JPH0774141B2 - 義歯洗浄剤 - Google Patents

義歯洗浄剤

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JPH0774141B2
JPH0774141B2 JP61047729A JP4772986A JPH0774141B2 JP H0774141 B2 JPH0774141 B2 JP H0774141B2 JP 61047729 A JP61047729 A JP 61047729A JP 4772986 A JP4772986 A JP 4772986A JP H0774141 B2 JPH0774141 B2 JP H0774141B2
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貞之 夕田
和男 佐藤
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三金工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、デンチャープラーク中の真菌とりわけカンジ
ダ菌に対する殺菌乃至静菌能等の優れた義歯洗浄剤に関
するものである。
[従来の技術] 義歯装着者は、食後や就寝前等に義歯を取りはずすと共
にこれを洗浄し、義歯に付着した食餌かすの他いわゆる
デンチャープラークを完全に除去しておくのが好まし
い。ところが使用者の洗浄が不十分であったりデンチャ
ープラークが付着性の強いものであるときには、これら
を十分に除去しきれないことがあり、口内炎発症の原因
となっている。口内炎の発症に見舞われると義歯装着者
でなくても食物を口に入れただけで激しい痛みが走り、
本来楽しいはずの食事に苦痛が伴なうものである。まし
て義歯装着者の様に咀嚼に苦労しなければならない人達
にとっては、その苦痛は一層大きなものとなり、食欲不
振を招き全身状態の悪化を招くことすらある。
口内炎はかねてよりビタミンB類の不足によって起こる
と言われているが、最近の歯科・皮膚科学的研究の結果
によると、上記デンチャープラーク中の真菌とりわけカ
ンジダ菌(以下口腔内真菌という場合もある)によって
も発症することが分かってきた。従って上記デンチャー
プラーク中の口腔内真菌を例えば洗浄剤等によって完全
に除去しておくことは、上記口内炎の予防にとって極め
て重要なことである。
[発明が解決しようとする問題点] 上記洗浄剤としては、(A)くえん酸や酒石酸に炭酸水
素ナトリウムを配合し、炭酸ガスを発泡させるタイプの
もの、(B)過硼酸ナトリウム,過硫酸カリウム,次亜
鉛素酸ナトリウム等を1種或は2種以上配合して酸素を
発泡させ、活性酸素或は塩素の作用により洗浄効果を増
強させたもの、(C)特開昭51−88415号公報に開示さ
れている様な発泡性組成物の形の酵素層と同じく発泡性
組成物の形の活性酸素層を積層した錠剤タイプの洗浄
剤,等が汎用されている。
ところがこれらは(1)Co2及びO2発泡による機械的洗
浄作用、(2)デンチャープラークの酵素剤による分
解、(3)活性酸素剤の殺菌硬化を適当に組み合わせて
なんらかの作用を期待しただけのものであり、上記口腔
内真菌に対して格段の配慮が払われているとは言えな
い。この様なところから上記口腔内細菌に対して殺菌的
乃至静菌的作用を発揮する様な洗浄剤への開発が望まれ
るに至った。又上記作用は人体に悪影響を及ぼすもので
あってはならないことは言うまでもない。
本発明はこうした事情を考慮してなされたものであっ
て、口内炎の原因菌である口腔内真菌に特異的な殺菌乃
至静菌作用を発揮すると共に、人体に悪影響を及ぼすと
いう心配のない義歯洗浄剤を提供しようとするものであ
る。
[問題点を解決する為の手段] 本発明に係る義歯洗浄剤とは、オウバク,オウレン,オ
ウゴン,コウボク,ケイヒ,ゲンノショウコ,インチン
