JP3975136B2 - 自動二輪車侵入抑止ゲートの構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、常時には管理人のいない公園の出入口等に設定される自動二輪車侵入抑止ゲートの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、緑化促進等のための小規模な公園が市街地や住宅地に数多く設置されるようになった。これらの公園は常時には管理人のいないものであるが、そのために公園内へオートバイやスクータといった自動二輪車が侵入して、公園の利用者である子供やお年寄り等に危険が及ぶことがないように工夫が施されることがある。
【0003】
例えば公園の出入口に杭、柵などの車止めを設けて、歩行者は自由に公園内に入ることができるが、自動二輪車は入ることができないようにしている。
【0004】
しかしながら、上記車止めを設けたのでは、自動二輪車とともに車椅子の公園内への乗り入れを阻害してしまい、その車椅子の利用者への配慮に欠けることとなる。
【0005】
そこで、車椅子は利用者を乗車させたまま通過できるが、自動二輪車の通過は阻止するようなゲート間隔をあけてヘッド部が左右から向き合うように形成された支柱部材を設けている車椅子用ゲートが知られている。ここでは、自動二輪車がゲートを通り抜けようとすると、そのハンドルが左右のヘッド部に引っかかって、その侵入が困難となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、例えば排気量50cc程度の小型のオートバイやスクータ等の自動二輪車の車幅は、車椅子の車幅以下のものが多い。その一方、自走式の車椅子が利用者を乗せたままゲートを通過する場合には、その利用者が車椅子の後輪(駆動輪)の外側のハンドリムを手で操作する必要があるので、車幅よりもさらに広いゲート間隔が要求される。
【0007】
したがって、自動二輪車はゲートのヘッド部さえクリアすれば通過できることとなり、自動二輪車のハンドルをヘッド部に引っかからないように、その車体を傾斜させてむりにゲートを通り抜けてしまうことがあった。
【0008】
このため、車椅子用ゲートは、車椅子は通すが、自動二輪車はその車幅が車椅子の車幅以下のものであっても通さないといった、相反する2つの機能を持たせることが要求される。従来の車椅子用ゲートでは、この2つの機能を同時に満足することが困難であった。
【0009】
また、最近では、車椅子利用者の行動範囲をさらに広げる、ハンドル付の自走台車を備えたシニアカーが出回っているが、従来の車椅子用ゲートではこのシニアカーを通すことができなかった。
【0010】
本発明は、こうした従来技術の課題を解決するものであり、車椅子は通すが、自動二輪車はその車幅が車椅子の車幅以下のものであっても通さないといった、車椅子用ゲート本来の機能を発揮することのできる構造、さらにはハンドル付の自走台車を備えたシニアカーをも通すことのできる構造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、車椅子は利用者を乗車させたまま通過できるが、自動二輪車の通過は阻止するようなゲート間隔をあけてヘッド部が左右から向き合うように形成された支柱部材を設けている自動二輪車侵入抑止ゲートの構造であって、上記支柱の間隔を、車椅子利用者が車椅子の操作部を操作したときにその手が支柱部材と干渉しないように設定し、上記ヘッド部の高さを自動二輪車のハンドル高さに設定するとともに、支柱部材間における車椅子の後輪高さよりも低い位置に、当該車椅子の車幅に応じた隙間を形成するように部分的に各支柱から内方へ張り出した左右張出部を設けたことを特徴とするものである。
【0012】
上記構成によれば、ヘッド部の高さが自動二輪車のハンドル高さに設定されているので、自動二輪車がゲートを通り抜けようとすると、そのハンドルが左右のヘッド部に引っかかって、その侵入が困難となる。また、支柱部材間における車椅子の後輪高さよりも低い位置に、当該車椅子の車幅に応じた隙間を形成するように部分的に各支柱から内方へ張り出した左右張出部が設けられたので、たとえ自動二輪車のハンドルを左右のヘッド部に引っかからないように、その車体を傾斜させてむりにゲートを通り抜けようとしても、当該自動二輪車の車体が左右張出部に引っかかって、その侵入が困難となる。一方、車椅子利用者が車椅子の操作部を操作したときにその手が支柱部材と干渉しないように支柱の間隔が設定されているとともに、各支柱から内方への左右張出部の張り出しが、部分的であるので、ヘッド下のゲート間隔は広くしたままである結果、車椅子の利用者の身体がゲートに接触するおそれがなくなり、その利用者の通過は容易である。
【0013】
すなわち、この構成では、車椅子は通すが、自動二輪車はその車幅が車椅子の車幅以下のものであっても通さないといった、相反する2つの機能を同時に満足させることにより、自動二輪車侵入抑止ゲート本来の機能を発揮することが可能となる。
【0014】
請求項2記載の発明のように、ヘッド部は、少なくとも内側に向く部分が円弧状をなすように形成されるとともに、この円弧部分が弾性体で被覆されていることとすれば、車椅子利用者の通過時にヘッド部が接触して受傷するおそれがなくなり安全である。一方、自動二輪車がヘッド部にハンドルを引っかけても、そのヘッド部にかかる外力が円弧部分とその部分を覆う弾性体とで分散・吸収されるので、ヘッド部が傷むおそれが少なくなる。
