JP2000063890A - 義歯および歯科用吐唾ボール等の排水管用洗浄剤 - Google Patents

義歯および歯科用吐唾ボール等の排水管用洗浄剤

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JP2000063890A JP10238229A JP23822998A JP2000063890A JP 2000063890 A JP2000063890 A JP 2000063890A JP 10238229 A JP10238229 A JP 10238229A JP 23822998 A JP23822998 A JP 23822998A JP 2000063890 A JP2000063890 A JP 2000063890A
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Takeshi Sugimoto
武 杉本
Jiro Sakurai
次郎 桜井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来技術の問題点を解決乃至大幅に軽減するこ
とにより、生体からの排出物からなる付着物ないし堆積
物を除去し、とりわけカルシウム系化合物を除去する技
術を提供することを主な目的とする。さらに、洗浄効果
に優れた義歯用洗浄剤を得る技術を提供することをも目
的とする。また、本発明は、洗浄効果に優れた歯科用吐
唾ボール用洗浄剤を製造し得る技術を提供することをも
目的とする。さらにまた、本発明は、洗浄効果に優れた
排水管用洗浄剤を得る技術を提供することをも目的とす
る。 【解決手段】オキシカルボン酸化合物を少なくとも1種
以上とスルファミン酸を少なくとも1種以上とからなる
組成物を特徴とするカルシウム系化合物用除去剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として生体物系
の、とりわけカルシウム系化合物の付着物および堆積物
を溶解または剥離することにより、目的物からの除去に
優れた効果を有する洗浄剤に関する。従って、歯科治療
用のバキュームストレーナー排水パイプ内あるいは義歯
に付着する歯垢から派生する歯石のようなカルシウム系
化合物の付着物および堆積物並びに便器に付着する汚れ
等を除去することが主な対象となる。この他、乳業に関
係する食品業、製菓業、畜産業などの他農業、薬品業等
のカルシウム系化合物や、細菌により分解された有機物
系の汚れなどが付着した排水管の洗浄にも使用しうるも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、虫歯は食事の後に食べ物の残り
滓が口腔内に残り、これに虫歯の原因となるミュータン
ト菌が繁殖し、その結果として酸を産出し、これが歯の
表面のエナメル質を腐食溶解してなるものとされてい
る。一方、ミュータント菌を主体とする口腔内微生物に
より分解された食べ物の残り滓は歯垢となり、これが歯
の表面に付着し、経時変化して歯石となる。
【0003】歯石の生成メカニズムとしては、食べ物の
残り滓を口腔内微生物により分解されたものと分解され
なかったものが合わさって歯垢となり、経時変化の結
果、カルシュウムを主体とするミネラル系化合物の石灰
質化と考えられる。
【0004】従って、歯石の主成分は唾液中の無機塩類
が歯牙の表面に沈着した固形物であるが、唾液および細
菌に由来する有機質もかなり含まれている。共立出版の
化学大辞典によれば、82.9%の無機質を含み、その
内訳は、カルシウム30.72、リン16.85、マグ
ネシウム1.044、鉄0.0196、炭酸1.393
%であり、タンパク質は8.34%あるが、これはケラ
チン、ムチン、核タンパク質を含む。脂肪2.7%であ
り、その他、微量金属として銅、銀、ナトリウム、ス
