JPH07157799A - 実験動物飼育施設の尿石除去剤 - Google Patents

実験動物飼育施設の尿石除去剤

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JPH07157799A
JPH07157799A JP33941293A JP33941293A JPH07157799A JP H07157799 A JPH07157799 A JP H07157799A JP 33941293 A JP33941293 A JP 33941293A JP 33941293 A JP33941293 A JP 33941293A JP H07157799 A JPH07157799 A JP H07157799A
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JP
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acid
surfactant
urinary
removing agent
water
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JP33941293A
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Eiji Takemura
英二 竹村
Hiroki Nanba
博樹 南場
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Nippon Soda Co Ltd
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    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D1/00Detergent compositions based essentially on surface-active compounds; Use of these compounds as a detergent
    • C11D1/02Anionic compounds
    • C11D1/12Sulfonic acids or sulfuric acid esters; Salts thereof
    • C11D1/123Sulfonic acids or sulfuric acid esters; Salts thereof derived from carboxylic acids, e.g. sulfosuccinates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D7/00Compositions of detergents based essentially on non-surface-active compounds
    • C11D7/02Inorganic compounds
    • C11D7/04Water-soluble compounds
    • C11D7/08Acids

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Abstract

(57)【要約】 【目的】実験動物の尿石の優れた除去効果を発揮し、作
業者の皮膚への刺激も少なく、かつ長期間の使用によっ
ても施設や器具の材質の腐食が少ない実験動物飼育施設
用尿石除去剤を提供する。 【構成】酸性物質及び浸透性界面活性剤を含有すること
を特徴とする実験動物飼育施設用尿石除去剤。 【効果】実験動物飼育施設や器具に付着する尿石の除去
に顕著な効果を発揮し、施設や器具の材質をも腐食せ
ず、かつ臭気による作業環境の悪化や作業者に皮膚刺激
の不快感を与えない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は実験動物飼育施設用の尿
石除去剤に係り、更に詳しくは、実験動物の飼育施設や
