JP2540825Y2 - 船舶用水中清掃工具 - Google Patents

船舶用水中清掃工具

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JP2540825Y2
JP2540825Y2 JP1992083682U JP8368292U JP2540825Y2 JP 2540825 Y2 JP2540825 Y2 JP 2540825Y2 JP 1992083682 U JP1992083682 U JP 1992083682U JP 8368292 U JP8368292 U JP 8368292U JP 2540825 Y2 JP2540825 Y2 JP 2540825Y2
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cleaning
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JP1992083682U
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JPH0642592U (ja
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宏毅 坂東
保彦 堀
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Oshima Shipbuilding Co Ltd
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Oshima Shipbuilding Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、海上に係船中の船舶
の水面下に没している部分の船体表面に付着するスライ
ム(水アカ)を除去する船舶用清掃工具に係り、特に、
船体表面に形成された塗膜を傷つけることなく、しかも
ドックに入れることなく海上で、船体表面に付着したス
ライム(水アカ)を除去することのできる船舶用水中清
掃工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば新造船等の船舶を海上に係
船するとすぐに、係船中の船舶の水面下に没している部
分の船体表面には、スライム(ノリのような水アカ)が
付着する。特に、新造船にあっては客先に渡す前に船体
表面に付着したスライムを除去する必要がある。
【0003】従来のスライムを除去する方法は、海上に
係船中の船舶をドックに入れ、ドック内の水を抜いて、
船体の水面下に没していた部分を暴露させ、海水、清水
等を高圧で当てて、除去するものであった。
【0004】また、船体表面を清掃する装置として水中
クリーニング装置が知られているが、本装置は主として
船体表面に付着したカキ、フジツボ等の貝落とし用とし
て開発されたものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、船舶を
ドックに入れて船体表面に付着したスライムを除去する
従来の方法にあっては、ドックスケジュールに左右さ
れ、船舶の建造工程や運航工程を大きく制限すると共
に、船舶のドック内への移動、ドック内の排水など、多
額のドック費用が必要となる。
【0006】また、前記の水中クリーニング装置を使用
する方法にあっては、本装置は主として船体表面に付着
したカキ、フジツボ等の貝落とし用として開発されてい
るため、船体表面に形成された塗膜も同時に削り落とし
てしまい、塗膜を傷つけることなくスライムのみを落と
すことはできないのが現状である。
【0007】この考案は、上記のような課題に鑑み、そ
の課題を解決すべく創案されたものであって、その目的
とするところは、ドックスケジュールに左右されること
なく、また多額のドック費用を不要にでき、しかも船体
表面に形成された塗膜を傷つけることなくスライムのみ
を除去することのできる船舶用水中清掃工具を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めにこの考案は、内部が中空な筒状の清掃器具に前方に
向けてフレキシブルな糸状又は布状の清掃片を着脱自在
に装着し、清掃器具の前部の前記清掃片をはさんでその
両側に高圧空気又は高圧水流で該清掃片を揺動させる
数の高圧空気又は高圧水流の噴射用孔を形成し、清掃器
具に高圧空気を供給する高圧空気供給ポンプと高圧水流
を供給する高圧水流供給ポンプとを装備し、高圧空気供
給ポンプ及び高圧水流供給ポンプと前記清掃器具とをホ
ースで接続した構成よりなる。
【0009】
【作用】以上のような構成を有するこの考案は、次のよ
うに作用する。すなわち、海上に係船中の船舶の水面下
の船体表面に付着したスライムを除去する場合には、船
舶をドックに入れずに海上において、本考案の船舶用水
中清掃工具を用いてダイバーが水中に潜り、水中でダイ
バーが船舶用水中清掃工具を操作して、高圧空気供給ポ
ンプ又は高圧水流供給ポンプからホースを通じて供給さ
れた高圧空気又は高圧水流を、清掃器具に形成された噴
射用孔から噴射させ、高圧空気又は高圧水流の噴射を利