ズ、亜鉛、アルミニウム、バリウム、ストロンチウム、
クロムも含まれているといわれる。そして、主成分は歯
や骨と同じくリンカイ石型構造のリン酸カルシウムとさ
れている。
【0005】歯石を防止する手段として、歯磨きを励行
し、歯石の前段階である歯垢を除去するのが一般に行わ
れ、最善の手段とされている。
【0006】義歯の場合も同様のメカニズムで歯垢より
歯石が生成されるが、これらを除去する方法としては、
義歯を口腔外に取り外し、古くは研磨剤で歯磨きと同
様、機械的にこすり落としていたが、最近では洗浄液に
浸漬した後これをよく水洗し、再び口腔内に装着して用
いるのが一般的である。しかし、これらの義歯洗浄剤
は、脂質およびタンパク質の分解を目的としたものが多
く、カルシウム化合物を除去する効果は無かった。
【0007】すなわち、従来の義歯洗浄剤は、酸化剤の
漂白作用、界面活性剤の洗浄作用、酵素の基質分解作
用、アルカリの洗浄分解作用、キレート剤の洗浄補助作
用および発泡による攪拌効果等を組み合わせることによ
り洗浄力を付与したものである。
【0008】上記した義歯清浄作業のうち、研磨剤をも
ちいる方法は労力が多く、磨き残しの問題や機械的に付
着物を除去するため、義歯表面および義歯床を著しく磨
耗損傷する場合があった。また、漂白作用を利用した酸
化剤や洗浄剤としてのアルカリは長期間の使用で、義歯
材料に多く使われているポリメチルメタアクリルレジン
やセラミック材を変色および劣化させるという問題があ
った。
【0009】この他、歯科における治療行為の結果、歯
牙を研削し廃棄することは日常的に行われており、歯の
研削粉が患者の口内から吐唾ボール(スピットンと称さ
れる。)へ吐出される。これが配管に付着し、廃水流が
阻害されることが頻出する。
【0010】また、日常生活で使用する便器は、生体内
の老廃物およびこれを細菌により腐敗した有機物と無機
塩類からなる混合物により汚れが付着する。
【0011】このような排水管の詰まりを解消する手段
として、塩酸、硫酸、硫酸、苛性ソーダなどの強酸、強
アルカリの薬品や塩素系化合物を用いて洗浄したり、あ
るいはこれらの薬品を管内に流し込み廃材と反応させて
液化分解して流し去る方法が一般的に使用されている。
このような薬品による洗浄は、無機酸、無機アルカリを
使用するため、排水パイプの劣化のみならず、洗浄後の
廃水も環境汚染等の問題を孕んでいる。また、これらの
薬品の組み合わせにより危険な塩素ガスが発生する危険
性もあった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、従
来技術の問題点を解決ないし大幅に軽減することによ
り、生体からの排出物からなる付着物ないし堆積物、と
りわけこれに由来するカルシウム系化合物を除去するこ
とを課題とする。
【0013】さらに、洗浄効果に優れた義歯用洗浄剤を
得ることをも課題とする。
【0014】また、本発明は、洗浄効果に優れた歯科用
吐唾ボールの排水管用洗浄剤を製造し得る技術を提供す
ることをも目的とする。
【0015】さらにまた、本発明は、洗浄効果に優れた
排水管用洗浄剤を得ることをも課題とする。
【0016】さらに、本発明は洗浄効果に優れた便器関
連機器を対象とする洗浄剤の開発を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者は、洗浄能力を
向上させ、生体に安全で、しかも、長期間使用しても相
手基材、すなわち、義歯材料や排水パイプ材等を変色お
よび腐食劣化させないことを目的として、種々工夫研究
を重ねた結果、オキシカルボン酸にスルファミン酸を加
えたものを主成分とし、これを水溶液にしたもの、また
は水中で時間をかけて溶出させるような結合材と組み合
わせることにより、その目的を達成し得ることを見出し
た。従って、従来の義歯洗浄剤は、脂質、タンパク質を
