JP3975238B2 - 地中構造物の蓋用ロック装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は地中構造物の蓋用ロック装置に関し、マンホール、CCボックス等に使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の蓋用ロック装置におけるロック手段は、通常、操作工具によって操作することにより、蓋体の閉止状態を枠体に対して掛け止めしたり、この掛け止めを解除したりしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来のロック手段にあっては、操作終了後に都合上前記操作工具を取り外しておくことが考えられたため、一見して、当該マンホール蓋がロックされているか否かを判断しにくく、場合によってはロックのし忘れもあるという不都合を有した。
【0004】
この発明の課題は前記不都合を解消することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この課題を達成するために、この発明に係る地中構造物の蓋用ロック装置においては、地中構造物の枠体とこの枠体に開閉可能に取付けられた蓋体とを備え、前記蓋体の表面に円柱穴を形成するとともにこの円柱穴の底部に軸孔を形成し、この軸孔に操作軸を回転可能に嵌挿し、この操作軸における前記蓋体の裏側に係止具を固定し、この係止具に係止レバーを突設し、前記操作軸を操作具を介して回転することによってこの係止レバーを前記枠体に対して掛け止めしたり、この掛け止めを解除したりすることができる地中構造物の蓋用ロック装置において、前記操作具は軸孔を有し、この軸孔に沿って前記操作軸の頭部に回転不可能な状態で嵌挿する嵌挿孔及びレンチが嵌挿する操作孔を有するとともに前記嵌挿孔の外周端縁に抜け止め突起を設け、且つ、前記円柱穴の開口内周縁に内向きフランジを形成するとともにこの内向きフランジに切り欠き部を設け、前記操作具はその抜け止め突起が前記内向きフランジの切り欠き部を通過することによって前記円柱穴に侵入できるとともに円柱穴内で回転してこの抜け止め突起が前記内向きフランジの下方に位置したときに抜き取り不可能となるように構成され、且つ、前記係止レバーが前記枠体に対して掛け止めの状態のときに前記操作具が前記円柱穴に侵入可能であるとともに掛け止め状態が解除されたときに抜き取り不可能であるように前記内向きフランジに切り欠き部が設けられているため、作業者は、突出した操作具の存在によって、前記蓋体に対する係止レバーの掛け止めが解除された状態を判断することができるものである。
【0006】
この場合、前記抜け止め突起と前記係止レバーとは同方向に突出させるようにすれば、操作具の抜け止め突起の位置を見ていれば係止レバーの位置がわかるため、蓋体のロック又はアンロックの状態を容易に判断できる。
【0007】
また、この発明に係る地中構造物の蓋用ロック装置においては、地中構造物の枠体とこの枠体に開閉可能に取付けられた蓋体とを備え、前記蓋体の表面に円柱穴を形成するとともにこの円柱穴の底部に軸孔を形成し、この軸孔に操作軸を回転可能に嵌挿し、この操作軸における前記蓋体の裏側に係止具を固定し、この係止具に係止レバーを突設し、前記操作軸を回転することによってこの係止レバーを前記枠体に対して掛け止めしたり、この掛け止めを解除したりすることができる地中構造物の蓋用ロック装置において、前記枠体の内壁面に支持フランジを設け、且つ前記係止具に係止突起を設けるとともにこの係止突起の下端周端面は前記操作軸が回転する際に前記支持フランジに接触し、且つ、この係止突 起の下端周端面は前記係止レバーの係止方向に向かって下がり傾斜しているようにしたため、前記操作軸の回転に従って、前記係止突起と前記支持フランジとのカム作用によって前記蓋体は上下動する結果、前記係止レバーの係止状態が解除された際に上方にせりあがり、この結果、蓋体のアンロックの状態が明確になる。
【0008】
