JP3974579B2 - 水面付近に浮かぶ船体の洗浄装置および洗浄方法 - Google Patents

水面付近に浮かぶ船体の洗浄装置および洗浄方法 Download PDF

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Description

技術分野
本発明は、水面付近に浮かぶ洗浄対象物、例えば、海上に浮かぶ船舶を陸上げすることなく、その場で容易に且つ効率よく洗浄することができる洗浄装置、およびその洗浄方法に関するものである。
背景技術
海上を行き交う船舶の船体にフジツボ、ムラサキガイ等の貝類や藻類等の海生生物が付着すると、海水に対する船体の抵抗が増し、その運航速度が大きく低下することが知られている。また、付着した海生生物は船体の腐蝕を早める原因にもなる。このため、付着した海生生物の除去は、船舶の燃料費節約だけでなく、安全な航海を提供する上でも非常に重要な作業である。
そのため、従来から海洋生物の付着を防止する種々の試みが提案されている。例えば、特開平4−83888号には、電極体に直流電流を印加して海水を電気分解し、活性イオンを発生させて海生生物の付着を防止する方法が記載されているし、特開昭60−240775号には、膨潤高分子をゴム又は合成樹脂に配合してなる防汚塗料を船底被覆材料として使用することが記載されている。
しかし、これらの技術をもってしても、船体、スクリュー、スクリューシャフト、ラダー等への海生生物の付着を完全に防止することは困難である。また、海生生物の付着を防止する防汚塗料の中には海洋環境に対して悪影響を及ぼすものもある。さらに、海洋生物の付着を防止することで船体の洗浄作業の頻度をある程度に減らすことはできるものの、長期間にわたって使用されれば、付着した海洋生物を除去するために船体をドライドッグ上に引き上げ、海生生物を物理的に掻き落とす作業が依然として必要である。ドライドッグに引き上げられた船体から海生生物を取り除く作業はほとんど手作業によって行われるので、ドッグ費用および労力の面で大きな負担となっている。特に、船体に強固に付着した海生生物を取り除くことは長時間を要する過酷な作業であるし、海生生物とともに船体塗料が剥離して船体の発錆原因になるという問題もある。
したがって、船体の洗浄作業にかかる費用を低減でき、且つ船体の塗装面の損傷を引き起こすことなく、海生生物を容易に且つ効率よく除去することができるような洗浄装置および洗浄方法の開発が待たれている。
発明の開示
そこで、本発明の主たる目的は、水面付近に浮かぶ洗浄対象物、例えば、海上に浮かぶ船舶等を陸上げすることなく、その場で容易に且つ効率よく洗浄することができる洗浄装置を提供することにある。
すなわち、本発明の洗浄装置は、水面付近に浮かぶ洗浄対象物である船体の被洗浄領域を覆うことができる面積を有し、その周縁部に浮き袋を有する防水シートと、水面付近に浮かぶ船体の下部に配置した防水シートの浮き袋に空気を供給して浮上させ、防水シートで船体を収容可能なプールを形成するための空気供給手段と、防水シートでなるプール内に収容された船体と防水シートとの間に洗浄剤を充填するための空間を提供するスペーサーとで構成され、スペーサーは、船体側面において防水シートとの間に空間を提供するために防水シートに設けられる第1スペーサーと、船底において防水シートとの間に空間を提供するために防水シートに設けられる第2スペーサーとを含むことを特徴とする。上記した構成を有する洗浄装置によれば、例えば、海上に浮かぶ船体を洗浄対象物とする場合、ドッグに引き上げて洗浄する必要がないので、洗浄にかかる作業費用及び時間を大幅に低減することができる。さらに、スペーサーにより防水シートと洗浄対象物との間の空間が安定に保持されるので、常に最適量の洗浄剤を洗浄対象物に接触させることができるとともに、洗浄剤の使用量を節約することができる
浮き袋および/もしくはスペーサーは、防水シートを構成する防水布を縫製することにより防水シートと一体に形成されてなることが好ましい。この場合は、浮き袋やスペーサーの取り付け作業を省けるとともに、防水シートを船体の下部に配置する作業が容易になるので、洗浄作業をさらに効率よく実施できる。さらに、防水シートの持ち運びおよび収納が容易になるという長所もある。
