JP3977055B2 - 車両検査システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の法定点検・検査を、効率良く短時間で処理することのできる車両検査システムおよび車両検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車整備工場で行われている自動車の法定点検・検査では、顧客から預かった自動車を所定の点検場所に移動させ、そこにおいて、法定項目を含む各種の検査が行われる。また、検査結果に基づき、顧客の了解を得た後に、必要箇所の修理・整備が行われる。
【0003】
従来における検査工場では、一般に、リフトを備えた検査作業場所と、測定機器が設置された測定検査作業場所が用意されている。検査対象の自動車をリフトを備えた検査作業場所まで移動し、ここにおいて目視検査、下回りの分解・点検検査等を行う。次に、離れた位置にある測定検査作業場所まで移動して測定機器による各種検査を行い、測定結果から調整作業が必要な箇所がある場合には、再度、自動車をリフトを備えた検査作業場所まで戻して、所定の調整作業を行うようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような検査作業は効率が悪く、検査時間も長く掛かってしまう。すなわち、測定機器により検査を行う測定検査作業場所での検査時間は5分程度と短くて済むが、リフトを備えた検査作業場所での作業は20〜30分程度を要する。従って、個々の検査作業を可能な限り効率化したとしても、検査作業には自動車一台当たり30分以上掛かっているのが現状である。
【0005】
しかるに、従来においては、自動車の点検検査作業を効率化して、短時間で効率良く作業を行うシステムについては特に提案されていない。
【0006】
本発明の課題は、このような点に鑑みて、自動車の点検検査作業を効率化して短時間で処理することのできる車両検査システムを提案することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明は、検査対象の自動車に対して、法定点検項目として規定されている分解・点検検査項目を含む検査項目群について検査を行う車両検査システムであって、検査対象の自動車の移動経路に沿って、少なくとも第1、第2および第3の検査ステーションが配列されている車両検査ラインを有し、前記検査項目群のうち、測定機器による検査項目群を除く検査項目群が、第1および第2の検査項目群に分割され、前記第1の検査項目群には、自動車の室内からの目視検査と、ピットおよび/またはリフトを用いて自動車を外観から目視検査する検査項目群が含まれ、前記第2の検査項目群には、リフトによって自動車をリフトアップしてその下回りの分解・点検検査を行う検査項目群が含まれ、これにより前記第1および第2の検査項目群の検査作業時間がほぼ同一となっており、前記第1の検査ステーションは、ピットおよび/またはリフトを備え、前記第1の検査項目群の検査を行う検査ステーションであり、前記第2の検査ステーションは、サイドスリップテスタ、排ガステスタ、黒煙測定器、ブレーキ・スピード測定器、前照灯試験機、および音量計を備え、これらの測定機器による検査項目群の検査を行う検査ステーションであり、前記第3の検査ステーションは、リフトを備え、前記第2の検査項目群の検査を行う検査ステーションであることを特徴とする。
【0008】
本発明の車両検査システムでは、従来において一箇所において行われていた検査作業を複数に分割しているので、各検査ステーションにおける検査作業時間を短縮化できる。この結果、ベルトコンベア方式により、検査対象の自動車を順次に車検ラインに搬入して検査を行う場合には、その搬入のための時間間隔を短縮できるので、車両検査能力の増大、効率化を図ることができる。また、同一台数の自動車を検査するために要する作業人員を削減できる。
【0009】
本発明の車両検査システムをベルトコンベア方式による車両検査作業に適用する場合には、第1の自動車を前記移動経路に沿って前記第1および第2の検査ステーションのそれぞれに順次に移動させて、それぞれの検査ステーションで検査を行い、前記第2の検査ステーションでの検査終了後に、当該第1の自動車を前記第3の検査ステーションに移動させると同時に、検査対象の第2の自動車を前記第1の検査ステーションに移動させ、前記第3の検査ステーションにおける前記第1の自動車の検査と、前記第1の検査ステーションにおける前記第2の自動車の検査とを同時に行なうようにすればよい。
【0010】
次に、本発明の車両検査システムにおいては、前記車両検査ラインに沿って併設された、各検査ステーションでの検査状況を見学可能な検査立会い見学路を備えた構成とすることができる。
【0011】
また、機器検査を行なう第2の検査ステーションにおいては、ブレーキ・スピード測定器のローラシャフト間隔を、検査対象の自動車毎に、それに合うように調整する必要がある。この調整作業を効率良く行なうためには、前記ブレーキ・スピード測定器のローラシャフトの間隔を調整可能な間隔調整機構を配置し、この機構を、検査対象の自動車の検査証に記載されているデータを入力する入力部と、入力されたデータと予め記憶保持されている諸元表に基づき、検査対象の自動車のホイルベースのデータを検索し、検索されたデータに基づきローラシャフト間隔を調整する間隔調整部とを備えた構成とすることが望ましい。このようにすれば、作業員によって間隔調整作業を行なう手間を省くことができるので、作業効率を改善できる。
【0012】
一方、本発明の車両検査システムにおいては、安全度電光表示器を備えていることが望ましい。特に、前記検査立会い見学路を備えている場合には、当該検査立会い見学路から目視可能な位置に配置された安全度電光表示器を備えていることが望ましい。
【0013】
