JP5279354B2 - 産業車両用ロードテスト室およびロードテスト方法 - Google Patents

産業車両用ロードテスト室およびロードテスト方法 Download PDF

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Description

本発明は、エンジン式フォークリフト等の産業車両のロードテスト(荷揚試験)を行なうためのロードテスト室の改良に関する。
一般に、フォークリフトやショベルローダ等の産業車両(荷役車両)は、車両の組立後、テストウエイトを揚げ降ろしするロードテストを行なっている。従来、ロードテストは、工場の建屋内の一画で実施されており、床面に載置されたテストウエイトを産業車両の作業装置(例えばフォークリフトのフォーク爪等)を用いて揚げ降ろしすることにより行なっている。
ロードテストの実施中には、産業車両の作業装置がテストウエイトや床面と干渉して干渉音を発生させる。また、エンジン式産業車両の場合には、テスト中のエンジン音による騒音が大きい。さらに、換気装置が、建屋の壁の一部に換気扇を設けただけのものであるため、エンジンの排ガスが工場の建屋内に散満して、作業環境を悪化させていた。なお、車両の排気管に排気用のダクトを挿入または接続することにより、排ガスを屋外に排出することも行なわれていたが、排気管と排気用のダクトとを位置合わせする作業が面倒であり、排ガスの排出もスムーズに行なわれないため、非効率的であった。また、工場の建屋内で人の出入りが自由に行なえる場所で実施されているため、安全性が高い環境とは決していえなかった。
その一方、特開2002−318172号公報は、自動車の車両検査システムについて記載しており、当該公報には、車両検査システムの第2の検査ステーションにおいて、排ガス測定を行なう点が記載されている。しかしながら、当該公報には、排ガステスタを用いて排ガス測定を行なうと記載されているだけであって、同公報の図2には、第2の検査ステーションが、その前後に配置された第1、第3の検査ステーションの間の単なるオープンスペースとして示されている。すなわち、この場合には、エンジンの排ガスが他の検査ステーションまで拡散する恐れがある。
特開2002−318172号公報(図2参照)
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、産業車両のロードテストの際に発生する騒音を低減でき、かつ排ガスを効果的に排出できるロードテスト室を提供することにある。
請求項1の発明に係る産業車両用ロードテスト室は、産業車両に対してテストウエイトの揚げ降ろしを行うロードテストを実施するためのものであって、開閉可能な入口を有する第1の壁部と、開閉可能な出口を有しかつ第1の壁部に対向配置された第2の壁部と、第1および第2の壁部と隣り合いかつ対向配置された第3および第4の壁部とを備えている。第1ないし第3の壁部に防音材を設け、外気を室内に導入するための吸気口を第3の壁部に設け、排ガスを吸引して室外に排出するための換気装置を第4の壁部に設け、産業車両が荷揚げするテストウエイトを第3の壁部の内側の床面に配置した。産業車両の排ガスは、第3の壁部から第4の壁部に向かう外気の流れに沿って室外に排気するようにした。
請求項1の発明によれば、ロードテスト室が第1ないし第4の壁部により四方を囲まれるとともに、第1ないし第3の壁部に防音材が設けられているので、ロードテストの実施中に発生するテストウエイトや床面との干渉音やエンジン音等の騒音が室外に漏れるのを防止できる。また、吸気口を有する第3の壁部を、換気装置を有する第4の壁部に対向配置したことにより、第3の壁部から第4の壁部に向かう空気の流れを創出でき、これにより、室内に発生した排ガスを当該空気の流れに乗せて効率よく室外に排出できるようになって、ロードテスト室の作業環境を改善できる。さらに、ロードテスト室を第1ないし第4の壁部で囲繞するとともに、第1、第2の壁部にのみ出入口を設けたことにより、ロードテスト室に人が自由に出入りしにくくなって、作業時の安全性を向上できる。
また、この場合、産業車両は、第1の壁部の入口を通って室内に進入した後、第3の壁部の内側の床面に配置されたテストウエイトに対して作業装置を用いてその揚げ降ろし作業を行なう。このとき、エンジンの排ガスは、第4の壁部に設けられた換気装置により効率よく吸引されて室外に排出できる。
請求項2の発明では、請求項1において、入口および出口には、アクチュエータにより開閉駆動される開閉部材がそれぞれ設けられている。
この場合には、産業車両をロード室内に進入させた後は、入口および出口を閉じることにより、ロード室をほぼ閉鎖空間にすることができるので、騒音や排ガスの室外への漏れをより確実に防止できるとともに、ロード室内への人の出入りを制限できる。