なお、前記蓋体の裏側にストッパを設けるとともに前記係止具に係止突起を設け、前記操作軸を回転させることによりこの係止突起が前記ストッパに衝突可能とするとともに前記操作軸に対してこの係止突起を前記係止レバーと反対方向に突出させれば、係止レバーのアンロックの状態を固定できるため枠体から蓋体の取外し作業がしやすいものである。
【0009】
また、前記係止突起が前記ストッパーに衝突した際に前記操作具が抜き取り不可能なように前記円柱穴における内向きフランジの切り欠き部が設けられていれば、係止レバーのアンロックの状態では前記操作具を前記円柱穴から抜き取ることができないため、前記蓋体に対する係止レバーの掛け止めが解除された状態を明確に判断できる。
【0010】
また、前記蓋体の裏側にストッパを設けるとともに前記係止具に係止突起を設け、前記操作軸を回転させることによりこの係止突起が前記ストッパに衝突可能とするとともに前記操作軸に対してこの係止突起を前記係止レバーと反対方向に突出させれば、係止突起が前記ストッパに衝突したときには、係止レバーが枠体から解除した状態となるため、この解除の状態を安定した状態で維持できる。
【0011】
また、前記係止突起が前記ストッパーに衝突した際に前記係止突起の下がり傾斜は最も低い位置に位置するようにすれば、係止レバーの解除された際に前記蓋体は最もせり上がった状態となるため、蓋体のアンロックの状態がより一層明確になる。
【0012】
また、前記蓋体の裏側に防護カバーを設け、この防護カバーが前記係止レバーを覆うようにすれば、係止レバー等の突出部が露出しないため、路面等に衝突しても係止レバー自体が破損することもないし路面等を傷つけることもない。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明に係る地中構造物の蓋用ロック装置における第一実施例のロック状態の断面図、図2は図1におけるII−II線拡大断面の要部を示す図、図3は図1における操作具のIII 矢視図、図4は同ロック解除状態の断面図、図5は図4におけるV −V 線拡大断面の要部を示す図、図6は同第二実施例のロック状態の断面図、図7は図6における操作具を除いた状態のVII-矢視拡大図、図8は図6におけるVIII矢視図、図9は図6におけるIX -IX線断面図である。
【0014】
図1〜図5に基づいて第一実施例を説明する。
【0015】
図1及び図4において、10はマンホール(この発明の「地中構造物」に相当する)Mの筒状枠体、20は同蓋体である。いずれも鋳造によって製造される。
【0016】
11は環状基板であり、前記筒状枠体10の下端周縁に一体成形されている。この環状基板11を介して、前記筒状枠体10はマンホールの穴の開口端に載置され、適宜手段によって固定される。また、12は支持フランジであり、前記筒状枠体10の内壁面に突設されている。この支持フランジ12は前記蓋体20を支えるためのものである(閉止した際に)。なお、13はストッパであり、前記蓋体20に突設されている。このストッパ13の機能は後記する。
【0017】
次に、21は台部であり、前記蓋体20の表面隅部に突設されている。この台部21は前記蓋体20が鋳造される際に一体鋳造される。22は円柱穴であり、前記台部21に形成されている(図1及び図4を参照のこと)。この円柱穴22は上方に開口している。23は内向きフランジ23であり、前記円柱穴22の開口内周縁に形成されている。この内向きフランジ23は切り欠き部231 を有する。前記内向きフランジ23および前記切り欠き部231 の機能は後記する。
【0018】
24は軸孔であり、前記台部21における前記円柱穴22の底部に形成され、前記蓋体20を貫通している。31は操作軸であり、前記軸孔24に座金26を介して回動自在に嵌挿されている。この操作軸31はボルト状でありその頭部311 は角部が湾曲化された正三角形状に形成されている。
【0019】