【0015】
ところで、自動二輪車には、例えばハンドルを前輪から大きく後退させているものがあり、そのような自動二輪車では、前輪通過時の車体の傾斜状態とハンドル通過時の車体の傾斜状態とを大きく変えることによって、ゲートを潜り抜けてしまう。そこで、請求項3記載の発明のように、支柱部材は、自動二輪車のハンドルと車輪とのずれ分よりも大きい間隔をあけて前後に並設されていることとすれば、自動二輪車のハンドルを前後いずれかの支柱部材の左右ヘッド部に引っかからないように、その車体を傾斜させてむりにゲートを通り抜けようとしても、当該自動二輪車の車輪が上記支柱部材の左右張出部に引っかかって、その侵入が困難となる。
【0016】
請求項4記載の発明のように、左右張出部は、それぞれ前後の支柱部材間に掛け渡され、平面視コの字状に内側に突出させた中間部材と、この中間部材の前後方向中央付近からさらに下向きに突出させた補助部材とを有するものであることとすれば、自動二輪車のハンドルを前後いずれかの支柱部材の左右ヘッド部に引っかからないように、その車体を傾斜させてむりにゲートを通り抜けようとしても、当該自動二輪車の車輪が中間部材と補助部材とに引っかかって、その侵入がさらに困難となる。
【0017】
請求項5記載の発明のように、前後のヘッド部間にそれぞれ掛け渡された部材を有することとすれば、自動二輪車のハンドルを前後いずれかの支柱部材の左右ヘッド部に引っかからないように、その車体を傾斜させてむりにゲートを通り抜けようとしても、当該自動二輪車のハンドルが前後のヘッド部間にそれぞれ掛け渡された部材に引っかかって、その侵入がさらに困難となる。
【0018】
請求項6記載の発明は、ハンドル付の自走台車を備えたシニアカー及び車椅子は利用者を乗せたまま通過できるが、自動二輪車の通過は阻止するようなゲート間隔をあけてヘッド部が左右から向き合うように形成された支柱部材を設けている自動二輪車侵入抑止ゲートの構造であって、上記支柱の間隔を、シニアカー利用者及び車椅子利用者が支柱部材と干渉しないように設定し、上記ヘッド部の高さを、自動二輪車のハンドル上方に設定するとともに、支柱部材間に、シニアカーのハンドル高さに当該ハンドル幅に応じた隙間を形成するように部分的に各支柱から内方へ張り出した第一の左右張出部と、シニアカーの自走台車高さ及び車椅子の後輪高さよりも低い位置に当該自走台車幅及び後輪車幅に応じた隙間を形成するように部分的に各支柱から内方へ張り出した第二の左右張出部を設けたことを特徴とするものである。
【0019】
上記構成によれば、支柱の間隔を、シニアカー利用者及び車椅子利用者が支柱部材と干渉しないように設定し、ヘッド部の高さが、自動二輪車のハンドル上方に設定されるとともに、支柱部材間に、シニアカーのハンドル高さに当該ハンドル幅に応じた隙間を形成するように部分的に各支柱から内方へ張り出した第一の左右張出部と、シニアカーの自走台車高さ及び車椅子の後輪高さよりも低い位置に当該自走台車幅及び後輪車幅に応じた隙間を形成するように部分的に各支柱から内方へ張り出した第二の左右張出部が設けられたので、自動二輪車がゲートを通り抜けようとすると、乗り手の肩付近がヘッド部に引っかかって、その侵入が困難となる。また、たとえその乗り手が自動二輪車を降りてそれを後押しし、ハンドルをヘッド部に引っかからないように、その車体を傾斜させてむりにゲートを通り抜けようとしても、当該自動二輪車の車体が第一又は第二の左右張出部に引っかかって、その侵入が困難となる。一方、第一の左右張出部及び第二の張出部の各ゲート間隔は、シニアカー又は車椅子の利用者の身体がゲートに接触することなく、その通過を容易とするものである。
【0020】
すなわち、この構成では、シニアカー及び車椅子は通すが、自動二輪車はその車幅がシニアカーの自走台車幅又は車椅子の後輪車幅以下のものであっても通さないといった、相反する2つの機能を同時に満足させることにより、自動二輪車侵入抑止ゲート本来の機能を発揮することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1に係る自動二輪車侵入抑止ゲートの全体構造を示すものであって、(a)は正面図、(b)は側面図である。また,図2は車椅子が本ゲートを通過しようとする状態を示す正面図、図3〜図5は自動二輪車が本ゲートを通過しようとする状態を示す正面図である。
【0022】
車椅子の構造については、JIS−T9201等に規定されている。例えば手動車椅子では、図2に示すように、車椅子10の利用者Aが座るシート部11を図示しない前輪(キャスタ)と後輪(駆動輪)12とで支えており、その後輪12を車椅子利用者Aが手で操作するためのハンドリム13が備わっている。そして、このハンドリム13を含む車幅(全幅)はW=700mm以下(推薦値で650mm以下)と規定されている。一方、図3〜図5に示す、オートバイやスクータのような自動二輪車Bについては、メーカごとに仕様が異なるものの、例えば排気量50cc程度の小型の自動二輪車では、その車幅は上記車椅子10の車幅W以下のものが多い。
【0023】