上記防水シートは、洗浄対象物の前端部および後端部の少なくとも一方に対応する箇所に切込部を有し、切込部の両端縁には防水能を有する接合手段が設けられ、この接合手段で切込部の両端縁を接続することにより上記プールが洗浄対象物の周囲に形成されることが好ましい。例えば、洗浄対象物が船体である場合、防水シートは船体下部から喫水線上方までを囲むのに十分な面積を有し、船体の船首および船尾の少なくとも一方に対応する箇所に切込部を有し、切込部の両端縁には防水ジッパーのような接合手段を設け、防水ジッパーで切込部の両端縁を接続することにより、内部に船体を収容可能な防水シートでなるプールを得ることができる。このプールの形成により、洗浄対象物である船体がプール外部の海水から離隔される。この場合は、浮き袋に空気を供給して防水シートを浮上させ、船体周囲に防水シートでなるプールを形成する作業をスムーズに行える。特に、防水シートが被処理物の所定位置に浮上した時に切込部の両端縁を接合手段で接合するので、プール内に不可避的に入り込む水の量を減らすことができる。
また、プール内で洗浄対象物の周囲にある水をプールの外部に排出する排水手段を有することが好ましい。この構成は、プール内に不可避的に捕獲された水(海水)を一旦排出した後、組成が調整された洗浄剤をプール内に充填する洗浄作業を実施する場合において有効である。
さらに、防水シートは、プール内に洗浄剤を供給するための供給バルブと、プール内から洗浄剤を排出するための排水バルブとを有し、洗浄装置は、供給バルブを介して洗浄剤を供給するための洗浄剤供給手段と、排水バルブから排出された洗浄剤を洗浄剤供給手段に戻すための循環手段を有することが好ましい。この場合は、常に新鮮な洗浄剤を被処理物の表面に接触させることができるとともに、洗浄剤の流動状態が、洗浄剤を静置させる場合に比して高い洗浄力を提供するので、さらに効率よく洗浄作業を実施することができる。尚、洗浄剤の流動状態をさらに効果的なものとするために、防水シートでなるプール内に洗浄剤の流動状態を促進する攪拌手段を設けても良い。
さらに、防水シートは、洗浄対象物の前端部用の第1防水シートと、後端部の第2防水シートと、防水能を有する接合手段により第1防水シートと第2防水シートの間に接続される少なくとも1つの第3防水シートから構成されることが好ましい。例えば、洗浄対象物が船体である場合、防水シートは、船首用の第1防水シートと、船尾用の第2防水シートと、防水ジッパーのような防水能を有する接合手段により第1防水シートと第2防水シートの間に接続される少なくとも1つの第3防水シートから構成される。この場合は、洗浄されるべき船体の長さに応じて防水シートの全長を可変とすることができるので、種々の船体形状にもフレキシブルに対処することができる。
本発明のさらなる目的は、水面付近に浮かぶ洗浄対象物、例えば、海上に浮かぶ船舶等を陸上げすることなく、その場で容易に且つ効率よく洗浄する方法を提供することにある。
すなわち、本発明の洗浄方法は、水面付近に浮かぶ洗浄対象物である船体の被洗浄領域を覆うことができる面積を有し、その周縁部に浮き袋を有する防水シートを水面付近に浮かぶ船体の下部に配置するステップと、防水シートの浮き袋に空気を供給して防水シートを浮上させ、防水シートで船体を収容可能なプールを形成するステップと、防水シートでなるプール内に収容された船体と防水シートとの間に防水シートに設けたスペーサーによって空間を提供し、前記空間に洗浄剤を充填するステップとを含み、前記スペーサーは、船体側面において防水シートとの間に空間を提供する第1スペーサーと、船底において防水シートとの間に空間を提供する第2スペーサーとを含むことを特徴とする。洗浄効率をさらに改善するため、プール内に充填した洗浄剤を強制的に循環させるステップを含むことが特に好ましい。
その他の目的及び長所は、添付図面を参照して、以下の本発明を実施するための最良の実施形態に基づいて明確に理解されるだろう。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明にかかる洗浄装置の好適な実施形態として、船体に付着した海生生物の除去装置および除去方法について詳細に説明する。