32は係止具であり、前記操作軸31の突出部にボルト・ナット止めされている。よって、この係止具32は前記操作軸31に伴って回動する。321 は係止レバーであり、前記係止具32に突設されている。この係止レバー321 が前記支持フランジ12の下方に位置するとき、前記蓋体20はロック状態となり(図1を参照のこと)、前記支持フランジ12の下方から移動したときこのロック状態は解除される。322 は係止突起であり、前記係止具32に突設されている。この係止突起322 は前記操作軸31が回動する際に前記ストッパ13に接触し、前記係止レバー321 が一方向に回転するのを防止している(図4を参照のこと)。なお、前記操作軸31の頭部311 における指標312 は前記係止レバー321 の位置する方向を示している(図2を参照のこと)。
【0020】
なお、 28 は防御カバーであり、前記蓋体 20 の裏側に、前記係止レバー 321 を覆うように突設されている。
【0021】
また、前記軸孔24,前記操作軸31、前記係止具32、前記係止レバー321 がこの発明の「ロック手段」を構成する。
【0022】
次にこのロック装置の操作方法を説明する。
【0023】
図において、50は操作具であり、軸孔51を有している。52は下端嵌挿孔であり、前記軸孔51の下端部に形成されている。この下端嵌挿孔52は断面略三角形状であり、前記操作軸31の頭部311 に回動不可能に嵌挿できる。なお、521 は抜け止め突起であり、前記下端嵌挿孔52の外周縁に設置されている。この抜け止め突起521 の機能は後記する。また、53は上端嵌挿孔であり、前記軸孔51の上端部に形成されている。この上端嵌挿孔53も断面略三角形状であるが、内径(内接円の)は前記下端嵌挿孔52よりも小である。従来のロック装置における操作軸の頭部に適用させている。54は操作孔であり、前記軸孔51における前記下端嵌挿孔52と前記上端嵌挿孔53との間に形成されている。この操作孔54は断面略六角形状であり、六角レンチが回動不可能に嵌挿できるようになっている。
【0024】
このように構成される操作具50を用いて、前記ロック装置を操作する場合、まず、前記蓋体20がロック状態において(図1の状態)、前記操作具50の下端嵌挿孔52を前記円柱穴22における操作軸31の頭部311 に冠挿する(図2の状態)。このとき、前記操作具50の抜け止め突起521 は前記円柱穴22における内向きフランジ23の切り欠き部231 を通過する。この状態で、前記操作具50の操作孔54に六角レンチ(図示せず)を嵌挿し、軸心の回りに回転させる。すると、操作軸31、ひいては、係止具32は回転し、係止レバー321 は前記支持フランジ12の下方から解除され、蓋体20のロック状態は解除される(図4及び図5を参照のこと)。このとき、操作具50の前記抜け止め突起521 は前記円柱穴22における内向きフランジ23の下方に位置することになるため、当該操作具50は前記円柱穴22、ひいては前記操作軸31の頭部311 から抜き取ることが不可能である。即ち、前記操作具50は前記蓋体20がロック状態のときにのみ前記円柱穴22ひいては前記操作軸31の頭部311 から抜き取ることができるものである。
【0025】
なお、前記係止具50の上端嵌挿孔53に細溝531,531 が軸方向に設けられているのは、前記下端嵌挿孔52を操作するにあたって、この上端嵌挿孔53の径(内接円の)よりも大径の六角レンチを使用できるようにしたものである。この場合、前記操作孔54の断面形状もこの六角レンチに合わせることが必要である。
【0026】
次に、図6〜図9に基づいて第二実施例を説明する。
【0027】
第二実施例は、第一実施例における円柱穴22の内向きフランジ23がなくなり、代わりに、所定間隔を介して両側に半円状の棚板29,29 が形成されたものである。このため、円柱穴22の開口部は略長方形状をしている(図7を参照のこと)。また、操作具60は、図6および図9に示すように、嵌挿部61は長方形状(平面視)をし、その上面に操作ハンドル62が延設されている。
【0028】
