JP3974195B2 - 道路情報提供システム - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、乗用車,トラック等のドライバーまたは車両運行に関わる人へ渋滞,工時中,事故発生などの道路情報を電話,ファクシミリ通信などの各種のメディアを通じて提供する道路情報提供システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
テレビ、ラジオ等のマスメディアによって提供される渋滞、事故発生等の道路情報は、高速道路、一般道等の道路種別や地域に応じてそれぞれの管理者によって独自の形態で収集されるようになっており、収集された道路情報のデータフォーマットもそれぞれ異なった形式になっている。
【0003】
このようにして収集された道路情報はそれぞれの情報源別の係員による解読あるいは確認作業によって統一した形式の道路情報に編集され、テレビ、ラジオ、新聞等のマスメディアを通じて利用者に提供されるようになっている。
【0004】
この場合、テレビ、ラジオ等のマスメディアによって提供される道路情報は、通常、主要道路に関するもののみとなっている。また、利用者に提供される道路情報は、情報源である道路管理者が提供するデータ形式に依存し、そのデータ形式に合った形式でしか提供されなかった。すなわち、例えば情報源が文字データの場合は文字形式によって提供され、また情報源が地図データ形式の場合は地図形式によって提供されるものとなっている。
【0005】
一方、道路に関する情報を提供するシステムとして、電子情報通信学会DE89−24(1989年7月21日)「階層化されたディジタル地図データベースに基づく都心部自動車用経路案内システム」が提案されている。このシステムは、ディジタル地図データを道路網ネットワークに加工し、出発地から目的地に到る経路をパーソナルコンピュータから成るユーザ端末に返信するもので、道路渋滞、交通規制中などの時々刻々と変わる情報を利用者に提供するものではない。
【0006】
また、特開昭63−200271号公報「移動経路探索方式」で提案されているように、自走車等の移動体の移動経路上の障害物を地図上に反映させ、移動体の経路探索を行う方法があるが、地図上の経路探索を目的とし、道路渋滞、交通規制中などの時々刻々と変わる情報を利用者に提供するものではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、テレビ、ラジオ等のマスメディアによって提供される道路情報は、通常、主要道路に関するものが中心であるので、その他の道路については全く知り得ないという問題がある。
【0008】
また、主要道路であっても、膨大な道路情報の中から目的とする主要道路の道路情報をドライバー自身で選択しなくてはならないという問題がある。
【0009】
例えば、ラジオにおける道路情報では、ある特定の時間でしか放送を行なっておらず、放送時間を踏まえてチャンネルを合わせる必要がある。また、放送が聞けたとしても、多数の主要道路のうちどの道路から順に放送されるのかが分からないので、注意深く聞かなくければならないし、必ずしも目的とする道路の情報が聞けるとは限らない。タイミング良く聞けたとしても同じ情報を何度も放送しないので、聞き逃してしまったり、忘れてしまうことがある。また、ラジオで放送している道路情報の位置は、利用者が認識している位置と必ずしも一致していないことがあり、利用者側から見た場合の正確さが劣るという問題がある。
【0010】
ここで、道路情報を利用者からの要求に応じて個別に提供している関係機関もあるが、これら機関では利用者側が自ら選択できるような機械化されたシステムではなく、人手で対応している現状であり、対応できる人員も限られているため、一部の利用者のみへの対応に追われ、多数の利用者に迅速に対応できないという問題がある。
【0011】
すなわち、従来のラジオ放送等を使用した道路情報の提供システムにあっては、目的とする道路が主要道路であったとしても、その道路情報を得るまでに、放送時刻に合わせたチャンネル選択操作、放送内容から目的とする道路の情報を抽出するために聞き取りに集中する時間が必ず必要になり、任意の時刻で所望の道路の道路情報を正確に、かつ容易に知り得ることができないという問題がある。
【0012】