用して清掃片を揺動させて、揺動する清掃片と噴射する
高圧空気又は高圧水流で船体表面に付着したスライムを
除去するように作用する。
【0010】
【実施例】以下、図面に記載の実施例に基づいてこの考
案をより具体的に説明する。ここで、図1は船舶用水中
清掃工具の全体概略図、図2は清掃器具の断面図であ
る。
【0011】図において、船舶用水中清掃工具1は、水
面下の船体表面に付着したスライムをその表面の塗膜を
傷めることなく除去する工具で、ダイバーによって水中
で使用される。この船舶用水中清掃工具1は、船体表面
を清掃する清掃片2、清掃片2を装着する清掃器具3、
清掃器具3に高圧空気を供給する高圧空気供給ポンプ4
と高圧水流を供給する高圧水流供給ポンプ5、高圧空気
供給ポンプ4及び高圧水流供給ポンプ5と清掃器具3と
を結ぶホース6等から構成されている。
【0012】前記清掃片2は、船体表面に付着したスラ
イムを拭き取るもので、フレキシブルな糸状又は布状の
ものからなる。清掃片2はビニール、ポリエチレン、木
綿等で、糸状又は布状に編んだものである。この実施例
では糸状のものから形成されている。糸状の清掃片2が
前記清掃器具3に前方に向けて多数装着されている。糸
状の清掃片2は、清掃器具3の前部側の側面に着脱自在
に装着されている。
【0013】糸状の清掃片2は清掃器具3の外周に装着
されたクリップ2aに挟まれて装着されている。スライ
ムを拭き取って汚れた糸状の清掃片2は、クリップ2a
を弛めて取り外し、新しいものを取り付けてクリップ2
aを締めることで、新しいものと交換できるようになっ
ている。
【0014】前記清掃器具3は、清掃片2を装着し、又
後述する高圧空気や高圧水流を噴射する工具の要部であ
り、内部が中空な円形の筒状から形成されている。この
実施例では、清掃器具3は、左右に長く形成された前部
3aと、又左右の長く形成された前部3aの中央後部側
にこれに直角に形成された後部3bから構成されてお
り、T字型に形成されている。前部3aと後部3bの内
部は連通状態になっている。
【0015】清掃器具3の前部3aの筒方向の外周側面
の前面側には、前記の清掃片2がクリップ2aによって
装着されている。清掃片2の前部3aの前面側の清掃片
2を挟んでその上下両側となる部分には、その筒方向に
複数の噴射用孔3cが形成されている。
【0016】噴射用孔3cは、後述する高圧空気供給ポ
ンプ4又は高圧水流供給ポンプ5から清掃器具3の中空
な内部に供給された高圧空気又は高圧水流を前方の船体
表面に噴射するための孔である。
【0017】上下両側の噴射用孔3cから噴射される高
圧空気又は高圧水流は、この間に挟まれた状態で取付け
られている糸状の清掃片2を揺動させて、清掃片2によ
る船体表面のスライムの拭き取り効果を高めると共に、
船体表面に直接当たってスライムを除去する働きをす
る。
【0018】清掃器具3の後部3bの後端側には高圧空
気又は高圧水流の流通を開閉するバルブ3dが設けられ
ている。バルブ3dが設けられた後部3bの後端にはホ
ース6の一端が接続されている。
【0019】ホース6は高圧空気供給ポンプ4及び高圧
水流供給ポンプ5から供給される高圧空気及び高圧水流
の通路である。ホース6は、その一端が前記の清掃器具
3の後部3bの後端に接続され、その他端側は途中で二
つ分岐され、二つ分岐されたホース6の各他端は高圧空
気供給ポンプ4及び高圧水流供給ポンプ5にそれぞれ接
続されている。
【0020】高圧空気供給ポンプ4は、ホース6及び清
掃器具3の噴射用孔3cを通じて水中に噴射され、清掃
片2を揺動すると共に船体表面に直接当たってスライム
を除去するる高圧空気を供給する装置で、海上に設置さ
れており、例えばエアーコンプレッサーが使用される。
【0021】高圧水流供給ポンプ5は、ホース6及び清
掃器具3の噴射用孔3cを通じて水中に噴射され、清掃
片2を揺動すると共に船体表面に直接当たってスライム
を除去する高圧水流を供給する装置で、海上に設置され
ており、例えばウォータージェットポンプが使用され
る。
【0022】次に上記実施例の構成に基づく船舶用水中
清掃工具1の使用方法について以下説明する。海上に係
船中の船舶の水面下の船体表面に付着したスライムを除
去する場合には、船舶をドックに入れずに海上におい
て、本考案の船舶用水中清掃工具1を用いてダイバーが
水中に潜り、スライムが付着している船体表面に近づ
き、水中のダイバーは清掃器具3の後部3bを掴んで操
作しながら、船舶用水中清掃工具1の清掃片2及び清掃
器具3の前部3aを船体表面に近づけ、清掃片2をスラ
イムの付着した船体表面に当てた後、上下左右に移動さ
せながら、船体表面に付着したスライムを拭き取る。
【0023】船体表面に接触しているスライムを拭き取
ろうとするために、ダイバーが水中で清掃器具3の後部
3bを掴んで清掃器具3の前部3aに装着された清掃片
2を上下左右に動かそうとするが、水中においては水の
抵抗によって、自在に上下左右に動かすことが出来にく
い。
【0024】この場合において、清掃効果を高めるため
に、水中のダイバーは、清掃器具3の後部3bのバルブ
3dを開けて、海上の高圧空気供給ポンプ4又は高圧水
流供給ポンプ5から供給される高圧空気又は高圧水流
を、ホース6を通じて中空の、清掃器具3内に流通さ