この安全度電光表示器は、前記検査ステーションのいずれかで行われる少なくとも一つの検査項目の表示部と、当該検査項目の検査結果を表示する値表示部と、検査結果に基づき各検査項目毎の安全危険度を安全、注意、危険の三つの区分で表示する安全度表示部とを備えた構成とすることができる。
【0014】
この構成によれば、各検査ステーションでの検査状況を、待合室で検査を待ちながら、あるいは、検査立会い見学路で検査を見学しながら、またはその他の場所において、検査の結果を安全度電光表示器で知ることができる。よって、顧客は検査内容などを理解しながら、検査作業に立ち会うことができる。
【0015】
ここで、前記安全度表示部は、検査項目の検査結果が安全であることを示す第1のランプと、注意を要するものであることを示す第2のランプと、危険であることを示す第3のランプとを備えた構成とすることができる。この構成の安全度表示部を備えていれば、見学者は、自分の自動車の各部品の状態をランプ表示によって直ちに認識できる。
【0016】
また、検査結果を一層分かりやすくするためには、少なくとも一つの検査項目を説明した説明用表示器を配置することが望ましい。
【0017】
この場合、この説明用表示器を、前記検査項目の安全危険度を安全、注意、危険の三つの区分で表示する安全度表示部と、この安全度表示部の表示内容を解説した解説文が記載されている表示面部分とを備えた構成とすれば、この説明用表示器を見ることにより、見学者は安全度電光表示器によって表示されている検査結果が何を意味しているのかを理解することができる。
【0018】
また、この場合、前記安全度電光表示器に対応させて前記説明用表示器を配置しておき、当該説明用表示器の安全度表示部を、対応する前記安全度電光表示器の前記安全度表示部に連動させるようにすればよい。
【0019】
次に、本発明の車両検査システムは、前記検査ステーションでの検査結果を集計・管理する検査管理装置を備え、この検査管理装置を、検査対象の自動車のデータおよび顧客データ並びに各検査ステーションでの検査結果を入力する入力部と、この入力部からの入力情報に基づき、検査結果一覧表を作成する情報処理部と、作成された検査結果一覧表を出力する出力部と、検査結果一覧表を含む各種情報を記憶保持する記憶部とを備えた構成とすることができる。
【0020】
ここで、前記検査結果一覧表は、検査項目を記載したチェックポイント欄と、各検査項目毎の安全基準の目安を記載した安全ライン欄と、検査対象の自動車における各検査項目毎の検査結果を記載した安全度チェック欄と、各安全度チェック欄の記載内容を解説した症状欄と、各検査項目毎に、前記安全ライン欄に記載されている前記安全基準と比較して、検査対象部品あるいは部位が前記安全基準を満たしていない場合に、直ちに修理、交換を要するときには「危険」を表す文字および/または記号を記入し、直ちに修理、交換をしなくても良い場合には「注意」を表す文字および/または記号を記入する安全危険度欄と、各検査項目毎に、検査結果に基づく安全上の注意点を記載した安全上の注意点欄とを備えた構成とすることができる。
【0021】
この構成の検査結果一覧表を出力することにより、顧客は、検査内容、その結果、それが意味することを、一覧表から直ちに理解できる。
【0022】
ここで、前記記憶部は、前記チェックポイント欄、安全ライン欄、安全度チェック欄、症状欄、安全危険度欄および安全上の注意点欄に記載すべき事項の定型メッセージを、当該定型メッセージを検索出力するためのガイド番号と対応付けした形態で保持しており、前記入力部から所定の前記ガイド番号を入力すると、対応する前記定型メッセージが検索されて、当該ガイド番号と共に前記検査結果一覧表の各欄に記入されることが望ましい。このようにすれば、一覧表への入力操作を簡単に行うことができる。
【0023】
次に、前記検査結果一覧表は、更に、各検査項目毎に、各検査対象の部品あるいは部位を修理、交換する場合における使用部品を記入する使用部品欄と、前記使用部品欄に記入された使用部品の使用個数を記入する数量欄と、前記使用部品欄に記入された使用部品を前記数量欄に記入した個数だけ使用して修理、交換を行う場合の部品代および技術料を記入する部品代技術料欄と、各検査項目毎に、修理、交換を行う場合の作業時間を記入する作業時間欄と、修理、交換が必要な検査対象の部品、部位を、検査後直ちに整備する今回整備にするのか後日整備にするのかについての顧客の指示を記入する選択欄と、整備を後日行う場合における整備時期を記入する後日整備時期欄とを備えていることが望ましい。
【0024】
この場合、前記管理検査装置の前記情報処理部は、前記検査結果一覧表における前記部品代技術料欄および前記選択欄の記入内容に基づき、前記当日整備の場合の整備料金を算出する料金算出手段を備えていれば、検査結果一覧表への入力を終了すると直ちに整備料金を算出できる。
【0025】
また、前記管理検査装置の前記情報処理部は、前記検査結果一覧表における前記部品代技術料欄および前記選択欄の記入内容に基づき、前記後日整備の場合の整備料金の見積もり額を算出する料金算出手段を備えていることが望ましい。このようにすれば、検査結果一覧表への入力が終了すると、直ちに見積もり金額を算出できる。
【0026】
また、前記管理検査装置の前記情報処理部は、前記検査結果一覧表における前記後日整備時期欄の記入内容に基づき、検査が終了した各自動車の整備時期の期限管理を行う期限管理手段を備えていることが望ましい。このようにすれば、検査結果一覧表への入力が終了すると、直ちに、後日整備時期の期限管理を開始できる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、本発明を適用した車両検査システムの実施例を説明する。
【0028】
(全体構成)
図1は本例の車両検査システムにより自動車の検査を行なう検査棟の一例を示す外観斜視図である。検査棟1は、例えば、道路際に設置されており、道路2から敷地内に進入した検査を受けようとする自動車の入口3と、この入口3の反対側に形成されている検査後の自動車の出口4とを備え、入口3と出口4の間には直線状の車両検査ラインが形成されている。