請求項の発明では、請求項1において、第3の壁部の一部が、外部から室内を見通すことができるように、透明の部材から構成されている。
この場合には、第3の壁部の透明部材を通して、工場見学者がロードテスト室のロードテストの模様を外部から観察できるばかりでなく、室内で万一事故が発生した場合に、即座に対応できるようになる。
請求項の発明では、請求項1において、第1および第2の壁部の外側には、ロードテスト室内が作業中であることを示す表示灯および回転灯が設けられており、表示灯および回転灯は、産業車両のロード室への進入後、点灯するようになっている。
この場合には、表示灯および回転灯が点灯することで、ロードテスト室でロードテストを実施中であることが外部から容易に視認でき、作業時の安全性をさらに向上できる。
請求項の発明では、請求項1において、換気装置にダクトが接続されており、ダクトが屋外に延設されている。
この場合には、換気装置に吸引された排ガスは、ダクトを通って、屋外に排出される。
請求項の発明では、請求項1において、当該ロードテスト室が、産業車両の出荷検査ラインにおいて、塗装ブースの上流側に配置されている。
この場合、ロードテストを完了した産業車両は、第2の壁部の出口を通って室外に搬出され、塗装ブースに送られて、塗装工程に移行する。
請求項の発明では、請求項1において、第3の壁部の吸気口から導入された外気が、第3の壁部の内部の迂回経路を通ってロードテスト室の内部に導入されている。
請求項の発明に係るロードテスト方法は、産業車両に対してテストウエイトの揚げ降ろしを行うロードテストをロードテスト室内で実施するためのものである。ロードテスト室は、開閉可能な入口を有する第1の壁部と、開閉可能な出口を有しかつ第1の壁部に対向配置された第2の壁部と、第1および第2の壁部と隣り合いかつ対向配置された第3および第4の壁部とを備えている。第1ないし第3の壁部は防音材を有し、第3の壁部は外気導入用の吸気口を有し、第4の壁部は排ガスを吸引して室外に排出するための換気装置を有している。ロードテストの実施時には、入口からロードテスト室に進入した産業車両を90度旋回させて、産業車両の前部をロードテスト室の第3の壁部に対向させかつ後部をロードテスト室の第4の壁部に対向させて、産業車両の排ガスを第3の壁部から第4の壁部に向かう外気の流れに沿って室外に排気するようにしている。
以上のように、本発明によれば、ロードテスト室が第1ないし第4の壁部により四方を囲まれるとともに、第1ないし第3の壁部に防音材が設けられるので、ロードテストの実施中に発生するテストウエイトや床面との干渉音やエンジン音等の騒音が室外に漏れるのを防止できる。また、吸気口を有する第3の壁部を、換気装置を有する第4の壁部に対向配置したことにより、第3の壁部から第4の壁部に向かう空気の流れを創出でき、これにより、室内に発生した排ガスを当該空気の流れに乗せて効率よく室外に排出できるようになって、ロードテスト室の作業環境を改善できる。さらに、ロードテスト室を第1ないし第4の壁部で囲繞するとともに、第1、第2の壁部にのみ出入口を設けたことにより、ロードテスト室に人が自由に出入りしにくくなって、作業時の安全性を向上できる。
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図6は、本発明の一実施例による産業車両用ロードテスト室を説明するための図であって、図1は本実施例によるロードテスト室の全体斜視図、図2(a)はロードテスト室の第3の壁部における上部パネルの正面部分図、同図(b)はそのB−B線断面図、図3(a)はロードテスト室の第3の壁部における中間パネルの正面部分図、同図(b)はそのB−B線断面図、図4(a)はロードテスト室の第3の壁部における下部パネルの正面部分図、同図(b)はそのB−B線断面図、図5はロードテスト室の左右方向横断面概略図であってロードテスト時の状態を示す図、図6はロードテスト室を含む出荷検査ラインの平面部分概略図である。ここでは、産業車両として、エンジン式フォークリフトを例にとって説明するが、本発明はフォークリフト以外の産業車両にも同様に適用可能である。
図1に示すように、このロードテスト室Tは、入口10を有する第1の壁部1と、出口20を有し、第1の壁部1に対向配置された第2の壁部2と、第1および第2の壁部1、2と隣り合いかつ対向配置された第3および第4の壁部3、4とを備えている。ロードテスト室Tは、これら第1ないし第4の壁部1〜4により四方を囲繞されている。なお、各壁部1〜4の高さは、フォークリフトが作業装置を最大高さ位置まで上昇させた際(つまり最大揚高時)の作業装置の上端位置よりも高い位置に設定されており、床面から例えば約6mに設定されている。また、この例では、上部空間が開放されているが、上部に天板部材を配設することで、上部空間を閉塞するようにしてもよい。