本発明の目的は、利用者側において任意の時刻で所望の道路の道路情報を正確に、かつ容易に知り得ることができる道路情報提供システムを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、基本的には、道路形状を図形表示するための道路地図データを道路情報提供の対象となる道路について路線毎に起点から並べ替え、道路の位置をネットワーク化したデータベースを作成し、さらに、道路情報提供の対象となる道路について当該道路の管理者から提供される渋滞等の道路情報を共通のデータ形式に統一し、この統一された道路情報を前記道路ネットワークデータベースに対し、各道路の位置情報に対応付けて展開し、さらに道路情報利用者から要求された道路に関する道路情報を前記道路ネットワークデータベースから検索し、道路情報利用者に返信するように構成したものである。
【0014】
【作用】
上記手段によると、静的なデータである道路地図データを路線毎に起点から並べ替え、道路の位置をネットワーク化し、そこに交通渋滞や事故、規制、災害など時々刻々の最新の道路情報が発生している位置を対応付けて展開した道路ネットワークデータベースが作成される。
【0015】
このデータベースに対し、位置、道路名、交差点名などの道路属性情報をキーとした道路情報の要求があった場合は、これらのキーに対応する道路の道路情報が検索され、利用者に返信される。
【0016】
従って、利用者は道路属性情報をキーとした道路情報の送信要求を行うのみの簡単な操作で、希望する道路について任意の時刻に、正確な道路情報を容易に得ることができる。
【0017】
この場合、道路情報の獲得のために利用者が使用する装置は、パーソナルコンピュータ、電話、ファクシミリ装置、無線電話などの装置がある。
【0018】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面により説明する。
【0019】
図1は本発明による道路情報提供システムの一実施例を示す全体構成図であり、大別して、センタ側装置1および道路情報の利用者が使用する複数の利用者端末2,3,4と、これらを接続する有線または無線の通信回線5,6,7とから構成されている。
【0020】
利用者端末2は例えばパーソナルコンピュータで構成され、他の利用者端末3,4は電話機,ファクシミリ装置で構成されている。
【0021】
一方、センタ側装置1は、道路形状を図形表示するための道路地図データ(白地図データ)を格納した道路地図データファイル10、この道路地図データファイル10に格納された道路地図データを道路情報提供の対象となる道路について路線毎に起点から並べ替え、道路の位置をネットワーク化したデータベース11を作成する道路データベース作成部12と、道路情報提供の対象となる道路について当該道路の管理者から提供される渋滞等の道路情報13を共通のデータ形式に統一し、この統一された道路情報をデータベース作成部12に渡し、道路ネットワークデータベース11内の各道路の位置情報に対応付けて展開させるデータ形式統一処理部14(道路情報展開手段)と、道路情報利用者15から要求された道路に関する道路情報を道路ネットワークデータベース11から検索し、さらに道路情報利用者15が希望するデータ形式等に加工編集して道路情報利用者15に返信する編集/検索処理部16と、編集された道路情報を利用者端末2,3,4の特性に応じたデータ形式(図形データ、文字データ、音声データ)に変換して返信するメディア対応インタフェース17と、無料または有料の利用契約によって道路情報を定期的に送信する利用者の送信先、名称、利用者端末の特性、対象の道路の属性情報(道路名、交差点名など)などを格納した顧客管理データファイル18とから構成されている。
【0022】
ここで、道路公団、国家機関、警察等の道路管理者が提供する道路情報としては、イベント形式の道路情報130とリンク形式の道路情報131,132がある。
【0023】
イベント形式の道路情報130とは、交通事故の処理中、工時中などの情報であり、道路管理者によって文字データで提供される。
【0024】
リンク形式の道路情報131,132とは、道路に所定区間毎に設置した検知器によって検知した区間ごとの渋滞等を示す情報であり、渋滞中であれば“1”,渋滞中でなければ“0”という2値データで提供される。
【0025】