本実施形態に係る自動二輪車侵入抑止ゲートとしての車椅子用ゲート1は、図1に示すように、上記車椅子10は利用者Aを乗車させたまま通過できるが、上記自動二輪車Bの通過は阻止するようなゲート間隔(D1〜D3)をあけてヘッド部2が左右から向き合うように形成された支柱部材3を前後に並設し、上記ヘッド部2の高さ(H1)を自動二輪車Bのハンドル高さに設定するとともに、前後の支柱部材3間に車椅子10の後輪12の高さよりも低い位置(H2)に、当該車椅子10の車幅Wに応じた隙間を形成する左右張出部4を設けている。
【0024】
ヘッド部2は、車椅子利用者Aが通過できる第一のゲート間隔として左右にD1だけ隔てて設定されており、また前後にL1だけ隔てて設定されている。第一のゲート間隔D1は、車椅子利用者Aがゲート通過時に、頭部が干渉しないように設定されている。また、ヘッド部2は、支柱部材3よりも前後に張り出して設けられているので、その前後の間隔L1は下記L2よりも若干広く設定されている。
【0025】
このヘッド部2は、少なくとも内側に向く部分が円弧状をなすように、例えばステンレス鋼製の円板2aで形成されるとともに、前後の円板2a同士は3本の横桟(前後のヘッド部間にそれぞれ掛け渡された部材に相当する。)2b,2c,2dで互いに連結されている。これらの横桟2b,2cは円板2aの中心を含む水平線上、横桟2dはこの水平線に対して図中のθだけ傾斜させた位置にそれぞれ配置されている。また、円板2aはゴム等の弾性体で被覆されており、さらに、円板2aの公園外に向かう側には、車椅子のマークを表示して、車椅子利用者Aがそのゲート1を認識できるようにしている。ただし、このマークとともに、自動二輪車Bの侵入禁止マークを表示してもよい。
【0026】
支柱部材3は、車椅子利用者Aが通過できる第二のゲート間隔として左右にD2だけ隔てて設定されており、また前後にL2だけ隔てて設定されている。この第二のゲート間隔D2は車椅子利用者Aが車椅子10の後輪12のハンドリム13を手で操作したときに、その手が支柱部材3と干渉しないように設定されている。また、前後の間隔L2は、例えば自動二輪車のハンドルが前輪よりも大きく後退している場合を想定し、そのような自動二輪車におけるハンドルと車輪とのずれ分よりも大きく設定されている。
【0027】
この支柱部材3は、例えばφ48.6×t2.0のステンレス鋼管製であり、その上端側3aがゲート内側に向けて90°程度屈曲されている。そして、この屈曲端が上記横桟2dに連結されている。これにより、前後の支柱部材3同士は互いに連結されて、ヘッド部2を支持するようになっている。また、支柱部材3の下端側3bは地中に埋設されたコンクリート基礎5によって固定されている。このため、下端側3bには、アンカーボルト6が溶接等されており、支柱部材3は外力が加わってもコンクリート基礎5から抜けないようになっている。なお、支柱部材3の材質、寸法形状等は適宜変更できる(以下に述べる中間部材等についても同様である)。
【0028】
左右張出部4は、車椅子利用者Aが通過できる第三のゲート間隔として左右にD3だけ隔てて設定されている。この第三のゲート間隔D3は車椅子10の車幅Wに対して後輪12のハンドリム13が左右張出部4と干渉しないように、幾分の隙間が形成されるように設定されている。
【0029】
そして、左右張出部4は、例えば支柱部材3と同径のステンレス鋼管製であり、前後の支柱部材3間に掛け渡されて、平面視でコの字状に内側に突出させた中間部材4aと、この中間部材4aの前後方向の中央付近からさらに下向きに突出させた補助部材4bとを有している。この補助部材4bの下端側についてもアンカーボルト6が溶接等されており、このアンカーボルト6が上記コンクリート基礎5内に埋め込まれて固定されている。
【0030】
以下、本ゲートの作用について説明する。
【0031】
本ゲート1を公園の出入口に設置したとする。いま、図2に示すように、このゲート1を車椅子利用者Aが車椅子に乗った状態で通過しようとしたとする。このときには、ヘッド部2の上記第一のゲート間隔D1は当該車椅子利用者Aの頭部が容易に通過できるものであるが、万一車椅子利用者Aが目測を誤ってゲート1の通過時にヘッド部2に接触したとしても、そのヘッド部2にかかる外力が円板2aの形状とその円板2aを覆う弾性体とで分散・吸収される。したがって、車椅子利用者Aの通過時にヘッド部2が接触して受傷するおそれがなくなり安全である。
【0032】
また、支柱部材3の第二のゲート間隔D2は車椅子利用者Aがその車椅子10の後輪12のハンドリム13を手で容易に操作できるスペースを提供する。このスペース内で、車椅子利用者Aは上記ハンドリム13を掴んで手繰り寄せる動作を繰返すことによって、後輪12に回転駆動力を与えることができる。
【0033】
さらに、左右張出部4の第三のゲート間隔D3は当該車椅子10の車幅Wよりも広く設定されているので、その車椅子の後輪12のハンドリム13が容易に通過できるスペースを提供する。このスペース内で、上記回転駆動力を与えられた後輪12が回転し、車椅子10を前進あるいは後退させることができる。
【0034】
次に、図3に示すように、このゲート1を自動二輪車Bがその車体20を直立姿勢としたまま通過しようとしたとする。このときには、ヘッド部2の第一のゲート間隔D1は当該自動二輪車Bのハンドル21(又はミラー22、以下同じである。)に引っかかるようになっている。