第1の壁部1の入口10の上部には、シャッターボックス11が設けられている。入口10は、このシャッターボックス11内に収容された電動シャッター(図示せず)により、開閉可能になっている。同様に、第2の壁部2の出口20の上部には、シャッターボックス21が設けられている。出口20は、このシャッターボックス21内に収容された電動シャッター(図示せず)により、開閉可能になっている。これらの電動シャッターは、操作者が所持するリモコンの操作により開放されるようになっている。また、これらの電動シャッターには、障害物感知装置が装備されており、人や物の挟み込みが防止されている。
第1の壁部1の入口10の外側には、図6に示すように、フォークリフトが入口10を通過したことを検知する光電管14a、14bが設けられている。同様に、第2の壁部2の出口20の外側には、フォークリフトが出口20を通過したことを検知する光電管15a、15bが設けられている。出入口10、20の各電動シャッターは、フォークリフトが出入口10、20を通過したことを各光電管14a、14bまたは15a、15bが検知した後、約2秒後に駆動されて閉じるようになっている。
ロードテスト室Tの内部において、入口10の開口部の両端には、図6に示すように、例えば投光側の光電管16a、17aが設けられており、出口20の開口部の両端には、光電管16a、17aからの出射光をそれぞれ受光する受光側の光電管16b、17bが設けられている。光電管16a、16b間で投受光される光は、ロード室T内を略対角線状に通過しており、同様に、光電管17a、17b間で投受光される光は、ロード室T内を略対角線状に通過している。これらの光電管により、ロード室T内にフォークリフトが進入していることが検知されるようになっている。
第1の壁部1の外壁面には、ロードテスト室Tが作業中であることを表示する回転灯12および表示灯13が設けられている。表示灯13には、例えば「テスト中 立入禁止」等の文字が表示されるようになっている。同様に、第2の壁部2の外壁面にも、図示していないが、回転灯および表示灯が設けられている。これらの回転灯12および表示灯13は、フォークリフトのロード室Tへの進入が光電管16a、16bおよび17a、17bで検知された後、自動的に点灯するようになっている。
第3の壁部3は、上から順に、上部パネル30、中間パネル31および下部パネル32から構成されている。
上部パネル30は、格子状に配設された枠体30A(図1中の点線部分)の内側および外側に防音(遮音)シート30B(同図中の網目状部分)を装着することにより構成されている。ここで、上部パネル30の一ユニットを取り出したものを図2に示す。同図に示すように、上部パネル30は、矩形状に組み立てられた枠体30Aと、枠体30Aの内側面(同図(b)左側面)および外側面(同図(b)右側面)に装着された防音シート30Bと、内側の防音シート30Bの内側面に装着されたエキスパンドメタル30Dとを有している。
防音シート30Bとしては、例えばポリエステル系樹脂やポリオレフィン系樹脂、塩化ビニール樹脂等からなる樹脂製シートが用いられるが、これらには限定されない。また、防音材としては、防音シートのようなシート状のものに限らず、防音パネルのようなパネル状のものを枠体に固定するようにしてもよい。なお、第1および第2の壁部1、2にも、防音シート30Bと同様の防音シートが装着されている。なお、エキスパンドメタル(expanded metal)とは、軟鋼薄板に切れ目を入れ、引き伸ばして網目状にしたものである。後述するように、エキスパンドメタルは、上部パネル30のみならず、中間パネル31および下部パネル32の各内側面にも設けられており、さらに、第3の壁部3のみならず、第1および第2の壁部1、2の各内側面にも設けられている。これにより、第1ないし第3の壁部1〜3の内側面が補強されている。
中間パネル31は、外部からロードテスト室Tの内部を観察できるように、複数の透明の窓部材31Bを有している。ここで、中間パネル31の一ユニットを取り出したものを図3に示す。同図に示すように、中間パネル31は、矩形状に組み立てられた枠体31Aと、枠体31Aの内部に着脱可能に組み込まれた例えばアクリル樹脂製の窓部材31Bと、枠体31Aの内側面に装着されたエキスパンドメタル31Dとを有している。