そして、前記蓋体20がロック状態において(図6の状態)、前記操作具60における嵌挿部61の冠挿孔611 を前記円柱穴22における操作軸31の頭部311 に冠挿する。このとき、前記操作具60の嵌挿部61はその長辺側を前記円柱穴22における棚板29,29 に沿わせて嵌挿する。この状態で、前記操作具60の操作ハンドル62を回転させる(図7の矢印方向を参照のこと)。すると、操作軸31、ひいては、係止具32は回転し(図8の矢印方向を参照のこと)、係止レバー321 は前記支持フランジ12の下方から解除され、蓋体20のロック状態は解除される。このとき、操作具60の前記嵌挿部61の両端部(長辺側の)は前記円柱穴22における棚板29,29 の下方に位置することになるため、当該操作具60は前記円柱穴22、ひいては前記操作軸31の頭部311 から抜き取ることが不可能である。即ち、前記操作具60は前記蓋体20がロック状態のときにのみ前記円柱穴22ひいては前記操作軸31の頭部311 から抜き取ることができるものである。なお、前記蓋体20がロック状態の際には、前記円柱穴22に砂、雨水等が侵入しないようにキャップを嵌挿しておくものである。
【0029】
【発明の効果】
この課題を達成するために、この発明に係る地中構造物の蓋用ロック装置においては、地中構造物の枠体とこの枠体に開閉可能に取付けられた蓋体とを備え、前記蓋体の表面に円柱穴を形成するとともにこの円柱穴の底部に軸孔を形成し、この軸孔に操作軸を回転可能に嵌挿し、この操作軸における前記蓋体の裏側に係止具を固定し、この係止具に係止レバーを突設し、前記操作軸を操作具を介して回転することによってこの係止レバーを前記枠体に対して掛け止めしたり、この掛け止めを解除したりすることができる地中構造物の蓋用ロック装置において、前記操作具は軸孔を有し、この軸孔に沿って前記操作軸の頭部に回転不可能な状態で嵌挿する嵌挿孔及びレンチが嵌挿する操作孔を有するとともに前記嵌挿孔の外周端縁に抜け止め突起を設け、且つ、前記円柱穴の開口内周縁に内向きフランジを形成するとともにこの内向きフランジに切り欠き部を設け、前記操作具はその抜け止め突起が前記内向きフランジの切り欠き部を通過することによって前記円柱穴に侵入できるとともに円柱穴内で回転してこの抜け止め突起が前記内向きフランジの下方に位置したときに抜き取り不可能となるように構成され、且つ、前記係止レバーが前記枠体に対して掛け止めの状態のときに前記操作具が前記円柱穴に侵入可能であるとともに掛け止め状態が解除されたときに抜き取り不可能であるように前記内向きフランジに切り欠き部が設けられているため、作業者は、突出した操作具の存在によって、前記蓋体に対する係止レバーの掛け止めが解除された状態を判断することができるものである。
【0030】
よって、この地中構造物の蓋用ロック装置を使用すれば、マンホール等の蓋体の枠体に対するロックのし忘れを簡易に防止することができる。
【0031】
この場合、前記抜け止め突起と前記係止レバーとは同方向に突出させるようにすれば、操作具の抜け止め突起の位置を見ていれば係止レバーの位置がわかるため、蓋体のロック又はアンロックの状態を容易に判断できる。
【0032】
また、この発明に係る地中構造物の蓋用ロック装置においては、地中構造物の枠体とこの枠体に開閉可能に取付けられた蓋体とを備え、前記蓋体の表面に円柱穴を形成するとともにこの円柱穴の底部に軸孔を形成し、この軸孔に操作軸を回転可能に嵌挿し、この操作軸における前記蓋体の裏側に係止具を固定し、この係止具に係止レバーを突設し、前記操作軸を回転することによってこの係止レバーを前記枠体に対して掛け止めしたり、この掛け止めを解除したりすることができる地中構造物の蓋用ロック装置において、前記枠体の内壁面に支持フランジを設け、且つ前記係止具に係止突起を設けるとともにこの係止突起の下端周端面は前記操作軸が回転する際に前記支持フランジに接触し、且つ、この係止突起の下端周端面は前記係止レバーの係止方向に向かって下がり傾斜しているようにしたため、前記操作軸の回転に従って、前記係止突起と前記支持フランジとのカム作用によって前記蓋体は上下動する結果、前記係止レバーの係止状態が解除された際に上方にせりあがり、この結果、蓋体のアンロックの状態が明確になる。