器具に付着する糞尿の汚れを溶解除去する薬剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】実験動物飼育施設や器具には実験動物の
糞尿の変質した尿石とよばれる強固な汚れが付着する。
この尿石を溶解除去する薬剤としてはスルファミン酸と
有機酸の混合水溶液、スルファミン酸と燐酸の混合水溶
液等が市販されており、一部では人間のトイレの洗浄剤
である塩酸系の薬剤も使用されている。また、本発明者
等は硝酸と燐酸からなる薬剤(特願平4─187404
号)を提案し、一部実用に供している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】実験動物飼育施設用洗
浄剤として市販されているスルファミン酸と有機酸の混
合水溶液、スルファミン酸と燐酸の混合水溶液等は、そ
の尿石除去効果が不充分であり、少量の尿石は薬剤だけ
でも除去可能であるが、長期間使用した飼育施設や器具
の多量に付着した尿石は溶解除去することはできない。
そのため、金属のヘラ等で機械的に尿石の大部分を落と
した後に薬剤で仕上げの除去を行う等の方法が一般的に
採用されている。
【0004】一方、人間のトイレ用の塩酸系洗浄剤は尿
石の除去に優れた効果を発揮し、多量に付着した尿石も
薬剤のみで溶解除去が可能であるが、実験動物の飼育施
設や器具の材質であるステンレスやアルミニウムを腐食
させるため一般的には採用されていない。
【0005】また、本発明者等が提案した硝酸と燐酸か
らなる薬剤(特願平4−187404号)は、尿石の溶
解除去に優れた効果を発揮し、かつステンレスやアルミ
ニウムの腐食量も少ない優れた薬剤であるが、作業者の
皮膚への刺激が大きく、かつ希釈液にアルミニウム製の
器具を長時間浸漬させて尿石を溶解除去する操作を長期
間繰り返すと、一部の器具においてアルミニウムとステ
ンレスの接合部等のアルミニウムに腐食を生じる場合が
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前述の課
題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、スルファミン酸
と有機酸の混合水溶液に浸透性界面活性剤を配合した薬
剤が、実験動物の尿が分解して生成したカルシウム系化
合物と有機物の混合物である尿石の優れた除去効果を発
揮し、かつ作業者の皮膚への刺激も少なく、長期間に渡
り希釈液に長時間浸漬して尿石除去を行う作業を繰り返
してもアルミニウムの腐食が少ないことを見出し、本発
明を完成させた。以下、本発明を詳細に説明する。
【0007】本発明において酸性物質は、水に溶解しp
Hを2以下にすることができ、かつアルミニウムの腐食
が少ない物質であり、硝酸、硫酸、燐酸等の鉱酸、各種
有機酸類、スルファミン酸等が使用され、dl−リンゴ
酸、グリコール酸、ギ酸等のカルボン酸類やスルファミ
ン酸等が好ましく使用される。
【0008】これらの酸性物質は1種単独でも使用可能
であるが、2種以上の混合物として使用される場合が多
い。
【0009】好ましい酸性物質の配合組成は、dl−リ
ンゴ酸、グリコ−ル酸、コハク酸からなる群より選ばれ
る少なくとも1種とスルファミン酸との混合物であり、
水に対し混合物の当量濃度が大きくなる配合比率が好ま
しく選択される。
【0010】また、ギ酸、硝酸、硫酸等の配合も尿石除
去効果の向上に有効であり、使用者の皮膚刺激や酸臭気
に影響のない範囲で配合される。これらの酸の配合濃度
は他の酸の濃度によっても異なるが、最終組成物に対し
てギ酸で1〜7%、硝酸で1〜10%、硫酸で1〜10
%である。
【0011】本発明において浸透性界面活性剤は、非イ
オン系、陰イオン系、陽イオン系の浸透性を有する剤で
あり、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノス
テアレート、ソルビタンモノオレート、ジアルキルスル
フォコハク酸エステル、及びジアルキルスルフォコハク
酸エステルの塩等が好ましく使用される。ジアルキルス
ルフォコハク酸エステルとしてはジオクチルスルフォコ
ハク酸エステル、ジ−n−ドデシルスルフォコハク酸エ