【0029】
図2は、検査棟1の内部に形成されている直線状の車両検査ライン5の一例を示す説明図である。この図に示すように、本例の車両検査ライン5は、検査対象の自動車6、7を移動させるための直線状の移動経路8を備えている。この移動経路8に沿って、入口3の側から出口4に向けて、第1の検査ステーション11(第1の工程)、第2の検査ステーション12(第2の工程)、および第3の検査ステーション13(第3の工程)がこの順番で配置されている。
【0030】
第1の検査ステーション11は、主として外観からの目視検査および室内からの目視検査を行なうための検査ステーションであり、ピット14および/またはリフト15が装備されている。この第1の検査ステーション11では検査員と整備主任者により検査が行われる。このステーション11での検査項目および附帯作業内容は、図3に一覧表として示してある。また、ブレーキオイルの沸点温度、バッテリーの電圧、クーラントの凍結温度の測定が行われ、測定値が後述のように安全度電光表示器に表示されるようになっている。
【0031】
第2の検査ステーション12は、測定検査を行なうための検査ステーションであり、ブレーキ・スピード測定器16a、サイドスリップテスタ16b、排ガステスタ、黒煙測定器、前照灯試験機、音量計を含むマルチ検査装置17が装備されている。この第2の検査ステーション12でも検査員と整備主任者により検査が行われ、その検査項目および附帯作業内容を図4に一覧表として示してある。
【0032】
第3の検査ステーション13は、下回りの分解・点検検査を行なうための検査ステーションであり、リフト18が装備されている。この第3の検査ステーション13では検査員と整備主任者とメカニックの3人により検査が行われ、その検査項目およびリフト操作内容、並びに附帯作業を図5、6に一覧表として示してある。
【0033】
なお、第1のステーション11において、ピット14および/またはリフト15の代りに、第3のステーション13に設置されているリフト18と同様なリフトを設置して、目視検査およびサイドスリップの調整作業を行うようにしてもよい。
【0034】
ここで、本例では、直線状の移動経路8に沿って平行に、検査立ち会い見学路21が併設され、移動経路8とはフェンス22によって仕切られている。顧客はここを歩きながら自分の自動車の検査作業風景を見学できる。この見学路21には、各検査ステーション11、12、13に対応した位置に、それぞれベンチ23、24、25が置かれている。
【0035】
また、本例の車両検査ライン5では、見学路21から目視できる壁面26あるいは天井(図示せず)に、検査データ等を表示するための安全度電光表示器27、28が掛けてある。この安全度電光表示器27、28には、検査結果内容が随時表示される。これらの安全度電光表示器27、28の入力操作盤27a、28aは検査員が操作可能な高さ位置に設置されており、各検査項目の終了毎に、検査結果が当該操作盤27a、28aから入力され、その内容が安全度電光表示器27、28に表示される。入力操作盤27a、28aの代わりに、携帯用の無線操作式の入力装置を用いて、安全度電光表示器27、28を無線により遠隔操作して各種情報を表示するようにしてもよい。
【0036】
さらに、本例では、検査立会い見学コース21のフェンス22には、上記の安全度電光表示器27での表示内容を解説している説明用表示器29および安全度電光表示器28での表示内容を解説している説明用表示器30が配置されている。
【0037】
これに加えて、本例の車両検査ライン5には、検査結果等を集計・管理するためのコンピュータシステムからなる検査管理装置40が装備されている。
【0038】
(安全度電光表示器および説明用表示器)
次に、図7(a)および(b)は、第1の検査ステーション11に設置されている安全度電光表示器27および対応する見学路21のフェンス部分に設置されている説明用表示器29を示す平面図である。
【0039】
安全度電光表示器27は、電光掲示板であり、第1の検査ステーション11に含まれている検査項目を表示している「ブレーキオイルの沸点温度は」、「バッテリの電圧値は」、および「ラジエーター冷却水の凍結温度は」とそれぞれ記載されている各表示部分271a、272a、273aと、これらの検査項目の測定値を表示するための電光板部分(値表示部)271b、272b、273bと、これらの検査項目における新品の場合の標準値を表示している標準値表示部分271c、272c、273cとを備えている。
【0040】
さらには、検査項目の検査結果である測定値が標準値に基づき「安全」であるか「注意」を要するものであるのかを表示する安全度表示部274を備えている。この安全度表示部274は、測定値が「安全」であることを示す青色(緑色)ランプ275a、275b、275cと、次回車検までは持たないことを示す「注意」を示す黄色ランプ276a、276b、276cとを備えている。
【0041】
図の例では、測定したブレーキオイルの沸点温度が200℃であり、安全基準値である170℃よりも高いので、安全を示す青色ランプ275aが点灯している。測定したバッテリーの電圧が13.1Vであり、安全基準値の12.6Vよりも高いので、安全を示す青色ランプ275bが点灯している。また、ラジエーター冷却水の凍結温度の測定値はマイナス45℃であり、安全基準値のマイナス15℃よりも低いので、青色ランプ275cが点灯している。
【0042】
次に、図7(b)に示すように、見学路21のフェンス22の部分に取り付けられている説明用表示器29は、安全度電光表示器27における安全度表示部274と同様に構成され、検査項目の検査結果である測定値が標準値に基づき「安全」であるか「注意」を要するものであるのかを表示する安全度表示部294を備えている。この安全度表示部294は、測定値が「安全」であることを示す青色(緑色)ランプ295a、295b、295cと、測定値から次回車検までは持たないことを示す「注意」を示す黄色ランプ296a、296b、296cとを備えている。また、各ランプの隣接位置の表示面部分291、292、293には、各ランプによる表示内容を解説した解説文が記載されている。