本実施例の洗浄装置は、図1Aに示すように、船体の被洗浄領域、すなわち、船底から喫水線の上方までを覆うことができる面積を有する防水シート1と、防水シートの周縁部に設けた浮き袋10と、浮き袋に空気を供給する空気供給手段としてのエアポンプ20と、防水シート1の所定位置に形成されるスペーサー(30, 32)とで主に構成される。
防水シート1の材質は、特に限定されないが、海水の進入を防ぐため防水性能に優れると共に、後述する酸性の洗浄剤に対しても耐久性のある材料を選択することが好ましい。例えば、耐水性、洗浄剤などに対する耐薬品性と、貝類の鋭いエッジで切断されないように耐摩耗性とに優れる市販の防水布(帝人株式会社製)を使用することができる。
本実施例では、浮き袋10は、防水シートを構成する防水布を縫製することにより防水シートと一体に形成されている。浮き袋10は、防水シートの周縁に形成される一対の第1浮き袋11および第2浮き袋12とで構成され、第1浮き袋と第2浮き袋の間は空気供給管13で連結されている。第1浮き袋11および第2浮き袋12は、船体の洗浄時に船体の喫水線上に浮上するので、防水シート1でなるプール内への海水の流入を効果的に防止することができる。また、空気流入口21を介してエアポンプ20から第1浮き袋11に空気を流入すれば、空気供給管13を介して第2浮き袋12にも空気が行き渡り、防水シートの浮き袋10全体に一度に空気を送ることができる構成となっている。これにより、複数ヶ所で空気を浮き袋に供給する場合に比較して洗浄の準備作業が容易になる。このように、空気供給管13は、第1浮き袋11から第2浮き袋12に空気を供給する管の役割を担う目的で形成されているので、図1Bに示すように、第1浮き袋11および第2浮き袋12に比して高さ寸法が小さく設計されており、洗浄作業時に空気供給管13が船体に接触して洗浄溶液の流動を妨げるという状況を避けることができる。尚、浮き袋の形状、数、大きさは、洗浄すべき船体の大きさに応じて適宜決定される。また、防水シートに着脱可能に浮き袋を装着する構成を採用しても良い。
図1Aに示すように、防水シート1は、洗浄対象物である船体の船首および船尾に対応する箇所にV字形状の切込部40, 45を有し、切込部の両端縁(41, 42, 46, 47)には防水ジッパー60が設けられ、防水ジッパー60で切込部の両端縁(41, 42, 46, 47)を接続することにより、図2A〜図2Cに示すように、防水シート1でなるプールを形成でき、このプール内に船体100を収容することで洗浄対象物を防水シート外部の海水から隔離することができる。
さらに、防水シート1は、洗浄剤を防水シートでなるプール内に提供するための供給ポンプ50に接続可能な供給バルブ51と、プール内から洗浄剤を排出するための排水バルブ52とを有する。排水バルブ52から排出された洗浄液は、ホース等でなる循環ライン53を介して再び供給ポンプ50に戻される。これにより、プール内に洗浄溶液の流動状態を実現することができる。尚、プール内における洗浄剤の流動状態を促進するために攪拌装置を配備しても良い。
本実施例において、スペーサー(30, 32)は、防水シート1を構成する防水布を縫製することにより防水シートと一体に形成される浮き袋でなる。これらの浮き袋(30, 32)には、空気供給管13を介して空気が供給されるので、空気流入口21を介してエアポンプ20から第1浮き袋11に空気を流入すれば、空気供給管13を介して、第2浮き袋12だけでなくスペーサーとして機能する浮き袋(30,32)にも同時に空気が行き渡り、防水シートに設けた浮き袋全体(11, 12, 30, 32)に一度に空気を送ることができる。尚、必要に応じて、発泡スチロール等の軽量で浮力を有する緩衝材料でなるスペーサーを着脱可能に防水シート上の所定位置に装着するようにしても良い。
スペーサー(30, 32)の高さ寸法は、特に限定されないが、防水シートと洗浄対象物との間に十分量の洗浄剤を充填する観点から、その高さを100〜200mm、より好ましくは100〜150mmとすることが好ましい。本実施例では、図2Bおよび図2Cに示すように、スペーサー30は船体側面において防水シート1との間に所定の空間を提供し、スペーサー32は船底において防水シート1との間に所定の空間を提供する。このようなスペーサーの配置によって船体100と防水シート1との間に確保された空間に洗浄溶液を充填すれば、過剰量の洗浄溶液の使用を防いで最適量の洗浄溶液を常に船体に接触させることができる。また、船体の長手方向における洗浄溶液の流れを妨げることも無い。スペーサーの形状、数、寸法等は、洗浄すべき船体の大きさに応じて適宜決定される。