分解することを主な目的としているのに対し、本発明の
洗浄剤は、歯石の主成分であるカルシウム系化合物をオ
キシカルボン酸およびスルファミン酸により溶出させ、
同時に、歯垢中に存在する種々のバクテリアを死滅させ
ることにより、歯垢の生成を抑制し、結果として、歯石
の産出を減少させるものである。また、便器等の汚れの
大部分はバクテリヤにより腐敗分解された有機物であ
り、この汚れはバクテリヤの塊である。本発明によれば
このバクテリヤを死滅させることにより汚れを分解でき
ると共に、衛生的にも望ましい効果を与える。その他、
便器に固着した汚れの中には結石の主成分たるシュウ酸
カルシュウムが含まれており、本発明はこれを分解可溶
化することができる。
【0018】本発明で用いる酸は特に限定するわけでは
ないが、常温で固体が望ましく、より望ましくは、天然
物に近い構造を持ち、生分解性に優れたものが良い。し
かも、長期間使用しても安全であることを必要条件とす
る。
【0019】本発明に対し、従来の洗浄剤成分を組み合
わせても良い。すなわち、本発明に係わるオキシカルボ
ン酸およびスルファミン酸に、酸化剤、界面活性剤、酵
素剤、キレート剤等と組み合わせ変性させることもでき
る。
【0020】本発明の洗浄剤は粉末としても、また、こ
れを水溶液としても使用できるが、種々の大きさの球形
に成形すれば、薬効成分の溶出濃度や寿命を調整するこ
とができる。例えば、歯科診療台のバキュームストレー
ナ内や吐唾ボール用洗浄剤および便器内または便器用水
洗タンク内に使用する場合などである。
【0021】発明者のこの様な知見は、従来の無機酸、
無機アルカリを使用する方法よりも極めて安全で環境保
全の面からも望ましいものである。
【0022】すなわち、本発明は、下記の義歯洗浄剤お
よび歯科用吐唾ボールの排水管用洗浄剤ならびに一般排
水管用洗浄剤や便器関連機器用洗浄剤に関する技術を提
供するものである。
【0023】請求項1に係るものは、オキシカルボン酸
化合物を少なくとも1種以上とスルファミン酸を少なく
とも1種以上とを成分としたもので、排水管等に堆積す
る主としてカルシウム系化合物を溶解、除去し、よって
管内を清浄にするものである。
【0024】請求項2に係るものは、オキシカルボン酸
化合物を少なくとも1種以上とスルファミン酸を少なく
とも1種以上を加えて基剤とし、該基剤100重量部に
対し、結合剤5〜100重量部を混合して固形に成形
し、義歯用洗浄剤としたもので、義歯に堆積する主とし
てカルシウム系化合物を溶解除去し、よって義歯を清浄
にする。
【0025】請求項3に係るものは、リンゴ酸、クエン
酸およびアミドスルホン酸ならびに結合剤とからなり、
前記同様の義歯用洗浄剤としたもである。
【0026】請求項4に係るものは、オキシカルボン酸
化合物を少なくとも1種以上とスルファミン酸を少なく
とも1種以上加えて基剤とし、該基剤100重量部に対
し、結合剤5〜100重量部を混合し、成形してなる固
形の歯科用吐唾ボール用洗浄剤としたもので、患者の唾
液から生成するカルシウム系化合物堆積物を除去するも
のである。
【0027】請求項5に係るものは、リンゴ酸、クエン
酸およびアミドスルホン酸ならびに結合剤とからなり歯
科用吐唾ボールの洗浄剤としたものである。
【0028】請求項6に係るものは、オキシカルボン酸
化合物を少なくとも1種以上とスルファミン酸を少なく
とも1種以上加えて基剤とし、該基剤100重量部に対
し、結合剤5〜100重量部を加えて固形に成形したこ
とを特徴とする排水管を対象とする洗浄剤である。
【0029】請求項7に係るものは、リンゴ酸、クエン
酸およびアミドスルホン酸ならびに結合剤とからなるこ
とを特徴とする排水管を対象とする洗浄剤である。
【0030】請求項8に係るものは、オキシカルボン酸
化合物を少なくとも1種以上とスルファミン酸を少なく
とも1種以上加えて基剤とし、該基剤100重量部に対