【0035】
したがって、自動二輪車Bがむりに通過しようとしてもヘッド部2はその通過を効果的に阻害することができる。
【0036】
なお、自動二輪車Bがヘッド部2にハンドル21を引っかけても、そのヘッド部2にかかる外力が円板2aの形状と弾性体とで分散・吸収されるので、ヘッド部2が傷むおそれは少ない。
【0037】
一方、図4及び図5に示すように、自動二輪車Bのハンドル21を前後いずれか(例えば前方である公園入口側)の支柱部材3の左右ヘッド部2に引っかからないように、その車体20を紙面に向かって右側に傾斜させてむりにゲート1を通り抜けようとしたとしても、当該自動二輪車Bの車体は、左右張出部4の第三のゲート間隔D3に設定された中間部材4aと補助部材4bとに引っかかって、その侵入が防止される。
【0038】
すなわち、自動二輪車Bの車体20は上記図3の直立状態から、図4のように大きく傾斜状態とされることで、ミラー22がヘッド部2に干渉しているものの、ハンドル21はヘッド部2をクリアすることができる。しかし、入口側で中間部材4aに車輪23が干渉し、さらに入口側から半分入ったところで補助部材4bにもその車輪23が干渉するので、自動二輪車Bはゲート1内に侵入することができない。たとえ、一旦大きく傾斜させた車体を、図5のように再び起こしてみたところで、その場合にはハンドル21が横桟2dあるいは後方の支柱部材3の左右ヘッド部2と干渉するので、やはり自動二輪車Bはゲート1内に侵入することができない。
【0039】
なお、図4及び図5とは逆に、自動二輪車Bのハンドル21を左右のヘッド部2に引っかからないように、その車体20を紙面に向かって左側に傾斜させてむりにゲート1を通り抜けようとしても、上記と同様に、当該自動二輪車Bの車体20は、左右張出部4の第三のゲート間隔D3に設定された中間部材4aと補助部材4bとに引っかかって、その侵入が防止される。自動二輪車Bのハンドルが前輪よりも大きく後退している場合にも、同様にその侵入が防止される。
【0040】
以上のように、本実施形態の車椅子用ゲート1の構造では、ヘッド部2の高さが自動二輪車Bのハンドル21の高さに設定されるとともに、前後の支柱部材3間に車椅子10の後輪12の高さよりも低い位置に、当該車椅子の車幅Wに応じた隙間を形成する左右張出部4が設けられたので、自動二輪車Bがゲート1を通り抜けようとすると、そのハンドル21が左右のヘッド部2に引っかかって、その侵入が困難となる。
【0041】
また、自動二輪車Bのハンドル21を前後いずれかの支柱部材3の左右ヘッド部2に引っかからないように、その車体20を傾斜させてむりにゲート1を通り抜けようとしても、当該自動二輪車Bの車体20が上記支柱部材3の左右張出部4としての中間部材4aと補助部材4bに引っかかって、その侵入が困難となる。一方、ヘッド部2下のゲート間隔D2は広くしたままであるので、車椅子10の利用者Aの身体がゲート1に接触するおそれがなくなり、その利用者Aの通過は容易である。
【0042】
すなわち、このゲート構造では、車椅子10は通すが、自動二輪車Bはその車幅が車椅子10の車幅W以下のものであっても通さないといった、相反する2つの機能を同時に満足させることにより、車椅子用ゲート1としての本来の機能を発揮することが可能となる。
【0043】
(実施形態2)
図6は本発明の実施形態2に係る自動二輪車侵入抑止ゲートの全体構造を示すものであって、(a)は正面図、(b)は側面図である。また,図7はシニアカーが本ゲートを通過しようとする状態を示す正面図、図8は車椅子が本ゲートを通過しようとする状態を示す正面図、図9〜図11は自動二輪車が本ゲートを通過しようとする状態を示す正面図である。
【0044】
ハンドル付の自走台車を備えたシニアカーの構造については、図8に示す、車椅子10と異なり、その規格が統一されておらず、電動三輪車や電動四輪車といったように様々なものがある。例えば電動四輪車では、図7に示すように、シニアカー110の利用者A’が座るシート部111を4つの車輪112を有する自走台車113で支えており、その自走台車113をシニアカー利用者A’が手で操作するためのミラー113a付ハンドル114が備わっている。このハンドル114を含む車幅(全幅)W’は、シニアカー110の行動範囲を狭めないようにとの配慮から上記車椅子の車幅Wと略等しくしているものが多い。一方、図9〜図11に示す、オートバイやスクータのような自動二輪車Bについては、メーカごとに仕様が異なるものの、例えば排気量50cc程度の小型の自動二輪車では、その車幅は上記車椅子10の車幅W以下のものが多い。
【0045】
本実施形態に係る自動二輪車侵入抑止ゲートとしてのシニアカー及び車椅子用ゲート100は、図6に示すように、上記シニアカー110及び上記車椅子10はそれぞれ利用者A’,Aを乗せたまま通過できるが、上記自動二輪車Bの通過は阻止するようなゲート間隔(D101〜D104)をあけてヘッド部102が左右から向き合うように形成された支柱部材103を前後に並設し、上記ヘッド部102の高さ(H101)を、自動二輪車Bのハンドル上方に設定するとともに、支柱部材103間に、シニアカー110のハンドル114の高さ(H102)に当該ハンドル幅W”(<W’)に応じた隙間を形成する第一の左右張出部1041と、シニアカー110の自走台車113の高さ及び車椅子10の後輪高さよりも低い位置(H103)に当該自走台車幅W’及び後輪車幅Wに応じた隙間を形成する第二の左右張出部1042を設けている。