上記のような構成でなる洗浄装置を使用して、海上に浮かぶ船体100を洗浄する方法を以下に説明する。まず、防水シート1を海上に浮かぶ船体100の下部に配置する。次に、エアポンプ20により浮き袋10に空気を供給して防水シートを水中から浮上させる。船体100の喫水線Lの位置まで浮き袋10が浮上したら、船首側および船尾側で防水ジッパー60を閉じることによって切込部(41, 42, 46, 47)を接合し、防水シートでなるプール内に船体100を収容する。このようにして形成される防水シート1のプールによって、洗浄対象物である船体100が防水シート外部の海水から隔離される。
ところで、防水シート1の浮上時に船体の周囲にあった海水の一部は、不可避的にプール内に取り込まれる。このプール内に取り込まれた海水は、添加する洗浄剤の希釈液として使用することができる。あるいは、プール内から海水を一旦除去し、組成が調整された洗浄溶液をプール内に充填しても良い。本実施例では、プール内に取り込まれた海水を排水ポンプ(図示せず)により排出して後、所定の組成でなる洗浄溶液を充填している。
洗浄剤は特に限定されないが、船体の腐食や船体の水素脆性を引き起こすことがなく、鋼鉄製船体からの海生生物の高い除去能力を有する洗浄剤を使用することが好ましい。そのような洗浄剤として、例えば、スルファミン酸70〜90重量%、クエン酸5〜15重量%、リンゴ酸5〜15重量%でなる組成を有する洗浄剤の使用が推奨される。この洗浄剤は、通常、水あるいは海水で希釈して水溶液として使用される。
次に、防水シート1の船首側に設けた供給バルブ51から洗浄溶液をプール内に供給する。プール内に所定量の洗浄溶液が溜まったら、供給バルブ51から洗浄溶液の供給を継続しながら、船尾側の下方に設置された排水バルブ52から洗浄溶液を排出する。排出された洗浄溶液はストレーナーにより不純物が除去された後、循環ライン53を介して供給ポンプ50に戻され、ここから再び供給バルブ51を介してプール内に供給される。このように、洗浄溶液を防水シート1でなるプール内を繰返し循環させることにより、洗浄溶液の流動状態がプール内に生成され、船体は所定の流速で流れる洗浄剤の中に置かれた状態となる。この流動状態にある洗浄溶液が船体に付着した海生生物に常に接触するとともに、洗浄溶液の流れによる海生生物の物理的な剥ぎ取り効果が期待できるので、洗浄効果が一層高くなり、より短い時間で洗浄作業を完了することができる。
尚、洗浄溶液はプールの船首側下部から注入し、船尾側上部の喫水線周辺に設けたバルブから排水するようにしても良い。また、上記説明では、船首から船尾へ向かう洗浄溶液の流れを形成した場合について説明したが、反対に船尾から船首側に向かう方向への洗浄溶液の流れを形成しても良い。また、このような一方通行の水流をプール内に形成するのではなく、プール内の少なくとも一箇所に攪拌手段を配備し、プール内の隅々にわたって均一な洗浄溶液の流動状態を形成するようにしても良い。さらに、洗浄対象物の船体の形状や寸法によっては、追加ポンプを配置して、洗浄溶液の流動状態促進を図っても良い。
本発明の防水シート1の変更例として、図3に示すように、船首用の第1防水シート1aと、船尾用の第2防水シート1bと、防水ジッパーのような防水性能を有する連結手段62により第1防水シートと第2防水シートの間に接続される少なくとも1つの第3防水シート1cから構成される防水シートを使用することができる。この場合は、船体中央部のみを別の第3防水シートと交換するか、もしくは複数の第3防水シート1cを連結することで種々の長さの船体に柔軟に対応させることができる。すなわち、喫水線より下にある船体部分は、一般に船体の高さの1/4から1/5と浅い。したがって、この防水シートの水没部分の深さを適切に設定しておけば、これらの分割可能な防水シートの使用により種々の大きさの船舶の洗浄作業にフレキシブルに対処することができるのである。尚、図3中、番号15は、第1防水シート1aと第3防水シート1cの間、第2防水シート1bと第3防水シート1cの間をそれぞれ連結する際に、浮き袋10同士を繋ぐためのコネクタである。その他の構成は図1の防水シート1と実質的に同じである。
