複数のブロワ機構部と前記処理槽とを接続する複数のエアー供給径路とを有する排水処理装置において、前記複数のブロワ機構部から吐出されるエアーを前記複数のエアー供給径路を通じて前記処理槽へ供給するエアー供給方法であって、
    第1の運転モードにおいて、第1のブロワ機構部から吐出されるエアーを、散気装置が接続された第1のエアー供給径路を通じて前記処理槽へ供給する一方、第2のブロワ機構部から吐出されるエアーを、前記生物処理領域よりも上流側に配され処理水を上流から下流に向けて移送する移送用エアリフトが接続された第2のエアー供給径路を通じて前記処理槽へ供給し、
    第2の運転モードにおいて、前記第1および第2のブロワ機構部から吐出されるエアーを前記第1および第2のエアー供給径路とは異なる、逆洗装置及び前記生物処理領域で処理された処理水を該生物処理領域よりも上流側へ移送する汚泥移送用エアリフトとが接続された第3のエアー供給径路を通じて前記処理槽へ供給することを特徴とするエアー供給方法。
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