【0046】
ヘッド部102は、シニアカー利用者A’及び車椅子利用者Aが通過できる第四のゲート間隔として左右にD101だけ隔てて設定されており、また前後にL101だけ隔てて設定されている。第四のゲート間隔D101は、シニアカー利用者A’及び車椅子利用者Aがゲート通過時に、頭部が干渉しないように設定されている。また、ヘッド部102は、支柱部材103よりも前後に張り出して設けられているので、その前後の間隔L101は下記L102よりも若干広く設定されている。
【0047】
このヘッド部102は、少なくとも内側に向く部分が円弧状をなすように、例えばステンレス鋼製の円板102aで形成されるとともに、前後の円板102a同士は3本の横桟102b,102c,102dで互いに連結されている。これらの横桟102b,102cは円板102aの中心を含む水平線上、横桟102dはこの水平線に対して図中のθ’だけ傾斜させた位置にそれぞれ配置されている。また、円板102aはゴム等の弾性体で被覆されており、さらに、円板102aの公園外に向かう側には、例えば自動二輪車Bの侵入禁止マーク等を表示してもよい。
【0048】
支柱部材103は、シニアカー利用者A’及び車椅子利用者Aが通過できる第五のゲート間隔として左右にD102だけ隔てて設定されており、また前後にL102だけ隔てて設定されている。この第五のゲート間隔D102はシニアカー利用者A’及び車椅子利用者の身体が支柱部材103と干渉しないように設定されている。また、前後の間隔L102は、例えば自動二輪車Bのハンドルが前輪よりも大きく後退している場合を想定し、そのような自動二輪車におけるハンドルと車輪とのずれ分よりも大きく設定されている。
【0049】
この支柱部材103は、例えばφ48.6×t2.0のステンレス鋼管製であり、その上端側103aがゲート内側に向けて45°程度屈曲されている。そして、この屈曲端が上記横桟102dに連結されている。これにより、前後の支柱部材103同士は互いに連結されて、ヘッド部102を支持するようになっている。また、支柱部材103の下端側103bは地中に埋設されたコンクリート基礎105によって固定されている。このため、下端側103bには、アンカーボルト106が溶接等されており、支柱部材103は外力が加わってもコンクリート基礎105から抜けないようになっている。なお、支柱部材103の材質、寸法形状等は適宜変更できる(以下に述べる突出部材等についても同様である)。
【0050】
第一の左右張出部1041は、シニアカー利用者A’及び車椅子利用車Aが通過できる第六のゲート間隔として左右にD103だけ隔てて設定されている。この第六のゲート間隔D103はシニアカー110のハンドル114が第一の左右張出部1041と干渉しないように、幾分の隙間が形成されるように設定されている。
【0051】
そして、第一の左右張出部1041は、例えば支柱部材103と同径程度のステンレス鋼管製であり、前後左右のヘッド部102の直下の支柱部材103から正面視Lの字状に内側に突出させた突出部材1041aと、それぞれ前後の突出部材1041a間に掛け渡された掛渡部材1041bとを有している。
【0052】
第二の左右張出部1042は、シニアカー利用者A’及び車椅子利用者Aが通過できる第七のゲート間隔として左右にD104だけ隔てて設定されている。この第七のゲート間隔D104はシニアカー110の自走台車112及び車椅子10の後輪12のハンドリム13が第二の左右張出部1042と干渉しないように、幾分の隙間が形成されるように設定されている。
【0053】
そして、第二の左右張出部1042は、例えば支柱部材103と同径程度のステンレス鋼管製であり、前後の支柱部材103間に掛け渡されて、平面視でコの字状に内側に突出させた中間部材1042aと、この中間部材1042aの前後方向の中央付近からさらに下向きに突出させた補助部材1042bとを有している。この補助部材1042bの下端側についてもアンカーボルト106が溶接等されており、このアンカーボルト106が上記コンクリート基礎105内に埋め込まれて固定されている。
【0054】
以下、本ゲートの作用について説明する。
【0055】
本ゲート100を公園の出入口に設置したとする。いま、図7に示すように、このゲート100をシニアカー利用者A’がシニアカーに乗った状態で通過しようとしたとする。このときには、ヘッド部102の上記第四のゲート間隔D101は当該シニアカー利用者A’の頭部が容易に通過できるものであるが、万一シニアカー利用者A’が目測を誤ってゲート100の通過時にヘッド部102に接触したとしても、そのヘッド部102にかかる外力が円板102aの形状とその円板102aを覆う弾性体とで分散・吸収される。したがって、シニアカー利用者A’の通過時にヘッド部102が接触して受傷するおそれがなくなり安全である。
【0056】
また、支柱部材103の第五のゲート間隔D103はシニアカー利用者A’がゲート100を容易に通過できるスペースを提供する。このスペース内で、シニアカー利用者A’の通過時に支柱部材103が接触して受傷するおそれがなくなり安全である。