図1および図3において述べた浮き袋でなるスペーサ(30, 32)を防水シート1上に設ける代りに、図4に示すようなフレーム構造体35を使用しても良い。
このフレーム構造体35は、直径100〜150mm程度の塩化ビニル製の棒材やパイプ材36によって洗浄対象物である船体の下部から喫水線L付近までの領域を囲むことができる大きさに組立てられている。フレーム構造体35を形成する材料は、軽量で連結が容易な材料であればよく、特に限定されない。また、直径が40mm程度の補助パイプ材(図示せず)を使用してフレーム構造体35を補強することも好ましい。図5Aおよび図5Bに、フレーム構造体35を洗浄対象物であるボート100に固定した状態を示す。フレーム構造体35は、所定の取付け具(図示せず)により船体に固定される。この固定状態において、フレーム構造体35が、船体100の外表面から10cm〜15cm程度離れるような大きさにフレーム構造体の寸法を決定することが好ましい。これにより、フレーム構造体が、上記のスペーサー(30,32)と同様の機能を発揮することができる。
フレーム構造体35をスペーサーとして使用した場合の洗浄作業について簡単に説明する。まず、フレーム構造体35を海上に浮かぶ洗浄対象物である船体100に固定した後、フレーム構造体35の下部に防水シート1を配置し、エアポンプ20で浮き袋10に空気を供給して防水シート1を浮上させる。この時、防水シート1はフレーム構造体35の外周に沿うように浮上するので、船体100の喫水線L上方まで浮き袋(11, 12)が浮上したら、防水シート1を船体100およびフレーム構造体35に固定する。このように、船体の被洗浄面から一定距離隔てて固定したフレーム構造体の周囲を防水シート1で覆うことにより、船体100とフレーム構造体35を内部に収容するプールを形成し、プール内に収容された船体は、防水シート外部の海水から隔離される。以下、上記したのと同様の洗浄方法によって船体に付着した海洋生物を除去することができる。
ところで、舵やスクリューなど、海生生物の付着が多い箇所では、必要に応じて、舵やスクリューに個別の洗浄容器を取り付けて集中的に洗浄しても良い。例えば、図6に示すような防水布で形成された洗浄用防水袋70を使用することが好ましい。この防水袋70のフランジ部71は、マグネットが埋め込まれた柔軟なゴムまたはプラスチック材料で形成されており、図7に示すように、舵RやスクリューSが内部に収容されるように防水袋70を配置した後、フランジ部71を船底にマグネット吸着させて固定する。これにより、防水袋の内部を外部の海水から遮断することができる。また、この防水袋の底部には洗浄溶液を袋内に噴射したり、防水袋内に噴射した洗浄剤を再び外部には排出するために使用される給排水バルブ72が設けられている。これにより、防水袋内の洗浄溶液を循環させて一層高い洗浄能力を得ることができる。
この防水袋70を用いた舵RやスクリューSの洗浄方法の一例を以下に紹介する。まず、舵RやスクリューSに装着した防水袋70内部に残留する海水を給排水バルブ72を介して排出する。次いで、給排水バルブ72より防水袋内部に洗浄溶液を噴射し、一定時間保持した後、給排水バルブ72から洗浄溶液を外部に排出する。この洗浄溶液の排水―注入操作を繰り返すことにより、充填した洗浄溶液を長時間放置するよりも効果的な洗浄を行うことができる。このような洗浄用防水袋は、船体塗料の塗り直しを行うために船体をドッグに陸上げした時にも使用可能である。
(実施例)
図1の洗浄装置を用いて実際に船体に付着した海生生物の除去実験を行った。洗浄対象物としては、全長約6m、幅約2mの小型ボートを用いた。このボートの海水に接触する外表面には、海上で長時間使用した結果、主にカキフジツボでなる海洋生物が付着していた。
洗浄作業を行うため、上記方法により形成した防水シート1でなるプール内にボートを収容した。防水シートとボートとの間に洗浄剤を充填するための空間を確保するため、高さが150mmのスペーサーを使用した。洗浄溶液の供給ポンプ50としては、195リットル/分のポンプ能力を有するポンプを用い、これを船体のエンジンブランケット下部に固定し、防水シートでなるプール内に洗浄溶液の流動状態を形成した。また、本実験では、スルファミン酸と、クエン酸とリンゴ酸とでなる組成を有し、pH値が1.0である洗浄剤を使用した。防水シート内の体積を防水シートのたるみを考慮に入れて2tと見積り、54kgの洗浄剤を投入した。洗浄剤の濃度はおよそ2.7%である。尚、洗浄剤の希釈には海水を用いた。