し、結合剤5〜100重量部を加えて固形に成形したこ
とを特徴とする便器関連機器の洗浄剤である。
【0031】請求項9に係るものは、リンゴ酸、クエン
酸およびアミドスルホン酸ならびに結合剤とからなるこ
とを特徴とするを便器関連機器を対象とする洗浄剤であ
る。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明においては、オキシカルボ
ン酸を少なくとも一種以上と、これにスルファミン酸を
少なくとも一種以上を加えたものを100重量部(本明
細書の以下の記載において「%」および「部」とあるの
は、それぞれ「重量%」及び「重量部」を意味する。)
に対し、結合剤5〜100部を加え、均一に分散混合し
たものを、このまま使用、あるいは錠剤成形機等で成形
したものを使用する。
【0033】ここで使用するオキシカルボン酸はその分
子構造中アルコール性水酸基一つ以上、およびカルボキ
シル基一つ以上有するものが使用できる。また、本発明
で使用するオキシカルボン酸は、一種のみならず、二種
以上使用してもかまわない。使用するオキシカルボン酸
は、特に限定する訳ではないが、グリコール酸、リンゴ
酸、乳酸、酒石酸、クエン酸、ヒドロアクリル酸、α−
オキシ酪酸、グリセリン酸、タルトロン酸等の脂肪族オ
キシカルボン酸のみならず、サリチル酸、メタ−オキシ
安息香酸、パラ−オキシ安息香酸、没食子酸、マンデル
酸、トロパ酸等の芳香族オキシカルボン酸なども使用で
きる。これらのオキシカルボン酸は光学活性において、
左旋性、右旋性、またラセミ体の何れでも使用できる
が、左旋性オキシカルボン酸が自然界に多く存在するの
で、より好ましい。
【0034】ここで使用するスルファミン酸は、アミド
スルフォン酸のN−アルキルおよびN−アリール誘導体
の何れも使用可能であるが、水溶性の大きい化合物がよ
り望ましい。
【0035】ここで使用する結合剤は、一般的に使用さ
れるもの、例えば、特に限定する訳ではないが、デンプ
ン、カルボキシメチルセルロース(CMC)、カルボキ
シメチルセルロースナトリウム(CMC−Na)、ポリ
ビニルピロリドン(PVP)、ヒドロオキシプロピルセ
ルロース(HPC)、ヒドロオキシプロピルメチルセル
ロース(HPMC)、メチルセルロース(MC)、ヒド
ロオキシプロピルスターチ(PHS)などがあり、その
配合量は水溶時間を目的の時間にコントロールできるよ
うに使用すれば良い。
【0036】これらを所定量分散混合し、目的物の溶解
に対し、即効性を求める場合は、結合剤を使わずに粉末
状態またはこれを水溶液にして使用する。逆に、ゆっく
りと溶かしたい場合、すなわち、時間的ファクターを持
たせる場合、あるいは指定形状で指定時間効力を持たせ
たい場合はブロック状に成形してもよい。この場合、球
状に成形すれば、常に一定の効果が得られる。すなわ
ち、球体の隙間が一定となり、ここに水が流れることに
より、接触面積から一定の目的の効果が得られる。従っ
て、球径を小さくすれば、接触面積が大きくなり、薬効
も大きくなるが、水流の抵抗性が増加する。しかし、洗
浄剤としての寿命は短くなる。逆に、球径を大きくすれ
ば、接触面積が小さくなり、薬効が小さくなるが、水流
の抵抗性が減少し、流れ易くなる。しかも、洗浄剤とし
ての寿命も長くなり経済性に優れる。すなわち、使用目
的により、形状、組成を変化させれば良い。
【0037】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明の特徴とすると
ころを一層明らかにする。
【0038】実施例1 オキシ酸としてLーリンゴ酸1
0gおよびクエン酸10gにスルファミン酸としてアミ
ドスルホン酸5gを加え、500ccの蒸留水に溶か
し、本発明の洗浄液とした。
【0039】次に、リン酸カルシウム(以上試薬は全て
和光純薬製特級を用いた。)を錠剤成形機を用いて、直