図2は、本実施例の全体処理を示す処理概要図であり、処理概要としては、道路の形状を示す道路地図データ10をデータベース作成部12で読み出し、道路の位置をネットワーク化したデータベース11を作成する。
【0026】
次に、刻々変化する道路情報13が入力されるたびに、道路情報13をデータ形式統一処理部14で共通のデータ形式に統一し、道路ネットワークデータベース11内の各道路の位置情報に対応付け(マッチングさせ)、道路ネットワークデータベース11にマッチした道路情報13”を得、この道路情報13”をデータベース作成部12に渡し、道路ネットワークデータベース11上に展開する。
【0027】
図3は、データベース作成部12が実行する道路ネットワークデータベース11の作成処理の概要図である。
【0028】
データベース作成部12は、例えば図示のように4枚の道路地図上の道路の形状を記号2−10で示すように図形表示するための道路地図データ10を路線毎に起点から並べ替える処理2−30によって道路ネットワークデータベース11を作成することを特徴としている。
【0029】
図形表示させるために作成された道路地図データ10は、地図番号2−22単位で作成されており、当該地図内に存在する路線に割り当てられたデータ番号2−23と、その路線の始点および終点の座標データ2−24とを含む。
【0030】
例えば、地図番号「1」内に存在する路線aはデータ番号R2−aで表され、その始点座標はx1,y1、終点座標はx2,y2で表されている。
【0031】
地図番号「2」,「3」,「4」内に存在する路線b,c,d,e,f,gについても同様に表されている。
【0032】
路線毎の起点からの並べ替え処理により、図示のような道路ネットワークデータベース11が作成される。
【0033】
すなわち、道路地図データ10の路線c,e,g,fは路線R1に属し、また路線d,b,aは路線R2に属し、かつ路線cの始点が路線R1の起点、路線dの始点が路線R2の起点となっているので、路線R1に属する路線c,e,g,fに関する地図番号、データ番号および座標データが先頭に配置され、その後に路線R2に属する路線d,b,aに関する地図番号、データ番号および座標データが配置されたデータベース11が作成される。
【0034】
ここで、並べ替えた時の起点からの順位を表す順位データ2−25が各路線毎に付加される。
【0035】
このように路線毎に起点から並べ替えることにより、各路線R1,R2は記号2−50,2−51で模擬的に表すことができ、これによってその路線での起点からの相対位置がわかるようになる。
【0036】
また、一般に道路地図データ10は、図形表示することを目的に作成しているため、データ形式として地域毎に分割された地図番号2−22毎に作成されているが、路線毎に起点から並べ替えることにより、地図番号を意識することなく各路線における相対位置を知ることができる。
【0037】
ところで、並べ替えの際に、図4(a)に示すように、路線が全く分岐していない通常の道路3−10については、起点から順に各路線R1−a,R1−b,R1−cの始点および終点を順次並べるといった方法でよいが、図4(b)に示すように途中で分岐している路線を有する道路3−20については、分岐部分の一方を本線、他方を支線として選択設定し、この後に起点から順に並べ替える。
【0038】
すなわち、図4(b)の例では、路線R1−aとR1−dとの間が分岐し、分岐路線R1−bとR1−1−cとで接続されているが、この場合は、例えば分岐路線R1−bを本線、R1−1−cを支線として選択設定し、まず、本線R1−bを通るように各路線を並べ替え、次に支線R1−1−cを独立した路線として登録する。
【0039】
また、図4(c)に示すように途中で分割している路線を有する道路3−30については、分割単位ごとに本線1、本線2という形で道路ネットワークデータベース11を作成する。すなわち、路線R1−aを本線1として登録し、路線R1−b,R1−cを本線2に属する路線として登録する。
【0040】
次に、道路ネットワークデータベース11上で道路情報13とマッチングする処理の概要について図5を用いて説明する。
【0041】
まず、路線R1の始点の地点名Aから終点の地点名Eに到る道路ネットワークデータベース11が図5に示すようなものであった場合に、路線名4−11として「R1」、方向4−12として「下り」、地点名4−13として「D」、事象4−14として「渋滞2Km」というデータから成る道路情報13が入力されたとすると、マッチング処理では、路線名R1の「R1」を検索キーとして道路ネットワークデータベース11を検索し、「R1」をデータ番号の一部に有する路線を抽出する。すると、ここでの例ではデータ番号R1−c〜R1−fの路線が抽出される。