上記した条件の下、防水シートでなるプール内に3時間にわたって船体を放置したところ、船体に付着した海生生物のほとんどを除去することができた。特に、供給バルブ51を介してプール内に提供される洗浄剤の流れが直接衝突する部分の洗浄効果が高かった。また、洗浄中、船底塗料の剥離や、防水シート外部からの海水の流入は観察されなかった。さらに、洗浄溶液のpH値を1時間毎に測定した結果、pH値は常に1〜2の間に維持されており、洗浄溶液の劣化は認められなかった。このように、本発明の洗浄装置を用いることにより、船底塗料を剥離させることなく、効率よく船底に付着した海洋生物を取り去ることに成功した。
次に、図6に示す洗浄用防水袋70を用いて汚れの酷い舵RやスクリューSのみを選択的に洗浄した。洗浄溶液には、スルファミン酸90重量%、クエン酸5重量%、リンゴ酸5重量%でなる組成を有する洗浄剤をその濃度が5重量%ととなるように水で希釈したものを使用した。図7に示すように、舵RやスクリューSの周囲に防水袋70を配置した後、洗浄溶液の供給と排出を繰り返しながら、3時間にわたって選択的に洗浄した。この洗浄作業により、舵RやスクリューSに強固に付着した海生生物も完全に脱落させることができた。尚、この洗浄作業後に、舵表面の塗装面やスクリューの金属表面への損傷および腐食は全く観察されなかった。
産業上の利用可能性
本発明の洗浄装置によれば、船体をドライドッグ等に陸揚げして洗浄する場合に比べて、格段に安価に且つ効率よく洗浄作業を行うことができる。特に、最適な洗浄剤を使用するとともに、洗浄剤の循環手段を設けた場合は、海洋生物を物理的に掻き落とす困難な作業を行うことなく、一定時間にわって洗浄対象物を本発明の洗浄装置内に放置しておくだけで付着した海洋生物のほとんどを除去することができるという格別の効果を奏する。
このように、洗浄作業を、容易に、安価に、且つ短時間で行えるので、船体の稼働率を下げることなく、定期的に洗浄作業を行える。また、船体に塗られた塗料等の損傷の発生も皆無に等しいので、より安全な航海を提供する上でも有効である。
ところで、本発明の洗浄装置および洗浄方法は、海上に浮かぶ船体の付着物を除去する場合において特に有効であることは上記した通りであるが、水面付近に浮かぶ洗浄対象物とあるように、その他の構造物、例えば、浮桟橋や、原子力発電所の海水(2次冷却水)の取入管や排水管、あるいは魚網等に付着した海生生物の除去/洗浄などにも適用することができるし、また、海上以外の湖上や池上に浮かんで藻類等の汚れが付着したレジャーボートや遊覧船等の洗浄対象物を洗浄する場合にも有効に活用できる。
以上の説明から理解されるように、本発明は、従来まで多くの費用、時間および労力を要していた洗浄作業を、陸揚げすることなくその場で行えると共に、少ない洗浄剤の使用で容易に且つ効率よく行えるようにした点で産業上の利用価値が高いものである。
【図面の簡単な説明】
図1Aは、本発明の第1実施例に基づく洗浄装置の浮き袋付き防水シートの上面図であり、図1Bは、図1Aの線M−Mにおける断面図である。
図2A〜2Cは、本発明の洗浄装置内に配置された洗浄対象物(ボート)を示す側面図、正面図および背面図である。
図3は、本発明の洗浄装置の浮き袋付き防水シートの変更例を示す上面図である。
図4は、本発明の洗浄装置のスペーサーの変更例であるフレーム構造体を示す斜視図である。
図5Aおよび図5Bは、フレーム構造体を洗浄対象物(ボート)に装着した状態を示す上面図および側面図である。
図6は、洗浄対象物の特定領域を洗浄するための洗浄用防水袋を示す斜視図である。
図7は、同洗浄用防水袋の使用形態の一例を示す図である。

Claims (11)

  1. 水面付近に浮かぶ洗浄対象物である船体の被洗浄領域を覆うことができる面積を有し、その周縁部に浮き袋を有する防水シートと、
    前記水面付近に浮かぶ前記船体の下部に配置した前記防水シートの浮き袋に空気を供給して浮上させ、前記防水シートで前記船体を収容可能なプールを形成するための空気供給手段と、