径5mmの球形に成形した。これを10個500ccの
ビーカーに入れ、先の洗浄液100ccを注ぎ込み室温
にて放置したところ30分以内に錠剤の形状が崩れ、粉
末化した後、3時間以内に全て溶けた。
【0040】実施例2 リン酸カルシウムの代わりに炭
酸カルシウムを使う以外は実施例1と同様に行ったとこ
ろ30分以内に錠剤の形状が崩れ、粉末化した後、3時
間以内に全て溶けた。
【0041】実施例3 リン酸カルシウムの代わりにシ
ュウ酸カルシウムを使う以外は実施例1と同様に行った
ところ30分以内に錠剤の形状が崩れ、粉末化した後、
3時間以内に全て溶けた。
【0042】実施例4 リン酸カルシウムの代わりに硫
酸カルシウムを使う以外は実施例1と同様に行ったとこ
ろ30分以内に錠剤の形状が崩れ、粉末化した後、3時
間以内に全て溶けた。
【0043】実施例5 Lーリンゴ酸100g、クエン
酸50g、アミドスルホン酸10gとカルボキシメチル
セルロース18gをよく混合し、実施例1と同様にして
直径5mmの球形に成形した。これを4個と実施例1の
リン酸カルシウム球体4個を歯科用スピットン内に置い
た。次いで水を毎分50cc流し、1時間後の減少率を
調べたところ、本発明の球体の減少率が1.3%に対
し、リン酸カルシウム球体の減少率は18%となった。
【0044】実施例6 歯科技工用の石膏用排水トラッ
プ内に固形の石膏クズ約100gを滞留させ、実施例1
で調製した本発明の水溶液180ccを流したところ石
膏は粉末状になり、全て流れた。
【0045】実施例7 歯科用金属(義歯によく用いる
金属でコバルト、ニッケル、金、銀、プラチナ等の合
金)約1×1×0.2(cm)に炎をあて黒く変色させ酸
化被膜を形成させた。これを100ccのビーカーに入
れ、実施例1の洗浄液50ccを注ぎ込んだところ、5
分以内に酸化被膜がとれて金属光沢が出てきた。
【0046】実施例8 通常使用の歯科用診療台バキュ
ームストレーナ内およびスピットン内に実施例5の本発
明の球体を8個づつ使用したところ、排水管内のカルシ
ウム系付着物は1日で全て除去または溶解して無くなっ
た。
【0047】実施例9 8時間使用済み義歯を実施例1
の水溶液に浸漬したところ、30分から1時間で表面付
着物は全て除去できた。
【0048】実施例10 人体よりの排泄物による便器
の付着物約100gを採取し実施例1で調整した本発明
の水溶液180cc浸漬したところ約20分で殆ど溶解
または形状の消失があった。
【0049】その他、種々の成分比で上記の洗浄剤を作
成し、溶解性をテストした結果は、オキシカルボンサン
化合物10〜90wt%、スルファミン酸10〜90w
t%の範囲の成分が良好であり、より好ましくはオキシ
カルボンサン化合物10〜70wt%、スルファミン酸
30〜90wt%の範囲であった。
【0050】比較例1 モノ硫酸カリウム20wt%、
過硼酸ナトリウム40wt%、ピロリン燐酸ナトリウム
10wt%、プロテアーゼ3wt%、ドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム5wt%、炭酸水素ナトリウム1
0wt%、硫酸ナトリウム11.998wt%、青色2
号0.002wt%からなる市販の義歯洗浄剤を実施例
1から実施例9まで同様に試験したが、脂肪・タンパク
等の有機物に対しては洗浄効果が観られたが、カルシウ
ム系化合物に対しては全く除去効果が観られなかった。
【0051】比較例2 リパーゼ、炭酸水素ナトリウ
ム、酒石酸、酒石酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、N
ーアシルアミノ酸を主成分とする市販排水管用洗浄剤を
実施例6〜8まで同様に試したが、カルシウム系化合物
に対しては全く除去効果が観られなかった。
【0052】
【発明の効果】本発明による洗浄剤は、従来の義歯用洗