【0057】
さらに、第一の左右張出部1041の第六のゲート間隔D102は当該シニアカー110のハンドル幅W”よりも広く設定されているので、そのシニアカー110のハンドル114が容易に通過できるスペースを提供する。このスペース内で、上記ハンドル114を掴んで操作することができる。
【0058】
さらに、第二の左右張出部1042の第七のゲート間隔D104は当該シニアカー110の車幅W’よりも広く設定されているので、そのシニアカー110の自走台車113が容易に通過できるスペースを提供する。このスペース内で、上記シニアカー110を前進あるいは後退させることができる。
【0059】
次に、図8に示すように、このゲート100を車椅子利用者Aが車椅子に乗った状態で通過しようとしたとする。このときにも、ヘッド部102の上記第四のゲート間隔D101は当該車椅子利用者Aの頭部が容易に通過できるものであるが、万一車椅子利用者Aが目測を誤ってゲート100の通過時にヘッド部102に接触したとしても、そのヘッド部102にかかる外力が円板102aの形状とその円板102aを覆う弾性体とで分散・吸収される。したがって、車椅子利用者Aの通過時にもヘッド部102が接触して受傷するおそれがなくなり安全である。
【0060】
また、支柱部材103の第五のゲート間隔D103と、第一の左右張出部1041の第六のゲート間隔D102とは、いずれも車椅子10の車幅Wよりも広く設定されているので、その車椅子の後輪12のハンドリム13が容易に通過できるスペースを提供する。このスペース内で、上記回転駆動力を与えられた後輪12が回転し、車椅子10を前進あるいは後退させることができる。
【0061】
さらに、第二の左右張出部1042の第七のゲート間隔D104は当該車椅子10の車幅Wよりも広く設定されているので、その車椅子の後輪12のハンドリム13が容易に通過できるスペースを提供する。このスペース内で、上記回転駆動力を与えられた後輪12が回転し、車椅子10を前進あるいは後退させることができる。
【0062】
次に、図9に示すように、このゲート100を自動二輪車Bがその車体20を直立姿勢としたまま通過しようとしたとする。このときには、ヘッド部102又は支柱部材103の第一の左右張出部1041が、当該自動二輪車Bのハンドル21(又はミラー22、以下同じである。)に引っかかるか、たとえハンドル21が引っかからない場合でも、自動二輪車Bの乗り手の身体がヘッド部102又は第一の左右張出部1041に干渉して容易に通過できない。このことは、その乗り手が自動二輪車Bから降りてそれを後押ししたとしても同様である。
【0063】
一方、図10及び図11に示すように、自動二輪車Bのハンドル21を前後いずれか(例えば前方である公園入口側)のヘッド部102又は支柱部材103の第一の左右張出部1041に引っかからないように、その車体20を紙面に向かって右側に傾斜させてむりにゲート1を通り抜けようとしたとしても、当該自動二輪車Bの車体は、第二の左右張出部1042の第七のゲート間隔D104に設定された中間部材1042aと補助部材1042bとに引っかかって、その侵入が防止される。
【0064】
すなわち、自動二輪車Bの車体20は上記図9の直立状態から、図10のように大きく傾斜状態とされることで、ミラー22がヘッド部2に干渉しているものの、ハンドル21はヘッド部102及び第一の左右張出部1041をクリアすることができる。しかし、入口側で中間部材1042aに車輪23が干渉し、さらに入口側から半分入ったところで補助部材1042bにもその車輪23が干渉するので、自動二輪車Bはゲート100内に侵入することができない。たとえ、一旦大きく傾斜させた車体を、図11のように再び起こしてみたところで、その場合にはハンドル21が横桟102dあるいは後方の支柱部材103の第一の左右張出部1041と干渉するので、やはり自動二輪車Bはゲート100内に侵入することができない。
【0065】
なお、図10及び図11とは逆に、自動二輪車Bのハンドル21を左右のヘッド部102及び第一の左右張出部1041に引っかからないように、その車体20を紙面に向かって左側に傾斜させてむりにゲート100を通り抜けようとしても、上記と同様に、当該自動二輪車Bの車体20は、第二の左右張出部1042の第七のゲート間隔D104に設定された中間部材1042aと補助部材1042bとに引っかかって、その侵入が防止される。自動二輪車Bのハンドルが前輪よりも大きく後退している場合にも、同様にその侵入が防止される。
【0066】
以上のように、本実施形態2のシニアカー及び車椅子用ゲート100の構造では、ヘッド部102の高さが、自動二輪車Bのハンドル上方に設定されるとともに、支柱部材103間に、シニアカー110のハンドル高さに当該ハンドル幅に応じた隙間を形成する第一の左右張出部1041と、シニアカー110の自走台車高さ及び車椅子10の後輪高さよりも低い位置に当該自走台車幅及び後輪車幅に応じた隙間を形成する第二の左右張出部1042が設けられたので、自動二輪車Bがゲート100を通り抜けようとすると、そのハンドル114がヘッド部102又は第一の左右張出部1041に引っかかって、その侵入が困難となる。また、たとえ自動二輪車Bのハンドル21をヘッド102又は第一の左右張出部1041に引っかからないように、その車体20を傾斜させてむりにゲート100を通り抜けようとしても、当該自動二輪車Bの車体20が第二の左右張出部1042に引っかかって、その侵入が困難となる。一方、第一の左右張出部1041下のゲート間隔は広くしたままであるので、シニアカー110の利用者A’及び車椅子10の利用者Aの身体がゲート100に接触するおそれがなくなり、それらの利用者A’,Aの通過は容易である。