【0043】
図8(a)および(b)は、第3の検査ステーション13に設置されている安全度電光表示器28および対応する見学路21のフェンス部分に設置されている説明用表示器30を示す平面図である。
【0044】
図8(a)に示すように、安全度電光表示器28は、第3の検査ステーション13に含まれている検査項目である「ブレーキパッドの残厚」、「ブレーキライニングの残厚」とそれぞれ表示されている各表示部分281a、282aと、前輪および後輪のブレーキパッドの測定した残厚値をそれぞれ表示するための電光掲示板部分(値表示部)281b、281cおよびブレーキライングの測定した残厚値を表示するための電光掲示板部分(値表示部)282bと、これらの検査項目における新品の場合の標準値を表示している標準値表示部分281d、282dとを備えている。
【0045】
さらに、検査項目の検査結果である測定値が標準値に基づき「安全」であるか「注意」を要するものであるのか、あるいは直ちに交換を要する「危険」であるのかを表示する安全度表示部を備えている。この安全度表示部は、測定値が「安全」であることを示す青色(緑色)ランプ285a、285b、285cと、測定値から次回車検まではもたないことを表す「注意」を示す黄色ランプ286a、286b、286cと、直ちに交換が必要な「危険」を示す赤色ランプ287a、287b、287cとを備えている。
【0046】
図の例では、測定した前輪側のブレーキパッド残厚が8mm、後輪側が6mmであり、いずれも安全基準の2mmよりも厚いので、安全を示す青色ランプ285a、286aが点灯している。これに対してブレーキライニングの測定値は1mmであり、直ちに交換が必要である旨の危険を示す赤色ランプ287cが点灯している。
【0047】
図8(b)に示すように、見学路21のフェンス22の部分に取り付けられている説明用表示器30は、安全度電光表示器28における安全度表示部284と同様に構成され、検査項目の検査結果である測定値が標準値に基づき「安全」であるか「注意」を要するものであるのか、あるいは「危険」であるのかを表示する安全度表示部を備えている。この安全度表示部は、測定値が「安全」であることを示す青色(緑色)ランプ305a、305b、305cと、測定値から次回の車検まではもたないことを表す「注意」を示す黄色ランプ306a、306b、306cと、直ちに交換が必要な「危険」を示す赤色ランプ307a、307b、307cとを備えている。また、各ランプの隣接位置の表示面部分300、301には、各ランプによる表示内容を解説した解説文が記載されている。これに加えて、各ランプの反対側の隣接位置の表示面部分302、303には、それぞれ、ブレーキパッドの見本302a、ブレーキライニングの見本303aが展示されている。
【0048】
このように、本例では、従来においては顧客に知らされていなかった検査結果の測定値を表示すると共に、その測定値が示す危険度あるいは安全度がどの程度のものかを安全、注意、危険の三段階で表示すると共に、見学路21には、安全、注意、危険が意味している内容を解説した説明用表示器を配置してある。したがって、見学路21において各検査を見学している自動車の使用者は、これら安全度電光表示器および説明用表示器を見ることにより、検査対象の部品の交換の要否、危険度などについて直ちに認識できる。
【0049】
(検査管理装置)
図9は、検査管理装置40を中心に構成される本例の車両検査システム1の制御系の概略ブロック図である。図2および図9を参照して説明すると、本例の検査管理装置40は、検査対象の自動車のデータおよび顧客データを入力する入力部41と、各検査ステーション11、12、13での検査結果を入力する検査結果入力部42と、これら入力部41および検査結果入力部42からの入力情報に基づき、検査結果一覧表50を作成する情報処理部43と、作成された検査結果一覧表を出力する出力部44と、検査結果一覧表を含む各種情報を記憶保持するメモリ45と、表示装置46とを備えている。
【0050】
本例の検査結果入力部42は例えば携帯用情報処理端末(ハンドターミナル)であり、この場合には、携帯用情報処理端末42と情報処理部43の間は送受信部47を介して無線通信により情報の送受信が行われる。
【0051】
検査結果入力部42を省略して、入力部41において、各検査ステーション11、12、13での検査結果を記入した用紙を集めて、入力することもできる。この場合には、例えば、図10、11に示すような書式の用紙(カルテ記入用チェック項目用紙)に検査結果を記入し、これを検査管理装置40において回収して、入力部41から入力すればよい。
【0052】
また、第2の検査ステーション12に配置されているブレーキ・スピード測定器16の前後のローラシャフト31、32の間隔を調整する間隔調整機構33は、入力部41から入力された検査対象の自動車の検査証のデータに基づき、予めメモリ45に記憶保持されている諸元表から該当するホイルベースのデータを検索出力し、これに基づき、ローラシャフト間隔を自動調整する間隔調整部34を備えている。
【0053】
(検査結果一覧表)
ここで、図12には、検査結果一覧表50(お車の健康診断カルテとアドバイス)の書式を示してある。本例の検査結果一覧表50は、3枚綴りの用紙であり、表紙50aが会社控えであり、二枚目の複写紙50bがお客控えであり、三枚目の複写紙50cが検査管理装置40への入力用(コンピュータ入力用)のものである。
【0054】