    前記防水シートでなるプール内に収容された前記船体と防水シートとの間に洗浄剤を充填するための空間を提供するスペーサーとを含み、前記スペーサーは、船体側面において防水シートとの間に空間を提供するために前記防水シートに設けられる第1スペーサーと、船底において防水シートとの間に空間を提供するために前記防水シートに設けられる第2スペーサーとを含むことを特徴とする水面付近に浮かぶ船体の洗浄装置。
  2. 上記浮き袋は、防水シートを構成する防水布を縫製することにより防水シートと一体に形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の洗浄装置。
  3. 上記防水シートは、洗浄対象物の前端部および後端部の少なくとも一方に対応する箇所に切込部を有し、前記切込部の両端縁には防水能を有する接合手段として防水ジッパーが設けられ、前記防水ジッパーで切込部の両端縁を接続することにより上記プールが洗浄対象物の周囲に形成されることを特徴とする請求項1に記載の洗浄装置。
  4. 上記第1スペーサーおよび第2スペーサーは、防水シートを構成する防水布を縫製することにより防水シートと一体に形成されることを特徴とする請求項1に記載の洗浄装置
  5. 上記第1スペーサーおよび第2スペーサーの高さ寸法は、100〜200mmであることを特徴とする請求項1に記載の洗浄装置
  6. 水面付近に浮かぶ洗浄対象物である船体の被洗浄領域を覆うことができる面積を有し、その周縁部に浮き袋を有する防水シートと、
    前記水面付近に浮かぶ前記船体の下部に配置した前記防水シートの浮き袋に空気を供給して浮上させ、前記防水シートで前記船体を収容可能なプールを形成するための空気供給手段と、
    前記防水シートでなるプール内に収容された前記船体と防水シートとの間に洗浄剤を充填するための空間を提供するスペーサーと、
    前記プール内に洗浄剤を供給するために前記防水シートに設けた供給バルブに接続され、前記供給バルブを介して洗浄剤をプール内に供給するための洗浄剤供給手段と、
    前記プール内から洗浄剤を排出するために前記防水シートに設けた排水バルブに接続され、前記排水バルブから排出された洗浄剤を前記洗浄剤供給手段に戻すための循環手段とを含み、
    前記スペーサーは、防水シートを構成する防水布を縫製することにより防水シートと一体に形成され、船体側面において防水シートとの間に空間を提供するための第1スペーサーと、船底において防水シートとの間に空間を提供する第2スペーサーとを含むことを特徴とする水面付近に浮かぶ船体の洗浄装置
  7. 上記防水シートでなるプール内に洗浄剤の流動状態を提供するための攪拌手段を有することを特徴とする請求項1に記載の洗浄装置。
  8. 上記洗浄剤は、スルファミン酸、クエン酸およびリンゴ酸を含むことを特徴とする請求項1に記載の洗浄装置。
  9. 上記防水シートは、洗浄対象物の前端部用の第1防水シートと、後端部の第2防水シートと、防水能を有する接合手段により第1防水シートと第2防水シートの間に接続される少なくとも1つの第3防水シートから構成されることを特徴とする請求項1に記載の洗浄装置。
  10. 水面付近に浮かぶ洗浄対象物である船体の被洗浄領域を覆うことができる面積を有し、その周縁部に浮き袋を有する防水シートを前記船体の下部に配置するステップと、
    前記防水シートの浮き袋に空気を供給して防水シートを浮上させ、前記防水シートで前記船体を収容可能なプールを形成するステップと、
    前記防水シートでなるプール内に収容された前記船体と防水シートとの間に前記防水シートに設けたスペーサーによって空間を提供し、前記空間に洗浄剤を充填するステップとを含み、
    前記スペーサーは、船体側面において防水シートとの間に空間を提供する第1スペーサーと、船底において防水シートとの間に空間を提供する第2スペーサーとを含むことを特徴とする水面付近に浮かぶ船体の洗浄方法。
  11. 上記プール内に充填した洗浄剤の流動状態を形成するステップをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の洗浄方法。
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