ステル、ジ−2−エチルヘキシルスルフォコハク酸エス
テル、ジ−n−シクロヘキシルスルフォコハク酸エステ
ル等が好ましく使用され、ジアルキルスルフォコハク酸
エステルの塩としては、前記のジアルキルスルフォコハ
ク酸エステルのナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム
塩、マグネシウム塩、亜鉛塩等の各種金属塩が好ましく
使用され、ナトリウム塩が特に好ましく使用される。こ
れらの浸透性界面活性剤は単独でも使用可能であるが、
二種以上の混合物としても使用できる。
【0012】なお、ソルビタンモノパルミテート、ソル
ビタンモノステアレート、ソルビタンモノオレート、ジ
オクチルスルフォコハク酸エステル等の水に難溶性の浸
透性界面活性剤は、単独では使用が困難であり、水に溶
解させるために、他の水に易溶性の界面活性剤特に水に
易溶性の非イオン系界面活性剤と混合して使用される。
これら界面活性剤の中でもソルビタンモノオレートと水
溶性の非イオン系界面活性剤の混合物は水への溶解性が
良好であり、かつ尿石防止効果も優れており好ましく使
用され、固体の成形体又は粉末に添加するにはソルビタ
ンモノオレートとプロピレンオキサイド−エチレンオキ
サイド共重合物の混合粒子が特に好ましく使用される。
【0013】薬剤中の浸透性界面活性剤の含有量は、界
面活性剤の種類により若干異なるが、酸性物質100重
量部に対し、0.1〜20重量部好ましくは0.5〜5
重量部添加される。
【0014】本発明の尿石防止剤中には、所望により腐
食防止剤、増粘剤、消泡剤、着色剤界面活性剤等を添加
することができる。
【0015】腐食防止剤は、機材、洗浄槽や排水管等の
腐食を防止するために添加され、アルキルチオ尿素系、
アミン系、トリアゾール系等の薬剤の一種若しくは二種
以上の混合物を使用することができる。
【0016】増粘剤は、薬剤を添加した洗浄剤が尿石付
着施設や機材の表面に残留し易くするために添加され、
各種水溶性高分子等が好ましく添加される。
【0017】消泡剤は、尿石除去の際に発生する泡の防
止や界面活性剤の泡立ちによる浄化槽等への悪影響を防
止するために添加され、非イオン系界面活性剤やシリコ
ン系の消泡剤等が好ましく添加される。
【0018】着色剤は薬剤を着色し、薬剤の散布部分を
明確にし、かつ希釈して使用する際の濃度目安とするた
めに添加され、各種顔料や染料が使用され、好ましくは
メチレンブルーが使用される。
【0019】界面活性剤は、尿石中の有機物の分散除去
を目的に添加され、各種公知の非イオン系、陰イオン
系、陽イオン系の界面活性剤が1種単独もしくは2種以
上の混合物として添加される。
【0020】本発明の尿石除去剤は、通常は酸性物質及
び浸透性界面活性剤、又は酸性物質及び浸透性界面活性
剤と水に易溶性の界面活性剤を含有する混合水溶液の形
をとるが、強酸性の水溶液中では浸透性界面活性剤が変
質し易いので、酸性物質の水溶液及び浸透性界面活性
剤、又は酸性物質及び浸透性界面活性剤と水に易溶性の
界面活性剤を含有する混合水溶液を使用時に混合し使用
する2液タイプの薬剤とすることもできる。
【0021】さらに、液状の薬剤は多量の水を溶解水と
して含有させる必要があり、輸送や保管時の扱いに余分
な費用や労力を必要とし、容器も耐酸性の容器に充填さ
せなければならないため高価なものとなるため、使用時
に液体として使用する薬剤の場合であっても、輸送や保
管は酸性物質及び浸透性界面活性剤、又は酸性物質及び
浸透性界面活性剤と水に易溶性の界面活性剤を含有する
混合粉末、顆粒状もしくは錠剤の形で行い、使用時に適
当量の水に溶解させて液状として使用すると費用と労力
の無駄を省くことが可能となる。
【0022】使用時に水に溶解させるタイプの粉末もし
くは顆粒状薬剤としては、水に易溶性の固体酸性物質と
浸透性界面活性剤、又は水に易溶の固体酸性物質及び浸
透性界面活性剤と水に易溶性の界面活性剤を含有する混
合物が好ましく使用されるが、dl−リンゴ酸もしくは
dl−リンゴ酸とスルファミン酸の混合粉末と浸透性界
面活性剤、又はdl−リンゴ酸とスルファミン酸の混合