下部パネル32は、外気をロード室T内に取り込むための複数の吸気口32cを有している。ここで、下部パネル32の一ユニットを取り出したものを図4に示す。同図に示すように、下部パネル32は、内側から順に、エキスパンドメタル32Dと、多数のパンチ孔32aが穿孔されたパンチングメタル32Aと、切欠き32bを下部に有する薄板部材32Bと、吸気口32cとして機能するパンチングメタルを上部に有する薄板部材32Cとから構成されている。薄板部材32Bは、パンチングメタル32Aおよび薄板部材32C間に形成された間隙内において、上下方向から斜めに傾いて配設されている。
外気は、吸気口32cを通って下部パネル32内に導入され、薄板部材32B下部の切欠き32bからパンチングメタル32Aの多数のパンチ孔32aを通り、エキスパンドメタル32Dを通ってロードテスト室内に導入されるようになっている。
図1では表われていないが、第3の壁部3の内側の床面には、フォークリフトが荷揚げするテストウエイトWが設けられている(図6参照)。テストウエイトWは、床面上に敷かれたゴムマット(例えば厚みt=25mm)の上に載置されている。これにより、テストウエイトWと床面との干渉音が軽減されている。
第4の壁部4の内側の床面には、ロードテストの実施中にフォークリフトから発生する排ガスを吸引して室外に排出するための換気装置40が設けられている。換気装置40は、ロードテスト室T内にフォークリフトが進入したことを光電管16a、16bおよび17a、17bが検知した後、約3秒後に駆動されるとともに、出口20の光電管15a、15bがフォークリフトの退出を検知した後、運転が停止されるように駆動制御されている。換気装置40には、上方に延びるダクト41の下端が接続されており、ダクト41は建屋の屋外まで延設されている。また、換気装置40は、複数のフィルタ42を有しており、これらのフィルタ42としては、フォークリフトの排ガス中の黒鉛等のみならず塗装スラッジをも捕集し得るものが用いられている。
換気装置40は、図5に示すように、第3の壁部3の吸気口32cから室内に導入された外気が当該換気装置40まで到達するような空気の流れをロードテスト室T内に創出するように、その能力が設定されている。
また、ロードテスト室Tは、図6に示すように、フォークリフトの出荷検査ラインの一部を構成しており、塗装ブースPの上流側に配置されている、
次に、上述のように構成されたロードテスト室Tにおいて、フォークリフトのロードテスト(荷揚試験)を行なう際には、まず、操作者が通路5に沿ってフォークリフトを走行させ、ロードテスト室Tの入口10の前で一旦フォークリフトを停止させる。操作者は、リモコン等を操作して、入口10のシャッターを開け、ロードテスト室T内にフォークリフトを乗り入れる。フォークリフトが入口10を通過したことが光電管14a、14b(図6)により検出されると、その約2秒後に入口10のシャッターが閉じられる。このとき、出口20のシャッターも閉じている。
また、フォークリフトがロードテスト室T内に進入したことが光電管16a、16b、17a、17bにより検出されると、回転灯12および表示灯13が点灯する。これにより、ロードテスト室Tが現在作業中であることを外部に知らせることができ、作業時の安全性を向上できる。また、各光電管16a、16b、17a、17bによる検出後、約3秒後に換気装置40が駆動されて、ロードテスト室T内の換気を開始する。
換気装置40がオンすることにより、ロードテスト室T内において、第3の壁部3から第4の壁部4に向かう空気の流れが創出される。これにより、第3の壁部3における下部パネル32の吸気口32cから吸引された外気は、下部パネル32のパンチングメタル32Aと薄板部材32Cとの間の間隙に導入され、間隙内を下方に移動する(図4(b)参照)。次に、外気は、薄板部材32Bの切欠き32bを通り、パンチングメタル32Aと薄板部材32Cとの間の間隙を介して、パンチングメタル32Aの各パンチ孔32aに導入され、各パンチ孔32aからエキスパンドメタル32Dを通ってロードテスト室T内に導入される(図4(b)および図5参照)。
このように、吸気口32cから導入された外気は、下部パネル32内を直進するのではなく、下部パネル32内を迂回するような経路を通っており、また多数のパンチ孔32aから導出されるようになっているので、吸気ノイズを低減でき、ロードテスト室Tの騒音低減に寄与できる。
ロードテスト室T内に導入された外気は、ロードテスト室T内に創出された空気の流れに沿って、換気装置40に向かって移動する。また、ロードテスト室T内でフォークリフト100から発生した排ガスは、同様に、この空気の流れに乗って効率よく換気装置40の側に移動して、換気装置40に吸引される(図5参照)。また、このとき、フォークリフト100のエンジンの排気管は第4の壁部4の側に配置されており、このため、エンジンの排ガスは、第4の壁部4の前に設けられた換気装置40でさらに効率よく吸引される。吸引された排ガスは、ダクト41を通って上方に移動し、さらに建屋の屋外に排出される。