せ、清掃器具3の前部3aの噴射用孔3cから勢い良く
水中に噴射させる。
【0025】噴射用孔3cから噴射した高圧空気又は高
圧水流は、清掃器具3の前部3aに前方に向かって装着
されている清掃片2を激しく揺動させる。高圧空気又は
高圧水流によって清掃片2は船体表面に接触した部分が
上下左右に激しく揺動することによって、船体表面に付
着したスライムの拭き取りが促進される。
【0026】また、噴射用孔3cから噴射した高圧空気
又は高圧水流は、船体表面に勢い良く当たり、船体表面
に付着したスライムをその高圧空気は高圧水流の勢いで
除去し、スライムの除去作業の作業能率を高める。
【0027】そして、スライムの除去に当たっては、従
来の方法のように、船体表面に形成された塗膜を傷つけ
ることがなく、しかも、係船中の海上で行うことができ
るので、ドックスケジュールに煩わされることもなく、
又ドックでの作業に比べてその作業コストを安くするこ
ともできる。
【0028】なお、この考案は上記実施例に限定される
ものではなく、この考案の精神を逸脱しない範囲で種々
の改変をなし得ることは勿論である。
【0029】
【考案の効果】以上の記載より明らかなように、この考
案に係る船舶用水中清掃工具によれば、係船中の海上で
スライムの除去作業を行うことができると共に、船体表
面に形成された塗膜を傷つけることなく、船体表面に付
着したスライムを除去することができる。しかも、高圧
空気又は高圧水流の吹き出す流勢、気泡、水泡、及び
掃片をはさんでその両側から吹き出す高圧空気又は高圧
水流の作用によって清掃片は両側は激しく揺れ動きつま
清掃片の激しい揺動との相乗作用によってスライムの
除去効果を高めることができる。
【0030】これらの効果と相まって、係船中の海上で
スライムの除去作業を行うことができるので、ドック作
業をなくしてドック費用を不要にしてスライムの除去作
業コストを廉価にでき、また、ドックスケジュールに左
右されることがなく、艤装中や荷役中等の停泊期間が利
用できるので建造工程の短縮、船舶の稼働率向上が図ら
れる等、極めて実用的有益なる効果を奏するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例を示す船舶用水中清掃工具の
全体概略図である。
【図2】この考案の実施例を示す清掃器具の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 船舶用水中清掃工具 2 清掃片 2a クリップ 3 清掃器具 3a 前部 3b 後部 3c 噴射用孔 3d バルブ 4 高圧空気供給ポンプ 5 高圧水流供給ポンプ 6 ホース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭48−35591(JP,A) 特開 昭48−19063(JP,A) 実開 平3−11479(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部が中空な筒状の清掃器具に前方に向
    けてフレキシブルな糸状又は布状の清掃片を着脱自在に
    装着し、清掃器具の前部の前記清掃片をはさんでその両
    側に高圧空気又は高圧水流で該清掃片を揺動させる複数
    の高圧空気又は高圧水流の噴射用孔を形成し、清掃器具
    に高圧空気を供給する高圧空気供給ポンプと高圧水流を
    供給する高圧水流供給ポンプとを装備し、高圧空気供給
    ポンプ及び高圧水流供給ポンプと前記清掃器具とをホー
    スで接続したことを特徴とする船舶用水中清掃工具。
JP1992083682U 1992-11-09 1992-11-09 船舶用水中清掃工具 Expired - Lifetime JP2540825Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992083682U JP2540825Y2 (ja) 1992-11-09 1992-11-09 船舶用水中清掃工具

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JP1992083682U JP2540825Y2 (ja) 1992-11-09 1992-11-09 船舶用水中清掃工具

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JPH0642592U JPH0642592U (ja) 1994-06-07
JP2540825Y2 true JP2540825Y2 (ja) 1997-07-09

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3011479U (ja) * 1994-11-22 1995-05-30 株式会社タグチ・エンタープライズ 光磁気ディスク装置のレンズクリーニング用ディスク

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JPH0642592U (ja) 1994-06-07

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