粉末及び浸透性界面活性剤と水に易溶性の界面活性剤と
の混合物が特に好ましく使用される。
【0023】本発明の尿石除去剤は、原液もしくは原液
を水で2〜3倍に希釈した液を尿石付着部分に散布し、
数分放置後に水洗する方法、ブラシに原液を染み込ませ
尿石を擦る方法、5〜20倍程度に水で希釈した液に機
材を1〜2時間浸漬させた後に水洗する方法等により使
用することができる。なお尿石付着部分に散布もしくは
ブラシに染み込ませ尿石を擦る方法で使用する原液もし
くは2〜3倍希釈水溶液中の酸性物質濃度は5〜30%
が好ましく、機材を1〜2時間浸漬させた後に水洗する
方法に使用する5〜20倍希釈液中の酸性物質濃度は1
〜10%が好ましい。
【0024】
【作用】ウサギやモルモット等の実験動物の尿中には、
カルシウムが水に溶解及び不溶解の両方の形で存在して
いる。また、尿中には尿素が含まれており、この尿素に
動物のフン中や空気中の雑菌が作用しアンモニアと二酸
化炭素に分解する。アンモニアの生成により尿のpHが
上昇すると尿中のカルシウムの溶解度は減少し、これが
二酸化炭素と反応すると強固な炭酸カルシウムのスケー
ルを生成し、飼育施設や機材類に付着することになる。
この炭酸カルシウムのスケールに微生物の作用や乾燥に
より、尿中のタンパク質等の有機物が不溶化して取り込
まれたものが実験動物の尿石である。
【0025】尿石は炭酸カルシウムと不溶解性有機物の
混合物であり、両者が層状に混じりあっているため強酸
性の洗浄剤でないと溶解が困難である。カルシウム系化
合物の溶解には、強酸性であり、かつ不溶性のカルシウ
ム塩類を生成しない塩酸、スルファミン酸、硝酸等が適
しており、一般には塩酸が家庭のトイレ用洗浄剤として
広く使用されている。しかしながら、前述の様に塩酸は
実験動物飼育施設や器具の材質として多く使用されてい
るステンレスやアルミニウムを腐食するために好ましく
ない。
【0026】また、硝酸は尿石の除去力が強くかつアル
ミニウムの腐食が少ないが、皮膚等への刺激性が強く、
高濃度品は刺激臭を発生する欠点を有している。
【0027】本発明の実験動物飼育施設の尿石除去剤
は、酸性物質に浸透性界面活性剤を配合することによ
り、比較的弱い酸性液でも浸透性界面活性剤の作用によ
り尿石の内部に浸透して尿石の除去を可能ならしめたも
のである。従って、酸性物質単独では尿石除去力は不充
分なカルボン酸の様な弱酸の水溶液であっても浸透性界
面活性剤の配合により尿石除去力が向上し、かつアルミ
ニウムの腐食や使用者への皮膚刺激は塩酸や硝酸等の強
酸を使用した除去剤に比べ、大幅に減少させた優れた尿
石除去剤として使用可能になる。また、スルファミン酸
や硝酸、硫酸等の強酸をアルミニウムの腐食や使用者の
皮膚刺激に影響を与えない範囲の濃度でカルボン酸に配
合した薬剤は、尿石除去力をより強力にすることが可能
となる。
【0028】
【実施例】本発明を、以下の実施例により更に具体的に
説明する。ただし、本発明の範囲は、下記実施例により
何等限定されるものではない。
【0029】1)薬剤の調製 実施例1 スルファミン酸15%、アルキルチオ尿素系腐食防止剤
1%、及びジオクチルスルフォコハク酸ナトリウム1%
の割合で含有する水溶液D−1を調製した。
【0030】実施例2 スルファミン酸8%、dl−リンゴ酸10%、グリコー
ル酸12%、ジ−n−ドデシルスルフォコハク酸ナトリ
ウム1%、アルキルチオ尿素系腐食防止1%、及びトリ
アゾール系腐食防止剤1%の割合で含有する水溶液D−
2を調製した。
【0031】実施例3 スルファミン酸8%、dl−リンゴ酸18%、ギ酸5
%、硫酸5%、ソルビタンモノオレート0.5%、ポリ
オキシエチレンアルキルフェノールエーテル1%、及び
アルキルチオ尿素系腐食防止1%の割合で含有する水溶
液D−3を調製した。
【0032】実施例4 スルファミン酸8%、dl−リンゴ酸25%、硝酸3
%、及びアルキルチオ尿素系腐食防止1%の水溶液90
部とジ−2−エチルヘキシルスルフォコハク酸ナトリウ
ム3%及びポリオキシエチレンアルキルフェノールエー
テル5%の水溶液10部を使用時に混合して水溶液D−
4を調製した。