【0042】
そこで、次に、このデータ番号R1−c〜R1−fで示される路線の中で地点名「D」がいずれの路線との間に属する地点であるかを認識し、その認識した地点に対し、事象4−14の情報を関係付ける。すなわち、図5の道路情報13の例では、地点Dから下り方向に向かって「渋滞2Km」という事象が入力されたので、路線R1−g,R1−eの距離をそれぞれ1Kmとすると、地点Dから地点Bに到る路線R1−g,R1−eの区間で「渋滞」、それ以外の区間では「非渋滞」という情報が図示のように関係付けられて登録される。すなわち、路線毎に起点から並べた道路ネットワークと道路情報とが対応付けられた道路ネットワークデータベース11が作成される。
【0043】
ここで、道路情報13として、図6に示すように、路線R1−e,R1−gを示すデータ番号5−11,5−12、および下り方向を方向データ5−13、渋滞を示す事象データ5−14が図形データの形で入力される場合もある。この場合も、図5の例と同様に、道路ネットワークとマッチングさせる。
【0044】
すなわち、路線R1−e,R1−gを検索キーとして道路ネットワークデータベース11を検索し、「R1−e」,「R1−g」をデータ番号とする路線を抽出する。
【0045】
次に、このデータ番号「R1−e」,「R1−g」で示される路線に対し、事象5−14の情報を関係付ける。すなわち、地点Dから地点Bに到る路線R1−g,R1−eの区間で「渋滞」、それ以外の区間では「非渋滞」という情報が図示のように関係付けられて登録される。
【0046】
図7は、以上のようにして作成された道路情報ネットワークデータベース11から利用者15の要求に合った道路情報を取り出し、利用者15に提供する過程を示す概略図であり、渋滞等の道路情報が組み込まれた道路ネットワークデータベース11の内容は、編集/検索処理部16によって読み出し、通信回線を通じて路線毎に利用者に転送することにより、図7(b)に示すように路線毎に図形表示させることができる。
【0047】
ここで、利用者15が路線R1を指定したのみで、その路線R1の中の特定範囲を指定しなかった場合は、利用者側の表示装置で表示可能な範囲の全ての道路と、それらの道路の渋滞等の事象が表示される。
【0048】
しかし、図7(c)に示すように、利用者15が路線R1の中の路線R1−c,eを指定した場合は、道路ネットワークデータベース11の中のデータ番号R1−c,R1−eの路線に関するデータのみが編集/検索処理部16によって読み出され、図7(e)に示すように文字表示、または図7(f)に示すように図形表示される。
【0049】
図7の道路ネットワークデータベース11の例では、文字表示の場合は、路線R1の下り方向においてC地点を先頭に1Km渋滞中であることが表示される。
【0050】
また、図形表示の場合は、路線R1−eの道路表示に隣接して「渋滞区間」であることが表示される。
【0051】
なお、利用者が希望する路線の範囲は、図7(c)に示すように、希望する範囲を枠線7−11で囲む方法、あるいは路線番号そのものをキーボード等から指定する方法などによって指定する。
【0052】
図8は、利用者が道路情報の提供を要求する端末の一例を示す概略構成図であり、例えばパーソナルコンピュータで構成される。このユーザ端末20は、中央処理装置(CPU)200、キーボード201、ディスプレイ202、通信回線5を通じてデータを送受するためのモデム203、CD−ROM等で提供される道路地図データ204とを備えている。この場合、CPU200には道路情報を送受するための通信プログラムが実装されている。
【0053】
この構成において、センタ側装置1から道路情報の提供を希望する場合、まず、キーボード201から希望する路線の名称または路線番号を入力する。この後、送信開始コマンドを入力し、希望する路線の名称または路線番号を含む道路情報送信要求をモデム203から通信回線5に送出させる。
【0054】