この検査結果一覧表50は、左側から順に、検査項目を記載したチェックポイント欄51と、各検査項目毎の安全基準の目安を記載した安全ライン欄52と、検査対象の自動車における各検査項目毎の検査結果を記載した安全度チェック欄53と、各安全度チェック欄の記載内容を解説した症状欄54と、各検査項目毎に、安全ライン欄52に記載されている安全基準と比較して、検査対象部品あるいは部位が前記安全基準を満たしていない場合に、直ちに修理、交換を要するときには「危険」を表す文字と記号「×」を記入し、直ちに修理、交換をしなくても良い場合には「注意」を表す文字および記号「△」を記入する安全危険度欄55と、各検査項目毎に、検査結果に基づく安全上の注意点を記載した安全上の注意点欄56とを備えている。
【0055】
さらに、各検査項目毎に、各検査対象の部品あるいは部位を修理、交換する場合における使用部品名を記入する使用部品名欄57と、使用部品名欄57に記入された使用部品の使用個数を記入する数量欄58と、使用部品名欄57に記入された使用部品を数量欄58に記入した個数だけ使用して修理、交換を行う場合の部品代および技術料を記入する部品代技術料欄59と、各検査項目毎に、修理、交換を行う場合の作業時間を記入する作業時間欄60と、修理、交換が必要な検査対象の部品、部位を、検査後直ちに整備する当日整備にするのか後日整備にするのかについての顧客の指示を記入する選択欄61と、整備を後日行う場合における整備時期を記入する後日整備時期欄62とを備えている。
【0056】
ここで、この構成の検査結果一覧表50は、例えば、図10、11に示す用紙に記入された検査結果を、検査管理装置40の入力部41から入力することにより作成され、入力内容などが検査結果一覧表50の該当欄に印字された状態でプリントアウトされる。
【0057】
この検査結果一覧表50の発行手順は例えば次の通りである。検査員は点検検査を進めながら、カルテ記入用チェック項目に記入する箇所があれば、その該当番号および安全度チェック欄の測定数値、部品名などを称呼しながらアシスタントに伝え、カルテ記入用チェック項目用紙(図10、図11参照)へ記入するように指示を与える。アシスタントは、検査員からの指示事項を順次用紙に記入し、記入終了後は、検査管理装置40の担当オペレータに手渡す。担当オペレータは、入力部41を操作して、カルテ画面を表示器46上に呼び出し、カルテ記入用チェック項目用紙に記入されているガイド番号を入力して、顧客のカルテ画面に切り換え、表示された項目に安全度チェック欄の測定値を入力し、使用部品のコード番号および数量を入力する。入力後に、空欄状態の検査結果一覧表50出力部(プリンタ)44に挿入して、これを印字発行して、再び、アシスタントへ渡す。
【0058】
ここで、図13〜19には、検査結果一覧表50を作成するために、予め検査管理装置40のメモリ45に保持されている各欄への印字出力用のメッセージパターン等を示してある。オペレータは、カルテ画面上において、測定値、使用部品のコード番号および数量を入力する以外は、自動的に生成された定型のメッセージ、あるいは、複数のメッセージパターンから該当する定型のメッセージを選択するのみでよい。
【0059】
すなわち、オペレータは、カルテ画面上において、入力しようとする項目のガイド番号を入力すると、当該ガイド番号に対応して割り振られているメッセージパターンがメモリ45から呼び出されて表示される。例えば、図13においてガイド番号1−1で示されているバッテリーの電圧測定の行を入力する場合には、当該ガイド番号1−1を入力すると、チェックポイント欄から安全上の注意点(アドバイス)の欄の記載項目が自動生成されて表示される。従って、オペレータは、表示画面上において、通常は該当する使用部品の欄をクリックして選択すれば、予め記憶保持されている事項、すなわち、数量が1個であり、その場合の部品代技術料および作業時間が自動的に入力される。数量が2個以上の場合には数量の欄に表示される数量「1」を所定の数に変更すれば、それに対応して、部品代技術料および作業時間が自動的に計算されて該当欄に入力表示される。
【0060】
次に、印字発行された検査結果一覧表を渡されたアシスタントは、顧客に対して、そこに記入されている注意および危険箇所について説明すると共に、修理した場合の金額についても説明する。しかる後に、修理が必要な箇所を、今回行うのか、後日行うのかを選択してもらう。後日整備の場合には後日整備時期を、空欄62に記入し、今回整備の場合には、完成日時の案内と代車の要望を聞き、検査結果一覧表に顧客に署名をしてもらった後に、顧客控え50bを顧客に渡し、コンピュータ入力用の控え50cをオペレータに渡す。
【0061】
オペレータは、コンピュータ入力用紙50cを見て、後日整備箇所と時期を入力する。
【0062】
ここで、本例の検査管理装置40においては、当日整備(今回整備)の場合には、その入力内容が自動的に指定整備記録簿および概算見積書・作業指示書および納品請求書に反映するようになっている。また、後日整備の場合には、その入力内容に基づき、期限管理が開始され、例えば、後日整備時期の1ヶ月前に後日整備の案内葉書に反映するようになっている。
【0063】
すなわち、本例の検査管理装置40の情報処理部43は、検査結果一覧表における部品代技術料欄および選択欄の記入内容に基づき、当日整備の場合の整備料金を算出する料金算出機能を備えている。検査結果一覧表における部品代技術料欄および選択欄の記入内容に基づき、後日整備の場合の整備料金の見積もり額を算出する料金算出機能も備えており、さらには、後日整備時期欄の記入内容に基づき、検査が終了した各自動車の整備時期の期限管理を行う期限管理機能も備えている。したがって、見積書の作成、整備の期限管理を効率良く簡単に行うことが可能になる。
【0064】
なお、図20、図21には、印字発行された検査結果一覧表の別の例を示してある。この検査結果一覧表においては、上記の検査結果一覧表50における欄60、61、62が省略されており、また、安全危険度欄55には、安全である場合においても、「安全」の文字とそれを表す記号「○」が印字されている点が異なっている。それ以外の欄構成は同一である。
【0065】
(検査作業手順)