【0033】
なお、前記蓋体の裏側にストッパを設けるとともに前記係止具に係止突起を設け、前記操作軸を回転させることによりこの係止突起が前記ストッパに接触可能とするとともに前記操作軸に対してこの係止突起を前記係止レバーと反対方向に突出させれば、係止レバーのアンロックの状態を固定できるため枠体から蓋体の取外し作業がしやすいものである。
【0034】
また、前記係止突起が前記ストッパーに接触した際に前記操作具が抜き取り不可能なように前記円柱穴における内向きフランジの切り欠き部が設けられていれば、係止レバーのアンロックの状態では前記操作具を前記円柱穴から抜き取ることができないため、前記蓋体に対する係止レバーの掛け止めが解除された状態を明確に判断できる。
【0035】
また、前記蓋体の裏側にストッパを設けるとともに前記係止具に係止突起を設け、前記操作軸を回転させることによりこの係止突起が前記ストッパに接触可能とするとともに前記操作軸に対してこの係止突起を前記係止レバーと反対方向に突出させれば、係止突起が前記ストッパに接触したときには、係止レバーが枠体から解除した状態となるため、この解除の状態を安定した状態で維持できる。
【0036】
また、前記係止突起が前記ストッパーに接触した際に前記係止突起の下がり傾斜は最も低い位置に位置するようにすれば、係止レバーの解除された際に前記蓋体は最もせり上がった状態となるため、蓋体のアンロックの状態がより一層明確になる。
【0037】
また、前記蓋体の裏側に防護カバーを設け、この防護カバーが前記係止レバーを覆うようにすれば、係止レバー等の突出部が露出しないため、路面等に接触しても係止レバー自体が破損することもないし路面等を傷つけることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る地中構造物の蓋用ロック装置における第一実施例のロック状態の断面図である。
【図2】 図1におけるII−II線拡大断面の要部を示す図である。
【図3】 図1における操作具のIII 矢視図である。
【図4】 同ロック解除状態の断面図である。
【図5】 図4におけるV −V 線拡大断面の要部を示す図である。
【図6】 同第二実施例のロック状態の断面図である。
【図7】 図6における操作具を除いた状態のVII-矢視拡大図である。
【図8】 図6におけるVIII矢視図である。
【図9】 図6におけるIX -IX線断面図である。
【符号の説明】
M … マンホール(地中構造物)
10 … 筒状枠体(枠体)
20 … 蓋体
22 … 円柱穴
23 … 内向きフランジ
231 … 切り欠き部
24 … 軸孔(ロック手段)
29 … 防御カバー
31 … 操作軸(ロック手段)
32 … 係止具(ロック手段)
321 … 係止レバー(ロック手段)
50 … 操作具(操作工具)
52 … 下端嵌挿孔(嵌挿孔)
53 … 上端嵌挿孔(嵌挿孔)
54 … 操作孔
521… 抜け止め突起
60 … 操作具(操作工具)
Claims (8)
- 地中構造物の枠体とこの枠体に開閉可能に取付けられた蓋体とを備え、前記蓋体の表面に円柱穴を形成するとともにこの円柱穴の底部に軸孔を形成し、この軸孔に操作軸を回転可能に嵌挿し、この操作軸における前記蓋体の裏側に係止具を固定し、この係止具に係止レバーを突設し、前記操作軸を操作具を介して回転することによってこの係止レバーを前記枠体に対して掛け止めしたり、この掛け止めを解除したりすることができる地中構造物の蓋用ロック装置において、前記操作具は軸孔を有し、この軸孔に沿って前記操作軸の頭部に回転不可能な状態で嵌挿する嵌挿孔及びレンチが嵌挿する操作孔を有するとともに前記嵌挿孔の外周端縁に抜け止め突起を設け、且つ、前記円柱穴の開口内周縁に内向きフランジを形成するとともにこの内向きフランジの切り欠き部を設け、前記操作具はその抜け止め突起が前記内向きフランジの切り欠き部を通過することによって前記円柱穴に侵入できるとともに円柱穴内で回転してこの抜け止め突起が前記内向きフランジの下方に位置したときに抜き取り不可能となるように構成され、且つ、前記係止レバーが前記枠体に対して掛け止めの状態のときに前記操作具が前記円柱穴に侵入可能であるとともに掛け止め状態が解除されたときに抜き取り不可能であるように前記内向きフランジに切り欠き部が設けられていることを特徴とする地中構造物の蓋用ロック装置。