【0033】実施例5 dl−リンゴ酸92部、ソルビタンモノオレート2部、
ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル2部、
及びアルキルチオ尿素系腐食防止3部の混合物を使用時
に水に溶解して30%水溶液D−5を調製した。
【0034】比較例1 硝酸25%、燐酸15%及びアルキルチオ尿素系腐食防
止剤1.0重量%の割合で含有する水溶液R−1を調製
した。
【0035】比較例2 スルファミン酸15%及びアルキルチオ尿素系腐食防止
剤1%の割合で含有する水溶液R−2を調製した。
【0036】比較例3 スルファミン酸8%、dl−リンゴ酸18%、ギ酸5
%、硫酸5%及びアルキルチオ尿素系腐食防止1%の割
合で含有する水溶液R−3を調製した。
【0037】比較例4 塩酸9重量%及びアルキルチオ尿素系腐食防止剤1.0
重量%の割合で含有する水溶液R−4を調製した。
【0038】以上調製したD−1〜D−5、R−1〜R
−4の薬剤を用い、後記の評価方法にて評価試験を行っ
た。
【0039】3)評価試験 原液塗布法での尿石除去力 兎を3週間飼育し、尿石が多量に付着したアルミニウム
製の糞尿受けのバットに薬剤原液200mlを塗布し、
5分放置後水洗して尿石の除去状態を観察した。
【0040】希釈液への浸漬法による尿石除去力 兎を3週間飼育して尿石が多量に付着したアルミニウム
製の糞尿受けのバットを、水で10倍に希釈した薬剤液
に浸漬したのち1時間放置後水洗して尿石の除去状態を
観察した。
【0041】アルミニウムとステンレスの腐食 アルミニウム及びステンレスを材料としている兎のケー
ジを10倍希釈液に2時間浸漬する方法で尿石除去を2
週間間隔で行い、6ヵ月後にケージの腐食状態を目視観
察した。
【0042】薬剤臭気 使用時の薬剤臭気を官能検査により判定した。
【0043】皮膚刺激性 原液を使用しての作業を各薬剤1日ずつ行い、作業者の
官能評価を得た。
【0044】以上の試験結果を表1に示す。なお表中の
記号は以下の意味を表す。 ・尿石除去力 ◎:尿石完全除去 ,○:尿石が僅かに残 △:尿石除去力小 ,×:尿石殆ど除去されず ・ケ−ジの腐食 ○:腐食なし ,△:僅かに腐食 ,×:明らかに腐
食 ・薬剤臭気 ◎:殆ど無臭 ,○:僅かな薬剤臭 △:薬剤臭気あり ,×:薬剤臭気強 ・皮膚刺激 ◎:刺激無し ,○:殆ど刺激なし △:刺激あり ,×:刺激強
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】本発明の酸性物質及び浸透性界面活性剤
を含有する実験動物施設の尿石除去剤は、前記評価試験
結果の表1、に示す如く、実験動物飼育施設や器具に付
着する尿石の除去に顕著な効果を発揮し、かつ施設や器
具の材質をも腐食せず、臭気による作業環境の悪化や作
業者に皮膚刺激の不快感を与えない優れた尿石除去剤で
ある。従って、本発明は、水洗式実験動物飼育架台の施
設や機材に付着し、悪臭や雑菌の繁殖により実験動物の
飼育環境を悪化させる尿石の除去薬剤であり、試験精度
の向上と飼育労力の低減による科学的かつ産業的意義は
極めて大きい。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸性物質及び浸透性界面活性剤を含有する
    ことを特徴とする実験動物飼育施設用尿石除去剤
  2. 【請求項2】酸性物質が、スルファミン酸及びカルボン
    酸を含有する混合物であることを特徴とする請求項1記
    載の実験動物飼育施設用尿石除去剤
  3. 【請求項3】浸透性界面活性剤が、ソルビタンモノオレ
    ート、ジアルキルスルフォコハク酸エステル及びそれら
    の塩類からなる群から選ばれた少なくとも一種であるこ
    とを特徴とする請求項1及び2記載の実験動物飼育施設
    用尿石除去剤
JP33941293A 1993-12-03 1993-12-03 実験動物飼育施設の尿石除去剤 Pending JPH07157799A (ja)

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