通信回線5を通じて道路情報送信要求を受信したセンタ側装置1では、編集/検索処理部16が道路ネットワークデータベース11の中から利用者から要求された路線の道路情報を検索し、その検索結果の道路情報をメディア対応インタフェース17でユーザ端末20が受信可能なデータ形式に変換し、通信回線5を通じてユーザ端末20に送信する。
【0055】
センタ側装置1から道路情報を受信したユーザ端末20のCPU200は、受信した道路情報をディスプレイ202に文字表示または図形表示する。
【0056】
ここで、センタ側装置1から送信されて来た道路情報の中に地図番号が含まれていた場合は、CPU200は道路地図データ204の中の同地図番号で示される地図上の道路形状データを読み出し、これをディスプレイ202に図形表示し、その表示された道路の中に渋滞等の道路情報を重ね合わせ表示する。
【0057】
これにより、利用者は視覚的に各道路の状態を把握することができるようになる。
【0058】
図9は、電話機3によって希望する路線の道路情報を得る場合の手順を示す説明図であって、まず、電話機3でのダイヤル操作によってセンタ側装置1を呼出す。センタ側装置1は、呼出しに応答して「路線番号を入力して下さい」という音声メッセージを電話機3に返信する。そこで、電話機3のダイヤル操作によって路線番号を入力する。例えば路線R1−c,eの道路情報を知りたい場合は、「#,1,3,5,*」キーを順に操作する。
【0059】
ここで、「1」は路線R1、「3」はc,「5」はeを指し、*はデータ終了を表す。
【0060】
このような道路情報送信要求を受信したセンタ側装置1では、編集/検索処理部16が道路ネットワークデータベース11の中から利用者から要求された路線R1の道路情報を検索し、その検索結果の道路情報をメディア対応インタフェース17で音声メッセージに変換し、通信回線5を通じて電話機3に送信する。
【0061】
これによって、電話機3の利用者は音声メッセージによって路線R1の道路情報を知ることができる。
【0062】
図10は、ファクシミリ装置4によって希望する路線の道路情報を得る場合の手順を示す説明図であって、まず、ファクシミリ装置4でのダイヤル操作によってセンタ側装置1を呼出す。センタ側装置1は、呼出しに応答して「路線番号を入力して下さい」という音声メッセージをファクシミリ装置4に返信する。そこで、ファクシミリ装置4でのダイヤル操作によって路線番号を入力する。例えば路線R1−c,eの道路情報を知りたい場合は、「#,1,3,5,*」キーを順に操作する。
【0063】
ここで、「1」は路線R1、「3」はc,「5」はeを指し、*はデータ終了を表す。
【0064】
このような道路情報送信要求を受信したセンタ側装置1では、編集/検索処理部16が道路ネットワークデータベース11の中から利用者から要求された路線R1の道路情報を検索し、その検索結果の道路情報をメディア対応インタフェース17でイメージ情報に変換し、通信回線5を通じてファクシミリ装置4に送信する。
【0065】
ファクシミリ装置4は受信した道路情報を用紙10−1に印字して出力する。これによって、ファクシミリ装置4の利用者は印字されたイメージ情報によって路線R1の道路情報を知ることができる。
【0066】
ここで、ファクシミリ装置4の利用者が顧客管理データファイル18内に予め登録されていた場合、センタ側装置1をいちいち呼び出すことなく、センタ側装置1から定期的に道路情報が送信される。
【0067】
すなわち、図11に示すように、センタ側装置1の編集/検索処理部16は、通信回線を介した送信要求が到来していない場合も図示しないタイマによって所定時間間隔で起動される。そして、顧客管理データファイル18を検索し、現在時刻の道路情報を送信するように予め契約している利用者が登録されているか否かを調べ、登録されていれば、その利用者の送信先、名称、指定路線名等の情報を読み出した後、指定されている路線の道路情報を道路ネットワークデータベース11から読み出し、登録されている送信先のファクシミリ装置4に対しイメージ情報に変換して送信する。
【0068】
ファクシミリ装置4は受信した道路情報を用紙10−1に印字して出力する。これによって、ファクシミリ装置4の利用者は印字されたイメージ情報によって予め登録しておいた路線の指定時刻の道路情報を何らの操作を行うことなく知ることができる。
【0069】
なお、この道路情報の自動配信機能は、ファクシミリ装置に限らず、電話機、パーソナルコンピュータであっても同様に適用することができる。また、課金するか否かは情報提供者側で任意に決定すればよい。