次に、上記のように構成された本例の車両検査システム1による自動車の検査作業の流れを説明する。本例の全体的な作業の流れは、図2に示すように、自動車6を移動経路8に沿って第1および第2の検査ステーション11、12のそれぞれに順次に移動させて、それぞれの検査ステーションで図3、図4に示す検査項目の検査を行い、第2の検査ステーション12での検査終了後に、当該自動車6を第3のステーション13に移動させると同時に、検査対象の次の自動車7を第1の検査ステーション11に移動させ、この後は、第3の検査ステーション13における自動車6の検査(図5、6に列記する項目の検査)と、第1の検査ステーション11における自動車7の検査とを同時に進行させるようにしている。
【0066】
本例では、第1の検査ステーション11での検査時間を10分程度とすることができ、また、第2の検査ステーション12での検査時間を5分程度とすることができ、第3の検査ステーション13での検査時間を10分程度とすることができる。従って、検査対象の自動車を最短で10分間隔で、車両検査ライン5の移動経路8に入庫させながら、検査を連続して行なうことができる。すなわち、本例では、検査機器による検査ステーション12での検査項目以外の検査項目を二つの検査項目に分割し、その一方を第1の検査ステーション11で行い、他方を第3の検査ステーション13で行うようにすると共に、各検査ステーション11、13での検査作業時間がほぼ同一(10分程度)となるように検査作業を割り振ってある。従って、1台当たりの検査時間を短縮化でき、効率良く多数台の自動車の検査作業をベルトコンベア式に行うことが可能になる。また、検査作業に必要な人員の省力化も実現できる。
【0067】
次に、図22を参照して具体的な作業の流れを説明すると、まず、事務所の管理事務所において車検の予約受付を行い、顧客データと車両データ(車検証に記載されている各種データ)等を検査管理装置40の入力部41(キーボード)から入力する。
【0068】
なお、各検査ステーションでの検査結果を携帯用情報処理端末42を利用して検査管理装置40に入力する場合には、入力された車両データは情報処理部43の制御の下で、送受信部47を介して携帯用情報処理端末42に送信される。図示の例では、検査結果の入力を入力部41から直接に行うようになっており、アシスタントは図10、11に示す用紙を携帯し、ここに検査結果を記入する。
【0069】
次に、出力部44(プリンタ)から作業指示書がプリントアウトされ、検査員は、作業指示書および車検書類一式と、図10、11に示すカルテ記入用チェック項目用紙を持って、顧客と共に、検査対象の自動車を検査棟1に移動させる。自動車は検査棟1内の第1の検査ステーション11に移動され、顧客は、立ち会い見学路21に入り、検査を見学することになる。
【0070】
第1の検査ステーション11においては、依頼事項と気になる症状の問診から始まって、目視と機器による検査が開始される。検査項目は図3に示す通りであり、当該図3の上の行から下の行に記載されている検査項目順に各種の検査が行われる。検査結果が検査員によって安全度電光表示器27に入力され、その安全表示部に表示される。この安全表示部の表示内容は、そのまま、見学路21のフェンス部分に配置されている説明用表示器29の安全表示部にも同時に表示される。また、検査結果は携帯している用紙(図10、11)に記入される。
【0071】
次に、第2の検査ステーション12においては測定機器により各種の検査が行われる。ここで、本例では、予め入力されている検査対象の自動車の車検証データに基づき、間隔調整部34によって前後のローラシャフト31、32の間隔が測定対象の自動車に合うように自動調整される。従って、作業員らが逐次、ローラシャフト間隔を調整する必要がないので便利である。このステーションで検査された排ガス測定結果、黒煙測定結果、サイドスリップ測定結果等が、このステーション12の手前側および後側に設置されているモニター71、72に表示される。また、スピード測定結果、ブレーキ測定結果、ヘッドライト測定結果、ホーン測定結果等が、同じくモニター71、72に表示される。このステーションにおける具体的な検査項目は前述のように図4に示す通りである。ここでの検査結果(測定数値)は自動的に検査管理装置40に入力される。
【0072】
次に、自動車は第3の検査ステーション13に移動され、リフトに乗せられて、下回りの分解点検検査が行われる。ここでの検査項目は前述のように図5、6に示す通りである。検査結果は用紙(図10、11参照)に記入される。
【0073】
なお、各検査において、直ちに部品交換などが必要な場合(危険という判断が出た場合)には、見学路21で検査を見学している車の使用者に対して直接に、その部品の状況などを見せながら、説明が行われる。
【0074】
検査終了後は、オペレータが記入後の用紙を受け取り、検査管理装置40の入力部41から入力して、メモリ45に格納する。
【0075】
この後は、検査管理装置40を操作して、検査結果一覧表50に検査結果を印字して、出力部44(プリンタ)からプリントアウトする。この検査結果一覧表50を用いて、顧客に検査結果、および部品交換、修理等が必要な箇所の説明を行なう。注意という判定が下された部品については検査には合格するが次回の車検までは持たないので、顧客に今回整備を行なうのか、後日整備を行なうのかを選択してもらう。選択結果は、検査結果一覧表50の右端の欄に記入する。
【0076】
今回整備が選択されている項目がある場合には、自動車を隣接配置されている整備工場に搬入して整備を行なった後に自動車を顧客に引き渡す。後日整備の場合、あるいは修理箇所が無い場合には、そのまま自動車を顧客に引き渡す。
【0077】