コウから選択される生薬又はその標準品を含むところに
その要旨が存在するものである。
[作用] 口腔内真菌に対して殺菌・静菌作用を示す薬物として
は、各種抗生物質をはじめ色々な抗真菌剤を挙げること
ができるが、上記抗生物質等は比較的高価であり、これ
を使い捨てである義歯洗浄剤に適用すると、高価になる
という理由から使用者が使用量を少なくする恐れがあっ
て、必ずしも良好な効果を安定して発揮できる訳ではな
く、また安価な殺菌剤は人体に対する毒性もあり、その
使用には躊躇せざるを得ない。そこでより安価且つ安全
な薬剤として生薬に着目し検討を開始した。
即ちまず第1表に示す様な種々の生薬についてカンジダ
アルビカンス(Candida albicans)に対する抗菌作用を
下記の如き方法で検討し、同表に併記する様な結果を得
た。
供試株菌(Candida albicans IFO 1385)を24時間,37℃
でサブロウ液体培地で増菌後、滅菌生理食塩水で3回洗
浄し、滅菌生理食塩水に懸濁させ、O.D.λ=600nm=1.0
となるように調整し、0.1mlをサブロウ寒天平板培地に
コンラージ棒で均等に塗布した。
生薬および抽出エキスは、エタノールを用いて第1表に
示した濃度となる様に混和・溶解し、これに6mmφのペ
ーパーディスクを浸漬した後、上記のサブロウ平板培地
にペーパーディスクを放置し、37℃で24時間培養し、阻
止帯を判定した。
<阻止帯判定基準> ◎:10mmφ以上 ○:6〜10mmφ ×:無 第1表から明らかな様に、オウレン,オウゴン,オウバ
ク,コウボク,ケイヒ,ゲンノショウコ,インチンコウ
はカンジダアルビカンスに対して特に強力な抗菌作用を
示すことが分かる。
更に本発明者等は、第2表の如き標準品を用いてカンジ
ダアルビカンスに対する最小生育阻止濃度(MIC)を検
討し、同表に示す結果を得た。
この結果から明らかな様にバイカレイン標準品,バイカ
リン標準品,塩化ベルベリン標準品,オウゴニン標準品
は極めて小さな最小生育阻止濃度を有していることが分
かる。
次いで本発明者等は、上記生薬の有効成分について、抗
菌作用を検討すべく、オウゴン,オウバク,オウレン等
の有効成分であるバイカレイン,塩化バルベリンについ
て検討を行なうと共にバイカレインの色々な誘導体につ
いて上記殺菌・静菌作用を検討すべくバイカレイン、バ
イカリン、オウゴニン等の構造的相関に着目して調査を
続けた。その結果一般式 (式中Rは水素、低級アルキル基、グルクノロイル基を
示す) で表わされる物質であれば、そのいずれもが上記口腔内
真菌に有効であることを知った。但しバイカレインはR
=H、バイカリンはR=グルクノロイル基(C6H9O6)、
オウゴニンはR=CH3である。
一方ベルベリンについても同様の検討を行なったとこ
ろ、一般式 (式中R1,R2は同一又は異なった低級アルキル基を示
す) で表わされる物質が有効であることを知った。尚上述の
如きバイカレイン、ベルベリン等の安全性を確認する為
にLD50等を検討したところ、前記抗生物質等に比較して
極めて安全な薬物であることが分かった。
本発明は大略以上の様に構成されているが、(a)発泡
剤、(b)界面活性剤、(c)洗浄助剤(ビルダー)、
(d)活性酸素発生剤、(e)次亜鉛素酸塩、(f)酵
素(g)抗生物質等の1種以上と組み合わせて構成する
ことによって、上記(a)〜(g)本来の作用を追加す
ることはもとよりであるが、上記生薬等の洗浄効果(殺
菌を除去する効果)をより一層有効に発揮させるために
は、界面活性剤および洗浄助剤を併用することが望まし
い。
尚上記生薬等の配合率については特に限定を要しない
が、洗浄効果(殺菌・静菌効果)を効果的に発揮させる
為には、0.5〜60%であることが望ましい。又上記
(a)〜(g)については従来より用いられている範に
従った配合量であれば良い。