一方、操作者は、ロードテスト室T内で、フォークリフトを90度旋回させ、図5に示すように、フォークリフト100の作業装置110を第3の壁部3に対向させ、作業装置110を操作して、第3の壁部3の前に置かれていたテストウエイトWをフォーク爪111に載せる。そして、フォークリフト100の作業装置110を操作して、フォーク爪111を昇降させ、ロードテストを実施する(図5実線および一点鎖線参照)。このとき、フォーク爪110がテストウエイトWと干渉して干渉音が発生するとともに、エンジン音や排気音も発生するが、上述したように、ロードテスト室Tが第1ないし第4の壁部1〜4により四方を囲まれるとともに、第1ないし第3の壁部1〜3に防音シートを装着したので、ロードテストの実施中に発生するテストウエイトWとの干渉音やエンジン音等の騒音が室外に漏れるのを防止できる。
ロードテスト終了後、操作者は、作業装置110を操作して、テストウエイトWを元の位置に戻す。そして、フォークリフト100を90度旋回させて、出口20に向ける。次に、操作者は、リモコン等を操作して、出口20のシャッターを開け、フォークリフト100をロードテスト室Tの外に移動させる。フォークリフト100が出口20を通過したことを光電管15a、15bが検知した後、約2秒後に出口20のシャッターが閉じる。また、フォークリフト100がロードテスト室Tから退出したことが光電管16a、16b、17a、17bにより検出されると、換気装置40の運転が停止される。次に、操作者は、フォークリフト100を通路6に沿って移動させ、下流側の塗装ブースP(図6)に進入させて、次工程の塗装工程に移行する。
このように、本実施例によれば、ロードテスト室Tが第1ないし第4の壁部1〜4により四方を囲まれるとともに、第1ないし第3の壁部1〜3が防音シートで覆われているので、ロードテストの実施中に発生するテストウエイトWとの干渉音やエンジン音、排気音等の騒音が室外に漏れるのを防止できる。また、吸気口32cを有する第3の壁部3を、換気装置40を有する第4の壁部4に対向配置したことにより、第3の壁部3から第4の壁部4に向かう空気の流れを創出でき、これにより、室内に発生した排ガスを当該空気の流れに乗せて効率よく室外に排出できるようになって、ロードテスト室Tの作業環境を改善できる。さらに、ロードテスト室Tを第1ないし第4の壁部1〜4で囲繞するとともに、第1、第2の壁部1、2にのみ出入口10、20を設けたことにより、ロードテスト室Tに人が自由に出入りしにくくなって、作業時の安全性を向上できる。
また、入口10および出口20にシャッターを設けたことにより、フォークリフト100をロード室T内に進入させた後は、入口10および出口20をシャッターで閉じることにより、ロード室Tをほぼ閉鎖空間にすることができるので、騒音や排ガスの室外への漏れをより確実に防止できるとともに、ロード室T内への人の出入りを制限できる。なお、この場合、シャッターのリモコンを操作者のみが所持するようにすれば、リモコンを所持しない他の者はロード室Tに入室できないので、ロード室Tへの人の出入りをより厳格に制限できるようになる。
さらに、第3の壁部3の中間パネル31に透明な窓部材31Bが設けられているので、当該窓部材31Bを通して、工場見学者がロードテスト室T内のロードテストの模様を外部から観察できるばかりでなく、室内で万一事故が発生した場合に、即座に対応できるようになる。
また、この場合には、ロードテスト室Tを四方が壁で囲まれた閉鎖空間にして換気装置40を設けるとともに、換気装置40のフィルタとして排ガス中の黒鉛のみならず塗装スラッジをも捕集できるものを用いるようにしたことにより、ロードテスト室T内でフォークリフトのアタッチメントの塗装等の簡単な塗装を行なうことも可能である。
なお、前記実施例では、入口および出口をシャッターにより開閉可能に構成した例を示したが、入口および出口の開閉部材としては、シャッターに限らず、スライド式の扉やスイング式のドア等をモータ等のアクチュエータにより開閉駆動するようにしたものでもよい。
本発明の一実施例による産業車両用ロードテスト室の全体斜視図である。 (a)はロードテスト室(図1)の第3の壁部における上部パネルの正面部分図、(b)はそのB−B線断面図である。 (a)はロードテスト室(図1)の第3の壁部における中間パネルの正面部分図、(b)はそのB−B線断面図である。 (a)はロードテスト室(図1)の第3の壁部における下部パネルの正面部分図、(b)はそのB−B線断面図である。 ロードテスト室(図1)の左右方向横断面概略図であって、ロードテスト時の状態を示す図である。 ロードテスト室(図1)を含む出荷検査ラインの平面部分概略図である。
1: 第1の壁部
10: 入口
12: 回転灯
13: 表示灯