【0067】
すなわち、この構成では、シニアカー110及び車椅子10は通すが、
自動二輪車Bはその車幅がシニアカー110の自走台車幅又は車椅子10の後輪の車幅以下のものであっても通さないといった、相反する2つの機能を同時に満足させることにより、シニアカー及び車椅子用ゲート本来の機能を発揮することが可能となる。
【0068】
なお、上記実施形態1,2では、ヘッド部2,102の内側に向く部分を円板2a,102aで形成しているが、その他楕円曲面等で形成してもよい。また、弾性体による円板2a,102aの被覆範囲は、少なくとも車椅子利用者A又はシニアカー利用者A’の頭部が干渉して受傷しない範囲であればよく、例えば円板のゲート内側を向く部分、さらに公園入口側と出口側とに向く面等を含むようにすればよい。
【0069】
また、上記実施形態1の左右張出部4では、その中間部材4a補助部材4bを連結して形成しているが、両部材4a,4bは一体形成されたものであってもよい。また、中間部材4aの前後方向中央付近に、補助部材4bを突出させているが、補助部材は1本に限らず、さらに複数本を適宜箇所に突出させてもよい。上記実施形態2の第二の左右張出部1042についても同様である。さらに、上記実施形態2の第一の左右張出部1041では、突出部材1041aを正面視でLの字状に形成しているが、これを鋼板で張詰めた構造としてもよい。
【0070】
また、上記実施形態1では、車椅子利用者Aが自分で車椅子10の後輪12のハンドリム13を操作する自走式の車椅子10について説明したが、介助者が車椅子を操作する介助用の車椅子についても、上記と同様にして、ゲート1を容易に通過できるのはもちろんである。さらに、上記実施形態2では、シニアカー110及び車椅子10がゲート100を容易に通過できる例を説明したが、電動車椅子についても同様に同ゲート100を容易に通過できる。
【0071】
また、上記実施形態1,2では、コンクリート基礎5,105に支柱部材3,103を埋め込んで固定しているが、支柱部材3,103を鋼板に溶接等し、この鋼板をコンクリート基礎に埋め込んだ鋼板上にラップさせて両者をボルト締め等してもよい。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、自動二輪車がゲートを通り抜けようとすると、そのハンドルが左右のヘッド部に引っかかって、その侵入が困難となる。また、自動二輪車のハンドルを左右のヘッド部に引っかからないように、その車体を傾斜させてむりにゲートを通り抜けようとしても、当該自動二輪車の車体が左右張出部に引っかかって、その侵入が困難となる。一方、ヘッド下のゲート間隔は広くしたままであるので、車椅子の利用者の身体がゲートに接触するおそれがなくなり、その利用者の通過は容易である。すなわち、この構成では、車幅の広い車椅子は通すが、自動二輪車はその車椅子の車幅以下のものであっても通さないといった、相反する2つの機能を同時に満足させることにより、自動二輪車侵入抑止ゲート本来の機能を発揮することが可能となる。
【0073】
請求項2記載の発明によれば、車椅子利用者の通過時にヘッド部が接触して受傷するおそれがなくなり安全である。一方、自動二輪車がヘッド部にハンドルを引っかけても、そのヘッド部にかかる外力が曲面と弾性体とで分散・吸収されるので、ヘッド部が傷むおそれが少なくなる。
【0074】
請求項3記載の発明によれば、自動二輪車のハンドルを前後いずれかの支柱部材の左右ヘッド部に引っかからないように、その車体を傾斜させてむりにゲートを通り抜けようとしても、当該自動二輪車の車輪が上記支柱部材の左右張出部に引っかかって、その侵入が困難となる。
【0075】
請求項4記載の発明によれば、自動二輪車のハンドルを前後いずれかの支柱部材の左右ヘッド部に引っかからないように、その車体を傾斜させてむりにゲートを通り抜けようとしても、当該自動二輪車の車輪が中間部材と補助部材とに引っかかって、その侵入がさらに困難となる。
【0076】
請求項5記載の発明によれば、自動二輪車のハンドルを前後いずれかの支柱部材の左右ヘッド部に引っかからないように、その車体を傾斜させてむりにゲートを通り抜けようとしても、当該自動二輪車のハンドルが前後のヘッド部間にそれぞれ掛け渡された部材に引っかかって、その侵入がさらに困難となる。
【0077】
請求項6記載の発明によれば、自動二輪車がゲートを通り抜けようとすると、そのハンドルがヘッド部又は第一の左右張出部に引っかかって、その侵入が困難となる。また、たとえ自動二輪車のハンドルをヘッド部又は第一の左右張出部に引っかからないように、その車体を傾斜させてむりにゲートを通り抜けようとしても、当該自動二輪車の車体が第二の左右張出部に引っかかって、その侵入が困難となる。一方、第一の左右張出部下のゲート間隔は広くしたままであるので、シニアカー及び車椅子の利用者の身体がゲートに接触するおそれがなくなり、その利用者の通過は容易である。