[実施例] 実施例1 液剤 ラウロイルサルコシン酸ナトリウム 20重量部 クロルヘキシジングルコン酸ナトリウム 2重量部 EDTAナトリウム(エチレンジアミンテトラアセテート・
4Na) 6重量部 バイカレン 1重量部 塩化ベルベリン 1重量部 エチルアルコール 60重量部 精製水 10重量部 香 料 適 量 上記成分をよく混合し、その0.5〜1.5gを100〜150mlの
水に溶解して使用する。
実施例2 散剤 炭酸水素ナトリウム 31重量部 クエン酸 25重量部 ラウリル硫酸ナトリウム 6重量部 トリポリリン酸ナトリウム 13重量部 ポリエチレングリコール 2重量部 オウバク 15重量部 オウレン 8重量部 香 料 適 量 上記成分をよく混合し、その1.0〜2.5gを100〜150mlの
水に溶解して使用する。
実施例3 錠剤 炭酸水素ナトリウム 30重量部 酒石酸 27重量部 ココイルサルコシン酸ナトリウム 5重量部 ラウリル硫酸ナトリウム 5重量部 塩化ベンザルコニウム 2重量部 EDTAナトリウム 5重量部 トリポリリン酸ナトリウム 14重量部 ポリエチレングリコール 2重量部 オウゴン 5重量部 オウレン 5重量部 香 料 適 量 上記成分をよく混合し、その2〜3gを打錠機で打錠し、
実施例1と同様にして用いる。
実施例4 錠剤 炭酸水素ナトリウム 27重量部 クエン酸 22重量部 過硼酸ナトリウム 10重量部 ラウロイルサルコシン酸ナトリウム 6重量部 クロルヘキシジングルコン酸ナトリウム 2重量部 トリポリリン酸ナトリウム 17重量部 カルボキシメチルセルロースナトリウム 3重量部 バイカリン 1重量部 オウゴニン 1重量部 塩化ベルベリン 1重量部 オウバク 10重量部 色 素 適 量 (カラータイマー 食用青色3号) 香 料 適 量 上記成分を、実施例3と同様にして錠剤を製造し使用す
る。
上記実施例1〜4の抗菌作用を検討する為に下記の如き
実験を行なった。
実験 床用レジン(ポリメチルメタクリレート)で、1×2mm
のプレートを作成し、洗浄後カンジダアルビカンス(Ca
ndida albicans IFO 1385)の菌液(O.D.λ=600nm=1.
0)10mlの入った試験管(16mmφ)に入れてから37℃,3
時間インキュベートし、菌をレジンプレートに付着させ
た。
得られた菌付着プレートを無菌水で洗浄後、100ml水入
りビーカーに浸漬し、各実施例の洗浄剤で30分間洗浄し
た後、蒸溜水で更に洗浄し、メタノール固定を行なった
後グラム染色し顕微鏡で菌数を測定した。水だけのもの
を対照として、各洗浄剤の菌体除去効果を下記の式によ
って百分率(%)で表わし、結果を第3表に示した。
第3表より明らかな様に、実施例1〜4の洗浄剤はいず
れも極めて優れた菌体除去効果を有していた。
[発明の効果] 本発明は以上の様に構成されているので下記の如き優れ
た効果が発揮される。
(1)口腔内真菌に対して特異的な作用を示ししかも人
体に対する影響が軽微な義歯洗浄剤を提供することがで
きた。
(2)前記(a)〜(g)に示した薬物と組み合わせて
用いることによって、これらの薬剤の作用を追加するこ
とができると同時に、これによって上記口腔内真菌に対
する殺菌・静菌作用を増強することができる。
(3)口腔内真菌に起因する口内炎の予防に資すること
ができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オウバク,オウレン,オウゴン,コウボ
    ク,ケイヒ,ゲンノショウコ,インチンコウから選択さ
    れる生薬又はその標準品を含むことを特徴とする義歯洗
    浄剤。
JP61047729A 1986-03-05 1986-03-05 義歯洗浄剤 Expired - Lifetime JPH0774141B2 (ja)

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