なお、上記の例では、用紙を用いて各検査ステーションでの検査結果を入力あるいは記入するようにしている。この代わりに、携帯用情報処理装置を携帯し、あるいは、各ステーションに入力装置を設置しておき、検査管理装置40に検査結果を送るようにしてもよい。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、測定機器による検査項目群以外の検査項目を少なくとも二つの第1および第2の検査項目群に分割し、検査対象の自動車の移動経路に沿って、少なくとも第1、第2および第3の検査ステーションをこの順序で配置し、前記第1の検査ステーションにおいて前記第1の検査項目群の検査作業を行い、前記第2の検査ステーションにおいて前記測定機器による検査項目群の検査作業を行い、前記第3の検査ステーションにおいて前記第2の検査項目群の検査作業を行い、流れ作業式(ベルトコンベア方式)により自動車の検査作業を行うようにしている。
【0079】
従って、本発明によれば、1台当たりの検査時間を短縮化でき、効率良く多数台の自動車の検査作業を短時間で行うことが可能になる。また、検査作業に必要な人員の省力化も実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した検査棟の例を示す外観斜視図である。
【図2】 図1の検査棟の内部に形成された車両検査システムを示す説明図である。
【図3】 図2の車両検査ラインにおける第1の検査ステーションで行われる検査項目等を一覧表の形態で示す説明図である。
【図4】 図2の車両検査ラインにおける第2の検査ステーションで行われる検査項目等を一覧表の形態で示す説明図である。
【図5】 図2の車両検査ラインにおける第3の検査ステーションで行われる検査項目等を一覧表の形態で示す説明図である。
【図6】 図2の車両検査ラインにおける第3の検査ステーションで行われる検査項目等を一覧表の形態で示す説明図である。
【図7】 図2の第1の検査ステーションに配置されている安全度電光表示器および見学路フェンスに配置されている説明用表示器を示す説明図である。
【図8】 図2の第3の検査ステーションに配置されている安全度電光表示器および見学路フェンスに配置されている説明用表示器を示す説明図である。
【図9】 図2の検査管理装置を含む車両検査システムの制御系を示す概略ブロック図である。
【図10】 各検査ステーションでの検査結果を記入するカルテ記入用チェック項目用紙の例を示す説明図である。
【図11】 各検査ステーションでの検査結果を記入するカルテ記入用チェック項目用紙の例を示す説明図である。
【図12】 検査結果一覧表の用紙を示す説明図である。
【図13】 検査管理装置によって印字される検査結果一覧表における各欄の記入例を示す説明図である。
【図14】 検査管理装置によって印字される検査結果一覧表における各欄の記入例を示す説明図である。
【図15】 検査管理装置によって印字される検査結果一覧表における各欄の記入例を示す説明図である。
【図16】 検査管理装置によって印字される検査結果一覧表における各欄の記入例を示す説明図である。
【図17】 検査管理装置によって印字される検査結果一覧表における各欄の記入例を示す説明図である。
【図18】 検査管理装置によって印字される検査結果一覧表における各欄の記入例を示す説明図である。
【図19】 検査管理装置によって印字される検査結果一覧表における各欄の記入例を示す説明図である。
【図20】 検査管理装置によってプリントアウトされる検査結果一覧表の例を示す説明図である。
【図21】 検査管理装置によってプリントアウトされる検査結果一覧表の例を示す説明図である。
【図22】 図2の車両検査ラインにおける作業の流れを示す説明図である。
【符号の説明】
1 検査棟
2 道路
3 入口
4 出口
5 車両検査ライン
6、7 自動車
8 移動経路
11 第1の検査ステーション
12 第2の検査ステーション
13 第3の検査ステーション
14 ピット
15 ジャッキ
16 ブレーキ・スピード測定機器
17 マルチ測定装置
21 見学コース
27、28 安全度電光表示器
31、32 ローラシャフト
40 検査管理装置
41 入力部
42 検査結果入力部
43 情報処理部
44 出力部
45 メモリ
46 CRT
47 送受信部
50 検査結果一覧表
71、72 モニタ

Claims (15)

  1. 検査対象の自動車に対して、法定点検項目として規定されている分解・点検検査項目を含む検査項目群について検査を行う車両検査システムであって、
    検査対象の自動車の移動経路に沿って、少なくとも第1、第2および第3の検査ステーションが配列されている車両検査ラインを有し、
    前記検査項目群のうち、測定機器による検査項目群を除く検査項目群が、第1および第2の検査項目群に分割され、前記第1の検査項目群には、自動車の室内からの目視検査と、ピットおよび/またはリフトを用いて自動車を外観から目視検査する検査項目群が含まれ、前記第2の検査項目群には、リフトによって自動車をリフトアップしてその下回りの分解・点検検査を行う検査項目群が含まれ、これにより前記第1および第2の検査項目群の検査作業時間がほぼ同一となっており、
    前記第1の検査ステーションは、ピットおよび/またはリフトを備え、前記第1の検査項目群の検査を行う検査ステーションであり、
    前記第2の検査ステーションは、サイドスリップテスタ、排ガステスタ、黒煙測定器、ブレーキ・スピード測定器、前照灯試験機、および音量計を備え、これらの測定機器による検査項目群の検査を行う検査ステーションであり、
    前記第3の検査ステーションは、リフトを備え、前記第2の検査項目群の検査を行う検査ステーションであることを特徴とする車両検査システム。
  2. 請求項1において、
    前記車両検査ラインに沿って併設され、各検査ステーションでの検査状況を見学可能な検査立会い見学路を有していることを特徴とする車両検査システム。
  3. 請求項1において、
    前記第2のステーションに配置されているブレーキ・スピード測定器のローラシャフトの間隔を調整可能な間隔調整機構を有しており、