浄剤に比べて歯石の除去という面で優れている。
【0053】本発明による洗浄剤は、カルシウム系化合
物に対し、溶解性に優れるため、主に歯科用排水管系洗
浄剤として従来の排水管系洗浄剤より優れる。
【0054】本発明による洗浄剤は、カルシウム系化合
物だけでなく有機汚泥系付着物ないし堆積物に対し溶解
性および除去作用も有する。
【0055】本発明による洗浄剤は従来の無機酸、無機
アルカリを使わずに同等の効果が得られるため、取り扱
いが安全である。
【0056】本発明による洗浄剤は、生分解性に優れた
化合物が主体なので、従来品と比べ、環境適合性に優れ
る。
【0057】本発明による洗浄剤は、金属の酸化被膜に
対しても有効であり、これは本発明の主目的ではない
が、良好な補助効果である。
【0058】以上を要約すると、本発明で得られる洗浄
剤は、従来の無機酸、無機アルカリを用いなければ除去
効果のなかった石灰質化した歯石・排水管用スケール等
に有効で、しかも取り扱いおよび環境にやさしく、安全
に使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 7/26 C11D 7/26 Fターム(参考) 4C083 AC301 AC302 AC791 AC792 AD272 CC41 CC42 DD23 EE36 EE37 4H003 BA17 DA06 DA13 DA20 DB01 EA06 EA08 EB08 EB22 EB42

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オキシカルボン酸化合物を少なくとも1種
    以上とスルファミン酸を少なくとも1種以上とからなる
    組成物であることを特徴とする排水管等のカルシウム系
    化合物の堆積物除去剤。
  2. 【請求項2】オキシカルボン酸化合物を少なくとも1種
    以上にスルファミン酸を少なくとも1種以上を加えて基
    剤とし、該基剤100重量部に対し、結合剤5〜100
    重量部とを混合し成形してなることを特徴とする義歯用
    洗浄剤。
  3. 【請求項3】リンゴ酸、クエン酸およびアミドスルホン
    酸ならびに結合剤とからなることを特徴とする請求項2
    記載の義歯用固形洗浄剤。
  4. 【請求項4】オキシカルボン酸化合物を少なくとも1種
    以上とスルファミン酸を少なくとも1種以上を加えて基
    剤とし、該基剤100重量部に対し、結合剤5〜100
    重量部を混合し成形してなることを特徴とする歯科吐唾
    ボール用固形洗浄剤。
  5. 【請求項5】リンゴ酸、クエン酸およびアミドスルホン
    酸ならびに結合剤とからなることを特徴とする請求項4
    記載の歯科用吐唾ボール用洗浄剤。
  6. 【請求項6】オキシカルボン酸化合物を少なくとも1種
    以上とスルファミン酸を少なくとも1種以上加えて基剤
    とし、該基剤100重量部に対し、結合剤5〜100重
    量部を混合し成形してなることを特徴とする固形排水管
    用洗浄剤。
  7. 【請求項7】リンゴ酸、クエン酸およびアミドスルホン
    酸ならびに結合剤とからなることを特徴とする請求項6
    記載の排水管用固形洗浄剤。
  8. 【請求項8】オキシカルボン酸化合物を少なくとも1種
    以上とスルファミン酸を少なくとも1種以上加えて基剤
    とし、該基剤100重量部に対し、結合剤5〜100重
    量部を混合し成形してなることを特徴とする便器関連機
    器用固形洗浄剤。
  9. 【請求項9】リンゴ酸、クエン酸およびアミドスルホン
    酸ならびに結合剤とからなることを特徴とする請求項8
    記載の便器関連機器用洗浄剤。
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