【0070】
ところで、道路ネットワークデータベース11を作成した後に、地点間の距離を追加登録しておけば、渋滞等を加味した出発地から目的地までの所要時間を算出し、利用者に提供することができる。
【0071】
すなわち、図12(a)に示す東京−横浜間を結ぶ路線R1に対する道路ネットワークデータベース11を作成した後に、各地点間の距離データ2−27を追加登録する。なお、図12においては、地点名に代えて交差点名2−26を使用している。
【0072】
このように地点間の距離を登録しておけば、出発地と目的地を指定し、かつ車速を指定すれば、各地点間の所要時間を簡単に算出することができる。この場合の計算は、編集/検索処理部16または専用の演算部によって行う。
【0073】
図12の例においては、車速を60Km/hとしたとき、各交差点間の所要時間は図12(c)に示すようなものとなる。
【0074】
計算した結果は、利用者側に送信し、例えば図12(d)に示すような形態でグラフ表示させる。
【0075】
この図12の例では、渋滞を全く考慮していないものであるが、図13(a)に示すように渋滞時刻帯の情報2−28を追加登録しておけば、渋滞路線を通過するのに必要な所要時間を含んだ目的地までの所要時間を算出し、図13(b)に示すようにグラフ表示することができる。
【0076】
この場合、渋滞区間を通過する時には、図13(c)に示すように、車速が低下する。例えば、渋滞していない区間の1/2の30Km/hに低下することが予測される。そこで、この予測値によって渋滞区間の所要時間を割り出した後、最終目的地までの所要時間を求める。
【0077】
なお、渋滞時刻帯の情報2−28は、過去の統計値を採用してもよいし、現在把握している実測値を採用してもよい。
【0078】
図14は、目的地までの複数の路線の所要時間を求め、利用者に提示する表示例を示す説明図であり、横浜から東京に到る3つの路線A,B,Cの地図8−12が上部に表示され、その下部に、各路線毎の所要時間表8−13,8−14,8−15がグラフ表示されている。
【0079】
この各路線毎の所要時間表8−13,8−14,8−15の横軸は、時刻、縦軸は交差点名を示している。そして、線8−16は、車速を表すものであり、渋滞がない時刻帯では直線になっているが、渋滞が発生する時間では折れ曲がり、車速が低下することを示している。また、表下部には、それぞれの時刻帯における道路事情が4種類の絵柄の模擬車両8−17,8−18,8−19,8−20によって表示され、さらに各模擬車両の下部には計算した所要時間の値が数字表示されている。
【0080】
以上のように上記した実施例によれば、道路形状を図形表示するための道路地図データ10を道路情報提供の対象となる道路について路線毎に起点から並べ替え、道路の位置をネットワーク化した道路ネットワークデータベース11を作成し、さらに、道路情報提供の対象となる道路について当該道路の管理者から提供される渋滞等の道路情報を共通のデータ形式に統一し、この統一された道路情報を前記道路ネットワークデータベース11に対し、各道路の位置情報に対応付けて展開しておき、道路情報利用者から通信回線等を通じて位置、道路名、交差点名などの道路属性情報をキーとした道路情報の送信要求があった場合は、要求された道路に関する道路情報を道路ネットワークデータベース11から検索し、道路情報利用者に返信するように構成したので、利用者側においては道路属性情報をキーとした道路情報の送信要求を行うのみの簡単な操作で、希望する道路について任意の時刻に、正確な道路情報を文字または図形形式で容易に得ることができる。
【0081】
また、各地点間の距離を追加登録しておいた場合は、車速を指定することによって目的地までの渋滞等を考慮した所要時間を算出し、利用者に提示することができる。これによって、利用者は路線を変更するか否かを走行途中で簡単に判断することができる。
【0082】
なお、実施例においては、交通渋滞の事象を例に挙げているが、これに限らず、事故、規制、災害など時々刻々の最新の道路事象についてその発生位置を対応付けて展開した道路ネットワークデータベースが作成されることは言うまでもない。
【0083】
従って、利用者は道路属性情報をキーとした道路情報の送信要求を行うのみの簡単な操作で、希望する道路について任意の時刻に、正確な道路情報を容易に得ることができる。