- 前記操作具の前記抜け止め突起と前記係止レバーとは同方向に突出していることを特徴とする請求項1の地中構造物の蓋用ロック装置。
- 地中構造物の枠体とこの枠体に開閉可能に取付けられた蓋体とを備え、前記蓋体の表面に円柱穴を形成するとともにこの円柱穴の底部に軸孔を形成し、この軸孔に操作軸を回転可能に嵌挿し、この操作軸における前記蓋体の裏側に係止具を固定し、この係止具に係止レバーを突設し、前記操作軸を回転することによってこの係止レバーを前記枠体に対して掛け止めしたり、この掛け止めを解除したりすることができる地中構造物の蓋用ロック装置において、前記枠体の内壁面に支持フランジを設け、且つ前記係止具に係止突起を設けるとともにこの係止突起の下端周端面は前記操作軸が回転する際に前記支持フランジに接触し、且つ、この係止突起の下端周端面は前記係止レバーの係止方向に向かって下がり傾斜していることを特徴とする地中構造物の蓋用ロック装置。
- 請求項1,2の地中構造物の蓋用ロック装置において、前記蓋体の裏側にストッパを設けるとともに前記係止具に係止突起を設け、前記操作軸を回転させることによりこの係止突起が前記ストッパに接触可能とするとともに前記操作軸に対してこの係止突起を前記係止レバーと反対方向に突出させたことを特徴とする地中構造物の蓋用ロック装置。
- 請求項4の地中構造物の蓋用ロック装置において、前記係止突起が前記ストッパーに接触した際に前記操作具が抜き取り不可能なように前記円柱穴における内向きフランジの切り欠き部が設けられていることを特徴とする地中構造物の蓋用ロック装置。
- 請求項3の地中構造物の蓋用ロック装置において、前記蓋体の裏側にストッパを設けるとともに前記係止具に係止突起を設け、前記操作軸を回転させることによりこの係止突起が前記ストッパに接触可能とするとともに前記操作軸に対してこの係止突起を前記係止レバーと反対方向に突出させたことを特徴とする地中構造物の蓋用ロック装置。
- 請求項4,6の地中構造物の蓋用ロック装置において、前記係止突起が前記ストッパーに接触した際に前記係止突起の下がり傾斜は最も低い位置に位置していることを特徴とする地中構造物の蓋用ロック装置。
- 請求項1〜7の地中構造物の蓋用ロック装置において、前記蓋体の裏側に防護カバーを設け、この防護カバーが前記係止レバーを覆っていることを特徴とする地中構造 物の蓋用ロック装置。
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JP34399497A JP3975238B2 (ja) | 1997-11-29 | 1997-11-29 | 地中構造物の蓋用ロック装置 |
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JP34399497A JP3975238B2 (ja) | 1997-11-29 | 1997-11-29 | 地中構造物の蓋用ロック装置 |
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JPH11158901A JPH11158901A (ja) | 1999-06-15 |
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1997
- 1997-11-29 JP JP34399497A patent/JP3975238B2/ja not_active Expired - Lifetime
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