2: 第2の壁部
20: 出口

3: 第3の壁部
30B: 防音シート
31B: 窓部材
32c: 吸気口

4: 第4の壁部
40: 換気装置
41: ダクト

100: フォークリフト

T: ロードテスト室
W: テストウエイト

P: 塗装ブース

Claims (8)

  1. 産業車両に対してテストウエイトの揚げ降ろしを行うロードテストを実施するためのロードテスト室であって、
    開閉可能な入口を有する第1の壁部と、
    開閉可能な出口を有しかつ前記第1の壁部に対向配置された第2の壁部と、
    前記第1および第2の壁部と隣り合いかつ対向配置された第3および第4の壁部とを備え、
    第1ないし第3の壁部に防音材を設け、外気を室内に導入するための吸気口を第3の壁部に設け、排ガスを吸引して室外に排出するための換気装置を第4の壁部に設け、産業車両が荷揚げするテストウエイトを第3の壁部の内側の床面に配置するとともに、
    産業車両の排ガスを前記第3の壁部から前記第4の壁部に向かう外気の流れに沿って室外に排気するようにした、
    ことを特徴とする産業車両用ロードテスト室。
  2. 請求項1において、
    前記入口および出口には、アクチュエータにより開閉駆動される開閉部材がそれぞれ設けられている、
    ことを特徴とする産業車両用ロードテスト室。
  3. 請求項1において、
    前記第3の壁部の一部は、外部から室内を見通すことができるように、透明の部材から構成されている、
    ことを特徴とする産業車両用ロードテスト室。
  4. 請求項1において、
    前記第1および第2の壁部の外側には、ロードテスト室が作業中であることを示す表示灯および回転灯が設けられており、前記表示灯および回転灯は、産業車両のロード室への進入後、点灯するようになっている、
    ことを特徴とする産業車両用ロードテスト室。
  5. 請求項1において、
    前記換気装置には、ダクトが接続されており、前記ダクトは屋外に延設されている、
    ことを特徴とする産業車両用ロードテスト室。
  6. 請求項1において、
    当該ロードテスト室が、産業車両の出荷検査ラインにおいて、塗装ブースの上流側に配置されている、
    ことを特徴とする産業車両用ロードテスト室。
  7. 請求項1において、
    前記第3の壁部の前記吸気口から導入された外気が、前記第3の壁部の内部の迂回経路を通って当該ロードテスト室の内部に導入されている、
    ことを特徴とする産業車両用ロードテスト室。
  8. 産業車両に対してテストウエイトの揚げ降ろしを行うロードテストをロードテスト室内で実施するためのロードテスト方法であって、
    前記ロードテスト室が、
    開閉可能な入口を有する第1の壁部と、開閉可能な出口を有しかつ前記第1の壁部に対向配置された第2の壁部と、前記第1および第2の壁部と隣り合いかつ対向配置された第3および第4の壁部とを備え、第1ないし第3の壁部が防音材を有し、第3の壁部が外気導入用の吸気口を有し、第4の壁部が排ガスを吸引して室外に排出するための換気装置を有するとともに、
    ロードテストの実施時には、前記入口から当該ロードテスト室に進入した産業車両を90度旋回させて、産業車両の前部をロードテスト室の前記第3の壁部に対向させかつ後部をロードテスト室の前記第4の壁部に対向させて、産業車両の排ガスを前記第3の壁部から前記第4の壁部に向かう外気の流れに沿って室外に排気するようにした、
    ことを特徴とする産業車両用ロードテスト方法。
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