【0084】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、道路地図という静的情報と渋滞等の道路情報という動的情報を組合せ、利用者からの要求に応じた路線の道路情報を通信回線等を通じて利用者に返信するようにしたので、利用者側においては道路属性情報をキーとした道路情報の送信要求を行うのみの簡単な操作で、希望する道路について任意の時刻に、正確な道路情報を文字または図形形式で容易に得ることができる。
【0085】
また、各地点間の距離をデータベースに追加登録しておいた場合は、車速を指定することによって目的地までの渋滞等を考慮した所要時間を算出し、利用者に提示することができる。これによって、利用者は路線を変更するか否かを走行途中で簡単に判断することができなど、経路の選択、安全運転及び時間の節約、燃費の向上など車を運転する上で各種の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体構成図である。
【図2】実施例の全体処理を示す処理概要図である。
【図3】道路ネットワークデータベース作成処理の概要図である。
【図4】道路形状による並べ替え方法の説明図である。
【図5】道路情報のマッチング処理概要図である。
【図6】道路情報の他のマッチング処理概要図である。
【図7】道路情報の利用者への提供手順の概要図である。
【図8】利用者端末の一例を示す構成図である。
【図9】電話機によって道路情報を得る場合の手順を示す説明図である。
【図10】ファクシミリ装置によって道路情報を得る場合の手順を示す説明図である。
【図11】ファクシミリ装置に道路情報を自動配信する場合の説明図である。
【図12】目的地までの所要時間算出法の説明図である。
【図13】渋滞区間を含む目的地までの所要時間算出法の説明図である。
【図14】複数の路線を使用した場合の目的地までの所要時間表示例の説明図である。
【符号の説明】
1…センタ側装置、2,3,4…利用者端末、10…道路地図データ、11…道路ネットワークデータベース、12…データベース作成部、13…道路情報、14…データ形式統一処理部、15…利用者、16…編集/検索処理部、17…メディア対応インタフェース、18…顧客管理データファイル。
Claims (2)
- 地図を構成する単位である単位地図の番号を表す地図番号と、前記単位地図内に存在する路線に割り当てられたデータ番号と、前記単位地図内に存在する路線の始点座標と終点座標と、を含む、道路形状を図形表示するための道路地図データを格納した道路地図データファイルと、
前記道路地図データファイルに格納された前記道路地図データを、道路情報提供の対象となる道路について路線毎に起点から路線が連続するように並べ替え、起点からの順位を表す順位データを各路線毎に付加して、路線毎に起点から並べた道路ネットワークのデータベースである道路ネットワークデータベースを作成する道路データベース作成手段と、
道路情報提供の対象となる道路について当該道路の管理者から提供される道路情報に含まれる事象を、路線毎に起点から連続するように並べた前記道路ネットワークと関係づけて、前記道路ネットワークデータベースに対し登録する道路情報展開手段と、
前記地図番号と前記データ番号と前記路線の始点座標と終点座標とを含む前記道路地図データが、路線毎に起点から路線が連続するように並べられ、起点からの順位を表す順位データが各路線毎に付加された道路ネットワークのデータベースであり、前記道路ネットワークに関連付けられて前記道路情報に含まれる事象が登録されている道路ネットワークデータベースと、
道路情報利用者から要求された道路に関する道路情報を前記道路ネットワークデータベースから検索し、道路情報利用者に返信する検索手段とを備えることを特徴とする道路情報提供システム。 - 前記検索手段が検索した前記道路情報を、前記道路情報利用者が希望するデータ形式に加工編集して返信する編集手段をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の道路情報提供システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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