    この間隔調整機構は、検査対象の自動車の検査証に記載されているデータを入力する入力部と、入力されたデータおよび予め記憶保持されている諸元表に基づき、検査対象の自動車のホイルベースのデータを検索し、検索されたデータに基づきローラシャフト間隔を調整する間隔調整部とを備えていることを特徴とする車両検査システム。
  4. 請求項1において、
    安全度電光表示器を有しており、
    この安全度電光表示器は、前記検査ステーションのいずれかで行われる少なくとも一つの検査項目の表示部と、当該検査項目の検査結果を表示する値表示部と、検査結果に基づき各検査項目毎の安全危険度を安全、注意、危険の三つの区分で表示する安全度表示部とを備えていることを特徴とする車両検査システム。
  5. 請求項2において、
    前記検査立会い見学路から目視可能な位置に配置された安全度電光表示器を有しており、
    前記安全度電光表示器は、前記検査ステーションのいずれかで行われる少なくとも一つの検査項目の表示部と、当該検査項目の検査結果を表示する値表示部と、検査結果に基づき各検査項目毎の安全危険度を安全、注意、危険の三つの区分で表示する安全度表示部とを備えていることを特徴とする車両検査システム。
  6. 請求項4または5において、
    前記安全度表示部は、検査項目の検査結果が安全であることを示す第1のランプと、注意を要するものであることを示す第2のランプと、危険であることを示す第3のランプを備えていることを特徴とする車両検査システム。
  7. 請求項4または5において、
    前記検査ステーションのいずれかで行われる少なくとも一つの検査項目を説明した説明用表示器が配置されていることを特徴とする車両検査システム。
  8. 請求項7において、
    前記説明用表示器は、前記検査項目の安全危険度を安全、注意、危険の三つの区分で表示する安全度表示部と、この安全度表示部の表示内容を解説した解説文が記載されている表示面部分とを備えていることを特徴とする車両検査システム。
  9. 請求項8において、
    前記安全度電光表示器に対応して前記説明用表示器が配置されており、
    当該説明用表示器の安全度表示部は、対応する前記安全度電光表示器の前記安全度表示部に連動することを特徴とする車両検査システム。
  10. 請求項1、2、3、4または5において、
    前記検査ステーションでの検査結果を集計・管理する検査管理装置を有し、
    この検査管理装置は、検査対象の自動車のデータおよび顧客データ並びに各検査ステーションでの検査結果を入力する入力部と、この入力部からの入力情報に基づき、検査結果一覧表を作成する情報処理部と、作成された検査結果一覧表を出力する出力部と、検査結果一覧表を含む各種情報を記憶保持する記憶部とを備えており、
    前記検査結果一覧表は、
    検査項目を記載したチェックポイント欄と、
    各検査項目毎の安全基準の目安を記載した安全ライン欄と、
    検査対象の自動車における各検査項目毎の検査結果を記載した安全度チェック欄と、
    各安全度チェック欄の記載内容を解説した症状欄と、
    各検査項目毎に、前記安全ライン欄に記載されている前記安全基準と比較して、検査対象部品あるいは部位が前記安全基準を満たしていない場合に、直ちに修理、交換を要するときには「危険」を表す文字および/または記号を記入し、直ちに修理、交換をしなくても良い場合には「注意」を表す文字および/または記号を記入する安全危険度欄と、
    各検査項目毎に、検査結果に基づく安全上の注意点を記載した安全上の注意点欄とを備えていることを特徴とする車両検査システム。
  11. 請求項10において、
    前記記憶部は、前記チェックポイント欄、安全ライン欄、安全度チェック欄、症状欄、安全危険度欄および安全上の注意点欄に記載すべき事項の定型メッセージを、当該定型メッセージを検索出力するためのガイド番号と対応付けした形態で保持しており、
    前記入力部から所定の前記ガイド番号を入力すると、対応する前記定型メッセージが検索されて、当該ガイド番号と共に前記検査結果一覧表の各欄に記入されることを特徴とする車両検査システム。
  12. 請求項11において、
    前記検査結果一覧表は、更に、
    各検査項目毎に、各検査対象の部品あるいは部位を修理、交換する場合における使用部品を記入する使用部品欄と、
    前記使用部品欄に記入された使用部品の使用個数を記入する数量欄と、
    前記使用部品欄に記入された使用部品を前記数量欄に記入した個数だけ使用して修理、交換を行う場合の部品代および技術料を記入する部品代技術料欄と、
    各検査項目毎に、修理、交換を行う場合の作業時間を記入する作業時間欄と、
    修理、交換が必要な検査対象の部品、部位を、検査後直ちに整備する今回整備にするのか後日整備にするのかについての顧客の指示を記入する選択欄と、
    整備を後日行う場合における整備時期を記入する後日整備時期欄とを備えていることを特徴とする車両検査システム。
  13. 請求項12において、
    前記管理検査装置の前記情報処理部は、前記検査結果一覧表における前記部品代技術料欄および前記選択欄の記入内容に基づき、前記当日整備の場合の整備料金を算出する料金算出手段を備えていることを特徴とする車両検査システム。
  14. 請求項12または13において、
    前記管理検査装置の前記情報処理部は、前記検査結果一覧表における前記部品代技術料欄および前記選択欄の記入内容に基づき、前記後日整備の場合の整備料金の見積もり額を算出する料金算出手段を備えていることを特徴とする車両検査システム。
  15. 請求項12、13または14において、
    前記管理検査装置の前記情報処理部は、前記検査結果一覧表における前記後日整備時期欄の記入内容に基づき、検査が終了した各自動車の整備時期の期限管理を行う期限管理手段を備えていることを特徴とする車両検査システム。
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