【0078】
すなわち、この構成では、シニアカー及び車椅子は通すが、自動二輪車はその車幅がシニアカーの自走台車幅又は車椅子の後輪車幅以下のものであっても通さないといった、相反する2つの機能を同時に満足させることにより、自動二輪車侵入抑止ゲート本来の機能を発揮することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る車椅子用ゲートの全体構造を示すものであって、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図2】車椅子が実施形態1に係るゲートを通過しようとする状態を示す正面図である。
【図3】自動二輪車が実施形態1に係るゲートを通過しようとする状態を示す正面図である。
【図4】自動二輪車が実施形態1に係るゲートを通過しようとする他の状態を示す正面図である。
【図5】自動二輪車が実施形態1に係るゲートを通過しようとするさらに他の状態を示す正面図である。
【図6】本発明の実施形態2に係るシニアカー及び車椅子用ゲートの全体構造を示すものであって、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図7】シニアカーが実施形態2に係るゲートを通過しようとする状態を示す正面図である。
【図8】車椅子が実施形態2に係るゲートを通過しようとする状態を示す正面図である。
【図9】自動二輪車が実施形態2に係るゲートを通過しようとする状態を示す正面図である。
【図10】自動二輪車が実施形態2に係るゲートを通過しようとする他の状態を示す正面図である。
【図11】自動二輪車が実施形態2に係るゲートを通過しようとするさらに他の状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 車椅子用ゲート(自動二輪車侵入抑止ゲートに相当する。)
100 シニアカー及び車椅子用ゲート(自動二輪車侵入抑止ゲートに相当する。)
2,102 ヘッド部
2a,102a 円板
2b,2c,2d,102b,102c,102d 横桟
3,103 支柱部材
3a,103a 上端側
3b,103b 下端側
4,1041,1042 左右張出部(第一,第二の左右張出部)
4a,1042a 中間部材
4b,1042b 補助部材
1041a 突出部材
1041b 掛渡部材
5,105 コンクリート基礎
6,106 アンカーボルト
A 車椅子利用者
10 車椅子
11 シート部
12 後輪
13 ハンドリム
A’ シニアカー利用者
110 シニアカー
111 シート部
112 車輪
113 自走台車
114 ハンドル
B 自動二輪車
20 車体
21 ハンドル
22 ミラー
23 車輪
Claims (6)
- 車椅子は利用者を乗車させたまま通過できるが、自動二輪車の通過は阻止するようなゲート間隔をあけてヘッド部が左右から向き合うように形成された支柱部材を設けている自動二輪車侵入抑止ゲートの構造であって、
上記支柱の間隔を、車椅子利用者が車椅子の操作部を操作したときにその手が支柱部材と干渉しないように設定し、
上記ヘッド部の高さを自動二輪車のハンドル高さに設定するとともに、
支柱部材間における車椅子の後輪高さよりも低い位置に、当該車椅子の車幅に応じた隙間を形成するように部分的に各支柱から内方へ張り出した左右張出部を設けたことを特徴とする自動二輪車侵入抑止ゲートの構造。 - ヘッド部は、少なくとも内側に向く部分が円弧状をなすように形成されるとともに、この円弧部分が弾性体で被覆されていることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車侵入抑止ゲートの構造。
- 支柱部材は、自動二輪車のハンドルと車輪とのずれ分よりも大きい間隔をあけて前後に並設されていることを特徴とする請求項1又は2記載の自動二輪車侵入抑止ゲートの構造。
- 左右張出部は、それぞれ前後の支柱部材間に掛け渡され、平面視コの字状に内側に突出させた中間部材と、この中間部材の前後方向中央付近からさらに下向きに突出させた補助部材とを有するものであることを特徴とする請求項3記載の自動二輪車侵入抑止ゲートの構造。
- 前後のヘッド部間にそれぞれ掛け渡された部材を有することを特徴とする請求項3又は4記載の自動二輪車侵入抑止ゲートの構造。
- ハンドル付の自走台車を備えたシニアカー及び車椅子は利用者を乗せたまま通過できるが、自動二輪車の通過は阻止するようなゲート間隔をあけてヘッド部が左右から向き合うように形成された支柱部材を設けている自動二輪車侵入抑止ゲートの構造であって、
上記支柱の間隔を、シニアカー利用者及び車椅子利用者が支柱部材と干渉しないように設定し、
上記ヘッド部の高さを、自動二輪車のハンドル上方に設定するとともに、支柱部材間に、シニアカーのハンドル高さに当該ハンドル幅に応じた隙間を形成するように部分的に各支柱から内方へ張り出した第一の左右張出部と、シニアカーの自走台車高さ及び車椅子の後輪高さよりも低い位置に当該自走台車幅及び後輪車幅に応じた隙間を形成するように部分的に各支柱から内方へ張り出した第二の左右張出部を設けたことを特徴とする自動二輪車侵入抑止ゲートの構造。
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